2014年6月30日月曜日

おはようさん 2014.6.29.

日本刺絡学会の刺絡鍼法マニュアルを読破しました。 鍼灸師さんたちと刺絡の微妙な関係とか、刺絡の長~~い歴史とか・・・よりも、 どこに刺絡すると、どんな病気に効能があるのか? 刺絡の仕方と種類は? を興味津々で読みました。 刺すのは1mm ・・・なるほどねぇ。 吸角で吸い出す? ・・・そうかぁ! あのガラスの巨大タコイボは刺絡に使うのかぁ。。。そやけど、さすがにそりゃぁムリやなぁ、うちでは。。。 「世界ふれあい街歩き」のイスタンブールで見た民間療法「蛭の吸出し」と同じやわぁ。頭痛とか高血圧とかの症状に合わせて、蛭のおじさんが適所に蛭をつけてくれて、蛭が真っ赤に膨らんだから終わり、とか言ってたなぁ。 蛭の寄生虫が問題やねって、番組を見ながら思ったけど・・・なるほどねぇ。 中国からトルコへ伝わったのか? ヨーロッパや中東からトルコへ伝わり、やがて中国へ・・・もしかしたら、人類の起源、アフリカで、人類最初の医療として始まったのが蛭の吸出しやったりしてねぇ。。。 アイスマンの身体には経絡に沿った入れ墨があったくらいやから、縄文よりもっと昔・・・類人猿からちょっと進歩した人類が蛭の吸出し療法を行っていたって不思議じゃないですよね。 そう! 刺絡の成書にも、蛇や毒虫に刺されたら刺絡すべし、と書いてあったなぁ。 刺絡される時も、刺絡する時も、鼻腔の奥深くで、何やら縄文の薫りを感覚的に感じる・・・否、思い出す感じがするのも、DNAに刻み込まれた古の記憶が「蘭奢待」のやうに薫り出すからかも・・しれませんね。 刺絡と免疫&交感神経系との因果関係で、その効果を説明した福田稔先生も、今は刺絡ではなく、誰でもできる「爪もみ療法」の本をたくさん書いておられますが・・・(まだ御本は読んでいないので明言できませんが)やっぱり1滴でも手十井穴から血を出すのと、揉むのでは身体の反応系が違うのではないかな?って思います。 また読み終わったら、ブログでウンチクを語りますね(;^^)ヘ.. 刺絡は効く! は当院でも実証済みです。 特に心身症(倦怠感・頭痛・胸苦しさ・肩こり)と不眠症とイライラ&パニックには速効します。 注:もちろん証を診て、実証じゃないとダメですよ。(秘:素直な人ほど、よく効きます・・・つまり・・・な人は・・・ごめんなさい) だから本当は精神科の先生方にこそ、刺絡を取り入れていただきたいと思っています。 まぁ、精神科救急の保険診療点数がど~んと上がるなり、そこら中の大手、精神科病院が精神科救急部門を作って、とんでもはっぷんな強侵襲な治療を行って丸儲け・・・相変わらずの患者愛不在。そんな精神科病院が儲けなしの刺絡に手出しするわけは・・・ないですねぇ。 (また書いてもうたぁ・・・また蓮風先生に笑われるなぁ「先生は精神科Drが嫌いやから」って) さぁ 6月も終わり、7月に入ります。 刺絡のヘビーローテーションは続くかなぁ。 乞うご期待です(*^^)v 前世物語 「先生、優しい心遣いをしてくれてありがとう。でも大丈夫です。実はね、今朝の夢の中に夫が出て来てくれたのです。最近、よく出て来てくれるのですよ。いつも元気なニコニコ顔で出て来てくれます。  実はね、その時、私は先生の夢を見ていたの。どんな夢かは内緒だけどね、良い夢だから心配しないでね。・・・知りたいの? ダメ、内緒なんだから。良い夢だったわ、ちょっぴりHだったかな」  先生はハンカチの暖簾のれんをくぐって私を見ています。 「春の縁側でね、先生とふたりっきりで日なたぼっこしているとウグイスが飛んできたの。それが夫なの、私にだけわかったわ。ウグイスがとても良い声で鳴いてくれるの。私がウグイスにありがとうのウインクをすると、ウグイスの夫は嬉しそうに鳴いてくれるの。そして私の肩に留まってスイングしながら鳴いてくれるの。とっても良い声だったわ。私には夫がふたりを祝福してくれているように思えたわ。私、とっても嬉しかったの。  それからウグイスは先生の頭に留まったわ。相変わらず良い声で鳴いてくれたわ。暖かい春風が、そう恋風と言うのかしら、南からサッと吹き上がってきたの。ウグイスはその風に乗って青空に帰っていったの。私には夫が笑いながら手を振ってくれたように見えたわ。そう、その時なの、先生の頭にウグイスのフンが落ちてたの・・・私はお腹の底から大笑いしちゃったわ」  楽しそうに聞いていて先生の表情がちょっと曇りました。 「美子さん、それってご主人の憎しみの爆弾が私の頭を直撃したということじゃないの? やっぱり恨まれてんだ・・・」 「先生、何を言ってんですか! いつも患者さんの思いっきりネガティブな話を魔法のようにポジティブに捉とらえるくせして。ホラ、私がついてるのだから自信を持ちなさい! 医院の前に犬のウンコが落ちていても怒らないで、『今日は運がいいよ! いいことが起こるから頑張りましょう!』って言ってるじゃないですか。だからね、私は夢の中で大笑いしながら思ったのよ、『ウグイスが夫の残した良運を先生におすそわけで運んで来てくれたんだ』ってね。ホラ、シャンとしなさい!」  先生はイスから立ち上がると敬礼の姿勢をとりました。  そしてふたりで大笑いしました。先生のウジウジ虫も春風と共にどこかへ飛んでいてしまったようです。  先生はこの症例を、過去生の概念を取り入れて実際にいろいろな医療の現場で活躍されている医者と医療関係者の集まりで発表することにしました。 「今度の講演はなかなかセンセーショナルな内容になるよ。昨夜、書き上げたけど、昼寝している暇などない程の充実した内容になった、と思っているんだ。後は美子さんに校正してもらってレジメにするだけだよ。内容は医者とその関係者の集まりということで、ちょっと専門的になっているけど、平たく言うとすぐに『オカルト!』と言われちゃうからね。わかったような、わからないような・・・で置いとく方がいいかもね。きっと興味のある人は何度も読み返してくれるだろうからね」  その講演原稿が手元にあります。これを私が勝手にまとめるよりも、先生の講演を聞いているつもりで生のままお読みいただく方が良いと思います。先生のことですから、本番ではアドリブをたくさん入れることでしょうが、その辺の笑いの部分はカットさせていただきます。