2014年6月30日月曜日

おはようさん 2014.6.29.

日本刺絡学会の刺絡鍼法マニュアルを読破しました。 鍼灸師さんたちと刺絡の微妙な関係とか、刺絡の長~~い歴史とか・・・よりも、 どこに刺絡すると、どんな病気に効能があるのか? 刺絡の仕方と種類は? を興味津々で読みました。 刺すのは1mm ・・・なるほどねぇ。 吸角で吸い出す? ・・・そうかぁ! あのガラスの巨大タコイボは刺絡に使うのかぁ。。。そやけど、さすがにそりゃぁムリやなぁ、うちでは。。。 「世界ふれあい街歩き」のイスタンブールで見た民間療法「蛭の吸出し」と同じやわぁ。頭痛とか高血圧とかの症状に合わせて、蛭のおじさんが適所に蛭をつけてくれて、蛭が真っ赤に膨らんだから終わり、とか言ってたなぁ。 蛭の寄生虫が問題やねって、番組を見ながら思ったけど・・・なるほどねぇ。 中国からトルコへ伝わったのか? ヨーロッパや中東からトルコへ伝わり、やがて中国へ・・・もしかしたら、人類の起源、アフリカで、人類最初の医療として始まったのが蛭の吸出しやったりしてねぇ。。。 アイスマンの身体には経絡に沿った入れ墨があったくらいやから、縄文よりもっと昔・・・類人猿からちょっと進歩した人類が蛭の吸出し療法を行っていたって不思議じゃないですよね。 そう! 刺絡の成書にも、蛇や毒虫に刺されたら刺絡すべし、と書いてあったなぁ。 刺絡される時も、刺絡する時も、鼻腔の奥深くで、何やら縄文の薫りを感覚的に感じる・・・否、思い出す感じがするのも、DNAに刻み込まれた古の記憶が「蘭奢待」のやうに薫り出すからかも・・しれませんね。 刺絡と免疫&交感神経系との因果関係で、その効果を説明した福田稔先生も、今は刺絡ではなく、誰でもできる「爪もみ療法」の本をたくさん書いておられますが・・・(まだ御本は読んでいないので明言できませんが)やっぱり1滴でも手十井穴から血を出すのと、揉むのでは身体の反応系が違うのではないかな?って思います。 また読み終わったら、ブログでウンチクを語りますね(;^^)ヘ.. 刺絡は効く! は当院でも実証済みです。 特に心身症(倦怠感・頭痛・胸苦しさ・肩こり)と不眠症とイライラ&パニックには速効します。 注:もちろん証を診て、実証じゃないとダメですよ。(秘:素直な人ほど、よく効きます・・・つまり・・・な人は・・・ごめんなさい) だから本当は精神科の先生方にこそ、刺絡を取り入れていただきたいと思っています。 まぁ、精神科救急の保険診療点数がど~んと上がるなり、そこら中の大手、精神科病院が精神科救急部門を作って、とんでもはっぷんな強侵襲な治療を行って丸儲け・・・相変わらずの患者愛不在。そんな精神科病院が儲けなしの刺絡に手出しするわけは・・・ないですねぇ。 (また書いてもうたぁ・・・また蓮風先生に笑われるなぁ「先生は精神科Drが嫌いやから」って) さぁ 6月も終わり、7月に入ります。 刺絡のヘビーローテーションは続くかなぁ。 乞うご期待です(*^^)v 前世物語 「先生、優しい心遣いをしてくれてありがとう。でも大丈夫です。実はね、今朝の夢の中に夫が出て来てくれたのです。最近、よく出て来てくれるのですよ。いつも元気なニコニコ顔で出て来てくれます。  実はね、その時、私は先生の夢を見ていたの。どんな夢かは内緒だけどね、良い夢だから心配しないでね。・・・知りたいの? ダメ、内緒なんだから。良い夢だったわ、ちょっぴりHだったかな」  先生はハンカチの暖簾のれんをくぐって私を見ています。 「春の縁側でね、先生とふたりっきりで日なたぼっこしているとウグイスが飛んできたの。それが夫なの、私にだけわかったわ。ウグイスがとても良い声で鳴いてくれるの。私がウグイスにありがとうのウインクをすると、ウグイスの夫は嬉しそうに鳴いてくれるの。そして私の肩に留まってスイングしながら鳴いてくれるの。とっても良い声だったわ。私には夫がふたりを祝福してくれているように思えたわ。私、とっても嬉しかったの。  それからウグイスは先生の頭に留まったわ。相変わらず良い声で鳴いてくれたわ。暖かい春風が、そう恋風と言うのかしら、南からサッと吹き上がってきたの。ウグイスはその風に乗って青空に帰っていったの。私には夫が笑いながら手を振ってくれたように見えたわ。そう、その時なの、先生の頭にウグイスのフンが落ちてたの・・・私はお腹の底から大笑いしちゃったわ」  楽しそうに聞いていて先生の表情がちょっと曇りました。 「美子さん、それってご主人の憎しみの爆弾が私の頭を直撃したということじゃないの? やっぱり恨まれてんだ・・・」 「先生、何を言ってんですか! いつも患者さんの思いっきりネガティブな話を魔法のようにポジティブに捉とらえるくせして。ホラ、私がついてるのだから自信を持ちなさい! 医院の前に犬のウンコが落ちていても怒らないで、『今日は運がいいよ! いいことが起こるから頑張りましょう!』って言ってるじゃないですか。だからね、私は夢の中で大笑いしながら思ったのよ、『ウグイスが夫の残した良運を先生におすそわけで運んで来てくれたんだ』ってね。ホラ、シャンとしなさい!」  先生はイスから立ち上がると敬礼の姿勢をとりました。  そしてふたりで大笑いしました。先生のウジウジ虫も春風と共にどこかへ飛んでいてしまったようです。  先生はこの症例を、過去生の概念を取り入れて実際にいろいろな医療の現場で活躍されている医者と医療関係者の集まりで発表することにしました。 「今度の講演はなかなかセンセーショナルな内容になるよ。昨夜、書き上げたけど、昼寝している暇などない程の充実した内容になった、と思っているんだ。後は美子さんに校正してもらってレジメにするだけだよ。内容は医者とその関係者の集まりということで、ちょっと専門的になっているけど、平たく言うとすぐに『オカルト!』と言われちゃうからね。わかったような、わからないような・・・で置いとく方がいいかもね。きっと興味のある人は何度も読み返してくれるだろうからね」  その講演原稿が手元にあります。これを私が勝手にまとめるよりも、先生の講演を聞いているつもりで生のままお読みいただく方が良いと思います。先生のことですから、本番ではアドリブをたくさん入れることでしょうが、その辺の笑いの部分はカットさせていただきます。

2014年6月29日日曜日

おはようさん 2014.6.28.

先日、癌で夫を亡くされた方の光の前世療法をしました。 テーマは「夫との関係がわかる過去生へ」 もちろん、亡くなった夫の魂・意識体との対話が目的です。 その中の光との対話で・・・ D 夫の病気を黙っていたのはよかったのでしょうか? C 言わないでもわかっていたから大丈夫。やさしくしてくれてありがたかった。 D あなたの病気のことを黙っていたことを怒っていないですか? C ぜんぜん怒っていない。 D わかっていたの? C わかっていたそうです。 癌の告知の問題ですが、 どのケースでも癌で亡くなった方は「言わないでも分かっていた」と答えます。 もちろん誰も怒ってはいません。このケースのように、ただただ感謝の念にあふれています。 男の人は恐がりが多いです。だから病院嫌い・・というか、本当は病院が怖い=真実を知るのが怖いだけです。そんな子供のような男心には、癌の告知は黙っていた方がいいかもしれません。本当は分かっているけど、一番頼りたい妻の口から癌宣告を受けるのは、きっと耐えがたい恐怖なのでしょうね。 もちろん、その一線を越えてしまえば、すごく楽になるのも事実です。そうやって笑顔を取り戻して死と向き合う男の人も多いのですから。 これはケース・バイ・ケースの難しい問題ですね。 だからこそ、夫と妻がそれまでにどれほど理解しあえていたか?を試される試金石だとも言えます。 ・・・ D 実家の仏様とお墓はどうしたらよいのかしら? C お墓とか仏壇とかは心があったら大丈夫。 D 夫は何と言っていますか? C 世間体だけの話でみようと思えばやったらいいし、思うように、どちらでもよい。 死んでしまったら、葬式の豪勢さや墓石の立派さ、その後の供養などなどはあまり気にならないのが常です(そういうことに執着している魂:意識体には出会ったことがありません。そう、お坊さんのワークもたくさんしましたけどね) ・・・ D 他に何かやってほしいことはありますか? メッセージはありますか? C もっと人生楽しめって。もう自分は十分してもらったから、あとは自分の人生楽しめって。 もっと人生を楽しみなさい! これは光さん&亡くなった人たちの常套句です。 生まれてきた意味のひとつですね。 ・・・ D 今回の人生は順調ですか? C はい、順調です。 D 今回の人生は誰が計画しているの? C 自分で決めたそうです。 D 私が本来持っている力の何パーセントを使っていますか? C 80パーセント。 D どうしたら持っている力を十二分に使い尽くせますか? C 謙虚になること。 D どうしたら謙虚になれますか? C 人のことを考えること。 D どうしたらもっと人のことを考えられるようになりますか? C 自分を知ること。 D どうしたらもっと自分を知ることができますか? C わかりません。 D もっと自分を知るために、まず何から始めたらよいの? C もっといろんな人と接して、いろんな勉強をしたら、自分の力がわかる。 謙虚とは、人のことを考えられる優しさなのですね。 ・・・ D 私の膝はどうしたら治りますか? C もう少し外に出て散歩しなさい。 D 私の血圧はどうしたら治りますか? C やっぱり散歩だそうです。家にばかりいたらだめ。外に出る。 こうやって病気の治し方、健康で気をつけなければならないことも教えてくれます。 ・・・ D これからも私を見守って応援してくれますか? C しょっちゅうそばにいるそうです。 D どうしたらあなたがそばにいるのを感じられるかしら? C それは難しい。 D そういわずに、あなたがそばにいるサインを教えてくださいな。 C それは私がわかるときに。何も考えずにゆっくりしているときに、ふとわかるときがある。 直感を大切にしなさい、自分の感性を信じなさい、ということですね。 ・・・ D 添い遂げることの意味は、どんな意味があるの? C 相手のことを考える。 共白髪まで、が決して添い遂げることではありません。 一緒に暮らした時間の長さよりも、いかに分かり合い、信じ合い、認め合って、愛し合っていたか、が大切なのです。 相手のことを考えるどころか、毎日、相手に罵詈雑言を浴びせかけている夫婦も多いのが世の常で・・・本当の意味で「添い遂げる」ことができた魂たちって、光の世界ではきっと拍手喝采を浴びることでしょうね。 ・・・ 前世物語  実は今夜で二十二日目だったのです。私が彼のこのクセに気づいて、彼用のハンカチを買ってきて、 そして毎日、彼の好きなお香を染み込ませてきたのは・・・。正確に言えば、初めの三日間は朝、早起きしてハンカチにお香を薫き込めていました。 「お母さん! 恋の力って偉大だわね。お母さんがお父さんに注いでいた愛はすぐそばで見ていた娘としましても、世界で一番大きな愛だと認めざるをえなかったのですけどね・・・最近のお母さんはまっしぐらに恋している、というオーラが滲み出ているからね。娘としても、正直、心から尊敬しちゃいますよ、恋する乙女のお母さま!」  朝の苦手なはずの娘がめずらしくニコニコしながら起きてきました。 「でも朝からこの薫りはちょっとね・・・そうだ、お母さま、この朝の薫りに私、慣れてあげるから、その代わりね、今度、その先生に紹介してよ。恋する母のお目付け役としましては、ちゃんとどんな殿方なのか、把握しておかなければなりませぬからのう・・・」  娘は鼻をつまみながら言いました。 「私に遠慮は要らないからね。ご挨拶だけでいいから・・・私、ちゃんと先に帰ってあげるから、いいでしょう? 大丈夫よ、夜中にヤボな電話したりしないから。私だってもうレディなんだから心配しないで。ホラ、お母さん、いつも言ってるでしょう、お父さんに大人の熟女マダムに育ててもらったって。私だってお父さんにレディとは? を教えてもらったんだからね」  彼女はそう言いながらヒールで華麗にターンする姿を見せてくれました。 「でも、私ってお母さまと同じくらい意地悪ですからね。口が滑って先生のことを『お父さま』って呼んだら、ごめんなさいね」  そう言い残すと彼女は部屋へ一目散に逃げ込みました。  朝日がお香で染まっています。私は娘に感謝しました。そしてこんなに素敵な娘に育て上げてくれた夫にあらためて感謝しました。そしてその朝以来、私の帰りが遅くなった夜には、娘が明日のお香を薫き込んでくれています。  先生はハンカチを顔に載せたまま、話し始めました。 「アンドリゲスは幻覚妄想に駆られていたとは言え、人妻のルーシーに懸想けそうして夫のロドリゲスに撃ち殺されたのだったよね。その時、フッと思ったんだ、僕たちは美子さんのご主人が亡くなってしまったんだなぁ、ってね。ちょっと人事じゃない気がしたんだよ。ただそれだけなんだ」 「先生、それは普段、患者さんに言っていることと違うじゃないですか! 肉体を離れて魂に戻ったら、その人生で自ら仕組んできた学びのからくりと意味が全てわかってしまって、恨みや憎しみから開放されてしまいますよ、魂は喜びに満たされているから大丈夫ですよ、なんて言ってるくせに・・・何ですか、自分は急に弱気になっちゃって!」  でも、私は黙っていました。強気一辺倒の先生が見せてくれた心の弱さです。私はそっとそれを受け取ってしまいました。そして、ともかくこのままウジウジした先生で帰してはなりません。私はとっておきの話をしてあげました。

2014年6月28日土曜日

おはようさん 2014.6.27.

やっぱり今週は刺絡ウィークのようで・・・ 今日も氣の上気衝心した患者さんが数名、来られました(昨日、刺絡した人たちとは別に)。 この梅雨真っ盛りも影響しているのでしょうね。湿痰昂じて湿熱に至ってる患者さんも増えました。 今日は百会への刺絡が必要な患者さんばかりでした。 百会に手を翳すと、熱邪がドロドロで。 「三つくらいチクチクと刺すだけですよ」と言いながら刺絡針を近づけると・・・ 「五行の五つを刺絡しなさい」と天の声が・・・ とっさに百会の前後左右と中心の5カ所に刺絡しました。 はい、黒い血がドッと吹き出してきて・・・これでいいのだ! なるほど、五行で刺すと、手の十井穴刺絡のように、どの五臓六腑が病んでいるのか?がわかります。 陰が昇ってくる右が東で、陽が下って行く西が左。同じように任脈は下り、督脈は昇りだから、後が南で、前は北。とすれば・・・ 右が木で肝胆で目。 左が西で金で肺大腸で鼻。 前は北で水で腎膀胱で耳。 後は南で火で心小腸で舌。 中央が土で脾胃で口。 これは古典云々ではなく、降ってきたものだから、これから検証していきますね。さぁ どうかな? 今日の百会の刺絡の患者さんたちも、たちどころに顔色がきれいになって、舌の黄膩も弱まりました。 もちろんみなさん、安全のために臍周か丹田にお椀灸をして補してます。 この週末は刺絡の本を何冊か読込ながら、しっかりお勉強したいと思っています。 ということで、刺絡ネタは to be continued(;^^)ヘ.. 前世物語  このワークの最中、先生は少し頭を抱えて考え込むような格好をしていたのが印象的でした。私は夜診の終わった後、丁寧な秘書口調で先生に尋ねました。 「先生、今日もお仕事、ご苦労様でした。夜診の診察はこれでもう終わりですが、看護婦さんたちはまだリハビリで忙しそうにしておられますので、みなさんのお仕事が終わるまでお茶でも飲みながら、ちょっとお伺いしても宜しいでしょうか?」  先生は大きな背伸びを繰り返しながら答えました。 「何をそんなにかしこまっているのだい? 美子さんの質問なら、何時でも何でも大歓迎だよ。ところで何だい?」 「今日の二つ目のワークの最中、先生は何か深く考え事をしながらガイドしていたでしょう。何か具合でも悪かったの?」 「いいや、身体の方はまったく元気だよ。でも、そんなにいつも心配してくれているなんて、もうそれだけで泣けてきちゃうよ」 「はい、ハンカチ!」  私はすかさず先生にハンカチを差し出しました。先生は夜診で目が疲れるからなのでしょう、いつもこの時間に涙を拭いているのを私はちゃんとチェックしていました。たまには私に先制の一本を取らせてもらわないと、私も人生を楽しめませんからね。先生はとても嬉しそうにハンカチを受け取って涙を拭いてくれました・・・でも、何だか余計、先生の涙が溢れています? 「やったわ、今夜は私の連続一本勝ちだわ」

2014年6月26日木曜日

おはようさん 2014.6.26.

木曜日の午後は藤本漢祥院での研修&鍼治療です。 1週間分の邪気を祓って、生気をたっぷりといただいてきて、また1週間、たくさんの患者さんたちを元気にしていきます。 今日の蓮風先生の鍼は、いつもの背中の督脈 筋縮(GV8)へ。 体中の緊張がとろとろとろりんと溶けていきます。 先週末から右上奥歯が痛い旨を上申すると、右足の第二指にプチ刺絡を。 「ここから(血)1滴でええんや」って。 まさか歯痛で刺絡されるとは・・・ 後でググると、そこは厲兌(ST45) 「厲」は胃のことを指しており、「兌」は易象で口のことを意味します。厲兌穴は口がゆがむなどの症状を治すのに用いられ、胃の門戸の意味からこの名がついたといわれています。 厲兌穴は胃経の井穴とされています。井穴は心下満を主治としており、合谷・風地と組み合わせて発熱無汗(風邪など)を治療したり、十宣・人中(水溝)と組み合わせてショック状態を治療します。 効能:胃拡張や胃けいれん・腹水、めまいや脳貧血、神経症などに用いられる。 車酔いとかつわりとか歯痛にも効くそうです。 ちなみに歯痛と経穴・・・ 下の歯は手陽明大腸経 上の歯は足陽明胃経  厲兌(ST45)は足陽明胃経の井穴ですね。なるほど・・・ 研修で、肺癌の脳転移の患者さんへの手十井穴刺絡を見学しながら・・・ 転移性脳腫瘍の特徴は、腫瘍周囲の浮腫が強烈なことです。 浮腫が酷いかどうかが転移性か原発性かを見分けるキーポイントになるくらいです。 癌は火 浮腫は水。 まるで赤鬼&青鬼です。 癌の火が強いから、それを治めようと水が異常に集まってくる(相克関係)とも考えられるし、 死への恐怖(五志)が脳の水代謝を淀ませて、脳内に湿痰が生じて、それが高じて怒りとなって・・・核爆発反応のように湿痰の中心に火が生じる(癌を呼び込む)とも考えられます。 赤鬼が兄貴か、青鬼が兄貴か? ってことですね。 筋縮の鍼にふにゅふにゅになりながら・・・五行説で考えると・・・ 癌本体の火を土に転化させるのが一番じゃないかな。 土は浮腫の水を相克してくれるし・・・ 火を土に転化・・・苦みを甘みに 赤を黄色に ・・・わからん。。。 水・木・火が旺盛なわけだから、相対的に土と金が弱っていると考えると、土と金を補ってやれば・・・甘辛い食べ物とか、脾と肺だからお散歩とカラオケ(できれば謡いやね)、信と義 そう 信じる力と感謝のこころやね。 そんなことを思索しながら・・・次第に意識が遠のいていきました。 抜鍼していただいて、いつもの瘂門(GV15)へのプチ刺絡をしていただきました(今日はないのかな?と思ってました) なかなか右瘂門の熱邪がとれませんが、こうやって刺絡していただいている意味は、脳卒中予防だと思っています。 もしかしたら右に脳動脈瘤があったりしてね・・・まぁ、それはそれで善いでしょう。いつ死んでも悔いはないように生きてますから。 この週末は刺絡の本をしっかりお勉強しようかなって思っていましたが、「がんばれ!」って神さまから背中を押されたような気がしています。 がんばるんばっ☆彡 P.S. 昨日の初診で瘂門刺絡をした患者さんが今日も再診されて。 昨日、刺絡後から夜寝るまで、すっかり良くなって(まるで完治した!ようだったと)。でも、今朝はまたしんどくて来ましたと。 そりゃぁ そういうもんですよ。 タマネギの皮むきで治っていきますからね。 ボチボチ 着実に治していきましょうね。 前世物語 「なぜ私は何度も生まれ変わっているのですか?」 「あなたには使命があります」  先生は尋ねました。 「それは何ですか?」 「スピリチュアルなものをしっかりと伝えないといけません。でも、アンドリゲスの人生で何もしませんでした。あなたはずっとそういうことに関わってきましたが、あの人生では何もしませんでした。だから今回の人生でそれを精算する必要があるのです」 「私は今まで何回生まれ変わりましたか?」 「八十七回です」 「私は今の父をなぜ選んだのですか?」 「どうしてもわからない人を説得できるようになるためです。わかる人ばかりの中にいてもダメなのです」 「どのようにして私はこの両親を選んだのですか? どのような仕組みなのですか?」  女の人がお母さんの声で答えました。 「あなたは今回、あなたを撃ち殺した男のもとに生まれなければなりませんでした。だから私はあの人と結婚したのです」 「今の私の人生はここまで順調ですか?」  女の人が答えました。 「計画通りですね」 「この人生の計画を立てたのは誰ですか?」 「あなたでしょう」  先生は尋ねました。 「ところで、あなたはどなたですか?」 「微笑んでいます。大いなる存在だそうです」 「あなたも私を応援してくれますか?」 「あなたが気づかないだけで、ずっと応援してるのですよ」 「どうしたら気づけるのですか?」 「夜、ゆっくりと瞑想してごらんなさい。そうしたらわかりますよ」 「最後に何かメッセージがありますか?」 「まだまだ素晴らしい出会いが待っていますよ。出会いを大切にしなさいね」

2014年6月25日水曜日

おはようさん 2014.6.25.

