2014年9月30日火曜日

おはようさん 2014.9.29.

10月末に開催される日本東洋医学会開催支部例会の抄録が届きました。 内容を見ていて、思わず うふふのふっ(*^^)v まず目に付いたのが、漢方専門医のみなさんのための鍼灸体験講座。 多分、内容は初めて鍼をするドクターのための初歩の初歩だと思いますが、大きな時代の動きを感じました。 これまで漢方といえば、問診・舌診・脈診・腹診をして弁証して、漢方薬を処方することだけが治療でした。 私が中医学を学び治した仙頭正四郎先生の講座でも、経絡はパス!されちゃってましたからね(もっともその瞬間に、長い間、 悶々としていた漢方治療のカオスが「これや!経絡や!鍼灸や!」吹っ切れたのですが・・・。 今、こうやって経絡経穴を弁証に取り入れて漢方診していると、ひと昔前の漢方診が如何に方手落ちだったかと恥ずかしく思われます。 そしてもうひとつ・・・講演の中に、漢方医も経絡経穴の 知識を取り入れると、もっと漢方処方が深まりますよ、というのがありました。 そんなん 当たり前じゃん! うちでは1年半前から実践してまっせぇぇ(*^^)v そやけど、これもとても善き流れの現れですので、大歓迎です。 経絡経穴の知識をもとに腹診すれば、その診断的価値は飛躍的に向上します。 何より目の前の患者さんが4次元化、5次元化、6次元化されて見えてくるので、病邪の根源根本、その生い立ち、そして未来までもが診えてきます。 未病を治せれば漢方医として一人前。 そのためには鍼灸治療、経絡経穴の知識は欠かせないと思っています。 今日の夕診に飛び込んで来られた漢方診希望の患者さんは、さまざまな病院、漢方医を巡ってきたけど治らない頭痛と下痢を訴えておられました。 脈診・舌診・背候診・腹診すると、明らかに心肝火旺、腹全体が(=身体全体が)熱邪に犯されていました。 その原因は仕事上のストレスだということも脈診でバレバレです。 右肩関節腱板断裂で右腕が上がらず、腰部椎間板ヘルニアの腰痛もあって・・・熱邪がひどい気滞悪血となって局所を犯していました・・・そりゃぁ 痛んで動かないわなぁ。 心肝火旺の熱邪が上気して頭が沸騰したヤカンになると難治性頭痛になります。 そこで脳卒中や狂躁に陥る人も多いのですが、この方は自浄作用が働き、下痢をすることで清熱していたわけです。あまりに熱邪が強いと、不正出血も引き起こして清熱しようとします。 診察しながら、そのような弁証を語っていると、すごく納得されて「こんな先生を探していました!」と喜んでくださいました。 清熱は大承気湯:厚朴5.0;枳実・芒硝各3.0;大黄2.0(適量)の頭痛時頓用と週何回かの刺絡で。 漢方は背候診で目立った腎虚(これに沿った問診をすると、どれもこれも見事に当たり!ました)も考えて、清心蓮子飲:麦門冬・蓮肉・茯苓各4.0;黄芩・車前子・人参各3.0;地骨皮・黄耆各2.0;甘草1.5を処方しました。 今日は百会(GV20)の刺絡と右肩井(GB21)の刺絡(左照海に補法置鍼)を施術して初診を終えました。 ほらね! 漢方診に経絡経穴を加え、鍼灸(刺絡もネ)を行うと、超弩級漢方治療になるでしょう(*⌒▽⌒*) これもひとえに、神さま(大いなる存在・サムシングレートなどなど何でもOK)が背中を押してくれているから・・・善き道に感謝&感謝です。 前世物語  そんなことを考えていると、私の中の地球と宇宙のエネルギーの交点から、何かがスゥーと心の中に浮かび上がってきました・・・私の思い悩んでいた心が急にとっても軽くなりました。 「そうだわ、愛を受け取る、愛される役がいないと、愛する人たちの寂しさと孤独を癒して差し上げられないんだわ。だから、これでいいんだわ。愛する人っていつも、とっても孤独で寂しいからね・・・愛される役の人は、いつも笑顔で感謝して思いっきり愛されたらいいんだわ。愛されているエネルギーを心に大きく受け止めて、それを感謝のエネルギー、喜びのエネルギーに変えて私自身が光り輝けばいいんだわ。全身全霊で愛を受け止めて、眩しい魂の光で世の中を明るく照らし出せば、愛する人の心は至福感に満ち、愛する人に新しく崇高な愛のエネルギーが流れ込んでくるのだわ。愛する人、愛される人、どちらがいい、悪いなんか、ないのだわ。ただ、彼女は愛され方を間違えたんだわ。愛され方のコツは笑顔と感謝なのよ。 『もっと自分の楽しみや好きなことを持ちなさい。そういう幸せになる気持ちや、楽しい、嬉しい気持ちから愛が生まれるのです。誰もが自分が幸せだと人を愛せるようになります。感謝も人に強制されるのではなく、自分の心から出来るようにならなくてはいけません』  私はこれが自然にクリアーできていたけど、これはすでに過去に私がこのポイントをクリアーして来たのか、私にはこのポイントが必要ないのか、だっただけなのでしょう。彼女は、『人間にとってはとても大変な愛を見つける作業』にチャレンジし続けているだけなんだわ」  彼女はようやく泣きやみました。その瞳は虹色に輝いて見えました。彼女は一言、私たちに言いました。 「もう大丈夫です。すべてがわかりました」  見送りに出た私に、彼女は澄んだ瞳で私を見つめながら握手を求めてきました。彼女の瞳に青空が映っていました。きっと彼女は夫に、心からのありがとう、が言えることでしょう。それは彼女の中に芽生え始めた精いっぱいの愛なのです。夫がそれに気がつくかどうかはわかりません。でも、どんな結果になろうとも、彼女はこれからの人生を感謝で満たされた愛を育みながら生きていくことでしょう。そして私は彼女の後ろ姿に向かって言いました。 「私にたくさんの気づきを与えてくださって、ありがとうございました」

2014年9月29日月曜日

おはようさん 2014.9.28.

岡本太郎さんの「今日の芸術 時代を創造するものは誰か」を読みながら、今日は京都観世会館の能楽三昧を楽しんできました。 太朗さんと能楽とは対極 ものすごい自己矛盾なのですが、それをも楽しみながら能を観ていると、哀れな保身の伝統の 向こうに、飛びかかり躍動しようと身を低している能楽の真髄が垣間見られたように感じました。 庶民の、というよりも流浪の民の演じる猿楽や今様から産み落とされた能楽が、武家という未文化な新興勢力と相思相愛となり、「洗練」という名のもとに、あるがままにあふれ出ていた情熱・大いなる自然と神々への祈りと畏れ・そして和・輪・笑 を削ぎ落とされ、その時々の為政者&権力者の大変便利なツールと化してしまったのは、今日までは確かに続いてはいますが、もうそろそろ、そんなお子ちゃまな芸術からアセンションできるのではないだろうか・・・漠然とした、でも掌にポッと温かい何かの芽生えを感じています。 2011年をピークにして、時代もこの時空間もものすごい勢いで逆行縮退しています。 でも、それすら大いなる宇宙の理そのものであり、天地自然の理にかなっているのだとしたら、そんな時代の逆行、時空間の縮退を嘆いてばかりおらずに、そう、ブランコが思いっきり高く後ろへ振れて、ピューと戻ってきているのだから、一番スピードがあがったところで、思いっきり板をけって、鎖を手放して宙へ飛び出せば・・・いいのだよって言われているように感じます。 その先に待っているものは何でしょうか? ドスンと落ちてケガをするかもしれません。 水たまりに ベチャンと落ちるかもしれません。 そんなん、何でもいいじゃないですか! ひとつだけ確かなのは、思い切ってジャンプすれば、例え一瞬でも、お日さまに最も近づくことができるってことです。 お日さまに近づくこと・・・たかが一瞬、お日さまにちょっと近づいたからって何になるの? と思われるかもしれませんが、生まれてきた意味も、生きがいの創造も、生と死の意味も・・・そもそもこの世が、宇宙が存在している意味も、「お日さまに近づくこと」だと言い切れると思います。 だから、すべては順調。これでいいのだ! その時が来れば、飛び出そう!と思うだけでいいのです。 P.S. まるで武士道そのものやね(*^^)v 前世物語 「もう一度、目をつぶってごらんなさい。そしてゆっくりと息を吐きましょう。あなたの心の中の悲しみをゆっくりと吐き出します。そして息を吐く度に、あなたはこの人生で夫を愛した場面へ戻っていきます。ゆっくりとこの人生を遡っていきます。最も夫を愛した場面に戻ったら、大きく息を吐きましょう」  彼女はすぐに催眠状態に戻りました。そしてゆっくりと息を吐き出しました。彼女の頬を涙が伝います。しばらくして彼女は大きな息を吐きました・・・彼女は声を出して泣き始めました。 「あなたが最も夫を愛した場面に戻っていますね。その時のあなたの心のときめきを、今、この時へと持って帰りましょう。その時のあなたの愛のエネルギーを、今、この時へと持ち帰ります。その時の夫の目を見て、もう一度、夫の愛に触れてください。そしてその夫の愛の中で、今のあなたは何を誓いますか? 声に出さなくても構いません。ただ、あなたは夫の愛のエネルギーの中で何を誓いますか?  何かを誓えますか?」  彼女は無言のまま静かに意識を集中していました。そして突然、大声で泣き崩れました。私は彼女の背中をゆっくりとさすりました。両手から私の愛のエネルギーが彼女に染み込んでいくのが感じ取れました。夏の暑さにうな垂れたヒマワリが夕立を一気に飲み干すように、彼女は私の愛のエネルギーを吸い尽くしてくれました。私は先生のいつもの誘導の通り、地球の愛のエネルギーと宇宙の中心の光のエネルギーに私の魂を繋げました。空っぽになった私の中に新しい愛と光のエネルギーがどんどん流れ込んでくるのがわかりました。そのエネルギーは尽きることなく、それまで以上に私を愛と光のエネルギーで満たしてくれました。私は彼女にエネルギーを送りながら、愛を与えることの意味を悟り始めていました。 『寂しさは人に愛を与えることによって、その愛を受け取った人の心の中が温かくなることで癒されます。自分が愛をもらうのではなく、人に愛を与えることによって、寂しさや孤独がなくなっていくのです』  私も夫や子供たち、そして先生の愛に支えられながら、ここまで生きて来れました。私も愛をもらう側だったのです。でも、夫も先生もとても喜んで愛してくれています。愛をもらう側だからダメなのではないのです。私はみんなの愛を喜んで受け取っています。みんなにも神様にも感謝しています。私は心を開いて、素直に、笑顔で、みんなの愛を受け入れてきたところが彼女との違いなのでしょうか・・・でも、これは私の元々の性格なのです。私を愛してくれる方は、皆さん、私の笑顔で心が救われるんだよ、と言ってくれます。私は確かに皆さんに愛されることで皆さんの寂しさと孤独を癒してきたのかもしれません。私はこの人生で彼女のような苦労をしてきませんでした。同じ愛される道を歩みながら、なぜ彼女は茨の道を歩み、私は幸せに愛される道を歩んでいるのでしょうか?

2014年9月28日日曜日

おはようさん 2014.9.27.

怒濤の土曜外来を終えてから、万博のみんぱく(国立民族博物館)特別展「イメージの力」を見てきました。 特別展でもフラッシュ&三脚なしなら個人使用写真は自由に撮れます。 今日は、みんぱく用に購入した テレローライ(Rolleiflex135/4)君のいきなり本番デビューでもありました。 通常展示よりも特別展示は明るかったので、TMAX400のISO3200増感で気持ちよく撮れました。 さて・・・「イメージの力」展ですが・・・ 入って最初にお出迎えしてくれるのは、大きな仮面を持つ族長イスたちです。 もう圧巻・・・その場で異次元の時空旅行へ引き込まれてしまいます。 私もその場から30分ちかくも離れられませんでした。 縄文の血が沸々と煮えたぎってきて・・・その族長イスが置かれていた村々と意識が亜空間で同期すれば、ドラムと鐘の音、動物の鳴き声のやうな雄叫び、ご馳走が焼ける匂い、編み込んだ家壁の隙間から射す女子供の目 目 目・・・やがて踊りが始まり、炎と共にエキサイトし踊り狂った男たちの中に、ついに神さまが降臨します・・・そこはまさしく縄文でした。 順路に従って世界中から収集された展示物たちを見ていきます。 特に仮面がたくさん展示してあります。 世界中・・・未開地のレッテルをはられたジャングルの村々の仮面たちも、観光資源な民族文化遺産の仮面たちも、大都会に息づいている仮面たちも、ごちゃ混ぜに、それは善きカオスでもあるのですが、展示されています。 ファインダーでひとつひとつの仮面の「顔」をしっかりと見つめていて気づいたことがあります。 どの仮面たちも神の姿なのです。 そして、どの仮面の作り手たちも同じ神を見ていたのです。 もちろんそこには宗教や呪術、タブーや口伝・・・さまざまなしがらみと縛りがドロドロと渦巻いているので、同じ神を見ていても、意識に昇ってくるまでの間に大変身!させられちゃいます。 だから、地域と時代が変われば、ありとあらゆる創造の産物が生まれだしてくるのです。 この「イメージの力」展は、神という究極の無であり有であり、光であり闇であり、ただひとつであり無限でもあり、否、光と闇と虚無の根源でもある大いなる神を人間はこれほどまでにリアルかつ創造的に表現できるのだぁ!!と神さまに向けて拳を衝き上げながら、フェスティバルしている展覧会なんだと思います。 縄文の血を引き継ぐものどもよ、ここに集え! 縄文の血よ、湧きあがれ! 明日は天地開闢 縄文開窮するぞ! いざ 共に踊り始めよう! 自由と愛こそ和・輪・笑だ! きっと今夜もみんぱくの中では、仮面たちの踊りの輪がくるくる くるくると廻っていることでしょう。 http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/20140911power/index 前世物語  三日目のワークが終わった彼女には、あれほど強かった他人への依存心が消えて無くなっていました。少なくとも、彼女の目はこれから歩き出すべき方向へ前向きに向けられています。彼女は心の扉を開いて立ち上がったのです。これだけでもワークを受けられた価値がある、と私は思いました。 「私と夫は何があっても一緒になる、って誓い合っていたのですね。だから何だか相性も良くないのに結婚したんですね。この人生で二人が向き合って、愛し合えるように頑張らなくちゃいけないのですか・・・。そう、確かに夫は誓った通り、優しくしてくれています。後は私が夫を愛さなくちゃいけないのですね。難しいなぁ、妻として夫を愛するのですか・・・。  そうですね、光が言ってたように、いつの間にか私は妻ではなく子供たちの母になってしまっていました。妻は形だけ、になっていました。もちろん、やるべきことは全てこなしてきました。でも、それは日々の作業でしかありませんでした。妻という仕事に愛情は全く注いでいませんでした。それは単なる毎日の流れ作業になっていました。それでいて、私は夫の愛を求め続けていました。夫の愛が大きくならないと、私はとても苛立ちました。夫の愛のエネルギーが弱くなると、心の影の世界で自分を哀れみ、夫を恨んできたのです。私は子供たちの母だけになっていました。子供たちを独占すること、それがとても心地よかったのです。もしかすると、夫の愛が子供たちに奪われないように、子供たちと夫の間に大きな溝を掘り続けていたかもしれません。子供たちも私と一緒になって、夫を怖れ、憎むように仕向けていたのかもしれません。子供たちが夫に対して心の扉を閉ざせば、夫の愛をひとり占め出来るからです。そうまでして私は夫の愛を奪い取ろうとしてきたのかもしれません・・・これは母ではありませんね。母は子供たちの心の光にならなくてはなりませんから。人を信じることが愛への道であること、人を信じれることが心の扉を開く鍵となることを、妻として人として、夫を信じて愛する姿を通して、子供たちに教え続けなければいけなかったのです。母は子供たちの心に光を灯さなくてはならないのです。私は・・・逆をしていたのですね。妻として夫を信じ、愛のエネルギーを送り続けていれば、例え子供たちに分かち合える愛のエネルギーがなくなったとしても、そのまま放っておいても子供たちの心は光に満たされるのです、そんなヴィジョンが見えたような気がします。子供たちを自分のスケープゴートにしてはならないのです。夫を愛せない、信じられないのは自分から心を閉じてしまっていたからだったのです。それをいつまでも他人の責任にしてしまっていました。夫、姑、義理の兄弟・・・果ては夫の友人、仕事仲間・・・夫の趣味、健康、仕事そのものにまで嫉妬と恨みをぶつけていました。私の心の影の世界がどんどん大きくなって、悲しみや憎しみばかりを吸い寄せてきました。夫との関係が急激に悪化したのも、そのせいだったのです。私が引き寄せていたんですね」  彼女は心を開いたまま、まだ光と対話しているかのように語り続けました。 「でも、今となってはもう、どうしようもないことなんです。夫の心は私から離れて、どこか遠くへ行ってしまいました。私は今回の人生でも失敗したんです。後は夫を笑顔で送り出してあげるだけしか出来ません。私は夫の愛をずっと奪い続けていました。夫の命のエネルギーを吸いつくしてきたのです。それを考えただけでも、夫には申し訳ないと思います。私はもう、消えてなくなりたい気分です。これまで何度も失敗してきて、また今回も夫に迷惑をかけてしまったのですから。あんなに愛してくれたのに、私は奪い尽くすことしか考えてなかったなんて・・・」  彼女の心はどんどん小さくなっていきました。私は彼女に何と言ってあげたらいいのか、言葉が詰まっていました。

2014年9月27日土曜日

おはようさん 2014.9.26.

