2014年3月31日月曜日

おはようさん 2014.3.31.

門真 松下幸之助記念館のとなりに広がる桜広場も、今朝は満開近しに華やいでいました。 今週は春爛漫ですね。 明日から4月。新しい人生に船出する方たちも多いでしょう。 がんばってくださいね。 今日の光の前世療法ワークは「生まれてきた意味」がテーマでした。 光さんの答えは「愛」「愛」「愛」 愛するために、愛されるために、 愛のために 愛の星に生まれ来て。 新しい人生に船出すれば、愛にいっぱい巡り会えますよ。 たくさん愛して、 みんなから愛されて、 笑顔いっぱいの大人になっていただきたいなぁ。 昨日の謡いと仕舞の会の打ち上げで、おばさまたちから「あなたの笑顔がみんなを幸せにしてくれるわ」と褒められました。 私? こんなにドン底でもがき苦しんでいるのに・・・もう何も失うものもない、いつ死んでもいいやってやけっぱちの笑顔だよ・・・とこころの中で思いながら。。。 そこで、思いました。 幸せだから笑顔になるのは当たり前。 (その幸せを失ったら、笑顔もなくなっちゃうかも) 幸せなんかな~~んにもなくっても、笑顔でいればいつか幸せになれる。 そんな笑顔は、永遠の笑顔です。だって、失うものがないもの。 幸せだから、充たされているから、愛されているから、ご機嫌だから・・・の笑顔もいいけど、 幸も充も愛も楽も友もないけど、お日さまのやうな、まんまるお月さまのやうな笑顔が光さん・神さまは大好きだと言ってました。 笑顔と幸せとどちらが先か? 幸せがないから笑顔になれないなんて、♪そんな臆病な言い逃れは もう終わりにしなくちゃ♪ 幸せだろうが、不幸せだろうが、 人間は笑顔になれる光の子なのですね。 前世物語 「哲学者なんて、どうせ生きている間には世間に評価なんかされないんだから、今すぐわからなくてもいいんだよ。魂の世界は宇宙旅行が出来るようになったとしても、そう例え異星人とコンタクトできて、バルカン星やクリンゴン星の人たちとメールするような世界になったとしても、怪しくて摩訶不思議な世界のままだろうからね。人類最後のフロンティアは宇宙ではなくて魂の世界かもしれないね」  先生は私にはこうやってイジワルを言います。実は昨夜、先生のスタートレックのビデオを撮り忘れたのでした。先生は言いたいことを飲み込んでしまうタイプです。二人ともA型ですから心は傷つきやすいのですが、同じ時代を生きてきたせいなのか、遠慮なしでも二人の心は傷つきません。 「あれ、先生、いつからドクター・マッコイになっちゃたのですか?」 「ごめんごめん、それだけは勘弁して。僕の中のバルカンの血が汚けがれるから・・・」  先生はジャン・リュック・ピカード艦長になろうとしています。ピカードがロキュータスになった話を見ていた時に、魂の集合意識論が浮かんできたそうです。それはとても衝撃的なことで、先生の右目もしばらく痛かったそうです。以来、先生はロキュータスという名を大切にしています。もしかしたら先生もボーグ化されたのかもしれませんね。 「美子さんはセブンだよなぁ。スタイルはいいし、頭は切れるし、明るいけど冷静だし、ただ者ではない優しさがあるからね。合理的で真面目だけど、おちょこちょいなところもいいよね。」 「まぁ、先生、えらく褒めてくれてありがとう。お礼に美子のナノ・プローブを注射して、私のしもべにしてあげるわ」 「僕はずっと昔から美子さんのしもべだよ。日当たりのよい木造の教室で黄色の帽子をかぶった美子ちゃんに初めて出会った時から、ずっとだよ。いつ注射されたんだろうね。気づいたらすっかり美子化されちゃっていたよ」  先生がボーグ化された目で私を見つめました。 「そんな・・・オックンが勝手に恋しちゃったんでしょう。知らないわよ、私は」 「いや、これはきっと今生で美子化されたのではないな・・・きっと私の過去生の中に、嫌がる私をボーグ化した美子がいるはずだ。そのスイッチが今生で入ったんだよ。これはちょっと詳しく調べてみないといけないな・・・」  先生と私は大笑いしました。  私の心の中に美しい夕日が浮かんできました。先生が集合意識を介して私に送ってきたヴィジョンでした。先生と私のシルエットが浜辺にすわって夕日を見ながらおしゃべりをしています。空はエメラルド色に高く澄み渡っています。海の光は恋人の色に染まっていきます。薫風がふたりの頬で回り道しました。私たちはまた、おしゃべりしています・・・ 「これが私たち? これがもしかしてそのシーンなの?」  先生が心の中で頷きました。私もなんだか懐かしい気がして、心がうれしくなりました。 「こんな穏やかな人生をまた一緒に送りたいね、先生」 「いつでも送れるよ。今生でもこれから送れるよ、それをふたりで願えばいいだけだよ。ふたりで祈れ ば、いつか必ず叶うからね。でも今日のこの言葉は覚えておこうね。『幸せだと何もしないからだよ』  人生、幸せは長続きしないように出来ているんだね。だから、私たちふたりはこれからの人生を頑張ってきたから幸せをちょっぴり、また頑張ってきたから幸せをちょっぴり・・・で行こうね。欲張らず、いただいた幸せはお裾分けをしてみんなで笑いながらいただこうね。そしたらずっとずっと幸せだよ」  私にも集合意識の向こうで光がニコニコ笑いながら頷いているのがわかりました。

おはようさん 2014.3.30.

今日は能楽師 深野師匠・宮本先生・鷲尾先生のお教室の合同発表会でした。 (正式名は 春興会) 私は「大仏供養」の謡いで、シテ方 平家の悪七兵衛景清をさせていただきました。 謡いを始めて、まだ1年とちょっと。 そう小学2年生のような、ちょっぴりお兄さんでうれしくて、まだまだ初々しくて何をやっても楽しくて、怖いものしらず・・・です。 夏休みのある小学生に戻りたい・・・これはすべての働く大人(主婦も含めて)の願望でしょう。 夏休みは戻らないけど、小学生のようなウキウキ&ドキドキ 目がキラキラにはいつだって戻ることができます。 明後日は4月。何か新しい趣味を始めてみるのに最適な時期です。 そう、どんな趣味でもいいから(ただし、仕事がらみはダメですよ)何かを始めたら・・・1年続ければ3年若返ります。3年続ければ10年若返って・・・10年続けると、もう歳を取らなくなりますよ。 長続きしないからなぁ・・・な人も、まずやってみましょう。 私もこれまでの経験上、どの趣味も3年はハイテンションにのめり込みます。 まるでマラソンなのに20km地点まで先頭集団のトップを走っているようです。 3年過ぎたら、20Km過ぎて足が止まれば、そこでリタイアも良しと思ってやり始めます。 するとね、気が楽ですよ。 あきっぽいとか、長続きしないとか・・・言いたい人たちには言わせておけばいいのです。どうせ陰口叩く人たちは、何もしない&何もできない人たちなのですからね。そんな人たちと同じ波動に居ると、せっかくの人生が錆びついてしまいますよ。くわばら&くわばら。 能楽 謡いの世界の魅力は、創造性をかき立てられることです。 場面場面の情景をフルに脳内イメージしなくちゃ楽しめません。 奈良の若草山の辺りに着いたよって言われると、脳内イメージでは若草山が見えてなきゃぁね。 年老いた母との別れに振り向き振り向き立ち去る景清の姿と同時に、息子の身を案じる母のこころがオーバーラップして感じられないと・・・泣けません。 400年の間、日本人はこの繊細な感性を磨いてきました。 だから、心地よい涙を流すことができました。 感動、哀愁、惜別・・・目に見えなくても、耳に聞こえなくても、肌に触れなくても、日本人は五感を越えた感性でこころを震わすことができました。 そんな素晴らしい感性がここ数年で特に急速に縮退してきたことにとても危惧しています。 愛のない世界は嫌です。 だから、神さま・光さんは能楽へと導いたのかしら・・・いろんな生徒さんたちの謡いや仕舞を見ていて、そんなことを思いました。 前世物語  先生は私のレポートを握りしめたまま部屋の隅に目を移しました。ゆらゆらとサンダルウッドのお香が煙っています。先生は微笑みながら、じっとヴェーダの踊りを見つめました。 「まるで料理の鉄人ですね」  私はつい、言ってしまいました。先生は無言です。こんな時、先生は私の恩師と同じなのです。何を言っても答えてくれません。ちゃんと聞こえてはいます。後で思い出したように答えてくれますから。肉体と精神の基本的維持機能ヴァイタルサインだけ残して、あとはスイッチをオフにして、先生の魂は光と戯れ、風にそよぎ、香りに溶けて、どこかへ出かけているのです。 「また心の逍遥をしてしまいました」  懐かしい私のピタゴラス先生の言葉です。 「人間は何のために生きているのですか?」  これは哲学そのものです。人間にとって、自己の存在意義を問うことは永遠の命題です。あらゆるものは人間のためにあるという人間中心的な答えが長く続いてきましたが、悲劇的な環境破壊が進む中で地球全体をグローバルな目で見つめなおす考えが出てきています。人間も環境の一部である、という見方です。しかしこれは長い過去の人間中心を否定しただけであって、新しい答えだとは言い切れません。否定と反省だけでは世界中に閉塞感が広まり人々の苛立ちがつのるだけです。  先生のワークの光は、この問いに対してしばしばこう答えています。 「成長するためです。みんなで幸せになるために成長するのです」  この答えは、唯物論、唯心論のどちらにでも解釈の仕方で受け入れられるものです。産業も経済も幾多の犠牲を払いながら「みんなを幸せにするために成長してきた」のですから、過去の人類史との矛盾もありません。ただ近年、精神的、特に魂の領域から解釈することが出来るようになってきました。それはデカルトのように人間の外に完全なる神をおいて人間を観るのではなく、人間の中から光の目を通して人間を観る考え方になっています。この光とは狭義には、ひとりひとりの魂の中にある光を指すものですが、個々にある本来の光とは個々という概念を超越した万物の集合意識から発する光であり、究極的にはあらゆる時空間、時空域に広がる精神エネルギー体、「すべての宇宙からなるひとつの全体」なのです。先生によれば、光の世界が最終局面に達して、このひとつの全体に並んだとき、すべてが終わり、無となると同時にすべての始まり、有となるそうです。  ただし「人間は何のために生きているのか?」という話では、光は万物の集合意識の現れとして考えればいいのだそうです。こうやって考えると、人間は「完全になるため」に人生を繰り返しているのですから、個々の魂が完全になっていけば、最後はたくさんの光がある世界になります。もちろんそうなれば魂たちは「みんなで幸せに」なっていることでしょう。そしてこういう世界はもちろん存在するのだそうです。ただし、たくさんの光の魂たちが見上げる上には、はるかに眩しい光が輝いているそうです。それが万物の集合意識が発する光であり、その輝く光の存在を知った光の魂は、その大いなる光に吸い寄せられて上がって行くのです。個であり全体であった魂が大いなる全体に帰り着き、またひとつに戻るのです。これが「完全になったら最後はどうなるのですか?」 「光になります」の意味なのだそうです。  先生は時々、このような哲学的な解法を教えてくれます。実のところ、私にも内容はよくわかりません。でも、このような話をしている先生はとても楽しそうです。

2014年3月30日日曜日

おはようさん 2014.3.29.