最近、刺絡がマイブームです。 今日も初診の酷い「いらいらパニック」with めまい&頭痛 の患者さんが来られて・・・ これまでに内科や精神科・心療内科で検査&治療されてきたけど、いっこうに改善せず。 顔を診ただけで氣の上気が明らかでした。 いつものように舌診・脈診・背候診・腹診して、やっぱり熱邪が三焦より上で爆発寸前 まるで溶鉱炉です。腹診では一見、腎も陽気に充ちているように感じましたが、よ~く触れてみると、裏は冷え冷え虚していました。 そろそろ更年期かも・・・と感じておられた様子で、運動不足の脾虚が経年性の腎虚を煽ってヤカンの空焚き状態に陥り、肝火上炎心神衝して臨界寸前に達していると弁証しました。 ただ、この方は金属アレルギーが酷くて鍼は危険かも・・・。 心療内科から処方された普通の抗不安剤で日中も眠くて仕方ない・・・。 なかなかの難題です。 補腎補気しながら頭側からの刺絡&漢方でも瀉法 を取法しました。 そういえば、ある本に「刺絡はよく効くから、医者はすぐに&何でも刺絡したがる」と書いてあったっけ。 要は、ちゃんと証を診ないといけないよ。虚証の人には注意しなさいよってことですよね。 この患者さんは明らかに実熱証。だからGO!です。 漢方は大承気湯:厚朴5.0;枳実・芒硝各3.0;大黄2.0(適量)を処方して(下痢に注意。ただし最初の数回は爇下しやからOK) 肩からうなじにかけて酷い熱邪がこもっていて・・・瘂門(GV15)周囲に刺絡しました。 (百会の空間診で、百会は熱邪というよりも、まだ詰まっている感じがしたので、百会の刺絡はまた後日、様子をみながら・・・) この患者さん、背候診でも腹診でも右の方に熱邪が強かったのですが、刺絡すると、やはり右側の方から黒い血がたくさん出てきました。 その後、ヘソ灸で補気をして・・・今日の治療は終わりました。 このうなじ(瘂門)への刺絡は、私が蓮風先生にいつもやっていただいている刺絡です。 初めての時は、不思議と口中にペパーミントの香りがしたのを覚えています。 手の十井穴の刺絡も患者さんたちに取り入れたいのですが、如何せん、外来診療中に両手の指先を絞ってる時間が取れません。 看護婦さんに「絞っといて!」の丸投げはさすがにまだムリですし(^_^;) 先日、同じようなパニック系頭痛&めまいの馴染みの患者さんに「瘂門刺絡」をしたところ、すご~~くよかった! 楽になった! と喜んでいただけました。 ふふふ 刺絡 恐るべし(*^^)v 刺絡がよく効くことを実感している患者さんたちも世の中には多いようです。 病医院で刺絡してくれるところはなかなかないので・・・まず皆無でしょう・・・けっこうモヤモヤしているという話も聞きました。 見よう見まねの刺絡からそろそろ卒業して、本格的に刺絡を勉強していかなきゃねっと思っています。 前世物語 先生はアンドリゲスの魂に尋ねました。 「身体を離れた時に、何か決心したことはありますか?」  彼の魂が答えました。 「バカなことをしたなぁ。すごく独りよがりでした」 「次の人生はどうしようと思いましたか?」 「もっと人の話を良く聞いて優しくしないといけない、と思いました。強かったからその強さに奢ってしまっていて、人の気持ちがわからなくなっていました」 「あなたのまわりに何か存在を感じますか?」 「何かがいるような感じです」 「それは何と言ってますか?」 「それは必然でした。あなたはもっと学ばなければいけません」  先生はアンドリゲスの魂を高みへと導きました。そして彼の人生を振り返るように促しました。 「自分は本当は人のためになりたい、と思っていたのに出来ませんでした。後悔しています」  先生はもっと高みへと導きました。そしてアンドリゲスの人生と、今、生きている人生を見比べてもらいました。 「すごく家族に迷惑をかけていました。よくわからないけれど、すごく苦しい感じがあります。・・・あまりにも気ままな感じで生きてたので、今度は『しんどい』というのを経験しないといけないのです。なかなか簡単には報われないことです。そうじゃないとわからないことです。前の人生では私は器用で何でもすぐに出来ていましたから」  先生はさらに高みへと導きます。そこにはほのかな光がありました。彼の魂が言いました。 「光の中はとても楽です。すっごく楽です。すごく優しい表情でドレスを着ている女の人がいます」  先生はその女の人に聞きました。 「今回の私の人生で、疲れやすい理由は何ですか?」  彼女は微笑みながら答えました。 「あなたが頑張れるためです。そうでないと、あなたはなかなか気づかないでしょう。でもそうやって頑張ればきっとわかりますよ」 「なぜ今は器用じゃないのですか?」 「能力のない人の気持ちをわかるためです。たやすく身につくとわからなくなるからです」 「どうしたらこの疲れやすさは治るのでしょうか?」 「もっと他の人に優しくしなさい」 「どうして今回はこんなに身体が弱いのですか?」  女の人が答えました。 「悪いものを食べたのです。身体に良くないものをたくさん食べました」 「例えば?」 「おいしそうなキノコ。でも毒が入っていました」 「どこで食べたのですか?」 「アンドリゲスの時です。そのキノコを食べたらすごくうまくいく、と思っていたのです」 「この身体の弱さから私は何を学ぶのですか?」 「身体が弱くてうまくいかない人たちの気持ちがわかるようにです」 「なぜ私は何度も生まれ変わっているのですか?」

おはようさん 2014.6.24.

沖縄の慰霊の日に思ったこと・・・ Wサッカーやおやじヤジ事件などに隠されるような扱いのニュースを見ながら・・・ 戦争したい人たちにとっては、やっぱり真実は都合悪いんだなぁ、と思いました。 中国や韓国やアジアのさまざまな国々で日本軍がやったことがどんどん「なかったこと」だと塗りつぶされていくけれど、 さすがに、鉄の雨の下を生き延びた沖縄の人たちはまだ健在なので、「なかったこと」にはできないからねぇ。 だったら、隠す。 そういえば、おやじヤジの政党さんは、そんな人は「いなかったこと」だと言っていたよね。 都合の悪いことは、隠す。 いつの時代もお子ちゃまやなぁ。 先の戦争でも、大本営発表は「隠す」&「誇大妄想」の百花繚乱やったしね。 真実の戦況が上へ伝わらないから、トンデモ作戦を敢行して・・・負けてしまうの繰り返し。 おっと・・・フ***も同じだった(伏字にせんと秘密ナントカ法で突然逮捕&自白させられちゃうからね・・・って、今はいつの時代やねん。。。) 私はもちろん、♪戦争を知らない子供たち♪の世代だけど、 医師としての経験上、人が死ぬって・・・正直、汚いし酷い状況やと思います。 ましてや戦争で人が死ぬって・・・手足が吹き飛び、顔が裂け、内蔵が飛び出し・・・血だらけです。 負傷すれば・・・傷は膿み、ウジがわいて、あの吐き気をもよおす悪臭の中・・・絶望だけです。 TVゲームとは違うんだよ。 現実はもっと悲惨でエグイんだよ。 次の大戦は・・・核爆弾 毒ガス 細菌兵器 さまざまなロボット兵器 戦争する人たちはTVゲーム感覚かもしれないけれど、 戦場になった都市の人たちは・・・沖縄や広島と同じ苦しみを味わうことになるのです。そう今でも。 ここ数年、戦争賛成の人たちがどんどん増えているのが信じられない私です。 ただ、客観的にこの時空の流れを眺めれば・・・ 2011年がピークだった全ての時空間の収束・光と闇の世界への移行 そして闇の世界の退行がまるで宇宙の理のように順調に進んでいるだけとも思えます。 つまり・・・こうやってまだ私が居る世界は、歴史を退行している「闇の世界」ということ。 その退行のスピードがあまりに速いので、ちょっと戸惑ってはいるけれど、昨今の世論や政治や国際情勢は、もうすでに昭和初期にまで退行してしまったように思えます。 さすがに大戦になれば、この時相は終わるでしょうが・・・それを見たいとは思いません。 光さんがそれを見ろと言ってるのかしら・・・と、光さんをコソッと呪うこともあります(;^^)ヘ.. いやいや、この時相から光の世界への最後の渡し船に、できるだけたくさんの人たち(魂たち)を引き連れて乗り込みなさいって言われてるって・・・信じてます。 幸いなことに、同じ使命を帯びている人たちを最近、ネットを通じて見かけるようになりました。 人と人が殺し合っている限り、ファーストコンタクトはあり得ないよ。 光の世界って、意識が覚醒して、宇宙的に広がるのもあるけれど、この生身の肉体を持ったまま、今のあなたたちには想像もつかないような世界が待っているのですよ。 それは、まるで黙々と葉っぱだけを食べていた青虫が蝶々となって大空を自由に羽ばたけるような、素晴らしい世界観の広がりを味わえるのです。 だから・・・今はこれで順調なの。このまま、できることをやっていきなさい。それが貴方たちの使命ですよ。  (from 銀河通信) 前世物語 美子レポート      幻覚  十九世紀の初頭のイギリスに、アンドリゲスという騎士がいました。いつも黒い革の靴に紅い刺繍ししゅうのある靴下、薄茶色の半ズボンに青いベスト、茶色の革の手袋につばの広い帽子というナイトの姿で馬に乗っていました。剣の腕前が素晴らしく、国王の信頼も厚く、町の人々からも敬愛されていました。  二十五歳になって、アンドリゲスは悪夢を見るようになりました。  いつも暗い闇の中に古いお城が浮かんできます。彼は城壁の上から遠くを見ています。何かがやって来ます。敵の大軍でした。しかし彼には何もなす術すべがありませんでした。それは十三世紀の戦いで、彼が三十歳の時の記憶でした。彼は城壁の上で決心しました。 「やはり戦わなくてはいけない。とにかく自分だけでも防がなくては」  彼は城の中庭へ降りて行きました。すでに敵が侵入して戦いが始まっていました。もう間に合いません。彼は奮戦しましたが首を刎はねられました。  古い悪夢が黒雲のようにアンドリゲスの心を厚く覆い隠していきました。 「また、敵が攻めてくるぞ」  古い悪夢が彼とともに町へ歩き出しました。  アンドリゲスは次第に疲れやすくなりました。原因は彼にもよくわかりません。ただ身体が重くてイライラします。黒髪の妻が怒って彼に言いました。 「あなたは怠け者よ」  彼は小さな息子のピーターに八つ当たりしました。妻は息子をかばいながら彼を罵ののしりました。 「これは本当の自分じゃないんだ」  彼はそう思いながら馬をとばして走り去りました。  ある日、アンドリゲスはイライラしながら罪人を取り調べていました。壁に手足を繋つながれた罪人を拷問しています。 「敵のスパイに違いない」  彼は確信していました。罪人はもう死にかけていました。彼は国王に進言しました。 「こいつは悪人ですから、もっと痛めつけてやりましょう」  罪人は叫びました。 「私はやっていません!」  彼は殴りながら言いました。 「そんなはずはないんだ!」  国王の許可を得た彼はその罪人をなぶり殺しました。  アンドリゲスは城を出て町を悠然と歩いていました。突然、後ろから誰かに殴られました。彼の剣が反射的に抜かれます。彼は女を突き殺していました。それ以来、町の人々は彼をとても恐れました。  ある夜、アンドリゲスは悪夢の終わりを見ました。いつもの城で敵と戦うために彼は中庭へ駆け降りて行きました。でもそこには敵はいませんでした。彼は町の人々に取り囲まれました。いつもアンドリゲスに敬愛の眼差まなざしを向けてくれていた人々です。彼は気づきました。 「これはオレの思い過ごしだったんだ。オレの独りよがりだったんだ」  町の人々が彼に石を投げ始めました。 「違うじゃないか!」  町の人々の叫び声が聞こえてきます。彼は袋叩きにされました。人々の信頼が彼の血とともに滴り落ちて、彼の夢を赤黒く染めていきました。  二十七歳のある日、アンドリゲスは牧草地の大きな木の下に馬を休めていました。これから彼は決闘へ行くのです。彼の心は不安でいっぱいでした。なかなか踏ん切りがつきません。家族のことも気がかりでした。  彼は想いを振り切るように馬に乗って走り出しました。町外れの草むらで誰かが彼を待っていました。シルクハットにステッキ姿の貴族の男、ロドリゲスとその妻ルーシーたちでした。ロドリゲスは「今の父親」です。アンドリゲスとルーシーの夫は言い争いを始めました。 「お前が妻を苦しめたんだ!」  ルーシーの悲しそうな緑の視線を感じました。アンドリゲスは思いました。 「ルーシーは結婚しているのにオレが好きになってしまったんだ」  突然、ロドリゲスが銃を構えました。アンドリゲスは剣を抜きました。 「頭を撃たれそうだ」  アンドリゲスは倒れました。赤黒い血が草むらを染めていきました。

2014年6月24日火曜日

おはようさん 2014.6.23.

週末にまぎれて、21日(土)が夏至だったのをすっかり忘れていました。 だからといって、フィンランドの人たちのように夏至祭をするわけでもないのですが・・・何となく一年も半分過ぎたなって思うのがマイ夏至です。 お昼のお弁当を食べながらNHKオンデマンドで「宇宙で一番明るい星」をテーマにした番組を見ました。 そこで・・・ガンマー線バーストを発した超新星爆発が取り上げられていました。 宇宙で一番明るい星は、なんと70億光年も彼方で超新星爆発した星だとか・・・(ちょっと記憶が曖昧です(;^^)ヘ..) 70億光年かぁぁ・・・光の速さで70億年もかかる遥か彼方・・・そこはどうなっているんだろう? それにしても宇宙って広いんだなぁ・・・ 70億光年の遥か彼方の星に、私たちとそっくりな人型生物が暮らしていて・・・ 私たちと同じように夜空を見上げて、宇宙って広いなぁ・・・と感慨にふけっていたら・・・ 70億光年の距離をひとっ飛びして、今宵の私たちの意識と通じ合えるんじゃないかなって・・・思うのです。 光は70億年もかかるけど、気持ちにはタイムラグはないよねって、全然科学的じゃないけど、それは宇宙の理のように、当たり前のことだと思うのです。 死んで、意識体が身体を離れて、大いなる光の方へと還っていくまでの間もバルドー:中間世では、時間も距離も意味を成さなくなります。 時を遡ったり(過去へ)、進んだり(未来へ)、平行次元を覗いたり・・・その気になれば簡単にできます。 どこか行きたかったところへと、誰か会いたかった人のところへと瞬時に移動することもできます。 だったら、70億光年の遥か彼方へも、意識体が望めば、瞬間移動できるのかしら? 宇宙の理はシンプルですからね・・・この星で出来ることは、宇宙の中のどこでも出来るはず・・・です。 さまざまな宇宙人たちの中にも、私たちと同じような意識体を肉体に宿して「生きている」人たちもいるでしょう・・・結構、多いかな? 私たちの創造力のスケールはまだまだ小さく幼いので、この星から&生死から抜け出せないのだけれど・・・ 宇宙人さんたちの意識体は、遥か彼方の星から私たちのことを覗き見してるかもしれませんね。 きっと、お友だちになりたい! 意識で通じ合いたい!って思ってると思うの。 誰かに見守られている感覚 誰かに話しかけられている感覚 誰かとこころが通じ合ってる感覚 最近、何となく・・・増えていませんか? ある日、UFOが天から降りて来て、宇宙人たちが手を振りながら現れて・・・そんなファーストコンタクトもいいけれど、 実はもう・・・そして着実に意識体レベルでのファーストコンタクトが進んでいるんじゃないのかしら・・・って思う夏至の夜でした。 前世物語  自由な魂に戻ると、悲しみや恥ずかしさといった感情からも自由になってしまうから、魂を感情で縛りつけることも出来ないのだよ。だから魂にとっての地獄などは考えつかないのだけど、唯一、辛いという感情があればの話だけど、同じテーマを何度も何度もやり続けるのは辛いかもしれないね。別に誰に笑われるわけでもなく、誰に怒られるわけでもないし、自ら進んでそんな難問に口笛吹きながら挑み続けている魂だって無数にいるはずだからね。まぁ、マスターに嘘をつけるほどの魂だから、きっと 『嘘はつけないことだ』という気づきを同時に探求し続けるかもしれないね。  逆説で話を振り回すのはこの辺にして、今日のワークをまとめると・・・」  そう言って先生は私に話を振りました。 「うーん、ちょっと無理が多い逆説だったわね。これはきっとボツだわね・・・」  そんなことを考えて微笑みながら、私は話をまとめました。 「家族の誰かが重病の時、その病気の原因は病人本人だけが抱え込んでいるのではなく、もしかしたら他の家族の誰かの強い思いが病気を引き起こしているのかもしれません。それは必ず病気になった人の納得を得た上でのことですし、二人の魂の間に恨みなどはありません。家族の病気から家族全員が『人に尽くす意味』を学ぶのです。家族全員の気づきが病気を続ける意味を消し去るかもしれません。病気が治るかもしれないのです。なぜなら病気が治れば家族全員で『病気が治った意味』を学び始めなければならないからです。今一度、自分の病気の意味、家族の病気の意味を考え直してみましょう」 「うん、とても良いまとめでした。花丸だね。ところで美子さん、今日のワークの最中、ご主人が亡く なったのは私の強い思いが関係しているのでは、なんて思っていなかったかな? 私自身はいささか考えるところもあって、ちょっと落ち込んだけど・・・」  先生はこの件に関しては本当にあらぬ責任を感じています。何度も先生には関係ないのよ、と言っても小心者なんですね、何かあるごとに自分を責めているようです。昔の美子さんよりご主人との時を過ごして来た美子さんの方がとっても魅力的だよ、そばについているご主人ごと美子さんを愛していくからね、なんてプトレマイオスのローマ人でも恥ずかしくて言えないようなことを平気で言うくせに・・・。 ここで私は女の特権を使いました。 「先生、大丈夫ですよ。実はね、昨夜、夫の夢を見たのです。いつもの夢よりもはっきりとしていました。まるで過去生のヴィジョンのようでした。真っ白な雲の上で夫と私と先生が何事か、相談しているのです。三人のおでこがぶつかり合うくらいに近づいて、みんな大笑いしながら何かを覗いているのです。私も仲間に入れてもらって見せてもらいました。それは何と私の人生の計画書だったのです。何が書いてあるのか、私には読めませんでした。でも、私はとても嬉しかったのです。だって夫と先生がとても仲良かったんですもの。私はそっと夫に尋ねました。これからの後半生、先生と一緒に歩んでもいいの? って。夫と先生は二人、ニコニコしながら肩を抱きあってくれました。夫はガンバレのポーズを、先生は任せておけのポーズをしてくれました。それを見ていた私の魂はとても幸せそうな顔をして大きな拍手をしてくれました。そして三人で夢の中の私をハグしてくれました。今朝はとても気持ちいい目覚めでした。最高の気分でした。枕が涙で濡れそぼっていました。その涙がキラキラと輝いていました。私は夫がいて先生がいて、それだけで幸せです」  先生の目から涙がいっぱいこぼれてきました。映画だったらここで私はきつく抱きしめられていたことでしょう。涙した愛する男に抱きしめられる女・・・とてもいい役柄です。ジダンの香りが漂ってきそうです。「今、少しでも私が動けば、彼は見境なく私を抱きしめて唇を奪ってしまう、他の誰でもないアイツのことだから、そして・・・」  私の女の直感が冴え渡っています。私はただじっと思いを巡らせていました。そして夫がそっと席を外したのに私は気づきました。フェードアウトしていく夫の背中に F i n eの文字が浮かび上がりました。

2014年6月22日日曜日

おはようさん 2014.6.22.