今日の光の前世療法のテーマは、漠然とした悲しさの原因でした。 「悲しさの原因がわかる過去生へ」 髪の長い灰色の目をした男の人に降り立ちました。 家路の石の道を急ぎます。 石と木で自ら作った我が家に戻ると・・・家の中が荒らされていて、妻と子供がいません。 呆然としたまま、時が過ぎていきました。 実は過去生でのこのパターンはよく出てくるパターンです。 過去生の自分が狩りや仕事で外出中に、愛する家族が連れ去られてしまって、呆然とする・・・というパターンです。 その時の後悔は「家族を守れなかった」 そしてその人生での最大の決心が「今度こそ、家族を守る」となるわけです。 この過去生の人は、その後、60過ぎで亡くなりましたが、家族には会えないままでした。 死後、魂となってから、あの時、家族はどうなったのか?を見に戻ってみると・・・ 旅人の儲け話に乗って借金をしてしまったが、その借金を返せなくなって、奥さんと子供を連れて行かれてしまったのでした。 奥さんは港から船の乗せられて・・・でも船中で病没してしまいました。 子供は市場で働かされて、文字を読めないために苦労をしたけれども、結婚して子供も生まれて、幸せに暮らしました。ただ、あまりに幼かったので両親の記憶はなく、親に捨てられたと思っていました。 さて、この「家族を守れなかった」 だから「今生では家族を(誰かを)守る」という決心は、前世療法ではしばしば登場してきます。 親子依存症・子供や親との関係(父を許せない・子供を愛せない等々) 自分を・人を愛せない、許せない  生まれてきた意味がわからない 今生の目的は何か?  天職は?  仕事が続かない・うまくいかない理由は? 子供ができない・欲しくない理由は?  うつ病の原因は?  等々、思い出せたテーマだけでも多種多様です。 つまり・・・そんなもんに縛られとらんと、はよう自由に生きなはれ!ってことです。 この世に生を受けた時(胎児の時)から、さまざまなものに縛られています。 皮膚の色・身長・男女・人種なんてどうしようもない神さまの縛りもあれば、 家柄・財産・教育・両親・権力なんて、あってもなくても呪いたくなるやうな縛りもあります。 さらに人生を歩んでいけばいくほど、さまざまな縛りでギュウギュウになります。 大人になってできることと言えば、空を飛ぶ鳥を眺めながら、ただ溜息をつくことだけ・・・ すべての縛りから自由になろうとすれば、死ぬしかないでしょう。 芥川龍之介の「ただ漠然とした不安」も、自由に憧れたというよりも、すべてを投げ出してみたかっただけなのかもしれません。 すべての縛りから自由にならなくても、この世を幸せハッピーに生きることはできます。 自分にからみついてる縛りの中の最も太くきつい縛りを見つけて、ただそれだけを断ち切れば何とかなるのです。 光の前世療法は、そんな最も太くきつい縛りが何かに気づかせてくれます。 断ち切れない縛りは出てきません。 白人だったらよかったのにね。男だったらよかったのにね、なんて出来ないことを光さんは決して言いません。 光の前世療法で光さんが語ってくれることは、(その気になれば)すべて容易に受け入れられること、とても簡単なことばかりです。 今日のワークのこの方も光さんに「まずやるべきことは?」と尋ねると「早寝早起き」と言われれました。 早寝早起きを続ければ、漠然とした悲しみから自由になれて、今生の目的を果たす道を歩めるのです。 ねっ! 簡単でしょう! ひとつのワークを終えると、あぁ またひとつの人生を救うことができたねって思います。 もちろん、明日からどの道を進もうと、その方の自由です。 一切の干渉はしません。完全放置プレイです(;^^)ヘ.. だって、せっかくの人生だもの、自分の足で歩まなくちゃ 楽しめないもの。 光さんの大好きな人生の目的は「(今を・人生を)楽しみなさい」なのですから。 それでもやっぱり・・・今日のワークの方の幸せハッピーを祈る夜なのです。 前世物語 「死んだ時、何か決心したことはありますか?」 「今度こそ自分に正直に生きよう。両親から反対されても自分の気持ちを大切にしたい」 「あなたのまわりに、あなたを迎えに来た存在はいますか?」 「夫がいます」 「どんな様子ですか?」 「全然違っていて、すごく優しいです」 「夫は何と言っていますか?」 「さあ、行こう」 「ふたりでどこに向っていますか?」 「光です」 「それからどうしていますか?」 「たくさんの魂がいるところに着きました。・・・もう一度やり直そう、と約束しています。ここはとっても自由で、話さなくても心で会話が出来ます。生きている時は話すのがとても大変だったのに、今はこんなに楽で信じられません」 「他に何か約束しましたか?」 「何があっても一緒になる、って誓いました。今度こそ、ちゃんと向き合って愛し合えるように努力する、って。優しくする、って誓ってくれました」 「あなたは何と?」 「生きてる時は彼を信じられなかったのに、死んでからは何の疑いもありません。このままでもいいな、と思っています」 「あなたは何を約束しましたか?」 「今度は母としてだけではなく、妻として夫を愛せるように努力します。今度は自殺しないように気をつけます」  彼女はそのまま言葉が詰まってしまいました。そのまま光の中で夫と寄り添っている姿が私には見えました。しばらく二人きりにして、ただ静かに時間が流れていくのを先生と私は眺めていました。そして彼女は自ら催眠を解いて、今、この時へと戻ってきました。

2014年9月25日木曜日

おはようさん 2014.9.25.

台風が日本海を通り抜けて、昨夜はかなりの雨になりました。 そして新月も重なって・・・案の定 今日の外来では、身体もこころもだるい患者さんがいっぱい来られました。 みなさん、自分だけが悪くなったように思っておられましたが、台風の低気圧+新月のせいですよ! その証拠にTwitter上で「しんどい! だるい! アカンわ!」な声が至るところからあがってましたからね、と教えてあげると、みなさん、「そうなんですかぁ・・・」と顔がパァッと明るくなりました。 幽霊の正体見たり枯れ尾花  ですね。そして 病は気から なのです。 もちろん治療は鍼灸と漢方で十分です! 心肝火旺や肝鬱化火の人には不容(ST19)や章門(LR13)や百会(GV20)への刺絡をして、血熱を捌けばスッキリです。 ちょっとヘロヘロで刺絡がムリな方には鍼と灸でOK! 梅核気や犯胃が出た方にはそれなりの漢方を! これが西洋医学オンリーだと・・・まずは血液検査。心電図や胸部写真も撮るでしょうね。MRIやCT、胃カメラなんかもされちゃうかも。 でも・・・どの結果も「異常なし」やから、「心療内科へ行きなさい!」で終わりです。 いやぁぁ 検査ばっかりで全然治っとらへんやんかっ!(`ヘ´) プンプン 別に西洋医学が悪いだけじゃぁなくって、これが西洋医学の限界なだけなのです。 東洋医学にだって限界があります。 だから、両方をうまく使えばいいだけなのです。 チャンポンだろうとパッチワークだろうと全然OKなのです。 一番大切なのは目の前の患者さんが早く治ること。 それ以外に何があるのか? 私にはわかりません。 鍼灸刺絡でその日に治しちゃっても報酬は外来診察料のみ。やすぅぅぅ(>_<) 検査をいっぱいして、外れのお薬をいっぱい出せば、いっぱい儲かります。 わからない道は私にはやっぱり進めません。 西田天香さんの一字「香」をいただいてる医院ですからね。 絶滅危惧種でそのうち天然記念物にご指名されるんじゃないかな?  そんな開業医を明日も続けていきます。 前世物語 「夫とふたりでいます。四十才くらいになっています。ふたりで話をしています。・・・いろいろあったけど、この人は私を愛してくれています」 「そのマデリーンさんの人生で、次に大切な場面に移ってください」 「夫が病気で寝ています。私は五十才くらいです」 「あなたは何を考えていますか?」 「以前は夫なんかいなくなればいい、と思っていました。でも本当にこの人が死んでしまったらどうしよう・・・。私はこの人を愛している、と感じられないまま、私の人生は終わってしまうのな・・・」 「夫はどうなりましたか?」 「・・・・・・」  ここが彼女の三日間続けたワークのポイントのようです。先生はもう一度、聞き直しました。 「そのマデリーンさんの人生で、夫と最後に別れた場面に移ってください」 「自分の家にいます。五十才くらいです。夫が病気です」 「夫はあなたに何と言い残しましたか?」 「申し訳なかった。愛していた。信じて欲しい」 「あなたは何と?」 「その時になっても、正直に言うと、なぜ夫を信じられないのだろう、と心の中で自分を責め続けています」 「夫は死にましたか?」 「はい」 「お葬式の場面に進んでください。あなたは何を考えていますか?」 「すごく寂しいです。夫がいなくなったら楽になるだろう、と思ってきたのに、自分でも訳がわからずに泣いてばかりいます。娘が心配してくれています。次の人生では私が先に死にたい・・・」  彼女の声の中に戸惑いが出ています。私は心の中で彼女に声援を送りました。 「そのまま、あなたが死ぬ場面に移ってください。あなたはいくつになって、どこで死を迎えていますか?」 「六十才です。老衰です。家で寝ています」 「死ぬ間際に、あなたは何を考えていますか?」 「これで夫の所へ逝けます。夫とちゃんと話をしたいのです。でも本当は生きている時にしたかった・・・」 「その死ぬ場面を通り越してください。そして宙に浮いたら教えてください」 「はい」

おはようさん 2014.9.24.

秋分の日は my Birthday 午前中は大阪城をぐるりとお散歩して、お昼ご飯は大奮発してホテル ニューオータニ地下の「今井」で絶品!親子丼をいただきました。 ここの親子丼は超美味でございます(*⌒▽⌒*) 京は八坂さんの「ひさご」の百倍 美味しゅうございます。 で、その超美味な親子丼&けつねうどんセットが出来上がるのをうれしい&うれしい顔で待っていると、まわりのセレブなおばさま軍団の大声話が聞こえてきました・・・ 話の内容は、旅行自慢・旦那の悪口・グルメ自慢。。。 さすがにセレブなおばさま軍団だけあって、旅行と言ってもマダガスカルやタンザニアやユカタン半島や・・・でも案の定、「死ぬまでに行きたい世界絶景100」に行ったというご自慢バトルだけで、そこのどんな風景に感激したとか、どんな人たちと出会ったとか、どんな風が吹いていたとか・・・空の色、空気の彩り、光の薫り、水の音・・・な~んにもない ただ行っただけの旅行自慢でした。 きっとね、ペチャペチャおしゃべりしてたら写真スポットに着いて、みんなで並んで写真を撮って、またおしゃべりへ・・・な旅行だったのでしょうね。 そして、帰国したら、みんなにその記念写真を見せびらかせて自己満足に浸るわけですなぁ。 旦那の悪口は、セレブだろうと、ヒョウ柄の大阪のおばちゃんだろうと、半額タイムサービスなお総菜しか買えないおばちゃんだろうと、同じです。 旦那の悪口に関しては、古今東西、貧富の差はないわけですね。 「あんたら! 世界旅行行きまくって、グルメしまくってられるのは誰のおかげやねん!」  まぁ、そんなムダなことは言いまへん。あほらしぃ。。。 私が超美味な親子丼&けつねうどんを官能の面持ちで味わい尽くしていると、あちらもお昼のセットをいただきながらのグルメ自慢が始まってました。 私 目の前のお食事をいただきながら、グルメ自慢をする輩たちはガマガエルに転生しちまえ!!と思います。きっと神さまも同意してくださるでしょう。 さすがにセレブなおばさま軍団だけあって、名だたる高級お食事処があっちの口から&こっちの口からも連発されますね。 このセレブなおばさまたち、きっと名だたるお食事処で名だたるお料理をいただいきながら、やっぱりグルメ自慢を花咲かせてきたのでしょうね。 つまり、目の前のお料理を味わっては い・な・い! ちゅうか、味わう感性も味覚も退化しちゃってるのでしょう。 すべての五感も、人を思いやる感性も、お料理と食材さんたちへの感謝=神さまへの感謝も寂しく萎びちゃってるのです。 悦びも幸せも愛も知らないで、ただ生かされているなんて・・・哀れですねぇ。。。 千と千尋の神隠し な世界ですかな? 昨日観た「大人の新感線 ラストフラワーズ」の中で、セックス依存症の女性が出てきました。 この現実世界で、セックス依存症と言うと、みんなから白い目で見られます。 でもね、グルメ依存症も同じ病態ですよ。 千と千尋の豚なのか、猿なのか、の違いだけです。 ヘイトスピーチやネオナチ大好きなABcdE軍国主義は犬で、オレオレ詐欺は猫ですな。 スピリチュアルはイルカで・・・ハイエナもハゲタカもキリンも熊も象もカバも・・・ な~んや この世は千と千尋の神隠しな世界やったんかぁ。。。 セックスもグルメの旅行も依存症。 写真だって一歩踏み外すと依存症となって、千と千尋の神隠しな世界へ堕ちてしまいます。 でも大丈夫! この世が千と千尋の神隠しな世界でも、必ず光の世界への通路はあります。 その通路はどこに? まず、目の前の「親子丼&けつねうどん」を味わい尽くすことです。 目の前のお料理には八百万の神さまたちが関わってくれてます。それに感謝! 五感をフルに使って、自分の感性ですべてを受けとめます。すると最幸! あぁ 美味しい・・・その一瞬の中に光の世界への通路が開かれます。 豚でも猿でも犬でも猫でもイルカでも、その通路を抜ければ、みんな、光の子に戻れます。 光の世界への通路は、お料理だけではありません。 音楽や芝居や運動なら、あぁ 楽しい。 絵画や写真なら、あぁ 美しい。 恋なら、あぁ 愛しい。 ほらね、そこらじゅうに千と千尋の神隠しな世界からの通路が開いているのですよ。 前世物語 「さっきと同じ年頃です。彼と結婚しています。家で彼は怒って私を殴っています。他の男としゃべるな、自分だけを見るように、と言われています」 「その時、何を考えていますか?」 「彼は気難しいから、私も結婚を迷っていました。両親の言う通りだったなぁ、と泣いています」 「そして?」 「彼が大声で怒鳴っています。彼が部屋を出て行ってしまいました。私はひとりで泣いています。死んでしまいたい・・・。私たちは貴族同志なので離婚は許されないのです」  彼女はマデリーンのまま、しばらく泣き続けました。 「そのマデリーンさんの人生で、次に大切な場面に移ってください。あなたはいくつになって、何をしていますか?」 「子どもがいます。女の子はマリアン、男の子はヨハンセンと言います。子供たちと一緒に遊んでいます」 「マリアンは、今のあなたが知っている人ですか?」 「娘です」 「ヨハンセンは?」 「弟です」 「一緒に遊んでいて、どんな気持ちですか?」 「子供といる時が一番楽しいのです」 「夫はどうですか?」 「相変わらずです」  そう言いながら彼女は大きな溜息をつきました。 「そのマデリーンさんの人生で、次に大切な場面に移ってください。何が見えますか?」 「娘マリアンの結婚式です。彼女には幸せになって欲しい」 「夫はどうですか?」 「・・・・・・」 「娘の夫はどんな人ですか?」 「とても優しい人です」 「その人を見ていると、夫に対してどんな気持ちが湧いてきますか?」 「娘には幸せになって欲しいのです。離婚していたら、こんな盛大な結婚式をしてあげられなかったから、別れなくて良かったのです。母として良かったと思います」  彼女の声に次第に強さが感じられてきました。先生はそのまま彼女の人生をたぐり寄せています。 「そのマデリーンさんの人生で、次に大切な場面に移ってください」

2014年9月23日火曜日

おはようさん 2014.9.23.

今日は 大人の新感線「ラストフラワーズ」を大阪シアターBRAVA!で観てきました。 作:松尾スズキ(大人計画) 演出:いのうえひでのり 音楽:東京スカパラ 俳優さんは・・・古田新太・阿部サダヲ・小池栄子・橋本じゅん・宮藤官九郎 などなどのそうそうたるメンバーです・・・ちゅうか、まちがいなくトンデモナイことが起こる劇やな! と思っていました。 予想は見事に命中!! これについてこられる人って、どれくらいいるの?な演劇でした。 喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲の七情が全てピリリ!と効いている大人の喜劇に仕上がっていました。 政府とマスコミの情報監視&言論弾圧がどんどん厳しくなっている今、風刺と笑いで「もの申す!」演劇魂がメラメラと燃え上がっている善き作品でした。 展開の早さ&とっぴさは、まるでアダルトな「あまちゃん」です。 クドカン&古田新太さんがメインキャストで熱演しているせいかもしれませんが、日本放送協会の「あまちゃん」では表現演出できなかったひまわりのやうな爆発的エネジーが、ここでは一気に自由奔放にビッグバンしているかのように感じ、途中からこころがワクワク、魂のバイブレーションがドキドキと高揚してきました。 「神さまのところに居た夢を見ました。神さまのところにもレンタルビデオ屋があって、地球というビデオは喜劇のコーナーに置いてあったのです。神さまはそのビデオをピザをほおばりながら、笑い転げて見ていました。・・・」 エピローグで語られた台詞です。 内容は表向きは支離滅裂にしてあります。 左脳人間、特に官憲諸氏や軽薄なマスコミ軍団にはチンプンカンプンでしょう。 哀しいかな、こうしないとマスコミに血祭りに上げられてしまいますから。 否! こんなご時世だからこそ、本物の演劇、命がけの演劇が出来るのかもしれません。 人類ネアンデルタール人化計画・・・現人類を競争や殺し合い、奪い合いのなかったネアンデルタール人に戻せば、戦争も貧富もない平和な世界になる。 超人類・・・大脳皮質の上に更に新たな新皮質ができた人類を創る。 そこにヤクザやUFOや独裁国家などなど・・・てんこもりのシチュエーションが入り乱れての大乱闘です。 私にとって、人類ネアンデルタール人化計画云々は、縄文開窮の願目に繋がります。 超人類やUFOは、道は違えど「天地開闢」に通じます。 作者の松尾スズキ(劇団大人計画)・古田新太・クドカンが潜在意識のどこかで見ている近未来と繋がっているいることを実感できて、後半は泣けてきました。 時々、神さまはこうやって「大丈夫だよ! 自信を持って、この道を進みなさい!」って背中を押してくれます。 一寸先も見えない真っ白い霧の中を進んで行きます。 自分より先には誰もいないことはもうわかっています。 後からついてきている人たちがいることもわかっています。 そんな時、川向こうを同じ方向へ進んでいる人たちがいることがわかれば、どれだけ安心できるでしょう。 明日からの自信も沸いてきます。 神さまを信じる力も蘇ってきます。 今日は私のお誕生日。 天晴れ雲ひとつない晴天と最幸の安心と明日からの力をいただけた素晴らし日となりました。 神さま、ありがとう!(*⌒▽⌒*) 前世物語 「歩き続けて、どこに着きましたか?」 「大きな河です。・・・河辺に立っています。河の流れを見ています。どうして結婚がうまくいかないのかな・・・親が反対しています」 「そこで何をしているの?」 「彼の家に行こうとしています」 「彼の家はどんな家ですか?」 「大きなお屋敷です。玄関で彼を呼んでもらっています。彼が来ました。彼は茶色の髪に茶色の目をしています。背は高いですが痩せています。ふたりで結婚について話しています。どうしようか、と悩んでいます」 「彼の名前は何と言いますか?」 「ハンセンです」 「その人は、今のあなたが知っている人ですか?」 「はい、主人です」 「それからどうなりましたか?」 「まだボソボソと話しています」 「あなたはどんな気持ちですか?」 「迷っています」 「何を迷っているのですか?」 「彼と結婚して幸せになれるのだろうか・・・難しい気がしています」 「何が気になっているのですか?」 「彼は気難しい人だから・・・」 「その日はどうしましたか?」 「別れて帰りました」 「あなたの家はどんな家ですか?」 「お屋敷です」 「両親はいますか?」 「はい」 「お父さんのことは好きですか?」 「あまり好きじゃありません」 「なぜ?」 「厳しいからです」 「そのお父さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「父です」 「お父さんの仕事は何ですか?」 「貴族です」 「お母さんはいますか?」 「出て来ません」 「兄弟はいますか?」 「います。妹がいます。ジョセフィーンです。九才のかわいい妹です」 「その妹は、今のあなたが知っている人ですか?」 「はい、妹です」  先生は今日の主題へと場面を移しました。 「そのマデリーンさんの人生で、夫との関係が最もよくわかる場面に移ってください。あなたはいくつになって、どこで何をしていますか?」

おはようさん 2014.9.22.