土曜日の午後、万博公園でお散歩してきました。 もう桜さんは3分~5分咲きでしたよ。 いよいよ来週は桜ウィークですね。 満開の桜さん、昼間も綺麗やけど、夜桜も艶っぽくて大好きです。 今年はどんな写真を撮ろうかな・・・o(^-^)oワクワクしてきます。 自分の悪い所は全部個性になるし、人生で犯してきた間違いが魅力になるの。 (アンジェリーナ・ジョリー) 「人生で犯してきた間違い」 どれくらいありますか? 間違いっていうよりも、失敗っていう方がいいかな。 (それが間違いであったかどうか?って、閻魔さまの前に出るまでわかりゃぁしないからね・・・まぁ、閻魔さまが居るとしてのお話やけど) ただ、浮気しちゃったとか、あの人のことを誤解しちゃった・疑っちゃったとか・・・は、間違いだから、間違い&失敗ということで話を進めましょう。 間違いも失敗もない人生って、どんな人生かしら? 思いつくのは・・・刑務所暮らし。 完全に管理下に置かれた日々なら、間違いも失敗もないでしょう。 でも、自由も創造性もないよね。愛もないなぁ。 何かをやろうと・学ぼうとすると、必ず最初は間違えるし、失敗します。 自動車学校に通った頃を思い出してみて・・・縦列駐車に車庫入れ、坂道発進で何度失敗したことか・・・ 間違いも失敗も、何かをやろうと、新しい何かを学ぼうとした証です。 だから、失敗も間違いも多種多様なほど、かっこいい人に見えるんじゃないかな。 例えば、バイクの免許を取る。 それが原因で恋人が去っていった・・・あぁ 今生のソウルメイトを失ったぁ・・・おまけに事故って足が不自由になってしもうたぁ。今生の天職も失ったぁ・・・やっぱりバイクに乗ったのは間違いやったかな。。。 そこで凹んでしまったら、魅力はありません。 それでも、バイク雑誌のライターをしたり、バイク屋を開いたり・・・ともかく前向きに生きている人は魅力的ですよね。 自分の悪い所は全部個性になるし、人生で犯してきた間違いが魅力になるの。 (アンジェリーナ・ジョリー) 悪いところを個性にできる人 間違いを魅力にできる人は、それでも前向きに生きている人です。 どんなときでも前向きに生きていれば、 進取の精神を持ち続けていれば、 地球でオンリーワンになれるし、魅力あふれる人になれるのです。 (50代、60代、70代の患者さんたちを診ていて、つくづく思います) 前世物語  一つ目は、気づきを得るための人生です。これが一番多くて、「今回の人生の目的は?」という問いに対して、光や神様が具体的な目的を答えてくれるそうです。その人生の目的がその人生で得なければならない気づきなのですが、このタイプの人生には小さな気づきもたくさん練り込められています。そして、その魂にとってはちょっとレベルの高い上級問題にあたる気づきも予習みたいにちりばめられているそうです。 「まるで人生海岸の潮干狩りだね」  ?? これは哲学者特有の笑えないジョークでした。  二つ目が、気づきを強めるための人生です。この「アル中の娘」のように七難八苦の続く人生を、ただひとつの気づきを杖にして登り続けていくものです。気づきの杖は使い方がヘタだと、すぐに折れてしまいます。折れた気づきの杖を自分の手で修理して、再び歩き出すことも求められています。しかも気づきを上手に使いこなせるようになるのが目的の人生ですから、これでもか、これでもか、と険しい峠が襲ってきます。でもこの人生を生き抜いてくると、気づきの杖はすっかり手になじんでいることでしょう。 「三つ目は、幾何の問題みたいなものだよ」と先生は言いました。 前のふたつは数学で言えば、代数にあたるそうです。因数分解とか微分とか・・・の基礎問題と応用問題だと考えればいいそうです。解法と答えがストレートだから、が先生の代数の印象のようです。 「幾何の問題は図形を眺めているといろいろな解法が浮かんでくるだろう。辺と角度からでも解けるし、面積からでも解ける、微積分に持ち込んでもいいし、紙とハサミを使っても解ける・・・答えはひとつでも解法は幾通りもあるだろう。幾何の好きな人はみんな、解法をいくつも探しだすことを楽しんでいるんだ。数学を楽しむコツをつかんだ人だね。そういえば美子さんも数学が趣味だったよね」  確かに私は数学が趣味だと言えます、今でも「大学への数学」が通勤電車の愛読雑誌ですから。大学に入るまでは受験数学がどうしても好きになれなかったのですが、大学の教養部になぜかとてもウマが合う先生がいらして、気がついたら四年間、ゼミにまで潜り込んでいました。ピタゴラスのような先生で、教室の窓から瀬戸内のたおやかな午後の海を見つめたまま、ご自分の世界に入られてしまわれることが何度もありました。そんなとき、学生達は堂々とエスケープしてしまうのですが、先生は赤い靴をはいたアンティークドールのように海を見つめたままでした。私はそんな先生が好きで、一緒に海を見つめていました。先生にはキラキラ光る波間に時間が悠々と流れているのが見えていたのでしょう。あの時、私ははじめて学問の本質に触れることが出来たのだと思います。そして私も、町の数学者になっていました。私の絵画も、まるでダリのように時計や文字盤がたくさん出てきます。意図してやっているのではありませんが、数学が私の絵画に何かしらの見えないエネルギーを与えてくれるような気がするのです。 「三つ目の人生とは、それまで得た知恵、この場合は気づきだけではないかもしれないけど、ともかくすべての知恵を使ってひとつの問題に当たるんだよ。ある意味で総力戦だね。ただ、その問題がクセものなんだ。公案みたいなものだね。全力で戦おうとすると、それをはるかに上回る力の敵を人生に呼び込んでしまうらしい。そして人生が玉砕するまさにその時、粉々に砕け散った知恵の砂ぼこりの中に叡知界への入口が垣間見られるんだよ。哲学的には『感性的な知覚を超越した叡知に満ちた世界』だと習ったけど、天国という印象よりはソクラテスが待っている地獄の第一層のような気もするね。普通の人はそんなところへは行きたくないだろうね。やっぱり哲学者が集まる特殊なあの世だよ、あそこは。  この人生を計画する際の公案とは例えば、『麦』だとか、『海』だとかが神さまから提示されるだけなんだ。それをどう料理するか? それが魂の腕の見せ所なんだね。この時、必ずしも全力で戦う必要はないんだ。三つ星フレンチシェフが合格するとは限らないんだよ。なにせ神さまの舌は肥えてるからね。平々凡々な農夫や漁師の人生でも、わびの趣や残り香のような艶があれば合格するのだよ。例えば、ミレーは農夫たちを描くことできっと合格しているよ。彼の絵を見ると、心の奥底から伝わってくる微かな、でも懐かしい何かを感じるだろう? それは魂が覚えている叡知界のバイブレーションに、ちょっとくすぐられているのだよ。何度もこの人生コースにチャレンジして叡知界のバイブレーションにたくさん触れてきた魂ほど、感じやすくなっているんだ。そんな人は肉体を持って人生を送っていても、この世を超越している大いなるものに繋がっていることを感じ取りやすいし、叡知の力に守られて願望をどんどん叶えていくんだ。思い通りの人生を呼び込むことが出来る人だね」

2014年3月29日土曜日

おはようさん 2014.3.28.

今日の外来で・・・ 抜歯から難治性下顎骨壊死に陥り、化膿が続いているおばあちゃんを近くの歯科と一緒に診ています。 いろいろな経穴に鍼をしてみましたが、少し良くなるけれど、またすぐに化膿して・・・の繰り返しです。阪大病院の歯科に紹介されましたが・・・有効な手立てはなし。 先日、尿閉を起こしたので、夢分流打鍼で膀胱を弛めていた時に・・・ 胸部の至る所に異常な邪気を見つけました。 そこを打鍼すると、猛烈&尋常でない痛みがあったので、かすかに&軽微にトントンと打鍼して、すべての邪気を払いました。 今日、再診されると・・・化膿している下顎部の腫脹は取れて、炎症色も収まっていました。 胸部を打鍼してみると、前回の激しい痛みがあったところのほとんどは邪気がなくなって、無痛になっていました。 左の下顎の化膿病巣ー両側胸部の広範囲の邪気 ・・・ 経絡経穴では弁証が難しいですが、結果オーライなわけで。 残った邪気を払いながら、これはもしかしたら癌性疼痛なんかにも、このような反応が出ているのではないかしら? と思いました。 普通に胸部を触ってもわかりませんし、患者さんも胸が痛むとは言いません。 鍼灸の精妙な体表観察の手で触らないと分からない邪気の集まりです。 身体は難病や癌に冒されても、生きようとしている限り、何らかの療養ポイントを体表のどこかに現していると思います。 それを見つけてあげる、身体のHELPサインに気づいてあげられるのは、どんな最先端&高額な医療機械よりも、やっぱり人間の手だと思います。 氣も労宮診もとても精妙な感性でわかるものです。 五感を越えたものなので、計測も「科学的実証」もまだできないものです。 当然、エビデンスなんかありません。 そんなもの、まやかし? うそ? オカルト? でしょうか・・・ 4行前の「氣」を「愛」に、「労宮診」を「幸せ」に置き換えてみると・・・ ほらね、同じものでしょう。 なのに世界中の多くの人たちが「愛」も「幸せ」も感じとれています。 氣がわからない人に愛はわからないとは言いませんが、 愛のわからない人には氣はわからないでしょう。 そして、氣のわからない人はほんもんの幸せもわからない。 現代医学、特に先端医学になればなるほど、デジタル&エビデンス化されています。 氣の入り込む余地など皆無です。 うまくいく気がする  これは危ない予感がする  なんていうちょっとした氣よりも、データ・画像・エビデンスが優先されます。 そこでは、患者さんと家族の「愛」も「幸せ」も考慮されません。 患者さんの苦痛? そんなもん モルヒネで取っておけ!な世界です(極端に言えば・・・ですが) それぞれの病気は商品化・画一化されてデータ化されてしまうと、もうそこには個性、その人となり、その人の人生も愛も幸せも消え失せてしまう・・・まるで銀河鉄道999の世界観ですね。 昔は先端医学は患者さんをモルモット扱いしていましたが、今は1データでしかありません。 モルモットはまだ生き物でしたが、今はデジタル そう0と1の羅列です。 モルモットには愛も幸せもありましたが、デジタル世界には・・・愛も幸せもデジタル信号です。 フェイク! フェイク! フェイク!! 気づいて叫ぶと、消去されます。 そんなフェイクなデジタル世界から、今、対極の氣の世界に入ることができて・・・ これからはデジタルな世界から抜け出してきた人たちを光の世界、氣の世界へと導くのが天職だと改めて思った今日でした。 自分の悪い所は全部個性になるし、人生で犯してきた間違いが魅力になるの。 (アンジェリーナ・ジョリー) の続きは、明日へ順延ということで(m_m) 前世物語  先生は今回の人生の目的をクリアーできた、未来の姿をちょっと見せてくれるように頼みました。 「八十歳くらいになって、老人ホームの仕事をしています。柔にゅうがな表情で車椅子に乗って、同じようなお年寄りたちを励ましています」 「未来のあなたに何かアドバイスをもらってください」 「信じて愛することです。自分の足で生きることです」 「未来のあなたとしっかりと握手してください。どんな感じがしますか?」 「すごく幸せな感じです」 「私に出来ますか?」 「ひとりじゃなくって、みんなと協力すれば出来ますよ」 「今の私を応援してくれますか?」  未来の彼女が笑いながら言いました。 「そうなってくれなきゃ困りますよ」  光の神様に聞きました。 「今の私の人生はここまで順調ですか?」 「順調です」 「最後に何かアドバイスをいただけますか?」 「恐がらずに、自分のしたいことをやってみなさい」  この症例はアル中の父を捨てた娘の過去生でした。  未治療のアル中の患者さんを自宅で看病しておられるご家族の苦労は、普通の生活をしている私たちの想像を絶するものだ、と先生に聞きました。本人が進んで専門病院に行ってくれればいいのですが、現実逃避と自己否定の末のアル中が多いですので、なかなか受診してくれません。先生も開業してから何回か、アル中患者さんの家族から相談を受けて専門病院への紹介状を書いたことがあるそうですが、実際に受診されたケースは少ないそうです。家族と親族が見栄と欲で織りなした霞網のエジキになってしまった患者さんが酒池に溺れ沈んでいくのを助けてあげられなかったこと、それがとても辛かったそうです。 「私はもうアル中の患者さんの診療はお断りだよ」  先生の悲しそうな声に、先生が味わってきた苦渋がしのばれました。  このアル中の父を持った娘が逃げ出したことはとても責められない、と先生は言いました。 「きれい事ではないんだよ。殺すか、殺されるか、のところまで行くことだってあるのだからね。ましてやこの症例ではまだ子供だろう。いくら自分で計画したとしても、ちょっと難しすぎたんじゃないのかなぁ。『アル中の父を持った子供』というシナリオはきっと最高難易度の人生だと思うよ。人生をやっている最中に気づきを得る余裕などないだろうね。このシナリオでは父の死に際までそばにいれて、亡くなった父に許しと感謝の涙が一粒でもこぼれれば、もう合格だよ。気づきを得るための人生というよりは、それまで気づいてきた事柄を実際に生きて試してみる応用問題のような人生なんだろうね。その気づきでどこまで耐えれるか、が試されるのだよ。途中でリタイアするのが当り前で、最後まで耐えれたら奇跡だろうね。きっと神さまが祝福の角笛をとどろき渡らせてくれるよ」  先生によれば、気づきから見た人生計画の立て方は三通りあるそうです。

2014年3月27日木曜日

おはようさん 2014.3.27.