今日は京都観世会館6月月例能会を観に行きました。 敦盛・半蔀・春日龍神 敦盛はご存じ、一ノ谷の合戦で愛用の笛:青葉 を本陣に取りに戻ったが為に舟に乗り遅れて、熊谷直実に討たれた平家の若きイケメン御曹司のお話です。 能面は、このようなせつなさ・哀しみ・口惜しさ・・・怒りや憎しみといった実のネガティブさよりも虚のネガティブさを感情豊かに伝え表現してくれます。 まるで過去世退行して、一ノ谷の浜に降りたって、敦盛最後の場面を見ているかのような感慨を感じました。 目で見て、耳で聞いている次元から亜空間にスリップアウトしたかのような・・・五感を超越した「感性の世界」を楽しめるのが能の素晴らしさでしょう。 半蔀は今日の私のイチオシ! 内容は・・・<あらすじ> 都、紫野・雲林院の僧が一夏の間、仏に供えた花々の供養をしていると、どこからともなく女が現れ、夕顔の花を捧げます。名を尋ねる僧に、女はただ五条辺りの者とだけ答えて、花の蔭に姿を消します。その言葉をたよりに、五条辺りに赴く僧。夕顔の花の絡む蔀戸を押し上げて現れたのは、在りし日の夕顔の君でした。夕顔の花を介して出会った光源氏との昔を懐かしく回想しつつ舞い、夜明けとともに半蔀の中に姿を消します。 <名場面> それは光源氏が六条御息所のもとに通っていた頃のことです。六条のついでに五条に住む乳母の病気見舞いに訪れた源氏の君は、五条あたりの建て込んだ家々を珍しげに眺めていると、半蔀を上げ渡した家があります。白い花を付けた名も知らぬ蔓草の絡んだ家。その花を一本折るように命じる源氏の君。花の主こそ、この曲の主人公・夕顔の君でした。 この曲で、光源氏との出会いを回想する夕顔は、その後の儚い運命を連想させる所は一片もありません。また、源氏との出会いの象徴である半蔀屋の作り物は、この曲に深い趣を添えています。 夕顔役のシテは、もちろん男性です。能面をつけて、きらびやかな女着物を着て、所作を女形にしても・・・やっぱり・・・おっちゃんです。 でも、そんな違和感もすぐに忘れてしまいます。 耳から入ってくる地謡の声は、まるでグレゴリオ聖歌のように、意識をスピリチュアルな次元へと誘ってくれます。 目で見ているシテの姿も薄らいできて・・・後頭葉視覚野とは違った、もっと高次でスピリチュアルな・・・第三の目で見ているような光景に変わります。 そこにはすでにシテの姿はなく、夕顔 その人が見えています。 この世界では、人のこころがすぐにわかります。 夕顔の気持ちも、姿はないけど光源氏の気持ちも風のように伝わってきます。 能にはシャーマニズムが息づいている・・・と気づきました。 縄文DNAを蘇らせる何かを世阿弥は能の亜空間の部分に潜ませたのでしょうか。 能には五感を越えたスピリチュアルな直感を磨いてくれるパワーを感じます。 今の脳裏に焼き付いた「本物の夕顔君」のまなざしを感じながら・・・公家も大名も、高貴なお方たちも名だたる武将たちも能を大切にした理由がそこにあったのだ、と思います。 能こそ、日本人のためのスピリチュアル向上メソッドなのだ! 前世物語  さて強い思いの魂が別の魂と一緒に、これから生きる予定のお互いの人生について話し合っているとしましょう。お互いに魂ですから相手の思いは確実に伝わって来ます。つまり魂の世界では嘘などつけないのです。そこで魂のレベルでは考えられないことですが、仮にある魂が前世の恨みを隠し持っていたとしましょう。そして今度一緒に生きた人生で、その恨みを晴らしてやろう、と思っていたとします。魂レベルですから、そう思った瞬間に相手にもマスターにもばれてしまうのですが、ここでは仮に誰にもばれなかったとしてみましょう。相手の魂と話し合います。私はこれを学びたいけど、そのためにはあなたが妻となって重病になってもらうのが一番学びやすいからお願いします、云々と言えば、話はすんなりと決まることでしょう。マスターも頑張っていらっしゃい、と言って送り出してくれることでしょう。そして人生を始めます。予定通り出会って、予定通り夫婦になります。予定通り妻が重病になります。やっと恨みを晴らす時がやって来ました。夫は妻をほったらかしにしたり、辛く当たったりすることでしょう。時が流れて二人とも死を迎えます。妻に散々恨みを晴らした夫の魂はスッキリし面持でマスターのところへ帰ってきます。マスターが尋ねます。 『ご苦労様でした。では、今の人生で何を学んできましたか?』  夫の魂が答えます。 『恨みを晴らすことを学んできました。こんなにスッキリするとは思っていませんでした』 『それは良かった。ところで恨みを晴らしてスッキリした後、何が残ったのかな? そもそも恨みとは何だろうね?』  ここで夫の魂が恨みを晴らすことの学びをしっかりと解き明かせれば、彼の魂はもう恨みという課題を卒業出来たでしょう。もし十分な答えが出来なければ・・・ 『そうか、お前はそんなに恨みを探求したいのだね。では卒業できるまで、ずっと恨みを掘り下げていなさい。答えが出たら、また私のところまで来なさい。私はいつもお前を見守っているからね』  こうなるとある意味では、恨みの地獄に落とされたようなものですね。ただし誤解しないでよ、これまで言われてきた地獄などは存在しないからね。だいたい肉体は滅んでいるのだから、肉体的な痛みや苦しみなど何の役にも立ちやしないよ。死んで間がない時、つまりまだ肉体を持っていると錯覚してしまっている時には、疑似的な苦痛を想像してしまうこともあるだろうけど、普通はすぐに自由な魂に戻るからね。

おはようさん 2014.6.21.

今日の土曜外来は・・・なぜかしら神経症(心療内科)の再診の方が多くて (注:土曜外来では心療内科の初診は受けつけておりません。とっても混みますのでムリなんです) もう何年も通院している神経症の方が、久しぶりに再来されました。 (外出恐怖・電車恐怖で、いつもお母さんがお薬を取りに来られてる患者さん) 昨年から蓮風先生の鍼治療も受けられていますが、体調は整えても、性格はなかなか・・・難しいですねぇ。 診察中に名言 迷言を吐かれました。毎日、どうしてはるの?って問いに・・・ やることなし。 やれることなし。 やりたいことなし。 う~ん、けだし迷言です。神経症の方々のこころ内を見事に表現していますよね。 「やることなし。やれることなし。やりたいことなし。」 この呪文を唱えると、誰もが時間を止めることが出来ます。 まず自分の時間が止まります。 次に周りの時間が止まって見えてきます。 最後には世界の時間が止まってしまいます。 気がつけば、こころの中に誰もいません。 悲しみも、怒りも、嫉妬も、憎しみも、ぶつける相手が見つかりません。 やがて・・・孤独だけ。 呪文「バルス」よりも怖ろしいかもなんばん。。。 でも・・・孤独は自由の裏表ですよね。 本当に自由な人って・・・好きなことをしている時って・・・自分の時間も、周りの時間も、世界の時間すら止まっていますよね! 真剣に好きなことに熱中している時・・・寝食を忘れて、彼氏彼女もほっぽって・・・無我夢中で楽しんでますよね。 無我夢中だと・・・喜怒哀楽など解脱しちゃってます。気がつけば大嫌いだったアイツと肩組みあって盛り上がってたりするし・・・ だから・・・今は神経症で「やることなし。やれることなし。やりたいことなし。」な人でも、ある日、突然、陰陽大逆転して、超自由人! になっちゃえるのです。 だって、この世は陰陽太極だもん吉。 この宇宙の法則は、陰陽太極だから。 そう、この際、「バルス」と滅びの呪文を唱えて、自分を壊しちゃえばどうですかねぇ。 孤独が爆発しちゃえば、自由人が待ってますよ。 明日はファンキーなあなたに・・・そんな人生も面白いですよ。 「やることなし。やれることなし。やりたいことなし。」は自由人へのサナギ。 「しない。できない。したくない。」になったら・・・はい それまぁでぇ~よ チャンちゃん 前世物語  この症例では、前世でとても面倒をかけてしまったので今回の人生では自分がしっかりとその魂の面倒をみよう、という主題テーマで人生のシナリオを書いたことが明らかになりました。その思いが強かったために今生の妻の魂も納得の上で病気になったそうです。ふたつの魂の間に恨みなどはありません。妻の病気によって「人に尽くす意味」を学び、今、ふたりで「病気が治った意味」を学び始めています。 「これこそ、本当のソウルメイトだね」  先生がうれしそうに言ったのが印象的でした。 「過去生から見ると、病気の原因は患者さんだけにあるのではないのですね。このケースのように、夫の思いが強いと二人が合意の上で妻が病気になることもあるのです。私は正直言ってビックリしちゃいました」  私はそう言いながら考えてしまいました。 「夫の突然の死も私にとっては大きな学びになったわ。とても大きな人生の転機になったもの。夫が生きていれば、私はここでたくさんの魂の声に触れることは出来なかったのだから。でも、この人生の転機は誰が決めたのかしら? 私? それとも夫が命を懸けてくれたプレゼントかしら?」  先生は私が何を考えているのか、まったく気づかぬままに話を続けました。 「確かにビックリしちゃうね。自分の人生は自分が決めている、と固く思い込んでいると、ちょっと信じられない感じがするかもしれないね。でも、それよりも大変な問題がここには潜んでいるのだよ。  思いが強ければ他人の人生に影響を与えられるなんて言うと、どうしても今の自分の不幸はあいつの仕業ではないのだろうか? と考えてしまう人が多いということなんだ。病気や不幸な状況にいる時、人はネガティブな考え方に支配されているからね。自分が自分の人生を決めたのなら誰恨むことなく人生を歩んでいかざるを得ないけど、もしかしたらアイツの思いのお陰で私の人生は無茶苦茶になっているのだわ、なんて考える余地が残されていたりすると、ネガティブな人はどうしても立ち止まったまま後ろ向きに他人への憎悪を燃えたぎらせてしまうことになってしまうからね。だからここで大切なことを強調しておかなければいけないね。  この症例でも明らかなように、自分以外の人や神さまと人生計画を立てる時は必ず本人の同意が必要だ、ということだよ。自分の気づきのためにあなたの人生を犠牲的に計画してください、と頼まれても、もしそれが嫌なら断れるということです。誰かのために病気になると計画しても、その人生計画の最終認定は自分が行なうということなのです。もちろん相手の人生計画にしっかりリンクしておかないと、まったく違う時代へ降りたり、遥か彼方の国に降りたり、夫婦のつもりが同性だったりしてしまいます。 つまり強い思いで相手の人生に影響を与えようとすると、どうしても二人の綿密な話し合いと二人の合意が必要だという訳です。

2014年6月21日土曜日

おはようさん 2014.6.20.

いつもの乳癌全身転移のおばちゃん(←おばあちゃんっていう歳 ちゃうでってスタッフに突っ込まれて(;^^)ヘ..) 元々、軽い認知症があります。 だからかな? 普段からあまりおしゃべりしてくれません。 何か聞いても、ニコニコしながらウンウンと言ってくれるだけです。 夢分流腹診&打鍼を始めると、目を閉じて、ちょっと眉間に皺を寄せて・・・ しばらくすると、何やらブツブツ ブツブツと言っています。 「痛いの?」って聞くと、ハッと我に返ったような顔をして「ううん」(大阪弁で "NO"の意味) 最近、そのブツブツの内容が聞き取れるようになってきました。 「あかん」「なんでや」「いやや」「死ぬわ」「やめてぇや」 特に、肝鬱の巣窟である章門(LR13)あたりを打鍼すると、「死ぬわ」「あかん」の連発です。 看護婦さんが「大丈夫?」って聞くと、ハッと我に返って「うん」と言ってくれます。 ここからはエビデンスも弁証も何もないのですが・・・ 打鍼している間、おばちゃんの意識の前に、癌の意識体が出てきているんじゃないのかな。 つまり。。。ブツブツ言ってるのは癌の意識体。 打鍼は邪気を和らげ、氣を巡らせ、陰陽のバランスを整えていきます。 身体の奥深く・・・と言っても検査や肉眼では決して見ることのできない「異次元の波動空間」にいる癌の意識体(癌の黒幕でんなぁ)が打鍼によって、浮かび上がってきます。 なぜなら、打鍼は一種の波動療法でもありますからね(アーユルヴェーダの波動療法と同じ理論)。 軽く叩けば叩くほど、精妙でパワフルな波動となって癌:陰陽の不整を整えます。 普通の癌患者さんは顕在意識が強いので、癌の意識体が浮かび上がってきても、癌が言葉を発することはありません。 このおばちゃん癌患者さんは、認知症と元々の性格が加味されて顕在意識が強くでないので、打鍼中に邪気が浮いてきたら、癌の意識体がしゃべりだすのでしょう。 同じようなことは・・・意識朦朧としている癌患者さんはうわごとのように何かを言っていますね。あれはもしかしたら、癌の意識体の声なのかもしれません。 「いやや」「死ぬわ」「やめてぇや」は癌の意識体の声だとすると、とっても納得できます。 だから、話しかけると、フッと我に返ったような顔をするのでしょう。 それだけ打鍼が効いているということですね(*^^)v 前世物語 「ニコニコしてます。二十歳くらいの男の人です。茶色がかった髪に黒い目です。事務所にいます。会社をやっています」 「その未来のあなたから今のあなたへ何かアドバイスをもらってください」 「ニコニコしていれば大丈夫だよ、って言っています。自信を持ちなさい、って」 「未来の彼としっかり握手してください。どんな感じがしますか?」 「自信が湧いてきました」 「その事務所には他に誰かいますか?」 「いるような気がします」 「その人たちの中に今のあなたが知っている人はいませんか?」 「金髪の女の人が今の妻です。ちょっと年上かなぁ」 「その金髪の女性に聞いてください。今の私に一言アドバイスをください」 「がんばってね、って言っています」 「今の妻にも一言お願いします」 「何も心配することなどないですよ」 「みなさんも私と妻を応援してくれますか?」 「もちろん応援するけど大丈夫だよ、って言っています」 「もとの光の中に戻りましょう。そして最後にもう一言何かメッセージをもらいましょう」 「あなたの思うままに生きなさい」 「辛い時はあなたの所に来てもいいですか?」 「いつでも来なさい」

2014年6月19日木曜日

おはようさん 2014.6.19.

今日の外来で・・・ 先月から水気のものが飲み込みにくい・吸気がしにくい、を主訴に初診されました。 すでに病院でいろいろな精密検査を受けたけど、異常なし、だったそうです。 いろいろ問診していくと・・・なるほどねぇ・・・でした。 この方、近くの鍼灸師さん・・・。 なのに、ご自分の病状を西洋医学的な考察しか してはれへん・・・どういうこっちゃ?? さて、顔貌診:耳が白っぽい、顔全体にくすんだ土色。 脈診(アーユルヴェーダ脈診にて省略) 舌診:広・淡・湿++ 瘀血± 背候診:神道(GV11)に圧痛 左厥陰兪(BL14)に虚邪 至陽(GV9)膈兪(BL17)より上方は熱邪、下方は虚。 腹診:両側大巨~滑肉門が索状に瘀血って神闕(CV8)もボロボロ。「腎 冷えてますよ~~。湿痰ひどいですよ~~」 ひどい脾虚、両肝相火もやや虚。夢分流の肺に強い邪気、心は熱邪気味。柴胡の証+ 胸骨陥凹があり、その両側にも虚邪=湿濁ですね・・・これが呼吸困難感と嚥下障害の原因やな。 ということで、元々の腎虚と脾虚が梅雨の湿邪に飲み込まれて、肝の疏泄や肺の宣散粛降が機能しないまま、心を湿熱で衝き上げたり、梅核気を喉のラムネ玉のようにして嚥下障害を起こしていると考えて・・・、そんな弁証の概要を伝えて・・・。 そやけど、あんた 鍼灸師やろう・・・自分で治しなはれ。 まぁ、半夏厚朴湯は処方しといてあげるわ(実際は茯苓飲合半夏厚朴湯を処方) 体表観察を終えて・・・患者さんの顔の土色が消えてました。 「先生 すごいですねぇ」(あんたがあまりにあまりやねん!) 「先生の手がとてもあったかくて。何だか楽になりました」(そりゃぁ神の手やからなっ) 「当たり前やん、北辰会やでぇ」 「ええ!(絶句) あそこの鍼 痛いんでしょう・・・」(地獄へ堕ちろ!) 普通の患者さんなら今日は・・・左照海に補鍼しながら左厥陰兪へ瀉鍼&打鍼で大巨~滑肉門の邪を弛めておいてから、へそ灸 したでしょうね。 私は鍼や経絡のお勉強を始めて1年ちょっと。 北辰会の鍼灸師さんたちだけしか知りませんでした。 今日、初めて、巷の普通の鍼灸師さんとコンタクトしたわけです(整体&鍼灸の開業先生)。 それにしても、すごいインパクトでした(°0°) 正直・・・なんやねん このレベル こんなんで患者さんに触れてもええわけなん??? でした。 鍼灸学校卒業後、特に鍼灸の師匠の下で勉強はしてないそうです。 だから、学校で教わる経穴名や経絡名はよく知ってました。 まるでパソコンの部品を机の上にバッと広げたまま・・・な感じ。 組み立てて、動かしてみて、不都合やバグを修復していかんと、いつまでたってもただの部品やん。 動いてナンボやねんでぇ。知識も同じや。 鍼灸は外科やでぇ。腕磨かんと患者さんが泣くんやからな。 帰ってから自分で棒灸すると言ってはりましたが、臍周に棒灸しながら、目から鱗が・・・になって、よし! 俺もがんばるぞ! となってくれれば・・・と祈るばかりです。 前世物語 「妻の病気の原因は何ですか?」 「私が自分で決めました。人に尽くすことを私に気づかせるために、自分で決めてきたのです」 「妻の病気を私が決められるのですか?」 「私の強い意志が伝わったからです。その意志がすごく強かったのです」 「私が妻を病気にしてるのですか?」 「でも大丈夫です。妻も納得しています」 「妻は恨んでませんか?」 「恨んでいません」 「妻の病気はどうしたら治りますか?」 「すでに治っていますよ」 「妻は自分の病気から何を学んでいるのですか?」 「病気が治った意味を二人で勉強して同じように気づくことです」 「人間は何のために生きているのですか?」 「人生の目的に気づくことためです」 「なぜ私は何回も生まれ変わっているのでしょうか?」 「勉強のためです」 「今、私は人生の転機に立っていますが、この意味は何ですか?」 「人に尽くすことを思い出すためです」 「どうしたらいいのですか?」 「自分の思うままに・・・。それでいいですよ」 「今回の私の人生はここまで順調ですか?」 「ものすごく順調です」 「こんなに大変な状況なのに、ですか?」 「順調だ、って言われています」 「妻が病気になって、仕事が大変になるのは、私たちが計画してきたのですか?」 「はい」 「妻も私もこの転機を乗り越えるだけの力がありますか?」 「あなたがたなら出来ますよ」  先生は今回の人生の目的をクリアーすることができた、未来の姿を見せてくれるように頼みました。

おはようさん 2014.6.19.

今日の外来で・・・ 先月から水気のものが飲み込みにくい・吸気がしにくい、を主訴に初診されました。 すでに病院でいろいろな精密検査を受けたけど、異常なし、だったそうです。 いろいろ問診していくと・・・なるほどねぇ・・・でした。 この方、近くの鍼灸師さん・・・。 なのに、ご自分の病状を西洋医学的な考察しか してはれへん・・・どういうこっちゃ?? さて、顔貌診:耳が白っぽい、顔全体にくすんだ土色。 脈診(アーユルヴェーダ脈診にて省略) 舌診:広・淡・湿++ 瘀血± 背候診:神道(GV11)に圧痛 左厥陰兪(BL14)に虚邪 至陽(GV9)膈兪(BL17)より上方は熱邪、下方は虚。 腹診:両側大巨~滑肉門が索状に瘀血って神闕(CV8)もボロボロ。「腎 冷えてますよ~~。湿痰ひどいですよ~~」 ひどい脾虚、両肝相火もやや虚。夢分流の肺に強い邪気、心は熱邪気味。柴胡の証+ 胸骨陥凹があり、その両側にも虚邪=湿濁ですね・・・これが呼吸困難感と嚥下障害の原因やな。 ということで、元々の腎虚と脾虚が梅雨の湿邪に飲み込まれて、肝の疏泄や肺の宣散粛降が機能しないまま、心を湿熱で衝き上げたり、梅核気を喉のラムネ玉のようにして嚥下障害を起こしていると考えて・・・、そんな弁証の概要を伝えて・・・。 そやけど、あんた 鍼灸師やろう・・・自分で治しなはれ。 まぁ、半夏厚朴湯は処方しといてあげるわ(実際は茯苓飲合半夏厚朴湯を処方) 体表観察を終えて・・・患者さんの顔の土色が消えてました。 「先生 すごいですねぇ」(あんたがあまりにあまりやねん!) 「先生の手がとてもあったかくて。何だか楽になりました」(そりゃぁ神の手やからなっ) 「当たり前やん、北辰会やでぇ」 「ええ!(絶句) あそこの鍼 痛いんでしょう・・・」(地獄へ堕ちろ!) 普通の患者さんなら今日は・・・左照海に補鍼しながら左厥陰兪へ瀉鍼&打鍼で大巨~滑肉門の邪を弛めておいてから、へそ灸 したでしょうね。 私は鍼や経絡のお勉強を始めて1年ちょっと。 北辰会の鍼灸師さんたちだけしか知りませんでした。 今日、初めて、巷の普通の鍼灸師さんとコンタクトしたわけです(整体&鍼灸の開業先生)。 それにしても、すごいインパクトでした(°0°) 正直・・・なんやねん このレベル こんなんで患者さんに触れてもええわけなん??? でした。 鍼灸学校卒業後、特に鍼灸の師匠の下で勉強はしてないそうです。 だから、学校で教わる経穴名や経絡名はよく知ってました。 まるでパソコンの部品を机の上にバッと広げたまま・・・な感じ。 組み立てて、動かしてみて、不都合やバグを修復していかんと、いつまでたってもただの部品やん。 動いてナンボやねんでぇ。知識も同じや。 鍼灸は外科やでぇ。腕磨かんと患者さんが泣くんやからな。 帰ってから自分で棒灸すると言ってはりましたが、臍周に棒灸しながら、目から鱗が・・・になって、よし! 俺もがんばるぞ! となってくれれば・・・と祈るばかりです。 前世物語 「妻の病気の原因は何ですか?」 「私が自分で決めました。人に尽くすことを私に気づかせるために、自分で決めてきたのです」 「妻の病気を私が決められるのですか?」 「私の強い意志が伝わったからです。その意志がすごく強かったのです」 「私が妻を病気にしてるのですか?」 「でも大丈夫です。妻も納得しています」 「妻は恨んでませんか?」 「恨んでいません」 「妻の病気はどうしたら治りますか?」 「すでに治っていますよ」 「妻は自分の病気から何を学んでいるのですか?」 「病気が治った意味を二人で勉強して同じように気づくことです」 「人間は何のために生きているのですか?」 「人生の目的に気づくことためです」 「なぜ私は何回も生まれ変わっているのでしょうか?」 「勉強のためです」 「今、私は人生の転機に立っていますが、この意味は何ですか?」 「人に尽くすことを思い出すためです」 「どうしたらいいのですか?」 「自分の思うままに・・・。それでいいですよ」 「今回の私の人生はここまで順調ですか?」 「ものすごく順調です」 「こんなに大変な状況なのに、ですか?」 「順調だ、って言われています」 「妻が病気になって、仕事が大変になるのは、私たちが計画してきたのですか?」 「はい」 「妻も私もこの転機を乗り越えるだけの力がありますか?」 「あなたがたなら出来ますよ」  先生は今回の人生の目的をクリアーすることができた、未来の姿を見せてくれるように頼みました。

おはようさん 2014.6.18.