生活習慣病でずっと通院されている患者さんが、数日前から動揺めまいがすると再診されました。 よく聞けば、ずっと昔からの耳鳴りがあって、大学病院の耳鼻科にまで通ってみたけど全く改善せず諦めているとのことでした。 若い時から酷い肩こりもあり、今回のめまいと相前後して同側の上腕三頭筋がピクピクするのも気になっているとのことでした。 西洋医学だと、耳鼻科・整形外科・脳外科か神経内科・・・治らなかったら心療内科へたらい回しされちゃいます・・・そして、治らない。 東洋医学だと、経絡経筋病で・・・簡単ですね! 肩井(GB21)にひどい邪気が滞っていたので、まずその肩井へ刺絡をすると・・・出るわ出るわ! 真っ黒なドロドロ血が噴き出してきました。 大巨(ST27)に補鍼を、百会に瀉鍼をして、通絡を確実にして今日の治療を終えました。 治療後の感想は「めまいも耳鳴りもなくなりました! とても頭がスッキリしています!」 同じく生活習慣病の患者さんが「最近、抜け毛がひどくなって・・・」と言われたので、「ちょっと頭を見せてみて」と触診してみると案の定、頭皮全体が悪血湿痰状態に陥っていました。 「チクチクして悪い血をちょっと抜いたら、毛が生えてきた人も多いからやってみる?」(怪しいかしら?) この抜け毛が治るのなら・・・ということで刺絡することに決定! 詳しく触診してみると、百会前が最も悪血が酷く、まるで台風の目のように湿爇になっていました。 そこを刺絡すると・・・出るわ出るわ! 真っ黒で熱い血が噴き出してきました。 「こんだけ熱持っとったら毛も抜けるわ」 治療中から「頭が涼しくなってきました!」と何度も喜んでおられました。 週一で刺絡か鍼をしていけば、きっと黒々とした頭髪に戻れるでしょうね。 乞うご期待です。 いつもの難治性頭痛&肩こりの患者さんも「明日、休みやから、今日のうちに悪い血を抜いといて!」とやって来られました。 この方もいろいろな大病院・有名病院を巡り巡って・・・治らず、やっとうちに来て、「治っちゃった!」と刺絡&鍼にぞっこん LOVEになった方です。 日常生活上、どうしてもまだ悪血は溜まりますが、ご本人がそれを自覚できるようになり、早い目に来院されて治療されるようになりました。 お薬? ・・・ のんでません・・・ちゅうか、さまざまな痛み止めが出ていましたが、要らなくなりました。 今日は他にもいろいろと刺絡しましたが・・・もう当たり前になっちゃったので、あまり記憶に残らなくなりました(^^ゞ これでいいのだぁ これがええのだぁ\(^^@)/ 前世物語 「地面を見て。どんな地面が見えますか?」 「茶色の石畳の町です。石畳は少し濡れています」 「そこはどんな町並みですか?」 「ガス灯があります。レンガ作りの町です」 「足は何か履いていますか?」 「ドレスを着ているから足は見えません」 「そのドレスは何色ですか?」 「薄いピンクです」 「あなたは女性ですか?」 「はい」 「肌の色は何色ですか?」 「白い手袋をしているのでわかりません」 「頭に何かかぶっていますか?」 「羽のついた帽子です」 「どんな髪をしていますか?」 「薄い茶色の髪です」 「目の色は何色ですか?」 「ブルーグリーンです」 「何か荷物を持っていますか?」 「レースの日傘と小さなポーチです」  今日の彼女はどうやら澄まし屋さんです。先生はいつものように彼女を過去生の主役ヒロインの中に入れました。 「その女の人の中にしっかりと入ります。そしてまわりの風景は見て、どんな風景が見えますか?」 「独りで歩いています」 「歩きながら何を考えていますか?」 「どこかへ行こうとしています。寂しい気持ちです」 「あなたの年齢はいくつですか?」 「二十四才です」 「あなたの名前は何と言いますか?」 「マデリーンです」 「その町はどんな感じの町ですか?」 「階段がたくさんあって、道には歩道があります」 「あなたが歩いている年代は何年ですか?」 「1904年です」 「その場所はどこでしょうか?」 「ロンドンです」

2014年9月21日日曜日

おはようさん 2014.9.21.

日曜日の午後、久しぶりに心斎橋筋をブラブラと歩いてみました。 今日はちゃんとした中判のお散歩カメラ Fuji GF670Proを持っていたので、観光名所:よしもと花月やカニ道楽の看板やグリコの看板などなどを撮りながら、真っ青な秋空の下をちょっと汗ばみながらのお散歩でした。 心斎橋筋はものすごい人の波。 昔も今も商売繁盛でええことです。 その人の波・・・日本人は2/3 否 半分くらいかも。 韓國&中国だけでなく、東南アジア全域からやって来られた人たちの多さにびっくりしました。 マナーも楽しみ方も目のギラギラさも日本人と変わりありません。 とっても活気があって、これぞ!おおさか! 商いの町や! のエネルギーが溢れていました。 そう、大阪はこうでなくっちゃ! 大阪人はラテン系。 だからすぐに誰とでもお友だちになれます。 言葉が通じなくっても気にしません。 エネルギーとか氣で通じ合ってしまいます。 もうかりまっか?  もうちょっと勉強しておくれぇなぁ  そりゃぁきついなぁ  まいどおおきに! 元々の大阪の商いは、相手ももうかり&自分ももうかる Win&Winな商いです。 こちらが掛け値なしでこころ開いて向き合えば、韓國も中国もアジアの人たちもみんな、フレンドリーに商いをさせてくれます。 そこが西洋の資本主義とちょっと毛色が変わっているところかな。 もちろん大阪も資本主義なんだけど、大阪には今でも「商いのこころ」が宿っているように感じます。 商いのこころって何かな? お客さんの笑顔  店のもんの笑顔  店主と家族の笑顔   店の前を通る人たちの笑顔  店の評判を聞いた人の笑顔 商いのこころはやっぱり笑顔ですね。 前世物語 「二日続くと、とても頭が混乱しちゃいますよね。あなたはとても過去生がよく見えるタイプだから、よけい大変だと思います。頭の中がゴチャゴチャになってしまった時には眠るのが一番ですよ。今晩は早めに寝て、明日の朝すっきりと起きれば、きっと二つのワークの共通点が閃きますよ」  彼女は依存の剣を抜いて私に向かって切りつけようとしています。 「だってマリア様のお言葉が頭の中でグルグル廻っているんですよ。これじゃ眠れませんよ。今からちょっとまとめてみますから、もう少しつきあってくださいませんか?」 「大丈夫ですよ、眠れますって。そうだ、太閤さん直伝の眠れるおまじないを教えてさしあげましょう。大阪人はみんな、こうやって眠るんですから。まず・・・たこ焼きを買ってきます。大きなホテルでしたら、大阪ではルームサービスにもありますよ。どこにお泊まりですか? あっ、ニューオータニですか、それは良かった。あそこのたこ焼きはお上品ですけど結構いけますからね。お風呂に入ってリラックスします。ビールが美味しいですよね。そして、たこ焼きを食べ始めます。実は、大阪の夜のたこ焼きには太閤さんの呪いが掛けられているのです。そう、もうかれこれ四百年になりますね。それは、たこ焼きを十個食べるまでに深い眠りに落ちて死んでしまう、という恐ろしい呪いなのです。昔は本当に死んでいたみたいですが、最近は呪いも薄れてきて、明くる朝まで死んだように眠ってしまうだけになったんです。だから安心して、ゆっくりとたこ焼きを味わってくださいね。きっと・・・気がついたら、生駒から昇ってくる朝日で目が覚めますから」  彼女は私の作り話を聞きながらニコニコし始めました。 「そうですよね・・・今日はパーとやりますよ。そのたこ焼きのお話、いただきます!」  彼女はロザリーナの悲しみを心の整理棚に投げ込んで、明るい顔で帰っていきました。  彼女とのワークも三日目になりました。今日が最終日です。彼女は髪を少しショートにして、明るい黒色に染めていました。表情が一段と明るくなっています。その日の外来はとても忙しくて、先生も私も彼女と話が出来ないまま、ワークの時間になってしまいました。  彼女が選んだテーマは、「夫との関係が最もよくわかる過去生」でした。同じテーマを続けて行なった場合、同じ過去生に降りることもありますが、ほとんどの場合、前に見た過去生での学びはすでに得られていますので、別の過去生に降りることになります。この際、前の過去生から気づかなければならないことに気づいたか、過去生からの学びを十分に消化できたかどうか、は関係ありません。ですから、消化不良の方がいくつも過去生を見続けていくと、頭がパンクしてしまうことになりかねません。さらに、気づきから自分の心の目をそらすために、単なる過去生マニアになってしまう方もおられます。これは一種の過去生への依存症です。このようなケースを作らないように、先生は過去生を見るのは連続しても三日まで、ということにしています。  彼女はとても過去生へ降りやすいタイプですので、先生はこの日の誘導を少し短めにしました。彼女は簡単に、夫との関係が最もよくわかる過去生へと降り立ちました。

おはようさん 2014.9.20.

土曜の外来は予想通りの怒濤の外来となって、お昼過ぎに最後の風邪の患者さんを診た頃には、もうヘトヘトでした。 帰り支度をしながら、今日、amazonで届いた部分入れ歯の洗浄剤(あのポリデントでんがな(^^ゞを机の上に置いていると・・・ 通りがかったスタッフが足を止めて、ジッとポリデントを見ながらポツリ・・・ 「なんか 哀しくなりますねぇ」 その時、私の疲れ切ったこころに明らかな殺意が燃え上がりました。 別に虫歯で奥歯を失ったわけではありません。 歯を食いしばりすぎて、歯医者さんもビックリ!な奥歯の縦割りをしてしまったからです。 そう、お仕事の頑張りすぎ。 もっと言えば、人生を踏みしめすぎで奥歯を兜割してしまっただけです。 チタンにアレルギーがあるのでインプラントはダメ。 入れ歯? ぜったいのぜったに嫌や! それでも歯医者さんはいろいろ工夫をしながら、これまでがんばってくれました。 でも、さすがにもう手立てなし・・・iPS細胞はまだ実用化されていないしねぇ。 ということで、今回、部分入れ歯を受け入れたわけです。 苦渋の選択ってやつですね。 そこを見事に射貫いてくれたこころないひと言・・・その場で殺っちまっても、執行猶予が付く?くらいのインパクトでした。 でもね・・・思いました。 私も日々の外来の中で、同じようなこころないひと言を浴びせてきたんじゃないかなぁ。 関西人はけっこうズケズケとものを言います。 親しくなれば、尚更。 冗談のつもりでも、意外と相手にとっては逆鱗だったりすることもあるでしょう。 問診する際にも、尋ねた方がいいけど、とってもデリケートな事柄ってありますよね。 特に肉体的な問題・・・例えばハゲだとか、身体の傷だとか、小指がないとか・・・ 不妊やセックスレスなんかも、あっけらかんと答えてくれる患者さんもいる反面、しぶしぶ答えながら、ひどくこころを痛める患者さんもいるでしょう。 外来の経験年数が増えてくると、次第にそのあたりの微妙な空気は読めるようになりますが、それでも・・・やっちまう・・・こともあります。 関西人の良さを保ちつつ、もう少し、相手さんの気持ちを察してあげなさいよ!って神さまから諭されたような気がしました。 とっても難しい関門やけど、この歳まで医者を続けてきて、やっとクリアーできそうなところまで登ってきたということだから、ここはこころを引き締めて、ワンステップアップを目指して生きたいと思っています。 人生 死ぬまで山登りやねぇ あぁ しんどぉ(;^^)ヘ.. 前世物語  彼女はとても輝いた表情になっています。先生がマリア様に聞きました。 「今の人生に戻っていく私に、最後に何かメッセージをください」 「・・・寛容、そして思いやり・・・・・・あなたは人々からたくさんの愛を受け取っていることを忘れないように」 「そこでマリア様にしっかり抱いてもらってください。どんな感じがしますか?」 「心から安心できます。これは初めての気持ちです」 「これからも私を見守ってくれますか?」  マリア様は優しい声で言いました。 「いつもあなたを見ていますよ」  彼女はゆっくりと目覚めました。マリア様に抱かれたまま戻って来たかのような、とても幸せに満ちた表情でした。今日も私はそのまま彼女の話を聞くことになってしまいました。 「今日の過去生はとても辛かったです。途中で逃げ出したくなってしまいました。でも、ロザリーナが私を捕まえて放してくれなかったのです。きっと彼女も、彼女の心の苦しみを誰かにわかってもらいたかったのでしょう」  そう言いながら彼女の中に悲しみが込み上げてきました。彼女はそのまましばらく泣き続けました。私はただ黙って、彼女に寄り添っていました。私も先程のマリア様の愛を感じ続けながら・・・。 「私は愛が足りない、と言われました。でも、人々からたくさんの愛を受け取っている、とも言われました。どういうことなのでしょうか? 私は夫を愛せないから、愛が足りないのでしょうか? そう、寂しいのも愛が足りないからだ、と言われました。一体、どういうことなのでしょうか? ますますわからなくなってきました。私はどうしたらいいのでしょうか?」  彼女の気持ちが深く深く落ち込んでいるのがわかります。しかし私は彼女の問いかけには答えませんでした。

2014年9月20日土曜日

おはようさん 2014.9.19.

島根半島一周ツーリングの途中で、島根原発の近くを通り抜けました。 この原発は日本唯一、県庁所在地から30km以内にあるそうです。 つまり・・・ドンといけば松江も宍道湖も中海も終わってしまうということです。 雲津漁港から日本海沿いに走って、北浦海水浴場を通り、加賀の潜戸への遊覧船乗り場でひと休みして、さらに県道37号線を走ると、港の向こうに島根原発が見えてきました。 原発が一望できる道には、反原発団体の監視車でしょうか? 何台もの車が駐車していました。 島根半島の日本海側は、日本の海岸線のどこにでもある入り組んだ断崖絶壁と小さな港が点々と続いています。 島根原発を迂回して走りながら、思いました。 原発の専門家を数名含んだ決死隊が中隊レベルで暗闇に紛れて、少し離れた港に上陸すれば・・・簡単に原発は制圧され、数時間後には・・ドン! です。 正直、大地震&巨大津波より怖いしリア充です。 日本の軍事力は世界有数です。 北さんと正面戦争すれば圧勝でしょう。 窮鼠猫を噛む。 だからこそ、核爆弾搭載のミサイルが怖いわけですが、命中精度の問題があります。 中さんとの正面衝突では・・・中さんの海軍力&空軍力は意外に脆い?との分析が多いように思います。 中さんはさすがに核爆弾は使えないでしょう。米さんもボルシチさんもカレーさんも激怒しますからね。 さて、そこでちょいと体外離脱して、北さんのトップに同化してみましょうか・・・ 軍部と民衆の不満が高ぶって暴発寸前に至った時、ガス抜きをどこでしましょうか? そもそも我が国がこんなに貧困にあえいでいるのは、帝国主義の米さんが悪いのだ! その傀儡、日本を潰せ! 資本主義を潰せ! 自由世界を潰せ! とエスカレートすると・・・ 日本海沿いの原発 新潟柏崎7基・石川志賀2基・福井敦賀2基 美浜3基 大飯4基 高浜4基・島根2基  なーんだ たった24基の原子炉を数時間 制圧すればいいだけ(もちろん生還など必要なし)やから精鋭5000人で「日本に勝てる!」 でも、日本の陸軍は強い!・・・否! どの原発も非常に辺鄙なところにある。 陸路は山越え・・・とても重装機甲軍団で駆けつけることはムリだし、まわりは山林、後ろは海だから、命知らずの空挺旅団の投入も難しい。 きっと官邸と霞ヶ関では情報が錯綜し、決断できるトップは皆無で、制圧後数時間のゴールデンタイムは虚しく過ぎ去ってしまうでしょう。 そして日本海側から ドン! ドン! ドン! とキノコ雲が上ってしまう。。。 戦争準備を着々と進めるのなら、まず自国のアキレス腱を防御しなくては・・・最大の防御は核燃料を抜いてしまうことです。つまり、日本海側の原発は廃炉にしてしまう。 ・・・ ・・・ そんな妄想をしながら走っていると、急に真っ青な空に真っ白な巨大風車がいくつも見えてきました。 島根半島は風力発電のメッカでもあるのです。 この風力発電が真っ青な天に向かって、まるで向日葵のように背伸びしている姿に、とても感動しました。 さっきまでの重く暗い妄想も消えてしまいました。 そう、きっと大丈夫! もうじき日本も完全に脱原発国になるでしょう。 風力発電 萬歳! なツーリングでした。 前世物語 「魂が身体を離れた時、何か決心したこと、決めたことはありますか?」 「次の人生では、忍耐と苦労を苦労と思わずに人に尽くすこと、自分を愛するよりも人を愛するように尽くすこと、見返りを求めないこと、自分のことは二の次にして、とにかく忍耐することを学び直さなければなりません」 「あなたのまわりに、あなたを迎えに来た存在はいますか?」 「とてもきれいな女の人がいます」 「その人はあなたに何と言っていますか?」 「マリアさまです。・・・よく頑張りましたね。もう苦しみは終わったのですよ。あなたはとても貴い人生を生きたのですよ。この人生は苦しみではないのですよ」  彼女がとても優しい表情に変わりました。 「そして?」 「愛。愛をみつけることが人間にとってはとても大変な作業なのです。」 「愛をみつけるためには、どうしたらいいのでしょうか?」 「あなたが相手の中に愛をみつけた時に、あなたの中にも愛を感じることが出来るのです。これはとても意味のある作業なのです。あなたの人生は決して単純な人生だったのではありません。あなたにとっては暗く寂しく、孤独を感じただけの人生だったかもしれませんが、あなたの魂はすべてを知っているのです。すべてを知っていて、今生を決めたのです。そのことを心に思いながら、また自分で段階を歩み、自分で壁を乗り越えていくのです」  先生は彼女に直接、質問をさせてみました。 「マリアさんにあなたが聞きたいことを聞いてください」  彼女はしばらく黙った後、話し始めました。 「愛の段階にも努力が必要なのですか? 愛とはどういうものなのか、教えてください」 「そしたら何と答えてくれましたか?」 「・・・愛とは貴いもので純粋無垢です。愛とは、愛してばかり、愛を受け取ってばかりではつかみ取れるものではありません。愛には種類や形がたくさんあります。愛を受けなこと、愛されないことも、そういう体験があるからこそ、愛を受けた時の気持ちがよくわかるのです」 「他には何か尋ねましたか?」 「寂しさはどこから来るのですか? と尋ねたら、愛が足りないからだ、と言われました。寂しさは人に愛を与えることによって、その愛を受け取った人の心の中が温かくなることで癒されるそうです。自分が愛をもらうのではなく、人に愛を与えることによって寂しさや孤独がなくなっていくのです」  彼女は自分の言葉をゆっくりと噛みしめています。しばらくしてから先生はマリア様に尋ねました。 「今回の私の人生の目的は何ですか?」 「あなたは神というものを知りました。神はすべてにおいて、万物において存在するのです。神の存在は愛です。それを知らない人はもっと孤独なのです」

2014年9月18日木曜日

おはようさん 2014.9.18.

