2014年9月7日日曜日
おはようさん 2014.9.6.
土曜はいつも怒濤の外来です。
土曜にしか来られない患者さんたちに、なぜか刺絡が必要な方が多いからです。
そして、なぜか刺絡すると、黒い血が延々としたたり続ける方が多いからです。
みなさん、1週間分のストレス&疲れをため込んで来られるのですね。
ええですよ! どの方もしっかりと悪血を祓ってあげますからね。ただ・・・待ち時間が長くなってしまってゴメンナサイ。
最近では、あまりに楽になったので、毎日、刺絡を所望される方々もおられます。
さすがにもう刺絡するところはないよ!・・・そんな時でも、鍼灸する穴はどこかにありますから、ちゃんと楽になって帰っていただけています。
小児麻痺で両足が酷く変形してしまった子供さん(と言っても40過ぎですが)に足十井穴刺絡を毎土曜日にしています。
今日、刺絡しながら、わずかですが足指の変形が柔らかくなってきていることに気づきました。
40年近く変形したままの足関節と足指ですから、そんなに急に回復することはあり得ませんが、このまま1年、2年と続けていけば、特殊靴なしで歩ける日が来るよ、きっとね、と思いました。
全身の酷いアトピーの中年男性さんに、ずっと漢方湯液を処方しています。
もちろんこの漢方でもかなり良くなってきているのですが、季節の変わり目にはアトピーが悪化してしまいます。
この方も他所で鍼治療は受けておられるのですが、今日の診察で「かゆくてたまらない!」と切実に訴えられましたので、(その鍼灸師さんには内緒で)刺絡を始めることにしました。
アトピーはやはり「血の病気」と言っても過言ではないので、「血なら刺絡」で推していこうと思っています(もちろん短絡実行ではないですよ。この方もちゃんと腹診でいくつもの経絡の滞りがあることが分かっているからの刺絡です)
ずっと診ている中年の閉じこもり患者さんにも手十井穴刺絡をしています。
どんなお薬を処方しても、蓮風先生のところに通って鍼を続けても、ダメだった患者さんです。
まだまだ症状改善のアタリは見えませんが、刺絡していると、肝鬱が尋常ではないほど酷いことがわかります。
こころの中では、ずっと真っ暗闇の大嵐の中をさまよっているんですね。
すべての経絡から真っ黒い血が噴き出してきます。そう、心身のあらゆる経絡が悪血で滞っていて、充満した氣血が爆発寸前になっているのです。
このまま放っておくと、自殺しちゃうんだろうな・・・日本は世界の中でも断トツに自殺率が高いというニュースが流れていましたが、薬に頼り過ぎずに、もっと根本的な治療・・・悪血を祓い、邪熱を下せばいいのに・・・と思うのです。
これからも経絡のこと、刺絡のこと、もちろん鍼灸のことをどんどんお勉強していこうと思っています。
前世物語
「オルヌさんはどこに着きましたか?」
「町の中にいます。人がいっぱい集まっている市場です。とても賑やかです。みんな、私と同じような格好をしています」
「そのまま場面を続けて見て。そして誰か来ましたか? 何か起こりましたか?」
「・・・まだわかりません」
「オルヌさんが町を歩いている年代は何年ですか?」
「紀元853年・・・」
「その場所はどこでしょうか? 目の前に大きな世界地図が浮かんできます。そしてオルヌさんがいる場所が赤く光りますよ。さて、どこでしょうか?」
「アメリカの下の方の島です」
「オルヌさんの国の名前は何と呼ばれていますか?」
「アトランティス・・・」
「オルヌさんがいる町の名前は?」
「ディオノ」
「オルヌさん、あなたの仕事は何ですか?」
「役人です。町の見回りをしています。時々、家族のことを考えながら歩いています」
アトランティス・・・そんな名前が出てきても先生はいつもと変わらず、ただ平然と誘導を続けていきます。過去生の内容の吟味などはワークが終わってからゆっくりとすればいいことであって、誘導中は先生も『今』に集中しているのです。
「その日の夕食の場面に移ってください。何が見えますか?」
「光が入っている石の家にいます。・・・部屋の中には瀬戸物があります。大理石のテーブルと椅子が見えます。女の人がいます。私の妻です。栗毛色の髪で目はブルーです。やはり同じような白い服を着ています。名前はオルラーヌです。妻は二十四才です。私は彼女のことが大好きです」
「その奥さんのブルーの目をしっかりと見て。意識を集中して。あなたの妻は、今のあなたが知っている人ですか?」
「わかりません」
「その他には誰かいませんか?」
「いません」
「夕食のメニューは何ですか?」
「魚介類のシチューみたいなものです」
「夕食を食べながら何を考えていますか?」
「今日は疲れました。いろんな国の人々が出入りしているので、それを見廻らなくてはなりません。最近、人が増える一方です」
「奥さんは何か言っていますか?」
「大変ね、って優しい表情をいつも向けてくれます。毎日の疲れが和なごんでいきます。私たちにはまだ子どもはいません」
先生は場面転換を指示しました。