今週に入って、夏風邪? 梅雨風邪かな・・・流行っています。 ノド痛・頭痛が強くて、熱発・悪寒・関節痛・下痢はほとんどありません。 咳は少々だけど、鼻水・鼻づまりが結構あります。 放置しておくと、喘息の元になるケースも・・・ これは温病ですね。 温病をググってみると・・・ 温病とは温熱病毒に起因し、温は陽邪に属し、必ず化火する。このため病機の面では、気分レベルでは血に影響を与えるというよりも、人間の60%を占める水分に影響を与えるため、化燥・傷陰などの乾燥症状が起こりやすい。 湿熱 湿熱を感受する病気が湿温であり、湿の性質は粘膩で長く停滞し、にわかには化しにくく、湿温病の発病は緩慢で病程もかなり長引くことが多い。脾は湿土の臓であり、胃は水穀の海であるから、湿温は脾胃の病変が中心となることが多く、頭痛、惡寒、身重、四肢倦怠、身熱不揚などの表湿の症候のほか、胸脘痞悶、悪心嘔吐、膩苔、尿混濁、大便溏などの裏湿の症候が主としてみられる。また湿邪が長く停滞すると化火して、湿熱化するため、湿温の末期には化燥傷陰が起こることも多い。 なるほどなぁ・・・ 梅雨に入って湿邪が悪さをし始めています。 夢分流腹診&打鍼をしていても、6月に入ってから急に不容(ST19)に湿邪が強く出ている患者さんが増えました。 先週からは章門(LR13)が湿邪に犯されている患者さんも増えています。 身体がだるいとか、腰が重いとか、動悸がするとか、イライラするとか・・・肝鬱化火になりきれない肝鬱気滞とでも言うのでしょうか、ともかくモヤモヤ&ドロドロした気分の人が多いようです。 梅雨に入って、陽明胃経の滞りが厥陰肝経を阻経して、とうとう少陽胆経も滞ってきてしまった。津液を化燥傷陰するので、浮腫や腫れぼったさ、夜間の痰と咳と不眠、心身の怠さなどに悩むのでしょう。 まるでナメクジ気分です・・・嫌ですねぇ。 そんな患者さんたちに章門や不容への瀉鍼や打鍼をしていますが、「よく効いたぁ」の声をいただいています(*^^)v (いつもの如く、患者さんの身体が「ここにしてくれ!」って教えてくれています) 温病にまともに向き合うのは今年が初めてです。 しっかりお勉強しながら、真摯に向き合って、温病を治していきたいと思っています。 前世物語  先生はひとし君の魂に尋ねました。 「死ぬ場面を通り越しましたか?」 「はい」 「下では何が起こっていますか?」 「お母さんが泣いています」 「それを見てどう思いますか?」 「お母さんに何もしてあげられませんでした」 「お母さんの涙を見た時に、何か決心したことはありますか?」 「入学式の時に母に怒ったことと何もしてあげられなかったことが悔やまれます。母に何かしたかった・・・」 「あなたが死んだ時に、何か決心したことはありますか?」 「今度は自分が面倒を見てあげるんだ」  先生は彼の魂を高みへと導きました。そして、ひとし君の人生を高みから振り返りました。 「苦労してきた母親に対して何もしてあげられなかった後悔がとても大きいです」  先生はもっと高みへと導きました。そしてひとし君の人生と、今、生きている人生を比べて見ました。 「人生をそのまま返しています。前の人生を返しています」  先生はさらに高みへと導きます。彼の魂はそこに柔らかい光を見ました。そして光の中へと入りました。光の中には静かな人がいました。先生はその静な人に尋ねました。 「今回の人生での妻との関係は何ですか?」 「お返しをしたい、という気持が強いのです」 「今回の人生の目的は何ですか?」 「妻の病気を通じて自分が向上することです。前の人生で出来なかったことです」 「今回の人生で私は何を学ぶのですか?」 「人に尽くすことです」

2014年6月18日水曜日

おはようさん 2014.6.17.

今日の夕診の終わり頃、1年前に舌癒着症のオペをした小学生がやって来ました。 オペをしても夜尿症と口ポカンと集中力のなさは変わらないとのことで、再癒着したの?ということで再診されたのです。 舌癒着症の方は完治していて、再癒着もありませんでした。 この方は術後からあまり症状の改善がなかったので、漢祥院の蓮風先生に鍼治療をしてもらったら・・・とお薦めして、しばらく漢祥院へ通われていたそうです。 その後、蓮風先生から近くのお弟子さんのところを紹介していただき、そこにずっと通っているとのことでした。 1年前のカルテを見ると、私の見立ては「心腎不交と腎虚」でした。 今日の顔色は明らかに腎虚・肝鬱で、衛気も弱めです。 学校でも授業中、すぐに口ポカンとなって勉強に集中できてないので、ちゃんと病院で診てもらってきてください、と担任から言われたそうです。 なるほど・・・これじゃぁ口ポカンになるわ。 この方、いろいろな事情からの心因反応&ストレスもかなりありそうでした。 背候診では神道(GV11)に実邪が、右心兪(BL15)に虚邪がデンと居座っていました。 腹診では、一見すると腎虚なしに見えますが、よ~く感じてみると腎虚がありました。 両側の大巨・天枢・滑肉門に虚邪がウツボのように潜んでいました。 また、右>左で陽明胃経・厥陰肝経・少陽胆経の疎通が弱くなっていました。 なるほど・・・もう一度、臀部を診ると、右胞肓(BL53)に強い虚邪が潜んでいました。 これや!(蓮風先生のマネ(;^^)ヘ..) 実は漢祥院の研修で、ネフローゼの子供の置鍼を何度も見せていただいて・・・ピーン!と来たわけです。 心因反応&ストレスから肝鬱気滞となって、腎から昇ろうとする生気が季肋部辺りで邪魔されて、心神を養う生気が不足気味となるために、集中力低下と口ポカンとなるのでしょう。 陽明胃経も厥陰肝経も少陽胆経も顔を縦横無尽に走っていますからね。通りが悪くなると顔面筋もだらけちゃう。 腎虚(腎陽虚>腎陰虚)は元々の体質でしょう(兄も夜尿症が続いてます)。夜尿症が治らないのは、経絡阻通の心腎不交から夜間の津液を捌ききれなくなるためでしょう。もちろん心因反応も加味しています。 さて、どうしたものか・・・・ 最初、漢方の師匠へ紹介しようかとも考えましたが、弁証してみて・・・う~ん、漢方ではムリかしら。 お薦めは、おぐすり灸・・・そう、昔ながらの大きなお灸;打膿灸が脳裏に浮かびました。 元々の腎虚な体質を一度、ドカン!とリセットしてみるのも手だなっと。 というわけで、今日のところは、右膏肓へ置鍼して、へそ灸で大巨~滑肉門のうつぼを追い出して・・・の施術をしました。 さて、結果はどうかな? 私だったら、このまま膏肓か膀胱兪の置鍼+へそ灸で押し続けるでしょう。 戦に例えるなら、今は邪気が籠城戦に持ち込んでいるわけです。 邪気が立て籠もる城の前は広大な沼地となっていて、こちらの軍勢は足をとられてしまい、なかなか敵城に取り付けない状況なわけです。 まるで日露戦争の旅順要塞攻防戦ですね。 無策な突撃を繰り返しても・・・敵城は堕ちません。 へそ灸は沼地を埋め乾かします。 膏肓や膀胱兪の補鍼は、味方に強力な機甲師団を増援します。 あとはひたすら砲弾を撃ち込み続けて、勝機を見たら果敢に突撃するだけです。 心因反応は、さながら敵のゲリラ戦です。 うまくいきかけては邪魔されることが繰り返されるでしょうが、それは末事。 いちいち気を取られないで、戦の本筋を見続けなければ勝てません。 敵城が堕ちれば、すべてが終わるのですから。 そんなことをいろいろ考えさえてくれた症例でした。 前世物語 美子レポート     妻の病気の意味  昔々、東京の下町に、いつも野球帽をかぶった少年がいました。ひとし、と言います。  ひとし君はさびしん坊でした。いつも石をけって帰って来ました。大きなランドセルが黒いカタツムリに変身します。  ひとし君の夕食はいつも仏さまと一緒でした。ちゃぶ台が野球場のように広がります。彼はキャッチャーが得意でした。  夜遅く、お母さんが帰ってきました。お母さんは女工をしていました。ひとし君はお母さんが大好きです。優しい目をしたお母さんは「今の妻」です。  今夜、彼はお母さんに頼みました。 「一緒に寝て欲しいなぁ」  でもお母さんはとても忙しいのです。ひとし君はお母さんのニコニコした顔を見ながら眠ってしまいました。 「だって仕方ないもの・・・」  朝、ひとし君は一人で起きました。もうお母さんは出かけていません。彼は一人で食事の支度をしました。お母さんは近所でも評判の働き者です。そしていつもニコニコしていました。  ひとし君は大学生になりました。今日は入学式です。彼は新しい学生服と大学帽をかぶっています。お母さんもきれいな着物を着ています。二人が門の前までやって来ました。彼はお母さんに何か言われました。怒られているわけではありません。でも彼は思いました。 「ごちゃごちゃ言わないで欲しいなぁ。そういうの、嫌なんだ」  ひとし君はとうとうお母さんに言い返しました。そして怒って一人だけで門の中へと入って行ってしまいました。  その夜、彼が家に帰るとお母さんが黙って座っていました。ニコニコしていません。彼も黙って座り込んでしまいました。  ある時、大学生のひとし君は流感に罹りました。身体が寒くてたまりません。どんどん衰弱していきます。お母さんが心配そうに見ています。彼は思いました。 「もう死ぬのかなぁ・・・。お母さんに何も出来なかった。何もしてあげれなかった。これじゃぁ、生きてきた意味がなかったよ。何にも成しえなかったよ」  お母さんが励ましてくれます。 「ひとし、がんばりなさい」

2014年6月16日月曜日

おはようさん 2014.6.16.

今日の光の前世療法 個人ワークのテーマは「これからの天職がわかる過去生へ」でした。 今の仕事に行き詰まりを感じていて、もっと大きく展開しようかどうか・・・決めかねている50代女性です。 50代・・・いろいろ切実な問題を抱える年頃です。 40代の頃の勢いにも衰えを感じられ、60代の半ばあきらめムードも口惜しく・・・が50代かしら。 高校生の子供が不登校&不良っぽくなったのにどう対応していいのかわからないとも・・・。 この方のワークは数ヶ月前に予定されていましたが、お父さまが亡くなられて、今日まで延期となっていました。その父との関係もこころに引っかかっていると・・・。 (その他、プライベートなあんなこと&こんなことも・・・) 降りた過去生は、ヨーロッパのブロンドの髪の毛&黒い目の女性:メアリーでした。 厳しく怖い父親と優しいけれど無口な母親と弟との4人暮らしの生活でした。 その父親は今の父親、その母親は今の母親でした。 ジョンと結婚しましたが、すぐにジョンは病死してしまいます。子供は授かりませんでした。 それからは実家で母親とずっと二人で暮らしながら(父親は死んでいました)薬草の薬を売って生計を立てていました。そして母親が亡くなった後、しばらくして独りで寂しく肺病で死にました。 死んで魂:意識体が身体を離れて浮かび上がっての感想は「ずっと寂しい人生でした」 その人生の最大の節目は、夫が亡くなった後でした。 節目だから別の道があります。その別の道は、再婚していました。ただ、節目の分岐点に何があったのか?はわかりませんでしたが、その再婚相手が今の夫でした。 バルドー:中間世を高く高く昇りながら、その過去世と今生を見比べてもらうと・・・・ 「今と全く同じです」 光との対話は、神さまの姿をして現れてくださいました。 天職に関しては、「あまり頑張りすぎないで、今の仕事の中で、もっとお客さんに尽くしなさい」という神言でした。 つまり・・・大きくせずに、今のまま、やっていれば大丈夫ですよ、ということです。 子供への対処は「優しく見守ってあげなさい。大丈夫。自分でちゃんと乗り切りますよ」 信じて&信じて見守ること。それも愛です。 天職を果たすことができた未来の自分の姿を神さまに見せてもらうと・・・ 自分も夫も子供(もう立派な大人になって伴侶までいる!)もみんな笑顔で家に集まっている場面が見えました。 未来の自分からは「頑張りすぎないように。今の仕事をしっかりとやり続けて。ハーブやアロマの勉強も始めたらいいですよ」というメッセージを。 未来の子供からは「今はちゃんと見守っていてね。大丈夫だから。ちゃんと自立するよ」と。 未来の夫からは「肝臓の病気をして、手術をしてから、お酒はやめたよ」と。 (えぇっ 肝臓の病気で手術になるのっ!と叫んでおられました・・・) 亡くなった父親にも会えました。 父親の魂は、生前の頑固さも厳しさも消え失せ、とても素直にこころのうちを語ってくれました。 生前の父親の寂しさ・悲しさ・辛さを感じ取って・・・許しに結びついたのではないかな、と思います。 このワークが父親の生前ではなく、亡くなった後に延期された理由は、正にこの父親のこころのうちの想いとの対話が必要だったからでしょう。 この方のこれからの人生行路の澪標を指し示し、 亡くなった父の魂を癒やし、 子供を信じる力を与えて、子供の未来を救い、 夫の病気を未病で防いだ、 そんなハットトリックなワークでした(*^^)v 前世物語  私はいつもこうやって、先生の訳のわからない話に丸め込まれてしまいます。 「正月恒例の箱根駅伝は知っているでしょう。あれは各大学十名で箱根まで往復しますよね。一本のタスキを繋げていくところは、生まれ変わりが一本のヒモのように見えるのと似ています。各々の人生を十名の選手としましょう。自分の担当区間を無事に走り終えていけば、タスキは繋がっていきます。でもあの駅伝、途中棄権する選手もいますよね、アキレス腱を切ったり、骨折したりして。途中棄権した選手がベンさんなのです。タスキはベンさんのところで途絶えてしまいます。でも、駅伝には繰り上げスタートというのがあるのです。途中棄権や規定時間内にゴール出来なかったら、次の走者は繰り上げスタート用のタスキをかけてスタートするのです。ここでタスキを魂と考えてみてください。ベンさんの次の人生の走者は、ベンさんがゴールしないため繰り上げスタートとなって、繰り上げスタート用のタスキをかけて走り始めました。  個々の魂は光の源に近づくにつれて個を失いひとつになっていきます。ワンネスです。そんな光さんはベンさんのタスキも繰り上げスタート用のタスキもまったく同じ色とデザインにしました。なぜなら光にとってはどのタスキも同じものだから、です。これが駅伝理論です」 「なるほど・・わかりやすい、いえ、イメージしやすいですね。選手個人のレベル、各大学のレベル、大学生全体のレベル、そして箱根駅伝というグローバルなレベル、そういう視点が同時に存在しているのですね。でも先生は生まれ変わりが連綿と続いている・・・なんて思っていなかったでしょう?」 「そうだね。すべての人生、過去生も現生も未来生も今、この時に同時に動いているという概念だね。直感ではこの概念が一番、当を得ていると感じるけど漠然としすぎていて、まだ美子さんにもうまく説明できないんだ。パラレルワールドも駅伝も時空理論も・・・すべてが収束されている感じかなぁ。きちんと説明してあげれるようになるまで、楽しみにしておいてね」  P.S. 先生の思考は奥深くてよくわかりません。もしかしたら気が狂ってる? のかもしれませんね。でも、新しい時代を切り開いていった人たちは、みんなそういうものだったのかもしれません。私の今回の人生はこれ一回きりです。だからこそ今を楽しみ、ポジティブになれる人と共に生きていきたい、と思います。先生は私にこう言いました。 「美子さんは私を弾よけにして前に進んでください。私が倒れたら私を踏み板にして前進してくださいよ。後ろを振り向いてはいけません。ただ前に進んでください。これが私の美子さんへの遺言ですからね」  そう、私も前進あるのみ! そう誓いかけて、私は先生の催眠にかかっているのに気づきました。私は意地悪な反撃に出ました。 「じゃぁ、もし私が先に倒れたら、先生はどうするのかな?」 「そりゃぁ当然、助け起こして神さま、仏さま、ブルーウォーターに美子さんが生き返りますように、ってお願いするよ」 「ほらね、先生はズルいんだから。いつもそうやって主役を持っていっちゃうでしょう。そして二人が死んで魂になったら、私の魂は先生の魂に『助けてくれてありがとう』って言わされちゃうんだから。いいですよ、どうせ私の魂は先生の魂に『感謝』を学ばされているんだから・・・。それと『許し』もね。だってね、ここの看護婦さんたちはみんな、何度も先生のトンチンカンで独りよがりな言動にブチ切れて『辞めてやる!』を繰り返してるのよ。みんな、先生の『許し』の実地研修にヘトヘトなんだからね。だから私だってそのうち、先生にブチ切れる時が来るわ。『感謝と許し』はペアーだものね・・・。 先生の感謝は私たちの目に見えない波長なのよ。強い紫外線みたいに、気づかないうちに心にシミだけを残しちゃうんだわ。だからね、もっと目に見える光にならなくちゃね。見れる人だけでいい、じゃダメなのよ、誰からも光として見えないとね。私のテーマが『感謝と許し』なら、先生のテーマは『あまねく広がる光』かな?」  先生は困り顔で答えました。 「美子さん、ここP.S.だろう・・・長過ぎるんじゃないの?」  ホント、懲りないヤツです。私はおかしくなって笑いながら言いました。 「いいのよ、中谷彰宏さんも書いてたわ、P.S.から面白くなるって」 P.S.2 せっかくの過去生レポートがふたりの交換日記になってしまうので、以後、P.S.は封じ手となりました。

おはようさん 2014.6.15.

今日は北辰会 藤本蓮風先生の「癌と治療」の講演を聞きました。 どの経穴に何をしたか・・・だけをマネしても、それなりの腕がない鍼師では、癌が治るどころか患者さんの死を早めてしまう・・・そのお気持ち、よくわかります。 それなりの腕になるには、少なくとも10年はかかるとも・・・。 確かに今、私が癌患者さんに鍼治療をご紹介するとしたら、蓮風先生しかおられません。 自分が癌になったら、蓮風先生のところへ日参したい、と思うからです。 鍼の世界に入ってみて・・・ 鍼は剣の道とそっくりです。 例えば、未熟者が新陰流無形の位や二天一流弱法師の位をマネして太刀を構えたとしても・・・勝敗は目に見えています。 日々の厳しい鍛錬と天賦の才能があって、剣の達人への道が開けるのです。 癌を鍼治療するのは、刃を抜いた癌との真剣勝負をするということです。 負ければ・・・死ぬのは患者さんです。 自分が死ぬより辛く重い阿修羅の道を歩む覚悟はあるのか?  その覚悟がある者のみ、俺について来い! 蓮風先生の魂の声が聞こえてきたように思いました。 癌に鍼治療で向き合う時、癌はすでに手術や化学療法などで酷い手負いの状態です。 怒り狂ってる大熊に太刀を抜くようなものです。 毘沙門天の形相で口から血を吐き出しながら突進してくる大熊の胸元に飛び込んで心の蔵をひと突きにしなければ・・・負けです。 そんな深淵で力強いが柔らかい鍼を打てるのか・・・剣の極みですね。 医者は外科の血の多いものと内科の血が勝っているものの2つに分けられます。 鍼は正しく外科の血です。 それも濃密な外科の血がないと、癌治療の針は打てません。 う~ん、そんな外科医(元 外科医も含めて)は・・・若干名 脳裏に浮かんできますが・・・この歳になると(奥方や権力・金力に)牙を抜かれてしまってます。あかんなぁ。。。 剣を極めて何になる?  江戸時代にはそう言われていました。 鍼を極めて何になる?  そんな鍼灸師ばかりになってきたことを蓮風先生は強く嘆いておられます。 外科を極めて何になる?  外科医の世界も同じです。美容形成・不妊治療・眼内レンズにレーシック・・・もうかりまっせぇな外科だけが闊歩している昨今です。 だからこそ、癌がどこまで鍼で治るのか? 癌の鍼治療の症例を積み重ねていく必要を感じました。 前世物語  先生は、強いネガティブなエネルギーを意図的にコントロールして患者さんに取り憑いていた意識体に数例出会ったそうです。詳しくは教えてもらえませんでしたが、とても一回のワークで解決できるものではなかったようです。もちろん、映画「エクソシスト」に出てきた悪魔のようなものではなかったそうですが、カトリックの長い歴史では、ああいった「悪魔のようなもの」も確認されているらしい、そうです。ワークの部屋に神社のお札が置いてあるのも、先生が言うには「イザという時のお守り」なのだそうです。なんだか心配になってきた私に先生はこう言ってくれました。 「大丈夫だよ、美子さん。臭いセリフだけど、この命をかけて君を守り抜くからね」  その後、先生は話題を移しました。 「美子さん、この症例でおもしろいことに気づかなかったかな?」 「生まれ変わりが一本のヒモのように連綿と続いていくものだったら、ベンさんの魂が今までの三千年間、光に戻らずに閉じ込められていたのに、なぜこの患者さんが今、存在しているのですか? 生まれ変わりが一本のヒモのように続くのだったら、この患者さんはベンさんの生まれ変わりではない、ということになります」 「いいところに気がついたね。その通り、これはとても解釈が難しい問題なのです。パラレルワールドの概念でも説明できます。生まれ変わりなど存在しない、ただ過去に生きた人々の記憶がどこかに蓄積されていて、過去生退行はその膨大な記憶の中から問題解決に最もふさわしい人生記録を見ているだけだ、とも説明できます。そして私はこれを駅伝理論で説明しています」 「駅伝理論ですか???」

2014年6月15日日曜日

おはようさん 2014.6.14.

