2014年9月2日火曜日
おはようさん 2014.9.2.
火曜日の午後は在宅往診の日です。
今朝、いつも行ってる施設から電話があって・・・そこでは幻覚妄想・徘徊・抵抗バリバリの老女を診ています。
他にもたくさん精神科の年寄りがいるので、この際、一緒に診てもらうと、一々、精神科クリニックに連れて行かなくてもいいからお願いします・・・という内容でした。
4月の心療報酬改定で、同じ施設の中の患者さんをいくら診ても、往診料どころか普通の外来診療以下??なくらい在宅往診料が下げられて、どこも在宅往診を断る・減らすになった結果、スタッフが精神疾患の酷い患者さんをクリニックまで連れて行かなくてはならなくなっています。
介護スタッフは4K 5Kな劣悪労働状態だと言われて久しいのに、お上のやってることは相変わらず正反対のことばかりです。
ホンマにこの世のすべてを「ぎゃくかいて~ん!」させたい衝動に駆られます(←久しぶりに あまちゃんネタ)
そこの施設は前々から、明らかに精神科疾患:いわゆる老年精神病の患者さんがやたら目につくなぁって思っていましたが、今日、初診してきた5名の患者さんもみなさん、典型的な老年精神病でした。
幻覚・妄想・不潔行為・徘徊・抵抗・不眠・独語・悲鳴・・・
そこは普通の介護施設なのですが、30年前の精神科閉鎖病棟と同じ光景でした。
違いと言えば、ひとりひとりに個室があてがわれていることくらいかな・・・
拘禁服でベッドに寝かされている老人もいました・・・暴れて倒れて右大腿骨頸部骨折してました。スタッフが足りないので明日、整形外科に連れて行くそうです。
(別にこの施設が悪いのではありません。こんな医療環境にしたのは誰かしら??)
今日診た老人たちのほとんどは、家族がいません。
(いても連絡不能)
スタッフたちからの要望は、ともかくおとなしくさせてくれ!!でした。
元々、処方されている向精神薬をちょっと増やしたり、漢方薬を併用したり・・・ともかく患者さんたちにもスタッフたちにも善き道となるようにと、加療してきました。
処方内容を見たスタッフのひとりが・・・「こんなんで効きますか? 私も同じ薬を飲んでいるけど、私の方が量が多いわ!」と・・・
如何に介護スタッフたちの精神が疲労困憊しているのかを思い知らされました。
30年前の精神病院の精神科閉鎖病棟には、それでもまだ笑いがありました。
精神科の看護スタッフは、普通の内科などの看護スタッフよりお給料が高いと言われていた時代です。
そりゃぁ 精神科やもんねって、誰もが納得していた格差でした。
今の介護施設、特に老年精神病が集まってきてしまった施設には、笑いはありません。
みんなヘトヘト 身も心も病んでしまっているから、笑えないのです。
スタッフに笑顔がないと、老年精神病となったお年寄りたちも笑えません。
笑顔・笑いはすべての病気の最大最高の特効薬だということは、1990年代にノーマン・カズンズが実証しています。
笑顔のない患者さんの精神病はますます悪化していきます。
笑顔のない施設自体も精神病に冒されていきます。
そんな精神病は、この施設だけに留まりませんよ。
悪い意味での「百匹目の猿」現象が起こり始めます。
そして東洋医学の真髄から言えば・・・老人の精神が病めば、同時に子供たちの精神も病んでしまいます。
世の中から笑顔も笑い声も消えてしまう・・・怖ろしい近未来です。
幻覚妄想が世を被い、猜疑心が不安と恐怖を煽り立てて、破壊行動へ・・・悲しい近未来 いえ 明日です。
私には、目の前の患者さんたちとスタッフたちを少しでも楽にしてあげることしかできませんが、
目の前の惨事がまるで大堤防に開いた小さな亀裂のように思えて、その亀裂から未来を覗き見してみると・・・これは大変なことになるぞ!と鳥肌が立つ思いがしました。
前世物語
「世紀末、セックスは善かれ悪しかれ人類の前面に出てきただろう。セックスの肉体面へ人類の思いが大きく傾いていたんだよ。肉体と商業主義が結合して、肉体的快楽の追求と消費がエスカレートしていったんだ、スピリチュアルな面は置き去りにしてね。その結果がエイズを具現化してしまったんだ。
これまでのセックスは子孫を残すためと肉体的快楽だけが主体であったけど、これからはスピリチュアルにお互いを高めあうことが前面に出てくるようになるだろうね。肉体的なセックスが悪いわけではないよ。肉体的にも精神的にも調和の取れた、フィジカルとスピリチュアルという二元性が統合された愛の繋がりが広がっていくんだね。
新時代、セックスでも肉体面とスピリチュアルのバランスがうまく取られるようになるから、これからしばらくの間は女性の主導で肉体的な快楽を包み込む形で、セックスのスピリチュアルな快感、至福感が広く理解されるようになるだろう。新しい時代はすでに女性の手の中で芽生え始めているのだよ」
先生はそう言いながら、私の手の中に何かを握らせてくれました。それは男性生のエネルギーシンボルでした。私の心は先生の愛に満たされたまま、私は娘の所へと戻っていきました・・・。娘は私に馬乗りになったまま、私を覗き込んでいます。私は大きな深呼吸を三つしてから、ゆっくりと目を開きました。
「お母さん、大丈夫? 走り回りすぎたの? 目が回るの? 気がついた?」
どうやら私は気を失っていたようです。娘はゆっくりと私を引き起こしてくれました。彼女の目の中にも愛が溢れているのが見えました。私は思わず娘を抱きしめて泣き出してしまいました。私はこんなにもみんなに愛されている・・・。
その日から私は素直に愛を受け入れることが出来るようになりました。傷つくこと、騙されること、臆病・・・みんな私の心から消えてしまいました。私はごく自然とみんなの愛に身も心も委ねていました。そして、先生の心が前よりはっきりとわかるようになりました。