2016年3月31日木曜日

OK通信 2016.3.31.

今年初めの風邪は、咳が長引いたり、倦怠感がなかなかとれなかったりと「ただものじゃない風邪」だと感じていました。 わけのわからない抗生物質を飲まされて、副作用でボロボロになってしまった人も多かったです。 1月にこの風邪をひいてから、全身の不随意運動発作に患っている子供さんを診ました。 もちろん大病院の脳外科や小児科で精査&投薬を受けていますが・・・治りません。 診断は「チック」・・・ご冗談を??? 飲まされている薬を見て・・・まさか これ飲ます?????? 統合失調症の向精神薬(それも最強の!)・・・ ・・・ ・・・言葉を失いました。 診ると、意識も精神状態も正常です。末梢神経反射も異常なし。 西洋医学的には、風邪の菌(ウィルス)が放出した毒素が脊髄根に付着して、脊髄伝導系をショートさせていると推察しました。 聞けば、不随意運動発作は最初、足から始まり、腰、腕へと昇っていったそうです。 髄液の流れと共に上がっていったのですね。 脳には強力な脳関門があるので、脳炎などの脳障害は防げています。 髄液検査をされていましたが、異常なしとのこと・・・ちゃんと想定して検査しないと出てきませんよ。 髄液検査の後の腰痛が3週間続いたことの方が「陽性所見」です。 腰部神経根が癒着しやすくなっているということですから。 東洋医学的に診ると、左外関(TE5) 左申脈(BL62) 右合谷(LI4)に反応が残っていました。 内風動乱(内風とは体内における陽気の変動で、陰気が虚して陽気を制することができなくなったために、火が風を引き起こすように体内に風が舞う状態です)と見立てながら・・・ こういう不随意運動発作の治療は、藤本連風先生が得意とされています。 まずは蓮風先生の鍼治療を受けてみるように指示し、診療予約もしてさしあげました。 もちろん「これは治ります」との言葉も添えて。 子供さんには蓮風先生の痛くない治療の方がよいでしょう、と判断しましたが、 これも、「私ならこう治す」という自信の裏付けがあるからこそ出来ることです。 お遍路さんは同行二人。 難病・奇病・癌病の患者さまも、 神さまが連れてきて、 神さまと一緒に診て、治しているように感じています。 同行二人の治療旅・・・なんだか映画が撮れそうですね。