土曜日。 しっかりと午前診して、せっかく晴れたので、まほちゃん(HONDA VT1300CX)と一緒に阪神高速を大きく一周して、夜は THE ALFEE 大阪フェスティバルホール・コンサートに参戦してきました。 THE ALFEEは今年 40周年。 坂崎さんもタカミーも今年、還暦です。 でも、元気いっぱいにロックンロールを掻き鳴らしています。 演歌歌手の皆さんは、それなりのお歳になると、それなりのアクティビティに落ち着くように見えます。 しかし、THE ALFEEとスターダストレビューは演奏はもちろんのこと、新曲のR&Rマインドにいささかの落ち着きも見られません。ますます過激に&ファンキーになっているかな。 THE ALFEEもスターダストレビューも自分たちの曲の作詞&作曲はすべて自分たちでやっています。 そこが演歌歌手さんたちと違うところかしら? TV苦手でコンサート大好きなところも関係あるかもね。 今夜のMCで「TVに出演していると魂が吸い取られる」なんて冗談を言っていましたが、もしかしたら本当かも・・・魂&生気が知らぬ知らぬのうちに吸い取られて年相応に落ち着いてしまう・・・のかものはし。。。 さて、今夜のコンサート THE ALFEEのコンサートは何回目かしら?・・・20回以上かな 今夜は最初から不思議な感覚でした。 R&Rのビートと音が波のように押し寄せて来て、気がつけば、そのビートと激しい音の波の上を軽快にサーフィンしてる自分がいました。 これまではノルと言っても、ビートに合わせて手拍子する(THE ALFEEのコンサートは多種多様な手拍子と振付があって・・・面白いですよ)くらいでしたが、今夜は異次元にパワーアップ!してました。 ビート&音がますます強く大きくなってくると、波は海となって押し寄せてきました。 気がつけば、私はイルカになっていて・・・まるで龍のやうに激しく動き回る海の中をスイスイと泳ぎ回っていました。 あぁ これが音楽にノルということなんだなぁ・・・能楽の拍合 つかみました。 THE ALFEEの曲は、1曲の中でさまざまなビート&音の変化を味わわせてくれます。 3人の全く異なる個性が1曲の中で次々に爆発!するからでしょう。 静かな海を泳ぐより、うねり跳び回る龍のやうな海が大好き・・・きっとイルカさんは言うでしょうね。 CDを買うわけでもなく(アルフィーファンの皆さん、ゴメンナサイ)、有名な曲しか知らないのに、もう10年近くもコンサートに通っている訳が・・・なせかアルフィーに惹かれてきた理由が今夜、わかったような気がしました。 そんなことを思いながら、海を自由に&楽しく泳ぎ回っていると・・・ ビート&音が海から風に変わりました。 ビートの風  音の風  そんな風たちを真っ正面に受けていると、フッと身体が浮かんで、今度は鳥になっていました。 風を読みながら高く高く昇っていく渡り鳥のように・・・R&Rの風の中を爽快に滑空して・・・とっても気持ちよかったですよ。 本当に身体が浮きそうでした。浮かび上がりかける度に足が地面を探します。そして・・・飛べない、着地してしまいます。 何度、繰り返したかしら?  本当にもうちょっとでピーターパンのように飛び上がれそうでした。 押し寄せてくるビート&音を五感と感性と本能だけで感じて、身体のオーラ 衛気を広げて風をいっぱいに受ければ・・・飛べます。そう確信しました。 邪魔をするのは左脳と常識。それに怖さ・・・でした。 それはまるで雛の巣立ちのようです。 足元が怖くて、飛び立てない・・・飛ぼうと羽ばたくけれど、足が地を離れると途端に不安になる・・・あの感じです。 ビート&音は海であり、風であり。 イルカのように、渡り鳥のように。 素晴らしい体験をさせていただいた夜でした。 前世物語  非常に強い憎しみの症例でした。 「ベンの魂はそれから三千年もの間、暗い牢獄の中にいました」  ベンの魂に憎しみを捨てるように誰かが言わないかぎり、ベンの魂は憎しみの中で永遠に氷ついていたことでしょう。ベンが閉じ込められていた部屋はベンの魂が開放された後も、彼の憎しみのエネルギーが強く染み込んでいることでしょう。このようなネガティブなエネルギースポットは世界中いたるところにあります。憎しみ、恨み、妬み、悲しみ・・・強いネガティブなエネルギーに我を忘れた魂は、肉体を離れてもすぐに光に戻ることが出来ないのです。これらの強いネガティブなエネルギーは、まるで真っ黒でネバネバしたタールのように光の魂にへばりつき、魂の光を完全に遮断してしまうからです。  肉体を離れた魂のレベルでは時間軸は存在していませんから、ある意味では、強いネガティブなエネルギーの魂は永遠に生き続けるのです。  ベンの魂は部屋に閉じ込められました。本来、強いネガティブなエネルギーの魂も普通の魂と同じように自由に空間を移動できます。先生の解釈では、憎しみや恨みなどのあまりに強すぎるネガティブなエネルギーにさらされた魂は肉体を離れて魂に戻ったことさえ気づかずに、ただ憎しみや恨みなどのネガティブなエネルギーが燃え盛っている火の玉状態にあるのだそうです。例えば太陽が核融合で光り輝くように、強いネガティブなエネルギーがきっかけとなって、憎しみや恨みなどが核融合反応を引き起こすことで魂が火の玉状態になるのだそうです。火の玉となった魂は光に戻ることさえ忘れて、その場に立ち尽くして燃え続けるのです。ベンの魂はこの状態だったのでしょう。  強いネガティブなエネルギーを持った魂は自由に時空間をさまよいます。ただし、ポジティブなエネルギーの人に近づくとネガティブなエネルギーが中和されて元気がなくなってしまいますので、どうしてもネガティブなエネルギーを持った人のところに集まります。これは生きている時でも同じだと思います。恨みには恨みが、憎しみには憎しみが、悲しみには悲しみが・・・集まってきます。「前世からの呪い」もあるかもしれませんが、前世から持ち越したちょっとしたネガティブな癖が彷徨っている強いネガティブなエネルギーを引き寄せているのかもしれません。「あなたは深い業ごうだから今生だけでは救われない」のではなく、今生でその「ちょっとしたネガティブな癖」に気づいて止めることが出来れば、取り憑いている強いネガティブなエネルギーはどこかへ行ってしまいます。先生の話を聞いていて、私はそう確信しました。  過去生退行催眠で今回の症例のように、過去生で「成仏していない」魂を光へと戻してあげることは珍しくないそうです。  では、悪魔だとか、悪い霊などはいないのでしょうか?

2014年6月14日土曜日

おはようさん 2014.6.13.

いよいよサッカーワールドカップ ブラジル大会が始まりましたね。 ブラジル・・・約20年前に、世界脳波筋電図学会(ディオデジャネイロ)に懸賞論文が採用されて行きました。 今日はその思い出話を徒然に・・・ 地球の裏側・・・サンフランシスコが行程の⅓ ブラジルまで24時間のフライトでした。機内食は4回・・・3回目からスルー とても食べられませんでした(~_~;) あの頃はまだブラジルは超インフレで、1ヶ月で現地通貨が½になる・・・なんて怖ろしい噂もありました。 ともかく物騒だけど、本能がワクワクしてくるような楽しさ&高揚感のある国で、私の大好きな国のひとつになりました。 現地に着くなりガイドさんから「絶対にガイドから離れるな。10m離れると危ない!」なんて脅されて・・・でもそれは本当で、学会期間中、参加した日本人ドクター数十人中6,7人が盗難に遭っていました。それも腕にはめている腕時計をひったくられる・・・なんて神業で。 ホテルの入口にも、ロビーにも、そう、プールサイドにも機関銃を持った警備員が立っていました。 プールからビーチに簡単に降りられるし、あこがれの海岸まで100mもないのですが・・・プールサイドから向こうはホテル外なので責任持てないと言われて・・・。 でも、そのプールサイドが素晴らしい! PLAYBOYのモデル級の美女たちがいっぱいなのです。否! 全員 PLAYBOY級! それも・・・全員 トップレスで下はタンガ!! この世の楽園だぁぁ(;^^)ヘ.. でもね・・・1時間もすると・・・飽きちゃいます。見慣れちゃう・・・混浴温泉気分・・・(^^ゞ なぜか ブラジルは美人ばかり。 プロポーション抜群! 肌の色もこんがりキツネ色。 その訳を知って、ブラジル最幸 人間って素晴らしいなぁ と感激しました。 WHY? ブラジルはポルトガル人に占領されました。だから今でもポルトガル語です。 ポルトガル人は混血政策が大好きだったそうです。 そこがスペイン人との大きな違い(ご存じの通り、マヤは完全に破壊されましたよね) ポルトガル人は占領すると、現地人と混血しまくったそうです。 人種など気にしない。 日本からもブラジル移民団が移住したように、世界中からさまざまな人たちが移住してきました。 そして、ますます混血しまくって・・・今のブラジル人となったそうです。 だから、ブラジルでは先祖が白人・アジア人・アフリカ人・黒人・土着民・・・なんて差別はないのだそうです。だって、意味ないもん。誰の先祖を辿っても・・・ごちゃまぜですからね。 そして、人間という生きものは、混ぜれば混ぜるほど、美しくなっていくのです。 ブラジルに人種差別はない! ガイドさんは自慢気に言っていました。 そして、人間という生きものは、混ぜれば混ぜるほど、美しくなっていくのです。 私はFaceBookで、中判写真やピンホール写真、フィルム写真好きの世界中の仲間たちと繋がっています。 FBでは人種、肌の色、宗教・・・関係しません。ただ、「写真好き」だけで普通にお友だちになれます。言葉だって通じません。アラビア語なんてサッパリです。でも、何となく気心が通じます。 この「写真好き」を「愛」に変えれば、世界中の人たちと愛し合うことだってできます。 「写真好き」を「愛」に変えるのは難しいですか? 私は簡単だと思います。 邪魔をするのは先入観・・・常識とも言いますね。 ○○はこうあるべきだ。○○はこれしかない。○○は××ではない・・・という決めつけです。 そんな視野の狭い人、頭の固い人、自由が怖い人は、いつになっても、何回生まれ変わっても、トップレス&タンガの美女が鈴なりの天国パラダイスには招かれないのです。 そして、次の文明、次世代の世界の中心はブラジルになるのではないかなっと思うのでした。 前世物語 「あの子が主人で、私は奴隷です。私は畑仕事をしています。あの子が私を見ています。私はあの子が嫌いで、いつも怒っています。私はどこかに閉じ込められました。出て来れません。また憎しみながら死んでいきました」 「あなたたちは、いつもそんなに憎しみを溜め込む人生ばかりなのですか?」 「そうです」 「では私はどうすればいいのですか?」 「愛してあげなさい」 「どうやったら愛せるのですか?」 「私も傷つけています。みんな傷つけています。でも、みんな愛を欲しがっています。理解してあげなさいね、って言われました」 「私が一番あの子を傷つけた人生を見せてください」 「私は侍です。あの子は町娘です。障子の木戸の中に連れ込んで無理矢理抱いています。あの子は舌を噛んで死にました」 「死んだ町娘はどんな気持ちでしたか?」 「私を憎んでます。そんなに嫌いじゃなかったのに・・・」 「あの子も私に憎しみを溜め込む人生をたくさんしてきたのですか?」 「・・・・・・」 「人間は何のために生きてるのですか?」 「愛のためです」 「私はどうやって愛したらいいのでしょうか?」 「もっと自分を愛しなさい」 「ここまでの私の人生は順調ですか?」 「よく頑張っていますよ」 「私に愛する力がありますか?」 「あります。自分を信じなさい」

2014年6月13日金曜日

おはようさん 2014.6.12.

木曜の午後は藤本漢祥院での研修&鍼治療をしていただく日です。 今日は研修生が少なかったので、癌患者さんの井穴刺絡のアシストをさせていただきました。 蓮風先生が手の指先を刺絡していった後、血を絞る係です。 この患者さん、私の「光の前世療法」を受けられて、蓮風先生をご紹介した縁のある患者さんです。 刺絡はの絞り始めはどす黒かった血が次第にきれいに&少なくなっていきます。 いろいろお話しながら絞っていましたが、話題が休職中のお仕事のことになると、それまできれいになってきていた血が急にどす黒くなってしまいました。 面白い&すごいですね。 井穴は小指から親指まで、それぞれに深い意味があります。 小指外側:少沢(SI1)  手の太陽小腸経 心経が最初に流注する経穴なので気血が潤沢です。狭心症や胸痛、激しい頭痛、尺骨神経麻痺に対して効果があるほかに、意識を失ったときなどの気つけの妙穴とされています。 清熱、利咽、開竅、通乳、通経活路作用。熱病、人事不省、頚項部の運動障害、頭痛、心臓病、リウマチ、咽喉痛、咽喉部の腫脹、乳汁分泌不全、咳嗽、心煩。 小指内側:少衝(HT9) 手の少陰心経 少衝穴は心経の井穴で、「井」は水の出るところを意味し、経気が小指に向かって突然、水が溢れ出る様を例えて名づけられました。「此を十井の穴と為す。之に鍼して起死回生の妙有り」 開竅醒神、解熱蘇厥作用。動悸、心部痛、胸脇痛、熱性疾患による昏迷、癩狂、人事不省、心臓病、呼吸困難、ノイローゼ。 薬指:関衝(TE1) 手の少陽三焦経  泄熱、開竅、利喉舌、活血作用。頭痛、脳充血、眩暈、眼充血、因喉部の腫脹、舌強直、心煩、口渇、耳鳴り。 中指:中衝(PC9) 手の厥陰心包経。泄熱、煩を除く作用。熱病の煩心、無汗、舌強直、ノイローゼ、正中神経マヒ、心悸亢進、高熱疾患。 人差し指:商陽(LI1) 手の陽明大腸経。清熱(泄熱)、散寒、消腫、開竅醒神作用。咽喉部の腫脹、疼痛、歯痛、手指の痺れ、昏迷、頚部リンパ腺炎、気管支喘息、耳鳴り、舌瘡、肩背から欠盆までの痛み、悪寒発熱。 親指:少商(LU11) 手の太陰肺経。清熱、利咽、気血の調節作用。肺臓熱、手指痛撃、夜驚症、鼻出血、扁桃炎、咽頭炎、耳下腺炎、発熱、 、気管支喘息、咽喉部の腫脹、脳卒中等。 ということで、ブログを書きながらお勉強をしてしまいました(;^^)ヘ.. こんなにも複雑だけどシンプルな身体って、やっぱり神さまに愛されていなきゃ 一秒一日たりとも生きていけないんだよって思うのでした。 前世物語 「その上はどうなっていますか?」 「宇宙です」 「その宇宙を突き抜けると何が見えますか?」 「明るいモヤ・・・誰か・・・」 「どんな人ですか?」 「仙人みたい・・・」 「その仙人に尋ねましょう。今の子供との関係から私は何を学ぶのですか?」 「すべてを許しなさい」 「今回の私の人生の目的は何ですか?」 「笑ってます。そのままでいいよ、って」 「今回の私の人生でのいろいろな病気の意味は何ですか?」 「憎しみを持ってはいけません。許しなさい」 「持ち越してきた憎しみを私はどうしたらいいのですか?」 「すべてを許しなさい」 「なぜ私は何度も生まれ変わっているのですか?」 「許すことを学ぶためです」 「私は今までに何回生まれ変わりましたか?」 「いっぱい・・・」 「それらの人生の中で、今の子供とは何回、人生を共にしましたか?」 「何回も・・・。憎たらしい・・・」 「私はいつもあの子を憎むような人生なのですか?」 「はい」 「あの子も私を憎んでいますか?」 「本当は愛してもらいたいのです。いつも私があの子を拒んできたのかもしれません」 「私があの子に愛された人生はありますか?」 「はい」 「私が一番あの子に愛された人生を見せてください」

おはようさん 2014.6.12.

木曜の午後は藤本漢祥院での研修&鍼治療をしていただく日です。 今日は研修生が少なかったので、癌患者さんの井穴刺絡のアシストをさせていただきました。 蓮風先生が手の指先を刺絡していった後、血を絞る係です。 この患者さん、私の「光の前世療法」を受けられて、蓮風先生をご紹介した縁のある患者さんです。 刺絡はの絞り始めはどす黒かった血が次第にきれいに&少なくなっていきます。 いろいろお話しながら絞っていましたが、話題が休職中のお仕事のことになると、それまできれいになってきていた血が急にどす黒くなってしまいました。 面白い&すごいですね。 井穴は小指から親指まで、それぞれに深い意味があります。 小指外側:少沢(SI1)  手の太陽小腸経 心経が最初に流注する経穴なので気血が潤沢です。狭心症や胸痛、激しい頭痛、尺骨神経麻痺に対して効果があるほかに、意識を失ったときなどの気つけの妙穴とされています。 清熱、利咽、開竅、通乳、通経活路作用。熱病、人事不省、頚項部の運動障害、頭痛、心臓病、リウマチ、咽喉痛、咽喉部の腫脹、乳汁分泌不全、咳嗽、心煩。 小指内側:少衝(HT9) 手の少陰心経 少衝穴は心経の井穴で、「井」は水の出るところを意味し、経気が小指に向かって突然、水が溢れ出る様を例えて名づけられました。「此を十井の穴と為す。之に鍼して起死回生の妙有り」 開竅醒神、解熱蘇厥作用。動悸、心部痛、胸脇痛、熱性疾患による昏迷、癩狂、人事不省、心臓病、呼吸困難、ノイローゼ。 薬指:関衝(TE1) 手の少陽三焦経  泄熱、開竅、利喉舌、活血作用。頭痛、脳充血、眩暈、眼充血、因喉部の腫脹、舌強直、心煩、口渇、耳鳴り。 中指:中衝(PC9) 手の厥陰心包経。泄熱、煩を除く作用。熱病の煩心、無汗、舌強直、ノイローゼ、正中神経マヒ、心悸亢進、高熱疾患。 人差し指:商陽(LI1) 手の陽明大腸経。清熱(泄熱)、散寒、消腫、開竅醒神作用。咽喉部の腫脹、疼痛、歯痛、手指の痺れ、昏迷、頚部リンパ腺炎、気管支喘息、耳鳴り、舌瘡、肩背から欠盆までの痛み、悪寒発熱。 親指:少商(LU11) 手の太陰肺経。清熱、利咽、気血の調節作用。肺臓熱、手指痛撃、夜驚症、鼻出血、扁桃炎、咽頭炎、耳下腺炎、発熱、 、気管支喘息、咽喉部の腫脹、脳卒中等。 ということで、ブログを書きながらお勉強をしてしまいました(;^^)ヘ.. こんなにも複雑だけどシンプルな身体って、やっぱり神さまに愛されていなきゃ 一秒一日たりとも生きていけないんだよって思うのでした。 前世物語 「その上はどうなっていますか?」 「宇宙です」 「その宇宙を突き抜けると何が見えますか?」 「明るいモヤ・・・誰か・・・」 「どんな人ですか?」 「仙人みたい・・・」 「その仙人に尋ねましょう。今の子供との関係から私は何を学ぶのですか?」 「すべてを許しなさい」 「今回の私の人生の目的は何ですか?」 「笑ってます。そのままでいいよ、って」 「今回の私の人生でのいろいろな病気の意味は何ですか?」 「憎しみを持ってはいけません。許しなさい」 「持ち越してきた憎しみを私はどうしたらいいのですか?」 「すべてを許しなさい」 「なぜ私は何度も生まれ変わっているのですか?」 「許すことを学ぶためです」 「私は今までに何回生まれ変わりましたか?」 「いっぱい・・・」 「それらの人生の中で、今の子供とは何回、人生を共にしましたか?」 「何回も・・・。憎たらしい・・・」 「私はいつもあの子を憎むような人生なのですか?」 「はい」 「あの子も私を憎んでいますか?」 「本当は愛してもらいたいのです。いつも私があの子を拒んできたのかもしれません」 「私があの子に愛された人生はありますか?」 「はい」 「私が一番あの子に愛された人生を見せてください」

2014年6月12日木曜日

おはようさん 2014.6.11.

今日は自然の流れで初刺絡の日になりました。 ひとり目は、ずっと前から通院しているおじさん。 お仕事辞めてから食べ過ぎ&飲み過ぎで糖尿病もお腹も出てきて、最近は胃潰瘍気味。 久しぶりの診察で・・・おでこが真っ赤! 鬱血してました。 血圧も上がっていて、脈は緊。最近、頭重感が続いているとのことで・・・ 背候診はひどい腎虚。腹診はかなりの肝火上炎。 つまり・・・空焚き状態 オーバーヒートで爆発寸前ですね。 腎虚はお灸で補法して・・・このままだと脳卒中の危険性が高かったので !!! 後頭部~うなじを触ると熱邪がギュウギュウに詰まっていました。 18Gピンク針でチョンチョンチョンと瘂門(GV15)周辺に刺絡をすると、 どず黒い血がダラダラと出てきました。 腰へのお灸が終わって仰向けになってもらうと・・・顔色から黒さがなくなっていました。 おでこも綺麗なピンク色に! なかなか取れなかった肩こりも楽になったと・・・やりましたね(*^^)v こういう日は初物が続くものです。 初診のおじいさん。 どこの病院、あらゆる診療科で精査&投薬されても全く治らない頭痛で来られました。 問診上は演技性パーソナリティ障害を疑う、ちょっと支離滅裂な頭痛の訴えで・・・ 脈は緊 舌は赤で所々に黄膩 背候診で神道(GV11)~至陽(GV9)に圧痛 左膈兪に実邪 腹診は腎虚なし 広汎に熱邪の広がり 肝火上炎強い 柴胡の証++ 肝鬱化火から肝火上炎して心(神)衝してると弁証して・・・ 至陽に鍼をしながら、瘂門(GV15)へ刺絡をしました。 これまたドロドロな血が流れ出てきて・・・ うつぶせのままのおじいさん曰く「何か頭痛が楽になってきたわ」 思えば、蓮風先生に私も瘂門あたりへの刺絡をしていただいている意味は、そろそろ刺絡も始めなさいよ!という神さまの声だとわかっていました。 でも、さすがに患者さんの手指に刺絡するのは・・・何度かチャンスはありましたが・・・あと一歩が踏み出せませんでした。 だって・・・やっぱり・・・普通の内科の外来ですよぅぅ(^^ゞ どうしたもんかな? とちょっと悶々としていたから、神さまが背中を押してくれたのですね。 蓮風先生に瘂門辺りへの刺絡をしていただいている時、ちょっと不満だったのが「自分では全く見えないこと」でした。 そりゃぁ、うなじ~後頭部ですからね。体外離脱でもしないと我が目では見れません。 ・・・そうか!! 自分で見られないということは、患者さんからも見られないということですよ!! そうなんです!! 百会や瘂門への刺絡をすればよかったのです。 目から鱗が落ちました!!! というわけで、私の鍼灸も刺絡解禁です。 脳卒中になった人を治す・・・脳外科時代の昔の話。 脳卒中になりかけの人を治す・・・開業してから今までの話。 脳卒中にならないように生かす・・・まさしく未病を治す これからの話です。 刺絡は脳卒中の未病にも、癌の治療にもよく効きます。 うまく使いこなしていけば、とても身体に優しい治療法です。 今後の展開がとても楽しみです。 前世物語 美子レポート     病気の意味  昔々、エジプトに、ベンという黒人の男がいました。  ベンは脅迫されていました。グリーンの目をした王様の命令です。 「お前の美しい妻を差し出せ」  ベンは自分を追い詰めていました。誰とも話をしなくなりました。娘を殴っては後悔する日々でした。 「かわいくない娘だ」 その娘は「今の子供」でした。  ある日、ナイルの瞳をした妻と娘は宮殿にいました。娘はうれしそうです。  ベンは窓もない牢獄に繋がれていました。左手、左肘、左足。冷たい石壁がのしかかります。とても 静かです。彼は呟きます。 「早く死にたい・・・」  やがてベンの魂は頭から抜けました。彼の魂はまだ憎しみを持っています。 「あいつがオレの幸せを奪ったんだ」  ベンの魂はそれから三千年もの間、暗い牢獄の中にいました。壁を抜けられないのです。静寂が石壁 を滴ります。憎しみが闇に溶け出します。  先生は尋ねました。 「今のあなたはベンさんの魂に何と言ってあげますか?」 「良かったね・・・死ぬことが出来て・・・。ベンさんは頷いています。恨んじゃいけないよ。恨んだり、憎しみを持っては・・・憎んではいけない。すべてを許さなくてはいけないよ・・・。彼は頷いています。あっ・・・壁を抜けました・・・」  先生はベンの魂共々、高みへと導きました。 「ベンさんと一緒に上にあがりますよ。高く高く、どんどんあがります。その高いところからベンさんの人生を見おろします。そして何か感じること、気がつくことはありますか?」 「憎しみを持ったまま人と接してはいけません。すべてを受け入れなさい」  先生はさらに高みへと導きました。 「もっともっと高く高くあがります。下の方にベンさんの人生と、今のあなたの人生が平行に並んでいます。その高い高いところからふたつの人生を見おろします。そして何か感じること、気がつくことはありますか?」 「いつも怒っていて不本意なことが許せません。納得のいかないことは我慢ならないのです。今の人生の中での様々な問題は結局、ベンさんと一緒なのです」  先生は遠い上へと導きます。

2014年6月11日水曜日

おはようさん 2014.6.10.