新しいアイホンが出ましたね。 iPhone6 & plus 私が使っているアイホンは4Sですから、今回は買い換えするつもりでした。 でも・・・まてよっ! まず今のアイホン4Sで特に困ったことはありません。 主な使い道はデジカメ代わり。InstagramかニナミカのCameranで撮ってFBとTwitterにアップする時に活躍しています。 後は出先でのFBチェックくらいかな。 いろんなソフトは入っていますが、アイホンではほとんど使いません。 音楽編集や画像編集など、ちょっと込み入ってる作業は今でもやっぱりMac Air君か古いMac Pro君を使いますから。 さて、アイホン6に買い換えたとして、果たしてどれくらい便利になるのか? を脳内シュミレーションしてみると・・・何もありませんでした。 写真がより鮮明になるといっても、所詮デジタルです。 デジタル写真が嫌でフィルムカメラに戻った私にとって、デジタル写真は単なる記録でしかありません。 あんなん 写真ちゃうでぇ! な世界観です(;^^)ヘ.. 記憶と記録の違い・・・記憶は年月を経るにつれ彩りを増して、人生の糧になります。記録はただ色褪せていくだけ。。。 新しいアイホンは大きくなりました。 6Plusなんかポケットに入らへんやん! どないせいっちゅうねん! な第一印象です。 普通の6でも何だかかさばりそうです。 アイホンで写真を撮る時って、けっこう片手撮りしますが、今でも撮りにくいのに、大きくなったら・・・どうなんやろう? 別にネガティブキャンペーンしてるわけではありません。 私も出来れば自分を納得させられる理由を思いつきたい!! でも、今の自分のネット利用に照らし合わせてみると・・・な~んか見栄しか残らないんちゃうの? ということで、新しいアイホン6はしばらく見合わせることにしました。 それにしても、日本だけでもものすごい数の買い換えがあるみたいですね。 電話屋さん3社は、アイホン5や5Sからの買い換えさえも煽っています。 相変わらずの大量生産&大量消費・・・それに踊らされる庶民たち。 搾取する方も、搾取される方も・・・何だかとても哀れです。 物欲と所有欲。ステータス。 持つことでしか自分のアイデンティティを満足させられない哀れな人たち。 日本人はバブル崩壊の苦難の中から、世界で最も物欲・所有欲の愚かさに気づいていたはずなのに・・・つまり最も光の世界に近づいていたはずだったのに、あの震災以降、どんどん古い世界へ戻っていってしまっています。 これはアイホンだけではありません。 デジタルカメラの世界も同じです。 毎年、新製品と銘打って、デジタルカメラを発表&販売しています。 確かに性能はアップしています。 でも・・・日本人だから感じられたはずの繊細な感性、神が宿るような美意識、善き写真とは? という永遠の問いかけがないがしろにされ、単なる高機能記録装置に成り下がってしまったように思えます。 新しいカメラが出た! 古いカメラを下取りに出して、新しいカメラを買おう! そんなツイートをしばしば目にしますが、そこに本当の幸があるのでしょうか・・・死んでからも自慢できる写真が撮れるのかしら? 彼岸からそんなデジタルカメラの世界を眺めていると、まるで昔のオランダのチューリップバブルの喧噪のように思えます。 機械は人が使うもの。ある意味、人のパートナーです。愛情と信頼を込めて使ってあげると、機械もちゃんと応えてくれます。愛情も信頼も数値化できないアナログです。 最近の電脳機械もデジタルカメラも機械が人を使っているように思えてなりません。 そこには愛情も信頼もありません。効率とコスト・・・数字だけが機械と人を繋いでいます。 チャップリンが警告した暗黒世界に再び陥ろうとしている今のこの世です。 そして歴史は繰り返します・・・その先に待っているのは・・・ ・・・ 前世物語 「そしてそれから、あなたはどうなりましたか?」 「祭壇でたくさんの女性と一緒にお祈りをしています。毎日毎日お祈りばかりしています。私はいつも、教会からわずかに見える町並みを眺めています」 「それは何という教会ですか?」 「セント・・・・」  彼女は思い出すのも嫌だったのでしょうか? 重い沈黙が続きました。先生は場面転換を指示しました。 「ロザリーナさんの人生で、次に大切な場面に移ってください。何が見えますか?」 「・・・何も浮かびません」 「では先程の場面に戻りましょう。それからあなたはどうしていますか?」 「毎日、みんなとお祈りしています。ここには自分というものがありません。神に仕えるもの、と言うのが私の名前なのです」  はがゆそうに彼女は言いました。先生は人生の最後の場面へと進めました。 「ロザリーナさんの人生で、死ぬ場面に移ってください。あなたはいくつになって、どこで死にそうですか?」 「教会の中で寝ています。六十四才になっています。インフルエンザに罹っています」 「死ぬ間際に、あなたは何を考えていますか?」 「早く死にたい・・・」 「なぜ?」 「幸せじゃなかったからです」 「なぜ?」 「普通に結婚したかったのです。もちろん神様は信じてますが、実は神様にではなく、いつも目の前のシスターや王やいろいろな権力者たちに仕えてきました。それが幸せだとは感じられませんでした。他の人たちはそれを心から幸せだと感じられたのに、なぜ私だけが出来なかったのか・・・、だから私はいつも自分を責めていました。神に仕える私が自殺をすると家族が迫害されてしまいます。だから、私はずっと死にたいと思っていたのです。死を迎えた今、私は幸せなのです」  彼女はか細い声で答えました。先生は一気に死を通り越させました。 「その死ぬ場面を通り越して、そして宙に浮いたら教えてください」 「・・・はい、浮きました」

おはようさん 2014.9.17.

今日、初診された心療内科の患者さん・・・性格的な弱さに起因する軽いうつ状態でした。 よく聞けば、ネットで個人輸入して売っていた抗うつ剤を飲んでいたとのことでした。 もちろん日本国内では医師の処方箋が必要な向精神薬に分類されている薬剤です。 あまりの恐ろしさに愕然としましたが、本人は平然とされていました。 なるほど・・・危険ドラッグなんて普通の人は手を出さないよな・・・と普通に思っていたのは、明らかに間違いだと気づきました。 若者たちはもちろん、ネットを普通に使いこなす中年諸氏も、簡単な気持ちで危ない薬物に手を出してしまうのです。 この方も服用するかどうか?は相談されたそうです。その相談相手はネットの向こうの誰か・・・ 自分と同じ症状だから、自分と同じ薬が効く という発想の問答だったようです。 ネットの向こうにいる相手がすべて悪だとは言いませんが、昨今は悪である可能性がどんどん高まっているように感じています。 特に病気関係は・・・危ない。 当院の心療内科で治療を続ける患者さんたちには、ネットでの病気や症状・薬の検索は禁止しています。 初診時に、この人は治る と思えた患者さんがネットでの検索でどんどん暗黒泥沼に陥ってしまって、とうとう精神科専門医へ転医させなければならなくなったことが多々あるからです。 病気・症状・薬のネットの向こうには悪意はないけど暗黒面に堕ちてしまった人たちの阿鼻叫喚が響き渡っているのです。 それはセイレーンそのもの。。。 電脳社会の恐ろしさと悲しさを垣間見た外来でした。 先日の島根半島一周ツーリングで・・・ 泊まったのは美保関で、早朝、美保神社さんを散策しました。 この美保神社さんはふたつの社殿が横並びになっていることです。 向かって左の社殿が男神さま、右の社殿が女神さまです(千木を見れば分かります) 正面からはよくわかりませんが、裏に回ってみると・・・ 男神さまの社殿と女神さまの社殿が仲良く手をつないでいるように見えます。 出雲の神社の中で、これほどの仲良しさんはここ美保神社だけじゃないかな。 みなさん、縁結びということで出雲大社さんにお参りされますが、出雲大社さんは元々、平安時代前期までは大国主命が、平安時代後期からは素戔嗚尊を祀っていた神社さんでした。 17世紀に素戔嗚尊から大国主命に祭神が代わったわけです。 今は、その素戔嗚尊は本殿奥の素鵞社に祀られています。 素鵞社の真後ろは八雲山・・・ ・・・ このあたりの面白いお話はまた今度しましょうね。 ということで、良縁や夫婦円満をご祈願するのなら、出雲大社さんより美保神社さんの方がご利益がありそうだと思いました。 仲良しこよしの美保神社 お薦めですよ(*^^)v 前世物語 「ロザリーナさんの人生で、幸せだと感じられない原因となった場面に移ってください。あなたはいくつになって、何をしていますか?」 「十才です。家にいます。行商人の家です。母がいます。白い洋服を着ています。茶色の長い髪で目はブルーです。私は母が好きです。でも、もうすぐ母に会えなくなります。私は神に仕えるための準備をしています」 「そのお母さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「はい、たぶん今の母です」 「家の中に他には誰かいますか?」 「小さい子供たちが見えます。たぶん私の弟と妹です」 「その子たちは、今のあなたが知っている人ですか?」 「女の子は今の娘で、男の子は今の妹です」 「お父さんはいますか?」 「はい、でも今は行商の旅に出ています。父はあまり記億にありません。父はいつも家にいませんから」 「そのお父さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「今の父かなぁ」 「他に誰かいませんか?」 「おばあちゃんがいます。灰色の髪にブルーの目です。私はおばあちゃんも好きです」 「そのおばあちゃんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「亡くなった祖母です」 「十才のあなたの髪は何色ですか?」 「きれいな茶色です」  彼女の口が少し軽やかになってきました。先生は本題に質問を向けました。 「あなたは神に仕えるように言われて、何を感じていますか?」 「悲しい気持ちでいっぱいです」 「それはなぜですか?」 「自由がなくなるような気がしています」  彼女は沈み込んだ口調で黙ってしまいました。先生は少し時間を進めました。 「それからどうしてますか?」 「十七才の時に洗礼を受けました。もう親にも会えない、誰にも会えません。会っても言葉を交わすことさえ出来ないのです。ひとつの道で生きて行くしかありません。それを断ると、とても家族が困るのです」 「なぜですか?」 「この時代は、逃げて帰るとみんな首切りにされてしまいます。それがとても恐いのです」  彼女は泣き出しました。悲しく、重い涙です。

2014年9月17日水曜日

おはようさん 2014.9.16.

連休明けの外来で・・・ ここのところ続いていたスーパームーンの影響かもしれませんが、こころの不調・自律神経の不調を訴える患者さんがとても増えました。 ずっと落ち着いていた患者さんたちが一斉に「調子が悪い」と悲鳴を上げておられました。 先週の蓮風先生の鍼治療を見学していて気づいたことは、後溪(SI3)が急増してる! ただでさえ季節の変わり目で、気の上気や冷えのぼせが増え始めるのに、やっかいなことです。 この世の「今」という時相がまた一段、闇へと落ちたんじゃないの?と心を痛めた今日の外来でした。 出雲 鰐淵寺のお話を昨日、書きましたが・・・今朝、起きたときから何やらこころの右奥、そう近未来から何やら風に乗ってメッセージが吹いてきていて、こころの中をガサゴソ ガサゴソとまるでレースのカーテンを揺らすやうに悪戯していました。 今日一日のお仕事を終え帰宅して、ベランダ菜園の水やりをしていると、そのメッセージの主が分かりました。 鰐淵寺には摩陀羅神社という摩陀羅神を祀った謎の神社があります。 その摩陀羅神さんからのメッセージでした。 鰐淵寺の住職さんによると、この摩陀羅神さまはよく伝言を人に託すそうです。 昔、摩陀羅神社の裏手の雑木林が社のすぐ近くまで押しだしてきていた時、ある参拝者さんを通じて摩陀羅神さんが「裏手があまりに暑苦しいから何とかしてくれ!」と住職さんに訴えたそうです。 住職さんが「お気持ちはよくわかりますが、それだけのことをするお金がありません。申し訳ありませんが、ご自分で何とかしてくださいませんか」とその人を通じてお返事されました。 しばらくして・・・地元の土建屋さんが参拝に訪れ住職さんに言われたそうです。 「摩陀羅神社の裏手の雑木林はあまりに暑苦しいので、うちできれいにしてあげましょう。もちろん、神さまへのご奉仕という形にさせていただきます」 そして、摩陀羅神さんも住職さんも土建屋さんもみなさん、すっきりされたそうです。 さすが! 神さまですね。 そんな摩陀羅神さんからのメッセージは・・・ 「今度、神歌を奉じてくれ!」でした。 神歌とは能楽の「翁」のことです。 能楽に触れてからずっとこの「神歌」のことはとても気になっていたし、いつか・誰かのために謡うことになるだろうなぁ、と感じていました。 なるほど、摩陀羅神さんのためか・・・でとても納得した私。 「今度、そちらへ伺った時に、こっそりと謡わせていただきます」とお返事しました。 すると・・・ 「来年1月11日の摩陀羅神社大祭に謡ってくれ!」とのこと・・・ カレンダーを見ると、来年のその日は祝日をはさんだ3連休じゃないですか! 「たしか・・・その大祭は夜中にひっそりと住職さんがやるんじゃなかったっけ? 大丈夫なんかしら? まぁ なるようになるやろうけど・・・」 と・・・お引き受けした次第です。 住職さんによれば、摩陀羅神さんは国家の命運レベル、世界を動かす神さまです。(個人のお願いは聞いてくれません) まぁ、裏の雑木林をきれいにすることを簡単にやってのけるくらいですから・・・来年早々、雪の降り積もったまっ暗な摩陀羅神社で「神歌」を謡う私と怪しげな舞を舞う住職さんのビジョンが見えるような見えないような・・・またしてもノーリターンなやっかいな重荷を背負ってしまったのでした。 まぁ これだから人生、最幸なんやけどね(;^^)ヘ.. 前世物語 地面を見て。どんな地面が見えますか?」 「小さな四角いグレーの石畳が続いています。その先に井戸があります」 「足は何か履いていますか?」 「薄い紫の靴を素足で履いています」 「下半身は何を着ていますか?」 「・・・布の服です」 「上半身は何を着ていますか?」 「上下が繋がっています。ベージュのような色合いです。丸首で襟なしです。長袖です」 「手に何か持っていますか?」 「何も持っていません」 「頭に何かかぶっていますか?」 「かぶっています・・・修道服みたいな感じです。尼さんみたいです。髪は見えません」 「その人は女性ですか?」 「はい」 「肌の色は何色ですか?」 「黄土色です」 「目の色は?」 「・・・茶色です」  今日の彼女は、この過去生の女性の中へはあまり入りたくない様子です。 「その女性の中へ入っても、映画を観るように客席側から少し離れて観ていても構いません。ただ意識をその女性にしっかりと集中しましょう。その女性のまわりはどんな風景ですか?」  彼女は意を決して過去生の中へ入ったようです。 「大きな古い教会です。町全体が教会です」 「あなたはそこで何をしているのですか?」 「石で囲まれた大きな通路に立っています」 「あなたの名前は何と言いますか?」 「ロザリーナです」 「あなたの年齢はいくつですか?」 「三十八才です」 「その教会の町はどこでしょうか? 目の前に大きな世界地図が浮かんできて、あなたが立っている場所が赤く光ますよ」 「イタリアです。フィレンツェのようです」 「あなたが立っている年代は何年ですか?」 「1612年です」 「あなたの仕事は何ですか?」 「神に仕える仕事です」  彼女は口が重そうに話しています。先生は今日のテーマに進みました。

2014年9月16日火曜日

おはようさん 2014.9.15.

