2017年8月30日水曜日

ごきげんさん 2017.8.30.

海外で事業を始めようとしておられる方が光の前世療法:光との対話を受けられました。 周囲の人たちも現地の人たちも誰もが「難しいよ」と言う事業です。 今まで日本から進出した企業もことごとく失敗しているとか・・・ でも、胸のワクワク感が「やりたい!」と言っています。 第二の人生はこれだ!という実感があります。 不思議な縁が繋がっていって、天の流れも背中を推してくれています。 さぁ どうするか? 誰もが迷いますよね。 良い子なコンサルタントは止めるでしょう。 キラキラ・スピリチュアルなカウンセラーは、やるべきですよ!と目を泳がせて言うでしょう。 光との対話で光さん(今回はイエスさまの姿で)は・・・ その事業が成功するために、まずやるべきことを教えてくださいました。 現地の人たちとのコミュニケーション方法 成功するためのキーパーソン 気をつけるべき点と対処方法 成功するために最も大切なこと  この事業に関わっている人たちとの時空を超えた関係 等々 そして、事業が成功した近未来のビジョンをしっかりと見せてくださいました。 その国の神さまも呼び出すと、黄金色の神さまが現れて事業の成功を約束してくださいました。 まるで能「高砂」を観るようでした。 どのメッセージも腑に落ちることばかりで、ワークが終わった時には不安も迷いも消えてしまっていました。 よかったですね。これでこの事業も成功まちがいなし!ですよ。 2年間の道標 9)保険診療 門真の旧医院で10年以上にわたって診療させていただいていた患者さんたちのためにも、保険診療ができるようにしておきました。 予想に反してほとんど受診されなかったけれど、きっと良きお医者さんと巡り会われたのでしょう。 保険診療で経営していくには患者数と検査件数が勝負なのは、世の中の病医院を見れば明らかです。 ひとりひとりを四診だけでジックリと診ていく。 なるべくお薬も出さず、 食養生や生活養生で免疫力&自然治癒力を回復して治していく。 診療はこうあるべきだ!なんて強情はって意気込んでいたわけではなく、 漢方治療・鍼灸治療・波動治療では、それは至極当たり前のことでした。 結果は・・・見ての通りです。 もうひとつ、最近懸念されるのが代替医療・自然医療へのマスコミ&行政の攻撃激化です。 混合診療は全面解禁になっていませんので、自由診療も保険診療も行っている病医院は、重箱の隅を突かれればどこもクロになってしまいます。 当院で言えば、漢方診察治療は保険診療上OKですが、鍼灸と経絡経穴診察は悪意を持って解釈されればグレーに、波動量子診はクロにされるかもしれません。椀灸の併用もクロ判定かも。 ともかく何もしない、何も診ないのが保険診察の鉄則ですからね。 血液検査も心電図やエコー、レントゲンやCT・MRIもしないでどうして診断できるんだ? が保険診療の世界です。 脈診? なんだそれ! エビデンスのない診療は保険診療ではNGだぞ! です。 某有名人のガン死や臍帯血無届け使用問題で大嵐に翻弄されている代替医療・自然医療ですが、 いつまでも勢いよく嵐が吹き荒れることはありません。 この大嵐が統合医療&代替医療・自然医療を浄化してくれると考えると、この嵐も光の世界へのプロセスだと納得もできます。 大嵐が過ぎ去るまでは ・保険診療の四診は望診・問診・舌診・漢方の腹診・漢方の脈診だけになります。 ・保険診療は届出通り、月曜〜金曜 朝8時〜午後2時までになります。 (土曜診療は自由診療のみです) ・保険診療では、詳しい食養生や生活養生・断食・氣功・経絡経穴診・アーユルヴェーダの脈診・尿療法・スピリチュアルケアの話・減薬断薬のご相談などはできません。 ・保険診療では、トンデモ自然医学の話やトンデモ陰謀論の話題は絶対に!できません。 陰極まれば陽と成す。 今は正しく陰の絶頂期ですが、だからこそ、よく見るとそこかしこに小さな陽が芽生えています。 それは光の希望です。 雷山小過:飛鳥遺乃音。不宜上、宜下。大吉。 今しばらくは低空飛行でやり過ごしましょう。 今日も「前世物語」からひとつ症例をご紹介しましょう。   幻覚  十九世紀の初頭のイギリスに、アンドリゲスという騎士がいました。いつも黒い革の靴に紅い刺繍のある靴下、薄茶色の半ズボンに青いベスト、茶色の革の手袋につばの広い帽子というナイトの姿で馬に 乗っていました。剣の腕前が素晴らしく、国王の信頼も厚く、町の人々からも敬愛されていました。  二十五歳になって、アンドリゲスは悪夢を見るようになりました。  いつも暗い闇の中に古いお城が浮かんできます。彼は城壁の上から遠くを見ています。何かがやって 来ます。敵の大軍でした。しかし彼には何もなす術すべがありませんでした。それは十三世紀の戦いで、彼が三十歳の時の記憶でした。彼は城壁の上で決心しました。 「やはり戦わなくてはいけない。とにかく自分だけでも防がなくては」  彼は城の中庭へ降りて行きました。すでに敵が侵入して戦いが始まっていました。もう間に合いませ ん。彼は奮戦しましたが首を刎はねられました。  古い悪夢が黒雲のようにアンドリゲスの心を厚く覆い隠していきました。 「また、敵が攻めてくるぞ」  古い悪夢が彼とともに町へ歩き出しました。  アンドリゲスは次第に疲れやすくなりました。原因は彼にもよくわかりません。ただ身体が重くてイ ライラします。黒髪の妻が怒って彼に言いました。 「あなたは怠け者よ」  彼は小さな息子のピーターに八つ当たりしました。妻は息子をかばいながら彼を罵ののしりました。 「これは本当の自分じゃないんだ」  彼はそう思いながら馬をとばして走り去りました。  ある日、アンドリゲスはイライラしながら罪人を取り調べていました。壁に手足を繋つながれた罪人を拷問しています。 「敵のスパイに違いない」  彼は確信していました。罪人はもう死にかけていました。彼は国王に進言しました。 「こいつは悪人ですから、もっと痛めつけてやりましょう」  罪人は叫びました。 「私はやっていません!」  彼は殴りながら言いました。 「そんなはずはないんだ!」  国王の許可を得た彼はその罪人をなぶり殺しました。  アンドリゲスは城を出て町を悠然と歩いていました。突然、後ろから誰かに殴られました。彼の剣が 反射的に抜かれます。彼は女を突き殺していました。それ以来、町の人々は彼をとても恐れました。  ある夜、アンドリゲスは悪夢の終わりを見ました。いつもの城で敵と戦うために彼は中庭へ駆け降り て行きました。でもそこには敵はいませんでした。彼は町の人々に取り囲まれました。いつもアンドリ ゲスに敬愛の眼差まなざしを向けてくれていた人々です。彼は気づきました。 「これはオレの思い過ごしだったんだ。オレの独りよがりだったんだ」  町の人々が彼に石を投げ始めました。 「違うじゃないか!」  町の人々の叫び声が聞こえてきます。彼は袋叩きにされました。人々の信頼が彼の血とともに滴り落 ちて、彼の夢を赤黒く染めていきました。  二十七歳のある日、アンドリゲスは牧草地の大きな木の下に馬を休めていました。これから彼は決闘 へ行くのです。彼の心は不安でいっぱいでした。なかなか踏ん切りがつきません。家族のことも気がか りでした。  彼は想いを振り切るように馬に乗って走り出しました。町外れの草むらで誰かが彼を待っていました。シルクハットにステッキ姿の貴族の男、ロドリゲスとその妻ルーシーたちでした。ロドリゲスは「今の父親」です。アンドリゲスとルーシーの夫は言い争いを始めました。 「お前が妻を苦しめたんだ!」  ルーシーの悲しそうな緑の視線を感じました。アンドリゲスは思いました。 「ルーシーは結婚しているのにオレが好きになってしまったんだ」  突然、ロドリゲスが銃を構えました。アンドリゲスは剣を抜きました。 「頭を撃たれそうだ」  アンドリゲスは倒れました。赤黒い血が草むらを染めていきました。  先生はアンドリゲスの魂に尋ねました。 「身体を離れた時に、何か決心したことはありますか?」  彼の魂が答えました。 「バカなことをしたなぁ。すごく独りよがりでした」 「次の人生はどうしようと思いましたか?」 「もっと人の話を良く聞いて優しくしないといけない、と思いました。強かったからその強さに奢って しまっていて、人の気持ちがわからなくなっていました」 「あなたのまわりに何か存在を感じますか?」 「何かがいるような感じです」 「それは何と言ってますか?」 「それは必然でした。あなたはもっと学ばなければいけません」  先生はアンドリゲスの魂を高みへと導きました。そして彼の人生を振り返るように促しました。 「自分は本当は人のためになりたい、と思っていたのに出来ませんでした。後悔しています」  先生はもっと高みへと導きました。そしてアンドリゲスの人生と、今、生きている人生を見比べても らいました。 「すごく家族に迷惑をかけていました。よくわからないけれど、すごく苦しい感じがあります。・・・ あまりにも気ままな感じで生きてたので、今度は『しんどい』というのを経験しないといけないのです。なかなか簡単には報われないことです。そうじゃないとわからないことです。前の人生では私は器用で何でもすぐに出来ていましたから」  先生はさらに高みへと導きます。そこにはほのかな光がありました。彼の魂が言いました。 「光の中はとても楽です。すっごく楽です。すごく優しい表情でドレスを着ている女の人がいます」  先生はその女の人に聞きました。 「今回の私の人生で、疲れやすい理由は何ですか?」  彼女は微笑みながら答えました。 「あなたが頑張れるためです。そうでないと、あなたはなかなか気づかないでしょう。でもそうやって 頑張ればきっとわかりますよ」 「なぜ今は器用じゃないのですか?」 「能力のない人の気持ちをわかるためです。たやすく身につくとわからなくなるからです」 「どうしたらこの疲れやすさは治るのでしょうか?」 「もっと他の人に優しくしなさい」 「どうして今回はこんなに身体が弱いのですか?」  女の人が答えました。 「悪いものを食べたのです。身体に良くないものをたくさん食べました」 「例えば?」 「おいしそうなキノコ。でも毒が入っていました」 「どこで食べたのですか?」 「アンドリゲスの時です。そのキノコを食べたらすごくうまくいく、と思っていたのです」 「この身体の弱さから私は何を学ぶのですか?」 「身体が弱くてうまくいかない人たちの気持ちがわかるようにです」 「なぜ私は何度も生まれ変わっているのですか?」 「あなたには使命があります」  先生は尋ねました。 「それは何ですか?」 「スピリチュアルなものをしっかりと伝えないといけません。でも、アンドリゲスの人生で何もしませ んでした。あなたはずっとそういうことに関わってきましたが、あの人生では何もしませんでした。だ から今回の人生でそれを精算する必要があるのです」 「私は今まで何回生まれ変わりましたか?」 「八十七回です」 「私は今の父をなぜ選んだのですか?」 「どうしてもわからない人を説得できるようになるためです。わかる人ばかりの中にいてもダメなので す」 「どのようにして私はこの両親を選んだのですか? どのような仕組みなのですか?」  女の人がお母さんの声で答えました。 「あなたは今回、あなたを撃ち殺した男のもとに生まれなければなりませんでした。だから私はあの人 と結婚したのです」 「今の私の人生はここまで順調ですか?」  女の人が答えました。 「計画通りですね」 「この人生の計画を立てたのは誰ですか?」 「あなたでしょう」  先生は尋ねました。 「ところで、あなたはどなたですか?」 「微笑んでいます。大いなる存在だそうです」 「あなたも私を応援してくれますか?」 「あなたが気づかないだけで、ずっと応援してるのですよ」 「どうしたら気づけるのですか?」 「夜、ゆっくりと瞑想してごらんなさい。そうしたらわかりますよ」 「最後に何かメッセージがありますか?」 「まだまだ素晴らしい出会いが待っていますよ。出会いを大切にしなさいね」

2017年8月28日月曜日

ごきげんさん 2017.8.28.

今朝、ダライラマの主治医をされていたチベット医学のイェシュー・ドゥンデン老師の記事に目が止まりました。 主治医引退後はダラムサラで診療所をされていますが、明け方から尿を持った患者さんたちが長蛇の列を作っているそうです。 診療方法は脈診と尿を診て薬草などを処方するとか・・・尿を診る?! アーユルヴェーダの脈診では、身体中のことがわかります。リア充な生体波動情報を感じ取ります。 チベットの脈診もルーツはアーユルヴェーダの脈診でしょう。 ヴァータ・ピッタ・カパも ルン(風)・ティーパ(胆汁)・ペーケン(粘液)とトリドーシャのままですから、わかりやすいです。 脈診は無邪気に感じることが基本です。 つまり、脈の波動にシンクロして、波動の織りなすイメージを素直に感じます。 尿を診るとはどういうことでしょうか? 記事では、尿を竹串でクルクルと引っかき回して、色や泡立ちを診ているそうです。 う〜ん、ちょっと違うなぁ・・・尿も波動で診ているんじゃないのかな。 不妊症なら互いの尿を飲み合うべし、とアーユルヴェーダ経典にあります。 そうです! 患者さんの尿を飲んでみれば、患者さんの病や不調の詳細な情報が得られるはずです。 早速、ご予約の患者さんが・・・保険診療だと思っていたら、華陀氣功をご所望で・・・初尿診させていただきました。 やっぱり よくわかります。 身体の具合も、こころ&感情の具合もしっかりと伝わってきました。 (この方は、ひどい気虚と腎虚で慢性疲労&プチうつ状態でした) やっぱり波動ですよね。 華陀氣功しながらの1時間あまり、大泣きされてからスッキリ気が巡って帰られました。 昨夜の夢の中に久しぶりに華陀老師が現れて「ついてきなさい」と言われたところまでは覚えていましたが、その後は・・・寝落ちです(何となくヒマラヤ山脈を望む高原にいたような・・・) きっと華陀老師がチベット聖医ドゥンデン老師のところへ案内してくださったのでしょう。 華陀老師曰「わしも脈と尿で診ておったのじゃ」  なるほどです。 尿を介して患者さんの心身の波動にシンクロしておくと、脈診も脳氣功も氣功診もますます感度良好になって病や不調の原因:波動の乱れや低下を見つけやすくなります。 病や不調の波動の乱れは、見つけてやりさえすれば、その乱れた波動は回復し始めます。 波動量子診断の面白いところあり、最先端の宇宙量子物理学と親和するところです。 患者さんの尿を一口いただいて、患者さんの波動と自分の波動をチューニングする。 確かにプロの治療家としては、とても大切なことです。 またひとつ 華陀老師に秘伝を伝授していただきました。 2年間の道標 7)光の前世療法:光との対話 病気・癌の治し方篇 自然医学 特に食養生と生活養生をしっかりと学び&実践してきたおかげで、病気(癌)を治すためには食養生と生活養生がとても大切だと痛感しました。 食養生と言っても、玄米菜食 vs ケトン食(糖質制限)があります。 フルーツ食やMEC食、完全ビーガンやゲルソン療法など 断食もいろいろあります。 当然ながらどれも一長一短があります。 この世は陰陽ですからね。陽だけ!は最終的にどこかにアンバランスを来します。 病気や癌を治すための具体的な食事と食材、衣食住、日々の生活などを書き出してみると110ほどありました。 例えば、春の野菜や秋の果物・・・いろいろありますね。 冬に食べるべき食事・・・鍋かな・・・何鍋がいいの? 絶対に食べてはいけない食材だってあるかもしれません。 砂糖が悪いのはわかっているけど、どうやったらやめられるの?・・・難しいですよね。 風水ではベッドの向きを問題にしますが、病気(癌)を治すにはどの向きがいいのかしら? (風水では地龍:大地の気エネルギーの流れが病に関与していると見ます) 病を治す色は? 花は? 香りは? 音は? 病を治すメンターは? 石は? 聖地は? 呪文は? さまざまな治療法の中には、必ず効く治療法がひとつはあるはずです。 しかし、癌の患者さんには、いろいろ試してみる時間はありません。 「自分の病にあった治療法を見つける」 光との対話が最適です。 重病の方、遠方の方のためにグループワーク仕様録音版も作りました。 患者さんご自身がスピリチュアル嫌いでも大丈夫なように、ご家族&友人が患者さんのために行える録音版も作りました。 「あの人の癌が治るための過去生へ」 どの録音版にも、光との対話の部分に110の「病を治すための質問」を入れてあります。 特にご家族&友人たちが集まってグループワークを行うと、祈りの効果も加味されて一層の効果が期待できますし、あの人が病から治った近未来のビジョンをご家族&友人たちで共有すれば、より善き未来へと向かい始めます。 (祈りの効果はすでに海外大学レベルでのエビデンスがあります) ・私の癌の治し方がわかる過去生へ ・あの人の癌の治し方がわかる過去生へ ・癌が治るおやすみヒプノ の3本セットを作りましたが・・・反応なしです。 癌患者さんもそのご家族・友人たちもみんなドンキホーテに見えてきます。 8月末まであと3日。 神さまのご加護でとりあえず9月を迎えられそうですが、 税理士さんが決算の税金をビックらポン!ほど送ってこられて・・・(>_<) 光の前世療法個人ワークはもちろんのこと、グループワーク仕様録音版も封印せずにこのまま世のため人のために役立てていきたいものです。 今日も「前世物語」からひとつ症例をご紹介しましょう。    病気の意味  昔々、エジプトに、ベンという黒人の男がいました。  ベンは脅迫されていました。グリーンの目をした王様の命令です。 「お前の美しい妻を差し出せ」  ベンは自分を追い詰めていました。誰とも話をしなくなりました。娘を殴っては後悔する日々でした。 「かわいくない娘だ」 その娘は「今の子供」でした。  ある日、ナイルの瞳をした妻と娘は宮殿にいました。娘はうれしそうです。  ベンは窓もない牢獄に繋がれていました。左手、左肘、左足。冷たい石壁がのしかかります。とても 静かです。彼は呟きます。 「早く死にたい・・・」  やがてベンの魂は頭から抜けました。彼の魂はまだ憎しみを持っています。 「あいつがオレの幸せを奪ったんだ」  ベンの魂はそれから三千年もの間、暗い牢獄の中にいました。壁を抜けられないのです。静寂が石壁 を滴ります。憎しみが闇に溶け出します。  先生は尋ねました。 「今のあなたはベンさんの魂に何と言ってあげますか?」 「良かったね・・・死ぬことが出来て・・・。ベンさんは頷いています。恨んじゃいけないよ。恨んだ り、憎しみを持っては・・・憎んではいけない。すべてを許さなくてはいけないよ・・・。彼は頷いて います。あっ・・・壁を抜けました・・・」  先生はベンの魂共々、高みへと導きました。 「ベンさんと一緒に上にあがりますよ。高く高く、どんどんあがります。その高いところからベンさん の人生を見おろします。そして何か感じること、気がつくことはありますか?」 「憎しみを持ったまま人と接してはいけません。すべてを受け入れなさい」  先生はさらに高みへと導きました。 「もっともっと高く高くあがります。下の方にベンさんの人生と、今のあなたの人生が平行に並んでい ます。その高い高いところからふたつの人生を見おろします。そして何か感じること、気がつくことは ありますか?」 「いつも怒っていて不本意なことが許せません。納得のいかないことは我慢ならないのです。今の人生 の中での様々な問題は結局、ベンさんと一緒なのです」  先生は遠い上へと導きます。 「その上はどうなっていますか?」 「宇宙です」 「その宇宙を突き抜けると何が見えますか?」 「明るいモヤ・・・誰か・・・」 「どんな人ですか?」 「仙人みたい・・・」 「その仙人に尋ねましょう。今の子供との関係から私は何を学ぶのですか?」 「すべてを許しなさい」 「今回の私の人生の目的は何ですか?」 「笑ってます。そのままでいいよ、って」 「今回の私の人生でのいろいろな病気の意味は何ですか?」 「憎しみを持ってはいけません。許しなさい」 「持ち越してきた憎しみを私はどうしたらいいのですか?」 「すべてを許しなさい」 「なぜ私は何度も生まれ変わっているのですか?」 「許すことを学ぶためです」 「私は今までに何回生まれ変わりましたか?」 「いっぱい・・・」 「それらの人生の中で、今の子供とは何回、人生を共にしましたか?」 「何回も・・・。憎たらしい・・・」 「私はいつもあの子を憎むような人生なのですか?」 「はい」 「あの子も私を憎んでいますか?」 「本当は愛してもらいたいのです。いつも私があの子を拒んできたのかもしれません」 「私があの子に愛された人生はありますか?」 「はい」 「私が一番あの子に愛された人生を見せてください」 「あの子が主人で、私は奴隷です。私は畑仕事をしています。あの子が私を見ています。私はあの子が 嫌いで、いつも怒っています。私はどこかに閉じ込められました。出て来れません。また憎しみながら 死んでいきました」 「あなたたちは、いつもそんなに憎しみを溜め込む人生ばかりなのですか?」 「そうです」 「では私はどうすればいいのですか?」 「愛してあげなさい」 「どうやったら愛せるのですか?」 「私も傷つけています。みんな傷つけています。でも、みんな愛を欲しがっています。理解してあげな さいねって言われました」 「私が一番あの子を傷つけた人生を見せてください」 「私は侍です。あの子は町娘です。障子の木戸の中に連れ込んで無理矢理抱いています。あの子は舌を 噛んで死にました」 「死んだ町娘はどんな気持ちでしたか?」 「私を憎んでます。そんなに嫌いじゃなかったのに・・・」 「あの子も私に憎しみを溜め込む人生をたくさんしてきたのですか?」 「・・・・・・」 「人間は何のために生きてるのですか?」 「愛のためです」 「私はどうやって愛したらいいのでしょうか?」 「もっと自分を愛しなさい」 「ここまでの私の人生は順調ですか?」 「よく頑張っていますよ」 「私に愛する力がありますか?」 「あります。自分を信じなさい」

2017年8月27日日曜日

ごきげんさん 2017.8.27.