時々、ここに登場する乳癌+全身骨転移のおばあちゃん。 今日、抗ガン剤癌癌 ちゃう ガンガン入れまくる○○な外科医から突然、お手紙が来ました。 最近の諸検査でも(その病院は検査が大大大好き!)原発巣の再発も骨転移の増大も全く認められないとのことで・・・ う~ん 意図がわからぬ・・・ どうだ! 俺様の治療の素晴らしさを思い知ったかぁ 東洋医学などクソくらえだ! 西洋医学の威力 思い知ったかぁぁ ハッハッハッ!  なのかな? まさか・・・ 先生の鍼灸治療がここまで癌治療に効果があるとは思いませんでした。今後もよろしくお願い致します・・・まさかねぇ(;^^)ヘ.. 癌が縮小するとか、消えてなくなる・・・が目的ではなく(勿論、それは最幸やけど)、痛みがなくなり、QOL 日々の生活が元通りできて、美味しく食べられて、笑えて、眠れて・・・でええやんか、が東洋医学の目指すところだと思います。 だったら、ホスピスと同じじゃん? いえいえ、ホスピスは医者もスタッフも家族も「根底にあきらめ」があります。患者さんもあきらめようとしています。 西洋医学と繋がっている限り、ホスピスは「もうダメ」がそれぞれのこころの根っこにあります。 もうダメだから、今を楽しもう。今を大切にしよう。悔いのない余生を送ろう。 それはそれで、なんだかとっても平均的日本人向けでいいのですが・・・私は嫌です。もっとジタバタしたい。そんなんで死ぬのは嫌や!が自分の素直な気持ちです。 東洋医学は、QOLの面ではホスピスと同じベクトルです。 でも、癌の治療をあきらめていません。 癌と同棲 ちゃう 同生。 癌が大きくなったり、悪さをしなけりゃいいじゃない。 ルームシェアーみたいなものですね。身体の一部を癌にシェアーしてあげる。まっ 仲良く、楽しくやっていきましょう・・・みたいな感じで。 癌さん、ルームシェアーのルールはね・・・自分の部屋を大切に使いましょう・共用の部屋はお互いに気持ちよく使いましょう・家主さんのお部屋には入ったらダメよ・お友だちを泊めないでね・大きな音楽やきつい香りは控えましょうね・・・そんな感じかしら。 天地自然の理のひとつに、どんだけ極悪非道な病原菌でも時が経つにつれて次第に弱毒化して日和見感染になってしまう、というのがあります。 私が脳外科医になったばかりの頃の緑膿菌もそうでしたね。 高齢者の癌なんて、何もしないで放って置いた方がQOLが断然良いのは周知の事実です。 (もう5年近く診ている肺癌のおばあちゃんもまだまだ元気です:肺癌はゆっくりゆっくり増大中ですが) それを手術や抗ガン剤で猛攻すると、俗に言う「癌が怒る」に陥って、あれよあれよという間に苦しんで亡くなっていきます。 だから、癌だって天地自然の流れを汲み取って「生かさず&殺さず」つきあっていけば、天寿を全うできるはずだと思います。 それができる治療法は東洋医学です。 超高齢化時代に入って、癌はますます増えてきます。 そして、医学の進歩という錦の御旗の下、超高齢癌患者さんたちに手術&化学療法&放射線療法&免疫療法といった「儲かる医療」が行われています。 やり尽くしてボロボロになったら、ホスピスへ・・・そこでも終末期医療の名の下に「儲かる医療」が続きます。 東洋医学を取り入れれば、医療費削減になることはわかっているのです。 でも・・・国民総幸福度よりも「1%の富裕層の100%の富」が絶対&優先される世界ではムリな話です。 ディズニーランドの夢の国でも・・・やっぱりムリだなぁ。。。 さてさて どうしたものか??  光さんもこればかりはなかなか教えてくれません。 それでも、いつか 前向きな&うれしい答えが降ってくるのを期待しながら、明日もやるべきことをがんばるのです。 前世物語  先生は大きな光の存在のところから雅子さんを、今この時へと戻しました。彼女は催眠から覚めた途端に泣き出しました。先生は黙って見つめています。カバ目に先程の光の存在の優しいエネルギーが溢れています。私は温かいおしぼりとお茶を用意しました。彼女はようやく落ち着きました。 「ありがとうございました。なんだか、まだ納得できないこともありますが、聞こえてきたというよりも私の心の奥深くから自然に湧き出でてきた感じのメッセージだったので、私にとっては本当に光というか、神様の言葉でした。帰ったらもっとしっかりと噛みしめてみます」 「しばらくの間、突然感情が乱れることがあります。泣きたくなったらドンドン泣いてくださいね。泣くことで今まで溜まっていたエネルギーが出ていきますからね」  彼女は微笑みながら頷きました。待合のソファーで大きなアクビをしている夫が見えました。彼女は嬉しそうに言いました。 「いつもああなんですよ。ノンビリしているというのか、鈍感というのか・・・。私の気持ちなんか、わかっちゃくれないんだわ、って思ったことが何度もありました。でも今は違います。夫はああやって私を温かく、しっかりと包み込んでくれていたのです。わかっていたつもりでしたが、光の存在に諭されて、今は本当に夫の愛を感じられるようになりました。これが第一歩なんですね。これからゆっくりと本当の愛を育んでいけそうな気がします。病気にばかり目が向いていて、いつの間にか病気の中でしか生きていませんでしたが、振り向けば光に満ちた世界が、愛の世界がすぐ隣にあったのです。もうこれからは光を見失いません。もう大丈夫です。やっていけそうです。ありがとうございました」  雅子さんは夫と楽しそうにしゃべりながら医院を後にしました。彼女の足取りがとても軽やかに見えました。私は二人が夕日の中に消えるまで静かに見送りました。 「光の天使たちが雅子さんを守ってくれているんだわ」  私はそう呟きながら目を閉じました。二人が光の天使たちに導かれて、夕日の中を歩いていくのが見えました。 「良かった、本当に良かったわ。先生、ありがとう・・・」  不意に夕日からオレンジ色の風が吹いてきて、私の右頬にキスしていきました。私は思わず振り向きました。一瞬、何かがいたように感じました。でも、そこには誰もいませんでした。こそばゆい何かが心の中でコソッと動きました。 「おーい美子さん、そろそろ夜診を始めるよ」  先生がそう言いながら出てきました。 「きれいな夕日だねぇ。美子さんの顔が黄疸色、いやいやオレンジ色に染まっているよ。うーん、カリフォルニアのルビーレッドかなぁ」  先生はいつものように茶化しながら私の顔を覗き込みました。 「もう、そんなことばっかり言って! さぁ、お仕事、お仕事」  私はわざとそっぽを向いて診察室に走りました。私の耳たぶに残っていた夕日のピアスが揺れてキラキラ輝いていました。おしゃれなキッスをありがとう、先生・・・。

2014年6月9日月曜日

おはようさん 2014.6.9.

今日は6月9日で「ロックの日」だとか。 ロックンロールとは? って言われても、きっとR&R大好きな皆さん、ひとりひとりの内なる定義は微妙に違うでしょうね。 自由 LOVE&PEACE 自分らしさ 生きがい ・・・パッと浮かんできた言葉です。 傍から見れば、奔放 顰蹙 自己中 世間知らず 暴走 非常識 ・・・かな? 今朝、フッと目にした記事にこんなのがありました。 「得な人生と損な人生」 心の声を聞く VS 世間の声を聞く 信じて一歩踏み出す VS 計算して保険をかける もくもくと事実を積み重ねる VS 頭の中で負のドラマをつくる うまくいくのは誰かのおかげ VS いやなことは人のせい 人とは役割が違うだけ VS 人との上下を気にする いつだってココ一番 VS ここではないどこかを求める 今を味わう VS 先を争う 自分で調べる VS 人の情報に踊らされる やりたいことだけを考える VS やりたくないことだけを考える いつも未知への疑問だらけ VS もう全部わかったつもり 目を開けている VS 目を背けている これって ロックな人生 VS  ○○○な人生 だよね。 10代20代のロックンローラーもエネルギッシュでカッコええけど、 50代60代 うんにゃぁ 70代80代のロックンローラーってイッちゃってるよ。 もうカッコええなんて言葉じゃリスペクトできない見事な生きざまだと思う。 年金生活 認知症 後期高齢者・・・若者たちから散々な目で見られているけど、 これからの70代には、もう一度、世の中をR&Rなエネルギッシュな彩りに変える爆発力があるんじゃないかなって思うのでした。 R&Rな人生 最幸や(*^^)v 前世物語 「私が今回の人生を計画していた場面をちょっとだけ見せてください。明るい光の上の方にそのヴィジョンが見えてきますよ。何が見えてきましたか?」 「白いフワフワした雲の上に座り込んで、白い服を着た私が何かを一生懸命描いています。何を書いているのか、ピンボケで良く見えませんが今の私の人生計画のようです。私はニコニコしながら楽しそうに描いています。時々後ろからのぞき込む人がいるようです。二人で描いているものを指さして大笑いしています。そして私は消しゴムのようなものでチョッチョッと消して、また書き込んでいます。私はずっと笑ったままです」  雅子さんはちょっとむくれています。先生は雲の上の彼女に尋ねました。 「今回の人生で肝炎になることを本当にあなたが選んだのですか? 彼女はとっても苦しんでいますよ」  雲の上の彼女は微笑みながら答えました。 「もちろん私が計画した人生です。とってもうまくいっています。いい具合に妬みが熟成されてきています。そろそろ思い出し始める頃です。おおらかな愛を実際に体験出来る最高の時を迎えつつあります。とっても楽しみです。ワクワクしています。ここまで良くがんばってきましたね」 「今回の人生はあなた一人で決めたのですか?」 「いいえ、計画が出来あがったら上に持っていって見てもらいます」 「上ではかなり修正されるのですか?」 「いいえ、小さなアドバイスをくれることもありますが、大抵はウンウンと頷いているだけですよ。とっても自由にさせてくれます。自分の人生ですからね、自分で決めなちゃ、面白くないでしょう」 「この病気を乗り越える力はありますか?」 「もちろんです。可能性があることしか計画しませんよ。今回はちょっぴり苦しいですが、今までもっと苦しい人生でも乗り越えてきましたから大丈夫です。出来ますよ。そうら、その弱気な性格も計画通りです」  雲の上から笑い声が聞こえてきたような気がしました。 「あなたは自分が計画した人生の今、ここまでを見て満足していますか?」 「もちろんです。病気で悩み、苦しみ、イジイジしている自分がとっても愛おしいです。思わず舞台に駆け上がりヒロインをギューと抱きしめたい気持ちです。みんなが結末を楽しみにしています。みんな上から見ています。みんながヒロインを応援してくれていますよ」  雲の上から歓声があがったような気がしました。先生はおおらかな光の存在に尋ねました。 「私はいろんな問題を抱えていますが、解決する力を私は持っているのでしょうか?」  光の存在が優しく答えました。 「大丈夫です。あなたは全ての知恵イデアと力:フォースを持って生まれてきました。生まれる時に全てを封印しただけなのです。ただ使い方を忘れてしまっただけなのです」 「その封印を解く鍵は何ですか?」 「人生を一歩前に歩もうとする勇気と私にだって出来るという自信です。自分を信じなさい。自分を愛しなさい。そうすれば人を信じれます。人を愛せます。その時あなたはいつでもここへやって来ることが出来るようになるでしょう。それはあなたの封印が完全に解ける時です。そしてあなたのまわりの人たちの封印も解け始める時なのです。あなたは新しい時代を生きるのですよ。がんばってくださいね。 楽しんで生きてくださいね」  光の存在が彼女を暖かく包み込んでくれています。 「これからも私を応援してくれますか?」 「いつも見守ってくれているそうです」 「下に見える光の存在たちにも聞いてください。私はこれから続きの人生を生きていきますが、みなさんも私を応援してくれますか?」 「みんなが笑って頷いたり暖かく励ましてくれている感じがします」

2014年6月8日日曜日

おはようさん 2014.6.8.

今日は天満満天堂Live 光の前世療法グループワーク「これからの生き方がわかる過去生へ」でした。 今日、参加いただいた方々が光さんからいただいたメッセージや過去生の景色などを思い出す手がかりになれば・・・と思い、今日のワークの誘導台本を公開しますね。 光さんは必ず訳あって、あなたを今日のグループワークへと導きました。 だから、断片のようなイメージでも、近日中、そう1ヶ月以内に A-HA が起こります。その時、この誘導台本を見直していただくと、ドカーン!と立ちふさがっていた壁に穴が開いて、新しい光の道が見えてくるはずです。 ?? 来なかった人はどうすんねんって??   う~ん・・・♪ 懺悔 懺悔 六根清浄 ♪でんなぁ(;^^)ヘ.. ごめんやすぅ テーマ:これからの生き方がわかる過去生へ ・子供の時の一番幸せな場面 ・その人生で最も幸せだった場面 ・その人生で最も大切な場面 ・これからの生き方がわかる場面 ・次に大切な場面 ・死の場面 ・過去生を見返しながら  ・その人生で最も大きな節目の場面 (パラレルワーク)  ・その人生で最も今生の「今」に近い場面 (パラレルワーク)  ・過去生と今生との比較 過去生ワーク (初めの光の人への質問) 今のあなたに最も伝えたいメッセージをくれます。 ・あなたはどなたですか? ・私は誰ですか? <光の変身:あなたをいつも見守ってくれている、あなたの大いなる光さん、神さまのところへ> ・光の最初のメッセージ ・大いなるあなたの光さんが今のあなたに最も伝えたいメッセージをくれます。 ・私はこれからどのように生きればよいのですか? ・ そのために、まず何から始めたらよいのですか? ・その先に何が待っているのですか? ・私はこれから何のために生きればよいのですか? ・そのために、まず何から始めたらよいのですか? ・その先に何が待っているのですか? ・私はこれから誰のために生きればよいのですか? ・そのために、まず何から始めたらよいのですか? ・その先に何が待っているのですか? ・私はこれからどこで生きればよいのですか? ・そのために、まず何から始めたらよいのですか? ・その先に何が待っているのですか? ・私の今回の人生の目的は何ですか? ・私の今回の天職は何ですか? ・私のこれからの使命は何ですか? ・私のソウルメイトは誰ですか? どんな人ですか? etc. 
 ・光さんがあなたをギュッと抱きしめてくれます。そのまま、あなたの中へと光さんの手が伸びていきます。そして、あなたの中から、あなたの光の珠を取りだして、あなたに見せてくれます。 ・今のあなたの光の珠は何色ですか? どんなふうに輝いていますか?
  ・光さんがあなたのことを語ってくれます。あなたが本当は知りたがっていること、あなたがそろそろ知らなければならないこと、あなたという存在のすべてについて語ってくれます。その言葉のひとつひとつにあなたの光の珠が反応しています。 光さんの言葉にしばらく耳を傾けましょう。 ・光さんがあなたの光の珠に尋ねます。   ・あなたはこれからの新しい人生に何を望みますか? あなたの光の珠は何と言っていますか? どんな感覚、どんな言葉、どんな彩りが浮かんできますか?   ・光さんがまた、あなたの光の珠に尋ねます。 ・あなたはこれからの新しい人生にどんな縁を求めますか? あなたの光の珠は何と言っていますか? ・光さんがさらに、あなたの光の珠に尋ねます。  ・あなたはこれからの新しい人生でどんな自分になりたいのですか? ・ あなたの光の珠は何と言っていますか? あなたの光の珠をあなたの頭上にかざしましょう。あなたの光の珠からまっすぐで太い光が伸びていきます。それはあなたの光の珠が指し示した光の道です。その光の道を歩いてみましょう。 ・どんな景色が見えてきましたか? ・どんな気分になってきましたか? ・足取りはどうですか? ・身体の具合、こころの具合はどうですか? ・そして、その道の先に何が見えてきましたか? 大いなるあなたの光さんが今のあなたをしっかりとハグしてくれます。そして、祝福してくれます。 ・何と言って祝福してくれていますか? 大いなる光さんのすぐそばに、これからの生き方がわかる人生を生きてきてくれたあなたの過去生の人が立っています。その過去生の人に向かって尋ねましょう。 ・過去生の私さん、今の私に何かメッセージを下さい。 ・過去生の私さん、私のこれからの生き方をアドバイスして下さい。 ・過去生の私さん、今の私はまず何から始めたらよいのですか? 大いなる光さんに向かってお願いしましょう。 私の人生の目的を果たすことが出来た未来の私の姿を見せて下さい。 ・人生の目的を果たした未来のあなたはどんなあなたになっていますか? ・未来の私さん、今の私に何かメッセージを下さい。 ・未来の私さん、今の私のこれからの生き方にアドバイスを下さい。 ・未来の私さん、今の私はまず何から始めたらよいのですか? ・大いなる光さんがもう一度、あなたを祝福してくれます。 ・大いなる光さんが今のあなたの良いところを三つほめてくれます。 ・大いなる光さんが今のあなたの気をつけるべきところを三つアドバイスしてくれます。 ・大いなる光さんが今のあなたに最も似ていた歴史上の人物を教えてくれます。 ・大いなる光さんがあなたをしっかりとハグしてくれます。そして祝福してくれます。 ・大いなる光さんがあなたを今日、ここへ導いてきた意味を語ってくれます。 ・大いなる光さんに尋ねましょう。結局、私のこれからの生き方は何なのですか? 誘導台本を公開してもええの? なんて心配してくれる奇特な方もおられますが・・・ ☆ 私は自分の「光の前世療法」は世界一やと自負しております。(だって・・・これはすごい!と思えるスピリチュアルリーダーっていないんだもん吉(^^ゞ 山登り・・・先頭のクライマーが岩壁にハーケン打ち込んで登っていく感じかな。毎回の作品はひとつのハーケンなので、後続の人のお助けになれば幸いなのです。 ☆ どの台本も出所は「光さん」です。音楽家と同じですね。天から降ってくるのです。音楽家と違うところは、天から降ってくるものだから、自分のものだとは思ってないところです(著作権などもってのほか・・・罰が当たってしまいます)。天のものだから、誰が使おうと自由です。ちゃんと使える人は天が選んだ人なわけですから。 次回の天満満天堂Liveは、お盆の恒例「亡くなったあの人との再会ワーク」です。 亡くなったあの人と光さんの見守る中で再会して、たっぷりお話していただきます。 「亡くなったあの人」がいない方は、歴史上の有名人物を呼び出してみても面白いでしょう。 例)卑弥呼に邪馬台国について直に尋ねてみる 例)ノストラダムスに未来を占ってもらう 日時:8月10日(日曜) 午後1時~4時 天満満天堂:大阪府大阪市中央区天満満京町1-23 サンシステム天満橋ビル10階 満天堂への行き方:京阪・地下鉄天満橋駅 2番出口より京阪14番階段出口を目指す 土佐堀筋を西(みずほ銀行に沿って)に100メートルほど行くと 1階に「ほんまや」という居酒屋のあるビルの10階 (9階までエレベーターであと1階は階段です) 09038614701(ごろっぴあ芝田) 会費:3000縁(当日払いのみ) 参加の予約は不要です。 前世物語 「メリーと夫とボブの魂を光の中へ呼び出してください。三人に聞いてください。今の私に何かアドバ イスをくださいませんか?」 「メリーが笑って、ごめんね、って言っています」 「あなたは何と答えますか?」 「彼女に何も言うことはありません」 「メリーにお願いしましょう。謝らなくていいですから、今の私に何かアドバイスをくださいませんか?」 「信じていけばいいのよ」 「誰を信じたらいいのですか?」 「自分を含めて家族とまわりの人たちを信じればいいそうです」 「私はどうしたらあなたの轍を踏まずに生きていけますか?」 「ただ待ってばかりいないで、自分から何かをすればいいんじゃないかな」 「私は何をすればいいのですか?」 「あなたの好きなことなら何でも・・・」 「夫に聞いてください。何かアドバイスを頂けませんか?」 「心配することはないですよ、って笑っています」 「ボブは何と言っていますか?」  「照れくさそうに笑ってるだけです・・・ただ笑ってくれています」 「三人とそこでしっかりと握手をしてください。どんな感じがしますか?」 「暖かいものが感じられます」 「三人とも私を応援してくれますか?」 「わかった、わかった、ってみんな笑っています。何だか自信が湧いてきます」 「私に出来るかな? 克服出来るかな?」 「出来るに決まっているよ。あなたも計画に加わったんだから大丈夫だよ、って言われました」  先生は三人を光の中へと戻しました。そして、大きな光の存在に尋ねました。 「私の人生はここまで順調でしょうか?」 「とても順調だよ、って頷いてくれています」 「私を苦しめているこの病気も私が選んだものなのですか?」 「その通りだよ、って頷いています」  先生は偉大な光の存在にお願いしました。

おはようさん 2014.6.7.