二泊三日の出雲ツーリングから無事に帰ってきました\(^O^)/ 土曜日は午前診を終えてからの出発で、5時間走って夕焼けの中を美保関へ到着しました。 お魚をいっぱいいただいて幸せいっぱい(*⌒▽⌒*) 日曜日早朝に美保神社さんへ参拝して、島根半島一周ツーリングへ出かけました。 美保関ー雲津漁港ー美保の北浦を見ながらー諸喰漁港ー法田港ー七類港ー片江港ー北浦海水浴場ー野波海水浴場ー日御碕神社ー加賀の岩戸ー御津から島根原発を眺めながらーえともーここで道を見失って・・・気がつけば佐太神社の前にー六亡で再び日本海へと思いきや・・・道がない・・・仕方なく広域農道を経て一畑薬師さんの参詣道へーそのまま日本海へ出てー塩津小学校前を通ってー新出雲風力発電所を見ながらー奥宇賀の十六島港ー鰐淵寺へ 鰐淵寺で久しぶりに住職さんと再会! 一時間近く、いろいろとお話をしました。 そのまま日本海沿いを西へ走って日御碕から出雲大社さんの前を通ってーいつもの宍道湖・中海沿いのコースで美保関へ帰りました。 全行程200Km 9時間のコースでした。 ほとんど快適な道だったのですが、途中、軽の車が一台やっと通れる、それも九十九折りでアップダウン激しい道を決死の覚悟で通ってきました。 やっぱり地図に細い線でしか描かれていない道は・・・走らない方がいいですね(^^ゞ でも、帰ってきて宿の若旦那さんに「島根半島一周はどうでしたか?」と尋ねられて、思い出せるのは わぁ コケる!と叫びながら何とか切り抜けた難所ばかりでした。 人生も同じですね。 一生を生き終えて、神さまに「今回の人生はどうやった?」って尋ねられて、まず思い出すのは、必死の覚悟で乗り越えた危機とか窮地とか不幸とか・・・だと思います。 きっと神さまも楽しみにしているのは、そういうお話でしょう。 今回のコースで、途中、地図には細い道が描かれているんだけど、どうしても道が見つからなくて、ムチャクチャ遠回りしたところがありました。 後でもう一度、地図を見なおしてみると・・・超が5つ付くくらい難所だった可能性があります。 きっとそちらを走っていたら・・・コケてたでしょうね・・・もしかしたら断崖絶壁を日本海へザブン!だったかも。 これもきっと神さまが「お前にはその道はムリや! 遠回りの安全な道を行け!」と細い道を隠されたのだと思います。 神さまに守られているなぁ・・・深く実感しています。 今回の島根半島一周ツーリングは、ある目的があってのことでしたが、そのひとつは鰐淵寺へ行くことでした。 久しぶりにお目にかかれた住職さんといろいろなお話もできました。 尋ねたかったことにもちゃんと答えてくださいました。 最後に夢を語り合っていると・・・たくさんの御朱印帳を持参された老夫婦をお使わしになって・・・神さまは住職さんと私の夢を聞きながら「よっしゃ! わかったから早よう行きなはれ!」って言われたように感じました。 出雲へ行くと、本当にあらゆるところに、あらゆる事象に神さまの息吹を感じとれます。 きっと私の縄文遺伝子がハイパー活性化されちゃうからでしょうね。 住職さんが10/10~11/24古代出雲歴史博物館で開催される「修験の聖地 出雲國 浮浪山 鰐淵寺」展へご招待してくださいました。 これは行かなくちゃ!(*⌒▽⌒*) 鰐淵寺は不思議なお寺で、普通の観光客さんやスピリチュアル好きな人たちも来るのですが、すぐに帰ってしまいます。 でも・・・外人さんたちには人気があります。 「日本に行くなら必ず鰐淵寺に行け」と言われて訪れる外人さんが増えているそうです。 たしかに今のほとんどの日本人さんには鰐淵寺の波動は触れ得ないでしょう。 かなりスピリチュアルな人たちでも・・・わからないでしょう。 鰐淵寺は光のエネルギーに充ち満ちています。 鰐淵寺は善のフィールドでシールドされています。 見える人には見える。感じられる人には感じる。 深い瞑想状態に入った精妙な感性で今を生きている人だけに鰐淵寺の美しさと善が見えるのです。 前世物語  翌日、彼女は元気を取り戻してやって来ました。私は彼女の一つ前のワークの患者さんとお話をしていましたので、彼女とは事前にお話しをしないままワークに入りました。でも心配は要らなかったようです。一晩ぐっすりと眠った彼女は、昨日のワークはそのまま宿題で置いたまま、今は今日のワークに意識を集中していました。実はこれも先生のアドバイスだったのです。連続してワークを受けられる方には、くれぐれも前日のワークを引きずらないようにお願いしています。 「今に集中して、今日のワークのことだけを考えてお越しください」  先生はこのように患者さんに指示しています。  具体的には、良く眠ること(多少の飲酒もオーケーです)。  その夜にノート等を取らないこと(慌てなくてもちゃんと覚えていますから)。  友達、家族への電話でワークの内容をくどくど説明しないこと(興奮してきてパニックになってしまいます)。  朝、起きたら散歩でもジョギングでもいいですから、何か運動すること(ワークでは右脳を酷使します。左脳を使っておくと、うまくバランスが取れます)。  朝食は、ゆっくりと、しっかりと、楽しく取ること(コーヒーだってオーケーです。ただし、レスキューレメディを入れることを忘れずに!)。  彼女はすべてをクリアーして来られたようです。彼女の手に依存の剣はありません。私もホッと安心して、私の意識を今に集中してワークに臨みました。  彼女の今日のテーマは、「幸せだと感じられない原因となった過去生へ」でした。彼女は夫を心から愛せない、信じられないために結婚以来ずっと心の奥底から幸せだと感じたことがないのが辛い、と先生に訴えました。 「子供が生まれた時でさえ、心のどこかに幸せを拒んでいる私がいたような気がするのです」  それを聞いた時、私の心の中に昨日のワークでの光のメッセージが浮かんできそうになりました。でも私だって同じミスは致しません。私は念じるように、ただ今に意識を集中し続けました。  先生は昨日のワークのことをすっかり忘れてしまったように、彼女にテーマを提案しています。 「ではちょっと長いけど、幸せだと感じられない原因となった過去生へ戻りましょう、という誘導でいいですね」  先生にとって今日のテーマはあまり良くないことに私は気づいていましたが、先生がそのまま受け入れていたので私は何も口を挟みませんでした。  ワークのテーマは、***の原因となった過去生へ、***の意味がわかる過去生へ、***さんとの関係がわかる過去生へ、最も***だった過去生へ、の四つに大別されます。この***の語句をワークの前に絞り込んでいくのですが、あまりに長かったり、言いにくかったりするのは困りものです。また、否定形(***でない)がつくのを先生は出来るだけ避けています。催眠誘導の原則の一つに、否定形は使わない、というのがあるからです。使ったらいけない訳ではありませんが、潜在意識は否定形を認識しにくい、と言われているからです。これはダイエットや禁煙目的の暗示型の催眠では大切な原則なのですが、過去生退行ではそれほど問題にはならない、と先生は考えています。しかし、せっかく遠くから来られる患者さんなのですから、出来るだけ悪いジンクスは避けたい、とも思っているようです。ですから患者さんの話されるテーマの内容をまとめていく時に、出来るだけ肯定形に置き換えるようにしているのです。  先生が昨日と同じ誘導を始めました。彼女はすぐに深い催眠状態へ入りました。そして、「幸せだと感じられない原因となった過去生へ」と戻りました。

2014年9月13日土曜日

おはようさん 2014.9.12.

時々、ご紹介している乳癌末期で骨転移しているおばあちゃん。 この1ヶ月ほど、毎日、外来に来てくれるんやけど、腹診&打鍼するのを嫌がっていて、仕方なしに丹田灸と鍼だけしていました。 先週から夜間に肝臓の辺りを痛がりはじめています。 抗ガン剤を入れ続けている某病院では、血液検査上は異常なしだと放置したまま。 そりゃぁわからないから仕方ないよね・・・抗ガン剤をガンガン使ってる先生方ってみなさん、そんなもんです・・・(>_<) 先週末にやっとのこと説得して、久しぶりに腹診させていただきました。 確かに右肝相火に邪気はありますが、それほど邪熱を帯びてはいません。 ただ、右の経絡は確かに滞っていて、特に章門(LR13)と日月(GB24)にその滞りの元がありました。 夜の痛みを何とかしてほしい!という世話をされているお姉さんの声に応えるべく・・・ 右章門と日月に1カ所づつ刺絡&吸角を施術しました。 結果は・・・(*^^)v 数日間は痛みが消えました。 今日の午後、また痛みが出てきたとのことで腹診してみると、両側の腹部を通る経絡がすべて滞っていました。 さすがに両側ですから・・・刺絡するには弁証が及びません。 百会に手をかざしてみると・・・膀胱経近くの右百会に大きな反応を感じ取りました。 迷わずそこへ鍼を1本! 10分後には痛みは消えてしまいました。 腹診すると、左右の腹部経絡も流れ始めています。 うん、これでしばらくは大丈夫でしょう。 この患者さんにはこのまま、いつもの日常をつつがなく過ごし続けていただきたいと思っています。 それがこの患者さんとケアされているお姉さんの幸せだと見て取れるからです。 すべては患者さんの幸せのために・・・ 抗ガン剤治療を押しつけるのは言語道断ですが、私も鍼治療の押し売りは決してしてはいけない!と常々思っているのです。 お知らせ:土曜日午後~月曜日(祝日)まで、ちょっと出雲へバイクツーリングしてきますので、ブログはお休みです。 (電脳からしばし自由になってきま~す(*⌒▽⌒*) 前世物語 「人にばかり合わせないで、もっと自分の楽しみや好きなことを持ちなさい。そういう幸せになる気持ちや、楽しい、嬉しい気持ちから愛が生まれるのです。誰もが自分が幸せだと人を愛せるようになります。感謝も人に強制されるのではなく、自分の心から出来るようにならなくてはいけません。このテーマについて、あなたは何度も同じことを繰り返しています。あなたは自分を小さく見過ぎています」 「今回の私の人生はここまで順調ですか?」 「努力した方です」 「これからも、あなたは私を応援してくれますか?」 「あなたが気づきさえすれば、私はいつも同じところにいますよ」 「これからも辛い時には、あなたのところに相談に来てもいいですか?」 「すべてを信じることです。信じることから始まるのです」  催眠から覚めた彼女は、しばらくそのままオルヌの人生について考え込んでいました。先生が夜診の診察を始めた後に、彼女はワークの部屋から出てきました。困惑した表情と失望感が目に浮かんでいます。彼女は黙ったまま洗面所に行きました。私はお茶を入れ直して、彼女がお化粧から帰ってくるのを待ちました。  戻ってきた彼女は心を押し殺して、明るい表情に戻っていました。私は彼女の横に座って一緒にお茶を頂きました。 「愛とは手放すものなのでしょうか? 私にはまだよくわかりません。私は彼に求めすぎていたのでしょうか?」  彼女は独り言のように呟いています。これは彼女の心の扉が大きく開かれている証拠です。今、彼女は自分の半開きの心を通じて、彼女の本質である魂と対話しているのです。この状態の彼女に何かアドバイスをすることは先生から厳しく禁じられています。今の私にはその重要性がよくわかります。今、彼女に何かアドバイスじみたことを言えば、その言葉が彼女の心の扉の新しい鍵になってしまいます。 彼女を洗脳してしまうことになるのです。  私は彼女の独り言を静かに聞いてあげました。 「私はなぜ、人を信じるのが恐いのでしょうか? 私は人に愛される価値などないのでしょうか? 私の心が貧しいから、私には人を愛せないのでしょうか? 私は永遠に幸せにはなれないのでしょうか?」  彼女は空っぽの湯飲みを見つめながら、ポツリポツリと言葉を漏らしています。 「ホラね・・・あなたは自分を小さく見過ぎていますよ」  私はそう心の中で呟きながら彼女の目を見つめました。心の中でだったら大丈夫だわ、早く気づいて元気になってね・・・そんなつもりもありました。しかし彼女は私の心のスキを見逃しませんでした。彼女の目が私を押し倒して、依存の剣を私の心に突き刺しました。もうこうなったら彼女の依存心が満足できる言葉を私が言わないかぎり、彼女は私を自由にはしてくれないでしょう。その時、私にはよく わかりました。先生がいつもワークの後、あまりにそっけなく、患者さんに冷たい理由わけが・・・痛いほど身に沁みました。私は心の中で先生の助けを呼びました。  診察室の扉が開いて・・・先生が思いっきりの笑顔で私の心に突き立っている依存の剣を抜いて、彼女に優しく返してくれました。 「今日は疲れたでしょう。早くホテルに帰ってゆっくりとお休みくださいね。そう、しばらくは急に泣き出したくなることがあります。何が原因かは考えなくて構いません。ただ泣いて出し切ってくださいね。涙の原因はじっくりと煮込み過ぎたカレーのようになっていて、ジャガイモもニンジンもお肉もみんなとろけちゃって、何が何だかわからなくなっていますからね。ともかく出し切ることが大切です。町中で泣き出したくなったらトイレに駆け込んで泣いちゃってくださいね。  それと、これからしばらくの間、夢の中で今の過去生の続きが出てくることがあります。それは異常ではありません。大丈夫ですから心配しないでくださいね。では、ごゆっくりと大阪の夜をお楽しみくださいませ」  彼女は笑いながら帰っていきました。彼女はまだ左手に依存の剣を握りしめていました。そんな彼女の後ろ姿を見送りながら、私はホッとしました。少し膝がガクガク震えています。  私はタイムカードを早めに押して先生の夜診が終わるのを待ちました。どうしてもお礼を言いたかったのです。  夜診が終わると、いつも先生はヘトヘトになっています。待っている間に私は近くのコンビニまで自転車を飛ばして先生の大好物を買いに行ってきました。スピードを大切にすること、これも先生から教わったことです。もっとも先生だって中谷彰宏さんに洗脳されちゃっているんですけど・・・。  夜診が終わると、やっぱり先生はグッタリしてました。 「先生、今日はヘルプ、ありがとうございました。これ、お礼です。それと肩もみもサービスしちゃうからね」  私は花林糖とお茶を先生の机に置くと、肩もみを始めました。先生は何も言わずに、ただ気持ち良さそうです。少し居眠りしているのでしょうか? 今日は私も何も言わずに、ゆっくりと先生の肩もみを続けました。虫の音も懐かしい秋の夜がゆっくりと深けていきます。 「人生の目的や生きる意味を考えてばかりではなくって、こういう時の流れに身をまかす時間も必要なんだわ」  私は安心しきった顔の先生を見つめながら、何だかまたひとつ、人間としての大切な気づきを得たような気がしました。

2014年9月12日金曜日

おはようさん 2014.9.11.

気が上気する日々が続くと、肩こり・頭痛・耳鳴りなどが起こります。 整形外科・耳鼻科・脳外科・・・専門医に診てもらって、いくら精密検査を受けても「異常なし」と言われてしまいます。 血圧も上がっていれば、内科で高血圧の薬を出されますし、不眠やイライラが強いと睡眠導入剤や抗不安剤などを出されます。 でも・・・治りません。 そもそも西洋医学に「気が上気している」という概念がないからです。なぜなら、氣は現代科学では測定不能だから。 昨日、初診された患者さんもこの気の上気がありました。 治療として、両側の肩井(GB21)への刺絡とアモン刺絡をしました。 かなりドロドロの悪血が溜まっていました。 今日、再診されて・・・肩こりがかなり良くなったと。 そこで今日は百会(GV20)への刺絡をしました。 今日もかなりの悪血が流れ出してきました。 百会の刺絡は、脳内の静脈系に溜まったストレス性うっ血を改善します。 すると二次的に頭蓋内圧が緩みます。 滞り気味だった髄液の流れも回復します。 ・・・ここから予見される病気の改善としては・・・ 認知症・脳卒中後後遺症・脳高位機能障害・水頭症・脳髄膜炎後遺症など 緑内障・黄斑部変性症・白内障など 三叉神経痛や顔面神経麻痺や舌咽神経痛など 耳鳴り・めまい・メニエル病・聴力障害など 効果の強い・弱いはありますが、脳腫瘍系以外の脳の疾患のほとんどに効きそうです。 そもそも脳の静脈系を治す治療法など、なかったのですから。 刺絡で出る出血量はたかだか数CCです。 そんな少量の血を、それも皮膚から抜いて、どうして脳の静脈系のうっ滞が改善できるんだ?? 脳外科学会で発表したら、思いっきりバカにしながら突っ込んでくるでしょうね。 西洋医学では・・・永遠にわからない世界観ですから。 東洋医学では、人間は小宇宙です。 人間の中に陰陽があって、五行があって、大宇宙と同じ天地自然の理で生きています。 人間は小宇宙だからこそ、小石をポチャンと投げ込んで波紋を創ってやれば、輪が輪を生みながら全身に拡がっていくのが見えています。 身体は正直です。 そして身体は死ぬまで生きようとしています。 だから、ここに刺絡をしてくれ! ここに鍼をしてくれ!と何らかのサインを出してくれています。 それは丘疹やアザや虫さされ痕のこともあります。 反応経穴として触れることもあります。 痛みやコリや痒みのこともあります。 腹診&背候診をじっくりとしていると、そんな身体のサインに教えられることがいっぱいあります。 身体が求めているところに、刺絡や鍼をする・・・ただそれだけで、人間という小宇宙は良くなっていくのです。 刺絡でたった数CCの血を搾り取ったり、吸い取ったりするだけで、脳の静脈系のストレスが緩和されてしまう。 これは人間が小宇宙であることの何よりのしるしですね。 前世物語 シャーリーさんから私は何を学ぶのですか?」 「彼女はあなたに愛を与えるために、あなたを選んで降りて来たのです。あなたにとっては愛の存在なのです」 「私のおばあちゃんからは何を学ぶのですか?」 「ひとつのものを続けることの意味の大切さ」 「おばあちゃんと私は何回一緒に生きましたか?」 「七十回です」 「おばあちゃんは今、どうしていますか?」 「新しく生まれ変わっています」 「そのビジョンを見せてください」  光の中に、おばあちゃんの生まれ変わったヴィジョンが見えてきました。 「・・・誰かの子供になっています。女の子です。元気そうです。日本人みたいです」 「その子に声をかけてあげて。おばあちゃん、って呼んでみて。気がついてくれましたか?」 「笑顔で、ありがとう、って言ってくれています」 「おばあちゃん、がんばってね、って言ってあげて」 「うん、幸せになるからね、って言っています」 「その赤ちゃんのおばあちゃんにお願いします。今の私に何かアドバイスをください、って」 「自分の信じた道を行きなさい」 「私と一緒の人生は幸せだった?」 「幸せだったよ。満足してるよ」 「がんばってね、と言って、手を振ってあげてください」 「また一緒になろうね」  そしておばあちゃんのヴィジョンが光に帰っていきました。 「光にお願いしましょう。今回の人生の目的をクリアできた、未来の私の姿をちょっと見せてください」 「・・・ダメです、見えません」 「なぜ見せてくれないの?」 「まだ心の中にわだかまりがあるから、それを取り除かないと駄目だ、と言われました」 「そのわだかまりとは何ですか?」 「あなたは愛されることにおいて、まだわかっていない点があるから」 「私は一体どうしたらいいのですか?」 「・・・人を信じることを怖れるために、大切なことがわからなくなっています」 「私はどうしたらいいのですか?」

2014年9月11日木曜日

おはようさん 2014.9.10.

今日も関東と九州から漢方診の初診患者さんが来られました。 そのうちのおひとり・・・そろそろ人生の大節目の壁にぶつかっていて、検診では異常なしだけど、何となく調子が悪い方でした。 望診だけでも脾虚が強くて、舌診、背候診も脾虚からの湿痰が目立ちました。 腹診では、体幹を走る経絡がどれも静かに淀んでいました。 悪血みたいに滞ったり、邪気に犯されたりはしておらず・・・ただ流れていない! 腹診で診られる経絡、すべてが静まりかえっていました。 そりゃぁ 調子悪いわ! こういう場合、漢方薬や鍼灸での介入は、鏡のやうに静まりかえっている湖に石をポチャンと投げ込むようなもので、下手をすると「忽ち波大いに沸き立ち、白龍出でりぃぃ」になってしまいます。 今日の処方は・・・まず毎日、歩くこと。 蓮風先生がよく患者さんたちに指導する「何も持たずにダラダラと歩く」です。 歩けば、湖面は穏やかなまま、ゆっくりと流れが生まれて、淀みがなくなっていきます。 そして、スペシャル処方も! 趣味なし仕事人間だったようなので、のめり込める趣味を持つこと。 聞けば、学生時代にブラスバンドでラッパを吹いていたとか・・・これですよ! これ! 趣味なしの中高年の方々(特に男性)は趣味と言っても、何から始めたらいいか? わからない場合がほとんどです。 仕方なしに流行の趣味に足を踏み入れてみたけど・・・なんかしっくりこない。やらされているみたいだし、自分が本当にしたいことではないような気がする・・・で長続きしません。 まずは学生時代(小学校~高校)にやっていた趣味、or やりたかった趣味にリトライ!するのです。 学生時代は下手くそで、二軍生活ばかりだったとしても、若い頃の基礎は不思議と身体が覚えてくれています。 何十年ぶりでも入りやすいのです。 そして何より、昔は分からなかったその趣味の楽しさや懐の深さが分かってくるのですよ、大人になったから。 昔やっていた趣味を大人になってリトライすると、のめり込めやすいのです。 そうなればこっちのもの! 脾虚なんてあっという間に消えてしまいます。 静かな湖だった全経絡も気がつけば、蕩々と流れる大河となって善き気血を運んでくれているでしょう。 この方は、不思議な縁が繋がっていて、あと一歩さえ踏み出せば、新しい趣味を持てるでしょう。 なんだかこちらまでワクワク&ドキドキしてきましたよ(*^^)v 前世物語 「今回の私の人生の目的は何ですか?」 「感謝です」 「それはどういうことですか? もう少し私にわかるように教えてください」 「感謝による愛が愛の形です。愛にはいろんな形があります。感謝される愛と感謝する愛があるのです」 「私のはどっちですか?」 「両方です。すべてです」  彼女は少し涙ぐんでいます。先生は淡々と続けました。 「母親との関係は何ですか? 私は母から何を学ぶのですか?」 「・・・・過去生から持ってきたものです」 「何を持ってきたの?」 「数々一緒に旅した仲間です」 「なぜ私は何度も生まれ変わっているのですか?」 「人を助けるため、自分で選んで来ました」 「今回の人生であなたは誰を助けるのですか?」 「父であり、母であり、家族です」 「私は今まで何回生まれ変わりましたか?」 「八十六回です」 「その中、母とは何回一緒に生きましたか?」 「三十四回です」 「父とは?」 「六十四回です」 「夫とは?」 「八十四回です」 「今の子供とは?」 「八十四回です」 「今の病気の意味は何ですか?」 「それを手放す過去生に戻りなさい」 「戻って、どうするのですか?」 「戻れば意味がわかります」  彼女は微かに頷きました。 「人間は何のために生きているのですか?」 「人を愛するためです」

2014年9月10日水曜日

おはようさん 2014.9.9.