日曜診療は、意欲と創造力を失いたくない高齢社長さんの回春外来:成長ホルモン療法をしています。 70代、80代になっても仕事と恋が生きがいのツワモノ経営者さんが最も恐れるものは、死ではなく老化です。 死ぬまでパイオニア・冒険者でありたい、との想いが眩しく輝くオーラとなって人を惹きつけ、誰からも愛されるリーダーの風格を醸し出しています。 あと20年若かったら、 あの企業を買収したのに・・・ アジアやアフリカに進出したのに・・・そんな言い訳を恥だ、逃げ口上だと喝破されます。 生きる意欲は未来を夢見る力だ、と言われます。 未来を創造する原動力は我欲だぞ 恋と仕事とお金は俺が生み出す、それが人生のアドベンチャーだ! だから先生は元気と健康を俺にくれ! 見事に自分の人生を生き抜いておられます。 これまで幾度もの大試練を乗り切り、凄まじい逆境から蘇ってこられました。 回春外来:成長ホルモン療法を始めて半年が経ち、陰りを感じ始めていた進取の意欲が蘇ったことをとても喜んでいただいています。 そして、未来を夢見る創造力が若い頃よりも優れてきたそうです。 これまでの経験値と世の流れを俯瞰する目が熟成されて、うまく仕事と結びついているそうです。 「ベンツからテスラへ乗り換えたよ」 そんな80前の社長さんです。 女性にモテモテなのもうなずけますよね。 2年間の道標 成長ホルモン療法:回春外来 成長ホルモン療法の効果 ・記憶と認知機能を高めます。(認知症の改善と予防効果) ・前向き、積極的、好奇心旺盛、明るい気分になります。(うつの改善と予防効果) ・肉体的な活性化が起こります。(体型の若返りとフェロモンの活性化) ・内臓脂肪が減少し、肌がみずみずしくなります。 (特に手の甲のシワ、顔のたるみ、めじりの小じわが改善します) ・見た目が10〜20歳若返ります。(まわりの人たちから言われます) ・筋肉増強作用(マラソン、登山、旅行などの赤筋(遅筋)が増強されます) ・視力の改善作用(黄斑変性症、白内障などの老人変化の予防効果) ・免疫力の増強作用 ・夜間排尿回数の改善効果、日中の尿漏れの改善効果(おむつ、尿漏れパットからの解放) ・生理不順の改善効果、不妊症の改善&予防効果(子宮も若返ります) ・消化機能の改善効果(胃腸も肝臓も元気になります) ・更年期障害の改善効果 ・熟睡を得られます ・関節の柔軟性が回復します(変形性膝関節症の改善) ・骨粗しょう症の改善効果(骨折を予防できます) ・白髪やハゲの改善(毛根が若返ります) ・性的能力や性欲の向上(いつまでも仲良しカップルで過ごせます) 実際に成長ホルモン療法を自分でやってみて&患者さんのお話を伺ってみての効能は・・・ 1)ストレス耐性が非常に高まります。 「これをやっていなかったら、ストレスに押しつぶされていたと思います」という切実な声もいただきました。 人間関係・イジメ・仕事・金銭・介護・・・人生の大節目に襲いかかってくるストレスに負けない気力とポジティブな精神力をもたらしてくれます。 2)顔が若返り、全身の筋力もアップします。 療法開始後4ヶ月目くらいから若返り効果を実感できます。 半年経つと、まわりの人たちからも顔の若返りを指摘されます。 開始3ヶ月を過ぎると、階段を平気で上れる、いくら歩いても疲れないなどの筋力アップを実感できます。 3)脳が活性化されます。 アグレッシブ・クリエイティブ・ポジティブな脳になってきたのを実感できます。 特にお薦めしたいのは・・・ 伴侶を亡くされた老人さんです。 伴侶を亡くされると急に元気がなくなって、認知症・うつ状態が進行して、1〜2年のうちに後を追うように亡くなってしまわれる老人も多いです。 (私の母もそうでした) これは伴侶が亡くなったという精神的ストレスの気虚が老人性腎虚を悪化させることによるものですから、1〜2年間持ちこたえれば、こころの整理がついて元気を取り戻すことができます。 伴侶を亡くされて元気がなくなってきたら、すぐに成長ホルモン療法を始めることをお薦めします。 まずは半年間。半年やって、3〜6ヶ月休薬して、また元気がなくなってきたらもう半年追加してみましょう。 認知症が進行してしまってからでは遅すぎます。 認知症&寝たきりの介護のことを考えれば、決して高いものではありません。 (これも母の介護で体験済みです) オムツをして車いすに乗せられてデイケアのチーチーパッパッで一日を終える老人と 独りでスタバで本を読んで、公園を散歩して、ビール&夕食で一日を終える老人と どっちが幸せかしら? (保険診療 vs 自由診療 ですね) 成長ホルモン療法は、週6日、成長ホルモンを自己注射していただきます。 (専用器機は小学生でも安全安心に自己注射できるように開発されています) 成長ホルモン療法の危険性として、癌があれば癌も若返る可能性が指摘されてきましたが、この療法がアメリカで始まって30年以上を経て、癌が増えたという報告はありません。 当院の回春外来では、成長ホルモン療法と共に、月1回の受診時に華陀刺絡を併用することで、免疫力&自然治癒力の向上を図って、癌を未病で治しています。 回春外来:月22万円(税込) ・成長ホルモン療法1ヶ月分(専用器機貸出代・専用注射針代込) ・華陀刺絡氣功代(受診時) ・一般血液検査代(受診時) ・食養生・生活指導代(受診時) 1年以上 成長ホルモンを使い続けても特に問題ありません。 エコノミーコース:6〜8ヶ月間使用して、3〜6ヶ月間休薬するコースもあります。 今日も「前世物語」からひとつ症例をご紹介しましょう。 「では、肝炎の原因が最もよくわかる過去生へ戻りましょう、という誘導になりますが、いいですか?」  雅子さんはしっかりと頷きました。 「目を閉じて。そしてゆっくりと呼吸します・・・」  彼女の意識はすぐに深い催眠状態に入りました。先生はどんどん催眠を進めていきました。過去生へ の光の扉をくぐった後、先生は尋ねました。 「地面を見て。地面を感じて。どんな地面が見えますか、感じますか?」 「乾いた白っぽい土です。所々に緑の草がはえてます。青い空が見えます」 「足は何か履いていますか?」 「こげ茶色の革の靴に白いレースの靴下を履いています」 「下半身は何を着ていますか?」 「白っぽいスカートです、ワンピースかもしれません」 「では、上半身は何を着ていますか?」 「半袖の白いワンピースです」 「手を見てください。肌の色は何色ですか?」 「きれいな肌色です。この手は女の子です」 「頭に何かかぶっていますか?」 「白っぽい帽子をかぶっています」 「どんな髪ですか?」 「金髪を長く垂らしています」 「目の色は何色ですか?」 「ブルーです」  先生は雅子さんの意識を青い目の女の子に同化させました。 「その女の子の中にしっかりと入ります。まわりはどんな風景が見えますか?」 「青い空で、少し遠くに海が見えます」 「今の時間帯は、朝、昼、夕、夜で言うと?」 「お昼です」 「そこの気候は、暑い、寒いで言うと?」 「さわやかです」 「年齢はどうですか? 頭に数字が浮かびますよ」 「十二歳です」 「名前は何と言いますか?」 「メ、メ、メリーです」 「メリーはそこで何をしているの?」 「風に吹かれながら遠くの景色を見ています」 「どんな気持ちで見ているの?」 「気持ちいいなぁ、って感じています」 「それからどうしているのかな? 時間を進めてください」 「まわりに木がたくさんあります。・・・まわりの景色を見ています。とっても気持ちいいです」  雅子さんはフゥーと大きな深呼吸をしました。そこでは何も起こりませんでした。先生が時間を進め ました。 「家まで戻ってください。メリーの家はどんな家ですか?」 「赤いレンガの家で三角屋根をしています。緑の木々に囲まれた一軒家でまわりは芝生です」 「メリーさんが今いる年代は何年ですか?」 「千五百七十年です」 「メリーさんのお家がある場所はどこですか?」 「イギリスです」 「お家に帰りましたか? お家に誰かいましたか?」 「お母さんがいます。金髪でシニヨンに結っていて、目は薄いブルーです。食事の用意をしています」 「そのお母さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「少し恐い目をしています。・・・主人のお母さんです」 「では、その日の夕食の場面に進んでください。誰と一緒に夕食をしていますか?」 「両親と私より大きなお兄さんがテーブルについています」 「お父さんはどんな人ですか?」 「黒っぽい髪でヒゲをはやしています。目は深いグリーンです。お兄さんは少し明るい茶色の髪を束ね ていて、目はグリーンです」 「そのお父さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「わかりません。知らないみたい・・・」 「ではお兄さんはどうですか?」 「お兄さんのことが大好きです・・・でも誰だかわかりません」 「そこには他に誰かいますか?」 「犬がいます。黒くて精かんな顔つきです。ジョンと言います」  先生は雅子さんに場面転換を指示しました。 「メリーさんの人生で一番幸せな場面に移ってください。メリーさんはいくつになって、何をしていま すか?」  雅子さんが嬉しそうな声で答えました。 「教会での結婚式です。私は二十二歳です。相手の人は背が高くて、細身で金髪で優しそうな顔をして います。薄いグレーの目が輝いています」 「その夫は、今のあなたが知っている人ですか?」 「知りません」 「夫を愛していますか?」 「はい。教会から出てきて、みんなから祝福されています。とても幸せです」 「結婚式に来ている人たちの中に、今のあなたが知っている人はいませんか?」 「今の友達が数人、来てくれています」  先生はいよいよ平岩さんの主題に導きました。 「メリーさんの人生で肝炎の原因となった場面に移ってください。メリーさんはいくつになって何をし ていますか? 何が起こりましたか?」 「三十三歳になっています。静かな夜です。暖炉に火が燃えています。お酒の入ったグラスが見えます。 家の中は暖かそうですが誰も傍にいません。私ひとりです」 「今、どんな気持ちですか?」 「もう幸せじゃありません。どうしよう、と言うのか、困っている、悩んでいる感じです」  雅子さんの声が沈んでいきます。 「何を悩んでいるのですか?」 「何か今、水が渦巻いている中で男の子が溺れていて、私に助けを求めている場面が見えます」 「それは一体、何ですか?」 「自分の子供が溺れて死んじゃったんです。金髪で青い目がきれいな男の子でした。まだ七歳だったん です。私のボブ・・・。ごめんなさい、ボブ・・・」  雅子さんは激しく泣きだしました。 「ボブは、今のあなたが知っている人ですか?」 「誰だかわかりません」 「それはあなたが何歳の時に起こった事件ですか?」 「二十八歳の時です。私は幸せな家庭の主婦でした。その日、ちょっと目を放した隙にボブは一人で川 に行ってしまいました。あの子は前から川遊びをしたがっていました。でも私が止めていたんです。だってあの川岸はとても滑りやすいんですもの・・・。私がもっときつく叱っていたら、あの子はあの日、川には行かなかったんです。私のせいです、私が悪いんです・・・」 「ボブのことを知った時、あなたはどうなりましたか?」 「お皿が手から滑り落ちました。お皿が割れていくのをじっと見ていました。時が止まりました・・・。 全身の力が抜けて冷たくなっていきました。私は気を失いました」 「ボブの遺体はあがりましたか?」 「川底に沈んでいました。水色の顔になっていました。家まで担荷で運ばれてきました。私はそれを呆 然と見ていました。涙も出ませんでした」 「その時、何を思っていましたか?」 「取りかえしのつかないことになってしまった。何も考える余裕などありませんでした。私はゆっくり とボブの亡骸を抱き上げました。肌は透き通っていました。でも目に光はありません。そう、私は昨夜 も眠ったボブをこうしてベッドまで運んだのです。手がダラリと落ちて・・・。かわいい寝息が止まっ ています・・・。ボブはどこに行ってしまったの」  彼女は激しく泣き続けました。 「夫はあなたに何か言いましたか?」 「夫も慌てていました。何か私に言って出ていきました。何となく責められている感じが私の心に残り ました」 「お葬式にまで進んでください。どんなお葬式でしたか?」 「小さなお棺に白い花をたくさん入れました。最後に青いボブの頬に触れました」 「その時、何か決心したことはありますか?」 「私はただ泣き崩れています。ボブに、ごめんね、って言い続けています。私は自分を呪っています。 自分自身を責め続けています。もう自分を許すことはないでしょう」  ドロドロしたエネルギーが雅子さんから流れ出てきます。先生は彼女をじっと見つめたまま、左手で 私にシールドを張ってくれました。私も彼女を見つめて愛のエネルギーを送りました。先生は場面転換 を指示しました。 「先程の三十三歳の場面に戻ってください。あなたに何が起こったのですか?」  彼女は物憂げに答えました。 「昼間は家事をしていますが、気持ちはいつも沈んでいます。帰ってくるはずの夫が今朝もいませんで した。私はひとりぼっちです。毎日、毎日・・・。お酒を飲んでいたかもしれません。そう、お酒です よ」 「なぜですか?」 「何かでこの寂しさ、虚しさを紛らわせたかったのです」 「それは誰に対しての寂しさですか?」 「夫がわかってくれないのです。子供を亡くしてしまったことを今でもまだ引きずっているのです。後 悔みたいなもの、そう罪悪感を感じています。こんな自分を恨んでいます」 「夫は帰ってこないことが多くなったのですか?」 「ひとりぼっちの夜ばかりです。そんな日は朝からお酒を飲んでいます。こんな生活じゃいけないとは、もう自分でもあまり感じていません。お酒が美味しくて飲んでるわけじゃないんです。お酒だけがこんな私を慰めてくれるのです」  彼女は深い溜息をつきました。 「メリーさんの人生で次に大切な場面に移ってください。あなたはいくつになって何をしていますか?」 「四十歳になっています。やはり私はお昼時に家にいますが、三十三歳の時よりも少し明るくなってい ます。昔、飼っていたのと同じような犬がそばにいます。夫の後ろ姿も見えます。私たち、仲直りした のかな・・・。私はホッとしています。明るい笑顔が見えます。心に以前のような暗い感情はありませ ん。私は立ち直ったんです。もうお酒は飲んでいないでしょう」  先生は時計を横目で見ながら、メリーの人生をさらにたぐり寄せました。 「メリーさんの人生で次に大切な場面に移ってください。何が見えますか?」 「緑の丘の上に青々とした大きな木が見えます。私はその木の下で黒いドレスの喪服を着て立ちすくん でいます。四十七歳の時です。夫のお葬式の場面です。夫は胸の病気で死にました」 「その時、何を考えていますか?」 「夫が死んだことが未だに信じられません。夫のお棺を埋めようとしています。二十人位の人たちがお 棺を取り囲んでいます。私は無表情で、彼が土に帰っていくのを見ています。雨が降ってきました。私 の代わりに神様が泣いてくれました」 「夫が埋葬されるのを見て、どう思っていますか?」 「ただただ途方にくれているだけです。雨の滴がゆっくりと落ちていきます」 「それからどうしていますか?」 「みんなが帰ってからも、そこにずっといました。雨は降り続いていました。私は濡れていました。涙 が出ないほど悲しくて、ただ悲しくて、そのまま濡れていたかったのです」 「子供が死んだことも、夫の笑顔も優しさも、いろんなことを思い出していました。たくさんの思い出 を洗い流した雨が土に染み込んでいきました。たくさんのありがとうが夫に届いたでしょうか・・・。 頬を伝わる雨がほんのり暖かくなりました。私はただ濡れていました」  雅子さんが息を吐きました。先生は場面を進めました。 「メリーさんの人生で次に大切な場面に移ってください。何が見えますか?」 「病院にいます。ひどく慌てている看護婦さんが見えます。私はどこにいるのかわかりません。でも・・・宙に浮いている感じがします」  彼女は静かに答えました。 「何が起こったのですか?」 「私は五十六歳でした。早く処置をしないと・・・。私が横になって運ばれて来ました。私はぐったり しています。でも、どこも苦しくはありません」 「何が起こったのですか? あなたが倒れる前まで戻ってください。何が見えますか?」 「大きな木が見えます。緑の芝生の上を犬と散歩していました。結婚式をした教会を眺めていました。 ふっとあの時の素敵な夫の眼差を感じました。そこからは何も覚えていません。気がついたら病院にい ました」 「宙に浮いているメリーさんは何を考えていますか?」 「私はこのまま死んじゃうのかなぁ」 「それからどうなりましたか?」 「病室の扉が閉められたところで、私は肉体を追いかけるのを止めました」 「なぜ?」 「これでいいんだ、と思いました。もう、よかったんです。夫を亡くしてひとりぼっちで寂しい何年か を過ごしていました。だからこのまま死んでもいいや、って思いました。十分に生きてきたんです」  彼女はしっかりと答えました。 「あなたのまわりに何か存在を感じませんか?」 「光が二つ見えます。夫とボブが迎えに来てくれました」  彼女は嬉しそうに答えました。 「二人は何と言っていますか?」 「にこやかに笑っています。ボブはかっこいい青年になっています。若いころの夫によく似ています。 二人、肩組んでニコニコ笑っています。二人が元気そうで良かった・・・」 「ボブに聞いてください。あなたを助けられなかったことを恨んでいますか? このお母さんを憎んで いますか?」 「首を横に振って笑っています。目がとてもきれいです」 「お母さんを許してくれますか?」 「頷いています。許してくれています。ありがとう、ボブ・・・」 「夫は何か言っていますか?」 「もういいんだよ、一緒に行こう、って手を握ってくれました」  先生はみんなを高みへと導きました。 「三人一緒に上へ高く高くあがります。どんどん高く高くあがります。高くあがったところからメリー の人生を見てください。そして何か気がつくこと、感じることはありますか?」 「幸せでしたが少し孤独でした。それは自分にも原因があるのですが、ボブを亡くしたことと、それか ら夫が私から少し離れてしまったことが悲しかったです。でも仲直り出来て、また幸せに暮らせて良かったです。夫が死んでしまってからは寂しい毎日でしたが、今やっとそれも終わったなぁ、という感じです」  先生はさらに高みへと導きました。 「もっともっと高く高く上にあがります。どんどん高く高くあがります。その高く高くあがったところ からメリーの人生と、今のあなたの人生を見比べてみます。二つの人生から何か気がつくことはありま すか?」 「今の私も同じ様に寂しい思いをしていることがあります。ひとりぼっちと言うのかなぁ・・・そうい うところが似ています。今の夫と子供はそばにいてくれるけど、私が病気で外に出られないから、どう しても置いてきぼりになってしまいます。私の病気が治るのを待っていたら埒らちが明かないから二人で旅行に行ってきてね、って送り出しますが、やっぱり寂しいのです。かと言って、べったり一緒にいて欲しくもないのです。これは私のわがままなのでしょうか。それと私は元々、人と付き合うのが苦手でした。昔から大勢の輪の中に入っていけなかったのも似ています。人見知りではないのですが、なぜだか疲れるのです」  先生は光へと導きます。 「そこから上を見てください。上の方はどうなっていますか?」  雅子さんは明るい声になりました。 「きれいな光に包まれた存在がたくさん上にあがろうとしています。上の方に大きな光が見えます。と ても偉大な光です。みんな、その大きな光に吸い込まれています。ハレルヤが聞こえてきそうな美しい 光景です。とても懐かしい感じがしています」  彼女から暖かいエネルギーが溢れ出しています。先生の自信に満ちた声が聞こえました。 「その光の中に入りましょう、大丈夫ですよ。あなたは光の中心へと招き入れられます。光の中心に誰 かいますか?」 「もっともっときれいに光っている存在が見えます。とても眩しい光ですが、その存在をはっきりと感 じることが出来ます。大きな大きな存在です。優しく暖かく私を迎えてくれました。言葉で言い尽くせ ないような至福の愛で包み込んでくれています」 「その大きな光の存在に聞いてください。今の私の病気、肝炎の意味は何ですか?」 「妬みです」  彼女の声に動揺が見受けられました。 「もう少しわかりやすく教えてください。それはどういうことですか?」 「独占欲です。何でも自分のものにしておきたい、しておこうとするような独占欲が強いからだそうで す」 「どうしたらこの肝炎は治りますか?」 「ちょっと難しい顔をされました。治らない、って言われました」 「私が独占欲をなくすことが出来たら、どうなりますか?」 「笑っています。軽くなるよ、って言われました」 「独占欲をなくすことは出来ますか?」 「私には出来るそうです」 「そのためには私はどうしていったらいいのでしょうか? 何かアドバイスをいただけませんか?」 「もっとおおらかになりなさい」 「どうしたらなれますか?」 「愛を持ってみんなに接していけばいいのです。そうしたら自然と楽になれるそうです。みんなに愛情 を持って接していきなさい、って言われました」 「具体的には私はどうしていったらいいのでしょうか? 何から始めればいいのでしょうか?」 「家族を大切にしなさい」 「メリーと夫とボブの魂を光の中へ呼び出してください。三人に聞いてください。今の私に何かアドバ イスをくださいませんか?」 「メリーが笑って、ごめんね、って言っています」 「あなたは何と答えますか?」 「彼女に何も言うことはありません」 「メリーにお願いしましょう。謝らなくていいですから、今の私に何かアドバイスをくださいませんか?」 「信じていけばいいのよ」 「誰を信じたらいいのですか?」 「自分を含めて家族とまわりの人たちを信じればいいそうです」 「私はどうしたらあなたの轍を踏まずに生きていけますか?」 「ただ待ってばかりいないで、自分から何かをすればいいんじゃないかな」 「私は何をすればいいのですか?」 「あなたの好きなことなら何でも・・・」 「夫に聞いてください。何かアドバイスを頂けませんか?」 「心配することはないですよ、って笑っています」 「ボブは何と言っていますか?」  「照れくさそうに笑ってるだけです・・・ただ笑ってくれています」 「三人とそこでしっかりと握手をしてください。どんな感じがしますか?」 「暖かいものが感じられます」 「三人とも私を応援してくれますか?」 「わかった、わかった、ってみんな笑っています。何だか自信が湧いてきます」 「私に出来るかな? 克服出来るかな?」 「出来るに決まっているよ。あなたも計画に加わったんだから大丈夫だよ、って言われました」  先生は三人を光の中へと戻しました。そして、大きな光の存在に尋ねました。 「私の人生はここまで順調でしょうか?」 「とても順調だよ、って頷いてくれています」 「私を苦しめているこの病気も私が選んだものなのですか?」 「その通りだよ、って頷いています」  先生は偉大な光の存在にお願いしました。 「私が今回の人生を計画していた場面をちょっとだけ見せてください。明るい光の上の方にそのヴィジョンが見えてきますよ。何が見えてきましたか?」 「白いフワフワした雲の上に座り込んで、白い服を着た私が何かを一生懸命描いています。何を書いて いるのか、ピンボケで良く見えませんが今の私の人生計画のようです。私はニコニコしながら楽しそう に描いています。時々後ろからのぞき込む人がいるようです。二人で描いているものを指さして大笑い しています。そして私は消しゴムのようなものでチョッチョッと消して、また書き込んでいます。私は ずっと笑ったままです」  雅子さんはちょっとむくれています。先生は雲の上の彼女に尋ねました。 「今回の人生で肝炎になることを本当にあなたが選んだのですか? 彼女はとっても苦しんでいますよ」  雲の上の彼女は微笑みながら答えました。 「もちろん私が計画した人生です。とってもうまくいっています。いい具合に妬みが熟成されてきてい ます。そろそろ思い出し始める頃です。おおらかな愛を実際に体験出来る最高の時を迎えつつあります。 とっても楽しみです。ワクワクしています。ここまで良くがんばってきましたね」 「今回の人生はあなた一人で決めたのですか?」 「いいえ、計画が出来あがったら上に持っていって見てもらいます」 「上ではかなり修正されるのですか?」 「いいえ、小さなアドバイスをくれることもありますが、大抵はウンウンと頷いているだけですよ。とっても自由にさせてくれます。自分の人生ですからね、自分で決めなくちゃ、面白くないでしょう」 「この病気を乗り越える力はありますか?」 「もちろんです。可能性があることしか計画しませんよ。今回はちょっぴり苦しいですが、今までもっ と苦しい人生でも乗り越えてきましたから大丈夫です。出来ますよ。そうら、その弱気な性格も計画通 りです」  雲の上から笑い声が聞こえてきたような気がしました。 「あなたは自分が計画した人生の今、ここまでを見て満足していますか?」 「もちろんです。病気で悩み、苦しみ、イジイジしている自分がとっても愛おしいです。思わず舞台に 駆け上がりヒロインをギューと抱きしめたい気持ちです。みんなが結末を楽しみにしています。みんな 上から見ています。みんながヒロインを応援してくれていますよ」  雲の上から歓声があがったような気がしました。先生はおおらかな光の存在に尋ねました。 「私はいろんな問題を抱えていますが、解決する力を私は持っているのでしょうか?」  光の存在が優しく答えました。 「大丈夫です。あなたは全ての知恵イデアと力フォースを持って生まれてきました。生まれる時に全てを封印しただけなのです。ただ使い方を忘れてしまっただけなのです」 「その封印を解く鍵は何ですか?」 「人生を一歩前に歩もうとする勇気と私にだって出来るという自信です。自分を信じなさい。自分を愛 しなさい。そうすれば人を信じれます。人を愛せます。その時あなたはいつでもここへやって来ること が出来るようになるでしょう。それはあなたの封印が完全に解ける時です。そしてあなたのまわりの人 たちの封印も解け始める時なのです。あなたは新しい時代を生きるのですよ。がんばってくださいね。 楽しんで生きてくださいね」  光の存在が彼女を暖かく包み込んでくれています。 「これからも私を応援してくれますか?」 「いつも見守ってくれているそうです」 「下に見える光の存在たちにも聞いてください。私はこれから続きの人生を生きていきますが、みなさ んも私を応援してくれますか?」 「みんなが笑って頷いたり暖かく励ましてくれている感じがします」

2017年8月26日土曜日

ごきげんさん 2017.8.26.

死後はこうなる本がたくさん出版されています。 超高齢化社会ですからね。庶民の最大の関心は、死んだらどうなるの? かもしれません。 生真面目に「死後の世界」を研究されている大学の先生方もおられます。 幽体離脱や臨死体験、胎内記憶、過去生退行・・・いろいろ調査されて、それなりの面白い「死後の世界」を発表されています。 とても残念なのは、死後の世界はこれだ!とひとつの死後の世界観にまとめようとされているところです。 死後の世界はひとつじゃないのにね。 港ってどんなところ? と尋ねると、 神戸港の話をする人 トンキン湾の話をする人 ダイヤモンドヘッドのハワイ港の話をする人 氷に閉ざされたフィンランドの港の話をする人・・・どれも港だけど、いろいろですよね。 光の前世療法では必ず過去生の死の場面を見ていただきます。 そして、過去生の死を通り抜けて、死体の上に浮かぶ意識体になっていただきます。 その意識体によそ見をする隙を与えずに、しっかりとガイドしながら光さんのところへ連れ昇っていきます。 ここは少し強引にガイドしています。 チベット死者の書にあるように、肉体を離れた意識体は放っておくと右往左往して仏:光さんのところまで登り切れません。(チベットでは49日間、魂が迷わないように読経し続けます) ここでフラフラすると、憑依とか平行次元とか因果応報とか輪廻転生とかを楽しめます。 光の前世療法は光との対話が目的ですから、この49日間で遊んでいる暇はないので、スッと光さんのところへと昇ります。 (この49日間で留まると、意識体の波動が乱れ&汚れて光さんのところへと昇れなくなります) 死後の世界は想念が創造します。 平安時代に死んだ人たちは、極楽浄土が見えて、仏様が出迎えてくれたことでしょう。 原城で皆殺しにされた天草四郎と農民たちは、イエスさまやマリアさまが出迎えてくれたことでしょう。 現代人は、死んで肉体を離れて意識体となって・・・右往左往どころか大パニックになるかもしれませんね。 光の前世療法で「死後」に慣れていると、本当に死んでしまった時に、死んだら上を向いて、どんどん昇って行って、光や太陽や月や明るい星に飛び込むことができます。 想念の罠を脱して、純粋な魂の意識体となることができるのです。 その後は、魂の意識体次第です。そこまで介入するのは野暮ですからね。 ただこの純粋な魂の意識体に戻って、大いなるひとつの意識体:ワンネスに戻るという「死後」も、数多くの死後のひとつに過ぎません。 「死後」というものには、どれが正解だとか、これがベストな死後だ!はないのです。 特にこの2017年を生きている人たちは、人類が絶滅 or 進化の最もエキサイティングな時を生きています。 だから今生の「死後」に、今生をもう一度やり直す人たちも多いことでしょう。 すでに何万回と今生をやり直してきたきた人たちもいるかもしれませんよ。 10年前までの「死後」と今の「死後」はまったく別物と考えた方がよいでしょう。 今の「死後」は変容に富んだ平行次元や平行宇宙が「今」に極度に収束していますし、亜空間や亜時空宇宙のさまざまなエネルギーもドロドロに溶けるような変容となっています。 とてもこれまでの「死後」では認識しきれない、びっくりポン!な「死後」が待っているかもしれません。 ただひとつ言えることは、死んだら慌てないこと!です。 せっかく肉体を離れて意識体になれたのだから、落ち着いて、内なる声に集中すれば、必ずベストな導きが聞こえて来ます。 既成概念や思い込み・刷り込みに惑わされずに、魂が喜びで震える導きに従う。 今の「死後」を生き抜く道はここにあると思います。 2年間の道標 尿療法 これも神様:光さんに導かれるままに、気がつけば「オシッコ先生」になっていました。 自然医学の中で最も宇宙の理:安全・安価・簡単・万能 にかなっているのが「尿療法」です。 飲尿は古い自分を捨てて、新しい自分へと生まれ変わることができます。 しかし、これがなかなか出来ません。 病は古い自分の中にあります。 新しい自分には病はありません。 病を捨てるには、生まれ変わるしかありません。 最もシンプルな療法だからこそ、最も病の真髄を突いてきますね。 尿療法 尿とは・・・尿は95%が水、2%が尿素、残りがミネラル・塩・ホルモン・酵素です。 尿には4000種類以上の物質が含まれていてますが完全に無菌です。 尿療法はなぜ治療効果があるのでしょうか? 1)栄養物質の再吸収と再利用 2)ホルモンの再吸収 3)酵素の再吸収 4)尿素の再吸収 5)免疫系の賦活作用 6)病原菌やウイルス、癌細胞への破壊作用 7)尿の波動に転写された個人情報と病気の根源情報の利用 尿療法は、自然治癒力と免疫力を高めます・・・万能の証ですね。 尿療法が効いた病気(by 中尾良一先生ほか) 脳疾患:頭痛、偏頭痛、認知症、脳卒中後遺症、てんかん 呼吸器疾患:気管支炎、喘息、結核、肺癌 消化器疾患:胃潰瘍、腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群、胃癌 循環器疾患:心臓病、心筋梗塞、高血圧、低血圧、狭心症、不整脈 肝臓疾患:肝炎、肝硬変、肝癌、胆嚢癌 アレルギー疾患:花粉症、じんま疹、アトピー 泌尿器疾患:膀胱炎、腎炎、腎結石、腎癌、膀胱癌、前立腺肥大症と癌、性病 整形外科疾患:各種筋肉痛・神経痛、腰痛、肩こり、椎間板ヘルニア、脊椎狭窄症 さまざまな癌と筋腫、血液癌 膠原病:リウマチ、SLE、線維筋痛症、多発性硬化症 精神疾患:うつ病、パーキンソン病、多動症、自閉症、統合失調症、不眠症、憑依妄想、意欲低下、慢性疲労症候群、 内分泌疾患:膵臓病、ホルモン分泌異常、糖尿病、膵臓癌、甲状腺疾患 細菌性疾患、火傷、エイズ、肥満症、痔 老化:頻尿、白髪、前立腺肥大、性的不能 眼科疾患:白内障、視力低下、緑内障、網膜変性症、飛蚊症、結膜炎 婦人科疾患:不妊症、更年期障害、子宮筋腫、カンジダ、子宮癌、卵巣癌 歯科疾患:歯槽膿漏、口内炎、歯周病、舌癌、喉頭癌 耳鼻科疾患:鼓膜穿孔、外耳炎、中耳炎、内耳炎、メニエル、聴力低下、上顎癌 皮膚科疾患:白癬、いぼ、乾癬、肌荒れ、創傷、ケロイド、ふけ(頭垢) あぶら足、多汗症、おでき、下肢静脈瘤、かゆみ、化粧品アレルギー、しもやけ 原因不明のふるえ・痛み・異常感覚、にきび、抜け毛、白斑、むくみ、めまい 飲み方 第1日目:まず1口ふくんで飲み込んでみましょう。 尿の取り方:出始めと最後は捨てて、排尿途中の尿をコップに取りましょう。 尿の味の第一印象は「塩からい」 母なる海の味です。 朝起床時の尿が最も効果的ですが、夜の尿は安眠効果に優れています。 肉食・タバコ・アルコールの過多、暴飲暴食などの尿はマズいです。 泌尿器系感染症以外の尿は無菌です(生理中の尿も医学的には大丈夫です) 飲んだ後、口をすすぐのはOKですが、ノドの神経センサーを洗い流さないために、うがい・水を飲むのはしばらく我慢しましょう。 第2日目:朝夜の2回、2~3口飲み込んでみましょう。少し慣れてきましたか? お腹がゴロゴロしたり、ゲップが出たりすることもありますが心配いりません。 身体や息がオシッコ臭くなることもありません。 第3日目:朝夜の2回、コップ半分以上を飲み込んでみましょう。 そろそろ日々の尿の味の変化を感じ取れるようになってきましたか? 味覚と臭覚が敏感になってくると、自律神経も免疫力もパワーアップしてきます。 第4日目:一日3回、飲めるだけ飲みましょう。もう大丈夫ですね。 洗脳や思い込み、常識を見事にクリアーされたパワーは、これからの生き方に自信(自分を信じる力)と勇気(思い切ってやってみる力)をもたらしてくれます。 尿療法の瞑眩反応:好転反応 ・50%の方に見られます(4・5日~3ヶ月間) ・身体のあちこちが痛む・下痢する・汗が出る ・身体がだるくなる・身体がかゆくなる・熱を伴った湿疹や膿疱が出る ・吐き気がする・食欲減退・頭痛・古傷が痛む・咳が出る 強い好転反応の出現時には、しばらく尿療法をお休みすれば治ります。 悪性の病気、長期の病気、大量の薬剤服用時ほど強い好転反応が出ます。 点鼻・点眼もOK どうしても飲めない方は、自尿を目薬の容器に入れて舌下に4~6滴差します。 鼻炎などには鼻の穴に、耳炎には耳の穴に1~3滴差します。一日何回でもOKです。 いろいろな尿療法 1)尿マッサージ 頭から心臓に向かって・足先から心臓に向かって、尿を肌に擦り込むようにマッサージしていきます。洗い流す場合は石けんはNGです(尿素の保湿成分が流されます) 2)尿湿布 尿を湯煎で温めて、布や脱脂綿で尿湿布を作って、少なくとも1時間 患部に当てます。 乾いてきたら尿を注ぎ足します。尿湿布をラップで巻いて就寝してもOKです。 皮膚病、深い傷、化膿傷、浮腫にもよく効きます。 3)頭皮・髪の毛・顔の尿マッサージ ふけ症・脱毛・ハゲ・白髪・髪の廊下・顔のしわなどに有効です。 30分~1時間で頭皮から尿が吸収されるのを待って、ぬるま湯で洗い流します。 4)尿注射 特に、アレルギー性疾患・喘息・黄疸・百日咳・妊娠中毒症・けいれん・偏頭痛・湿疹などによく効きますし、乳癌などの露出性癌にはお薦めです。 新鮮自家尿を臀部に2cc前後を注射します。 露出性癌には、病巣周囲に5cc前後を注射します。(これは医師にしか出来ません) 軽度の発赤・熱感を伴うことがあります。 5)飲尿断食 自尿と水だけで過ごす断食で、最大最高の尿療法効果を得られます。 一般の断食方法に飲尿(すべての自尿を飲みます)を加えます。 注意点は一般の断食と同じです。 尿マッサージや尿湿布、尿腰湯、尿足湯などを加えるとより効果的です。 6)少食飲尿療法 朝:ニンジン+リンゴ+レモンジュース 昼:ニンジン+リンゴ+レモンジュース 夕食:フリー(飲酒もデザートも可) 飲尿は1日3回以上 コップ1杯を飲みましょう。 ごきげん少食療法の進化版です。万病だけでなく未病にも効きます。 7)飲尿ジュース断食療法 特に末期癌の方、エイズの方、最重度のアトピーの方、重度の難病奇病の方にお薦めします。 自然治癒力と免疫力が最大限に発揮されます。 1日断食以上は必ず主治医にご相談ください。 抗癌剤・エイズ治療薬・ステロイド・免疫抑制剤などを服用中の方は不可です。 8)尿風呂 飲尿に踏み切れない方の尿療法第一歩に最適です。 お風呂の中に、ご自分の尿を入れます(中でオシッコしちゃってもOKです) 頭まで浸かると・・・羊水のようで・・・究極の安心感を得られると好評です。 特にこころの疲れた方、こころの病の方にお薦めです。 Q&A Q:尿は汚いでしょう? A:血液が腎臓で濾過されたものが尿です。血液中の細菌やウィルスなどの感染性物質は尿には出てきませんので、輸血よりも断然、綺麗で安全です。 ビタミン・ミネラル・ホルモンなども濃縮されている分だけ、よく効きます。 Q:尿素は毒でしょう? A:尿の尿素は2%濃度です。薬として使う尿素は3%濃度ですので、毒ではありません。 尿素の保湿効果は抜群で、化粧品には人尿からの抽出尿素が入っています。 Q:他人の尿でも良いですか? A:尿はリアルタイムな個人情報を波動として転写しています。 足りない物質、抗炎症物質、年齢相応の性ホルモンなど、とても精妙なオーダーメイドな水薬ですので、できるだけご自分の尿を使いましょう。 特に癌の場合、その癌の特異抗体情報がノドのレセプターを介して視床下部に伝わり、自律神経系と免疫系にオーダーメイドな作戦指令を下しますので、自家尿が必須です。 ただし、古代中国では、若返りの秘薬として処女や童の尿を使っていましたが、これも大量の性ホルモンを摂取するためだと推察されます。 不妊症では、パートナーの尿を飲むと効果的です。 Q:生理中の尿でも大丈夫ですか? A:まったく問題ありません。見た目だけですが、気分が乗らないようでしたら、数日、飲尿はお休みしましょう。 Q:尿マッサージしたいけど・・・ A:お風呂の時、湯船にコップ2~3杯のオシッコを入れるのなら出来ますよね。 毎日やっていれば、効果を実感できますよ。 Q:尿療法はいつ頃からあるのですか? A:5000年前のアーユルヴェーダに尿療法が載っています。 2000年前のギリシャやローマの医学書、中国の傷寒論にも載っています。 日本では一遍上人が大衆に広めました。 Q:有名人で尿療法をやっている人はいますか? A:俳優の森繁久弥さんは自分で飲用するだけでなく、がんで惜しまれながちこの世を去った人気司会者の逸見政孝さんに、「がんが治る唯一の健康法を知っている。おしっこを飲むんだ。わたしもやっているが、ぜひやってほしい」とすすめたほどです。 インドのガンジーさん、さくらももこさんは有名ですね。 Q:尿療法がそれほどまでに効果があるのに、なぜ医学界では無視されるのですか? A:安価・安全・簡単・万能な尿療法は、製薬業界とマスコミ・医者と医療業界・医療官僚と政治家などを壊滅させるパワーを持っています。 大衆に「知られては困る」療法だからです。 今日も「前世物語」からひとつ症例をご紹介しましょう。     奉仕について  昔々、日本の涼しいところに、アヤメという女性がいました。彼女は巫女をしていました。毎日、太 陽が昇るのを見ながら森の中の洞窟へと向かいました。コラという所です。いつも清々しい気配で満た されている所です。  そこでは白い服を着た女ばかりが草を叩いてお供え物を作っていました。長老のババさまはちょっと 怖い方でした。水といろいろな食べ物を神棚に供えます。そしていつもみんなで祈ります。小さな光が チラチラと行き交いました。  アヤメの夫は侍です。警察のような仕事をしていて、いつも偉そうに威張っています。でも家では楽 しい人でした。名前は木村吉右衛門と言いました。彼は「今の夫」です。彼女は夫のことがとても好き でした。夫と楽しく話をしていると、とても幸せでした。夫の好きなカボチャを炊いて、いつも夫の帰 りを心待ちにしていました。  吉右衛門はよくコラに来てくれました。みんなにいつも楽しい話をしてくれました。アヤメと夫はコ ラの神様が縁えにしの糸を結んでくれたのです。  アヤメは六十九歳の時、胸の病気になりました。死の床で彼女は振り返りました。 「死ぬのは悲しくはありません。楽しい人生でした」  息子と嫁と孫の男の子が看取ってくれています。アヤメは夫のことを思い出しました。  彼女が四十九歳の時、夫は後ろから刺されて死にました。 「あの時は悲しかったなぁ。何も考えられなくなりました。でも、死んでからも夫がそばにいてくれて いるのがわかりました。それからは頑張って畑仕事や縫い物をしました。苦しい生活だけど、苦しいと は全然思いませんでした。だってコラの神様がついてくれているし、毎日を感謝していたから乗り越え ることが出来ました」  先生は死んだばかりのアヤメの魂に尋ねました。 「体を離れた時に、何か決心したことはありますか?」 「次も夫と一緒になることと、神様に感謝することです」 「魂となったあなたのまわりに何か存在を感じますか?」 「何かいます。よくがんばったね、って言ってくれています」  先生はアヤメの魂を高みへと導きました。 「高い所からアヤメさんの人生を見て、何か気がつくことはありますか?」 「もうちょっと頑張れたはずでした。感謝することを忘れないように・・・」  先生はもっと高みへと導きました。そしてアヤメの人生と、今、生きている人生を見比べてみるよう に促しました。 「同じような人生です。もっと神様に・・・うまく言葉に出来ません」  先生はさらに高みへと導きます。 「そこから上はどうなっていますか?」 「青い、丸い中に光があります」 「その光の中に入ります。どんな感じですか?」 「何もかも忘れている感じです」 「その中に誰かいますか?」 「何かがたくさんいる気配がします」 「その光の中心に向かって聞いてください。今のお父さんとの関係は何ですか?」 「愛することです」 「それはどういうことですか?」 「求めるだけではなくて与えるものです。ただ与えるものです。あったかいものです」 「今回の私の人生の目的は何ですか?」 「奉仕と学びと愛です」 「奉仕とは何ですか?」 「人の役に立つことです」 「学びとは何ですか?」 「自分を鍛えるため、自分の魂を鍛えることです」 「人間は何のために生きているのですか?」 「愛するためです」 「なぜ私は何度も生まれ変わってるのですか?」 「まだまだ出来ていないからです。愛することの意味がわかっていません」 「素晴らしい人生を送るためには、どうしたらいいのでしょうか?」 「過ちを犯してもそれに気がついて、そこで変わればいいのです。間違ってもやり直しは効きます。そ れを繰り返して少しずつ良くなっていくようにすることが大切なのです」 「今回の私の人生はここまで順調ですか?」 「自分が良く知ってるでしょうって」  先生は今回の人生の目的をクリアーできた、未来の姿を見せてくれるように頼みました。 「おばさんになって誰かと話しています。五十歳くらいです。おだやかでニコニコしています」 「その未来のあなたからアドバイスをもらってください」 「これが修行だよって言っています」 「あなたは奉仕と学びと愛をまっとう出来ているのですか?」 「まだ進行形みたいな感じです。でも、今の私よりはすごい・・・」 「未来のあなたとしっかり握手してください。どんな感じがしますか?」 「あったかい・・・」 「そのエネルギーを分けてください、ってお願いしましょう」 「うなずいています」 「そのエネルギーをどこに感じますか?」 「胸です」  先生は胸の中に温かいエネルギーをいっぱい吸い込むように言いました。 「あなたも私を応援してくれますか?」 「がんばれ、って言ってくれています」 「私、がんばれるかなぁ?」 「自分次第だよって」  先生は光に最後のメッセージをもらいました。 「今回の人生でも魂をきれいにすることが一番大切です。そうするようにがんばりなさい。そうしたら 奉仕の意味もわかってくるし、何もかもがわかってきますよ」 「そこにいるたくさんの存在にも聞いてください。これからも私を応援してくれますか?」 「みんなニッコリしています。応援してくれています」 「辛い時、またここへ来てもいいですか?」 「いつでも来なさい」