今年もAKB総選挙をTVで観ていました。 順位はあまり興味ないのになぁ・・・何が引きつけるのかな? AKBが私のこころを引きつけるモノとは・・・ ひとりひとりのコメントにワクワクするからです。 一年300日、患者さんたちと向き合っています。 こころの病気の人たちの口からは、ネガティブな言葉しか出てきません。 身体の病気の人も・・・同じです。 お年寄りたちの年寄病も同じです。 ネガティブな言葉。人の悪口&陰口。怒り&嫉妬の声。 年中、そんなネガティブ邪気を浴び続けていると・・・ 「ポジティブな人は病気しない」と宣言しちゃえるかもなんばんです。 今夜のAKBの娘たちのコメントはどれもポジティブです。そして、何より素直です。 悔しさ、悲しさ、苦しさを素直に口に出しています。 でも、どれも前向きです。 嫉妬や憎しみや恨みをわずかでも&一瞬でも抱くと、その間、足踏みして前へ進めないこと、運命の女神さまに見捨てられることを彼女たちは骨身にしみてわかっているからでしょう。 どんなに努力をしても報われないかもしれない。 でも、死ぬほど努力しないと、何も報われない。 珠理奈が4位で泣きながら「4位というステキな順位を頂けたのに、すごく悔しいです。1位になれなかったのは、私の頑張りがまだまだ足りないと思います。みなさんと約束させて下さい。私はこれからSKEとしてAKBとして努力します。来年18歳を迎えての総選挙では1位になります」と宣言した時、この娘たちはまさしく「いくさ人」だなと身震いしました。 すでに睡眠時間は数時間しかないでしょう。さらに、どうやって、何を努力しようと言うのでしょうか。 合戦の際、生きたいと思っている武士は死にます。 生き残るのは、生も死も乗り越えて、ただ「今」を生きている者「いくさ人」だけです。 「今」を生きていれば、命の遣り取りの中で、五感も身体も超人的に反応してくれます。 彼女たちの言う「努力」とは、極限に身も心も追いやった刹那に垣間見られる超人的感性の爆発のことを言っているのだと思います。 選挙結果の上位に進むほど、TV画面から娘たちの放つオーラがあふれ出てきました。 オーラというよりも「いくさ人」の殺気かもしれません。 日々の患者さんたちに、彼女たちのようなオーラや殺気を求めているわけではありません。 いつもの患者さんはいつものネガティブで構いません。 ただ、そんなネガティブさと対極にあるAKBたちに、時々、触れることで、ポジティブな氣を補っているんだなっと気づいた夜でした。 P.S. 来年こそ、珠理奈 vs 山本彩でトップを争って欲しいなっ。がんばるんばっ☆彡 P.S.2  AKBネタを書くと眉をひそめる人も多いんだけど、そんな人たちに言いたい!     「人生を楽しめよなっ」(;^^)ヘ.. 前世物語 「もっともっと高く高く上にあがります。どんどん高く高くあがります。その高く高くあがったところからメリーの人生と、今のあなたの人生を見比べてみます。二つの人生か何か気がつくことはありますか?」 「今の私も同じ様に寂しい思いをしていることがあります。ひとりぼっちと言うのかなぁ・・・そういうところが似ています。今の夫と子供はそばにいてくれるけど、私が病気で外に出られないから、どうしても置いてきぼりになってしまいます。私の病気が治るのを待っていたら埒らちが明かないから二人で旅行に行ってきてね、って送り出しますが、やっぱり寂しいのです。かと言って、べったり一緒にいて欲しくもないのです。これは私のわがままなのでしょうか。それと私は元々、人と付き合うのが苦手でした。昔から大勢の輪の中に入っていけなかったのも似ています。人見知りではないのですが、なぜだか疲れるのです」  先生は光へと導きます。 「そこから上を見てください。上の方はどうなっていますか?」  雅子さんは明るい声になりました。 「きれいな光に包まれた存在がたくさん上にあがろうとしています。上の方に大きな光が見えます。とても偉大な光です。みんな、その大きな光に吸い込まれています。ハレルヤが聞こえてきそうな美しい光景です。とても懐かしい感じがしています」  彼女から暖かいエネルギーが溢れ出しています。先生の自信に満ちた声が聞こえました。 「その光の中に入りましょう、大丈夫ですよ。あなたは光の中心へと招き入れられます。光の中心に誰かいますか?」 「もっともっときれいに光っている存在が見えます。とても眩しい光ですが、その存在をはっきりと感じることが出来ます。大きな大きな存在です。優しく暖かく私を迎えてくれました。言葉で言い尽くせないような至福の愛で包み込んでくれています」 「その大きな光の存在に聞いてください。今の私の病気、肝炎の意味は何ですか?」 「妬みです」  彼女の声に動揺が見受けられました。 「もう少しわかりやすく教えてください。それはどういうことですか?」 「独占欲です。何でも自分のものにしておきたい、しておこうとするような独占欲が強いからだそうです」 「どうしたらこの肝炎は治りますか?」 「ちょっと難しい顔をされました。治らない、って言われました」 「私が独占欲をなくすことが出来たら、どうなりますか?」 「笑っています。軽くなるよ、って言われました」 「独占欲をなくすことは出来ますか?」 「私には出来るそうです」 「そのためには私はどうしていったらいいのでしょうか? 何かアドバイスをいただけませんか?」 「もっとおおらかになりなさい」 「どうしたらなれますか?」 「愛を持ってみんなに接していけばいいのです。そうしたら自然と楽になれるそうです。みんなに愛情を持って接していきなさい、って言われました」 「具体的には私はどうしていったらいいのでしょうか? 何から始めればいいのでしょうか?」 「家族を大切にしなさい」

2014年6月6日金曜日

おはようさん 2014.6.6.

朝、いつもの患者さんたちのお腹に夢分流打鍼をしながら・・・ 氣と経絡って何なんだろう?って考えていました。 フッと浮かんできたのはギターの姿です。 経絡は弦  奏でられる音が氣 弦の調律が悪ければ、音は病みます。 弦が錆びていると瘀血になり、 弦が緩んでいると湿痰になり、 弦が張りすぎていると化火になり、 弦が伸びてくると腎虚・・・かな。 6本の弦の調律が狂えば狂うほど、音の病は酷くなります。 奏で方、そう演奏者の腕も音の善し悪しを大きく左右しますね。 ギター初心者の最初の壁 F ・・・数日は音が出ましぇ~ん(>_<) ジミ ヘンドリックだって、チャック ベリーだって、松本孝弘だって・・・ 氣を感じ取る感性も同じですね。 天賦の才も大切だけど、何より日々の努力と「好き」でのめり込む一途さが腕を磨きます。 私のお腹の打鍼は、まず火曳の鍼で氣を目覚めさせて、お腹全周の負曳の鍼で経絡を目覚めさせます。 そして浮き上がってきた邪気をひとつひとつ負曳の鍼で祓っていきます。 面白いことに、どこかひとつの邪気を祓ってあげると、次々とイモヅル式に邪気が浮かび上がってきます。 それをひとつひとつ祓っていく・・・結構 根気のいる治療法です。 (邪気を潰すのではなく、祓うところがキモ!ですよ) これはギターの調弦 音合わせに似ています。 弦の狂いを調節して、音の不調和 醜さ 不快さを、より美しく 心地よくなるように正していくわけです。 打鍼を受け続けてくれている患者さんたちはみなさん、身体の調子が良くなった、と喜んでくれます。 お顔が穏やかになるのがわかります。氣が巡って、こころも良くなってきたのですね。 肝火上炎して心も神もとことん病んでしまった患者さんたちは、当初は執拗に打鍼をねだりますが、知らず知らずのうちに打鍼に来なくなります・・・面白いですねぇ。 毎日、患者さんたちのお腹を触り、打鍼をしていると、「おっ! 梅雨はまだなのに、身体はもう梅雨入りしちゃってる」とか「明日は満月かぁ」・・・そんな季節の移ろいや自然の営みが人間の身体にも如実に投影されていることもわかります。 私たちは天地自然の理の中で生かされているという感謝と 私たちの身体の中に小宇宙があるという実感を改めて深く深く感じ取ることができます。 そして、人間は生きている限り、本当は治りたいと思っているし、治るようにすべての細胞が、免疫系が、自律神経が動こうとしているのがわかります。 それが 氣 であり、 生命というエネルギー体なのですね。 前世物語 「メリーさんの人生で次に大切な場面に移ってください。何が見えますか?」 「病院にいます。ひどく慌てている看護婦さんが見えます。私はどこにいるのかわかりません。でも・・・宙に浮いている感じがします」  彼女は静かに答えました。 「何が起こったのですか?」 「私は五十六歳でした。早く処置をしないと・・・。私が横になって運ばれて来ました。私はぐったりしています。でも、どこも苦しくはありません」 「何が起こったのですか? あなたが倒れる前まで戻ってください。何が見えますか?」 「大きな木が見えます。緑の芝生の上を犬と散歩していました。結婚式をした教会を眺めていました。ふっとあの時の素敵な夫の眼差を感じました。そこからは何も覚えていません。気がついたら病院にいました」 「宙に浮いているメリーさんは何を考えていますか?」 「私はこのまま死んじゃうのかなぁ」 「それからどうなりましたか?」 「病室の扉が閉められたところで、私は肉体を追いかけるのを止めました」 「なぜ?」 「これでいいんだ、と思いました。もう、よかったんです。夫を亡くしてひとりぼっちで寂しい何年かを過ごしていました。だからこのまま死んでもいいや、って思いました。十分に生きてきたんです」  彼女はしっかりと答えました。 「あなたのまわりに何か存在を感じませんか?」 「光が二つ見えます。夫とボブが迎えに来てくれました」  彼女は嬉しそうに答えました。 「二人は何と言っていますか?」 「にこやかに笑っています。ボブはかっこいい青年になっています。若いころの夫によく似ています。二人、肩組んでニコニコ笑っています。二人が元気そうで良かった・・・」 「ボブに聞いてください。あなたを助けられなかったことを恨んでいますか? このお母さんを憎んでいますか?」 「首を横に振って笑っています。目がとてもきれいです」 「お母さんを許してくれますか?」 「頷いています。許してくれています。ありがとう、ボブ・・・」 「夫は何か言っていますか?」 「もういいんだよ、一緒に行こう、って手を握ってくれました」  先生はみんなを高みへと導きました。 「三人一緒に上へ高く高くあがります。どんどん高く高くあがります。高くあがったところからメリーの人生を見てください。そして何か気がつくこと、感じることはありますか?」 「幸せでしたが少し孤独でした。それは自分にも原因があるのですが、ボブを亡くしたことと、それから夫が私から少し離れてしまったことが悲しかったです。でも仲直り出来て、また幸せに暮らせて良かったです。夫が死んでしまってからは寂しい毎日でしたが、今やっとそれも終わったなぁ、という感じです」  先生はさらに高みへと導きました。

2014年6月5日木曜日

おはようさん 2014.6.5.

今日は藤本蓮風先生に筋縮(GV8)への鍼と項(瘂門(GV15)付近)への刺絡をしていただきました。 筋縮への鍼は、1週間がんばってきた身体とこころをトロトロに弛めてくれます。 うなじへの刺絡は頭へ昇ろうとしている熱邪と、蛇のように首をゆっくりと締め付けてきている心邪を祓ってくれます。 筋縮への鍼は癌化を防いでくれています。 うなじの刺絡は脳卒中を防いでくれています。 まだまだ、生きなさい ということですね。 今日の漢祥院への道すがら・・・ 齢57年間、如何に生きようと、もがいてきたか。 最近になって、如何に死のうかと、もがき始めいることに気づきました。 生きようとがんばるのも素晴らしいけれど、生きようの先にゴールは見えません。 夢や希望や未来のビジョンを語ることはできるけれど、生きようとしている限り、その夢や希望や未来は先へ先へと広がり、逃げていってしまいます。 まるで宇宙のビッグバンのように、無限に拡大していく夢と希望と未来。 でも、どうでしょう・・・気がつけば、大宇宙になっているけれど、そのほとんどのスペースは真空の暗黒です。 大宇宙はたくさんのバブル構造になっていて、銀河の集まりはそのバブルの周辺を成しているだけで、バブルの中身にあたるスペースは星も光もない暗黒宇宙が広がっているそうです。 生きようとがんばって夢見て、やっと引き寄せ現実化した夢と未来も、生きようとしている限り、やがてはバブルの中身のように暗黒宇宙のようになってしまいます。 生きようとするのをやめてしまえば、引き寄せた夢と希望と未来の中で死ぬまで過ごすことができます・・・いつの時代もほとんどの人たち、成功者たちも勝利者たちも途中で生きようとすることをやめてしまっていますね。 それはそれで良いのだけど・・・生きようとすることをやめると、生きがいも成長を止めてしまいます。 如何に死のうか・・・それは如何に生きようかと陰陽の関係です。 自分が死するに値する死に方を探すということでしょうか。 死に場所を求めて・・・まるで「葉隠れ」の世界ですね。 盛大な葬式や立派な墓石を望むようなバカではありません。 どんな死に方でもいい、布団の上で死ねなくてもいい、 ただ死の時に「よう生きたなぁ。自分らしく生きたなぁ。この死にざま、カッコええやん。よしよし、よくやったわ」と思いたいだけなのかもしれません。 そして、如何に死のうか・・・では、もう夢も希望も未来も拡大しません。 夢も希望も未来も今に向かって収縮してきます。 だから、夢も希望も未来もより具体的に見えてきます。 意識が今の自分に戻ってきます。 外へと放たれていた氣も今の自分をシールドするように包み込んでくれます。 今の自分の姿を神の目で見えるようになってきます。 そろそろ人生の折り返し地点。 これからは、如何に死ぬかを模索しながら、生きていくことになりそうです。 そして、それは「氣」と別次元の感性で関わることができるスタートの合図のように感じられます。 「意識」というもの。「生きる」ということに関しても同じです。 何か大きな節目を越えつつあるように感じた今日という日でした。 前世物語 「小さなお棺に白い花をたくさん入れました。最後に青いボブの頬に触れました」 「その時、何か決心したことはありますか?」 「私はただ泣き崩れています。ボブに、ごめんね、って言い続けています。私は自分を呪っています。 自分自身を責め続けています。もう自分を許すことはないでしょう」  ドロドロしたエネルギーが雅子さんから流れ出てきます。先生は彼女をじっと見つめたまま、左手で私にシールドを張ってくれました。私も彼女を見つめて愛のエネルギーを送りました。先生は場面転換を指示しました。 「先程の三十三歳の場面に戻ってください。あなたに何が起こったのですか?」  彼女は物憂げに答えました。 「昼間は家事をしていますが、気持ちはいつも沈んでいます。帰ってくるはずの夫が今朝もいませんでした。私はひとりぼっちです。毎日、毎日・・・。お酒を飲んでいたかもしれません。そう、お酒ですよ」 「なぜですか?」 「何かでこの寂しさ、虚しさを紛らわせたかったのです」 「それは誰に対しての寂しさですか?」 「夫がわかってくれないのです。子供を亡くしてしまったことを今でもまだ引きずっているのです。後悔みたいなもの、そう罪悪感を感じています。こんな自分を恨んでいます」 「夫は帰ってこないことが多くなったのですか?」 「ひとりぼっちの夜ばかりです。そんな日は朝からお酒を飲んでいます。こんな生活じゃいけないとは、もう自分でもあまり感じていません。お酒が美味しくて飲んでるわけじゃないんです。お酒だけがこんな私を慰めてくれるのです」  彼女は深い溜息をつきました。 「メリーさんの人生で次に大切な場面に移ってください。あなたはいくつになって何をしていますか?」 「四十歳になっています。やはり私はお昼時に家にいますが、三十三歳の時よりも少し明るくなっています。昔、飼っていたのと同じような犬がそばにいます。夫の後ろ姿も見えます。私たち、仲直りしたのかな・・・。私はホッとしています。明るい笑顔が見えます。心に以前のような暗い感情はありません。私は立ち直ったんです。もうお酒は飲んでいないでしょう」  先生は時計を横目で見ながら、メリーの人生をさらにたぐり寄せました。 「メリーさんの人生で次に大切な場面に移ってください。何が見えますか?」 「緑の丘の上に青々とした大きな木が見えます。私はその木の下で黒いドレスの喪服を着て立ちすくんでいます。四十七歳の時です。夫のお葬式の場面です。夫は胸の病気で死にました」 「その時、何を考えていますか?」 「夫が死んだことが未だに信じられません。夫のお棺を埋めようとしています。二十人位の人たちがお棺を取り囲んでいます。私は無表情で、彼が土に帰っていくのを見ています。雨が降ってきました。私の代わりに神様が泣いてくれました」 「夫が埋葬されるのを見て、どう思っていますか?」 「ただただ途方にくれているだけです。雨の滴がゆっくりと落ちていきます」 「それからどうしていますか?」 「みんなが帰ってからも、そこにずっといました。雨は降り続いていました。私は濡れていました。涙が出ないほど悲しくて、ただ悲しくて、そのまま濡れていたかったのです」 「子供が死んだことも、夫の笑顔も優しさも、いろんなことを思い出していました。たくさんの思い出を洗い流した雨が土に染み込んでいきました。たくさんのありがとうが夫に届いたでしょうか・・・。頬を伝わる雨がほんのり暖かくなりました。私はただ濡れていました」  雅子さんが息を吐きました。先生は場面を進めました。

おはようさん 2014.6.4.

今夜は、深野師匠に謡いのお稽古をつけていただきました。 お稽古を始めて1年半。「竹生島」が終わって、今日から「経正」です。 今日も深野師匠のお手本を聞きながら、日本語の美しさに身も心もとろけてしまいました。 世阿弥誕生650年。 この「経正」も何百万、何千万人もの謡い手たちによって、言葉のひとつひとつが最も輝くやうに磨き上げられ、最も美しく聞こえるやうに練り上げられてきたのでしょう。 日本人なら、心に染み込んできて当然ですよね。 謡いを始めて気づいたことがあります。 世代&時代を超えて流行している曲(歌謡曲もJ-POPも含めて)の歌詞は、どこか謡曲に似ています。 言葉に美しさがあり、節回しが自然と心地よいのです。 ヒットメーカーな作詞家さんたちは皆、隠れ謡曲師範じゃないの? なんて思っちゃうくらいです。 私の謡曲の夢は・・・ いつか年老いた時・・・ ボケてしまって紙オムツ&車イスになっていても「あのおじいちゃん、機嫌がいい時はいつも、何かを謡っているね」とか・・・ お仕事もリタイアして、日だまりのベンチにのんびり腰かけながら朗々と何かを謡っている姿とか・・・ 今日は死ぬ日の最後の最後の時に・・・ひとり静かに、背中を丸めながら、お気に入りの何かをゆっくり&ゆっくりと謡っていて・・・声が消えたら・・・微笑みながら旅立っていた・・・とか・・・ へぇぇ そんな想いが自分の中にあるんだって気づいた夜でした。 その時、何を謡うのか? 時世の謡を見つけるまで、私の謡曲修行も続くのでしょう。 (旅立ちの時、お金も権力も財産も持っては行けないけれど、とびっきりの一謡は、あの世へ持って行けそうな気がします。その一謡があれば、いつでもこの世に残してきた愛や信や友に繋がることも出来そうな気がします。それに・・・とっても格好いいし、美しいでしょう(;^^)ヘ.. というわけで、今年も京都能楽大連吟が開催されます! 本番は12月23日(祝日) 今年の会場は、池坊会館2Fホールです。 もちろん私も(大きな顔して(^^ゞ)参加しますよ。 ベートーベンの第九よりも簡単です! 何より「能の謡いを始めたよ」という超弩級の話題性! 趣味「能の謡い」と書くだけで履歴書が紋付き袴姿の奥ゆかしい日本美人に大変身! そして・・・超人見知りな私とお友だちになれちゃう!(どこが特典やねん(;^^)ヘ.. 詳細は能楽大連吟HPをご覧下さいね。 http://dairengin.com 前世物語 「メリーさんの人生で肝炎の原因となった場面に移ってください。メリーさんはいくつになって何をしていますか? 何が起こりましたか?」 「三十三歳になっています。静かな夜です。暖炉に火が燃えています。お酒の入ったグラスが見えます。家の中は暖かそうですが誰も傍にいません。私ひとりです」 「今、どんな気持ちですか?」 「もう幸せじゃありません。どうしよう、と言うのか、困っている、悩んでいる感じです」  雅子さんの声が沈んでいきます。 「何を悩んでいるのですか?」 「何か今、水が渦巻いている中で男の子が溺れていて、私に助けを求めている場面が見えます」 「それは一体、何ですか?」 「自分の子供が溺れて死んじゃったんです。金髪で青い目がきれいな男の子でした。まだ七歳だったんです。私のボブ・・・。ごめんなさい、ボブ・・・」  雅子さんは激しく泣きだしました。 「ボブは、今のあなたが知っている人ですか?」 「誰だかわかりません」 「それはあなたが何歳の時に起こった事件ですか?」 「二十八歳の時です。私は幸せな家庭の主婦でした。その日、ちょっと目を放した隙にボブは一人で川に行ってしまいました。あの子は前から川遊びをしたがっていました。でも私が止めていたんです。だってあの川岸はとても滑りやすいんですもの・・・。私がもっときつく叱っていたら、あの子はあの日、川には行かなかったんです。私のせいです、私が悪いんです・・・」 「ボブのことを知った時、あなたはどうなりましたか?」 「お皿が手から滑り落ちました。お皿が割れていくのをじっと見ていました。時が止まりまた・・・。全身の力が抜けて冷たくなっていきました。私は気を失いました」 「ボブの遺体はあがりましたか?」 「川底に沈んでいました。水色の顔になっていました。家まで担荷で運ばれてきました。私はそれを呆然と見ていました。涙も出ませんでした」 「その時、何を思っていましたか?」 「取りかえしのつかないことになってしまった。何も考える余裕などありませんでした。私はゆっくりとボブの亡骸を抱き上げました。肌は透き通っていました。でも目に光はありません。そう、私は昨夜も眠ったボブをこうしてベッドまで運んだのです。手がダラリと落ちて・・・。かわいい寝息が止まっています・・・。ボブはどこに行ってしまったの」  彼女は激しく泣き続けました。 「夫はあなたに何か言いましたか?」 「夫も慌てていました。何か私に言って出ていきました。何となく責められている感じが私の心に残りました」 「お葬式にまで進んでください。どんなお葬式でしたか?」

2014年6月4日水曜日

おはようさん 2014.6.3.