9月9日って何か私と因縁のある日なのかな? Facebookの友だち420名中、今日がお誕生日の人がなんと5名も! 確率的には1/365だから多くて2名なのにネ なんだか不思議な9月9日です。 そういえば、今日の往診先で、いつもは愛想が良すぎるワンコが何かにおびえるようにソワソワしながら吠えてたなぁ。。。 もうひとつ雑談を・・・ 今日、フッと見たtwitterの記事が面白くてFBにリツイートしたら、FB上でも「いいね!」の嵐だったものをご紹介しますね。  ツッコミで学ぶ疑問詞  Why→なんでやねん!  What→何がやねん!  When→いつの話やねん!  Which→どっちやねん!  Where→どこがじゃ!  Who→誰やねん!  Whose→誰のやねん!  How→どないやねん! 火曜日の午後は在宅往診です。 先月から介護施設に入所中の老年精神病&認知症の方々をまとめて診ています。 みなさん、いろいろな精神症状はあるけれど、中身は素直な方ばかりです。 介護保険制度が出来る前だったら、精神病院に長期入院させられていた方々です。 みなさん、一人暮らし・・・頼るべき身内もなしです。 昔の精神病院の長期入院と今の介護施設での暮らしとどこが違うのかしら? と眺めてみても・・・ あまり違いはありません。 大部屋暮らしだったのが狭い個室暮らしになったこと 看護師さんが介護士さんになったこと 健康保険から介護保険or生活保護になったこと QOLは・・・変わらないけど、 幸福度は・・・どうかなぁ? この幸福度って言葉は、ブータン国王夫妻が来日された際には大いに持てはやされたけど、今ではすっかり死語にされてしまいました。 施設に入所させられているお年寄りたちの幸福度は昔も今もあまり変わらないかもしれません。 普通のお年寄りたちの幸福度はどうかな? これは明らかに下がっているでしょう。 だって昔はお年寄りは医療費タダだったのが、月に千円、2千円、1割負担となって、今では3割負担に! 年金は増えないのに大変です。 でも、年金をもらえるだけ幸せかもしれませんね。 これからの世代の老後は・・・あぁぁ・・・ですから。 幸福度を上げるにはどうしたらいいのでしょうか? 軍事費や政党費よりも医療費でしょう。 中国やロシアが侵略してくる? 恐怖ほど金食い虫はいません。 恐怖と怒りは相手方の恐怖と怒りを煽って・・・恐怖と怒りのスパイラル 人間の暗黒面が世界を飲み込んでいきます。 もちろん幸福度なんて消滅です。幸福度は恐怖と怒りの対極ですからね。 年寄りが幸せだと、子供たちも幸せになります。 年寄りと子供の縁 子供と年寄りの縁 善の輪廻の上にある縁です。 だから年寄りが幸せだと子供たちも幸せになります。 もちろん、子供たちが幸せだと年寄りたちも幸せです。 病気をしたらどうしよう。ケガをしたらどうしよう。 その不安を取り除いてあげるだけで、笑顔になれます。生きる力も湧いてきます。働きたくなってきます。誰かと愛し合いたくなります。愛する人の子供が欲しくなります。 お金が廻り始めて、人々のこころが優しくなります。 笑顔が増えて、悪行が減ります。 不思議と近隣諸国とも仲良しになれます。もちろん中国やロシアとも親友になれます(アメリカは嫉妬するでしょうが) プラトンが「国家」で説いた理想的な国は哲人国家でしたが、別に哲人が統治しなくても、国民幸福度を高めることに主眼を置いた政策を行えば・・・世界はLOVE&PEACEに染まって、鉄の時代をクリアーできるのだろうなぁ・・・と思います。 今夜はスーパームーン。 お月さまの光がステキな妄想夜話を見せてくれました。 それでも・・・念ずれば花開く です。 前世物語 そのまま死ぬ場面を通り越してください。そして魂が宙に浮いたら教えてください」  彼女はすぐに答えました。 「はい、浮きました。下に自分が見えます」 「それを見て、どう思いますか?」 「やっと終わりました」 「身体を離れた時、何か決心したこと、決めたことはありませんか?」 「・・・この世界、この国はどうなってしまうのだろう・・・心配です。一足先に死ねて良かった・・・」 「あなたのまわりを見て、感じて。まわりにあなたを迎えに来た存在を感じませんか?」 「います。さあ、行きますよ、って言ってます。二人組の男性で白い服を着ています。私を迎えに来てくれたのです。でも、私の知らない人たちです」 「その人と一緒に上へどんどん高く高く上がります。高く上がった所からオルヌさんの人生を見下ろします。そして何か気がつくこと、感じることはありますか?」 「・・・わかりません」 「では、もっともっと高く高く上がります。高く高く上がった所から下を見ると、オルヌさんの人生と、今のあなたの人生が平行に並んで見えます。ふたつの人生を見比べて見て、何か気がつくことはありますか?」 「夫とはライバル同志でした。常にレベルを競っていて、物事がうまくいきませんでした」  彼女は深く溜息をつきました。 「そこから上はどうなっていますか?」 「光・・・」 「その光の中に入ります。光の中はどんな感じですか?」 「・・・・・・」 「その光に向かって聞いてください。夫との関係は何ですか? 私は夫から何を学ぶのですか?」 「・・・愛です」 「愛とは何ですか?」 「戦うことではなく、守ることでもなく、手放すものです」 「何を手放すのですか?」 「求めないところに愛があります。求めないことです」  私は先生を見つめました。先生はいつものように、ただ目を閉じたまま語りかけていました。

2014年9月9日火曜日

おはようさん 2014.9.8.

今日は夢分流腹診のお話をしましょう。 先週の日曜日、腹診&打鍼をテーマにした北辰会の夏季研修がありました。 ドクターコースの内容は一昨年とまったく同じもの・・・腹診&打鍼自体がこの1年であまり進化しなかったということなのかもしれません。 でも、私自身が日々、診療の中で普通に行っている腹診&打鍼は、この1年で大きく進化しています。 また、腹診&打鍼の新たな活用方法を教えてくださる先生がたがおられるのも事実です。 そんな新たな腹診&打鍼を研鑽されている先輩がたとお話していると、胸がドキドキしてきます。 へえ そうなんだ! 先輩がたが腹診&打鍼されているビジョンがとてもリアルに目の前に浮かんできます。 日々、患者さんを通じて腹診&打鍼を行っているからこそ、チャンネルが通じ合えるのですね。 そんな私の腹診&打鍼は・・・ 最初に腹部全体をさっと腹診します。 教科書通り・・・脾募・肺募・肝相火・腎水などを診ていきます。 ただ、この所見はあくまで表在の異常しかつかめません。 本当の邪気がどこにあって、どんな悪血を作っているのか? 本当の邪気の親玉はどこにあるのか? それはさらに腹診&打鍼していかなければわからないのです。 さて、まず丹田に金の鍉針で火曳の鍼をすることから始まるのは同じです。 ただ、普通の北辰会の先生方よりも時間は長めです。 表層の氣を集めるだけでなく、身体の芯をゆったりと流れる氣も集めるからです。 次に鳩尾(CV15)から肋骨下弓に沿って章門(LR13)まで、さらに腸骨稜に沿って恥骨まで、太めの銀の鍉針でソフトに弱く打鍼していきます。 それは腹部全体へのごあいさつみたいな感じです。 お腹全体の表層の邪気を祓う意味もありますし、腹部の衛気の乱れを緩める効果もあります。 次に臍周をクルクル回りながら軽く打鍼します。 これは臍周の邪気を祓っておく意味もありますが、心身の中心へのごあいさつにもなります。 これで腹部(背部も)を通る経絡が活性化されて、経絡の異常が浮かび上がってきます。 次に左右の陽明胃経に沿って軽く打鍼します。 陽明胃経って大切ですよね。 多かれ少なかれ、どんな病気でもここに邪気が現れますから。 さぁ、これで準備完了! もう一度、腹部全体を診ていきます。 すると・・・いたるところに邪気が浮き上がってきています。 それをひとつひとつ打鍼で祓っていきます。 この邪気は腹部を通る経絡上にあります。 そして、邪気は次々に移動していきます。 ひとつを祓えば、その経絡の別のところに邪気が顔を出します。 またそれを打鍼で祓う・・・今度は別の経絡上に邪気が現れる・・・これを延々と続けていきます。 この邪気祓いを根気よく続けていくと、今日のこの患者さんの一番痛んでいる経絡が見えてきます。 そして邪気の親玉の居所&姿も見えてきます。 毎回、邪気を掌の労宮で邪気の姿を感じ取って、指先でピンポイントに居場所を定めます。 そして銀の鍉針で打鍼して祓います。 そしてまた腹診して・・・の繰り返しです。 打鍼する度に一々脈診はしません。 そのまま腹診すれば打鍼が効いたかどうかは丸わかりだからです。 第一、リズムが乱れます。 腹診&打鍼をテンポ良く続けていくからこそ、邪気の親玉までたどりつけるのです。 まるで牧羊犬が羊の群れを集めるように、あっちをトントン こっちをトントン しながら、邪気を親玉のところへと集めていくのです。 そして、邪気の親玉が見えたら・・・そこに(その経穴に)鍼をすれば良いのです。 この鍼は1本で十分に効きますよ。 私のこの腹診&打鍼で面白いこともわかります。 それは帯脈 belt vessel (BV)が、日々、その患者さんの体調や自然界の変化によって上がったり下がったりすることです。 もちろん章門(LR13)もかなり上下します・・・背候診すると督脈・太陽膀胱経で反応している経穴も帯脈に相関して(時には反相関も)動きます。 経絡経穴がダイナミックに躍動している姿に感動してしまいます。 腹診&打鍼で邪気がほぼ祓い終えれば、もう一度、丹田に金鍉針で火曳の鍼をして終わります。 そんなもん 夢分流ちゃうわ! とお叱りを受けるかもしれませんね。 でも・・・夢分流はこれだ!という確証はなく、いろいろな鍼流派でいろいろなことをやっているのが現状ですから・・・一番大切なのは目の前の患者さんの笑顔でしょう。 痛みが和らぐ、病気が楽になる、気分が良くなる・・・それが大切なわけです。 きっと夢分斎さんもどんどん活用して腹診&打鍼を高めていくことを喜んでくれていると思います。 前世物語 「ではオルヌさんの人生で、夫との関係が最もよくわかる場面に移ってください。何が見えますか?」 「真っ暗です。・・・ライバル同士みたいな感じで・・・今のところなにも出てきません」  何か事件があるのかもしれませんが彼女の潜在意識が彼女を守っていて、それ以上は見せてくれません。先生は場面を戻しました。 「結婚式の場面に戻ってください。アントニウスはそこにいますか?」 「見当たりません」 「オルヌさんの人生で、あなたが死ぬ場面に移ってください。あなたはいくつになって、どこで死にそうですか?」 「家の中にいます。六十才くらいです。病気で死にかかっています。胸が悪いのです。でも、そんなに苦しくはありません」 「死ぬ間際に、あなたは何を考えていますか?」 「もう死ぬんだなあ・・・」 「あなたは死んだらどうなる、と思っていますか?」 「生まれ変わります」 「あなたは次は何に生まれ変わろう、と思っていますか?」 「女性に」 「なぜ?」 「疲れました」 「何に?」 「権力、戦い、守ることにです。高度な社会についていくのが大変でした。働くばかりでした」 「そばに誰かいますか?」 「妻がいます」 「妻はどうしていますか?」 「泣いています」 「それを見て、あなたはどう思っていますか?」 「先に死んで申し訳ない、と思っています」 「あなたがアントニウスに最後に会ったのはいくつの時でしたか?」 「仕事で会いました。三十三才の時でした」 「彼は何の仕事をしていましたか?」 「やはり役人でした。建築の研究をしていました」 「その後、彼はどうなりましたか?」 「別れたままです。その後のことはわかりません」  やはり夫との関係のキーポイントはわからないままでした。先生は先へと進めました。

2014年9月7日日曜日

おはようさん 2014.9.7.

雨の予報が上天気になった日曜日 いろいろ疲れることも多かったので、我がお宝の宝庫 みんぱく:国立民族博物館で写真三昧の一日を過ごしました。 みんぱくには世界中のお宝もの・・・民族服や食器や楽器やお仕事の道具や農具&漁具や・・・はい、なんでもアリなものたちが学術的に分類整理されて、素人さんや学生さん、子供たちにもわかりやすく展示してあります。 私が大好きなコーナーは、やはり「怪しい系」(^^ゞ 世界中の人たち、特に古代の息吹を受け継いでいてくれてる素朴な人たちの「祈り」「畏れ」「感謝」のコーナーには、自然と引き寄せられてしまいます。 今日もたくさんの写真を撮りましたが(みんぱくは手持ち&フラッシュなしなら撮影可なのです)、もう中判フィルムカメラの手持ち撮影限界を超えた?撮影に、いつものことながら熱中してしまいました。 その中でもやはりシャッター数が断トツに多かったのは、「生と死の祈り」に結びつくお宝たちでした。 そのお宝が作られ、祀られていた現地では、ものすごい結界と「生と死」のエネルギーが充ち満ちていただろう・・・と感じる痕跡は残っていますが、みんぱくに展示されているお宝たちには、そのようなエネルギーはもうありません(・・・もしかしたら封印されているだけかもしれないけれど) ただ・・・さすがにまだ、そんな「生と死」のお宝たちに触れることは控えています。 触れると・・・そのお宝もののルーツと込められた祈りが見えてきそうな気もするので・・・ そう、みんぱくのお宝ものはお触り自由です! 今日も民族楽器を鳴らしている親子連れやカップルもいましたからね。 お宝にはやっぱり触れなくちゃ! (私は・・・触れないけど(;^^)ヘ..) 世界中の祈り・畏れ・感謝・生と死をファウンダー越しに見つめ続けてみて、気づいたことがあります。 人間はどんな宗教・文化・歴史・人種であっても 今、文明国で富を謳歌していようと、砂漠やジャングルで暮らしていようと、 殺し合いをしていようと、支配されていようと、 結局 人間は LOVE & PEACE なんだよ ってことです。 LOVE & PEACEのために祈り・畏れ・感謝し・戦い・楽しみ・働き・耕し・紡ぎ・料理し・・・日々生活していくのです。 みんぱくの一番のお宝ものは LOVE & PEACE なのですね。 前世物語 「オルヌさんの人生で一番幸せな場面に移ってください。あなたはいくつになって、どこで何をしていますか?」 「結婚式です。二十八才です。海の見える丘に建つ神殿のような所です。わたしの両親と親戚がいます」 「お母さんはどんな様子ですか?」 「金糸がいっぱい使われた長い白いドレスにスカーフをかけています」 「その人は、今のあなたが知っている人ですか?」 「はい、今の母です」 「お父さんはどうですか?」 「今の父かな・・・」 「オルヌさんの兄弟はいますか?」 「友だちならいます」 「その友達の中に、今のあなたが知っている人はいますか?」 「妹がいます」 「その人を見て、どんな気持ちがしますか?」 「嬉しいです」 「奥さんとはどこで知りあったのですか?」 「街角です。二十四才の時でした。仕事の帰りしなにバッタリと出会いました」 「その時、どう思いましたか?」 「びっくりしたのと、何か心に感じるものがありました」 「なぜ、びっくりしたの?」 「彼女がきれいだったからです」  先生は今日のテーマへと場面を進めました。 「オルヌさんの人生で、夫との関係が最もよくわかる場面に移ってください。あなたはいくつになって、何をしていますか?」 「五、六才の男の子と家の外で剣で遊んでいます。その子の名前はアントニウスと言います」 「その子はあなたたちの子ですか?」 「自分の小さい時の場面です。私も五、六才です」 「アントニウスはどんな格好をしていますか?」 「ふたりとも同じような格好です。黒の混じった青っぽい服を来ています」 「彼はあなたの何ですか?」 「友達です。よく一緒に遊んでいます。茶色の髪でグレーの目をしています。私達はとても仲良しです」 「アントニウスは、今のあなたが知っている人ですか?」 「主人です」 「それから何か起こりましたか?」 「いいえ、ただ遊んでいるだけです」 「遊びながら、何を考えていますか?」 「剣の練習みたいな感じです。強くなりたいと思っています」  今の夫との関係があまりはっきりとしません。先生は更に場面転換をしてみました。

おはようさん 2014.9.6.