ごきげんさん 2017.8.25.

ふる雨は あとなく晴れて のどかにも ひかげさしそふ 山桜かな 1週間前にサムハラ神社さんに呼ばれて神授していただいた「中吉」です。 願望は、思いがけぬ人の助けありて叶う事あり 待人は、来るつれあり 旅行は、行く先利益あり 商法は、吉売買何れも吉 方向は、東北の間進むに吉 争事は、勝ども後に恨あり 転居は、さしつかえなし 生産は、安し、子に注意せよ 病気は、軽からねど平癒 縁談は、思いがけぬよき事あり 騒がずに待つべし 易経でこの8月後半を卜占してみると「山澤損」ながら五爻で・・・ 或いは之を益す。十朋の亀も違う克わず。元吉。 思わぬ益することがある。亀卜で占っても間違いはなく、元いに吉と告げられる。 思いがけない利益を得たり、助けがある時。望み事は叶う。 まったく同じ卦をいただきました。 そして、今週は受診していただいた患者さんからも数多くの神託メッセージをいただきました。 どれも「大丈夫!」 しっかりと背中を推していただきました。 そして今日、「思いがけぬ人の助け」をいただきました。感謝&感謝です。 末期癌の患者さんにとって如何に直近の希望が大切か、を心に入墨するかのように思い知りました。 きっとこの経験は、これから多くの患者さんたちのお役に立てると思います。 治る希望は、免疫力と自然治癒力の回復を強力に促します。 嘘は患者さんにすぐに見抜かれてしまいますが、 どんなに末期であっても、今日生きている患者さんなら、しっかりと四診すれば、きっとどこかに「治る希望」が見つかります。 治る希望は、患者さん自らの努力を求めます。 努力すればするほど、本気で「治る希望」を信じられます。 誰かに治してもらう・・・丸投げ依存では、治る希望は萎みます。 安い・近い・早い のコンビニ診療がお好きな方には「治って当たり前」な強欲オーラが滲み出ています。そこに「治る希望」の祈りと感謝 Love & Peace はありません。 有名・権威・立派なドクターからは「治る希望」をいただけますが、丸投げオーラ全開で、祈りはお布施に、感謝は金額に・・・さてさて、波動が乱れたままではなかなか自然治癒力はあがりません。 光の前世療法で、何度もイエスさまの奇跡の癒しを見たり、光との対話でイエスさまと癒しを語り合ったりしてきて、やはりこの「治る希望」が大切だと分かりました。 お薬よりも「治る希望」を持ち帰っていただく医院になっていきますよ。 2年間の道標 4)華陀氣功 私の氣功のスイッチオンは、数年前に蓮風先生の手を私の手にコピペしていただいた時でした。 翌日から患者さんに触れるだけで陰陽氣血がとてもよくわかるようになりました。 ちょうど1年前、高塚光さんとのご縁が繋がり、光さんの波動にシンクロすることができました。 以来、患者さんの頭に手を触れるだけで、脳が見えるようになりました。 脳の氣血の流れ、体毒・薬毒・食毒の滞り、ストレス毒・・・脳の不具合が手に取るように分かります。 行者さんの頭巾のあたりに見えるエネルギー脳:統合脳が見え始めたのもこの頃からです。 この統合脳は、患者さんの波動が乱れると小さくなり(消えてしまう方も!)波動が整い美しくなってくると大きくなります。 2017年の初夏頃からは、皆さんの統合脳がどんどん大きく高くなってきました。 世界のエネルギーの激変に反応しているためだと感じています。 統合脳があるから良い、大きいから良いとは断言できませんが、統合脳のある方々は皆さん、人生の節目に立ち、波動を高めようとがんばっておられる方々です。 善き人 慈愛の人 美しい人 波動がシンクロしながら輪が拡がっていくのが嬉しいです。 NYのヒーラー小林健さんとのご縁が脳氣功を全身の氣功診へと導いてくださいました。 それは簡単なこと:波動量子で診る。脳が見えるなら全身も見える、でした。 乱れた波動の臓器、低下した波動の器官に気づく:意識を向けるだけで、その病んだ波動は整っていきます。 意識が病を解放する波動量子医療の面白さを教えていただきました。 今日も「前世物語」からひとつ症例をご紹介しましょう。 「あなたは一番幸せだった過去生へ戻っています。足もとを見て。どんな地面が見えますか、感じます か?」 「白っぽく乾燥した固い地面です。所々に草が生えています」 「足には何か履いていますか?」 「裸足に近い感じがします・・・いえ、サンダルみたいなものを履いています」 「下半身は何を着ていますか?」 「白くて軽いヒラヒラした布を肩から身体にまとって、青い紐で腰に留めています」 「手に何か持っていますか?」 「右手に白い壷を持っています」 「その手を見てください。肌の色は何色ですか?」 「とっても白くて美しい肌をしています」 「頭には何かかぶっていますか?」 「何も感じません」 「髪はどんな感じですか?」 「あまりロングでなくて、少しカールしてて、金髪に近いブルネットです」  先生はクエスチョンの顔をして私を見ました。きっとブルネットの意味がわからないのでしょう。 「顔の輪郭はどうでしょうか?」 「少し面長です。大きな目が印象的です」 「その目の色は何色でしょうか?」 「グリーンぽい感じです」 「性別はどちらですか?」 「女です」 「その壷は重いのかな?」 「水が入っていますから」  先生は彼女を上手に過去生の舞台に上げてしまいました。先生は同化の仕上げをしながら場面を進め ていきました。 「では、その女の人の中にしっかりと入ります。そのグリーンの目でまわりを見渡してください。あな たのまわりの風景は何が見えますか?」  彼女はアフリカの風のような渇いた声で答えました。 「背後に神殿があります。そこから階段が町へと続いています・・・この近くには人が大勢住んでいま す。近くに海も見えます」 「気候はどうですか?」 「強い風がよく吹き抜けます」 「あなたは今、誰かと一緒にいますか?」 「まわりに人がたくさんいます。下町のような賑わいです。女の人はみんな、私と同じように布を巻い たような格好をしています。男の人は足に何か巻きつけて、身体は紐で編んだような短い服を着ていま す」  聞いているだけで白い都市まちの雑踏の賑わいが見えてくるようです。先生はそのまま場面を進めていき ました。 「私は神殿の階段を登っています。目の前に高い台が見えてきました。その上に女神の像の彫刻があり ます。人々はみんなここに集まってきます。壷のなかには海の水が入っています。それを持って上がっ て女神さまに供えるのです。そしてお祈りするのです」 「あなたは神殿に仕えているのですか?」 「その女神に仕えております」 「その女神のお名前は何ですか?」 「アテナです。アッティカの守護神です」  先生のお得意の分野が出てきました。先生はニコニコしながら続けました。 「それからどうしていますか?」 「お祈りが終わりました。私は壷を持って階段を降りていきます。もう夕方です。誰かが私を迎えに来 てくれました」 「それはどんな人ですか?」 「短い栗色の髪の男の人が笑っています。もうひとり小さな子どもがいます。三人で一緒に海に向かっ て歩いて行きます」  先生は歩きながら尋ねました。 「年齢はいくつですか?」 「二十八才です」 「名前は何と言いますか?」 「フレアです」 「その子はあなたの子ですか?」 「はい、女の子です」 「その子は今のあなたが知っている人ですか?」 「会社で私のアシスタントをしてくれている男の人だと思います」 「迎えに来てくれた男の人はあなたの夫ですか?」 「はい。名前はドロー・・・」 「こうやっていつも迎えに来てくれるのですか?」 「はい」 「夫の仕事は何をしていますか?」 「壷を作っています」 「その夫は、今のあなたが知っている人ですか?」 「知りません」  どうやら海に着いたようです。先生が尋ねました。  「海に着いてから、どうしていますか?」 「私は夕方の海から明日のことや先のことの暗示を受け取ります」 「それはどうやったらわかるのですか?」 「太陽が沈むと海が光で一杯になります。その時、そこからメッセージをもらうのです。これは私の仕 事です。私は毎日この時間にここへ来ます」 「それはいくつの頃からやっているのですか?」 「小さい頃からです」 「それはフレアさんだけが出来ることなのですか?」 「他にも出来る女の人が数人います」 「その能力は持って生まれたものなのですか?」 「はい」 「それは血でつながっている能力なのですか?」 「私の家系では、私の前にもいたような気がします。おばあさんだったかな」 「あなたはそれをずっと仕事にしているのですか?」 「はい、どうしてもみんなに頼まれるものですから」 「個人的な予言もするのですか?」 「時々はすることがあります。身体の悪い人とかに頼まれた時です」  この能力は血で伝わるものでした。先生はきっと残念がっていることでしょう。先生はこういう能力 が出てくると、持ち帰りが出来ますか? と必ず尋ねます。能力の持ち帰りが出来る時は、過去生から 今の患者さんにその能力を引き継いで持ち帰ってもらいます。もちろんワークが終わった途端、過去生 の能力が発揮できるわけではありませんが、ワーク後の患者さんの顔に不思議な自信が輝いているのが わかります。 「その日はちなみに何という予言を賜りましたか?」 「多分、我が国ギリシャが何年か後に、他の国に滅ばされることを私は知っているのです」 「それを誰かに言いましたか?」 「誰にも言いません」 「それはどうしてですか?」 「言っても同じことでしょう。普通の人々を混乱させたくはないのです。今はみんなと一緒で毎日が楽 しいですし、それはそんなに近い将来でもありませんから」 「夫にも言ってないのですか?」 「夫には話しました。でも夫も、誰にも言わない方がいいよ、と言いました」  先生は頷きながら尋ねました。 「それからどうしましたか?」 「家に帰りました」 「どんな家ですか?」 「海の近くの石造りの白い家です」 「では、その日の夕食の場面に進んでください。あなたたち三人の他に誰かいますか?」 「私の母がいます。それと黒い犬です」 「そのお母さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「今の母です」  彼女は嬉しそうに答えました。先生はこのワークの主題の場面へ移るように促しました。 「フレアさんの人生で一番幸せな場面に移ってください」  急に彼女から温かいエネルギーが溢れ出してくるような感じがしました。 「あれから少し先の出来事です。私のまわりにたくさんの人がいます。私はもうお祈りだけしているの ではありません。神殿の近くで、人の身体に良い食べ物で病気の治療みたいなことをしています。髪の 黒い友人がひとり手伝ってくれています。彼女も違う神に使える巫女をしています」 「その人は、今のあなたが知っている人ですか?」 「はい、わたしの友人で最近イギリスから帰ってきた人です」  彼女は大きく頷きました。 「それからどうしていますか?」 「私は薬膳のような食べ物を作っています。彼女はマネージメントをしてくれています。私のまわりの 環境を整えてくれているのです」  先生は幸せの確認をしました。 「その時、何が幸せだったのですか?」 「そうやってたくさんの人たちの気持ちを楽しく出来ると私たちも幸せになれます。ここは海も近いし、 きれいだし、魂がとても自由なのです。それがたまらなく楽しいのです。こんなに自由に意識を拡げる ことが出来るのはいいですね。私は金持ちではないし、大それたことは出来ないけれど、みんながそば にいてくれます。私はその人たちのために何かをしてあげることが出来るのが幸せなのです」  彼女の頬に喜びの涙がこぼれます。しばらくの間、彼女は幸せを噛みしめていました。 「フレアさんの人生で、次に大切な場面に移ってください」 「歳をとって寝ています。白い家の中の固い木のベッドの上です。もう身体に力が入りません。今、七 十五才です。私は自分が病気で死ぬ年齢としを知っていました。そしてその年齢になったのです。私はもう じき死にます」  彼女は平然と答えました。時が静かに流れていました。 「死ぬ直前に何を考えていますか?」 「また次の人生でも一緒に過ごした人たちと会いたい・・・」 「まわりに誰か看取ってくれる人はいますか?」 「自分の娘と夫がいます」 「娘は何と言っていますか?」 「何も言わず、ただ手を握ってくれています。もう片方の手は夫が握ってくれています」  彼女の喜びの嗚咽が聞こえてきました。 「その二人に対して何を思っていますか?」 「すごく感謝しています。またいつか二人にめぐり会いたい・・・。その時はまた、人の役に立てるか もしれません」  そしてフレアは心静かに死を迎えました。この人生での幸せをしっかりと胸に抱いて身体を離れまし た。祝福の調べが彼女の魂を抱き留めてくれました。 「魂が口から抜けて宙に浮かびました」 「下の死体を見て何を思いますか?」 「死ぬ時もとても心静かで苦しくありませんでした。すごく安らかな死に顔です。・・・これは私が日 頃考えている死のイメージとはすごく違うかもしれません」  彼女が持っていたすべての不安の根源が崩れ去る地鳴りが聞こえてきました。彼女は不安から開放さ れたのでした。 「看取ってくれた夫と娘はどうしていますか?」 「そばでずっと手を握ってくれています」 「それを見て、どう思いますか?」 「自分のことよりも大事な人たちなので、大丈夫かな、と心配しています」 「あなたが死んだ時に何か決心したことはありますか?」 「また次の人生でも、自分に出来ることは何でもたくさんあります。だからひとりでは出来なくても、 自分の想いを人に伝えて、世の中のためになることをします」  フレアさんは自信にあふれた声で言いました。 「あなたのまわりにあなたを迎えに来た存在を感じますか?」 「父かもしれません」 「それはどんな感じですか?」 「大きな手をしています。何も恐がることはない、と言っています」  先生はフレアさんの魂を高みへと導きました。 「そのお父さんと一緒に上に高く高くあがります。あがったところからフレアさんの人生を見て、何か 気がつくことはありますか?」 「自分に与えられた能力を十分生かし切った人生でした。それに対する迷いとか、不安とか、恐れとか、 そういうのがとても少ない人でした。それは私の道がとてもはっきりしていたことと、まわりの家族が 十分サポートしてくれていたからです。私も相手のことがよくわかっていたからです」  先生は彼女を更に高みへと導きました。 「もっともっと高く高くあがります。あがったところからフレアさんの人生と、今のあなたの人生を比 べて見て、何か気がつくことはありますか?」 「子どもの頃はすごく似ていたかもしれません。けれでも今の私は途中からすごく恐くなってしまった のです。そして私の魂は閉じ込められて、前世の幸せな時のように自由な魂にはなれないでいます」 「それは何が起こったからですか? 何がきっかけで恐くなったのですか?」  彼女は重く悲しげな声で答えました。 「多分、病気が続いて起こったことです」  彼女の声が小さくなりました。先生は光へと誘いざないました。 「そこから上はどうなっていますか?」 「金色というか、白っぽく光っています」 「その光っている中にスーッと入ります。そこはどんな感じですか?」 「すごく落ち着いています」 「その光の中心に誰かいますか?」  彼女は再び楽しそうに言いました。 「りんごの木があります。金色の実がなっています。ギリシャの時の夫がいます。ニコニコと笑って手 招きしてくれています」 「その夫に尋ねてください。この木は何の木ですか?」 「りんごに何かメッセージが入っているらしいです」 「あなたのメッセージが入っているりんごはありますか?」  夫は彼女のりんごを取ってくれました。するとりんごが八つに割れて、中にメッセージが入っていま した。 「何というメッセージでしたか?」  彼女は少し元気になった声で答えました。  「もう大丈夫だ、と書いてありました」 「その実をどうしたいですか?」 「そこに置いておいます」 「夫に尋ねてください。もう大丈夫、とはどういう意味なのですか?」 「もう何も恐がることはありません。私は私の役目を果たすことが出来ます。それがちゃんと見つかり ます。もうすぐだ、と言ってくれています」  彼女に自信が湧いてきたようです。先生も大きく頷きながら質問を続けました。 「私の今回の人生の目的は何ですか?」 「私は今までもずっとそうでしたが、今回もやはり人を気持ち良くさせる働きをするはずです」 「どんなことをすればいいのですか?」 「身体のことをもっと勉強しなさい。具体的には食べ物に関することです。とにかく何かを始めないと いけません」  夫が少し厳しく言いました。彼女は素直に頷いています。先生は話題を変えて、彼女から依頼された 質問をしました。 「今の両親のもとに、なぜ生まれたのですか?」 「人との人間関係を学ぶためです。人を大事にして自分も大事にすることを学ぶのです」 「私が両親を選んだのですか?」 「私が選びました」 「なぜこの両親を選んだのですか?」  彼女の表情が一瞬、ハッとしました。 「両親、特に父親との関係は失敗しましたが、そのことによって他の人たちとの関係をもう一度考え直 すことが出来ました。両親がこのチャンスをくれたのです」  彼女の目じりに許しと感謝の涙が見え隠れしています。 「私は今までに何回生まれ変わりましたか?」 「七十二回です」 「今の父とは何回、同じ人生を送りましたか?」 「六十二回です」 「今の母とは?」 「全部です」  彼女は小さく頷いて両親を受け入れてくれました。先生はギリシャの夫に尋ねました。 「これから充実した人生を送れますか?」 「送れます。送れないわけがないよ」 「私の人生はここまで順調ですか?」 「何が順調ではなかったのか? と聞き返されました」  彼女は当惑して言いました。先生がサポートに廻りました。 「何と答えますか?」 「病気は良くならないし、未だに望んだものが手に入りません」 「夫は何と答えましたか?」 「お前が望んだものは全部手に入れたはずだ」 「いいえ、まだ手に入っていませんよ」 「それはお前が望まなかったからだよ」 「本当に私は望んだものが全て手に入っているのですか?」 「そうだ、そしてこれからもそうだよ」 「私が望んだのにまだ手に入っていないと思ってるものは、本当は私は望んでいないということですか?」 「そうみたいです」  彼女は狐につままれたような顔で答えました。気づきとの出会いとは、いつも、誰でもこういうもの なのです。先生もフッと一呼吸置きました。そして独身の女性が必ず聞く質問を続けました。 「私はパートナーに出会えますか?」 「絶対に出会うと約束したから大丈夫です」 「もう出会っていますか?」 「まだのようです」 「その人はどこにいますか?」 「違う国にいるような気がします」 「それでも出会えるのですか?」  「もうすぐ会えるらしいです」 「私はその人を見たらすぐにわかりましか?」 「わかるようです」 「その人も私がわかりますか?」 「わかるよ。向こうの方が先に私のことをわかるようです」 「その人もまだ独身ですか?」 「笑っているだけで何も言ってくれません」 「その人から私は何を学ぶのですか?」 「人の気持ちを学びなさい」 「それはどういう意味ですか?」 「相手を思うことです。相手を、人を愛するということが本当はどういうことなのか、それがわかりま す」 「これから出会うパートナーとは何回一緒の人生を送りましたか?」 「五十八回です」  彼女は喜びと驚きが入り交じった声で答えました。先生はこのワークの締めくくりに入りました。 「最後にもう一言、何かメッセージをください」 「頑張れ、と励ましてくれました」 「私、このまま頑張れるかなぁ?」 「大丈夫だよ。なぜそんなに迷うのかわからない、と言われました」 「この迷いと不安は何とかなりますか?」 「もう迷わない、と言ってくれました」 「私をこのまま見守ってくれますか?」 「ずっと応援してきました。そしてこれからも応援します」  彼女は嬉しくて泣き出しました。先生は最後に尋ねました。 「ところで、あなたはどなたですか?」 「あなたの魂です」

2017年8月24日木曜日

ごきげんさん 2017.8.24.