自分の悪い所は全部個性になるし、人生で犯してきた間違いが魅力になるの。 (アンジェリーナ・ジョリー) 光の前世療法の個人ワークで、光さんに「私も悪いところ、治すべきところは何ですか?」と尋ねる方々がおられます。 岡目八目で「それを聞いたからって、治すのはとっても大変だよ」って思っています。 光さんもこの質問には、あまり答えてくれません。 悪いところを治すよりも、良いところを伸ばす方がいいよ、とさまざまな啓発書には書かれていますし、その通りだと思います。 先日、twitterを通じて神さまが見せてくれたアンジーの言葉です。 「自分の悪い所は全部個性になるし、人生で犯してきた間違いが魅力になるの」 久々の目から鱗大賞!です。 個性とは何でしょう?  個性(こせい)とは、個人や個体の持つ、それ特有の性質・特徴。(Wikipedia) みんなと同じがいい。みんなと一緒じゃなきゃ不安だ。そんな没個性の人たちには「自分の悪いところ」は存在しません。だって、みんなが悪いんだもの。。。 どうしたら個性を発揮できるでしょうか? まず、自分の悪いところに目を向けられるようにならなくちゃいけません。 自分の悪いところに目をつぶっちゃダメです。 つい人の悪いところばかりに目がいってしまう人が多いですよね。 人の悪いところに目がいくのは仕方ありません。ただ、「人の振り見て我が振り直せ」 あれれ? 自分も同じことをやってるよ・・・に気づくことができたなら、自分も人も許すことができるようになります。 私も人生57年目なので、世の人々の悪いところがいろいろ目につきます。でもね、「あぁ あれは高校生くらいの時にやっていたことだなぁ」「これは20過ぎの自分と同じやなぁ」と思うと、もうそれ以上は怒る気にはなりません。なんだか未熟な自分を見るようで、頭をかきながら、その人を許してしまっています。 するとね、自分の悪いところも愛せる人になっちゃうわけです。 自分の悪いところも愛せる、自分の悪かったことも許して愛せる。 イコール 人の悪いところも愛せるし、許せる。 ここで世俗のセラピストやヒーラーは「さぁ 愛して許せたのなら、ハグしましょう」なんてバカげたことをさせるのですが、それは「愛・許・信・認」の意味がわかってない証拠です。 光さんの「愛・許・信・認」=大いなる光さんの愛 と「好き・嫌い」の感情は別ものです。 嫌いな人を「愛・許・認・信」ことは出来ます。でも、嫌いなら嫌いなままでいいのです。 だから会わなくてもいいし、ハグなんてとんでもない。嫌いは嫌い。好きは好き。 肉体を持ってこの世にいる限りは、それでいいのです。 だって、死んで魂となってしまえば、もう好きも嫌いもありませんから。 どの魂も光に戻ってしまえば、愛なのですから。 自分の悪いところは全部個性になる。 ねっ とっても深いことばでしょう。 「人生で犯してきた間違いが魅力になるの」はもっと深いけど・・・続きはまた明日。。。 前世物語  光の神様が答えました。 「忍耐・・・。自分で生きなさい。自分がまわりの人を幸せに出来るような生き方をしなさい」 「どうしていつも夫からいじめられているような感じがするのですか?」 「幸せだと何もしないからだよ」 「マーシャの時も今回も、いじめられるのを私が頼んだのですか?」 「そうです」 「これは誰の計画ですか?」  光の神様が答えました。 「あなたですよ」  先生は彼女の魂に代わって言いました。 「私は選びませんよ」 「今の私ではなくて、魂が選んだのです」  彼女は当り前のように言いました。先生は光の神様に聞きました。 「今回の人生の目的は何ですか?」 「まわりの人に愛を与えなさい。とりあえず夫に親切にしなさい。そしてお客さんに喜んでもらえるような仕事をしなさい。自分の力で努力して生きなさい」 「人間は何のために生きているのですか?」  光の神様が答えました。 「成長するためです。みんなで幸せになるために成長するのです」 「なぜ何度も生まれ変わっているのですか?」 「完全になるためです」 「完全になったら最後はどうなるのですか?」 「光になります」 「私は今までに何回、生まれ変わりましたか?」 「百八十二回です」 「その中、夫と一緒に送った人生は何回ありますか?」 「百回以上です」 「その中に、私が夫をいじめた人生がありますか?」 「あります」 「夫は忍耐をクリアーできたのですか?」  彼女は少し驚きながら答えました。 「クリアーしているような気がします」  先生は光の神様にお願いしました。 「私が夫をいじめた人生をひとつ見せてください」 「オランダです。私が母親で、夫は男の子です。何か失敗したので私が叩いています。子供は脅えながら、いつか復讐してやる、と思っています。子供は働きに出されています。私は子供を搾取しています。子供は大きくなると、いなくなってしまいました。私は逃げられた、と思っています。そして独りきりになって死んでしまいました」 「死ぬ場面で何を思いましたか?」  彼女の魂が淋しそうに答えました。 「今度は人に優しくしよう」  先生は光の神様に尋ねました。 「今の仕事の意味は何ですか?」 「たくさんの人を幸せにするためです。みんなをかわいがるためです。」 「別の仕事をしようと思っているのですが、どうでしょうか?」 「今の仕事が十分に出来たら、次に移ってもかまいません」 「私はまだ十分に出来ていませんか?」 「はい。今、まわりにいる人たちに十分に喜んでもらえないと次には移れません」 「素晴らしい人生を送るためには、どうすればいいのですか?」 「愛することです。人も物も大事にすることです」

おはようさん 2014.3.26.

雨の水曜日でしたね。 お仕事中に、今年初 少し汗をかいちゃいました。 湿の季節の到来かな?  日本の四季に合わせて日々を過ごしていると、身体もこころも何だか幸せになってくるの わかりますか? 大自然を見上げてみると、月の満ち欠け  冬至と夏至  北風小僧に東風吹けば 芽が出て、花が咲いて、実を結んで、紅葉して、土に還る 大自然はダイナミックに生きています。 人も生きもの。もっと大自然と共に生きれば、幸せになれますよ。 京都からずっと通ってくれてる農家のおじさん。 ずっと元気だったのですが、ここ1年ほどかな? なんとなく体調が悪くて、やる気が衰えてました。 血液検査をすると、肝機能がちょいと悪化していて。やたら中性脂肪値も高い。最近は難治性蕁麻疹が出てるし、うつ気味も・・・ あれれ? 一日中の農作業で、あんなに身体を動かしているのに糖尿の気も出てるよ。 あれれのれ? よ~くよく食生活を聞いてみると・・・なんと・・・毎日、マーガリンをパンにべったり塗ってる! 菓子パンも大好き!(特にコンビニの!) それや! それ!!  ということで、マーガリン禁止 菓子パン禁止にして2ヶ月後。そして今日、受診されて・・・ はい 体調は元通りに回復。うつ気分も消失。顔色は元気色! 蕁麻疹も消えちゃいました。 今日の血液検査の結果が待ち遠しですね。 抗加齢医学の世界では、日本のマーガリンは食品にあらず! です。トランス脂肪酸の規制が野放しだからです。 現に欧米ではトランス脂肪酸は極力排除されています。 このあたりのお話は、ググればいくらでも出てきます。 原発ムラならぬ マーガリン村があるそうですね。あな おそろしや。。。 松下幸之助さんも、本田宗一郎さんも、盛田昭夫さんも、 「一にも二にも、まず金儲け」ではなく、「世のため人のため」でした。 水俣病の時は、あんなにみんなして怒ったのに、 いつからだろう・・・まず金儲けになってしまったのは。。。 世界はひと握りの人たちが富と権力と支配を牛耳り、それ以外の人たちは困窮に苦しんでいると言われていますが、 そんな それ以外の人たちの中に「世のため人のため」がまだ何とか息づいているのが先の大震災でも見て取れました。 だから、わずかだけど希望の光はあります。 この大自然、大宇宙は陰陽の法則で息づいています。 陰極まれば即ち陽となる。 わたしは今生で、その陰陽大逆転をこの目で見ることができると信じています。 だから、もうちょっと生きていたいと思っているのです。 お金儲けの世界から・・・次のキーワードは「幸せ」だと思うな。 そう、幸せ&笑顔な世界へ。 楽しみにして日々を生き続けているのです。 前世物語 美子レポート     いじめ  十九世紀初めのイギリスの小さな町に、マーシャという女の子がいました。彼女はアルコール中毒の父親と二人で暮らしていました。母が死んで以来、父は酒浸りの毎日でした。父が酒に酔うと彼女はいつも怒られ、いじめられました。彼女はそんな父のことが大嫌いでした。その父が「今の夫」です。  十二歳の時、マーシャは父を捨てて逃げ出しました。名前も知らない町まで来ました。空腹で途方に暮れていた彼女を白髪の老人が助けてくれました。彼女はそのまま、その青い目の老人と一緒に暮らしました。怖い父から遠く離れて、彼女にもやっと普通の生活が訪れました。  マーシャは幸せになりました。でも彼女が十六歳の時、老人は亡くなりました。彼女はまた独りぼっちになりました。  ある日、「父はのたれ死んだ」という噂を耳にしました。罪悪感が襲いかかります。彼女の心は死人しびとのように閉ざされました。 「死にたい・・・。おじいさんが亡くなってしまって、もう私は生きてはいけないわ」  ある朝、マーシャは汚い道端で倒れていました。ひどい空腹でした。彼女は薄れ行く意識の中で思いました。 「私しかいなかったのに、父を放ったらかしにして死なせてしまったわ。父はお酒と悲しみで正気ではなかったのに」  マーシャは死の中で決心しました。 「今度はお父さんを幸せにしてあげよう。そして今度こそ、逃げないで生ききろう」  先生はマーシャの魂を高みへと導きました。そして彼女の人生を振り返りました。彼女は言いました。 「誰かに何かして欲しい、という思いが強すぎました。自分で道を切り開く心の力がありませんでした。子供だったので、逃げることばかりを考えていました」  先生はもっと高みへと導きました。そしてマーシャの人生と、今、生きている人生を見比べてもらいました。 「・・・主人を幸せにしてあげようと思って結婚したのに、何が原因だかわからないけれども、やっぱりいつもいじめられている感じがしています」  先生はさらに高みへと導きます。そこには温かい雲と光がありました。そして光の中には神様みたいな人がいました。先生はその神様に尋ねました。 「夫との関係から私は何を学ぶのですか?」

2014年3月25日火曜日

おはようさん 2014.3.25.