土曜はいつも怒濤の外来です。 土曜にしか来られない患者さんたちに、なぜか刺絡が必要な方が多いからです。 そして、なぜか刺絡すると、黒い血が延々としたたり続ける方が多いからです。 みなさん、1週間分のストレス&疲れをため込んで来られるのですね。 ええですよ! どの方もしっかりと悪血を祓ってあげますからね。ただ・・・待ち時間が長くなってしまってゴメンナサイ。 最近では、あまりに楽になったので、毎日、刺絡を所望される方々もおられます。 さすがにもう刺絡するところはないよ!・・・そんな時でも、鍼灸する穴はどこかにありますから、ちゃんと楽になって帰っていただけています。 小児麻痺で両足が酷く変形してしまった子供さん(と言っても40過ぎですが)に足十井穴刺絡を毎土曜日にしています。 今日、刺絡しながら、わずかですが足指の変形が柔らかくなってきていることに気づきました。 40年近く変形したままの足関節と足指ですから、そんなに急に回復することはあり得ませんが、このまま1年、2年と続けていけば、特殊靴なしで歩ける日が来るよ、きっとね、と思いました。 全身の酷いアトピーの中年男性さんに、ずっと漢方湯液を処方しています。 もちろんこの漢方でもかなり良くなってきているのですが、季節の変わり目にはアトピーが悪化してしまいます。 この方も他所で鍼治療は受けておられるのですが、今日の診察で「かゆくてたまらない!」と切実に訴えられましたので、(その鍼灸師さんには内緒で)刺絡を始めることにしました。 アトピーはやはり「血の病気」と言っても過言ではないので、「血なら刺絡」で推していこうと思っています(もちろん短絡実行ではないですよ。この方もちゃんと腹診でいくつもの経絡の滞りがあることが分かっているからの刺絡です) ずっと診ている中年の閉じこもり患者さんにも手十井穴刺絡をしています。 どんなお薬を処方しても、蓮風先生のところに通って鍼を続けても、ダメだった患者さんです。 まだまだ症状改善のアタリは見えませんが、刺絡していると、肝鬱が尋常ではないほど酷いことがわかります。 こころの中では、ずっと真っ暗闇の大嵐の中をさまよっているんですね。 すべての経絡から真っ黒い血が噴き出してきます。そう、心身のあらゆる経絡が悪血で滞っていて、充満した氣血が爆発寸前になっているのです。 このまま放っておくと、自殺しちゃうんだろうな・・・日本は世界の中でも断トツに自殺率が高いというニュースが流れていましたが、薬に頼り過ぎずに、もっと根本的な治療・・・悪血を祓い、邪熱を下せばいいのに・・・と思うのです。 これからも経絡のこと、刺絡のこと、もちろん鍼灸のことをどんどんお勉強していこうと思っています。 前世物語 「オルヌさんはどこに着きましたか?」 「町の中にいます。人がいっぱい集まっている市場です。とても賑やかです。みんな、私と同じような格好をしています」 「そのまま場面を続けて見て。そして誰か来ましたか? 何か起こりましたか?」 「・・・まだわかりません」 「オルヌさんが町を歩いている年代は何年ですか?」 「紀元853年・・・」 「その場所はどこでしょうか? 目の前に大きな世界地図が浮かんできます。そしてオルヌさんがいる場所が赤く光りますよ。さて、どこでしょうか?」 「アメリカの下の方の島です」 「オルヌさんの国の名前は何と呼ばれていますか?」 「アトランティス・・・」 「オルヌさんがいる町の名前は?」 「ディオノ」 「オルヌさん、あなたの仕事は何ですか?」 「役人です。町の見回りをしています。時々、家族のことを考えながら歩いています」  アトランティス・・・そんな名前が出てきても先生はいつもと変わらず、ただ平然と誘導を続けていきます。過去生の内容の吟味などはワークが終わってからゆっくりとすればいいことであって、誘導中は先生も『今』に集中しているのです。 「その日の夕食の場面に移ってください。何が見えますか?」 「光が入っている石の家にいます。・・・部屋の中には瀬戸物があります。大理石のテーブルと椅子が見えます。女の人がいます。私の妻です。栗毛色の髪で目はブルーです。やはり同じような白い服を着ています。名前はオルラーヌです。妻は二十四才です。私は彼女のことが大好きです」 「その奥さんのブルーの目をしっかりと見て。意識を集中して。あなたの妻は、今のあなたが知っている人ですか?」 「わかりません」 「その他には誰かいませんか?」 「いません」 「夕食のメニューは何ですか?」 「魚介類のシチューみたいなものです」 「夕食を食べながら何を考えていますか?」 「今日は疲れました。いろんな国の人々が出入りしているので、それを見廻らなくてはなりません。最近、人が増える一方です」 「奥さんは何か言っていますか?」 「大変ね、って優しい表情をいつも向けてくれます。毎日の疲れが和なごんでいきます。私たちにはまだ子どもはいません」  先生は場面転換を指示しました。

2014年9月6日土曜日

おはようさん 2014.9.5.

デング熱が流行っていますね。 蚊を媒介としているから、温暖化著しいこの国では数年したら・・・な話は置いといて。 世界中で危惧されているのはエボラ出血熱です。 エボラ出血熱の症状をググってみると・・・ 発病は突発的で、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、食欲不振などから、嘔吐、下痢、腹痛などを呈する。進行すると口腔、歯肉、結膜、鼻腔、皮膚、消化管など全身に出血、吐血、下血がみられ、死亡する。致死率は50 - 90%と非常に高い。 西洋医学的治療は、やはりエボラウィルス(RNAvirus)をやっつけろ!で、さまざまな抗ウイルス薬が試されているようです。 東洋医学的に診れば・・・まずインフルエンザと同じ傷寒病ですね。 衛気を破って侵入してきた外寒は、どうやらまず血を犯して全身に拡がってしまうようです。 ウイルスは全身でいろいろと悪さを始めますが、主力・・・例えればエボラ・クィーンは肝をまず支配してしまうようです。 肝を押さえれば、肺も脾も心も簡単に支配下に置くことができます。 血から溢れ出したエボラウィルスは、津液にも拡がり、脾虚となった消化器症状が憎悪します。 血尿や急性腎不全のような腎症状は目立たないようなので、どうやらエボラ・クィーンは腎を最後まで温存しておく作戦のようです。 血を犯し、肝を支配してしまう病気なので、ウイルス軍団の兵站はとても重要なポイントです。 だからこそ、腎を温存して、常と変わらずに腎精を肝に運び込んでもらわないと困るのでしょう。 脳炎による意識不明といった症状も挙げられていないので、インフルエンザのように感染初期から毒素を蒔き散らかす戦略ではなく、血に乗って、あくまで熱邪で力押ししてくる・・・重装機甲軍団のようなタイプに思えます。 やがて脾も肺も血熱で破られて出血します。 最後は、心も血熱で破られて・・・突然の心停止でENDでしょう。 解剖所見は載っていませんが、多分、心臓の内外にも数多の出血斑があるだろうと推察します。 では、東洋医学的にはどのように治療すればいいのか? 腎を補すれば、ますますウイルスは増殖してしまいます。 肝の悪血ではないので、疏肝も無意味でしょう。 肝熱と言えば、神道(GV11) 大椎(GV14)と共に瀉法しまくりますか・・・なかなか手強そうです。 ・・・ ・・・ こうやって考えていると、いつもなら答えが降ってくるのですが、さすがに今夜は・・・音沙汰無しです。 こういう新しい病気は治しようがないのかしら? いえいえ、きっと「その時」が来たら、何かが閃くのでしょう。 まずは・・・こんな怖ろしい病気が世界中に拡がらないことを祈りましょう。 前世物語 「頭に何かかぶっていますか?」 「何もかぶっていません」 「どんな髪ですか?」 「肩くらいの長さでウェーブがかかっています。栗毛色です」 「ヒゲはどうですか?」 「ありません」 「顔の輪郭はどうですか?」 「面長で端正な顔立ちです」 「目の色は何色ですか?」 「青です」 「何か荷物を持っていますか?」 「左に剣を持っています」 「太ってますか、痩せてますか、筋肉質ですか?」 「背が高くてがっしりした大人です」  彼女の目がピクピク動き出しました。 「では、その男の人の中にしっかりと入ります。足から入って、身体を入れて、両手を入れて、頭を入れます。あなたはその男の人の中にしっかりと入っています。そして青い目でまわりを見て。まわりはどんな風景ですか?」  彼女は少し低い声で答えました。 「遠くに海が見えます。近くにはいろんな家が見えます。ここは町かな。石造りの白っぽい家が並んでいます」 「そこの天気はどうですか?」 「よく晴れています」 「気候はどうですか?」 「心地良い所です」 「海には船が見えますか?」 「はい」 「あなたはそれからどうしていますか?」 「街を歩いています」 「町を歩いているあなたの年齢は?」 「三十四才です」 「あなたの名前は何ですか?」 「オルヌ・・・」

2014年9月5日金曜日

おはようさん 2014.9.4.

以前、資産家の家に生まれて、お金に苦労したことがないまま中年となって、「私の生きがいとは何だろう? 私は何のために生まれてきたのだろう?」という壁にぶつかって、光の前世療法を受けられた方がおられました。 お仕事は関連企業の役員だし、家庭円満だし、家族に病気の人はいないし・・・傍からも、自分でも、幸せな人生だと思っています。でも・・・こころのどこからか、これが幸せ?っていう「影」の声が聞こえてくるそうです。 Q 私の人生の目的は何ですか? A 奉仕。尽くしなさい。 Q 誰に尽くしたらいいのですか? A まわりの人たちを。あなたにはたくさんの人を幸せにする力があるでしょう。 Q どのように尽くしたらよいのですか? A 生かしなさい。お金を生かしなさい。 Q お金とは何ですか? A 力です。光のエネルギーです。生命です。生かしなさい。 Q 私の本当の幸せとは何ですか? A 奉仕。尽くしなさい。 東洋医学の宇宙観では、お金はこの世の氣血です。 氣血がほどよく循環していれば、健康です。 氣血が入ってきて、潤してくれて、流れ去っていく。 氣血が巡り巡っていると、生命の輝きが増していきます。 五臓六腑は充実して、五体満足 心神安寧で暮らせます。 氣血が異常に流れ込んでくれば、肝火上炎や気逆となります。 イライラ セカセカ・・・猜疑心 傲慢 攻撃 欺瞞 狂躁 ・・・ 狂人となり戦争を始めます。 氣血が滞れば、悪血になります。 肝鬱気滞です。 情緒不安定 病的性格 鬱病 ・・・難病奇病の始まりです。 氣血が異常に出ていけば、血虚&気虚になります。 浪費 ギャンブル 貢ぎ ・・・痴呆廃人への蟻地獄です。 お金持ちって、悪血です。 お金は元々、この世を循環するものです。 ひとところに溜まっていると、悪血になります。 悪血は病気です。幸せにはなれません。 私がこれまで診てきたお金持ちの患者さんとその家族さんたちの中に、この人・この家族は幸せやなぁ と思えた人はひとりもいませんでした。 昔、書いたことがありますが、幸せの要素には、お金・健康・絆があります。 神さまとトランプしているように、3つともない人と3つとも持っている人は天に召されます。 この世の人は、どれかを持っているし、何かを持っていません。 この世でお金を持ちすぎると、悪血になって、健康か絆のどちらかを失います。 血管が詰まるように、氣血が滞ってお金持ちになると、ポンプ役の心臓がハイテンションに働いて血圧があがります。血管の詰まりを押し流そうとする自律反応です。 当然、一氣血の滞っているところに向かって、もっともっと氣血が流れ込んできます。 この世でお金持ちがますますお金持ちになっていくのは、ある意味、天地自然の理でもあるのです。 ただし・・・いつまで血管が耐えられるかな? 脳内出血の原因は、最初に小さな血管が詰まって、満水のダムが決壊するように血管が裂けることが原因です。 お金がどんどん集まってくる。ますますお金持ちになっていく。 それはこの宇宙を巡っている氣血を滞らせているからです。 やがて・・・大爆発して、すべては無に帰します。 ちょっと歴史を見ても、歴史上の大金持ちさんが何百年も大金持ちであり続けたことは・・・ないですよね。 メディチ家しかり・・・ルイ王朝しかり・・・金の茶室の豊臣家も・・・ お金は巡り巡らせるほど、光輝き、善になります。 世の中がどんどん善くなっていきます。 世界中の富の95%をわずかな人たちだけが独占しているこの世の中は果たしていつまで持つのでしょう? すでに至るところに大爆発の亀裂が入ってきているのに、あなたも気づいているでしょう。 お金を使えばいいの? だったら簡単よ。 宝石を買いましょう。車を買いましょう。家を買いましょう・・・買いましょう&買いましょう・・・ 使わないで、ただただ貯めておくだけよりはましだけど、そんな大量消費の世界ではダメだってことは20世紀末には分かっていましたよね。 巡らせる・・・その意味に気づけるか、気づけないか? 気づけなければ、双六のようにふりだしに戻されます。 巡らせるという意味に気づいて、天地自然の理に上手く乗れれば、時代は大きく変わります。 もしかしたら、ファーストコンタクトもやってくるかもしれませんよ。 この世界の命運は、奇しくも5%の富裕層の人たちの気づきが握っているのかもしれません。 氷水を被ってた5%の富裕層の人たちだから、もしかしたら、何かに気づいて、悪血を解消してくれるかもしれません。 前世物語  彼女のテーマは夫との関係でした。彼女は自分の抱えている問題点を簡潔にまとめて話してくれました。 「夫は悪い人ではありません。とても良くしてくれています。一生懸命、私を愛してくれていました。でも、私は初めから彼を心から信じられませんでした。その不信感は夫婦生活が長くなるにしたがって、私の中で大きく膨らんでいきました。その不信感の原因はわかりません。何もないのです。ただ、どうしても信じられないのです。  そんな気持ちが伝わるのでしょう、最近、彼と不仲になってしまいました。彼が注いでくれていた愛を私はずっと拒んできたのですから仕方ありません。彼はもうじき去っていきます。私は出来れば彼を笑顔で見送ってあげたいのです。彼には感謝の気持ちでいっぱいです。私にはどうしても彼を心から愛せなかったのです。信じれなかったのです。そして今、なぜ? だけが残っています。なぜ彼を信じられなかったのか? これがわかれば彼を笑顔で見送ってあげることが出来そうなのです。彼へのせめてもの恩返しなのです。  もしかしたら二人の過去生の中に、私が乗り越えなくてはならなかった何かがあるのかもしれません。私はどうしてもそれが知りたいのです」  彼女の心はとても落ち着いていました。夫との関係が最もよくわかる過去生へ、と先生が催眠誘導を始めました。彼女は誘導が始まると、すぐに深い催眠状態へと入っていきました。 「地面を見て、地面を感じて。そこはどんな地面ですか?」 「正方形の大きな灰色っぽい石畳です」 「足は何か履いていますか?」 「昔のぺたんこのサンダルです。素足です」 「下半身は何を着ていますか?」 「白い服です。白いひもを腰に巻いています」 「上半身は何を着ていますか?」 「同じ白い布ですが金の縁取りがあります。ひらひらした長袖のワンピースです」 「手に何か持っていますか?」 「何も持っていません」 「その手の肌の色は何色ですか?」 「白に近い茶色です」 「その手はどんな手ですか?」 「しっかりとした男の人の手です」

2014年9月4日木曜日

おはようさん 2014.9.3.