最もすばらしい医者とは、「病気にならない方法」を教えてくれる医者だ。 by トーマス・フラー 西洋医学は対症療法です。 痛み、張れ、痒み、苦しみ、不快・・・とりあえず病気の症状を抑え込みます。 痛くなくなった、痒くなくなった、気持ち良くなった で治ったことになります。 アトピーや精神病、癌などが典型的ですね。 その病気の原因はどうなったの?  なぜその病気になったの? は忖度不問です。 「病気にならない方法」を教えるには、病気になる原因を知っていなければいけません。 西洋医学でも解剖学や生理学や病理学で病気になる原因を学びます。 東洋医学でも陰陽五行説や経穴経絡などで病気になる原因を学びます。 自然医学でも食養生や腸管経絡造血説や氣血免疫論などで病気になる原因を学びます。 そしてある時、気づきます。 いくら病気になる原因を学んでも、「病気にならない方法」とは何だろう・・・と。 「病気にならない方法」は、未病の先にあります。 未病を治す方が簡単です。 奇跡のリンゴの木村秋則さん流で言えば、 リンゴに紙袋をかぶせて虫に食われないようにするとか、 リンゴ酢のバケツを幹にぶら下げておくとか・・・が未病で治すになります。 では更に一歩先の「病気にならない方法」とは・・・やはり土ですよね。 十分に広く大きく深く張った根っこを作る。 人間の土は大地と天です。 人は広く大きく深く大地と繋がり、広大に高く天と繋がるほど元氣が巡ります。 足裏の湧泉穴、会陰穴、下丹田、仙骨、掌の労宮穴、頭の百会穴、北斗穴 これらの穴はフカフカで柔らかく温かく大きく開いていれば、善き氣が巡ります。 大地ー人ー天  氣がこれらを心地よく循環していれば病気にはなりません。 下丹田が冷えてますよ  仙骨が冷えてますよ  会陰穴を温めてね これらは華陀老師から伝授していただいた華陀鼎灸そのものです。 「病気にならない方法」のひとつが華陀鼎灸だったのです。 2年間の道標 3)華陀鼎灸 今年の2月 立春に入ったある夜、夢の中に老師が現れて 「下丹田・仙骨・会陰を温補すれば、病は治る」と告げてくださいました。 その夜から3晩続けて老師が現れ、刺絡のこと、氣功のこと、病のこと・・・いろいろ伝授してくださいました。 名前は聞かずとも「華陀老師」だと伝わってきました。 早速に華陀鼎灸のパンフレットを作って、患者さんたちへ配りました。 効果は抜群で、冷えと悪血、水毒による病がどんどん軽くなっていきました。 この夏も華陀鼎灸を続けている患者さんたちに、「今年は冷房病がとても楽です」と喜んでいただきました。 以来、「華陀」を名乗るお許しをいただきました。 正直で真っ直ぐで頑固なところはお爺ちゃんとソックリやわ、と老師の孫「鈴々」ちゃんから茶化されています。 老師は今でも時々夢の中に現れては、聖地や仙人や老師のところへ連れて行ってくださいます。 飛龍となったり、仙亀となったりしながら、古の教えを思い出しては、皆さんに還元しています。 日々是進歩ですね。 今日も「前世物語」からひとつ症例をご紹介しましょう。   裏切り  昔々、播磨の国に、ひこざという男がいました。彼はいつも木刀を持って町を闊歩していました。  二十五歳の時、武士になるためのテストが城で開かれました。ひこざは自信にあふれています。城の 中には若者が大勢集まりました。侍大将が、お前たちの部隊を作る、と言っています。ひこざは高揚し た気分です。彼はとても強いのです。  ひこざが部隊長に任命されました。みんな白い鉢巻きをしています。侍大将がひこざに命令しました。 「敵の殿様を松林で待ち伏せしろ。必ず斬ってこい」  ひこざが先頭に立って月夜の中を松林へ向かいます。彼は部隊を二手に分けて草むらに隠れさせまし た。  しかし、いくら待っても誰もやって来ません。若者たちはイライラし始めました。 「ひこざ、お前、間違えたんじゃないのか」 「いや、オレは間違えていない。確かにこの時間に、ここに来るはずだ」 「この襲撃に失敗したら、オレたちはまずいことになるぞ。ひこざ、お前の責任だからな」  ひこざは答えました。 「いや、もう少し待ってみよう」  しかし誰も来ません。  部隊の誰かがいきなり彼を突き飛ばしました。 「お前はウソつきだ」  それを合図に若者たちは彼を袋だたきにしました。意識がもうろうとしていきます。 「オレは確かに指示を聞いたんだ。オレが悪いんじゃない」  ひこざは近くの冷たい沼に捨てられました。 「ああ、冷たい・・・。みんな仲間だと思っていたのに・・・。オレが悪かったのか・・・。なぜなの か、わからない・・・」  ひこざはとぼとぼと帰りました。とてもムシャクシャしています。  貧しい藁ぶきの家に入りました。若い女性が待っていました。なみ、と言います。ひこざは何も言わ ず、あぐらを組んで座りました。彼はずっと考えています。 「なんでこうなったのだろう。オレは裏切られたのか・・・」  なみがお粥を作りました。ひこざは流し込むように食べました。そして酒を飲み干しました。 「誰も信じられない・・・信じられない。信用してたのに・・・裏切った・・・誰も助けてくれない。 自分でやるしかない・・・」  ひこざは立ち上がって出て行きました。裏切り者たちを斬りに行くのです。  城近くに若者たちの長屋があります。ひこざが戸を開けました。あいつがいます。一番ひこざの強さ を憎んでいたヤツです。  ひこざは斬りました。少し怖くなりました。 「ああ・・・みんな斬ろうと思ってたけど、もうやめた・・・」  ひこざはぼう然と血だらけの刀を見つめます。 「オレは今まで人を斬ったことなどないんだ。戦ったけど人を斬ったことはなかったんだ。こんなふう に斬れるなんて思わなかった。ヤツはまだ動いているぞ。怖い・・・」  ひこざは長屋を飛び出しました。 「オレはもうどこにも戻れない。なみのところにも戻れない。死ぬしかない。こんなことをしたら、も うここでは生きていけない。オレは死ぬ」  そしてひこざは腹を刺しました。  先生はひこざの魂に尋ねました。 「もう身体を離れましたか?」 「はい、上から見ています」 「死んだ時、何か決心したことはありますか?」  ひこざの魂は泣きながら答えました。 「私は自分の力を過信していました。傲慢でした。自分の力を認めさせようとしていました・・・。悪 いことをしました。悪かった。許して欲しい・・・」 「そして、次ぎはどうしようと思いましたか?」 「みんなに優しくしよう。みんなに優しくなかったから、今度は優しくしよう」 「優しくするためには、どうしようと思いましたか?」 「私には人を押さえつけるところがあります。今度は人を押さえつけないように気をつけます」  先生はひこざの魂を高みへと導きます。 「そのまま上へあがります。高く高くあがります。その高いところから、ひこざさんの人生を見てくだ さい。そして何か気がつくことはありますか?」 「真直ぐな人でした。折れることを知らないようでした。いつも私は思い通りに生きてきました。だけ ども多くの人を傷つけてきました。なみも、仲間たちも、みんなを傷つけてきました。だから反省しな くてはいけません」  先生はさらに高みへと導きます。 「もっともっと高く高く、上にあがります。どんどんあがった高い高いところから下を見ると、ひこざ さんの人生と、今のあなたの人生が平行に並んで見えます。二つの人生を見て、何か気がつくことはあ りますか?」 「ひこざさんの道は一本道です。私の道は木の枝みたいにいっぱい枝分かれしています」 「今、あなたはどの地点にいますか?」 「まん中です。もうそんなに枝分かれはないみたいです。後はちゃんと選んで行けばてっぺんに着きま す」  先生は更に上へと導きます。 「そこから上はどうなっていますか?」 「光が差し込んでいます」 「その光の中にスゥーと入ります。どんな感じがしますか?」 「あったかい・・・」 「その光の中に誰かいますか?」 「おじいさんがいます」 「そのおじいさんに聞いてください。今回の人生の目的は何ですか?」  魂が泣きながら答えます。 「人を信じることです。・・・そうです・・・そうです。あなたは人を疑っています」 「どうしたら信じられるのですか?」 「人にゆだねることです。全てを人にゆだねてみることです」 「そうしたら、ひこざさんみたいに裏切られませんか?」 「あなたにはそれが出来るはずです。裏切られても人に優しくするのです」 「それは無理だと思うけどなぁ?」 「あなたにはわかっているはずです。あなたは恐がってるけれど・・・」 「私は何を恐がってるの?」 「裏切られることを恐れているけれども、実はあなたがそうしているのです。私が原因を作ってるんだ・・・。あなたが自分を許さないから、人があなたを裏切るのです」 「自分を許したら、もう裏切られないのですか?」 「あなた自身を信じなければいけません。あなたは自分自身を疑っています。人を信じる前に自分を信 じなければいけません」 「それはどうしたら出来ますか?」 「ひとつひとつ自分らしく、優しく、誠実に行動していくことです。そうすれば人はそれにちゃんと気 づいてくれます」 「私の人生はここまで順調ですか?」 「順調です」 「ここまでいろいろ辛いこともあったけど、これで順調なの?」  魂の涙がこぼれます。 「あなたはいろいろ悩んで大変だったけれども、よくがんばりました・・・。やっとわかったから、そ れを忘れずに頑張ってくださいね。応援してますよ」 「花子(仮名)は、どうして病気になったのですか?」 「花子は強い人だけれど、人に頼ることが出来ないのです。人に頼れないので、そうやって病気になっ て人の力を借りなければならない状態に身を置いているのです。私たちはいつでも花子を助けられる状 態にあるのですが、花子は何でも自分でやりたい、と思っています。花子は人が助けてくれるありがた さや謙虚な気持ちを学ばなければなりません」 「私はどうしたら自信を持てるのでしょうか?」 「人生を楽しむことです。今、一番興味のあることをしてみることです。とても大切なことです。あな たはいつも後回しにします。でもそういうことは、あなたの成長にとても大切なことなのです。あなた の好きなことをすれば、あなたはいろんな自分の面を見ることが出来ます。あなたにはきっと出来ます」 「私をこれからも見守ってくれますか?」 「いつも見守ってくれているそうです」 「私はこれからやっていけますか?」 「やっていけるそうです」 「辛い時、またここに戻ってきてもいいですか?」 「いつでもいいって」 「お腹を刺した、ひこざさんの面倒をみてくれますか?」 「ひこざさんが現れて、よろしくお願いね、って言ったら、ありがとうって」 「これからの人生、がんばるからねって」 「笑ってうなずいています」

2017年8月23日水曜日

ごきげんさん 2017.8.23.

奇跡のリンゴの木村秋則さんは、奥さんと娘さんたちがいたからこそ、奇跡をやり遂げられたと深く感謝されています。ソウルメイトですね。 電気も電話も止められて夜はランプ暮らし。3つに斬った消しゴムを使う子供たち。 お金はこの世を循環する血ですが、別世界を創ろうとがんばっている人たちには、お金という血は巡ってきません。 卵の卵黄だけで生き延びながら、別世界を創り出さなくてはなりません。 そんな卵を抱いて温めてくれるのが家族や親友:ソウルメイトです。 投資家や資産家はリターンという血を求めます。 今のこの世はそれで息づいてきました。 誰もが吸血鬼だけど、資本主義だからそれでOKです。 農業でも、医療でも、経済でも、別世界を創ろうとがんばっている人たちが急増しています。 農業では有機農法、医療では統合医療や代替医療、経済ではビットコイン。 そのほとんどが仮面を被った吸血鬼たちですが、光に照らしてよ〜く見ると、 中にはホンモノのパイオニアがおられます。 木村秋則さんは極貧困窮でしたがソウルメイトがおられました。 私はすでに家族も友人たちも失い、父母を亡くし、弟を失いました。天涯孤独ってヤツですね。 生みっぱなしの卵の中で別世界を創ろうと今ももがいている私は、果たしてパイオニアなのかしら。 卵が孵るまであと9日、別世界を具現化する日を夢見てます。 この2年間の道標 2)自然医学 医師になってからの33年間、旧医院で統合医療を18年間やってきた間は、薬剤で病気を治す対症医療が主体でした。 心療内科も診ていたので精神薬や睡眠薬も出すのが当たり前になっていましたし、リハビリ・整形の患者さんたちは消炎鎮痛剤と湿布を出しまくっていました。 3年前に原因不明の火事で医院が焼失しなければ、今でも「普通のお医者さん」だったでしょう。 医療の闇とホンモノの医療を知ってしまったからには、あの頃に戻りたいとは思いませんが・・・前を向いても後ろを向いても、何てバカなことをしたんだろうと天を仰ぐことはあります。 2年前に心斎橋で開業した時には、統合医療や代替医療の吸血鬼さんたちと同じ穴のムジナでした。 だから神さまは試練に次ぐ試練でグイグイと自然医学の道へと追い立ててくださいました。 1年半前にグルテンフリーへ。 安保徹先生の自律神経免疫論から自然治癒力と免疫力に目覚めました。 1年前に少食療法・玄米菜食へ。ゲルソン療法や森美智代先生の断食なども学びました。 医療の闇:癌治療・検診・輸血・・・そうだったのか、が続きました。 波動量子医学に目覚めたのも1年前:高塚光さん、小林健さんとの繋がりのおかげです。 今年に入って、波動量子医学を氣功という形で使えるようになりました。 減薬廃薬のご相談やさまざまな病への食養生、癌検診・癌の標準治療のセカンドオピニオンを自然医学の観点から受けるようになりました。 半年前からは尿療法と結ばれ、オシッコ先生になりました。 今では「ご専門は?」に「自然医学です」と胸を張って答えることができます。 トンデモ医者の内海先生が言われるように、対症療法の西洋医学は救急医療と周産期医療ではとても役立つので、これからも必要です。 しかし生活習慣病や癌治療、高齢者医療には、自然医学が最適です。 数々の医療の闇が暴かれてきた今、対症療法の西洋医学システムが瓦解したら・・・すべての病院・医院、製薬会社が大打撃を受けて壊滅してしまうでしょう。 まるで太平洋戦争が終わった時のように、これまでの常識が大逆転します。 薬は飲むな! 3食も食べるな! 検診も検査もムダだ!  今日から何をしたらいいのか? 何を信じたらいいのか? どう治療したらいいのか? わからない医療者があふれかえります。 でも元々は頭の良い人たちですから、自然医学とはこういうものですよ、と取っかかりをアドバイスしてさしあげれば、すぐに自然療法医に変身できるでしょう。 そして多くの人たちが減薬断薬、病院卒業できて元気&笑顔になることができるでしょう。 そこまでが私の天命かな。 天が3年前の私に白羽の矢を立てて、火事というかなり強引な方法で自然医学の道へと進ませて、2年間の自然医学の特訓を課した意図は、この来たるべき時のためだと思っています。 今日も「前世物語」からひとつ症例をご紹介します。   いじめ  十九世紀初めのイギリスの小さな町に、マーシャという女の子がいました。彼女はアルコール中毒の 父親と二人で暮らしていました。母が死んで以来、父は酒浸りの毎日でした。父が酒に酔うと彼女はい つも怒られ、いじめられました。彼女はそんな父のことが大嫌いでした。その父が「今の夫」です。  十二歳の時、マーシャは父を捨てて逃げ出しました。名前も知らない町まで来ました。空腹で途方に 暮れていた彼女を白髪の老人が助けてくれました。彼女はそのまま、その青い目の老人と一緒に暮らし ました。怖い父から遠く離れて、彼女にもやっと普通の生活が訪れました。  マーシャは幸せになりました。でも彼女が十六歳の時、老人は亡くなりました。彼女はまた独りぼっ ちになりました。  ある日、「父はのたれ死んだ」という噂を耳にしました。罪悪感が襲いかかります。彼女の心は死人しびとのように閉ざされました。 「死にたい・・・。おじいさんが亡くなってしまって、もう私は生きてはいけないわ」  ある朝、マーシャは汚い道端で倒れていました。ひどい空腹でした。彼女は薄れ行く意識の中で思い ました。 「私しかいなかったのに、父を放ったらかしにして死なせてしまったわ。父はお酒と悲しみで正気では なかったのに」  マーシャは死の中で決心しました。 「今度はお父さんを幸せにしてあげよう。そして今度こそ、逃げないで生ききろう」  先生はマーシャの魂を高みへと導きました。そして彼女の人生を振り返りました。彼女は言いました。 「誰かに何かして欲しい、という思いが強すぎました。自分で道を切り開く心の力がありませんでした。子供だったので、逃げることばかりを考えていました」  先生はもっと高みへと導きました。そしてマーシャの人生と、今、生きている人生を見比べてもらい ました。 「・・・主人を幸せにしてあげようと思って結婚したのに、何が原因だかわからないけれども、やっぱ りいつもいじめられている感じがしています」  先生はさらに高みへと導きます。そこには温かい雲と光がありました。そして光の中には神様みたい な人がいました。先生はその神様に尋ねました。 「夫との関係から私は何を学ぶのですか?」  光の神様が答えました。 「忍耐・・・。自分で生きなさい。自分がまわりの人を幸せに出来るような生き方をしなさい」 「どうしていつも夫からいじめられているような感じがするのですか?」 「幸せだと何もしないからだよ」 「マーシャの時も今回も、いじめられるのを私が頼んだのですか?」 「そうです」 「これは誰の計画ですか?」  光の神様が答えました。 「あなたですよ」  先生は彼女の魂に代わって言いました。 「私は選びませんよ」 「今の私ではなくて、魂が選んだのです」  彼女は当り前のように言いました。先生は光の神様に聞きました。 「今回の人生の目的は何ですか?」 「まわりの人に愛を与えなさい。とりあえず夫に親切にしなさい。そしてお客さんに喜んでもらえるよ うな仕事をしなさい。自分の力で努力して生きなさい」 「人間は何のために生きているのですか?」  光の神様が答えました。 「成長するためです。みんなで幸せになるために成長するのです」 「なぜ何度も生まれ変わっているのですか?」 「完全になるためです」 「完全になったら最後はどうなるのですか?」 「光になります」 「私は今までに何回、生まれ変わりましたか?」 「百八十二回です」 「その中、夫と一緒に送った人生は何回ありますか?」 「百回以上です」 「その中に、私が夫をいじめた人生がありますか?」 「あります」 「夫は忍耐をクリアーできたのですか?」  彼女は少し驚きながら答えました。 「クリアーしているような気がします」  先生は光の神様にお願いしました。 「私が夫をいじめた人生をひとつ見せてください」 「オランダです。私が母親で、夫は男の子です。何か失敗したので私が叩いています。子供は脅えなが ら、いつか復讐してやる、と思っています。子供は働きに出されています。私は子供を搾取しています。 子供は大きくなると、いなくなってしまいました。私は逃げられたと思っています。そして独りきり になって死んでしまいました」 「死ぬ場面で何を思いましたか?」  彼女の魂が淋しそうに答えました。 「今度は人に優しくしよう」  先生は光の神様に尋ねました。 「今の仕事の意味は何ですか?」 「たくさんの人を幸せにするためです。みんなをかわいがるためです。」 「別の仕事をしようと思っているのですが、どうでしょうか?」 「今の仕事が十分に出来たら、次に移ってもかまいません」 「私はまだ十分に出来ていませんか?」 「はい。今、まわりにいる人たちに十分に喜んでもらえないと次には移れません」 「素晴らしい人生を送るためには、どうすればいいのですか?」 「愛することです。人も物も大事にすることです」  先生は今回の人生の目的をクリアーできた、未来の姿をちょっと見せてくれるように頼みました。 「八十歳くらいになって、老人ホームの仕事をしています。にゅうがな表情で車椅子に乗って、同じようなお年寄りたちを励ましています」 「未来のあなたに何かアドバイスをもらってください」 「信じて愛することです。自分の足で生きることです」 「未来のあなたとしっかりと握手してください。どんな感じがしますか?」 「すごく幸せな感じです」 「私に出来ますか?」 「ひとりじゃなくって、みんなと協力すれば出来ますよ」 「今の私を応援してくれますか?」  未来の彼女が笑いながら言いました。 「そうなってくれなきゃ困りますよ」  光の神様に聞きました。 「今の私の人生はここまで順調ですか?」 「順調です」 「最後に何かアドバイスをいただけますか?」 「恐がらずに、自分のしたいことをやってみなさい」

2017年8月22日火曜日

ごきげんさん 2017.8.22.

心斎橋に導かれてきて2年です。 この2年間を振り返っていくと、宇宙の意図・光さんのメッセージがいろいろと浮かび上がってきます。 奇跡のリンゴの木村秋則さんは、10年どんなに頑張っても花は咲かず枯れていく木々の1本1本に「ごめんなさい。許してください。本当にごめんなさい」と語りかけ続けておられたそうです。 今月末までの10日間、改めてひとつひとつの天のメッセージを噛みしめながら、これから目覚める人たち、これから歩き出す人たちへ何かを残せたら・・・木村秋則さんが栽培記録ノートを残して行ったのと同じ気持ちで書かせていただきます。 華陀刺絡の話 1年半前に、福田稔先生と安保徹先生に出会い「福田稔の氣血免疫療法」 静風社 に行き着きました。 藤本蓮風先生のところで鍼灸の勉強をさせていただいていた際、手十井穴刺絡を教えていただいていたので、福田先生が安保先生の自律神経免疫論を基に手十井穴刺絡と経絡疎通で治療されているのが手に取るように分かりました。 これだ!とワクワクしたのを覚えています。 安保先生の免疫論の本も読み漁りました。この時、本格的に自然医学へ入ったのですね。 幸いなことに、白血球の顆粒球:リンパ球比率は院内迅速検査でその場で分かります。 ご本から滲み出る福田先生の苦悩に涙しながら、福田先生の手法に蓮風先生の夢分流打鍼や吉川正子先生の陰陽太極鍼を取り入れて、オリジナルな刺絡治療へと磨き上げていきました。 20年前のに門真で医院を開いてからしばらくの間、遠赤外線レーザーによる頚部星状神経節ブロックを行っていました。 確かに効く方も多かったのですが、副交感神経の過活動の方々には効果がよくありませんでした。 これは当たり前の話で、星状神経節は交感神経の中枢のようなものですからね。 生活習慣病や心療内科の患者さんたちの多くは、副交感神経の緊張状態です。 さて困ったな・・・のまま年月が過ぎました。 安保先生の自律神経免疫論と福田先生の刺絡療法は、交感神経の過緊張も副交感神経の過緊張も共に正常域に戻すことができます。 これはすばらしい! と私が興奮したのもお分かりいただけると思います。 去年の秋頃には、夢の中に聖医 華陀老師が現れて、いろいろとアドバイスをしていただきました。 (今でも時々、現れて叱咤激励してくださいます) 老師から 華陀 を名乗るお許しをいただいたのは11月に氣功を伝授していただいた時だったように思います。 以来、「華陀刺絡」と呼んでいます。 華陀刺絡の詳細を再掲しますね。 安保徹教授の免疫理論をベースに、全身の経穴経絡を疎通する経絡治療を加えた免疫鍼灸治療です。 安保免疫理論:白血球の 顆粒球が過剰=交感神経の過緊張状態=イライラ型の病気  リンパ球が過剰=副交感神経の過緊張状態=ノロノロ型の病気 自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整えると、免疫力&自然治癒力が回復して、万病が治ります。 交感神経・副交感神経の過緊張は免疫力の異常をもたらし、経絡経穴の氣血の流れを滞らせます。 すると・・・ 免疫力と自然治癒力が低下し、悪血・邪気・水毒・体毒が増加します=病気になります。 この段階で華陀刺絡療法をすると・・・ 交感神経・副交感神経のバランスが回復して、経穴経絡の氣血の流れが蘇ります。 すると・・・ 免疫力と自然治癒力が回復して、悪血・邪気・水毒・体毒が排泄されて、生気循環が回復します=健康になります。 交感神経の過緊張が続くと 1)老化が進む=シミ・シワ・くすみ・動脈硬化 2)組織破壊による炎症=ガン・胃十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・クローン病・白内障・糖尿病・痛風・甲状腺機能障害 3)化膿性炎症=肺炎・肝炎・腎炎・膵炎・化膿性扁桃腺炎・口内炎・おでき・ニキビ 4)組織に老廃物(痛み物質・発がん物質)が溜まる=肩こり・手足のしびれ・頭痛・腰痛・膝痛・神経痛・五十肩・脱毛・関節リウマチ・痔・静脈瘤・セルライト・歯周病・耳鳴り・高血圧・脳梗塞・心筋梗塞・狭心症・冷え症・アトピー性皮膚炎・線維筋痛症・月経困難症・子宮筋腫・子宮内膜炎・知覚鈍麻・味覚鈍麻・視力低下・難聴・緑内障・便秘・胆石・脂肪肝・尿毒症・魚の目・妊娠中毒症・口渇感 5)精神緊張興奮=イライラ・怒りっぽい・不眠症・のどの狭窄感・食欲減退・やけ食い・肥満・全身倦怠感・恐怖症 6)免疫力の低下(ガンを攻撃するNK細胞・NKT細胞の働きが落ちて、ガン細胞が増殖する)=感染症・ガン 副交感神経の過緊張が続くと 1)リンパ球増加=アトピー性皮膚炎・気管支喘息・花粉症・通年性アレルギー性鼻炎 2)血管拡張=うっ血状態=のぼせ・虫垂炎・頭痛 3)プロスタグランジン増加による痛み・発熱・知覚過敏=かゆみ・痛み・しもやけ 4)リラックス過剰=うつ病・気力減退・拒食症 5)エネルギー代謝の低下=肥満・高血圧 6)排泄・分泌亢進=下痢・骨粗鬆症・カタル性扁桃炎・ネフローゼ 華陀刺絡療法の手順 1)手指/足指の十井穴刺絡が交感神経・副交感神経のバランスを回復してくれます。 2)脳氣功で脳・中脳・脳幹の氣血水の流れと邪気体毒の停滞を診ます。同時に華陀氣功で全身の波動・氣血を診ながら、波動の乱れを整えていきます。 3)頭部の反応経穴経絡すべてに置鍼します。 4)目周囲穴・顔経穴に陰陽太極鍼をします。 5)頚部衞氣穴を開闢します。 6)全身の反応経穴経絡に打鍼します。 7)仙骨ー督脈ー脳・脳幹を開竅します。 8)華陀鼎灸で温補します。 華陀刺絡の料金は1万円(税込)です。 時間は2〜3時間かかります。 病気の治療もですが、最近は心身のメンテナンスのために月1で華陀刺絡に通われている方々も増えました。 では今日も「前世物語」から1症例をご紹介しましょう。   アルコール依存症  昔々、甲府の梅里にゲンタという青年がいました。彼は十八の時に、医学の勉強をするために町へ出 て行きました。  「はや」という診療所に着きました。中では白い服を着た先生が忙しそうにしていました。ちょんま げが揺れています。患者さんたちから、じん先生と呼ばれていました。先生は「今の父」です。  じん先生はゲンタに医学をしっかりと教えてくれました。とても優しくて、本当の父みたいでした。 ゲンタはいつも「先生の力になりたい」と思って勉強していました。  ある時、先生が「自分の娘を嫁にもらってくれ」と言いました。ゲンタはとても幸せでした。妻の名 は「しず」と言いました。「今の娘」です。じん先生とゲンタ夫婦は仲良く暮らしました。仕事も順調 でした。  ある時、ゲンタはミスをして難産の母子を死なせてしまいました。その赤ん坊が「今の息子」です。 赤ん坊はゲンタをとても恨みました。彼が失敗しなければ愛情あふれる母親と生きられるはずだったの に、その運命が閉ざされてしまった、と赤ん坊は思っていました。赤ん坊は憎しみを持って生まれ変わって来ました。赤ん坊の心が伝わります。「今度はいっぱい愛して欲しいから。死んだ母親に代わって、あなたに愛して欲しいから」  それからというもの、ゲンタは酒浸りになりました。来る日も来る日もお酒ばかり飲んでいて、医者 の仕事をしなくなりました。  ゲンタは梅里の実家に帰りました。母親一人が働きました。彼と父親は毎日お酒を飲んではケンカを して、いがみ合っていました。  ゲンタの心がお酒で狂っていきます。三十三歳の時、彼は父を殺しました。そして自らもノドに釘を 刺して死にました。ゲンタは思いました。 「これで酒から逃げられるさ」  先生はゲンタの魂に尋ねました。 「死んだ時に、何か決心したことはありますか?」  ゲンタの魂が答えました。 「もう二度とお酒は飲みません」 「それからどうなりましたか?」 「どんどん空にあがって行きます。雲の上で少し横になって休みます。それから私を指導してくれる女 性が近づいて来ました」 「その人は何と言っていますか?」  彼の魂が答えました。 「今までの人生の反省をしています。まず、ミスをきっかけにお酒を飲みはじめたことです。お酒に逃 げるのではなく、あれを基にしてもっと偉大な医者になるはずでした。でも自分の弱さに負けてしまい ました。もっと医学を勉強すべきでした。自信過剰になっていました」  指導者が続けました。 「謙虚になりなさい。今のあなたには謙虚さが必要です。人ばかり責めて、自分のことは棚にあげてい ます。あなたがお酒に溺れていても先生や妻はずっと暖かく見守ってくれていました。だのにあなたは 実家に帰ってしまい、恵まれた環境を捨ててしまったのです。本当はご恩返しをすべきだったのに。  今回の人生でも逃げることばかりを考えています。弱さを強さに変えなさい。その訓練をするのです。なかなか実行に移せないのはわかりますが、それは総ての人に共通なことで、あなただけではないのです。もっと努力しなさい。あきらめが早すぎます。持続性がないのです。  前回の療法の時にも「忍耐が足りない」と言いましたが、未だにその意味がわかっていません。あな たがこれ以上、彼のことを責めたりすると、あなた自身が弱さに負けてしまいます。人を責めることに よって自分の弱さをカバーしているからです。弱さと正直に向き合いなさい。自分を受け入れなさい。 もっとお父さんを信頼しなさい。  世の中を生きていくためには猜疑心はあって当然です。それがなければ善悪の区別がつきません。で も、あなたは猜疑心の使い方を間違っています。自分の身近な人に猜疑心を持つのではなく、もっと幅 広く、浅く使い分けなさい。私はあなたを見守っていますよ」  先生は指導者に尋ねました。 「今回は、どうやって彼とペアーを組んだのですか?」  彼の魂が答えました。 「私は何回も生まれ変わって来ているのにアルコールを克服できたことがありません。それなのに、私 を本当に愛して受け入れてくれているのが彼です。もし他の人なら離婚されて、のたれ死にしてしまい ます。今回も私のアルコール依存症を断ち切るために夫婦になってくれました。前の人生では義理の父 で上司という、先生と生徒の立場だったけれども力が及びませんでした。だから今回は夫婦になって、 直接手助け出来るように生まれ変わってきました」  指導者が続けました。 「彼の広い心に感謝しなさい。もし今回、アルコール依存症を乗り越えられたら、もう来世では一緒の 運命は歩まないでしょう。別々の運命を歩くことになるでしょう」 「では、私は彼と一緒に今回の人生を計画したのですか?」 「私はあまり細かい計画を立ててなかったのですが、彼は細かく計画してくれました」  先生は指導者に聞きました。 「今回の私の人生はここまで順調ですか?」 「よくがんばっています。このまま乗り越えられますよ。ここまでよく乗り越えてますよ。お酒を止め たこの四年間はきっと実りとなって、あなたの人生に還ってくることでしょう。今までは困難にぶつか ると、お酒に逃げて乗り越えられなかったけれども、この四年間は白面しらふできちんと乗り越えてきました。その自分を誉めてあげなさいね」 「世の中のアルコール依存症の人は、みんな私みたいなものなのですか? 他の問題もあるのですか?」  指導者が答えました。 「アルコール依存症は心の病気です。あなたのような人がいっぱいいます。今回のあなたは比較的軽い 方です。他の病気を併発していませんから。もっとひどい人は、うつ病や薬物依存、拒食症などの病気 をアルコールによって引き起こしています」 「あなたの指導者としっかり握手してください。どんな感じですか?」 「あったかいです。これからも私を見守って下さるそうです」

2017年8月21日月曜日

ごきげんさん 2017.8.21.