桜の開花宣言が一斉に聞こえてきた春の日でした。 春やからかなぁ? 肝火上炎して、まるで心を火刑に処したかのようにブチ切れした患者さんも増えました。 顔が真っ赤  せかせか&せかせか  人の話を聞けない自己中で ・・・  腹診しても、全面邪熱の海で・・・ ・・・アキマヘン  こころの病の共通点であり、特徴的でもあるのは「感謝なし」です。 まわりに&自然や宇宙に「感謝」できる人の共通点を挙げてみると・・・ 落ち着いてますね(せかせかの対極) 人の話を聞けます。まわりへの気配りができます。 自分という土台をしっかりと持っているので、周囲に流されません。 風評や多勢に乗っかるイイ子ちゃんではなく、人やものの本質を見抜く眼力があります。 肝火が情熱へと昇華してます。 夢があるから、夢を語れます。 愛があるから、人を信じます。 蓮風先生もこころの病の人たちに「感謝しなさい」と諭されます。 私はこんなに感謝してるのに・・・   毎日いっぱい「ありがとう」と言ってるのに・・・ 口先だけの「ありがとう」は、例え一日10000回唱えても・・・虚空に消えてしまうだけです。 こころの病の人たちは、ホンモノの「ありがとう」を知りません。 きっと ホンモノの「ありがとう」を言ってもらったことがないのでしょう。 そんなホンモノの「ありがとう」を最初に言ってもらえるのは、両親からです。 だから、両親がホンモノの「ありがとう」を知らなかったら、その子はホンモノの「ありがとう」を知らないまま育ってしまいます。 ある意味、(DNAを介さない、社会的な)遺伝ですね。 両親がダメでも次があるさ? 次は友だち その次は恋人 その次の次はパートナー・・・ 例えば、親からホンモノの「ありがとう」を受け継いだ友だちがホンモノの「ありがとう」をくれたら・・・ ホンモノの「ありがとう」に目覚めるかもしれません。 何? それ? わかんな~い! って無視するかもしれません。 大人になればなるほど、今の社会に染まれば染まるほど・・・ホンモノの「ありがとう」は遠ざかってしまいます。 口先だけの「ありがとう」は、お金で換算できます。 損得勘定の上で最も輝きを放ちます。 だから、権力 支配 暴力 恐怖 貧富 涙 ・・・が大好きで、どこからともなく集まってきます。 ホンモノの「ありがとう」は何を生み出すかな? 笑顔 平和 愛 絆 平等 みんな 夢 希望 ・・・ ・・・ 自然 宇宙 風 光  今日 何回 ホンモノの「ありがとう」が言えたかな? 明日 何回 ホンモノの「ありがとう」に出会えるかな? そう思うだけで、明日が待ち遠しくなりますね。 そう、これも小さな 生きがいの創造なのです。 前世物語  この悪魔の誘いをクリアーするには悪魔と戦わないことだね。戦っても勝ち目はないから・・・だって相手は悪魔だからね。こちらが神でも勝てないよ。まぁ、よくて引き分けだろうな。だから、ここでは裏技でクリアーするんだ。つまり自分の中の悪魔を認めちゃうんだよ。悪魔が自分の中にいることを認めちゃう、悪魔の存在を許しちゃう、自分も悪魔になるということを知っておくんだよ。まず共存から始めるんだね。決して悪魔を否定しないんだ。自分の中にもいるのだから、人の中にだって悪魔がいることを認めるんだよ。すると不思議なもので、人の中にいる悪魔の姿が見えてくるんだ。悪魔はとてもシャイなんだよ。神は明るいところで堂々としているけど、悪魔は明るいところや人前が苦手なんだ。他人に見つめられると恥ずかしくて逃げ出しちゃうんだよ。だからイエス様の時も砂漠でひとり、だったろう。他人の中の悪魔が見えたらそれを見つめて、その悪魔の存在を許してあげるんだ。きっとその悪魔は恥ずかしがってどこかへ退散しちゃうからね。今の美子さんはこれを覚えておいた方がいいよ。そのうちきっと役に立つからね」  先生はゆっくりと教えてくれました。 「弱さを強さに変えなさい、これはそういうことなのね」  私は先生に見つめられるのが恥ずかしくて寝返りしました。 「今のは私の中の悪魔だったの? それとも悪魔の私だったの? どっちだっていいわ・・・先生の言う通り、あの悪魔は私の影に住んでいるわ、今だって。今まではずっと上手くやって来たんだわ。顔では笑っていても、やっぱり心の中ではいろんな人を責めていたわね。そうね、平凡な生活って言うけれど、毎日毎日、何かを誰かのせいにして憂さを晴らしてきたような気がするもの。噂話も芸能ゴシップも好きだったものね。自分を忘れるために誰かに責任転嫁をしてきたんだわ。そして、その誰かが見つけられなかった時はイライラしたり眠れなかったりしてたんだわ。そう、さっきの私は先生を責めることによって自分の弱さをカバーしていたんだわ。 『弱さと正直に向き合いなさい。自分を受け入れなさい』  これが自分の中の悪魔を認めて、自分の中に悪魔が住んでいることを許すことなのね。これが自分を愛するということなのだわ。先生は人の中の悪魔も見えてくると言ってるけど、本当かしら。私にはまだまだみたいな気がするけど、でも嫌いな人の背中に乗っかっているイジワルな悪魔が見えたら、なんだかその人を許せるような気もするなぁ。きっとこれが人を愛する入口なのだわね。 『彼のことを責めたりすると、あなた自身が弱さに負けてしまいます』 確かに確かにその通りでした。もうちょっとのところで私は私自身に負けてしまうところでした。でも恐ろしかったなぁ・・・。今日は先生がいたから助かったけれど、他のところでこんな魂の発作が起きたらどうしようかしら・・・とりあえず、お酒は控えめにしなくちゃね。でも、なんだか寂しいなぁ・・・せっかく萩焼のジョッキ、冷たく冷やしてきたのになぁ・・・?」  私はキュッと寝返りし直して先生をにらみました。先生は右手をマリオネットのように動かしながら言いました。 「いやぁ、ちょっと気を抜いた隙に、このハンド君ったら美子さんのまんまるおしりにまで散歩しに行っちゃってたよ。こら! ハンド君、ごめんなさい、しなさい」  先生はそう言うとハンド君の頭をペコッと下げました。私はハンド君の頭を撫でながら言いました。 「いいのよ、Hなハ・ン・ド・君。今度はお姉さんがハンド君を天国に昇らせてあげるからね、楽しみにしていてよ」  私は悪女のキスマークをハンド君のうなじにつけました。もうこれで彼は私のしもべです。私の中の悪魔と天使が一斉に怪しく笑い出しました。

2014年3月24日月曜日

おはようさん 2014.3.24.

♪ 光和らぐ西の海の 春も長閑に ♪ (高砂) 春近しですね。 患者さんたちの腹診&打鍼をしていると、病状はいろいろですが、みなさん、冬から夏へと身体も衣替えを始めているのがわかります。 3月に入って、冬の虚証・寒証と夏の実証・熱証がおへそとみぞおちの間でせめぎ合いっこしています。 まるで梅雨の暴れん坊前線みたい・・・ 雷を放って心を衝き上げて動悸や胸苦を引き起こし、 ゲリラ豪雨がメニエル病や消化不良に陥れます。 二酸化炭素の地球温暖化のように頭に血が上って、頭痛や突発性の高血圧になってる患者さんもいます。 真冬よりもこの時期の方が足先が冷えてしまっている患者さんも、膝の痛みが強くなってしまった患者さんもいます。 一見、何ともない腹診でも、夢分流打鍼でサッと表層の靄を払ってあげると、この時期は邪気がてんでばらばらに動いているのがわかります。(特に自律神経失調症や神経症の患者さんたちはネ) 春はアーユルヴェーダで言えはヴァータ:風です。 日々、同じ患者さんのお腹を診ていると、春風邪のように邪気がめまぐるしく動くこともあれば、春一番のようにビューンと同じ方法へ邪気が並ぶこともあります。おもしろいですね。 この春の風に乗って、帯脈も上下に蛇行している患者さんもたくさんいます。 帯脈は肝相火・章門と深い関係がありますので、帯脈が春風にフラフラしていると、やっぱりこころも免疫も落ち着きません。 春の花粉症や精神疾患の悪化要因のひとつは、こんなところにあるのかもしれませんね。 着物の帯がゆるゆるだと、しゃきっとした気持ちになれず、なんだかダラダラしちゃいそう・・・春眠暁を覚えず も帯脈の乱れが原因かな? そう思いながら、今日もたくさんの患者さんたちの帯脈の邪気を払っておきました。 そんな小さな邪気をひとつひとつ払って何になる?  いえいえ、大腸ポリープも見つければ可及的に切除しちゃうでしょう。だって、放っておけば、癌になるかもしれないから。 邪気だって同じです。 小さな邪気のほとんどは放っておいても自然に消えてしまうでしょう。 でも、千分の一、万分の一の邪気が身体の中へ沈み込んで、癌の誘因になるかもしれません。 これは鍼や灸ではできないことだけど、幸いにして夢分流打鍼があります。 お腹はこころも身体も、全身を投影する小宇宙だから、できるだけ邪気を払って上天気な身体にしておくことが健康&元気ケアーに繋がると思っています。 さぁ 明日も「お腹をトントン」しまっせぇ。 注釈 帯脈:難経二十八難に曰く、帯脈は季脇より起こり、身を廻ること一周す。 帯脈は季脇の足の厥陰の章門の穴に起こり、足の少陽と同じく帯脈の穴を循り、身を囲むこと一周して束帯の如く然り。足の少陽と五枢、維道で会す。凡て八穴。 前世物語  先生は私を診察ベッドにそっと横たえてくれました。先生の声が夢の中で聞こえました。 「美子さん、バッカスの神に乗り移られたんだね。大丈夫かな?」  私は夢の中で頷きました。 「先生、私、どうしちゃったのかしら? 何がなんだか、わからなくなっちゃいました。自分でもどうしようもなかったんです。ごめんなさい」  先生は神様のような微笑みで言いました。 「いいんだよ。それよりも、おめでとう! だよ。あれは美子さんが魂のステップをかなり登ってきた証だからね。これからも時々、あるかもしれないけど大丈夫だからね。僕がついているから、ちゃんと乗り切れるよ」  私はキョトンとした目で先生を見つめました。 「人の心の奥底には神と悪魔がいるんだよ。魂にとってはどちらも必要なんだ。普通の魂は神の部分と悪魔の部分でバランスをとっているだよ。身体と心が生きていくためには悪魔の部分はとても大切なんだ。食欲がなければ生きていけないし料理という文化も発達しないだろう。性欲がなければ子孫が残らないし服飾文化や美術もきっとこんなに発達しなかっただろうね。金銭欲が経済を活性化させ、物欲が工業を発展させてきたんだ。魂にとっても、そんな煩悩に陥って苦悩するから悟れるのであって、神の部分ばかりではなかなか十分に悟れないと思うよ。  魂のステップアップの山登りを始めると、最初に出くわすスランプは『こんなにやってきたのに、私、全然進歩してないわ』という気づきなんだ。いくつか気づきを得て、自分でも登ってきた来たつもりでいたら、ある時、振り出しに戻ったような気がするんだよ。今まで何やってきたんだろう、で自信喪失しちゃうんだ。山登りに例えるなら、けっこうな登り道を息を切らして登ってきたのに、目の前に出発地点と同じ景色がまた広がってきちゃった、そんな感じだね。  これは『グルグル山登り』つまり、ら旋状に山を登っているんだよ。同じ景色が見えた時、落胆しないでちょっと下を見てみると、前よりも高いところにいるはずなんだ。ただ、それに気づかないだけなんだね。ちゃんと登っているんだけど、初めてだからビックリしちゃうんだ。でもグルグル回っていることに気づいたら、あとは大丈夫なんだ。何度同じ景色が見えてきても、その景色を余裕で楽しめるようになるんだ。そうやってどんどん登っていくんだよ。  そして、次にやって来るのが『悪魔の誘い』だね。今日の美子さんみたいな葛藤が心の中で起こるんだよ。魂のステップアップの山登りをしていると、次第に魂の中の神と悪魔が統合されていくことになるんだ。この時、悪魔にとっては神が悪魔を吸収合併してしまうように感じるんだ。だから山登りを邪魔するんだよ。悪魔のやり方はただひとつ、『欲の世界で楽しく生きよう』 欲があるから生きられる、欲がなければ生きられない、欲は善きもの、楽しいもの、だから山登りなんかやめて、一緒に楽しもう、と言って来るんだよ。あらゆる手段を使って誘惑してくるよ。イエス様も砂漠で悪魔に散々やられたものね。これは難関なんだ。ここでリタイアしてしまう人も多いからね。リタイアしたからって別に恥じゃないし、神さまから責められることもないから安心してもいいんだ。神と悪魔の統合なんて、そう簡単に出来ることではないのだから。

2014年3月23日日曜日

おはようさん 2014.3.23.