ある癌の全摘手術後、放射線療法と抗ガン剤治療を受けて、体力ボロボロになって当院へやってきた患者さんがいます。 蓮風先生にも診て頂いて、夢分流打鍼の火曳鍼をやっていれば大丈夫、というお墨付きをいただいていました。 私もこの人は氣を補って、邪気を祓っていれば、大丈夫だと診ていました。 蓮風先生に診て頂いた後、2 3回は通院されましたが、顔色も良くなり、食事も食べられるようになり、身体も軽くなったのを誤解したのか・・・その後、通院せずで。 今日、もう手の施しようもないくらい憔悴して再診されました。 聞けば、ムリして仕事に行っていたとか、墓参りに言っていたとか・・・動けず通院できなかったとか・・・ 明日、手術した病院に入院する予定だそうです。 今日、火曳の鍼をしてみましたが、もう氣があまり集まってきませんでした。 何も食べられないので点滴をしてくれ、との事・・・ 院内検査では極度の貧血に陥っていて、抗ガン剤の骨髄抑制による全身衰弱が考えられます。 大病院ですから、入院すれば「殺さずに」何とか持ちこたえるところまでリカバリーさせるでしょう。 今日はこの患者さんだけでなく、なぜか何人もの患者さんたちが「なんでぇなぁぁ(>_<)」な、とても悲しく、口惜しく、やるせないことをしでかしてくれた日でした。 そんな人たちに共通しているのは「素直でない」こと。 信じる力の弱さも、危機管理能力の低さも、我欲の強さも、感謝する力の乏しさも、すべて「素直でない」ことに通じています。 (アカン ワテ マダ カナリ怒ッテマスワ。話題ヲカエマス(;^^)ヘ..) いつもの強烈な抗ガン剤を飲まされ続けている患者さんは今日もちゃんと来られました。 夢分流打鍼と温灸をすると、とっても楽になるからって、蓮風先生に診て頂く日以外は毎日、来られます。 この患者さんも抗ガン剤を増やされる度に、ガーンと肝障害・骨髄抑制が来ますが(蓮風先生の体表観察を使えば、検査データで異常が現れるよりずっと先に異常を察知できます)、夢分流打鍼や鍼灸で抗ガン剤に負けない身体に戻し、癌治療を始めた頃よりももっと元気にすることができています。 そして、この患者さんはとっても「素直」なのです。 先の残念な患者さんと、この(*^^)vな患者さんを見比べてみて・・・ 鍼灸は癌治療:抗ガン剤や放射線療法などの副作用をしっかりと予防する力があるんだ、と確信しました。 それは巷の慰安鍼ではダメです。 ホスピス鍼や麻酔鍼でもダメです。 手術・化学療法・放射線療法・免疫療法といった西洋医学とガチで対バン張る心意気を持った鍼灸じゃないとダメです。 私が蓮風先生の癌治鍼にワクワクするこころの痺れを感じるのは、そんな素直で真摯な心意気を感じとれるからだと思います。 今、ロト6が大当たりしたら・・・ 大学病院の真ん前で「東洋医学クリニック」を開いて、大学病院で治らない患者さんたち・ヘロヘロになった癌患者さんたちを鍼灸&漢方を主に、これまで培ってきたさまざまな手法を駆使した統合医療で「元気にしていく」こと。 もう一度、元気になって、生きがいに充ちた日々を過ごせるように・・・ さぁ、あとは神さま次第やな。たのんまっせぇ 神さま。 前世物語 「家まで戻ってください。メリーの家はどんな家ですか?」 「赤いレンガの家で三角屋根をしています。緑の木々に囲まれた一軒家でまわりは芝生です」 「メリーさんが今いる年代は何年ですか?」 「千五百七十年です」 「メリーさんのお家がある場所はどこですか?」 「イギリスです」 「お家に帰りましたか? お家に誰かいましたか?」 「お母さんがいます。金髪でシニヨンに結っていて、目は薄いブルーです。食事の用意をしています」 「そのお母さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「少し恐い目をしています。・・・主人のお母さんです」 「では、その日の夕食の場面に進んでください。誰と一緒に夕食をしていますか?」 「両親と私より大きなお兄さんがテーブルについています」 「お父さんはどんな人ですか?」 「黒っぽい髪でヒゲをはやしています。目は深いグリーンです。お兄さんは少し明るい茶色の髪を束ね ていて、目はグリーンです」 「そのお父さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「わかりません。知らないみたい・・・」 「ではお兄さんはどうですか?」 「お兄さんのことが大好きです・・・でも誰だかわかりません」 「そこには他に誰かいますか?」 「犬がいます。黒くて精かんな顔つきです。ジョンと言います」  先生は雅子さんに場面転換を指示しました。 「メリーさんの人生で一番幸せな場面に移ってください。メリーさんはいくつになって、何をしていますか?」  雅子さんが嬉しそうな声で答えました。 「教会での結婚式です。私は二十二歳です。相手の人は背が高くて、細身で金髪で優しそうな顔をしています。薄いグレーの目が輝いています」 「その夫は、今のあなたが知っている人ですか?」 「知りません」 「夫を愛していますか?」 「はい。教会から出てきて、みんなから祝福されています。とても幸せです」 「結婚式に来ている人たちの中に、今のあなたが知っている人はいませんか?」 「今の友達が数人、来てくれています」  先生はいよいよ平岩さんの主題に導きました。

2014年6月2日月曜日

おはようさん 2014.6.2.

今度の日曜日 6月8日は、久しぶりの天満満天堂LIVE「光の前世療法グループーワーク」です。 今回のテーマは・・・「これからの生き方」に決めました。 最近、世の中を眺めていて、そろそろ自分なりの「これからの生き方」を決めないといけないところに来ているように感じています。 きつい言い方をすれば、これからの生き方とは、今生での自分の死に方でもあります。 死を見つめないでは、生き方など見えてきません。 難しく考えなくてもいいのですよ。 今生の最後の日、どこで、誰に看取られて、どんな想いで・・・ 誰に・何に感謝しながら 誰に愛を語りながら 今生にどんな意味を見出しながら 生まれてきた意味は何だったのかを噛みしめながら 死んでいきたいのか・・・をイメージするだけです。 もちろん最幸の死の場面をイメージしちゃってかまいませんよ。 それは煩悩でもエゴでもありませんから(と光さんも言っています) 私? そうやなぁ・・・咲き乱れるバラさんたちの甘い香りがそよ風に乗ってレースのカーテンを揺らし、小鳥たちのさえずりが心地よく聞こえる自宅の寝室で・・・昨夜の雨があがって天晴れな空に綿菓子のような雲がぽかりと浮かんでいて・・・フッと目が覚めると、シノマリが「あなた、お目覚めですか?」と優しく微笑んでいて・・・その微笑みの奥の深い慟哭は見えないふりをしながら、微笑みがえして、キスをして・・・「あなた、みんながお見舞いに来てくださっていますよ」・・・気がつくと、ベッドのまわりにNMBたちがいて・・・泣いている娘たちも、笑顔を作ろうとしてくれている娘たちもみんな、愛しくて・・・「先生! 死んじゃ嫌だっ!」こらえきれなくなった楓子ちゃんのひと声に一斉に泣き出して・・・ はい、完全に完璧に煩悩でエゴなイメージでしたぁ(;^^)ヘ.. というわけで、今週日曜の天満満天堂Liveは 「これからの生き方がわかる過去生へ」がテーマです。 今日のレジメはこんな感じでした(本番までにはかなり変わりますよ) ・これから どのように生きていく       誰のために生きていく       何のために生きていく    その先に待っているものとは? ・今日が人生の節目だとしたら・・・       これまで歩んできた人生はどんな意味があったのか?       これまで出会ってきた人たちとの縁は何だったのか?       これまで成してきたことにはどんな意味があるのか?     新しい人生に何を望むのか?     新しい人生にどんな縁を求めるのか?     新しい人生でどんな自分になりたいのか? ・新しい人生を歩むために・・・(自問自答)       何が邪魔をしてきたのか?       何を捨てなければならないのか?       何を得なければならないのか? 乞うご期待のグループワークです。 みなさまのご参加を楽しみにお待ちしています o(^-^)oワクワク 日時:6月8日(日曜日) 午後1時~4時(開場12時半) 場所:天満満天堂 大阪府大阪市中央区天満満京町1-23 サンシステム天満橋ビル10階 満天堂の電話:090-3861-4701 満天堂のWEB http://goropia.main.jp/ 満天堂への行き方:京阪・地下鉄天満橋駅 2番出口より京阪14番階段出口を目指す 土佐堀筋を西(みずほ銀行に沿って)に100メートルほど行くと 1階に「ほんまや」という居酒屋のあるビルの10階 (9階までエレベーターであと1階は階段です) 09038614701(ごろっぴあ芝田) 参加費:3000円(当日払いです) 参加予約は要りません。 前世物語 雅子さんはしっかりと頷きました。 「目を閉じて。そしてゆっくりと呼吸します・・・」  彼女の意識はすぐに深い催眠状態に入りました。先生はどんどん催眠を進めていきました。過去生への光の扉をくぐった後、先生は尋ねました。 「地面を見て。地面を感じて。どんな地面が見えますか、感じますか?」 「乾いた白っぽい土です。所々に緑の草がはえてます。青い空が見えます」 「足は何か履いていますか?」 「こげ茶色の革の靴に白いレースの靴下を履いています」 「下半身は何を着ていますか?」 「白っぽいスカートです、ワンピースかもしれません」 「では、上半身は何を着ていますか?」 「半袖の白いワンピースです」 「手を見てください。肌の色は何色ですか?」 「きれいな肌色です。この手は女の子です」 「頭に何かかぶっていますか?」 「白っぽい帽子をかぶっています」 「どんな髪ですか?」 「金髪を長く垂らしています」 「目の色は何色ですか?」 「ブルーです」  先生は雅子さんの意識を青い目の女の子に同化させました。 「その女の子の中にしっかりと入ります。まわりはどんな風景が見えますか?」 「青い空で、少し遠くに海が見えます」 「今の時間帯は、朝、昼、夕、夜で言うと?」 「お昼です」 「そこの気候は、暑い、寒いで言うと?」 「さわやかです」 「年齢はどうですか? 頭に数字が浮かびますよ」 「十二歳です」 「名前は何と言いますか?」 「メ、メ、メリーです」 「メリーはそこで何をしているの?」 「風に吹かれながら遠くの景色を見ています」 「どんな気持ちで見ているの?」 「気持ちいいなぁ、って感じています」 「それからどうしているのかな? 時間を進めてください」 「まわりに木がたくさんあります。・・・まわりの景色を見ています。とっても気持ちいいです」  雅子さんはフゥーと大きな深呼吸をしました。そこでは何も起こりませんでした。先生が時間を進めました。

2014年6月1日日曜日

おはようさん 2014.6.1.

天晴れな日曜日  暑かったですねぇ。 朝、お寝坊さんだったら、プチ・ツーリングへ行こうと決めていたのに、 なぜか朝、ちゃんと目が覚めて(昨夜、2時過ぎまで近くの公園で若者、否 馬鹿者たちが大声でサッカーしていて寝付けなかったのにねぇ(~_~;) う~ん、北辰会の基礎コースのお勉強会に行こうか? それともツーリングを兼ねて、謡曲「養老」の主人公、養老の滝の写真を撮りに行こうか? 朝ご飯を食べながらも迷い続けて・・・結局、お勉強の方を選びました。 一年前は基礎コースの体表観察の実習も「知らぬことばかり」で、とても充実していました。 蓮風先生も実習に顔を出して、ドクターコースを直接、指導していただいてましたからね。 それがとても楽しみでした。 蓮風先生の労宮を私の掌にコピペしたのも一年前の実習の最中でした。 今年は・・・蓮風先生も基礎コースの実習にはお越しになられず、内容も穴の取り方ABCなので・・・復習も大切だし、まだまだちゃんと穴を取れてはいないけれど、物足りなさを感じています。 えいや! 今日はお勉強会に行くぞ! と決めた時、同時に、「今日はわからないこと、疑問点を遠慮なくどんどん尋ねるぞ!」と自分に宣言しました。 いつもは(自分では)かなり控えめにしている(つもりなんです) 今日の実習は背候診。 前回、腹診でみなさんの手でお腹を触られて、かなり体調不良になりました。 これで督脈をいろんな手でグリグリされたら・・・死んじゃう・・・な訳で、「今日はモデルは勘弁してください」も皆さんにお伝えしました。 知りたいことは尋ねる・嫌なことはしない。 とっても身勝手なのですが、おかげさまで今日一日、お勉強会を選んで良かったと満足しています。 剣術に例えるなら、蓮風先生は宮本武蔵や鐘捲自斎のやうな己が剣の奥義を極めた剣士です。 北辰会はその道場に当たります。 当主が居て、師範が居て、師範代が居て・・・学ぶべきものがステップ バイ ステップに決められていて・・・ある程度の技量のそろった門弟を増やしていこうとすると、どうしてもシステマティックな道場形態が必要になります。 これは華道の世界でも、茶道の世界でも同じですね。 剣を学んでいく。自らの剣の腕を磨いていく。 そこは同じ気持ちでも・・・ステップ バイ ステップに奮闘努力していきます! ・・・になりきれないものが自分の中にいて、次第に唸り声をあげているのに気づきました。 それは野獣の唸り声です。 剣を握ったら、忽ちにして野獣と化してしまう・・・煩悩も正気も如何なる恐怖も凌駕してしまった狂人となってしまう。 病を倒すことだけに集中できた無心無我の野獣です。 そこは真剣勝負だけの世界です。 蓮風先生が自ら鍼狂人と号する気持ちがよくわかります。 そして、ややもすれば鍼灸師たちの志を卑下し、唯一のわずかな希望をドクターに抱いておられる気持ちが痛いほど伝わってきます。 上泉信綱が無刀取りの完成を柳生宗厳に託したように、築き上げてきた鍼道の極意中の極意を伝授神託しようとされているようにも見えることがあります。 ただ今は、そのような暗雲魍魎たる闇を見ることはせず、蓮風先生と共に「癌を治す」ことに鍼道を磨き上げていきたいと思っています。 P.S. ちなみに私の祖先は、奥山休賀斎(公重)です。 前世物語  第五章     肝炎の意味 「美子さん、次のワークの方はどうやらご夫婦で来られているようだから、前説、よろしくね」  先生はそう言い残すとトイレに駆け込みました。  ご夫婦の場合、ワークを受けられる方と一緒の部屋に入ってパートナーの過去生の話を直に聞いてみたい、と希望される方がおられます。先生はワークを受けられる方が了承されていれば、どなたが一緒に入っても構わないことにされています。ただ、過去生に戻っている方はそばでパートナーが聞いていることをしっかりと認識して話しますので、もしもパートナーに聞かれたくない内容が出てきた場合には、せっかく降りた過去生から飛び出してしまうこともあります。ですから、なるべくならパートナーは外で待っていることを先生はお奨めしています。それを事前に説明するのも私の大切な仕事のひとつなのです。  今日の三時のワークは奥さんが一人で受けられることになりました。先生はもうじき戻ってきます。 私は患者さんを部屋へ案内しました。 「私、身体が弱いんです。冷房はちょっと苦手なんです」  患者さんはチェアーにもたれながら訴えました。 「弱冷房にして温度も上げておきましょうね。外はこの暑さですから、さすがに冷房がないと、この部屋はサウナになっちゃいますからね」  私は患者さんにタオルケットを掛けながら意識して優しい口調で言いました。そして先生用のミニ扇風機のスイッチをそっと入れておくのも忘れません。これは先日、汗を拭き拭きワークをしていた先生への私からのプレゼントなのです。先生は気に入ったモノにはすぐにあだ名をつけてくれます。「美子のハナイキ、助かるよ」いつもニコッとしながら両目ウインクしてくれます。私はわざと鼻息で答えます。青春時代の二人に戻るひとときです。先生が「カバ目」のまま、ワークを始めました。 「木村雅子さんですね。こんにちは、奥山です。こちらはアシスタントの美子さんです。よろしくお願いします。さて、今日のワークの主題からお聞きするのですが、今日は何の問題を解決しようと思って来ましたか? どんな過去生を見ようと思って来ましたか?」 「私、病気なのです。C型肝炎なのです」  雅子さんは先生に訴えかけるように言いました。 「私は肝炎で、いつも身体が怠くて重くて何も出来ません。いろいろしたいことはあるのですが、ちょっと身体を動かすとすぐに肝炎の検査数値が飛び上がってしまいます。寝込んじゃうこともしばしばで、そんな自分が嫌なのです」  彼女は大きく肩を落としました。 「インターフェロンもがんばって受けました。いろんな漢方や民間薬も試しました。ヨガと気功をしたこともあります。でも、どれも効きませんでした。お医者様は、ガンにはなっていないからこのまま様子をみましょう、としか言ってくれません。もう私は治らないのです。みんなから見捨てられたのです」  彼女は寝返りをうって壁に向かったまま言いました。 「私が落ち込んでいた時に主人が図書館からワイス博士の前世療法を借りてきてくれました。私はそれまで生まれ変わりだとか、過去生なんかには興味がなかった、いえ、避けていたのですが、あの本は私の心をなんだか軽くしてくれました。そして私のこの肝炎も私の過去生に原因があるんじゃないのかなぁ、と思うようになりました。私も是非この前世療法を受けたくて主人にかなり無理を言いました。でも主人は嫌な顔をせずに探し続けてくれました。そして・・・とうとう先生を見つけ出してくれたんです」  彼女の目が潤んできました。 「では、肝炎の原因が最もよくわかる過去生へ戻りましょう、という誘導になりますが、いいですか?」

おはようさん 2014.5.31.

カズオ・イシグロ原作  蜷川幸雄演出 「わたしを離さないで」を堪能してきました。 蜷パパ・フリークな私は、始まってすぐの演出(何もない舞台上をラジコンヘリコプターがゆっくり旋回していく)から、もう全身鳥肌コケコッコな状態に・・・ のべ3時間25分間の上演のどこにも隙がなく、 いたるところに蜷パパ得意の演出法が散りばめられていて、 多相に渡る風刺と未来への警鐘が鳴り響いていて、 この作品は蜷パパらしさ 大爆発の見事な作品に仕上がっていました。 内容は・・・臓器摘出用のクローン人間の思春期から大人までの友情や恋を主旋律にしながら、 人間の使命と運命 人間の残酷さと儚さ 抗いきれない性と、それでも愛してしまうという人間の美しさ 観るものの知恵と感性に大いなる神性を求める残忍無慈悲とも言える作品に仕上がっていました。 左脳では、この作品は分かりません。 右脳だけだと、この作品の良さは半減してしまうでしょう。 こころを全開にするだけではなく、己のこころをまるで投網を放つやうに舞台目がけて差し出さなければ、役者たちの本当の表情は見えてこない作品・・・ 武芸者の真剣勝負と同じです。 ただ野獣の勘だけで舞台に対する。 ただ草木の無心に至って、舞台を吹き抜ける風とひとつになる。 若い出演者たちをそこまで引き上げてきた蜷川幸雄という演出家に、ただただ槍を伏せ、鐙を外し、深く深く感謝しました。 素晴らしい演劇をひとつ観ると、 今生の太さが、ひとまわり太くなります。 死んで今生を振り返った時に、大樹のような人生に見えたら・・・きっと素晴らしい生きがいを感じることでしょう。 今日は本当に良い作品に出会えて、幸せでした。 前世物語  心を開くということは、とても大きな人生の目的なのかもしれません。すべての人たちを心の中に優しく受け入れるためには勇気が要ります。人々を疑っていては心は開きません。みんなを信じることも必要です。心を自由にして物事にとらわれないようになるためには、一段高いところからすべてを見れるようにならなくてはなりません。そのためには自分の信仰が必要でしょう。自分の外の神様でも、魂の中の神様でも、どんな神様でも構いません。ただ生かされていることへの感謝と祈りが心を自由にしてくれます。  心が開くとたくさんの人々が心の中を訪れてくれます。もちろん相変わらず心の中で狼藉を働く人もいることでしょう。でも意外と開かれた心の中には狼藉者は入りにくいようです。そして開かれた心に集つどってくれた人々が狼藉者が壊していった心を一緒になって修復してくれるのです。以前は心の門を閉ざして一人泣きながら修理していた心を、今はみんなが一緒になって修理してくれるのです。以前は心の破片を繋ぎ合わせるのに悲しみや憎しみを糊として使っていました。これは乾きが遅くて、またすぐに壊れてしまいます。でも今はみんなが愛で心の破片を繋いでくれています。これは人間界で最高の接着剤です。こうして開かれた心はどんどん強くなっていくのです。開かれた心の人生はもう細い線には見えません。愛で継ぎ接はぎされた巨大なパッチワークになっていることでしょう。  このように開かれた心の中を自由に行き来して、お互いに愛を分かち合う姿が慈しみ合うことだと思います。身体の不自由な方々はチャレンジパーソンと呼ばれています。困難な問題を抱えて人生を歩んでいる方々は確かに素晴らしい人生のチャレンジャーです。  でも心を閉じて、困難な問題を一人で抱えっきりにしてはいませんか? 頑張って生き抜いた黄金色に輝く人生でも、トニー君のように細い線に見えたら残念ではないでしょうか?  勇気を出して心を開いてみましょう。すべての人たちを優しく受け入れてみるのです。心が壊れそうになったら泣きながら助けを呼びましょう。神様はいつもあなたを見守っていてくれます。そしてたくさんの人たちがあなたを助けにやって来てくれます。あなたは泣いているから気がつかないだけかもしれません。涙を拭いて目を開けてみると、もうみんな集まってあなたの壊れた心で愛のパッチワークを作り上げているかもしれませんよ。だから人生にチャレンジする時、心を開きましょう。大丈夫、あなたもみんなと一緒になって愛のパッチワークを作りましょう。死んだ後、地球を包み込めるくらい大きな愛のパッチワークを。  マリア様は最後にこう言いました。 「自分を信頼して進みなさい」  これは心を開いた自分を信じて、みんなの中に勇気を奮って飛び込んでいきなさい、と言うふうに私には聞こえました。  P.S. 先生はこのワーク以来、光にこう尋ねるようになりました。 「心を開くためにはどうしたらいいですか?」