光の前世療法:光との対話を始めて20年が経ちました。 7000症例以上のワークをしてきたかなぁ・・・(正式な症例記録は旧医院の火事で水汚染されてしまいました) 患者さんを変性意識状態:深い催眠状態に導いて、目的のテーマに適った過去生へ降ります。 どの過去生を見せるかは、光さん:サムシンググレート・神さま・守護神・ご先祖さま・・等々がワークを始める前から決めて下さっています。 今のあなたに、この過去生を見せて、これらのメッセージを授けて、気づいてもらいたい・・・という光さんの慈愛を強く感じています。 そして、光さんが患者さんの意識に直接、語りかけ、ビジョンを見せて、光のメッセージを授けます。 もちろん患者さんが光さんに尋ねたいことにもすべて答えてくれます。 癌や難病の方々には、110項目にわたる治し方:治す食材や食べ方、運動の仕方、呪文など を詳しく教えて下さいます。 当院にお越しになる患者さんたちは皆さん、光さんに一番善いタイミングで導かれて来られた方々ばかりです。 距離・お金・体調(病の具合) 無理だとあきらめかけていた方も、不思議な縁でちゃんと来院できるようになります。 特にここ5年間は、光さんがピンポイントで選んだ方に、光さんの強い意志の籠もったメッセージを伝えておられます。 私にとっても、旧医院を火事で閉めたのも、2年前に心斎橋に新医院を開いたのも、光さんの強い導きがあってのことです。 心斎橋の新医院には、非常に強い龍脈:大地のエネルギーがわき上がっていることは、ダウジングで確かめました。 最近、来院された方々はご存じのとおり、開院のお祝いにいただいた胡蝶蘭が今年もすべて満開に咲き誇りましたが、これも龍脈のおかげです。 自然医学が当院の治療の主体となって、光との対話の重要性がますます際立ってきました。 多くの自然医学の中から、自分に合った自然医学は何なのか? この分岐路で右往左往されている方々がとても多く見受けます。 キネシオロジーやオーリングで身体に聞くという手法もあります。 メタトロンなどの波動器機で、波動量子的に調べるという手もあります。 私は華陀氣功で波動量子的にどれが合う・合わないを診ていきますが、 どの方法も患者さんは結果を聞くだけになり、どこかで猜疑心が働いてしまいます。 光との対話は、患者さんの意識の中で光さんが答えを授けてくださいます。 その答えについて、光さんに更に質問することもできます。これが光との対話です。 患者さんが自ら納得するまで、光さんと対話していただきますので、猜疑心は消えてしまうでしょう。 光の前世療法:光との対話は、4時間の個人ワークです。 お金がない・時間がない・遠い・病気が重い・・・の方には、グループワーク仕様録音版もご用意しました(←光さんからの天命です) この2年間、当院を支えてきてくれた父母の遺産もなくなった今(父母はよく積徳してくれた、と先日のお墓参りの際、とても喜んでくれました)、 いくら光さんが「山澤損:損は孚あり。元吉。咎なし。貞にすべし」と背中を押して下さっても、 現実はやはり厳しいものがあります。 もし当院を閉める時が来れば、この光の前世療法:光との対話も永久にこの世から封印されます。 (華陀刺絡も華陀氣功も永久に消えます) 8月も残り10日間。一日一日がとても大切に流れ過ぎていきます。 癌の最末期の患者さんも、きっとこんな気持ちなんだろうなぁ。。。 今日も「前世物語」から一症例をご紹介しましょう。 この「前世物語」の症例は、15年ほど前の症例です。  ゆかりさんは小さな声で私たちに身の上話を始めました。 「私はひどい家庭に育ったんです。父は私が物心ついた頃からアル中で、借金ばかりしていました。生 活がとても苦しくて、小さい頃の思い出と言えば、借金取りが怖くて押入れの中でいつもビクビクして いたことです。母もそんな生活苦のためか、私を嫌っていました。よくいじめられて、ちょっとしたこ とで折檻されました。私は母を憎んで育ちました。そんな家庭が嫌で、高校を中退して東京へ出てきま した。私は昼も夜も一生懸命働きました。貧乏はもう嫌だったんです。何年か後には、私は疲れを忘れ るためにお酒を手にしていました。子供の頃あんなに憎んだはずのお酒に、です。もう私に過去はあり ませんでした」  彼女はハンカチを握りしめました。 「そんな私でも恋をして、そして結婚出来ました。これで幸せが来る、お酒から逃げられる、私はそう 思いました。でも、やがて夫が借金生活するようになりました。返済の催促の電話を取った時に、私の 子供時代が蘇ってきました。あの恐怖、あの悔しさ・・・」  彼女の声が震えています。 「そんな時、女の子が生まれました。でも、かわいく感じないんです。私はつい虐待してしまいます。 まるで母が私にしたように、そう母と同じなのです。私はそんな自分が嫌なのです」  彼女の涙が止まりません。 「アル中の父が借金だけ残して病気で死んでしまいました。私のところにまで借金取りが押しかけて来 ました。夫はさらに借金してしまいます。私のお酒の量が増え続けていきました。そして私もアル中状 態になってしまいました。あの父と同じです。なぜですか?」  彼女は唾を吐くように言いました。 「禁断症状が出て、私はアルコール専門病院へ入院させられました。情けないですよね、全然記憶にな いのですから。入院中に、弟が実家で自殺してしまいました。私は何もしてやれませんでした。でも、 そんな弟が天使になって私を助けてくれました。あれ以来、私は断酒会に入って完全にお酒を断ててい ます。もう四年になります。私だけの力ではありません。弟のお陰です」  先生はワークの主題を探しながら身の上話を聞いていましたが、ちょっと困った顔をして、ゆかりさ んに尋ねました。 「あなたの過去生のテーマは、アルコール中毒ですか? お父さんですか? お母さんですか?」 「どれも知りたいのですが、ともかく人が怖くて困っています。仕事もうまくいきません。人が怖いの を治したいのです」 「では、人が怖い原因となった過去生へ戻りましょう、という誘導になりますが、いいですか?」  彼女は大きく頷きました。いつもより時間がかかっています。先生は催眠誘導に取りかかりました。 ゆかりさんは良好な催眠に乗って、人が怖い原因となった過去生へと降りて行きました。 「地面を見て、地面を感じて。どんな地面が見えますか、感じますか?」 「濡れてる石畳にいます。暗い石の道です」 「足下に意識を向けて。足は何か履いていますか、裸足ですか?」  彼女の目がゆっくりと動きます。 「革の黒いブーツです。中まで濡れていて気持ち悪いです」 「身体をゆっくりと感じていきます。下半身から感じて、上半身へあがります。どんなものを着ていま すか?」 「黒いスカートです。フレアーになっています。上着は黒いフワッとした長袖のシャツみたいです。と ても汚い格好です」  彼女がしかめっ面をしました。 「長袖の腕の先に右手、左手があります。その手に何か持っていますか?」 「木の杖を右手に持っています」 「では左手を見て。その手はどんな手ですか?」 「しわくちゃの年寄りの手です」 「その手を見て。肌の色は何色ですか?」 「汚れていて黒茶色をしています。垢だらけです」 「その手で頭を触って。頭に何かかぶっていますか?」 「魔女がかぶるようなグレーのとんがり帽子をかぶっています。破れていて、やっぱり汚いです」 「頭を触って。どんな髪ですか?」 「長い白髪です。ウェーブがかかっています。垢でベトついていて耳の後ろで固まっています」 「ヒゲは生えていますか?」 「口元から三角形に白いヒゲが伸びています。ヒゲの先が垢で絡まっています。・・・乞食みたいな男 の老人です」  彼女はとても嫌そうに言いました。 「目は何色ですか?」 「黒ですが・・・白まなこが見えません・・・鋭い目をしています。怖い目ですけど、どこか悲しげで す」  先生は、ゆかりさんの意識をその老人に同化させました。 「その老人の中にしっかり入ります。暗い石畳の上に立って、足を入れて濡れたブーツを履きます。身 体を入れて汚い黒い服を着ます。右手に杖を持ちます。頭に魔女の帽子をかぶります。髪の毛が白くなっ て汚くベトつきます。ヒゲも生えてきます。その老人の中にしっかりと入って一つになります。二人の 心が結ばれます。そしてその鋭い目でまわりを見て。まわりはどんな風景はですか?」  彼女は痰の絡んだような声で答えました。 「町並みが見えます。小さいお店が二、三軒見えます。ここは街の中です」 「今日の天気はどうですか?」 「晴れています」 「気候はどうですか?」 「暑くもなく寒くもなく、普通です」  視覚的にも感覚的にも彼女と老人は繋がりました。私はカルテに二重丸をしました。 「心に触れて、今そこで何を考えていますか?」  老人が答えました。 「何を盗もうかなぁ、いいカモが来ないかなぁ」  先生が老人に尋ねました。 「あなたの年齢は?」 「七十九歳だ」 「名前は何と言いますか?」 「リンキンだ」 「あなたの仕事は何ですか?」 「何もしておらんわ」  先生が時を進めました。 「それから何が起こりましたか?」  老人は彼女を介して答えました。 「杖で男の子を叩いて持っていたリンゴを取りました。私はただ食べようと思って取っただけなのに、 町の人たちに袋叩きにされました。私のリンゴも踏み潰されました」 「その時、どう思いましたか?」 「家族がいないから寂しくて、でも生きていかなくてはならないし・・・この歳では仕事なんかないし、誰からも相手にされないし・・・でも食べていかなくてはならないから盗んだんです。それなのに誰もわかってくれません。この町の人はみんな意地悪です。冷たい人ばかりです。いつもこうやって私をいじめるのです」 「あなたがいる場所はどこですか?」  先生の世界地図が目の前に拡がりました。 「スイスです」 「年代は何年ですか?」 「1836年です」 「そこは何という町ですか?」 「ジュネーブです」  先生が時を進めました。 「それから、どうしていますか?」 「私は町の人たちに謝りました。でも、叩いた子供の目の前で引き倒されて蹴られ続けました。今日は なかなか赦してもらえません。私は悪いとは思いながらも心のどこかでは、また盗みをしなくてはいけ ない、と思っています。私には盗癖があるみたいです。町のみんなは前からそれを知っているみたいで す。だから話も聞いてもらえずに打ちのめされたのです。ずっとこんな人生だったような気がします」  彼女が溜息をつきました。先生は大きく時を戻しました。 「リンキンさんの人生で、一番最初に物を盗んだ場面に戻ってください」 「六歳です。友だちと輪になって遊んでいる時に、大人の人が置いていた洋服から財布を盗みました」  彼女の嗄しわがれ声が治りました。 「なぜ財布を盗んだの?」 「家が貧しかったから。ひもじい思いをしてたから」 「それはうまくいったの?」 「はい、そのお金でパンを買いました。でもそれがお母さんにばれて、そのお金を取り上げられて、そ れ以来、お小遣いをもらえなくなりました。あの時から盗まないと食べていけなくなりました」 「それはどんなお母さんですか?」 「とっても恐いんです。黒い目で睨みつけるんです」 「そのお母さんは、今のあなたが知っている人ですか?」  彼女は悲しそうに答えました。 「今の母親です」 「お父さんはいるの?」 「どこかに出稼ぎ行ってしまったみたいです。もう帰って来ないかもしれません」  先生は、お父さんはどんな人か、今の誰か、を確かめに戻りました。 「お父さんとの一番楽しかった思い出の場面に戻ってください。あなたはいくつになって、何をしてい ますか?」 「お父さんと草原で、おもちゃの飛行機を飛ばして遊んでいます。五歳くらいの時かなぁ。お父さんの 髪はゴールドがかった茶色で目はブルーです。ニコニコしています」 「お父さんは好きですか?」 「はい。お父さんはとっても優しいです」 「そのお父さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「はい、主人のような気がします。家のお父さんです」  彼女は黙り込んでしまいました。先生は彼女の主題に時を移しました。 「ではリンキンさんの人生で、人が怖い原因が最もよくわかる場面に移ってください。あなたはいくつ になって、何をしていますか?」  彼女は大きく溜息をついてからボソボソと答えました。 「十四歳の時です。何かを盗もうと民家に忍び込みました。でも家の旦那さんが帰ってきて見つかって、棒で背中をいっぱい叩かれました」  彼女も身体を少しよじりました。横から見ていると本当に背中が痛そうに見えました。 「それからどうなりましたか?」 「ぐったりとしたら、ネコのように首をつかまれてドブ川に放り出されました。泥水を飲み込んじゃい ました。苦しい・・・」 「その時、どう思いましたか?」 「何で見つかったのかなぁ」 「それからどうしていますか?」 「また違う家を探して物色しています。でもいい家がないから、今日もひもじい思いをしたままトボト ボと家に帰りました。背中がとても痛みます」 「家に帰ると、お母さんは何か言いましたか?」 「家の手伝いも満足に出来ないのかい、って感じで無視されています」 「お母さんはあなたが盗みをしていることを知っているのですか?」 「当たり前です。盗んでくるのを待ってるんです。盗むのが私の仕事なんです。稼ぎが良い時だけ上機 嫌です。酒に酔って抱きしめてくれることもあります」 「どんな物を盗むの?」 「食べ物とかだけど、一番はお金です」 「盗みに入っている時、何を考えていますか?」 「見つかるのが恐いんです。人が入ってこないかとドキドキしながら盗んでいます」  ゆかりさんの主題にたどり着きました。でもリンキン君に悪気はありませんので、時空間を越えたネ ガティブなエネルギーはここにはなさそうです。先生は他の場面を探りました。 「ではリンキンさんの人生で、次に大切な場面に移ってください。何か見えますか?」 「真っ白で何も見えません」 「ではリンキンさんの人生で、一番大きな盗みをした場面に移ってください。何が見えますか?」  彼女の声が少し元気になりました。 「二十歳くらいです。立派なお屋敷に忍び込んで、大きな花瓶を盗んでいます。うまくいきました。古 い街で出店を開いて盗品を売りさばいています」 「その時、どう思っていますか?」 「盗みもうまくいっているし、ボチボチ品物も売れているから楽しいです」  先生はリンキンの人生の幕を引きました。 「ではリンキンさんの人生で、死ぬ場面に進んでください。あなたはいくつになって、どこでどんなふ うに死にそうですか?」 「八十一歳です。老いぼれた小屋に独りで寝ています。身体の苦しいところはありません。どうやら老 衰で死ぬみたいです」 「死ぬ間際に何を考えていますか?」 「自分の人生って楽しいことは何もなかったなぁ・・・」 「その死ぬ場面を通り越して、リンキンさんの魂が宙に浮いたら教えてください」  リンキンはすぐに答えました。 「はい、離れました」 「身体を離れた時に、何か決心したことはありますか?」 「こんなしんどい人生はもう嫌です。孤独でした。結婚しなかったから、いつも独りでした。いつも寂 しかった・・・」 「だから、次はどうしようと思いましたか?」 「あったかい家庭を作りたいです」 「あったかい家庭を作るためには、どうしようと思いましたか?」 「わかりません・・・」  先生は彼の魂にその人生での死を確認させました。 「リンキンさんの死体を見て、どう思いますか?」 「とても汚いです。痩せ細っていて汚らしいだけです」  彼の魂が見るのも嫌そうに答えました。 「身体を離れて宙に浮いたあなたのまわりに、あなたを迎えに来た存在や声をかけてくれるような存在 はいませんか、感じませんか?」 「柱の後ろに光が見えます」 「その光はあなたに何と言っていますか?」 「こっちへおいで、って呼んでいます」 「その光はリンキンさんの知っている人ですか?」 「はい、なんだか若い感じの人です」  先生は彼の魂を高みへと導きました。 「そのまま上へ高くあがります。高く高くあがって、そこから下を見るとリンキンさんの人生が一本の 道のように見えます。その人生を高い高いところから見て、そして何か気がつくこと、感じることはあ りますか?」  彼の魂が静かに答えました。 「盗みを働いてはダメです。一生懸命働けば幸せになれていた人生だったのに、盗癖に負けて、それを 治そうとしませんでした。もっと努力するべきだったのです。本人はそれに気づいていましたが、治す 努力をしませんでした」  先生はさらに高みへと導きました。リンキンさんの人生とゆかりさんの人生が交錯しました。 「もっともっと上へ、どんどん高く高くあがりますよ。その高い高いところから下を見ると、リンキン さんの人生と、今のあなたの人生が平行に並んで見えます。ふたつの人生を高い上から見て、そして何 か気がつくことはありますか?」 「償いです。盗みで人を困らせたことへの償いです。だから今、自分が人から奪われる苦しみを味わっ ているのです・・・。まじめに働くことです。もうちょっと人に心を開くことです。もっと素直な心で 人を信じることが必要です」  ゆかりさんの声が答えました。  先生は光へ向かって導きます。彼女の魂のヴァイブレーションが高まります。部屋の空気が踊りだし ます。そして先生が尋ねました。 「そこから上を見ると、上の方はどうなっていますか?」 「青い空に白い雲が見えます」 「その空に向かって昇って行きましょう。白い雲を突き抜けて雲の上に出ます。そこに誰かいますか、 何かありますか?」  彼女はびっくりした声で答えました。 「死んだ弟が座っています」 「弟さんはどんな表情ですか?」 「頭の上に天使の輪があって笑っています」 「彼は何と言っていますか?」 「よう来たね、って、なんだか照れくさそうに笑っています」 「あなたに会いに来たのよ、って言ってあげたら?」 「ふーん、って感じです。今ひとつ、実感がありませんね」 「弟さんとそこでお話してください。話が終わったら教えてください」  ゆかりさんは無言になりました。でも彼女の魂のヴァイブレーションは高いままだったので、先生は そのまま待ちました。しばらくして彼女は話し始めました。 「これからお姉ちゃんはどうやったら前向きに生きていける、って聞いたら、お姉ちゃんは何でも決め つけてかかるから、話を最後まで聞いてくれないんだ。そこがお姉ちゃんの悪いところだ、って言われ ました。もうちょっと人の話を落ち着いて聞くこと、気持ちを落ち着かせることがこれから先に重要に なるよ、って教えてくれました。これが出来なかったら、まだまだ色々なことで失敗するから、必ずワ ンクッションを置いて落ち着くことだよ、って諭してくれました」  先生はマスターを探しています。 「そこからさらに上はどうなっていますか?」 「白い雲で出来たお城みたいなものが見えます」 「あのお城に一緒に入ろうよ、って弟さんに聞いてください」  でも弟は一緒に行けない様子です。先生は弟に尋ねました。 「どうして君は入れないの?」  弟が姉を通じて答えました。 「僕はまだここで勉強中だから、あそこには入れないんだよ」 「君は何を勉強中なの?」 「僕は生きている時に、いろんなことを中途半端にしたまま生きて来たから、そういうことをやり遂げ るために必要なことを勉強してるんだ」 「君は自殺してから、すぐにここまであがって来れたのかな?」 「最初は自殺した場所の宙に座っていたんだ。お母さんに向かって助けを呼んだんだけど、なかなか来 てくれなかったんだ。仕方ないから隣のおばさんを呼んだんだよ。警察署にお姉ちゃんが来てくれた時 にはホッとしたよ。お姉ちゃん、ありがとう。でもね、僕の死体が警察の安置室に入れられた時には寂 しかったなぁ」  ゆかりさんが彼に「ごめんね」と言いました。 「お姉ちゃん、いいんだよ。お姉ちゃんたちが家でお葬式をしてくれて、お寿司とか僕の好きなものを お供えしてくれたから、とっても嬉しかったよ。僕、お腹がすいてたからね」 「それからどうなったの?」 「死んだお父さんがこの勉強している場所まで連れて来てくれたんだよ」 「君のそばに、まだお父さんはいるのかな?」  ゆかりさんの魂に戻って答えました。 「もう見えないんです。お父さんはそのお城みたいなところに行ってるのかなぁ・・・」 「では、あなたはそのお城に入ります。お父さんはいましたか?」 「はい、ニコニコ笑っています」 「お父さんはあなたに何と言っていますか?」 「お母さんのことを頼む、って。お母さんを大事にしてくれ、って。お姉ちゃんと仲良くしなさい、っ て。お母さんをあまり怒らないでくれ、って。お母さんはあれでお母さんなりに一生懸命やっているの だから、もういいだろう、って。お前ももうちょっと自分の家族を大事にして相手の立場になって物事 を考えるようにしなさい」 「お父さんはなぜ先に死んでしまったの?」  お父さんが彼女を通じて答えました。 「その時が時期だったんだ。役目が終わったんだよ。最初から長くいるつもりはなかったんだ。子供を 一人前にするのが役目だったんだ。その役目が終わったから、ここへ帰ってきたんだよ」 「今、幸せ?」 「うん。ここは楽しいよ」 「お父さんはいつも私たちを見守ってくれてるの?」  お父さんは「えへへ」と笑いながら答えました。 「お前たちにはそれぞれ旦那さんがついているから大丈夫だけど、残されたお母さんのことが心配なん だ。お母さんのことを頼んだよ」  先生はマスターを探しました。 「そのお城の中には王様のような人はいませんか?」 「お不動さんみたいな人がいます」  先生がお不動さんに尋ねました。 「今回の私の人生では、なぜ人が怖いのですか?」  お不動さんがゆったりとした口調で答えました。 「自分自身が怖いからです」 「それはどういう意味ですか? もう少しわかりやすく教えてください」 「アルコール依存症のことです。断酒会で自分を見つめなおす作業を疎かにしてはいけません。常に自 分を点検していなさい」 「アルコール依存症はどうやったら治るのですか?」 「落ち着きなさい。とにかく心に落ち着きを求めなさい。落ち着いて人に接すれば怖くはありません。 あなたは人と話をする時にいつも考え過ぎてしまっていて人の話に心が集中できないでいます。だから 自分で様々な妄想を作ってしまうのです。そう、すべてはあなたの妄想なのです。人が怖い原因はあな たの心が生み出しているものなのです。もっと広い心であなたの中にある神を信じなさい。きっとあな たの中にいる神に祈れば、そんなあなたに落ち着きを与えてくれますから。祈りと瞑想があなたを導き ます」  お不動さんの言葉のエネルギーが彼女をしっかりと包み込みます。先生が続けました。  「今回の人生の目的は何ですか?」 「忍耐です」 「忍耐とは何ですか? どういうことですか?」 「あなたは今まで自分の力で困難を乗り越えて来たことがありません。いつもお酒に逃げてばかりでし た。でも今回の人生ではお酒をキッパリとやめています。あなたは自分の力だけでいろんな試練を乗り 越えていくチャンスを初めてつかみ取ったのです」 「今の借金生活からいったい何を学ぶのですか?」 「お父さんを許しなさい。夫を許しなさい。お母さんを許しなさい。すべてを受け入れてあげなさい。 すべてをなすがままに受け入れなさい」 「でも、すべてをなすがままに受け入れても借金は減りませんよ。実際の生活は苦しいばかりじゃない ですか?」 「夫の責任せいばかりじゃありません。あなたがノーと言う時に、その強さの使い方を間違えているのです。 夫の借金はあなたが意地でも止めさせようと思えば、止めさせることが出来ることだったのです。それ なのにあなたも情に流されるところがあって借金の保証人になってしまったのです」 「では情に流されないためには、どうすればいいのですか?」  彼女は少し黙り込みました。お不動さんのメッセージを翻訳するのに手間取っている様子です。 「最初に嫌だと思った直感を大事にしなさい。最初の閃きを大事にしなさい。心を落ち着かせると直感 が働きだします。心を開いて耳を澄ませれば私の声が聞こえます」  先生が話題を変えました。 「人間は何のために生きているのですか?」 「成長するためです。魂を成長させるのです。魂の輝きを磨くのです」 「人間は成長していったら、最後はどうなるのですか?」 「神の国に行けます」 「あなたも神の国に住んでいるのですか?」 「神の国よりひとつ下のレベルに留まって人間の世話をしています。お父さんや弟がいたところで、い ろんな魂を救っているのです」 「あなたもそうしながら何かを学んでいるのですか?」  お不動さんは無言でした。先生は質問を変えました。 「お母さんから私は何を学ぶのですか?」 「許すことです。あなたは今生では許すことが大事なのです。あなたのまわりはそんな人たちばかりで、 あなたはいつも怒ったり攻撃したりしています。しかし、その怒りを解き放ってすべてを許していきな さい」 「私に許す力はありますか?」 「あなたの努力次第です。あなたが許そうと努力すれば、その力はあなたの奥深くから湧き出てきます」 「どんな努力をしたらいいのでしょうか?」 「あなたは断酒会に行って自分を見つめなおす作業を続けなさい。必ず許せる時が来ます。私を信じな さい。あなた自身を信じなさい」  お不動さんが力強く言いました。先生は続けました。 「なぜ私は何度も生まれ変わっているのですか?」 「あなたの今までの人生はアルコール依存症だったり、自殺したりばかりでした。途中で逃げてしまう 人生が多くて、まともに人生を全うしたことが少ないのです。でも今回の人生では、いつものアルコー ル依存症から断酒会につながって、一人で人生をちゃんと歩いています。よく頑張っています」 「私は今までに何回生まれ変わりましたか?」 「八十六回です」 「息子との関係は何ですか?」 「あなたはもう答えがわかっているはずです。すでに気づいているとおりです。あなたは息子をいじめ ています」  彼女は囁きました。 「生まれた時もかわいくなかったんです」  お不動さんは続けました。 「息子からいっぱい学ぶことがあるはずです。あなたもこれから息子と一緒に成長して行くのです。息 子の言葉に耳を傾けなさい。子供が言っていることだから、と疎おろそかにしないことです。息子は寂しがっています。彼も孤独を感じています。あなたと同じです」 「八十六回の中で息子と一緒の人生は何回ありましたか?」 「二十四回です」 「夫との関係は何ですか? 夫から何を学ぶのですか?」 「彼はあなたの鏡です・・・彼は落ち着いています。彼は人を許せる大きな心を持っています。あなた のすぐそばに良いお手本があるでしょう。それに気づきなさい」 「八十六回のうち、今の夫と一緒に生きた人生は何回ありますか?」 「八十回です」  先生は人生の計画について尋ねました。 「今の私の人生はここまで順調ですか?」 「予定通りです」 「これは私が計画した人生なのですか?」 「頷くだけです・・・自分が計画したんだ、って今はよくわかっています」 「今のこの人生を計画している場面を見せていただけませんか?」 「雲の上にいます。今回はいっぱい成長したいと思っています。だから厳しい人生を選びました。今ま ではあまり成長できなかったから、今回は霊的に成長したいのです。それが人生を繰り返す目的なので す」 「ではそこにいる、あなたの人生を計画している魂に聞いてください。今回の人生はこの調子で大丈夫 ですか?」 「ふたつの声が聞こえます。ひとつは大丈夫だよ、って。もうひとつは人生の計画は教えられないよ、って言ってます」  先生は彼女に今の人生を生き抜くための目標を与えよう、と未来へと誘いざないました。 「今回の人生の目的をクリアーできた、未来の私の姿をちょっとだけ見せてください・・・。あなたは 何になって、何をしていますか?」  ゆかりさんの魂が嬉しそうに答えました。 「十七、八歳の若い女の子になって、パーティーで楽しそうに踊っています。白人で金髪をショートカットにしています。目はブルーです。とってもチャーミングな女の子です」 「その未来のあなたから今のあなた何かアドバイスをもらいましょう。未来の彼女は何と言っています か?」  踊っている彼女が答えました。 「必ず乗り越えられるよ」 「どうやったら乗り越えられるの?」 「あせらないことだよ」 「あなた、今、幸せ?」 「もちろんだよ。見てごらん!」  先生が未来の彼女にしっかりとアンカーしました。 「彼女と握手をしてみて。どんな感じですか?」  ゆかりさんが答えました。 「手が冷たいです」 「あなた、本当は心が冷たいんじゃないの?」  先生がちょっと意地悪をしました。 「そうかもしれないよ」  未来の彼女は笑いながら答えました。 「パーティーに来ている人たちに彼女のことをどう思う? って聞いてみてください」 「結構人気あるみたいです。みんな、ニコニコしています。そう、ここはアメリカです」 「どうして彼女のこと、みんな好きなの?」 「明るいしチャーミングだからだよ、ってみんな口々に言っています」 「彼女の良いところは何ですか?」  「いつでも、どんな時でも明るいことだよ。人に元気を与えてくれるからさ。一緒にいると元気をもら えるんだよ」 「未来のあなたにお願いしましょう。あなたの元気を今の私にも分けてくれませんか?」  ゆかりさんはガッカリして言いました。  「・・・・分けてくれません」 「なぜ?」 「私の考え方を変えない限り、いくらポジティブなエネルギーを渡してもあなたの元気は持続しません よ、って言われました」  「では、私はどうしたらいいのですか?」  ゆかりさんはしばらく考え込みました。 「祈りと瞑想から色々な気づきが得られます。心を開くように頑張りなさいね、と言われました」 「未来のみなさんに聞いてください。今の私を応援してくれますか?」 「みんな、ヒューヒューって口笛を吹いて拍手喝さいしてくれています。私を歓迎してくれています」  彼女の頬を涙が伝いました。先生は彼女をお不動さんのところへと戻しました。 「お不動さん、私はこれから今の人生に戻って生きていきますが、最後にもう一言、何かアドバイスを いただけませんか?」 「あなたは自分が思っている程、弱くはありません。もっと自分の力を信じなさい。もっと自分を好き になりなさい」  お不動さんの言葉のエネルギーがこちらにも伝わりました。 「お不動さんと握手してください。どんな感じですか?」 「お不動さんが抱き締めてくれました」 「どんな感じですか?」 「フワフワしています。お不動さんも笑っています」 「お不動さん、これからも私を見守ってくれますか?」 「うん、うん、って微笑みながら頷いています」 「これから辛い時にはどうしたらお不動さんを感じられますか?」 「祈りは必ず届いていますよ。祈りなさい、って言われました」 「下の方にお父さんと弟が見えますか?」 「はい」 「ふたりからこの人生を生き続けていくあなたに何かメッセージは届いていませんか?」 「もっと楽しみなさい。気は持ちようだよ、って言われました」 「では、あなたはもといた安全な場所に戻ります。しっかりと着地をします。あなたのまわりに何か変 なもの、嫌なものは付いていませんか?」 「羽根が背中にあります」 「その羽根を持って帰りたいですか? そこに置いて帰りますか?」 「置いて帰ります」 「では上の方にいるお不動さんに、その羽根を預かっておいてもらいましょう。お不動さんは何と言っ ていますか?」 「笑いながら、うん、うん、って頷いてくれました」 「その安全な場所から、今この時へと戻ってきます。催眠から完全に覚めて、今のこの身体へと戻りま す。身体を感じて。戻ってきましたか?」 「はい」

2017年8月20日日曜日

ごきげんさん 2017.8.20.