今日は京都観世会館の三月能を観てきました。 ここの裏手の白川に覆いかぶさるよう、とっても綺麗に咲き誇る桜さんがあります。わたしの内緒の桜スポットです。 ちょっとごあいさつに寄ってみましたが、まだまだ蕾かたし。冬枝のままです。 でもね、あと2週間もすれば、満開の桜さんに大変身してくれます。 白川は、まるで時のように激しく流れていて。 桜さんは、じっと何かに耐えているかのように見えてきて。 それでも、あとちょっとで一気に花咲く時が来るのです。 この世には、なぜかしら苦労ばかりを背負っちゃう人たちっています。 真面目なんだけど、要領が悪い。考え過ぎちゃう。 努力家なんだけど、詰めが甘い。独りよがりで終わっちゃう。 春の花って、なんだかそんな感じの人とだぶっちゃいませんか? 誰だって、真面目で努力家だったら、きっと花咲く時が来ます。 桜のようにパッと咲いて、ヒラヒラと散っても、その後、緑豊かに葉を茂らせて生きていけます。 そう、今はまだ冬枝のままだけど、もうすぐ、きっともうちょっとで一気に満開になる時がやってくる。 そう信じることは、自分だけの宗教です。 教義の第一は「大丈夫」です。 私も特に特定の宗教は持っていません。 家は浄土宗だけど、もう仏教界もキリスト教界も、もちろん他の宗教も、光さんとこれだけ親密に&頻回に繋がってしまうと、どの宗教もエゴと我欲の泥団子にしか見えません。 どの宗教でも、その教祖さまたちは光さんと繋がっていたんだけどねぇ。 だから、どの教祖さまたちも言ってることは同じやねんけどなぁ。 ・・・見えちゃったから、私自身は無宗教です。 ただ、信仰心がないのではなく、否、ふつうの人たち、僧侶や牧師さんたちよりもずっと信仰心は強いと思っています。 それは、自分だけの宗教だから。 光さんは言います 「まず、自分を信じなさい」と。 光さんの語る 愛する・許す・認める・信じる はひとつのものです。 光をプリズムにかけると7色に見えるのと同じです。 そして光さんは「まず自分を・・・しなさい」と諭します。 これって、宗教ですよね。 教祖さまはわたし。神さまは光さん。わたしの上には誰もいないし、わたしの下にも誰もいません。 先生も生徒もなし。信徒? いるわけないですよ。 お日さまの光は地球上のどこでも同じだけ届くでしょう。 お日さまの大きさだって、地球上のどこでも同じですよね。 エベレストに登ったとしても、お日さまの量も大きさもそんなに違わない。 だから先生も生徒も信者もないわけです。 それでも、オレの方が悟ってるなんていうのは、目くそ鼻くそを笑う だよ。 この前に書いたけど、死に際の幸せ。 既存の宗教はどれも 死の恐怖をお金に換えています。 死の恐怖を煽れば煽るほど、儲かる仕組みが出来上がってます。 葬式 法事 お墓 死んでからもお金に追いかけられる・・・これじゃおちおち死んでられねぇよ。 とても死に際に幸せだなんて、思えないかも・・・です。 信仰の自由。 よかったですねぇ、この時代に生きていて。 ひとり宗教法人なんてのはムリやけど、ひとり宗教ってアリでしょう。信仰の自由なんだから。 わたしは大いなる光さんを信仰しています。わたしは自分を信じてます。ただ、それだけです。それだけで十分に幸せです。 こんなもんでいいんじゃないかしら。 桜咲く の便りが届いたら、桜さんたちにこれでいいの?って聞いてみますね。 前世物語  私は白面なはずなのに、なんだかほろ酔いかげんのいい気持ちのまま続けました。 「ね、先生。アル中の原因って、いつもお酒に逃げてばかりいるからではないのですか? ほら、この症例でも、『今回の人生でも、逃げることばかりを考えています。なかなか実行に移せないのはわかりますが、それは総ての人に共通なことで、あなただけではないのです』と言われているでしょう。アル中の人は弱いのですよ、だからいつもお酒に逃げてばかりいるのですよ。白面になるとそんな弱虫の自分が見えてくるから、またお酒を飲んで忘れようとするのじゃないですか? 自分からも逃げているのですよ。そんな人が自分を愛していますか? アル中じゃない人だって自分を愛せなくて悩んでいるのですよ? とてもアル中の人は自分を愛しているとは思えないけどなぁ」 「昨日、ビールを飲みすぎちゃったのかしら・・・でもなぜ今ごろ? 私、どうなっちゃってるの?」  もうひとりの美子が悲鳴をあげているのを横目で見ながら、私は続けました。 「だからね、先生。アル中の人はやっぱり人から愛されるなんてことはないのよ。あれは先生のヘリクツでしょう。仮にですよ、自己否定してしまっているアル中の人が誰かに愛されていても、愛を受け入れることなど出来ないでしょう、無理ですよ。人を愛せないのだから、人からの愛を不気味な攻撃だと思うかもしれませんよ。愛に包まれているのに、その愛の中で悶え苦しみ、逆上して愛してくれる人を殺すか、自殺しちゃうか、の結末になるのがオチですよ。実際、この世の中、そんなことが起こっているじゃないですか。だから無理なんです。絶対に無理だからね。無理、無理、無理!」 「もうそれ以上、やめて私! こんな姿、先生に見られたくないの」  もうひとりの美子が泣き出しました。泥酔した私はニヤニヤ笑っています。 「だいたい先生がいけないんだわ。私、もううんざりしてるのよ、何よ、知恵だとか、美だとか、愛だとか・・・どうだっていいじゃないの。私は普通の生活を平々凡々に送ってきたし、『突然の未亡人』なんて悲劇のヒロイン役が回ってきたけど結構それも楽しんでいたのよ。だのに夫と入れ違いにやって来て、魂の学びとか、人生のからくりなんかで私を惑わしたりして・・・。絶対に前の方が楽しかったんだから。神様が言う『人生を楽しみなさい』は前の方が出来ていたんだから。先生には今日まで言わなかったけど、私ね、先生のアシスタントをするようになってから、家に帰ってもそのままベッドで朝まで熟睡しちゃうことだってあるんだから。朝、シャワーから出てきた私を見て、娘が笑って言うのよ、『お母さん、まるでクラブですべてを出し尽くしちゃってる熱血女学生のようだよ。情熱の嵐! って感じだけど、今時、そんなの流行んないよ。でもさ、お母さんね、とってもいい寝顔してるから、娘からすれば安心だけどね』 こんなこと、子供に言われたくないわ・・・。  先生、もう哲学なんてやめちゃいなさい。哲学なんて現実に生きてる人も社会も幸せにすることなんか出来やしないのよ。アル中の人だって、お酒を飲んで現実逃避している方が楽でしょう。なぜわざわざ自分に立ち向かわなければならないの? そんなの自分がますます苦しむだけじゃないの。お酒を飲んで楽しく生きて、そのうち死んでいく、これのどこがいけないのよ。答えてよ、先生!・・・黙ってないで何とかおっしゃい!  先生、ずるいわよ、夫とバトンタッチするにしても、なぜ普通の男たちみたいに言い寄ってこないの?  私のこと、好きなんでしょう、抱きたいんでしょう? だったら本気で誘ってよ、抱いてよ。なんで私との間に哲学を入れるの? 愛してるんでしょう? 私だって先生のこと、愛してるわ。だったらそれだけでいいじゃない。先生、再会してからずっと私を高い高いところから見下ろしてるよ。しっかりと私の手を握って、ゆっくり引き上げてくれてるのはわかるけど、先生、どうして降りてきてくれないの? なぜそんな高いところまで登らないといけないの? 先生のいるところは高すぎて、明るくて眩しくてよく見えないよ。先生の本当の姿もよく見えないよ・・・降りてきてよ。抱きしめてよ。神様のところになんか行かなくていいじゃないの。一緒に下界で楽しく暮らそうよ。私がね、哲学なんか忘れさせてあげるから、先生、そこから降りてきてよ。もういいじゃない?」 「先生、今のことは忘れて! これは美子じゃないわ。私もお酒は好きだけど、こんなに悪酔いしたことなんて・・・」  泥酔した私がもうひとりの美子の口を両手でふさぎました。私たちの意識が遠ざかって足もとが崩れていきます。 「でもこの手の感触は・・・たしか・・・」

おはようさん 2014.3.22.