今夜は2014能楽大連吟のオリエンテーション in OSAKA でした。 さぁ 今年も能楽大連吟「高砂」が始まりますよ! もちろんわたしも謡いま~す(*^^)v 今からでも大丈夫 思い立ったが吉日です! やってみようかな?ってピーンと来た方はぜひご一緒にどうぞ! テキストにはこんなことが書いてあります。。。 謡いを習うと・・・ 行かずして名所を知ることができる 老いせずして故事を知ることができる 旅に在りて知音を知ることができる 恋せずして美人を懐うことができる 習わずして歌道を織ることができる 馴れずして武芸に近づくことができる 詠まずして花月を望むことができる 軍せずして戦場を知ることができる 友なくして閑居を慰めることができる 祈らずして神徳を得ることができる 薬無くして鬱気を散ずることができる 触れずして仏道を知ることができる 思わずして座上に昇ることができる 厳ならずして形美を嗜むことができる 望まずして高位と交わることができる つまり・・・謡いの世界はとってもスピリチュアルだぜ!ってことですね。 以前にも触れましたが、謡いを通じて能楽の演目に触れていくと、「あっ これ 知ってる! いつかどこかで・・・ずっとずっと昔なんだけど・・・でも確かにこれ、謡ったことがあるよ!」 そんなデジャブを何度も体験できます。 そうです! 昔々、日本人として生きた人生のどこかで、その曲を謡ったのです。 「なぜだろう? この曲にすごく惹かれるんだ・・・」 その曲は、昔々の人生でとても大切な曲だったはずなのです。 そんな大切な曲を今、謡ってみると、昔々の人生の善きエネルギーや性格や・・・もしかしたら幸運なんかも・・・今に蘇ってくるかもしれません。 時間軸も時空間も、実はそういうものなのですよ。 (悪しきエネルギーなんかも今生に蘇るの? いいえ!大丈夫です。そりゃぁ黒魔術みたいなダークサイドを使えば危ないですが、今に生き残っている謡いはどれも善きものですから、善きエネルギーしか蘇りません) 日本人の善きものって何でしょう? 聖徳太子の時代から、和・輪・笑 です。 そして、祈り 八百万の神々への感謝です。 (世界中の祈りのほとんどが=恐怖と支配 なのですが、日本の祈りは=感謝であり共存です) 謡を謡っていると、こころが和・輪・笑になっていくのがわかります。 謡い終わった時、神々への感謝の気持ちが花咲いています。 ほら! こんなに謡いってスピリチュアルなのですよ! 東洋医学的に見ても、謡は肺経を活性化してくれます。 喘息・アトピーなどの免疫疾患の体質改善に謡はとってもよいと思います。 肺癌や食道癌、喉頭癌、脳腫瘍の術後のリハビリにもお薦めしたいなぁ。 老化防止&認知症予防にもすごく効くと思います。 だって、氣血がグルグル巡りますからね。 でも、興味はあっても、いきなり能楽師の先生のところへ入門するのって・・・ムリですよね。私もそうでしたから。 大連吟は3ヶ月のお稽古で「高砂」の一番美味しいところだけを謡えるようになれます。 まずは謡いってどんなものか?を体験してみる。 その上で、4人の先生方のお稽古を受けてみて、自分と一番相性の良さそうな先生のところへ入門することもできます。 スピリチュアルな覚醒&ステップアップをしたい方々! 日本人に生まれてきたわけを知りたい・もっと日本人らしくなりたい方々! 認知症も老人病もない、元気いっぱいのお年寄りになりたい方々! 今からでも受付OK!だということですので、 ぜひ 今年の年末は「高砂」をご一緒に謡いましょう!(*⌒▽⌒*) (以下、大連吟のHPよりのコピペです) 能楽大連吟実行委員会よりごあいさつ 2008年、京都から始まった「能楽大連吟」。 きっかけは単純な事、とある飲み屋での出来事でした。 カウンターで隣あわせた年配の男性客と話していた時のこと。「今度、娘が結婚するんですよ。久しぶりに謡ってやろうかと思いましてね」少し恥ずかしそうに笑って、鞄から取り出したのは一冊の古い謡本、「高砂」でした。節々に赤鉛筆で印がつけてあり、彼は丁寧に一枚一枚頁をめくりながら言いました。「昔、少しだけ能の謡をならってましてね」 このとき、彼の姿を美しいと思いました。大切な誰かの為にうたう、うたがある。日本にも世界に誇れる美しい文化があると。一節だけでもいい、私も胸をはって「高砂」を謡えるようになりたい。一人では恥ずかしいけれど、大勢でなら。 毎年、年の暮れに一年を振り返り世界中の幸福と平和を祈って、大人数で「高砂」を謡います。敷居が高いと思われがちな古典芸能を、今の世代に愛される「うた」として楽しみながら大切に伝えていきたいと思っています。 また「高砂」を通して出会う様々な人、モノ、地域をつなげながら、歴史文化都市=京都より発信していきます。 能楽大連吟とは? 能楽大連吟は、10月から12月までの3ヶ月間で能楽「高砂」をお稽古をして、12月の本番にみんなで謡いを披露する企画です。能楽を通して日本の古き良き文化を知ると共に、世代などを超えた多くの人々とのコミュニケーションの輪を広げていくことを目的としています。能楽はあまりわからない。未経験。うたうことが大好き。そんな方々もぜひ、これを機会に能楽大連吟に参加してみませんか? 募集要項 ■募集人数 200名 ■講師 深野貴彦、松野浩行、宮本茂樹、齊藤信輔 ■一般 ¥8,000 / 学生 \5,000 ※参加費に含まれているもの (1)お稽古代 :全体稽古3回+少人数稽古6回 (2)教材費:お稽古帳+教則CD (3)本番出演料 ■お稽古期間 10月~12月の本番まで約3ヵ月間。 ■本番 12月23日19時より Q&A よく聞かれるご質問や、お悩みをまとめました 謡いと能楽の事を全然知らないのですが? A:そんな方こそ是非ご参加ください!多くの方に「高砂」を謡う楽しさを知ってもらいたいとの思いからこのイベントが始まっています。ちょっとやってみよう!と気軽にご参加ください。 謡は未経験者ですが、参加できますか? A:参加者のうち毎年半分以上の方が未経験者です。プロの能楽師が基礎から教えますので、心配しなくても大丈夫。毎年本番には、みなさん胸をはって謡えるようになっています。 謡とか能とかなんだか難しそう… A:特に難しいことはございません。大事にしている事はお稽古の時のご挨拶など一般的な礼儀作法くらいです。よい発声を得るには正しい姿勢を身につける事も大切。あなたもこれを機に、にっぽんの和のこころを学んでみませんか? 参加者の年齢層はどのくらいですか? A:小学生から80歳くらいまで男女問わず幅広いです。会社帰りの20 ~30代のかたや学生の方々も大勢いらっしゃいます。3年連続皆勤賞の方もちらほら。能楽大連吟は、様々な業種や年齢を超えて交流を持って頂く事も活動目的の一つなんです! 子どもと参加したいのですが? A:ぜひご参加ください!毎年お子様の参加があります。大人以上に大きな声でイキイキと謡っていらっしゃいますよ。大人も元気いっぱいの子供たちに、触発されているところもあるかもしれませんね。 会社員で練習に参加するのが難しそうです… A:本番までに全体稽古3回、少人数稽古6回まで受講していただけます。お稽古時間も昼、夜と別々にご用意していますのでお好きなスケジュールで受講していただけます。また、ご自宅で練習できるように高砂CDもオリエンテーション時にお渡し致します。 最初のオリエンテーションに参加できないのですが? A:ご参加出来なかった方々のために10月の全体稽古の際にご説明しますので、ご安心ください。教材は別途お渡しいたします。 お稽古にはどのような服装で参加すれば良いですか? A:お好きな格好でご参加ください。会社帰りのスーツだったり、散歩ついでに参加したり。みなさん様々です。 本番の公演に出演する時は着物でないとダメ? A:お好きな服装で結構ですよ。せっかくなので、この際思いっきりお洒落をして楽しんじゃいましょう!お着物の方へは着付けのサービスも行う予定です(別途費用)。例年着物の方が3割程でしょうか。 日程が合わず、公演に参加するのが難しそうです… A:お稽古だけでもご参加もして頂けますよ。公演に参加することだけが能楽大連吟の目的ではありません。ぜひ、お気軽にご参加ください。 知人を公演にお誘いしたいのですが? A:ぜひお誘いください!そして来年は一緒に参加しちゃいましょう。公演当日についての詳しいご案内は10月末以降に当ホームページでお知らせする予定です。 参加をきっかけに能楽鑑賞をしたいのですが? A:気軽に能楽師、スタッフにお尋ねください。新しい情報をいろいろとご紹介します。 舞台で謡う自信がなく、心配です。 A:みんなで謡えば怖くない。背筋を伸ばして謡う参加者の姿はとても素敵です。そして三ヶ月の成長ぶりにいつも感動します。ぜひみんなで謡う楽しさを体験してみてください。 前世物語  月曜日の私はいつも大忙しです。一週間分のワークの予定表を書き直して、キャンセルのチェックをして、録音マイクの電池を交換して、タオルケットも白衣も新しくして・・・診察の患者さんが多いとそちらの援軍にも呼ばれます。でも、そんなふうに走り回っている自分が好きです。先生一人にべったりではなく、奥山医院の歯車の一つになって、みんなと噛み合っているのがとても嬉しいのです。  忙しさが一段落ついたお昼前、私は先生に背中を向けたまま予定表を書き込んでいました。 「美子さん、昨日は山歩きでもしてきたのかな? 今日は何だかとても元気だね。顔が輝いているよ。それでいて目は静かに落ち着いているし・・・。何かいいことがあったのかな?」  私はちょっと振り向いて、知ってるくせに・・・のウインクをしました。先生は投げキッスで答えました。私はアカンべーで応戦です。通りがかった看護婦さんが大笑いしています。 「先生、今日の患者さんは三日間連続で予約しておられますからね。力リキ入れて頑張ってくださいね」  連続して予約を入れられると、先生も私もかなりプレッシャーを感じてしまいます。初日が上手くいけば後はとても楽勝なのですが、初日がトラブルとこちらまでガチガチに緊張してしまいます。ですから予約を受ける時には出来るだけ連続しないようにお薦めはしているのですが、北海道や九州、時には外国から来られることがありますので、旅費を考えると無理強いは出来ません。  この日の患者さんも遠路遥々、大阪へやって来られた方でした。 「大阪は暖かいと聞いてきましたが、今日は寒いですね」  ダークブラウンのイタリアン・スーツにハイヒール姿の女性が今日の患者さんです。サングラスなんかしたら格好いいだろうな、と思っていたら、ちゃんと胸に差してありました。カールした黒髪にマニキュアなんて、お洒落です。笑顔もきれいで、すぐに誰とでも打ち解けそうな雰囲気のある方でした。 「今日は初めて北風が吹いていますね。熱いお茶を入れますから暖まって下さいね」  このワークをお受けになられる患者さんは、どうしても心に悩みや苦しみのある方が多くなります。ワークまでの待ち時間に、ポツンと待合で孤立してしまわないようにすることも私の仕事です。しかし、心の扉を閉ざされた方に話しかけるのはとても難しいことだと思います。ワークが始まって先生が話しかけた途端、涙ぐんでしまう方もたくさんおられます。狭いワークの部屋の中で何を言っても構わない、そんな安心感からなのでしょう、感情を爆発させるというよりも、溜め込んできた心のストレスを開放できるという安堵の涙なのだと思います。そんな涙のワークもすばらしいのですが、この彼女のように笑顔で始まるワークは私の心までワクワクしてきます。始めから患者さんと先生と私の心が開かれている、そんな繋がりが感じられるのです。

2014年9月2日火曜日

おはようさん 2014.9.2.

火曜日の午後は在宅往診の日です。 今朝、いつも行ってる施設から電話があって・・・そこでは幻覚妄想・徘徊・抵抗バリバリの老女を診ています。 他にもたくさん精神科の年寄りがいるので、この際、一緒に診てもらうと、一々、精神科クリニックに連れて行かなくてもいいからお願いします・・・という内容でした。 4月の心療報酬改定で、同じ施設の中の患者さんをいくら診ても、往診料どころか普通の外来診療以下??なくらい在宅往診料が下げられて、どこも在宅往診を断る・減らすになった結果、スタッフが精神疾患の酷い患者さんをクリニックまで連れて行かなくてはならなくなっています。 介護スタッフは4K 5Kな劣悪労働状態だと言われて久しいのに、お上のやってることは相変わらず正反対のことばかりです。 ホンマにこの世のすべてを「ぎゃくかいて~ん!」させたい衝動に駆られます(←久しぶりに あまちゃんネタ) そこの施設は前々から、明らかに精神科疾患:いわゆる老年精神病の患者さんがやたら目につくなぁって思っていましたが、今日、初診してきた5名の患者さんもみなさん、典型的な老年精神病でした。 幻覚・妄想・不潔行為・徘徊・抵抗・不眠・独語・悲鳴・・・ そこは普通の介護施設なのですが、30年前の精神科閉鎖病棟と同じ光景でした。 違いと言えば、ひとりひとりに個室があてがわれていることくらいかな・・・ 拘禁服でベッドに寝かされている老人もいました・・・暴れて倒れて右大腿骨頸部骨折してました。スタッフが足りないので明日、整形外科に連れて行くそうです。 (別にこの施設が悪いのではありません。こんな医療環境にしたのは誰かしら??) 今日診た老人たちのほとんどは、家族がいません。 (いても連絡不能) スタッフたちからの要望は、ともかくおとなしくさせてくれ!!でした。 元々、処方されている向精神薬をちょっと増やしたり、漢方薬を併用したり・・・ともかく患者さんたちにもスタッフたちにも善き道となるようにと、加療してきました。 処方内容を見たスタッフのひとりが・・・「こんなんで効きますか? 私も同じ薬を飲んでいるけど、私の方が量が多いわ!」と・・・ 如何に介護スタッフたちの精神が疲労困憊しているのかを思い知らされました。 30年前の精神病院の精神科閉鎖病棟には、それでもまだ笑いがありました。 精神科の看護スタッフは、普通の内科などの看護スタッフよりお給料が高いと言われていた時代です。 そりゃぁ 精神科やもんねって、誰もが納得していた格差でした。 今の介護施設、特に老年精神病が集まってきてしまった施設には、笑いはありません。 みんなヘトヘト 身も心も病んでしまっているから、笑えないのです。 スタッフに笑顔がないと、老年精神病となったお年寄りたちも笑えません。 笑顔・笑いはすべての病気の最大最高の特効薬だということは、1990年代にノーマン・カズンズが実証しています。 笑顔のない患者さんの精神病はますます悪化していきます。 笑顔のない施設自体も精神病に冒されていきます。 そんな精神病は、この施設だけに留まりませんよ。 悪い意味での「百匹目の猿」現象が起こり始めます。 そして東洋医学の真髄から言えば・・・老人の精神が病めば、同時に子供たちの精神も病んでしまいます。 世の中から笑顔も笑い声も消えてしまう・・・怖ろしい近未来です。 幻覚妄想が世を被い、猜疑心が不安と恐怖を煽り立てて、破壊行動へ・・・悲しい近未来 いえ 明日です。 私には、目の前の患者さんたちとスタッフたちを少しでも楽にしてあげることしかできませんが、 目の前の惨事がまるで大堤防に開いた小さな亀裂のように思えて、その亀裂から未来を覗き見してみると・・・これは大変なことになるぞ!と鳥肌が立つ思いがしました。 前世物語 「世紀末、セックスは善かれ悪しかれ人類の前面に出てきただろう。セックスの肉体面へ人類の思いが大きく傾いていたんだよ。肉体と商業主義が結合して、肉体的快楽の追求と消費がエスカレートしていったんだ、スピリチュアルな面は置き去りにしてね。その結果がエイズを具現化してしまったんだ。  これまでのセックスは子孫を残すためと肉体的快楽だけが主体であったけど、これからはスピリチュアルにお互いを高めあうことが前面に出てくるようになるだろうね。肉体的なセックスが悪いわけではないよ。肉体的にも精神的にも調和の取れた、フィジカルとスピリチュアルという二元性が統合された愛の繋がりが広がっていくんだね。  新時代、セックスでも肉体面とスピリチュアルのバランスがうまく取られるようになるから、これからしばらくの間は女性の主導で肉体的な快楽を包み込む形で、セックスのスピリチュアルな快感、至福感が広く理解されるようになるだろう。新しい時代はすでに女性の手の中で芽生え始めているのだよ」  先生はそう言いながら、私の手の中に何かを握らせてくれました。それは男性生のエネルギーシンボルでした。私の心は先生の愛に満たされたまま、私は娘の所へと戻っていきました・・・。娘は私に馬乗りになったまま、私を覗き込んでいます。私は大きな深呼吸を三つしてから、ゆっくりと目を開きました。 「お母さん、大丈夫? 走り回りすぎたの? 目が回るの? 気がついた?」  どうやら私は気を失っていたようです。娘はゆっくりと私を引き起こしてくれました。彼女の目の中にも愛が溢れているのが見えました。私は思わず娘を抱きしめて泣き出してしまいました。私はこんなにもみんなに愛されている・・・。  その日から私は素直に愛を受け入れることが出来るようになりました。傷つくこと、騙されること、臆病・・・みんな私の心から消えてしまいました。私はごく自然とみんなの愛に身も心も委ねていました。そして、先生の心が前よりはっきりとわかるようになりました。

おはようさん 2014.9.1.

人生 あと数年で還暦を迎えます。 同級生たちは定年して第二の人生を歩み始める頃です。 私も次にチャレンジしたいことがあります。 それは本当のホスピスを創ること。 もちろん、できるだけ光の世界に近づけたホスピスじゃないと意味ありませんよね。 終末期医療やホスピスの本をいろいろ読んでみても、どれも的はずれです。 これで本当に幸せなんだろうかなぁ? これだけやってもらえて、あなたは幸せだと思わなくちゃダメだよ・・・ これだけみんなに支えられながらやって来られたのだから、あなたは幸せなんだ・・・ 今生をずっと 右向け右! 前になれぃ! 前に進め!! でやってきた人たちは、それで立派に幸せなのです。 人生の節目を全部 みんなと同じものにします  普通でいいです  何でもいいです で流されてきた人たちも、これはこれで十分に、疑いの余地などなく幸せです。 でも、私はそうじゃなかったし、これからもそうじゃない生き方をするだろうから、既存のホスピスはどこかパンツを裏表で履いてしまったかのような違和感があります。 じゃぁ どんなホスピスを創りたいのか? まず、癌を克服したい! 治したい!という意思を持っていても全然OKです。 もちろん抗ガン剤や放射線療法やさまざまな高度先端医療はお薦めしませんが、ご本人が強く望まれるのなら、癌病院への通院加療をしながらもOKです。 今、巷の癌患者さんたちの間では重曹療法が流行っているようですが、どんな民間療法でもOKです。 ただし・・・他の癌患者さんに強く薦めたり、勧誘するのは御法度です。 そう、ここで我がホスピスの基本理念が見えてきましたね。 「なんでも自由。ともかく自由。 ただひとつの制約は、あなたが自由を楽しんでいるように、みんなの自由も最大限に尊重できること」 まわりを畑に囲まれていて、 森が畑を取り囲んでいて、 森の向こうには山があって、 山の反対側には海があって、 日の出と共に起き出して、朝の畑仕事をして、 スタッフも患者さんたちもみんな一緒に朝ご飯を作って、みんなでいただきますをして、 午前は鍼灸したりリハビリしたり、ヨガや瞑想などなど・・・しながら、 畑仕事してる人も、釣りをしている人も、森の幸をいただきに出かけた人もいて、 お料理が得意な人はお料理をして、 お裁縫が得意な人はお裁縫をして、 何かを作りたい人は何かを作って、 それを見ている人もいて、 散歩したい人はぶらっと散歩にでかけて、 寝ていたい人はゴロッと寝転んでいて、 歌を唄っている人、笑っている人、愛し合ってる人、泣いている人・・・いろんな人たちがいて。 晩ご飯もみんなでいただいて、もちろん遅刻もありで、 踊ってる人たちもいるし、ゲームをしている人たちもいるし、星を眺めている人たちもいるし、本を読んでいる人たちもいるし、やっぱり愛し合ってる人たちもいて。 別に、今日はこんな行事をします!とか 来週はこんなイベントがありますよ!とか ぜひとも参加してね!とか・・・なんかも全然なくって。 もちろん、タダじゃできないよね。 健康保険も効かないやろうから、毎日、いくらっていただかなくちゃいけませんよね。 それはそれでOK だって、今生をがんばって働いて生きてきた人たちに集って欲しいから。 わたしのものはあなたのもの。 あなたのものはみんなのもの。 みんなのものはわたしのもの。 どうぞ&どうぞ  これはこれはありがとさん! 別に共産主義や社会主義じゃないですよ。光の世界って、そんな感じだもん。 部屋には鍵はかかるけど、鍵をかける人はいない光の村。 掃除当番はいないけど、なぜかいつもピカピカきれいな光の村。 いつも花がいっぱいで、笑顔もいっぱいで、笑い声がどこからか聞こえてくる光の村。 辛かったこと、痛かったこと、悲しかったこと・・・あれ? いつのまにか忘れちゃってます の光の村。 逝くときは、みんながニコニコしながら見送ってくれる光の村。 そして逝ってしまっても、ずっとみんなのこころの中で笑顔が生き続けていく光の村。 陰口も悪口も嫉妬も羨望もみんな・・・みんなの笑顔に塗りつぶされてしまう光の村。 光の村ってムリ? いえいえ、大丈夫ですよ。 だってディズニーランドからパレードとアトラクションお土産屋さんを消し去ったら・・・ほら、光の村が見えてくるでしょう? さぁ あとは現実化するために必要なのは神さまの決心だけやなっ(;^^)ヘ.. 前世物語  そして最後に、スピリチュアル・マリッジのレベルに達するんだ。魂の結婚だね。二人がエクスタシーの真意を理解して、二人の身体と魂の間に流れるエネルギー循環を高めていくと、二人の魂が融合を始めるんだ。このレベルに達した二人は神さまのエクスタシー・プログラムを自由に使いこなせるから、プログラムをマニュアル・モードに切り替えて二人の間を循環しているエネルギーをシールド化して、二人の個の意識を保ったまま一気に魂のワンネスの世界まで押し上げてしまうことだって出来るんだ。そこでは全ての魂はひとつになっているけど、個の意識はエネルギーシールドによって覚醒を保っているから、ワンネスに触れるだけではなく、ワンネスを直接見て体験することが出来るんだよ。ワンネスの中では神々や全ての魂に直接コンタクトすることが出来るから、二人の魂の間でも意志が完全に通じ合うことになるんだ。美子さんと私の今の状態と同じだね。これは個の意識は残っているけど、魂はひとつになっているのと同じなんだ。結果的に二つの魂がひとつに融合したことになるんだ。元々はワンネスだった魂が無数の個に分かれているだけなのだから、融合というよりは帰還と言った方がいいかもしれないけどね。スピリチュアル・マリッジすると、ワンネスの世界から肉体の世界へ戻ってきても、二人の個の意識はひとつの魂を共有することになってしまうんだよ。でもね、これってどんなに愛し合っていてもプライバシーが完全に無くなるわけだからね・・・あんまりお薦めできないステップだね」  自分を愛せるから人を愛せる、と言います。そんなスピリチュアル・マリッジしてしまったら、愛する人が他人ではなく自分になってしまいます。自分を愛せるから・・・で終わってしまいますよね。 「その通りだね、美子さん。個であるということは、それの属する集合体からなにがしかのプライバシーが保たれているということなんだ。この人間界の存在の意味とは意外とそんなものなのかもしれないね。『人を愛することを学ぶ』ために男女の肉体に入るのかもしれないね、それはワンネスの魂の世界では出来ないことだから・・・」  私はとても大切なことを学んだように感じました。私の頭上には眩しい大きな光が輝いていました。私は地球を見下ろしました。地球が真っ暗です。