木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」映画版を農業と医療を重ねながら観ました。 品種改良と農薬と肥料で立派なリンゴを実らせるリンゴの木々は、日本人そのものです。 多くの薬とサプリ、健康食品と検診によって、これが健康だと納得している人たち。 農薬・肥料漬けで病と害虫から守られているリンゴの木々も納得しているのかな。 とりあえず春に花を咲かせ、秋に実りをつければ、生きていけるのだからね。 木村さんは極貧困窮生活の果てに自殺しようとした時、岩木山で奇跡のカラクリに気づきました。 天啓ですね。 雑草がフカフカの土を作ってくれる。 その土には無数の細菌や虫たちが調和のとれた世界を営んでいる。 その土は温かく、美味しい土の味がする。 リンゴはその土の中に深く広く大きく根を張っていく。根が最も大切だったことに気づきました。 人にとって雑草とは、細菌や昆虫です。フカフカの土とは、温かいお腹です。 除菌や抗菌ばかりしていたら、免疫力は劣化し、冷えと水毒が悪化します。 腸内フローラを善玉菌・悪玉菌・日和見菌に分けますが、これも人間の都合だけで決めた分類であって、悪玉菌も全体のバランスを整える上で不可欠だと漸く言われ始めました。 東洋医学では当たり前のことなんだけどね。 何か症状や病を持った患者さんだけでなく、元気メンテナンスに通われる方々でさえ、みなさん頭熱足寒:お腹の冷えと水毒が目立ちます。 リンゴ畑の土が冷えて、水はけが滞っている状態と同じです。 木村さんは10年間、この土のことに気づかず、虫と病に翻弄され続けてきました。 いくら消毒しても、虫を排除してもダメだった。 様々な病、ぞくぞくと現れる新しい症状や病に翻弄されている現代医学と同じです。 人間の根っこは、免疫力と自然治癒力です。 台風が直撃した農薬&肥料のリンゴの木は、たわわに実ったリンゴの多くが落ちてしまいました。 しかし、木村さんのリンゴの木だけは、ほとんど落実しなかったそうです。 免疫力と自然治癒力がしっかりしていれば、新たな病が襲ってきても大丈夫です。 ちゃんと熱発したり、下痢嘔吐したり、食欲がなくなったりしながら、病と折り合いをつけ、回復してくれます。 安保徹先生は、この免疫力と自然治癒力の重要性を力説し続けてこられましたが、木村さんも安保先生も同じ青森出身で、対談された時には津軽弁で盛り上がったそうです。 同志に出会った感じだったとか・・・ソウルメイトですね。 木村さんの無農薬無肥料のリンゴ畑のお隣の普通のリンゴ畑の木々たちは、今どんな気持ちでいるのかなぁ。 あっちの畑に行きたいなって思ってる木もあれば、 このままでいいやと思っている木もあるでしょう。 そう思った時に、癌患者さんのことが思い浮かびました。 癌の3大標準治療と様々な代替医療。 標準治療は癌を徹底的に叩きます。 免疫力&自然治癒力の回復を図るのが代替医療です。 半年前までは、絶対に癌標準治療はダメだと思っていましたが、 最近は、このままでもいいやの患者さんの気持ちも分かるようになりました。 だから無理強いはしません。 もちろん私から癌標準治療をお薦めすることはありませんが、 患者さんが標準治療を選ばれるのでしたら、それを見守っていきます。 標準治療の方でも、冷えと水毒と悪血をケアーすることは出来ます。 身体の声、病の声、魂の声をご自分で聞いていただいて、最適な治療法はこれだったんだ、と気づいていただくお手伝いもできます。 最適な治療法は人それぞれ。 食養生でさえ、玄米菜食が合う人とケトン食:糖質制限が合う人がいます。 基本は、お腹を温めて、腸内フローラを元気にしてあげること。 これが根っこで、食養生の方法は枝葉です。 無農薬無肥料農業と自然医学。 まるで百匹目の猿現象のようにシンクロしてこの世に現れました。 これからが楽しみですね。

ごきげんさん 2017.8.19.

明日は大阪で初講演会をさせていただきます。 企画&司会は、薬を使わない薬剤師 伊庭聡先生です。 内容は・・お薬の話だけではなく、質問から話を膨らませていく形にしたいと思います。 どんなご質問でも結構ですので、お持ち下さいね。 普段の診療でも患者さんたちは、お医者さんに聞きたいけど聞けない話を私なら、と持ってこられます。 どんなお話でも、自然医学と波動医学と漢方鍼灸とスピリチュアルに結びつけて、お答えします。 引き出しはいろいろありますよ。 ・漢方一般 ・自然医学 安保先生の免疫の話  ・森下先生の腸管造血説や経絡造血説 ・食養生 石原先生の一日一食  ・ゲルソン療法  ・ケトン食:糖質制限食 MEC食 ・少食療法の効能 ・早寝早起きの効能 ・糖尿病などの生活習慣病の自然医学的アプローチ ・安保徹ー福田先生の氣血免疫論に基づく華陀刺絡療法 ・波動量子医療の話  ・華陀氣功の話  ・メタトロンの話 ・尿療法の話 ・光の前世療法の話  ・死の話 死んだらどうなる?の話 死に方の話  ・幽体離脱や体外離脱の話  ・ソウルメイトの話  ・天命・天職の話 ・陰謀論いろいろ  ・ロックフェラーやロスチャイルドの話  ・製薬業界・医療業界の陰謀論  ・ワクチンの話  ・精神薬の話  ・脳の薬の話  ・人工地震の話  ・ビットコインと紙幣印刷権の話  ・2017年これからの話  ・砂糖は危ないの話 ・まぐ愛の話  ・アダム徳永先生のスローセックスの話  ・タオの話 クンダリーニの話 さて、どんな話で盛り上がりますかね。とっても楽しみです。 明日、15時〜18時半 〒530-0057 大阪市北区曽根崎2-2-3 アポロビル2号館 202

2017年8月19日土曜日

ごきげんさん 2017.8.18.

昨日の みこちゃん が今日もステキなおばあちゃんの思い出を語ってくれました。 明治の女の性教育 みこの祖母は 明治生まれ のび太君のおばあちゃん わかる? あんな風情でね いつも 和服でね みこは 幼い頃 父は 大工の棟梁でしたし 母も建築現場で 飯場仕事に勤しむ毎日でしたので この明治生まれの祖母と過ごすことが多かったわぁ 祖母は 歯が 一本も無いのに 歯茎でなんでも食べていた! おばあちゃん すごーー!!と 食事の度に尊敬してた(笑) 和服なので 常時 下着なし (この影響も 多分に受けてると合点がいく今日この頃…) ダンナ(祖父)と 争いあれば 蹴り飛ばし 追い出し 悔しさに 燃えて 家の襖に 火をつけたこともあるという。。。!! 大変な気性の荒さ 激しい性格と 聞くけれど 不思議とみこには 恐ろしい一面を見せたことは 無いの わたしの憶えてる祖母は 穏やかだったし ユーモラスなところも だーいすきだったなぁぁぁ この祖母ね 鷹との まぐ愛合宿時に 記憶の蓋が開き 気づきが 起きたら 今日は レイプの後 祖母のかけてくれた 言葉 そのメモリーが浮かんできたのよ みこは 歩けなくて 泣きなき 這いつくばって帰ったの 祖母は 話を聞くと わたしの 足を開いて 傷を調べ こう言ってました 「穴っこサ 潰されてねぇな? 穴っこサ 有りゃ エエ! オンナは 穴っこ あるな オトコは 棒っこサ あるぞ 穴っこと 棒っこサ あったらな 誰でも いいぞ もっとナ おおぎくなって 娘コなったら 当たり前だべ」 「だいじょうぶだ だいじょうぶだからナァ」 と 背中を ずっと 摩ってくれてました 誰にやられたかなども まったく 追求しなかったと思う もし この時 犯人さがしだとか あったなら わたしは もっと怯えたでしょう 鷹の 腕の中で 鮮明に 場面を思い出した時も 不思議と 相手のことを あっさりと許せる自分が いて それは 元は 自分で仕組んだ ことだと 理解したばかりでない この明治生まれの祖母の 対応の おかげなんだわ。。。と ありがたくって泣きました こうして わたし 「あさひみこ 」の在りようを 最善の順序で 紐解かれ 開いている 今 なのです 祖母の対応は 正しかったか どうかなど どうでもいいわぁ みこにとって 最高最善の 祖母からの 救い そして 教えです もうひとつの「この世界の片隅で」ですね。 生きていると、傷つくことがとても多いです。あんなこと こんなこと 今日もまた・・・ 傷ついた昨日を振り返っていても つまづいた今日で立ち止まっていても 痛みは続き、傷は癒えません。 この世は陰陽。悪いことがあれば、良いことが待ってます。 良いことは後ろにありません。前にあります。 良いことは前へ進まなければ、つかめません。 一歩一歩前へ進むことが「生きがいの創造」となり、 生まれてきたこと 生かされてること  愛すること 愛されていること すべての理由がここにあるのです。

2017年8月17日木曜日

ごきげんさん 2017.8.17.

不食の人で有名な山田鷹夫さんは、尿療法でも中心的存在で懇意にしていただいています。 鷹さんのもうひとつの顔、それは「まぐ愛」です。 女性生の開花、女性が抑圧してきたトラウマの解放を「まぐ愛」という形で実践されています。 アダム徳永師匠とはテクニックは異なりますが、目指すところは同じです。 先日、鷹さんとの合宿セッションを受けられてきた方のレポートに感激しました。 原因不明で重度の全身皮膚痛覚過敏症に陥り、子供さんを抱くことさえ出来なかった女性のレポートです。 その一部をご紹介します(ご本人の実名OKをいただいております) 【子供を抱けない肌の痛み】 自分の子供を抱きしめる この当たり前のことができなかったみこ それは現代人の象徴だ  by 鷹さん 新潟の 山田鷹夫さんのお家へ まぐ愛合宿に 鷹邸は まさしくイヤシロチだったの! 隠れ家的でもあり 時空の制限からも 自由になり得る そんな空気に満ちていた! 天の采配は 振り返ると はじめての 鷹さんからの メッセンジャーから 始まっていたようです その頃の みこにとっては 遠い存在と 意識していた鷹さん ある日 彼からの 「無人島で遊んで ようやく 家に戻った!」 との文字を 目にした時に ハラハラ 泣けてきたのが ふしぎだったから。。。 「僕にまかせて!」 「自分を信じて! 君が実現するんだ!」 鷹さんの言葉は 確信に満ちていて みこの蘇生をかけて サポートをすると言ってくれる この社会で 生きていける再構築に向けて 創造の実験を 楽しみに想ってくれる それは 可能だと 君の身体は大丈夫だと 身体の 偉大な叡智が 主導権を握ったならばね 「これからが みこの時代だよ!」 この社会で 絶望的なにんげんに それほどの希望を 誠の意がしっかりと乗った 力強い言葉を かけてくれるひとは わたしの知る限り 鷹さんしかいないとおもうの。。。 メッセージのやり取りでも とても 希望を与えられ 街で 待ち合わせ 初顔合わせとなったとき ああ 思っていた通りに 柔らかなやさしい物腰と お声なのでした(#^.^#) 一緒に目的地へ歩きながらも ふたりで 道に迷ってしまって(笑) なかなか 到着できない道すがら それも 楽しめる穏やかなしあわせ リアルに出逢えたことで ああ 素晴らしいと実感したのは 鷹さんのやさしさや 安心していられる 頼り甲斐というの? それは 鷹さんの個性でありながら 後から ジワジワとね わたしの男性全般に対する 囚われを ときほぐしたの! そうかぁ (*´∇`*) 男の人って こんなに力強くって 頼もしくて 愉しくて ロマンティックに やさしかったんだ ふしぎね なんだか うれしくなるの 鷹さんの存在に 触れるたび 鷹さんを通して 男性達への 警戒心が 解けていく みこの曇りは クリアになってゆくのです! なんだか もう 男性が 急にすてきに見える 先入観無しな ピュアな 魂の個性を 愛でたくなる 愛おしくて たまらなくなってくる この壁のない感覚は ただ ただ 愛が 溢れてきたのでしょうか 帰り際に みこの 首根っこ 肩を 少しだけ 指圧してくれた時 右の僧帽筋に 感情と 痛みを溜めるクセを 知らない筈の鷹さんなのに ウィークポイント ほぐしてくれました どうしてわかるの?と尋ねると 「鷹さんは 自分でも わからないよねぇ 鷹の身体や手が分かるだけで」 やはり 天につながっている。。。 と 天才神業に びっくりなのでした! まぐ愛の旅へ チャレンジを望むみこに 手段も状況も 順序良く 整うふしぎ まずは 身体の快復!が 真っ先に 始まっては いたのです 6月夏至から 鷹さんの Vから 呼びかけに 共鳴して 尿生活を 始めていたので 尿の効果に びっくり仰天しながら うん 外出する自信が出てきたっヾ(๑╹◡╹)ノ" 飲尿と 尿風呂 尿塗布 これらを 毎日の習慣にしただけで 体調の変化は みるみる「復活」 あんなに 弱って ほぼ 部屋に引きこもって 痛みに 耐えていたところからの 復活すごくない?! 尿神さまさまです 約 10年前から じわじわと 日に日に 痛みを増してゆく 肌には 普段身に着けていた下着や 服が 当たることすら もう 耐えられず 固めな繊維の触れたところあれば ミミズ腫れを起こしてしまうので もはや 至極柔らかな羽衣のような 素材以外 受けつけなくなっていました こどもを ギュっと 抱きしめてあげられないのが いちばんつらかった おかあさんの抱っこは そうっと ふんわり ふんわりね リリカ・ ロキソニン ・ トラムセットと 鎮痛のお薬は 神経系から麻薬系に 効かなくなる頃合いに 強いものへと 増えるばかりで 気分のわるい ラリラリらー 緩和ケアにうんざりして 断薬しちゃいました 背を刺す痛みは 呼吸で逃がし 硬く固まってゆく乳房は 手で包んで押さえ 痛みを和らげながら 瞳の じりじりと焼かれるような痛みは 瞼を閉じて 手当てと 涙で潤しながら 目を開けられるようになると サイクルが 移り変わるように 口腔が 痛みはじめます おしりと みほとの腫れ爛れにも しつこく悩まされました うつすような病かもと いろいろ 病理検査 血液等 調べたところ 無菌 ウイルス無しとのこと! それなら 肌への軟膏や 抗生剤が 効かないわけでした(笑) ということは ハッキリした治療法もない シルクロード病かもね 疲れないように過ごしてください 国難病指定 検査病院か こちらでしたら 引き続き 鎮痛のお薬は出せますが。。。 ん〜と こどもに 他の人たちに うつす心配ないなら もういいの 治療法ないってことね うん ありがと もう病院は やめました 7月 中旬 町屋の 駅前広場 鷹は みこと 初対面であるにも拘らず 抱きしめてくれた 「君を 満たしてあげたい」 と 囁いた わたしが 満たされる?。。。 ほんとうに。。。? わたしたちは 感覚で わかる たとえば ただのスケこましが その女を 抱きたいだけで 甘い言葉を囁くことだって 多分によくある話。。。 騙し 騙される たのしみも 否定しないよ でも 魂の開いた男の! その鷹の甘い囁きはね 真実に直結して そのまことに 誠実さに 感応して 嬉し涙に 咽ぶほどに。。。 うれしかったの。。。 ほんとうに(ノД`) もう この生涯で そんなしあわせは やってこないと 思っていたから。。。 それに もうわたしは ほんとうのことしか 欲しくはないと ! 思っていたの みこの だめなところは 悲しみも 苦しみも 痛みというすべてのものを ひとりで 抱えてしまう癖があること?と 少しずつ 気がつきながら 多くの人を 癒させてもらう経験を してきたように 振り返るの なぜ? 様々なケースで 不思議に思ったの あなたがたは わたしの前で 「みこさんにしか 言えないけれど。。。」 と みなが そう それぞれの口を開き始め ハートを開いてくれたの 「みこさんなら どんなに シリアスなことでも 恥ずかしいことでも 欲深き罪も 寄り添ってくれるから こうして みこさんだけでも わかってくれる人が いたなら この先も 歩いてゆけます みこさんが 大丈夫と言ってくれたら 大丈夫 オッケー印をつけてくれたら オッケーに なる」 「わかってもらえるって うれしいですねぇぇぇ」 そうなの? そんなにうれしいことなの? その喜びが いまいち わからないながら お役に立てたなら よいと思っていたよ 毎回 あたたかい穏やかなしあわせに わたしも集えました お祝いしちゃおっかって よかった よかったね〜って よろこび合うことは 大好きだった でも いつも お別れには ことばを贈るの いちばん 大切と 感じていること 「みこは 大したことしてないよ これを成し遂げ 越えたこと 癒やしを起こし 治した奇蹟は ぜーんぶ あなたの内なる力よ」 躊躇なく ハートを開けるあなたがたが 逆にワンダフルではないですか あぽーーんな みこに なぜ? どうして? あなたの 秘密を 打ち明けることができるの? なんとなく言えそうな女性と 感じとったから??? わたしは 打ち明け話が始まる度に その 美しさ 素直さに 身体が 細胞が さざめくように 打ち震えていたんだよ。。。 静かに 耳を傾けている内側は 深く 感激していたのよ。。。 ハートを 魂を開いて 見せてくれたら 裸になって あるがままを わかり合って ゆるしがあり 溶けあい よろこび合ったなら それが どれほど 美しく 尊い行為と なり得るのか 相談者のみなさんが 教えてくれてきたのね? 場を変え 代わるがわる人の姿を 借りながら みなさんが わたしの先生役だったのね!! みこは 約束どおり みんなの秘密を 誰にも 明かしてないよ ひとつももらさず この身に しまってあるからね 可愛らしくて 愛おしくてたまらない みんな みんな 宝のいのちだから こんなにも 胸いっぱいな 愛しき傷たち 痛み達よ 当時のあなたがたの 誠から 差し出されたギフトだよ 多くの人が 愛する相手にだけは 安心して 自分の側面を さらけ出せるというのに みこが 苦手な だめな所は 誰かに 頼ること 縋って 泣くこと 。。。に 素直になれないところだったよ そうできたなら より深く 理解し合って 愛しあえるようになるのにね そんな愛を 体験してしまったら 死んでしまうような気がして 足がすくんで 動けなくなるの みこの中の ちいさな女の子が まだ 死にたくない 殺さないで って 口を結んで 目に 涙を溜めて 訴えてくるんだよ 癒されたり 愛されることが どうしようもなく 怖かった。。。のです 自分を 開き さらけ出す その チャレンジは これまで たった 一度だけ 試さざるを得ない感情が湧き 敢え無く 撃沈したことがあってね お互いに 肉体関係に及ぶチャンスは 何度もあったのに カラダ結ばれなかったひと 「みこの 最愛のひと」と呼んだらね 遠くからだけど 彼は 「みこさんは 僕の宝だ」と呼んでくれていたのよ 感情の波が 昂まり 欲望の翼が 華開き 彼に 泣き泣き 電話をかけてしまったの 恥ずかしいけど。。。 初めて 。。開く 素直な求め。。。 「逢いたいの。。。 そばにいてほしいの。。。 お願いだから。。。 た…す…け、て 」 たすけてーだなんて 声をあげるとき 息が 苦しくて 言うのは たいへんだったの そうですよね ふだん 見せたことのない一面だから とても 驚かせてしまいました。。。 「どうしたの! みこさんらしくないぞ! みこは ハッピーに生きるんだ みこさんは 今 おかしくなってるだけなんだよ みこさんが 願えば 何でも叶うよ みこさんが 落ち着いたら また そのうち 逢いに行くよ 」 彼の やさしさとか 励ましは ありがたかったけれど わたしは 絶望して 翼をもぎ取られたような痛みがしたの 彼を困らせて やっぱり 出してはいけないものなんだ 悪いことを してしまったのね もう 二度と求めないね。。。 ごめんね。。。 もう 助けは 求めまい。。。!! そう長期にわたって 固く誓った後の 彼との逢瀬で わたしは 内側では まだ 泣き続けている 気持ちを 必死に抑えて 強がった 元気で 接してました 強がり過ぎて ハイテンションだったかもしれない。。。 危うく痛みを ぶつけそうになると トイレに隠れて 涙を拭いてた 彼は 爽やかに 「強い女だな! それでこそ あさひみこだ 僕が 助ける必要ないね!」 「あの状態のみこさんに 会うわけには いかなかったよ〜」 うん もし そうしたら 止めどなく 愛し合ってしまっていたのでは。。。 物語り 伝え合うのは 彼の瞳から 送られる 視線だけなのでした わたし達にとって ことばにすら あげられないほどの タブーであったことかと 切なく 見つめ合いながら 「 みこさんの チカラ これからもヨロシク! みんなの助けになって みんなのために シェアしていってね しっかりするんだ みこさん」 と 爽やかに去ってゆく彼でした せっかく 目の前に 逢いに来てくれたのに わたしは また 翼を広げることができなかった 懐かしくて 新しい 胸の痛みを 感じて そして 再び しまい込んだの こうして ここで 一度 痛みを 浮かび上がらせたのに 欲望の翼を はためかせられない 絶望を味わって 再度 しまい込む経験を 彼は 与えてくれたの 翼を 広げることを 恐れて 避けた そのしばしの安堵と引き換えに 何を味わうことになるのか 教えてくれたの 空虚 生み出し 創造する意欲の消失よ つまらない人生になっちゃうということや 痛みを避けてしまったならば その後悔と 絶望は とても深いものなんだよということも! この 体験が 与えられなかったならば 鷹が せっかく 授けようとしてくれた 計り知れないチャンスを 棒にふっていたかもしれないから。。。 おそらく 憧れにとどめて 体験に 飛び込む勇気なんて 振り絞れなかったように 思うの そして 何より これから 始まる 未知の 壮絶な痛みから 逃げずに 勇敢に 向かい合うことなど ヘタレみこには 到底 ムリな話だったと思うのよ この彼との 切ないメモリーは 鷹に 抱かれる決心を促す みこの 御守りになってくれました もう 切ないメモリーを 繰り返さないために!!! そうして やっと 想いを 決めて 鷹にメールしたの 「鷹に 抱かれたい。。。」と!! 鷹は とっても 喜んでくれて 「僕に まかせて!」 「みこを女にしてあげる」 (鷹。。。うれしい たくさん たくさん 抱いて) 「僕は すべての男性の代表として 君を抱く! 君は すべての女性の代表なんだ!」と。。。 みこは 尿生活をしながら おしっこが どんなに素晴らしいか わかってきたので 鷹のそばに 数日 過ごさせてもらうなら 鷹の おしっこ 欲しいな くれるかなぁぁ 鷹のおしっこ スゴ〜〜く すてきだろうなぁぁぁぁ と 心躍らせるのでした うふ  おしっこの素晴らしい体験 鷹は プレゼントしてくれたのよ 痛みの裏に 隠した宝箱を開ける そのキーを持つ男 山田 鷹夫氏 注いでくださったエネルギー 恵みに ありがとう もともと 性被害の実感なく 正直 鷹の胸で 泣いたら もう だからなに? と思ってる変なわたし それをもとに わたしの素地を形成してくれて 個性的な面白さが 育まれたと わかってきたから 明くる日 みこは この宝箱の蓋が 開いたことで また 新たな層の存在を見つめたの 入子って わかってもらえるかな 箱の構造。。。 そこでまた宝箱を 発見したの まぐ愛 相変わらず 「イタ〜〜イ〜〜っ!!」 と 叫びながら 絶妙に 甘美な 快楽をも 与えられて 深く 広く 満たされてゆくなかで 苦痛と快感 交互の波に委ねきる 意識の海を さまよって 感じるままに 悶えていく 人肌の心地良さに ちゃんと 護られていることを 感じる。。。感じる。。。 メディテーションをしているみたいになってくる 意識が軽〜く 感じててくると。。。 そうだったんだね。。。 みこが 大地で あなたは 空 鷹は 空高く 翔んでいたのね 痛がる 傷んでいる大地を 察知して 抱いてくれるのね 「どうか たくさんの 女性たちを こうして 抱いてあげてね」 鷹の声が聞こえる 「任せろ!」 (うれしい よかった (´༎ຶོρ༎ຶོ`) 痛みが走ると また あの 陵辱が 蘇る 「こえをだすなよ!」 その後 なにか 言っていたよね。。。? そう! 聞こえるよ。。。 「だれかにしゃべったらな 爆発して 死ぬぞ?」 爆発!? みこは わからなかったんだよね わたしは だいじょうぶって ほんとにみこはバカだなぁぁぁ(笑) 爆発なんかするはずない〜〜(笑笑) 人に打ち明けたくらいでさ〜〜(笑) なーにが 爆発よ〜〜ん!? (笑) そうしたら 視えたんだ なにが 爆発する痛みなのかが。。。 大地が 星々が 時代を超えて 時空を超えて 繰り返し 爆発するのを 核 放射線 キノコ雲 眩い光 汚染 毒 いつも いつも 逃げ場のあるひと 逃げ場のないひと 争い合って 騙しあって 優劣も 上も下も 高さも 低さも ほんとはないのに 幻想なのに みんな タマ おんなじ はだかのタマ ひとつを みんなで 生きているから 誰か 欠けたら 満たされないのに はだかのタマは おんなじだけど 優位さを 勝ち取ろうとするほどに そのけなげさ 可愛らしさを 柔らかく 抱いてあげたくなるの どうかきみよ おなじ タマ 同士 怖れで 争わないで セパレートに 惑わされないで あのね あのね わかって わかって タマどうしは争ってもね 「きのこの山 」VS 「たけのこの里 」 の戦い みたいなものなのよ(笑) ほんとのほんとのほんとなのよ 眩しすぎるひかり貫くとき 鋭いひかりの 歓び方を知りたいの 身体での 愛し方を知りたいの なんでも 受け入れられる 丈夫な身体になりたいの 貧乏したから よくわかっているよ 逃げ場も 手段も ないこと 安価な汚染された食しか 手にはいらないこと 財持つ者が 背負う せつないやり切れない気持ち みこは 知恵よりも この身を進化させたい なにがあっても だいじょうぶな 丈夫な身体になって 進化したいの 財宝 財持たざる者等の財宝 それを 産みたい 産み出したい 繰り返す展開は もう飽きたの どっちだって いいけれど どうせなら 新しい世界の 景色が 見たいの それが希望かもしれない みこの 宝箱に 隠したタカラの種子 正邪善悪なんて どうでもよくてね 可愛らしさ けなげさを 見つめて 笑えるところを探して 愛おしさを感じて 誰でも 美しいタマならば だれとでも 気持ちよくなりたくならない? みんなできるだけ健やかだといいね 愉しい 宴の道をゆき 呑み交わして 交わり合いたい 一緒に 気持ちよく逝きていたい 痛みの 原因 その起きた出来事に 罪はないね だから赦しも贖いも要らないよね 原因を 追いつめないでね 裁かないでね 痛みに 隠した 素晴らしいものを 見つけるヒントにしてね みこには みこの 満足する 極楽に合わせた ヒントが 隠れてる わたしのために セットした 事件の創造が あっただけ 痛みは 何処へ行くのかと 鷹と おしゃべりしてみたよ みこの 今の実感は 痛みの 解放され溶け去った部分 痛みを持ったまま 熟成していく部分 痛みが 昇華して 変容した部分 どれも 間違いがなく感じてるの ん。。。 まだ よく わからない。。。 秘密は わからないことだらけ(笑) ただ 内側の痛みが 変わった分だけ みこを 取り巻く現実も 変わってきてる まぐ愛が 可能にする 世界の創りかたを チラッ チラッと 見始めてる そんなかんじなのです とりあえず ここ 2・3日 ちょっとした ラッキー体質に すこし照れちゃっています 先のことは わからないので 今の理解と 未来の理解は 全然 ちがうことを 無責任に 言い出すかもしれない(笑) 天の采配 まぐ愛合宿 痛みを見つめて 掘り出される 汗と涙の 濁流で 荒れる 歓びながらの実践でした 帰るギリギリまで 鷹に しっかり抱かれて 嬉しかったです ほんとうに 最終日まぐ愛 最高に気持ちよくて 「気持ちいい〜〜!!!!!」 と 100回以上 叫んでしまったかしら あんなに大きく声を上げてしまうなんて 鷹さん 手のかかる みことの実験 たいへんお世話になりました へんたいも受けいれてくれて 極楽さまでした 生き心地良い 新世界を 創造できたら うれしいです 心地良いインサートの 激しい歓びも とろけるような舌遣いも ご褒美とってもしあわせだったぁぁ 鷹菌が みこの 身体のなかで 時間をかけて 醸されていくと 教えてくれました 最後に 教えてくれたのは まだまだ のびていく みこの みほとのチカラのこと 「あたたかくて 触っているだけで 気持ちよく シビれてくるみほとだね みこの凄い武器になるね」 と教えてくれました まだ 自分では よくわからない流れです ですが たしかに 帰ってきてからも うっとりとして 潤っていて 連絡がきただけで 震えてしまう。。。 不思議ねぇぇ。。。 鷹亭は 天国ぐらしみたいだったな 鷹さん 特製 ごちそうは どれも最高 クリエイティブ 野草のすごいパワー 紫煙を くゆらせ 歌を歌って ビールで乾杯 ゆっくり眠って まぐ愛続ける あら えっ 鷹亭での 滞在は まぐ愛 宴会そのものね みこが 痛みを 乗り越えて やっと 掘り起こした タカラの世界観と ほとんど 一緒じゃないの〜〜〜〜 鷹 さすがです。。。 新生時代の パイオニアなのでした はぁぁ〜〜脱力 ╰(*´︶`*)╯♡ パパのところへ 10日近く行っていた たまおが帰ってきた! 「おかあさん 鷹さんに まぐまぐ いっぱいしてもらって もうカラダ痛くないよ。抱っこしよ?」 というと パァーッ(((o(*゚▽゚*)o)))っと 喜んで 飛びついてきた ドスンときても痛くない! ギューッと抱いても痛くない! う・う・嬉し〜〜い… (´༎ຶོρ༎ຶོ`)  おお なんという幸せ 背中は まぁまぁ だいじょうぶだったから おんぶは いっぱいしてあげていたけれど 前抱っこは 肌が痛くて 痛くて ふんわり そうぅっとしか抱いてあげられなかった日々… 痛みで 長く…横になっていた日々 たまおは 「たまお おかあさんが生きててくれて 一緒に暮らせるだけで幸せだよ」 ニッコリしてくれていたね だけど たまには おかあさんに ギューーッと抱きしめてもらいたかったんだよね? もう これからは いくらでも ギューってできるおかあさんに 生まれ変わったのよ ╰(*´︶`*)╯♡ たまお  愛してる これからは いつでも ギューッとしてあげられるね このような皮膚感覚の過敏症は、肉体を護るように包む衞氣(エネルギー体)が、幼少期のトラウマ、特に性的トラウマによって甲冑化したものです。 誰にでも起こりますが、元々衞氣が大きく拡がっている子供に強く起こります。 トラウマによって、こころがシールドを張るとさまざまな精神反応を引き起こします。 身体がシールドを張ると、衞氣が強固な甲冑化を来たします。 この衞氣の甲冑の内側の皮膚はとても鋭敏になり、痛覚過敏症に陥ります。 こころのシールドも、身体の衞氣シールドも、外からは破れません。 内側から自らが破るしかありません。 衞氣シールドは氣のエネルギーシールドですから、同じ氣のエネルギーで破れます。 内なる氣のエネルギー それも甲冑化した衞氣シールドを破るくらい強力なエネルギーは・・・ クンダリーニのエネルギーです。 人を信じる愛 人を愛する愛 人を許せる愛 人に委ねる愛 これらの愛のエネルギーが合一して龍のように仙骨から天空宇宙へと駆け登る時、衞氣のシールドは破られ、痛覚過敏は治癒へ向かいます。 今回の鷹さんのまぐ愛セッションは、みこさんの衞氣シールドを見事に破り、トラウマを解放し、女性生を開花させたのですね。