今日は休日間の土曜外来でした。 いつも以上にたくさんの患者さんが来られて、終わったのが2時ちかく。 夢分流打鍼も、蓮風先生と労宮繋がりの鍼も、スタッフの協力のおかげで、次第にうまくまわるようになってきています。 もちろん、手抜きも時短も一切なしです。 普通のよろず診療の方もしっかりやっています。 今日は朝8時に診療開始!したので、ぶっ通しで6時間の診療でしたが、やっている最中は疲れ知らずで動けます。 天職とはそういうものだと思います。 前世療法の3大テーマは、人生の目的・天職・ソウルメイト ですが、みなさんにとっての天職とは如何に?  まさか・・・ちょっとの時間で楽して儲かって ローリスク&ハイリターンで・・・とは思ってないですよね。 今日の6時間を振り返ってみて・・・天職とは時間もお金も忘れて、楽しい・嬉しいなんて感情からも解脱して、ただ無念無想で「今」目の前にあるお仕事に集中していけることじゃないかなって思いました。 釣り糸を垂れる  座禅に蝉時雨  剣を構える 花を生ける  茶を点てる  舞を舞う エンドウ豆を誘引する  畑を耕す  仏像を彫る どこにでも天職があります。何でも天職になりますね。 天職を求めても・・・何だかチルチルミチルの青い鳥と同じじゃないですかねぇ。 社会人のニューフェースの皆さんも、 最初の配属先で6年 がんばってみましょう(これっていろんな人生論に出てくるセルフやけど) これは天職ではない。私の天職はもっと別のところにある! なんて言ってると、天職の神さまが怒りますよ。 天職とはもっと真剣なもの。自分の生命を削り、流した血で灯す輝きです。 誰にだって天職はあります。 ただ自分に勝たなければ、天職は見えてこないのです。 前世物語 「よくがんばっています。このまま乗り越えられますよ。ここまでよく乗り越えてますよ。お酒を止めたこの四年間はきっと実りとなって、あなたの人生に還ってくることでしょう。今までは困難にぶつかると、お酒に逃げて乗り越えられなかったけれども、この四年間は白面しらふできちんと乗り越えてきました。その自分を誉めてあげなさいね」 「世の中のアルコール依存症の人は、みんな私みたいなものなのですか? 他の問題もあるのですか?」  指導者が答えました。 「アルコール依存症は心の病気です。あなたのような人がいっぱいいます。今回のあなたは比較的軽い方です。他の病気を併発していませんから。もっとひどい人は、うつ病や薬物依存、拒食症などの病気をアルコールによって引き起こしています」 「あなたの指導者としっかり握手してください。どんな感じですか?」 「あったかいです。これからも私を見守って下さるそうです」  この症例は、アルコール中毒の方々にとっての模範解答のように感じました。「なぜアル中の人生を歩んでいるのか?」の答えのひとつがここに示されています。先生はその答えをこのレポートには書かないように、とあえて指示しました。たくさんのアル中患者さんに気づきをもたらし、アル中という試練をクリアーできる大切なヒントがこの症例の中にあるからだ、と言いました。自分で考えて気づくことが大切なのです。  この方は幸いにして大きな愛で見守られていました。それに気づかれただけでも、きっとこれからは人生がうまくいくことでしょう。 「これはこの方がアルコール中毒から得た個人的な気づきなのです」  私がこのレポートを書いて先生に見せたところ、先生はこの部分に赤線を引きました。 「美子さん、この人は、過去生での師匠の愛、今世での夫の愛と何代も引き継がれてきた大いなる愛にやっと気づいたと思うよ。確かにそれは個人的なことだよ。アル中患者さんの中には家族に見捨てられてしまった人たちも多いからね。夫がアル中の場合はまだ妻が面倒をみてくれるケースがあるけど、逆の場合は悲惨だよね。この人の場合は稀なケースだとも言えるよ。だから個人的な、だね。  でも私は思うんだ。すべてのアル中患者さんのまわりに、よくよく探したら、この夫にあたる役目の方が必ずいるんじゃないのかな? アル中は魂にとって、学びのための大きな試練なんだろう。その気づきのひとつが大きな愛に守られていることだとしたら、誰かが愛してくれているはずなんだ。それは夫婦、親子、友人・・・いろいろ考えられるけど、ともかくアル中の自分の心を静めて、自分の中心に立って、まわりをゆっくりと見廻してみたら、きっと誰かが愛してくれていると思うよ。そんなアリ地獄のように助かる術すべはない試練なんか、いくら意地悪な神さまでも人生計画に入れはしないよ」  今日の私はちょっと意地っ張りです。負けず嫌いでは先生の上を行きますから。 「じゃあ先生、教えて。自分を愛せないと人を愛せない、と言うでしょう。人を愛せないと人から愛されない、とも言うでしょう。だったら自分を愛せない人は人から愛されないですよね。ところでアル中の人は自分を愛しているのかしら?」

2014年3月21日金曜日

おはようさん 2014.3.21.

今日は春分の日。 いよいよ春ですね。 お花たちのシーズンの開幕です。 風も陰から陽へと衣替え。 生命が盛んに輝きだしますよ。 勉強にお仕事、趣味も恋も彩りを増していきますね。 さぁ 今年は何をしましょうか? 去年の春は・・・藤本蓮風先生の鍼と出会って、鍼を学び&外来治療に取り入れ始めた春でした。 そう、能楽の謡いも深野師匠の下で習い始めてましたね。 まるで別世界 異次元の世界だと思っていた鍼灸と能楽の中に、まさか今生で飛び込むとは思ってもみませんでした。 一昨年は・・・中判フィルムカメラでお散歩&花写真を撮り始めたのが春でした。 藤田一咲先生との出会いがきっかけでした。 おかげさまでデジカメの終わりなき画素&機能競争から抜け出して、自分の感性に正直に・花たちの声に耳を傾けながら、ゆったりと撮ることができるようになりました。 消費経済&競争社会から、光の世界へと一歩 踏み出せたと感じています。 3年前は・・・出雲とのご縁ができました。お正月に意宇六所詣をしたのがきっかけで、春、夏、秋と出雲の神社さんたちを廻りました。 出雲は縄文。そして光の世界への入口でもあります。 弥生ヤマト・伊勢系の人たちとの縁が不思議に薄れていき、出雲の血で結ばれた人たちと出会うようになりました。 4年前は・・・デジカメ デジタル世界にどっぷり浸かっていました。溺れてもがいているのに気づくまで、デジタル世界の恐ろしさを知りました。それは光の美とは対極にある虚無の世界でした。 いまでもあの虚無の美に囚われている人たちとすれ違うと・・・合掌せずにはおれません。 どの年を振り返ってみても、大いなる流れ・天命に否応なく導かれていたなぁと思います。 そして、毎年、人生の引き出しが増えていきます。 これぞ 生きがいの創造。 そしてね、人生の引き出しが増えれば増えるほど、死に際の幸せ感が増えるのです。 人はなぜ 死が怖いのか? まだやり残したことがあるから・・・ まだ何もやっていないから・・・ まだ幸せじゃないから・・・ まだ・・・から・・・ 死に際 もうそろそろ死ぬなぁと感じると、人は自分の人生の引き出しをひとつひとつ開けてみます。 あれは楽しかったなぁ。これはうれしかったなぁ。あの時は幸せやったなぁ。。。 例えハッピーエンドじゃなかった引き出しでも、長い間の熟成で、死に際には光色した思い出しか残っていません。 死に際に意識朦朧としていても、その魂は人生の引き出しの思い出をひとつひとつ見ながら微笑んでいます。 自然と顔も微笑みます。 この微笑みは死後も消えません。 まさに不老不死の微笑みです。 そして、これこそ死に際の幸せ感です。 死んだ時、最幸の微笑みでいたいものですね。 そのためには・・・引き出しを増やしましょう。 何でもやってみましょう。 10やれば1つは当たります。 9のはずれは生きがいの必要経費ですから気にしない&気にしない。 神さまも閻魔さまも気にしない生きがいの必要経費です。 さぁ 今年は何をやらかしますか? 神さまも閻魔さまも楽しみに見守ってくれていますよ。 前世物語 「謙虚になりなさい。今のあなたには謙虚さが必要です。人ばかり責めて、自分のことは棚にあげています。あなたがお酒に溺れていても先生や妻はずっと暖かく見守ってくれていました。だのにあなたは実家に帰ってしまい、恵まれた環境を捨ててしまったのです。本当はご恩返しをすべきだったのに。  今回の人生でも逃げることばかりを考えています。弱さを強さに変えなさい。その訓練をするのです。なかなか実行に移せないのはわかりますが、それは総ての人に共通なことで、あなただけではないのです。もっと努力しなさい。あきらめが早すぎます。持続性がないのです。  前回の療法の時にも「忍耐が足りない」と言いましたが、未だにその意味がわかっていません。あなたがこれ以上、彼のことを責めたりすると、あなた自身が弱さに負けてしまいます。人を責めることによって自分の弱さをカバーしているからです。弱さと正直に向き合いなさい。自分を受け入れなさい。もっとお父さんを信頼しなさい。  世の中を生きていくためには猜疑心はあって当然です。それがなければ善悪の区別がつきません。でも、あなたは猜疑心の使い方を間違っています。自分の身近な人に猜疑心を持つのではなく、もっと幅広く、浅く使い分けなさい。私はあなたを見守っていますよ」  先生は指導者に尋ねました。 「今回は、どうやって彼とペアーを組んだのですか?」  彼の魂が答えました。 「私は何回も生まれ変わって来ているのにアルコールを克服できたことがありません。それなのに、私を本当に愛して受け入れてくれているのが彼です。もし他の人なら離婚されて、のたれ死にしてしまいます。今回も私のアルコール依存症を断ち切るために夫婦になってくれました。前の人生では義理の父で上司という、先生と生徒の立場だったけれども力が及びませんでした。だから今回は夫婦になって、直接手助け出来るように生まれ変わってきました」  指導者が続けました。 「彼の広い心に感謝しなさい。もし今回、アルコール依存症を乗り越えられたら、もう来世では一緒の運命は歩まないでしょう。別々の運命を歩くことになるでしょう」 「では、私は彼と一緒に今回の人生を計画したのですか?」 「私はあまり細かい計画を立ててなかったのですが、彼は細かく計画してくれました」  先生は指導者に聞きました。 「今回の私の人生はここまで順調ですか?」

2014年3月20日木曜日

おはようさん 2014.3.20.

今日の藤本漢祥院にて・・・ 光の前世療法を受けられた乳癌の肝とリンパ節転移の患者さんを蓮風先生に診て頂いています。 京都の某病院の免疫療法(自費の超高額治療だとか)も受けられているのですが、そこでの乳癌マーカーの結果が、その免疫療法の成績の中で断トツの改善を見せているそうです。 免疫療法だけのグループよりも断トツに改善しているということは、すなわち蓮風先生の鍼の効果がすばらしいということになります。 「免疫療法と鍼治療の併用は相乗作用を生み出す」という仮設も成り立ちますね。 比較試験として、さらに数名の免疫療法の癌患者さんが蓮風先生の鍼を受けてくださったら・・・医学論文として発表できるのになぁ。。。 以前にも書きましたが、癌治療に鍼で真摯に立ち向かっている鍼灸師はまだほとんどいません。 ホスピスや癌センターに鍼灸部門が入っていても、やっているのは痛みや凝りの治療だけです。 手術・化学療法・放射線療法と肩を並べて鍼治療も入れるべきなのに、まだまだ集学的癌治療には鍼を入れてもらえないのが現状です。 確かに鍼は術者の腕が大きくものを言います。 古典を読みあさったりする勉強もとても大切ですが、何より術者の手・感性が鍼を生かします。 術者の手と感性が鍼の成否を決める・・・その差は 月とすっぽん な違いです。 外科的手術も術者の手と感性が大きく結果を左右しますが、鍼ほどではありません。 外科の名医は「神の手」と賞賛するなら、鍼の名手は「神王の手」と崇めなければならないでしょう。 ただ、ここに・・・鍼が手術などの外科治療と同じように扱われなかった落とし穴があります。 そう、名医が極めて少ないのです。 それは外科医だって同じことなのですが、「神の手」を持たない外科医たちも一生懸命に「治そう」とメスを握っているところが「神王の手」を持たない鍼灸師たちと違うところなのです。 普通の鍼灸師たちは、すぐに儲かる肩こり鍼・腰痛鍼に走ってしまいます。モチベーションがそのレベルで満足して止まってしまいます。患者さんたちも鍼はそんなもんだと思ってしまっています。 外科医はそうはいきません。手術の下手な外科医の末路は・・・哀れなものです。 私も毎日、鍼を施術していて「鍼は外科だ」とつくづく思っています。 外科と鍼は同じルーツだと思います。 外科は血を扱い、鍼は氣を扱います。 だから、本来は互角・・・右手・左手のようなものです。 それが今は・・・まるでシオマネキです。 在宅医療の中で、鍼灸師が在宅患者さんに往診するケースが増えています。でも、それは肩こり腰痛鍼灸の延長線上の・・・金儲け鍼灸がほとんどです。 在宅の癌患者さんに癌治療と目的として往診施術している鍼灸師なんて・・・まだいないでしょう。 でも、本当は鍼には癌治療をする力があります。 だから、鍼灸師たちも癌治療に向き合って、そのための研鑽をして、少しでも感性を磨いていかなければ、いつまでたっても「おまけ医療」のままです。 それじゃぁ 岐伯はいつまでも泣いてますよ。 こころ改め さぁ 立ち上がれ 鍼灸師たちよ! 前世物語 美子レポート   アルコール依存症  昔々、甲府の梅里にゲンタという青年がいました。彼は十八の時に、医学の勉強をするために町へ出て行きました。  「はや」という診療所に着きました。中では白い服を着た先生が忙しそうにしていました。ちょんまげが揺れています。患者さんたちから、じん先生と呼ばれていました。先生は「今の父」です。  じん先生はゲンタに医学をしっかりと教えてくれました。とても優しくて、本当の父みたいでした。ゲンタはいつも「先生の力になりたい」と思って勉強していました。  ある時、先生が「自分の娘を嫁にもらってくれ」と言いました。ゲンタはとても幸せでした。妻の名は「しず」と言いました。「今の娘」です。じん先生とゲンタ夫婦は仲良く暮らしました。仕事も順調でした。  ある時、ゲンタはミスをして難産の母子を死なせてしまいました。その赤ん坊が「今の息子」です。赤ん坊はゲンタをとても恨みました。彼が失敗しなければ愛情あふれる母親と生きられるはずだったのに、その運命が閉ざされてしまった、と赤ん坊は思っていました。赤ん坊は憎しみを持って生まれ変わって来ました。赤ん坊の心が伝わります。「今度はいっぱい愛して欲しいから。死んだ母親に代わって、あなたに愛して欲しいから」  それからというもの、ゲンタは酒浸りになりました。来る日も来る日もお酒ばかり飲んでいて、医者の仕事をしなくなりました。  ゲンタは梅里の実家に帰りました。母親一人が働きました。彼と父親は毎日お酒を飲んではケンカをして、いがみ合っていました。  ゲンタの心がお酒で狂っていきます。三十三歳の時、彼は父を殺しました。そして自らもノドに釘を刺して死にました。ゲンタは思いました。 「これで酒から逃げられるさ」  先生はゲンタの魂に尋ねました。 「死んだ時に、何か決心したことはありますか?」  ゲンタの魂が答えました。 「もう二度とお酒は飲みません」 「それからどうなりましたか?」 「どんどん空にあがって行きます。雲の上で少し横になって休みます。それから私を指導してくれる女性が近づいて来ました」 「その人は何と言っていますか?」  彼の魂が答えました。 「今までの人生の反省をしています。まず、ミスをきっかけにお酒を飲みはじめたことです。お酒に逃げるのではなく、あれを基にしてもっと偉大な医者になるはずでした。でも自分の弱さに負けてしまいました。もっと医学を勉強すべきでした。自信過剰になっていました」  指導者が続けました。

2014年3月19日水曜日

おはようさん 2014.3.19.

春分の日が過ぎて、おはようさんの朝日さんがどんどん北へ北へと腰をずらしています。 朝昼の温度差が10度以上もあって、自律神経失調症のみなさんは大変そうです。 冬から春へ。 陰から陽への衣替え。 秋からずっと足への補法の鍼が多かった外来患者さんたちも、手の瀉法の鍼に変法することが多くなりました。 気が上気している患者さんも増えて、これから半年間は後谿や合谷への鍼が多くなるでしょう。 夢分流打鍼をしていて(最近、これも所望される患者さんが増えました)、章門(LR13)に邪気がはっきりと出るようになった患者さんたちも多いですね。 いらいら&ぶつぶつ かっかっかっ 章門を軽くトントンと打鍼してあげると、イタキモ!が心地よいそうです。 章門は厥陰肝経 脾の募穴で八会穴の臓会穴で帯脈。あらゆる邪気(気滞・瘀血・痰飲)が一斉に集まる穴です。 心身症や自律神経失調症の患者さんたちは、ここがイタキモ!になりますね。 打鍼と鍼をすると帰り道の足取りが軽くなるって喜んで下さる患者さんが増えて、ますますやる気になっている私です。 前世物語 「開業することになった頃、不思議と精神世界の本がまわりに集まってきたんだ。開業するからには経営を学ばなくては、と思っていろいろな本を読んだけど、経営と哲学、そして精神世界とはしっかりと繋がっていたんだよ。あの松下幸之助さんをはじめ日本の経営者の多くが自分なりの神さまを持っていたんだね。経営哲学に経済学なんて出てこない、あるのは生き方の哲学、魂の哲学だったんだ。もうこれは精神世界そのものだよ。ダスキンでは毎朝、般若心経を唱えるだろう。京セラの会長は出家しちゃただろう。経営者は大いなる力に何度も助けられていることを自覚しているんだ。だから大いなる力を大切にしているし、大いなる流れに敏感になるんだ。これが経営学の神髄なんだよ。  私もたくさんの本を読みあさっていくうちに、大いなる流れに乗り始めたことに気づいたんだ。いや、大いなる流れには初めから乗っていたけど、それが具現化し始めたことに気づいた、と言った方がいいかな。だから出来ることは片っ端からやってみたんだ。そんな中で瞑想は良かったね。今までに感じたことのない体験だったんだ。それで瞑想には嵌はまったなぁ。今でも空いた時間にやっているけど、心のバランスをとるのには良い方法だね。第一、簡単でお金も道具も要らないからね。  瞑想で私の魂の窓が開かれていったんだ。そして何とかここまで大いなる流れに乗ってきたんだね。で・・・風変わりな診療所ができた、という訳だね」  先生の目に澄み渡った自信が見えました。 「瞑想を続けていると身体もきれいになるんだよ。味覚が敏感になるし、新陳代謝も良くなっていくんだ。自律神経系が落ち着いてくるから当然なんだけどね。そしてもちろん、心もきれいになる。  具体的には、お酒やタバコが飲めなくなってくるよ。甘いものや油ものもあまり食べたくなくなってくるんだ。身体の声が聞こえてくる、そんな感じかなぁ。身体が要るもの、要らないもの、を教えてくれるんだよ。そんな声が心で感じられるようになるんだ。お酒よりもお白湯さゆの方が欲しくなったりしてね、ちょっとしたベジタリアンの世界だね。  これが今、お酒を飲めない理由なんだ。もちろん、身体にごめんなさい、と訳を話して飲めば大丈夫だよ。そう、今度、飲みに行こうか? 山の上ホテルにお洒落なバーがあるんだ。始発ののぞみに乗れば朝のワークに間に合うよ」  先生は悪戯っぽい子供の目を返して言いました。 「まぁ、またそうやって、こんな絶世の美女を食べようとするんだから。それは先生の身体が言ってるんでしょう。もう、スケベ親父なんだから。ちゃんと瞑想して魂で反省して来なさい!」  そう言いながら私はクロス・カウンターを先生にぶち込みました。スローモーションで先生の心はマットに沈んでいきます。 「先生って私をそんなにも愛し続けていて大丈夫なの? 毎日毎日、愛に燃え続けているじゃないの。先生が私に心も魂も開いてくれるのは嬉しいのよ。幸せよ。こんなに愛されているんですもの。魂から無限のエネルギーが供給されているから、先生の魂が枯渇することなんかないことはわかっているわ。でもね・・・人生の醍醐味を味わっている先生の引力に引き込まれてしまいそうな私がこわいの・・・。先生、今ね、もう一度誘われたなら・・・」  そして私もバッカスのテン・カウントを聞きながら、ゆっくりとマットに沈んでいきました。

おはようさん 2014.3.18.

ある日の光の前世療法 個人ワークでのお話です。 テーマは「夫との関係がわかる過去生へ」 今生で紆余曲折を経て、ようやく相思相愛の夫と巡り会えた意味と、夫の秀でた才能が世に認められない理由を光さんに尋ねたい方でした。 光さんへの他の質問で・・・小さい頃から姉に辛く当たられる理由もありました。 降りた過去生は・・・ゲタに着物姿の少女でした。丘の上で心地よい風に当たっていました。場所は、長崎。 近所の大の仲良し男の子が今の夫で、いつもその男の子と遊んでいて、「お嫁さんにしてくれる?」「いいよ」と約束したのが子供の時の最も幸せな場面でした。 そして、結婚。男の子が生まれました。その子は今の姉でした。 最も大切な場面は・・・ 夫はどこからかハーモニカをもらってきて、縁側で吹いています。 メロディも歌詞も自己流ですが、とても上手です。 それを聞きつけたポルトガル人に呼ばれて、彼らの館でハーモニカを披露しました。 自己流だけど、とても独創的で、言葉は通じないけれどポルトガル人たちも大笑い&大喜びしてくれました。 そして、夫との関係がわかる場面は・・・ ある朝、彼女は寝坊をしてしまいます。 男の子は外の井戸で顔を洗って、遊びに行こうとしています。 夫が「気をつけていっておいで」と声をかけました。 彼女はまだ寝ています。 しばらくして・・・血だらけになった息子を近所のおじさんが抱きかかえてながら走り込んできました。 彼女の大好きな丘へ向かう道の途中の崖から落ちたのでした。 崖の手前には石垣がありましたが、息子はそれをよじ登って・・・バランスを崩して転落したのでした。 ・・・もう息はありませんでした。 彼女は自分を責めます。ちゃんと起きていたら・・・  いつもあそこへは行ってはダメだと言っていたのに・・・ お葬式が終わって遺骨になって・・・夫は丘の上にお墓を作ろうと言ってくれていますが、彼女は遺骨を手放せず、ずっと家に置いたままでした。 そして、彼女はずっと塞ぎ込んでしまいました。 ある日、彼女は崖の方へと歩いて行きました。そして、崖から飛び降りてしまいました。 遺された夫と娘は深く悲しみました。もう夫はハーモニカを吹きません。 魂となった彼女は、夫の最後の日まで見守ります。 娘がとても気丈になっていて、夫の面倒を看てくれていました。 でも、夫の妻に先立たれた悲しみは癒やされていませんでした。 夫が亡くなって、魂となって、彼女の魂と出会いました。 「今度はもっと長く一緒にいよう」と夫の魂が言いました。 光さんに近づきながら、彼女の人生を振り返ります。 そして、息子の遺骨を前に落ち込み、お墓を作れないでいる彼女の前に、今の彼女を導きました。 「何と声をかけますか?」「・・・ ・・・」 (私の中では、現世の姉がずっとイライラ&怒っているのは、丘の上にお墓を作らないで、遺骨をずっと家に置き続けていることが原因だなって気づいていたので、ここからは滅多にしないリフレイミングをしました) 「(過去生の)彼女に、今のあなたの意識が入ります。そして、どうしますか? 何をしますか?」 「・・・ ・・・」 「夫は何を望んでいますか?」「丘の上にお墓を作って、毎月の命日にお参りすることです」 「では、その通りにしましょう。丘の上にお墓を作って、それからどうなりましたか?」 「私は死なずに、最後まで夫と暮らしました。夫のハーモニカはますます上手になり、その独創的な演奏はとても評判になりました(夫の才能がここで開花したわけです)」 過去生を書き換えたところで、今生の問題が解消するのでしょうか? それはワークを受けられた方の信じる力次第だと思います。 たかがビジョン されどビジョン 過去生の「自責の念でいつまでも遺骨を手放せないでいた。そのために夫の才能を開花させられず、夫に辛く悲しい想いをさせ続けた」ことがわかって・・・「それは昨日までの私の今生。明日からは丘の上にお墓を作って、命日には夫と墓参りを欠かさずに生きて、夫もハーモニカの才能を開花させたハッピーエンドな過去生を生きた私で今生を生きていきます!」と宣言できれば、夫のことも姉のこともきっとブレークスルーしてしまうでしょう。 これを想念の力と言います。 信じるものは救われる ですね。 過去が変われば、未来が変わる。 未来が変われば、過去も変わる。 過去と未来はとても強い絆:バンドで結ばれているのです。 「じゃぁ 今は?」 「今は過去と未来の中にあります。過去も未来も本当はひとつです。そのひとつの顔が今なのです」 ・・・なんて話をグダグダとできる仲間がいれば、楽しいやろうなぁ。。。(;^^)ヘ.. 前世物語 「そんな緊張の連続が充実感になっていたけど、いつ何時、急患が入って来ても対処出来るように自分を縛ってもいたね。だから自然とお酒に手が出なくなったんだよ。脳外科では患者さんの生死を決める判断を極く短時間でしなければならないことが多いんだ。バイタルサイン、つまり生体反応を診て、CTを見て、それだけで手術の適否を決めなければならないことがあるんだよ、その場でね。手術は無理です、はイコール死、だったからね。逆に、手術する、と決めたら、もう突き進むしかないんだ。それは時間との戦いだったよ」 「今の先生の決断力と行動力は、その時に培われたんだわ」  私はひとりで納得しました。 「脳外科で学んだことは、今のこの仕事にとても役立っているよ。脳外科の専門医試験の勉強で脳にはとても詳しくなったからね。三十才を過ぎて、あれだけ受験勉強できたことはやはり自信になっているよ。なにせ頭を傾けたら詰め込んだ知識がこぼれ落ちそうだったからね。あの時、学んだ最先端の脳の知識が下敷きになっているから、今の催眠療法もうまくいくんだよ。  そう、そしてその専門医試験の前後、数年間だったかなぁ、週一回のバイト日に大きな精神科の病院に行かされていたんだ。そこにはアルコール専門病院もあってね。時々、頭を打ったとか言って往診を頼まれたんだ。それが私とアルコール中毒との接点だね。あの頃は正直、なぜ精神科の病院に行かなきゃならないのか、わからなかったよ。脳外科の外来に、やって来るのは精神科に入院している患者さんばかりだからね。午後は精神科の閉鎖病棟に往診に行くこともあったなぁ。カルテを書いていると、患者さんに後ろから急に抱きつかれたこともあったよ。オートロックの鍵を持ってないので、病室に閉じ込められて患者さんたちに取り囲まれたこともあったなぁ。あの経験もそれなりに役に立っていると思うよ。そう言えば、あの病院の庭の桜はとてもきれいだったなぁ。ひがな一日、暇なものだから桜をずっと眺めていたっけ・・・」 「先生、それで精神科のことも知っているのね。私はね、先生がアルコール専門病院とか断酒会のことをよく知っているので、てっきり昔、大酒飲みで体験入院してきたんじゃないのかな? なんて勘ぐっていたんだ。でも安心したわ。ごめんね、先生」  私は先生に向かって、ごめんなさい、をしながら言いました。 「いいんだよ。まぁ、普通は変だと思うよね。それに、もともと体質的にも飲めないから、あの『桜の女神さま』事件で酒の味を覚えきれなかったんだよ」  先生が思い出し笑いをしています。先生は意外とネチネチ、ウジウジもしています。彼が先生になっていなかったら、そしてこんな出会いをしなかったら、彼はきっと立派なストーカーになっていたことでしょう。私の脳裏に、鉄格子の中でいじけている彼の姿が浮かびました。私は悪戯っぽい声で聞きま した。「先生はもう、全然お酒を飲まないの? 美子、先生が付き合ってくれないから寂しいなぁ・・・」 「美子さんが飲め、とおっしゃるなら何でも飲みますよ。例えアブサンの一気飲みでも・・・しちゃうぞ」  先生はホントにやりそうだから・・・こわいです。先生は静かに続けました。