2017年8月16日水曜日

ごきげんさん 2017.8.16.

華陀刺絡に月1で通われている患者さんを今日、診療しました。 ここのところ白血球のリンパ球比率がどんどん高くなっていますが、特に自覚症状はありません。 今日はとうとうリンパ球が50%を超えました。 安保徹先生の免疫論では、これは副交感神経の極度の緊張状態を示します。 副交感神経の緊張状態は、喘息・アトピーなどのアレルギー疾患、肥満・糖尿病、うつ・倦怠感、ゆっくり増大型の癌(膀胱癌や腎癌など)を引き起こします。 百会も北斗穴(後頂 GV19)も閉じており、統合脳も認めませんでした。 腸内フローラは中度の冷えですが、頭部への氣血が妨げられているようには見えません。 脳氣功しながら頭の反応穴に置鍼していくと「これは電磁波の所業だ」と患者さんの氣血の声が教えてくれました。 アーユルヴェーダの脈診をして、手指の十井穴刺絡をすると、患者さんの氣血とのシンクロ:共感がかなり強くなってきて、患者さんの心身の声が聞こえてくることがあります。 患者さんによると、この春から新型スマホに代えてから、You Tubeなどを見る時間が増えたそうです。 睡眠中も枕元で充電しているとか・・・ これですね! スマホは強力&ブロードバンドに電磁波を拾います。 ハンディータイプの電子レンジのようなモノです。 電源OFFでも油断できません。マルチフェーズで周囲の電磁波を吸い寄せます。 北欧では、スマホと脳腫瘍の因果関係がクロと出たことがありましたが、すぐにレポートは消されてしまいました。 脳腫瘍は、ゆっくり型の癌タイプですから、副交感神経の緊張状態と合いますね。 これまでの白血球の顆粒球:リンパ球比率を見ると、この春から徐々にリンパ球が増え始めています。 今日からスマホ時間を減らして、夜間は別室に置くようにしていただき、来月、どのような結果になるのか? 再検査します。 リンパ球比率が上昇し始めて、まだ数ヶ月ですので、脳腫瘍は出来ていないと思います。 まだまだ未病・・・ここで気づいてよかったですね。 華陀刺絡は、こうやって未病を治しますよ、という良きお手本となっていただきました。 検診は病気を作り、病院は生命を奪います。 華陀刺絡は未病を見つけ、免疫力&自然治癒力で治します。 良い子ちゃんは検診に行きます。 善き大人は未病のメンテナンスに行きます。 あなたは羊? それとも龍かな? P.S. ・遠いから ・高いから ・忙しいから  のいつもの人たちは土竜だね 今日も「前世物語」から1症例をご紹介しましょう。   柿の実  明治の中頃の信州に仲の良い夫婦がいました。旦那さんはちょんまげをした優しい人でした。妻は 「みちこ」と言いました。やがて二人に女の子が生まれました。「ゆり」と名付けました。とても幸せ な家族でした。  ある春の日、二人はいつものように楽しく畑仕事をしていました。広い畑の中を馬に乗った役人たち がやって来ました。みんなとても険しい表情です。夫は有無を言わさずに、どこかへ連れ去られてしま いました。みちこはひどい寂しさの中で混乱しました。どうやって帰ったのか、わかりません。気がつ くと、ゆりと二人、大きな家の中で泣いていました。  みちこは待ち続けました。ただひたすら夫の帰りを待ちました。 「旦那さんは誰かに騙だまされたのかなぁ。悪いことなど、するはずがないわ・・・」  夫の消息はわかりませんでした。  みちこは七十四歳になりました。娘は結婚して幸せに暮らしていました。旦那さんは帰ってきません でした。 「ひとりで死ぬのは嫌だなぁ。寂しいなぁ。誰かにずっとそばにいて欲しかったなぁ。もっといろいろ なことを分かち合いたかったなぁ」  彼女は眠っている間に死にました。それはとても安らかな死でした。 先生は、みちこの魂に尋ねました。 「死んだ時に、何か決心したことはありますか?」 「旦那さんを探します」と、みちこが答えました。「やっぱり、かなり以前に死んでいたみたいです」 「あなたが死んだ時に、そばに誰か迎えに来ましたか?」 「旦那さんがいます。会えて良かったって言ってます。私も会いたかったと言いました」  先生は旦那さんの魂に聞きました。 「あの後、どうなったのですか?」 「殺されました」 「誰かを恨んでいませんか?」 「恨んでません」 「死ぬ時に、何を考えていましたか?」 「何でこんなことになったのだろう・・・」  先生はみちこに代わって彼に尋ねました。 「待っててくれたの?」 「待ってたよ」 「先に死んで、何か私に合図をしてくれた?」 「したよ。家の柿の木に実をならしたよ。気づいてくれるかなぁって思ってたよ。みちこが気づいて くれなくって、ちょっと寂しかったなぁ」 「私を見守ってくれていたの?」 「ずっと見ていたよ」  先生は二人を高みへと導きました。そして尋ねました。 「今、旦那さんと巡めぐり会って、何か決心したことはありますか?」 「もう離れたくありません。今度も一緒になれるように生まれようと思いました。探そうと思いまし た。探したかった・・・」 「探すために、今回の人生をどのように仕組んだのですか?」 「彼が先に生まれるのを見届けてから生まれてきました」  先生はもっと高みへと導きました。そして、みちこの人生を振り返りました。 「何事も強く想うことです。そうすれば必ず叶います」  先生は二人をさらに高みへと導きます。そこには安らかな光がありました。二人で光の中へ入ります。 真ん中に光のポールがありました。 「そのポールに向って聞いてください。私の今回の人生の目的は何ですか?」  光が答えました。 「人を愛することです。しっかりと愛しなさい」 「それはどういう意味ですか?」 「許すことです」 「許すとは、どういう意味ですか?」 「いろんな人がいることをわかることです」 「そのためにはどうしたらいいのですか?」 「本当にいろんな人がいるのだから、広くものを見なさい」 「私に愛せますか?」 「大丈夫です」  先生は光に尋ねました。 「彼との関係は何ですか?」 「大事な存在です。磨き合う関係です。どんなことがあっても、お互いを想い合う関係です」 「私は今までに何回生まれ変わりましたか?」 「六十八回です」 「彼とは何回、一緒の人生を歩みましたか?」 「四十八回です」 「人間関係で何に気をつけたらいいですか?」 「クヨクヨしないことです。下ではなく前をまっすぐ見なさい」  先生は光に頼みました。 「このまま人生を乗り切っていくために何かアドバイスをください」 「人を信じることです」 「そのためにはどうしたらいいですか?」 「穏やかな気持ちになることです」 「私はなぜ何度も生まれ変わっているのですか?」  光が答えました。 「人間感係を磨くためです」 「私は今回の人生で、彼と結ばれる運命なのですか?」 「わかりません」 「どうしたら結ばれますか?」 「わかりません」 「結ばれなくても磨き合えるのですか?」 「出来ます。相手を思いやることが大事なのです」  先生は光にお願いしました。 「私の今回の人生の目的をクリアーできた、未来の私の姿をちょっと見せてください」  するとヴィジョンが見えてきました。 「三十五歳で子どもを抱いています。女の子が二人と男の子が一人です。子どもを見て笑っています」  先生は未来の彼女に聞きました。 「今の私に何かアドバイスがありますか?」  未来の彼女が答えました。 「悩むことだよ、でも大丈夫。笑う日が来るからね」 「悩むなんて辛いよ」 「それが課題だよ」 「あなたは解決できたの?」 「ちょっとはね。でも、これからも悩むよ」 「私の人生はそんなに悩んでばかりなの?」 「学習しているのだよ」 「あなた、それで幸せ?」 「幸せだよ」 「どうしたらあなたのようになれるの?」 「笑うことだよ」 「どうやったら笑えるの?」 「悩み抜いたら笑えるよ」 「私に出来るかなぁ?」 「もちろん出来るよ」 「ねぇ、夫は誰? 教えてくれる?」  彼女が残念そうに答えました。 「顔も姿もよくわかりません」 「子供たちにもメッセージをもらってください」  未来の子供たちが答えました。 「時間が解決するよ、だから待っててね」 「君たちが私をお母さんに選んだの?」 「そうだよ」 「なぜ私をお母さんに選んだの?」 「逞しいし、楽しそうだからだよ」 「お母さんは合格かな?」 「うん。これからかな」 「私を選んで良かった?」 「うん。がんばってね。笑ってね」  先生は光に尋ねました。 「私の人生はここまで順調ですか?」 「順調です」 「この人生は誰が決めたのですか?」 「私自身です。今回の人生はちょっと波があってもいいかなって決めました。でも大丈夫、やってい けます」 「あなたも私を応援してくれますか?」 「いつもいるよ」 「困った時、あなたに会いに来ていいですか?」 「うん。手の上に来るみたいです。来てくれるって言ってくれました」

2017年8月15日火曜日

ごきげんさん 2017.8.15.

宗田哲男先生の「ケトン体が人類を救う〜糖質制限でなぜ健康になるのか」を読みました。 自然医学の食養生は玄米菜食派が多いのですが、対極の一大勢力としてケトン食派があります。 やはり対極も知っておかなければ・・・良いところは取り入れたいですしね。 宗田先生は産婦人科の先生で、妊産婦の糖尿病コントロールからケトン食へと向かわれました。 ケトン食は糖質制限食です。 お米と小麦だけでなく、イモ・カボチャなどの糖質もNGですが、その代わりに魚・肉・チーズ・卵などはどんどん食べましょう!な食事療法です。 糖質抜きで蛋白質と脂質中心の食事ですから、けっこうボリュームがあって満腹感の得られる食事になります。 このケトン食で糖尿病のHbA1cはみるみる低下するそうです。 確かに、糖質制限ですからね。反面、ケトン値はあがりますが、まったく健康に害を及ぼさないことは宗田先生のクリニックの多くの患者さんたち(それも妊婦さん!)で実証済みです。 難治性糖尿病の患者さんには、ケトン食も食養生のひとつとしてトライしてみる価値はあると思いました。 問題点は・・・今の日本で、キレイな肉や魚や卵を手に入れるのはなかなかに難しいことです。 私は1年前に玄米菜食にしてから肉と魚と卵を減らして、今年に入ってからは肉はNGに、魚も西日本の近海物を時々いただく程度です。 卵も今年に入ってNGにしていましたが、2ヶ月前に熊本の無農薬飼料&平飼鶏卵を見つけて、一日1個いただいています。 無農薬有機野菜でさえ、よ〜く気をつけてみないとNGなご時世ですので、肉も魚も卵も安全な食材を日々確保するためには、手間と時間と・・・何よりお金!がかかりすぎます。 ゲルソン療法を無農薬有機野菜でまじめに行うと、月20万円前後の野菜費になるそうです。 私のように1日1食(朝はニンジン+リンゴジュース)玄米菜食を無農薬有機野菜にすると、概算で月4万円前後になるでしょう・・・私は生協のふつうのお徳用野菜ですよ。 もうひとつ・・・チーズ:乳製品に関しては、私はやはりNGだと思います。 特に女性は乳ガン誘発率8倍以上ですからね。 華陀氣功診で診てると、乳腺への経絡が反応している(免疫力が低下している)方がかなりおられます。 チーズもやはりキレイな乳から作っているのかどうかが・・・確か安全と言えるのは山羊チーズだけ? 食の安全は世界中で問題視されてきています。 (日本は相変わらずガラパゴスですが) 世界が大きく変わろうとしている2017年ですから、あと数年?がまんすれば、安全なお肉と卵とお魚(お魚は海がきれいになるまで時間がかかりますが)をいただけるようになると思います。 私の身体の声は、肉はNG、卵はOK、魚もOK、玄米菜食もOK、グルテン(小麦)はNG、砂糖もNGと言っています。 私のように身体の声が聞こえる方は、玄米菜食にするのか・ケトン食にするのかを容易に決めることができます。 ただ多くの方々は、ご自分の身体の声が聞こえません。 内海先生は、キネシオロジー(筋肉反射)やメタトロン(波動測定器)を使って、患者さんの身体の声を聞いています。 メタトロンは同日再検はNGだとデモの時に説明を受けました。 華陀刺絡の前後の反応の変化を知りたかった私は・・・再現性に問題?と思った次第です。 最初の測定で、病巣の波動も正常化されるので、再検は意味がないと言えますが・・・まぁいいでしょう、そういう器械なんだから。 私は、アーユルヴェーダの脈診と華陀氣功を使って、患者さんの身体の声を聞きます。 詳細な食材の可否だけでなく、日常生活のさまざまなこと(入浴方法、散歩の歩数、読むべき本、訪れるべき聖地、頼れる病院、病気を治す呪文や色や音 など)を知りたければ、「光の前世療法:光との対話」がお薦めです。これが一番確実ですよ。 癌の患者さんが3大医療(手術・抗癌剤・放射線)の罠に気づいて、やっとの思いで逃げ出してきても・・・さて、どの代替医療がよいのか? で途方に暮れている姿を癌関係のネット上でよくみかけます。 癌の患者さんは時間との勝負ですから、あれをやってダメだったら次はこれを・・・の余裕はありません。 さまざまな代替医療の中から、自分に最も適している治療法な何なのか? 食養生だけでも、玄米菜食なのか 糖質制限ケトン食なのか で大きく分かれます。 私は、癌に聞いてみる 身体に聞いてみることをお薦めします。 癌に聞いてみるのが一番確かではないかな。 そんな想いで光の前世療法:光との対話「私の癌の治し方がわかる過去生へ」グループワーク仕様録音版を作りました。 今日も「前世物語」から1症例をご紹介しましょう。   失恋の意味  昔々、風車に囲まれた町に、アントニオという青年がいました。彼には青い目の恋人がいました。金 髪の美しいアニーです。二人はとても幸せでした。  ある時、金持ちの貴族がアニーを連れ去りました。彼女を奪ったのは「今の父」です。アントニオは 一人で貴族の館へと乗り込みました。激しい口論が続きます。アントニオは思い余って、貴族を石で殴 りつけました。  アントニオは冷たい石壁の牢の中で気がつきました。悲しみと憎しみが滴したたり落ちました。彼は町外れの教会の塔に閉じ込められたのです。見張りは永遠に無言でした。彼は孤独でした。  風車が回る夜は、アニーを呼ぶ叫び声が町へも届きました。  数年後、アントニオは死の床にいました。彼は無口な見張りに話しかけました。 「全て私が悪いことになってしまいました。私はあいつを許せません。この恨みを残していきます」 「アニーに伝えてください、君に会いたかったと。無念だと」  そして彼は胸の病で死にました。  先生はアントニオの魂に尋ねました。 「死んだ時に、何か決心したことはありますか?」 「好きな人を守ることです」  先生は彼の魂を高みへと導きました。そして彼の人生を振り返ってもらいました。彼の魂が答えまし た。 「良い人だったけど、良い人過ぎました」  先生はもっと高みへと導きました。そしてアントニオの人生と、今、生きている人生を見比べてもら いました。 「さっきは『守る』って思いましたが、今の私は逆で『守って欲しい』と思っているようです」  先生はさらに高みへと導きます。そこには「あったかい白い光」がありました。そして、光の中に優 しそうなおじいさんがいました。先生はおじいさんに聞きました。 「今回の私の人生の目的は何ですか?」 「人を信じることです」 「それはどういうことですか?」  おじいさんが答えました。 「許すことです。嫌なことをされても許すのです」 「では、私の人生では嫌なことがたくさん起こるのですか?」 「違います」 「私はどうしたらいいのですか?」 「見方を変えるのです。悪くとらないのです」  先生は尋ねました。 「父との関係は何ですか?」 「償いです」 「何の償いですか?」  おじいさんが答えました。 「あなたは殴ったり傷つけたりしました」 「あの人が裏切ったからですよ。どうしていけないのですか?」 「それも以前からの繋がりで、あなたたちは繰り返しています」 「どうやったら、それを止やめられますか?」 「あなたが許すことです」 「今回の人生で、それが出来ますか?」 「あなたには出来ます」 「どうしたらいいですか?」 「繰り返していることに気づけば出来ます」  先生はおじいさんに聞きました。 「父との関係は、私が今回許せたら終わりますか?」 「いいえ。でもあなたが許せたら、また同じように生まれても次は違う関係になれるはずです」 「私と父は今回、相談して生まれてきたのですか? それとも誰かに決められたのですか?」 「両方です」 「誰が決めているのですか?」 「あなたたちの指導者がいます」  先生はおじいさんに尋ねました。 「なぜ私は、今、生きる自信がないのですか?」 「アントニオのようになるのが恐いのです」 「どうしたらいいのですか?」 「自分を信じなさい」  先生は続けて聞きました。 「私のこれまでの失恋に何か意味はあるのでしょうか?」  おじいさんが答えました。 「違う人を選ぶからです」 「別離も私が決めていたのですか?」 「はい」 「別離から私は何を学ぶのですか?」 「寂しさをまぎらわすために相手を選んではいけません」 「今回もそれで選ぶと失敗しますか?」 「はい」 「私はどんな人を選ばなくてはいけないのですか?」 「誠実な人です。地味だけど真面目な人です」 「そんな人を見たら私にわかりますか?」 「話さないとわからないでしょう」  先生はおじいさんに尋ねました。 「時々、死にたくなるのですが、もし自殺したらどうなるのですか?」  彼の魂が答えました。 「暗い中に独りで座っています」 「その彼に聞いてください。なぜ自殺したのですか?」 「価値がないと思いました。寂しかったのです」 「今、そこで何をしているのですか?」  おじいさんが答えました。 「そこから動けないのです。間違いに気づくまで、そのまま動けないのです。そのまま生きなければい けなかったのです。例え努力をしなくても、そのまま生きなければいけません。でも、あの暗い中だと 気づけないのです。納得できないのです」 「なぜ、そんなに暗いのですか?」 「自分で暗くしています。止まっているのです。先に進めず止まっている分、遅れてしまいます。その まま生きていた時よりも遅れてしまうのです」  先生はおじいさんに聞きました。 「私の人生はここまで順調ですか?」 「おおむね順調ですが、間違っている所もあります」 「どこが間違っていますか?」 「自分には価値がない、と思う所です。自分を信じない所は間違いです」 「それは今から治したら、まだ間に合いますか?」 「大丈夫です」 「どうしたら治りますか?」 「気づくだけで変われます」 「価値のない人って、この世にいるのですか?」 「いません」 「どんな人にも価値があるのですか?」 「あります」 「大虐殺したような大悪人でも、ですか?」  彼の魂が答えました。 「はい」 「そんな悪い人の価値とは何ですか?」 「幼稚なだけ・・・子どもみたいな状態・・・。難しくてわかりません」  先生はおじいさんに頼みました。 「最後に何かメッセージをください」 「人生は続きます。終わりはありません」

2017年8月14日月曜日

ごきげんさん 2017.8.14.

お盆休みの今日は、父母のお墓参りをしてきました。 雑草を抜いて、墓石を清めて、仏花を生けて、お線香を焚いて・・・ それだけで父母が喜んでいる波動が伝わってきます。 母は生け花が得意でしたので、お墓に仏花を生けてあげました。 「約を納るるに、牖よりす。終に咎なし」 安物の仏花でしたが、一晩 水切りをしてあげると、今朝はとても元気になってくれました。 お墓に真・副・体で生けてあげると、一際輝いてくれて、母を喜ばせてくれました。 去年の夏からの1年で、直観力や共感力、テレパシーのような繋がる力が強くなった方々が増えています。(マヤ暦で言えば、「青いスペクトルの嵐」の年でした) 私にこんな力があったの?と目覚めた力に翻弄された方々も多かったですね。 私も華陀老師が降りてきて、刺絡と氣功を伝授していただいたり、自然医学(食養生・尿療法)と波動量子医学に大きく舵取りしました。 おかげで大嵐です。 中東・ヨーロッパ・北朝鮮の戦争が阻止されたり、ロックフェラーが亡くなったり、アメリカ大統領選挙でヒラリーが惨敗したり・・・と世界も大嵐が吹き荒れた1年でした。 4月から古い世界の大反攻が続いていましたが、7月26日からの「黄色い水晶の種の年」に入ってからは、その大反攻も腰砕けになって、医療の世界でも、さまざまな本当の情報が拡がっきています。 自然医学・波動量子医学にも光がさしてきたように感じています。 新しいこの1年は気づきと開花の年です。 統合脳がどんどん大きく強くなっていく方々を診ていると、なにかが開花しそうでワクワクしてきます。 もちろん今はまだ、そのような直観力や共感力、テレパシーに気づいていない方々もこの年末までには多くの方々が何かを気づかれることでしょう。 とても楽しみな2017年の後半です。 今日も「前世物語」から症例をご紹介しましょう。 「それでは、ソウルメイトが最も良くわかる過去生へ戻ります、という誘導になります。これを何回も 繰り返して、過去生へ降りて行きますからね」  玲子さんはすでに自ら瞑想状態に入りつつありました。先生はいつものように過去生への催眠誘導を 始めました。彼女の呼吸がどんどん小さくなっていきます。彼女はやがて深く良好な催眠状態へと入り ました。  地球と宇宙のエネルギーに繋げ、そしてひとつになる長い誘導の後、先生は玲子さんに尋ね始めまし た。 「今、あなたはソウルメイトが最もよくわかる過去生に戻っています。地面を見て、地面を感じて。ど んな地面が見えますか、感じますか?」  玲子さんは小さな声でポツリポツリと答え始めました。 「ゴツゴツした岩の上にいます。海辺の大きな岩の上に立っています。濡れた灰色の岩の上です」  先生がオーケーの合図をくれました。私はメモを始めました。次第に先生の目が半開眼になっていき ます。ここからはワークがうまくいっている限り、先生が私の方を見ることはありません。まるで先生 も患者さんの過去生を一緒に見ている様な感じがしてきます。でも先生は私にさえ、患者さんの過去生 が見えているのかどうか、本当のことを教えてはくれません。 「その岩をしっかりと踏みしめて。足は何か履いていますか?」 「素足に茶色の革のサンダルを履いています」  先生はゆっくりと過去生の身体に意識を集中させました。 「膝まで見て、感じてください。膝はどうですか? 膝まで服がありますか?」 「膝まで何か着ています」 「太股から腰、お尻まで見て、感じて。下半身はどんなものを着ていますか?」 「白い布を巻きつけているような感じです。軽くて清潔な服です」 「ベルトはしていますか?」 「ベルトはしていません」 「腰からお腹、胸、肩まで見て、感じて。上半身はどんなものを着ていますか?」 「ワンピースみたいな白い布です。丸首でノースリーブです。軽くてサラサラしています」 「腕から手を見ていきましょう。右手、左手に何か持っていますか?」 「何も持っていません」 「手を見てください。肌の色は何色ですか?」 「白い肌です」 「その手で頭を触ってみてください。何かかぶっていますか?」  「何もありません」 「髪の毛はどうですか?」 「長いブロンドの髪を金と銀の輪のようなもので縛っています」 「顔の輪郭はどうですか?」 「面長です」 「目の色はどうですか?」 「ブルーです」 「その人は、男ですか、女ですか?」 「女です」 「今、そこの時間帯は何ですか? 朝、昼、夕、夜で言うと、どうですか?」 「お昼です」 「今日の天気はどうですか? 晴れ、曇り、雨、雪で言うと?」 「晴れです」 「暑い、寒い、涼しいはありますか?」 「気持ちいいです」  玲子さんは過去生での気持ちのいい空気をいっぱい吸い込むような大きな呼吸をしました。先生は彼 女の深呼吸に合わせて、玲子さんを過去生の女性に同化させました。 「あなたの意識はキグルミに入るように、その女の人の中にしっかりと入ります。その女の人のブルー の目でまわりを見ると、どんな風景が見えますか?」 「青い海が見えます。反対側にはゴツゴツした岩ばかりの陸地が続いています。海で男の人が泳いでい ます。私の知っている人です」 「その男の人はどんな格好をしていますか?」 「黒い髪で目は茶色です。白い肌に何か薄い服を着て泳いでいます。とても楽しそうです」  玲子さんの声がいくぶん鼻にかかった高い声に変わったような気がしました。先生はさらに深く同化 していきます。 「彼の名前は何と言いますか?」 「名前はアレンです」 「では、あなたの名前は?」 「アンジェリカ」 「あなたの年齢はいくつですか?」 「十九歳です」 「アレンさんとあなたの関係は何ですか?」 「恋人です」  先生が彼女の意識を分割して、玲子さんに尋ねました。 「アレンさんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「わかりません」  彼女はちょっとがっかりした玲子さんの口調で答えました。先生は海辺の二人の時間に割り込んで言 いました。 「そのまま場面を進めてください。それから二人はどうしていますか?」 「アレンが海の中に一緒に入って泳ごうよ、って私を誘っています。彼はとってもニコニコしています。 私も海に入りました。私たちは小さい頃からこうやって一緒に泳いでいるのです」 「今、どんな気持ちですか?」 「楽しくて、とても幸せです」  玲子さんが目を閉じたまま微笑みました。私にもアンジェリカが笑っているのがわかりました。先生 が先へ進めました。 「それから、どうしていますか?」 「二人で遠くまで一緒に泳いでいって、沖でのんびりと過ごしてます」  アンジェリカが穏やかに答えました。頃合いを見計らって、先生が年代と場所を尋ねました。 「今、二人が泳いでいる年代は何年ですか?」 「八百九十四年です」 「その泳いでいる場所はどこですか? 世界地図が頭に浮かんで来て、二人が泳いでいる場所が赤く光 りますよ」 「ギリシャです」  アンジェリカがはっきりと答えました。先生はさらに時を進めました。 「それから、どうしていますか?」 「そこの海岸を離れて、私だけが大きな柱が立ち並んでいるところへ戻って行きました。そこは神殿で す。アレンはどこへ行ったのか、わかりません」 「神殿に帰ってきたら、そこはどうなっていますか?」 「何人かの人が掃除をしています。私は神殿の明るい部屋で服を着替えてから、気持ちも穏やかに緑の 美しい庭を歩いています」 「その神殿は、あなたの家なのですか?」 「たぶん・・・そうです」 「それから、どうしていますか?」 「白いひげのおじいさんが神殿の奥から出て来ました。たぶん私のおじいさんです。ブルーの目をした 優しい穏やかな人です。私はおじいさんのことが大好きです。おじいさんは何でも知っていて、みんな からとても尊敬されています。この国のとても偉い人なのです」  アンジェリカが誇らしげに答えました。 「そのおじいさんは、今のあなたが知っている人ですか?」  玲子さんはちょっと考えてから答えました。 「知りません」 「それから、どうしていますか?」 「私はおじいさんが何かを書いているのを見ています。おじいさんもたくさんの孫の中で、私が一番好 きなようです。私はおじいさんと何かを話しています」  先生はさらに時間を進めました。 「その日の夕食の場面に進んでください」 「長いテーブルにたくさんの人が並んでいます。ここにいるのは親族ばかりですが、お父さんはいませ ん。お母さんもどこかにいるような気がしますが、はっきりとは見えません」 「今日の夕食のメニューは何ですか?」 「木の器に入ったスープと固いパンが見えます」 「その夕食の場面にいる人たちの中に、今のあなたが知ってる人はいますか?」 「いないようです」 「では、アンジェリカさんの人生で一番幸せな場面に移ってください」  先生は彼女にその過去生の中での大きな場面転換の練習をさせました。私はふっと先日見てきた祇園 祭の辻廻しの光景を思い出しました。彼女は簡単にその人生をスキップしました。 「二十二歳で結婚式の場面です。広い大きな庭でパーティをしています。結婚相手はアレンです」 「今、どんな気持ちですか?」 「とても幸せです。小さい頃から好きだった人と一緒になれたのですから。おじいさんが賛成してくれ たから彼と結婚出来ました。アレンも幸せそうです。たくさん人たちが来てくれています」  彼女はしばらく、その幸せの余韻を味わっていました。先生は彼女の主題に向かいました。 「アンジェリカさんの人生で、ソウルメイトが最もよくわかる場面に移ってください」 「若い時です。まだ子供です。八歳くらいです。アレンと二人で遊んでいます」  玲子さんとアンジェリカが嬉しそうに答えました。先生はソウルメイトを確認するために尋ねました。 「他には誰かそばにいませんか?」 「誰もいません」  「今、どんな気持ちですか?」 「とても楽しいです」 「アレンと二人で遊びながら、何か決心したことはありますか?」 「この人と結婚します」  彼女はきっぱりと言い切りました。 「ではアンジェリカさんの人生で、次ぎに大切な場面に移ってください」 「私は二十六歳の時に内臓の病気で死にます。おじいさんは私が生まれた時から、どうやらそれを知っ ていたようです」  彼女は淡々と答えました。先生は彼女の臨終の場面へと導きました。 「アンジェリカさんの人生で、死ぬ場面に進んでください」 「ベッドの上にいます。アレンがそばにいてくれます。子供はいなかったけれど幸せな人生でした」 「死を前にして、あなたは何を考えていますか?」 「短い人生だったけれど、ずっとあの人と一緒にいられて、とても幸せでした」 「アレンは何と言っていますか?」 「私と同じことを言っています」 「あなたを助ける手立てはないのですか?」 「これは私の定めなのです」  彼女の口調に悲しみはありませんでした。先生は彼女を死の向こう側へと導きました。 「あなたが死ぬ場面を通り越してください。そして、あなたの魂が肉体を離れて宙に浮いたら教えてく ださい」  彼女はひとつ深い深い呼吸をしました。そして答えました。 「宙に浮きました」  先生はアンジェリカの魂に語りかけました。 「あなたが死んで身体を離れた時に、何か決心したこと、決めたことはありますか?」 「次ぎに生まれて来る時も彼と一緒になろう、と思いました」 「下を見てください。アンジェリカの死体が見えますか?」 「穏やかな亡骸が見えます。アレンも私が早く死んでしまうことを知っていました。だから涙はありま せん。彼は私の亡骸の頬を優しく撫でてくれています。彼の手の温もりが感じられます。彼の心とまだ しっかりと繋がっています」  私は玲子さんの手が誰かの手を包み込むように動くのを見ていました。先生は少し先へ時を進めまし た。 「お葬式はどんな具合ですか?」 「静かに土葬されています。神殿と青い海を見下ろす丘の上です。おじいさんが祝福をあげてくれまし た。アレンの腕に私の金と銀の髪留めが見えます。私の形見にしてくれたのです」 「あなたのお葬式を上から見て、どう思っていますか?」 「私の人生だったなぁ、という感じです」  先生は、アンジェリカの魂を誰かが迎えに来ていないか、尋ねました。 「あなたのまわりに、あなたに何か話しかけてくる存在やあなたを迎えに来た存在がいませんか、感じ ませんか?」  彼女はちょっと嬉しそうに答えました。 「羽のはえた天使がふたり、ニコニコしながら近くに来てくれています。あっちへ行こうよ、って言っ ています」  先生はアンジェリカの魂を高みへと導きました。 「その天使と一緒に高く高く上にあがります。どんどん高く高くあがります。高く高くあがったところ からアンジェリカさんの人生を見て、何か気がつくこと、感じることはありますか?」 「別に、特にありません。幸せな人生でした。生まれてきた目的は果たしました」 「その生まれてきた目的とは何ですか?」 「彼と一緒になることです。その前世で約束した目的だったのです」  先生は彼女の魂をさらに高みへと導きました。 「もっともっと高く高くあがります。高く高くあがったところからアンジェリカさんの人生と、今、生 きているあなたの人生を見比べます。そして何か気がつくことはありますか?」  彼女は淡々と答えました。 「別にありません」  先生は彼女の魂を光の方向へと導きました。 「そこから上を見ます。すると上の方はどうなっていますか?」  玲子さんの顎も少しあがりました。瞼の下で眼球がゆっくりと左右に揺れています。彼女は静かに答 えました。 「上はただ明るいだけです」  先生は自信に満ちた声で導きます。 「その明るい方へ、どんどん上がって行きます。そしてその明るい中に吸い込まれます。その明るい中 はどんな感じですか?」 「気持ちいいです」 「その明るい中心へと進んで行きます。その中心に誰か人はいますか?」 「いるような気がします」 「どんな人ですか?」 「女の人です。マリア様みたいな感じです。ブロンドで茶色の目をしています。とても優しそうな人で す。こちらを見て微笑んでいます。マリア様だと思います」  玲子さんのエネルギーが澄み渡っていって、キラキラ輝いてきたように感じました。その美しいエネ ルギーが部屋中に満ちていき、先生を丸ごと包み込んでいきました。先生は玲子さんの代わりにマリア 様に尋ねました。 「私の今回の人生の目的は何ですか?」  マリア様が答えました。 「あなたは彼を探し出して一緒になるための人生を歩んでいるのです」 「彼はもう生まれていますか?」 「生まれて来ています。すでに日本で生きています」 「彼は私がもうすでに知っている人ですか?」 「いいえ。あなたはまだ出会っていません」  玲子さんはちょっと嬉しそうに尋ねました。 「では、これから出会う予定なのですか?」 「それはあなた次第なのです」 「私次第ということは、まだ大丈夫ですよね。私はどうしたら彼と出会えるのですか?」  マリア様が言いました。 「その答えはあなたがすでに知っていることなのですよ」  先生が玲子さんに乗り移られたかのように聞きました。 「お願いです。どうしたら出会えるのか、ヒントだけでも教えてくださいませんか?」 「信じることです」 「何を信じるのですか?」 「愛です」 「その愛とは何ですか?」 「愛とは変わらないものです。何年経っても、何があっても変わらないものです」 「私は愛をすでに持っていますか?」 「あなたも持っているはずですよ」  玲子さんは長い沈黙の中でマリア様と静かにお話をしているようでした。彼女の目の動きが止まって、先生はマリア様に尋ねました。 「あなたはどなたですか?」 「皆さんはマスターと呼んでいます」 「私は今までに何回生まれ変わってきましたか?」 「百五回です」 「その中で、彼とは何回一緒の人生を生きてきましたか?」 「六十回です」 「私はなぜ何度も生まれ変わっているのですか?」 「すべての人たちは、いろいろなことを経験するために生まれ変わっているのです」 「今回の人生は、なぜ彼を探すためだけの人生なのですか?」  マリア様が優しく答えてくれました。 「あなたはいつもそうなのですよ。ほとんどの人生がそうなのです。もっと昔々、さっき見せた過去生 よりもずっと前に、あなた方にはある約束があったのです」  先生がマリア様に頼みました。 「その約束の場面を見せてください」  マリア様の頭上にヴィジョンが浮かんできました。彼女は落ち着いた口調で語り始めました。 「大昔の人生です。私は女でした。ヨーロッパのどこかの国の王妃でした。彼は王様の家来でした。彼 と私は恋に落ちました。鍛冶屋の神様の祭の夜、二人で城から逃げ出しました。でも、二人は王様の追 手から逃げきれずに捕まりました。彼は殺され、私は生き残る運命でした。  彼は河原で辱められたまま磔にされました。足下に薪がうず高く積まれました。王様が王妃に松明を 渡しました。王妃が火を投げ入れるのが古からの習でした。彼は生きたまま焼かれました。王様は彼の 最後を私に見せつけました。王妃は泣くことを許されません。彼は炎の中から私に向かって叫びました」 「再びこの大地に生まれ変わり、果たせなかった願いを必ず果たそうぞ!」 「その時、あなたはどう思いましたか?」 「私の人生は終わりました。私も死ぬはずだったのに、王様は『生きて償え』と命じました。しばらく 後に、私は彼の子どもを産みました。王様は彼の子どもをとても可愛がってくれました。でも私は幸せ ではありませんでした。  その子の瞳は死んだ彼とそっくりでした。その子に見つめられていると、私は彼がそばにいてくれる ような気がしました。でも私の心は満たされませんでした。  私は死ぬまで王様に償い続けました。私の人生は終わっていました」  先生は王妃に尋ねました。 「その人生で死ぬ時に、何か決心したことはありますか?」 「短くてもいいから彼と一緒に人生を過ごしたい・・・」  先生はマリア様に聞きました。 「今、見せて頂いた約束の場面から、私たちは何回一緒に生きてきましたか?」 「あなたたちが一緒に生きた人生はたくさんあります。でも二人が結ばれたのはとても少ないのです。 兄弟だったり、親子だったり・・・」 「それはなぜですか?」 「国王であったあの人が私たち二人のどの人生にでも現れて、ひどい邪魔をするのです。あの人のおか げで、私は彼とは一緒になれない運命なのです」 「あの国王は悪い人ですか?」 「悪い人ではありません。でも、あなたにとっては悪い人に見えるでしょう」 「今回の人生で、あの国王も生まれてきていますか?」 「ええ。今のあなたが知っている人のはずですよ」 「私はまた邪魔されるのですか?」 「すでに精神的な邪魔をされたはずです。そしてこれからも続くでしょう」  玲子さんの声が落ち込みました。先生はマリア様に聞きました。 「今回の私の人生計画は誰が決めたのですか?」 「あなたです。あなたが自分自身で決めたのですよ」 「邪魔をする国王との関係は誰が決めたのですか?」  マリア様の口調が厳しくなりました。 「彼は一緒に生まれたら邪魔をする定めなのです。ある意味では、彼もあなたのソウルメイトなのです。彼から学ぶことも多いのです」 「その今回の国王役の人には、私が役柄を頼んだのですか?」 「いいえ、あなたが頼んだのではありません」 「邪魔をするような役柄は誰が決めているのですか?」 「わかりません。誰も決めていません。彼には邪魔をしている気はないのです」 「では、この定めを決めてるのは誰ですか?」 「あなたです」  しばらく沈黙が続きました。先生がマリア様に尋ねました。 「私が探している彼にとっても目的は同じなのですか?」 「はい、そのとおりです」 「私は探している彼に出会ったら、その人が探し求めた彼だとわかりますか?」 「光の中から彼が現れます。あなたも気がつくはずですよ。心配いりません」  玲子さんはニッコリと微笑みました。先生はマリア様にお願いしました。 「私の今回の人生の目的の『愛を信じること』ができた、未来の私の姿をちょっと見せてください」  玲子さんが答えました。 「男の子と女の子を連れて買い物に出かけています。とても幸せそうです」 「その未来のあなたに聞いてください。探し求めていた彼を見つけましたか?」 「もちろんです。私はその人としか結婚しないのですから」  未来の自分の返答に、今の玲子さんが頷いています。 「どうやって見つけたのか、ちょっとヒントを教えてくれませんか?」 「見つけようと思って見つけれたのではありません。何か大きなエネルギーが私に力をくれたのです。 その時になったら、あなたにもわかりますよ。大丈夫だから自信を持っていてね」 「あなたは今、幸せですか?」 「あなたなら聞かなくてもわかるでしょう。子供たちも元気ですよ」 「あなたもそこから、今の私を応援してくれますか?」 「もちろんですよ。がんばってくださいね」 「未来の子供たちにも聞いてください。君たちも、今のお母さんを応援してくれるかな?」  未来の子供たちが元気に答えました。 「うん。大丈夫だよ」 「君たちはなぜ私をお母さんに選んでくれたの?」 「とっても可愛がってくれそうだったからだよ。たくさん愛情を注いでくれそうだったからだよ。とて もお父さんと仲良さそうだったからだよ」 「君たちは、いつ私たちの子供になろうと思ったのかなぁ?」 「雲の上でお母さんの結婚式を見ていて決めたんだよ。絶対、このお母さんの子供になるんだ、ってね」  玲子さんはとても嬉しそうです。先生は玲子さんの人生の『今』を、彼女の過去生と未来にアンカー して言いました。 「未来のあなたとその子供たちとしっかりと握手してください。みんなの手はどんな感じがしますか?」 「暖かいエネルギーが送られて来るのを感じます。この子たちは私の子供だ、と自然にわかります」  先生はマリア様にお願いしました。 「最後にもう一言、何かアドバイスをください」 「もうこれ以上は何もありませんよ、大丈夫です。すべては予定通りですから」 「マリア様も私を応援してくれますか?」 「はい。がんばってくださいね」  「私の今回の人生はここまで順調ですか?」 「ある意味では順調なのです。辛いことでも、それを経験するために生まれてきたのですから。だから がんばれますよ」 「辛い時はまた、ここに来てもいいですか?」 「何度でもいらっしゃい。ここはあなたの庭ですから」  先生はマリア様にお別れを言いました。そして、先生は彼女をゆっくりと催眠から覚まして、今、こ の時へと戻してきました。

2017年8月13日日曜日

ごきげんさん 2017.8.13.

木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」を読みました。 4年前にNHKで放映され、一大ブームになった時には、何かがブレーキをかけていて、本に手を出しませんでした。 先週、フッと呼ばれるような流れで、この本を読みました。 正しく今の私が読むべき本でした。去年ではまだ早すぎです。今こそベストタイミングでした。 読み始めてすぐに今の医療界とリンゴ農業を重ねていました。 無農薬。それは医療に換言すると、減薬廃薬の医療です。 リンゴの害虫や疫病は、細菌やウィルスによる人の病気や癌・難病に当たります。 土の大切さに気づいて、肥料も草刈りも止め、山のドングリの木のように自然に任せて、やっと無農薬無肥料のリンゴの花が咲きました。 これは医療でも、自然医療:特に食養生と免疫力&自然治癒力の回復が最も大切だということに重なります。 下痢・嘔吐・熱発・鼻水・咳・発汗・諸所の痛みなどは、この免疫力&自然治癒力の成せる技だと自然医学では考えます。 だからできるだけ放っておく。悪いもの・排泄すべきものが出てしまえば、症状は回復します。 リンゴに害虫や疫病が大繁殖しても、リンゴの木の免疫力&自然治癒力が回復してくれば、いつか害虫も疫病もいなくなってしまう・・・人もリンゴも宇宙の理で生きているのですから同じです。 木村さんの極貧生活のすごさには、脱帽です。 私自身もこの2年間、人生最悪の極貧ですが「まだまだ甘い」と叱咤激励されました。 木村さんは万策尽きて、とうとう首をつろうと山中に分け入った時に、運命のドングリの木と出会いました。 木村さんの切羽詰まった気持ちがよくわかります。 それなりに安泰だった医院から、火事という神さまの強硬手段で自然医学(食養生・尿療法)&波動量子医学(氣功・刺絡)へと大方向転換させられました。 今では自然医学も波動量子医学も新しい時代に必要不可欠な医学だと思っています。 こんな素晴らしい医学を担わせていただいて、神さまにこころから感謝しています。 ただ、キツい。 木村さんは人前ではいつも笑っておられたそうですが、追い詰められた夜には空のリンゴ箱の上で自己嫌悪に押しつぶされながらジッと座っておられた・・・その気持ちが痛いほどよくわかります。 私の甘さは、ここまで神さまが特別に育ててくださった氣功の手と自然医学の智恵をボツにしてしまうことはないだろう・・・神さまを信じると言えば聞こえは良いですが、これは依存でもあり、甘さです。 甘いから、神さまはさらに塩対応されます。気がつけば8月も半ば・・・ 木村さんが縄を手に山道を登っている時には、これまで9年間に及ぶ無農薬リンゴの膨大な知識を永遠に消し去ることへの悔しさや申し訳なさはもう意中になく、ただ自然の美しさを楽しまれていたそうです。そして運命のドングリの木と巡り会いました。 私も自殺はしませんが、その時が来れば、神さまから授かった自然医学の智恵も氣功の手も光の前世療法もすべて封印する覚悟は済んでいます。(生きがいの創造セミナーだけは必ず12月まで続けます。例え福1からでも駆けつけてきます。お約束ですからね) 私も運命のドングリの木に巡り会えるのでしょうか? 残り2週間 余命2週間ですね。 自然医学と波動量子医学がこの世に受け入れられるのか、封印されてしまうのか・・・ともに私に大いにシンクロしている未来予言の2週間になりそうです。 今日も「前世物語」からひとつの症例をご紹介しましょう。 昔々、青葉の美しい城下町に、サチオという男の子がいました。優しいお母さんと二人で暮らしてい ました。サチオのお母さんは「今の亡くなった娘」です。  十六歳の時、サチオは外国へ奉公に行きました。母は泣きながら駅で見送ってくれました。 「行かないで、サチオ!」  彼は決心しました。 「絶対、戻ってくるぞ!」  時が過ぎて、サチオはヒマラヤで暮らしていました。妻のマーシャと男の子がいました。黒いクルク ルした髪がかわいい男の子でした。この子は「今のお父さん」です。妻も子供もサチオをとても愛して いました。  ある時、子供が心臓の病気になりました。近くに病院はありません。マーシャは神様に祈り続けまし た。 「何とかして、この子をお助けください」  サチオは自分で薬草を採りに行こう、と決心しました。初めての薬草採りです。彼は妻と子供に約束 しました。 「絶対、採ってくるからね」  でも、サチオは戻りませんでした。もう少しのところで高い崖から滑り落ちてしまいました。彼は死 にました。  サチオの魂をお母さんが出迎えてくれました。 「もう、いいんだよ」と優しく抱きしめてくれました。  先生はサチオと母の魂を高みへと導きました。そしてサチオの人生と、今、生きている人生を見比べ てみるように促しました。サチオの魂が言いました。 「人を助けないと。私は人を助けなくてはいけません」  先生は更に高みへと導きます。 「そこから上はどうなっていますか?」 「雲の上に誰かいます」 「どんな人がいますか?」 「男の人です。神様みたいな感じです」 「その人に聞いてください。今回の人生の目的は何ですか?」  神様が答えました。 「無理をしたらダメです」 「それはどういうことですか?」 「人のことを気にしないで、人のために助けてあげなさい」  先生は神様に頼みました。 「あーちゃんに会わせてください」  神様が微笑みました。 「出て来た・・・。歩いてます。ママって・・・」 「しっかりと抱きしめて、思いっきり言いたかったことをお話してください」 「・・・ごめんね。守ってあげられなくて」 お母さんは啜すすり泣いています。 「ううう・・・寂しくないって」  先生はお母さんの代わりに尋ねました。 「お母さんのこと、恨んでる?」  あーちゃんが答えました。 「ぜーんぜん」 「あなたを殺しちゃったと思ってるんだけど、恨んでない?」 「恨んでないよ」 「あなたを元気な子供に生んであげられなかったんだけど、怒ってないの?」 「怒ってないよ」 「あーちゃんは元気にしているの?」 「元気です。飛んだりもしています」 「なぜ病気の身体で生まれてきたの?」 「神様にお願いしたんだ」 「あーちゃんが決めたことなの?」 「そうだよ」 「お母さんが悪いんじゃないの?」 「違うってばぁ」 「あーちゃんは死ぬことがわかっていたの?」 「全部わかってたよ」 「死ぬ時、お母さんを恨んだでしょう?」 「苦しくなかったよ」  「あれは、あーちゃんが決めた人生だったの?」 「その通りだよ」 「もっと生きたかったんじゃないの?」 「あれで十分だったんだ」 「あの人生で、あーちゃんは何を学んだの?」 「お母さんにいろんなことを教えようとしたんだよ」 「いろんなことって何を?」 「人と比べないで、ゆっくりすることだよ」 「お母さんに出来るかなぁ?」 「きっと出来るよ」  お母さんは一番心配していたことを尋ねました。 「今、苦しんでない?」 「すごく楽しいよ。ピョンピョン跳ねています。ママとダンスを踊ろうって言っています」 「じゃあ、そこで踊ってください」  お母さんの手がゆっくりと動きます。 「本当はこうやって遊びたかったのです」 「そこでいっぱい遊んであげてください」 「すごく喜んでくれています」  先生は神様に尋ねました。 「あーちゃんは今、幸せですか?」  神様が答えました。 「幸せだよ。任せておきなさい」 「私の人生はこれでも順調ですか?」  「順調だよ」 「子供を亡くすことは決まっていたのですか?」 「決まっていた」 「誰が決めたのですか?」 「ずっと前から決まっていた。・・・宇宙が・・・」 「あーちゃんの死から何を学ぶのですか?」 「命の重さです」 「あーちゃんがお母さんを選んだのですか? それともお母さんがあーちゃんを選んだのですか?」  元気な娘が答えました。 「あーちゃんが選んだんだよ」 「なぜお母さんを選んだの?」 「お母さん、頼りないからねぇ」 「お母さん、そんなに頼りないの?」 「でもだいぶん、しっかりしてきたよ」  もう一度、神様に聞きました。 「私は今まで何回生まれ変わりましたか?」 「十六回」 「その中、あーちゃんとは何回一緒の人生を送りましたか?」 「十六回」 「ずっとあーちゃんと一緒なのですか?」 「そうだよ」 「あーちゃん、ずっとお母さんと一緒だったの?」 「知らなかったのって」  先生は神様にお願いしました。 「今回の人生の目的をクリアーできた、未来の私の姿をちょっと見せてください」 「おばあちゃんになって毛糸を編んでいます。ニコニコしています。子供たちも孫たちもまわりにいま す。また次ぎに生まれてくる孫のために何かを編んでいます」 「その未来のあなたから今のあなたに何かアドバイスをもらいましょう」  未来の彼女が答えました。 「何か他のことにエネルギーを注ぎなさい」 「あなたは何をしたの?」 「特別なことではなくって、障害児の子供や親たちと仲良く一緒に時間を過ごしてあげているだけです。それだけでも助けになるのですよ」 「そこにいる孫の中に、あーちゃんはいますか?」 「いる!」 「そのあーちゃんに聞いてください。生まれ変わってきたの?」 「そうだよ、わかったって言っています」 「なぜ?」 「ママのこと、好きだから」 「未来のあなたに聞いてください。あなたも応援してくれますか?」 「もちろん」 「孫たちにも聞いてください。みんなも応援してくれる?」 「がんばれ! って言ってくれています」 「神様に聞いてください。特別なことじゃなくって、障害児の子供や親たちと仲良く一緒に時間を過ご してあげる、ただそれだけでいいのですか?」 「積み重ねることが大事なのです」 「あーちゃんに会うために、早く死んでもいいかなぁ?」 「絶対ダメ」 「もし早く死んじゃったらどうなるのか、見せてください」 「スーッて下の方に落ちていきます。真っ暗です。ずっと上の方に光があるだけです。狭くて深い井戸 の底みたいです。誰もいない・・・。死ななければ良かった・・・。後悔しています。あーちゃんは上 の方にいて、ここからは声も届きません」 「では、もとの神様の所へ戻ります。そして、あーちゃんに聞いてください。またお母さんの所に生ま れ変わってくるの?」 「うん」 「あーちゃんをしっかり抱きしめながら聞いてください。お母さんを見守ってくれる?」 「いいよ」 「どうしたら、あーちゃんを感じられるかなぁ?」 「温かい風があーちゃんだよ」 「本当にお母さんを恨んでないの?」 「大好きだよ」 「ギューッと抱きしめて、そのあーちゃんのエネルギーを持って帰りましょう」 「ちょっと痛いって言っています」 「神様は何と言っていますか?」 「よく会いに来てくれました」 「私にやっていく力はありますか?」 「辛いけど、がんばりなさい」 「その力が私にありますか?」 「あるからこそ、あーちゃんが生まれたのだよ」 「辛い時、あーちゃんに会いたい時、またここに来てもいいですか?」 「いつでもいいよって」 「あーちゃんは何と言っていますか?」 「またダンスしようって」 「あーちゃんを抱きしめて、そのあーちゃんのエネルギーを持ったまま、あーちゃんを神様に預けましょう。神様は何と言っていますか?」 「心配するな」 「神様としっかり握手します。あーちゃんをもう一度抱きしめます。あーちゃんに約束しましょう。お 母さん、がんばるからねって。あーちゃんは何と言っていますか?」 「ゆびきりげんまん・・・」