2014年3月17日月曜日

おはようさん 2014.3.17.

去年秋から在宅往診していたおばあちゃん患者さんが昨夜、亡くなったと連絡がありました。 元々は、顔から転けて手足にしびれが出て・・・ 近くの病院の整形外科では異常なしと言われ、うちに来られた患者さんでした。 初診でムチ打ち外傷による頸随損傷が明らかだったので、ちょいとステロイドを服用していただき、数週間で完治しました。 去年の5月に夫を亡くされて、ひとりぼっちの生活をされていました。 週1回の往診時にはいつも「もう死にたい」と嘆いていたおばあちゃんでした。 夕診終わり頃に「しんどい しんどい」と電話してきて、お宅に伺うと・・・けっこう元気だったなんてこともちょくちょくありました。 だから、昨日亡くなったと聞いた時、スタッフ共々、孤独死したんじゃないかなって思ってしまいました。 家族の方から夕方に連絡があり・・・ 昨日は久しぶりに息子・娘たちがばあちゃんの家に集まって、一緒に食事をしたそうです。 ばあちゃんもよく笑っていて、とても楽しそうだったそうです。 夜になり、なんだか様子がおかしいことに気づいた息子さんが救急車を呼んだけど・・・救急隊が到着した時にはすでに亡くなっていたそうです。 普段の往診時の血圧や脈拍、酸素濃度、肺雑音などは正常でしたから、死因は「急性心不全」だけど、「天に召された」のが本当の死因だったのでしょう。 思えば、最幸の死に方ですよね。 旦那さんが亡くなってからはずっと「ぼっち飯」で寂しい日々だったけど、 早く死にたい 早く死にたい が口癖だったけれど、 人生の最後の日に、子供たちとその家族が集まってきてくれて、ワイワイと賑やかに食事をして、久しぶりに笑って、こころが笑顔に充たされて、ポックリ死んでしまう。 ずっと真っ暗闇の日々を過ごしてきて、昨日という最後の日に、大きな大きな輝く太陽の日の出を目にして・・・そのままお日さまの中に吸い込まれて 逝ったみたいです。 真っ暗闇の中を歩いてきたからこそ、日の出の美しさ、ありがたさ、幸せは天下一だったことでしょう。 天職を果たし、天命を果たし、ソウルメイトの腕に抱かれて・・・そんな充実感の中で死を迎えるのもいいけれど、 平々凡々に生きて、生きがいは子供たちで、贅沢も趣味も持てずに、ただ死んでいくとしても、最後の日に笑って、こころ楽しく、大切な人たちに囲まれて、静かに死を迎えられたら・・・こんな死に方もええよね 最幸だと思ったのでした。 お知らせ 次回 天満満天堂Live 光の前世療法グループワークは 6月8日(日曜) 午後1~4時 に開催することに決定! しました\(^O^)/ 前世物語 「ところで先生、先生はなぜアルコール中毒に詳しいのですか? 先生は全然お酒を飲まないし、脳外科医でしょう・・・私には先生とアルコール中毒の患者さんとの接点がわからないのですが」  こんな質問が出来るのは、この世の中で私だけです。先生は笑いながら教えてくれました。 「お酒は飲まないなぁ。一番大酒食らったのは大学に入った夏だったなぁ。ポニーテールがとってもよく似合う彼女に見事にふられちゃったんだよ。あれはね、木の床がギュウギュウ鳴る旭屋本店で本に埋もれてインクの匂いにラリッていた時だったなぁ、目の前をマヤの太陽のような笑顔のポニーテールが彼氏と腕組んで通り過ぎていったんだよ。あの男、カッコ良かったなぁ、ちょっとスペイン人ぽかったけど・・・。そう、ポニーテールがまるでバイバイするように楽しげに揺れていたなぁ。あれ以来、ポニーちゃんには会っていないなぁ・・・それは誰? かは言えないけどね、美子さんもよく知っている女性ひとだよ。高校時代は何だか張り合うところもあって、うまく気持ちを伝えられなかったけれど、少年の心の中ではホント、女神さま! っていう感じの人だったんだ。そう封筒に桜の花びらが入っていたなぁ・・・あれ以来、あまり飲まなくなったよ。だっね・・・」  先生はニコニコしながら、わざと視線を背けました。 「え? 先生、やけ酒飲んだの? そんな・・・」  言葉に詰まった私を無視して先生は話し続けました。 「脳外科医にはあんまりお酒の豪傑はいないなぁ。忘年会でも、先生方は珍しくあまりお飲みになりませんね、とよく言われるからね。まぁ、たまに突然変異はいるけどね。脳外科医に酒豪が少ないのは、どうしても夜間の呼び出しが多いからだと思うんだ。一人前になるまで、そう初めの十年は年中無休のオンコール体制だからね。夏は外傷、冬は脳卒中、動脈瘤は年がら年中・・・ともかく手術、手術、手術だろう。この手術がたいてい夜中だったんだ。術後の管理でも、しょっちゅう呼び出されるからね。気を抜けるときなんて、なかったんだ。お酒でストレス発散はいいけど、飲んでも酔うことは許されない雰囲気があるんだな、脳外科には。そう、脳外科医としてのプライドだね。術後もね、例えば整形外科とか外科のように教科書通りにはなかなか行かないんだ。なにせ脳というコンピューターが一時的に壊れちゃっているわけだから、身体がバラバラに機能しちゃうんだよ。例えばね、胃に食べ物が入っていないのに、胃酸をコントロールする指令が来ないものだから胃酸がドンドン分泌し続けて、あっという間に胃に穴が開く、なんてことがよくあったんだよ。外科に出向して胃潰瘍の手術くらい一人で出来るようになっておくことが新米脳外科医に求められていた時代だったからなぁ」  先生は昔話にふけるおじいちゃんのような顔で続けました。

2014年3月16日日曜日

おはようさん 2014.3.16.

今日の天満満天堂Live 光の前世療法グループワーク「今、やるべきことがわかる過去生へ」に11名が参加してくださいました。 11というのは数秘学ではとってもスピリチュアルな数字ですよね。 今日、参加された11名はきっと深い縁があって、導かれて来られたんだと思います。 「今日、ここに集った皆さんへのメッセージは?」という光さん:神さまへの質問に 「みんな 光の子だよ」というメッセージをいただいた方がおられました。 「世界の人たちへのメッセージは?」という問いには 「平和」って浮かんできて・・・いろいろ思うところもあるけれど、やっぱりそうだよねって納得した次第です。 今日の11名のみなさんは初めての方もおられたし、常連の方もおられましたが、過去生が見えた方は9名でした。これって、すごいことなんですよ。 昨日 ここに載せた誘導台本とは、ところどころ違った内容になりましたが(だって途中で光さんが書き換えるんだもん)、ぜひ皆さんにもトライしていただきたいと思っています。 今回のテーマ「今、やるべきこと」は・・・ このままだとこの先、どうなるのか? の未来を神さまに見せてもらいます。 今を人生の節目ととらえて、何かリアクションを起こせば、どんな未来になるのか? も見せてもらいます。 今、まず何から始めたらいいのか? も神さまが教えてくれます。 そして・・・ 人生の目的を果たした・天職を全うした未来の自分からのアドバイスをもらいます。 つまり・・・ 良き未来と今を両方向に繋げてしまうわけです。 普通の占いやチャネリングは未来を繋ぐだけです。 光との対話を通じて行っているのは、良き未来から今へも繋ぎを架けることです。 巷ではよく「先祖に見守られている」なんて言いますが、未来にも見守ってもらう・導いてもらうわけです。ムシの知らせが少なくとも10倍になるでしょうね。信じる人しか救われないけど・・・(;^^)ヘ.. この「今、やるべきこと」というテーマは、実は過去生も光との対話もとても上手くいきやすいテーマなのです。なぜなら、左脳や顕在意識はあまり抵抗・妨害をしてこないテーマだからです。 今、やるげきこと? そんなもん、コイツはやりっこないぜ。やろうとしたってオレたちが邪魔すりゃぁイチコロにあきらめるわい! なんて左脳も顕在意識も油断してます。(ホントはもっと深い意味があっての上ですが) そしてもうひとつ・・・未来生のパートには左脳も顕在意識もあまり邪魔できません。(ここにも深い意味がありますが) だから、今回のように、未来生のビジョンをたくさん入れると、左脳&顕在意識はパワーーダウンしてしまって、光さんのメッセージもいつもよりはっきりと見えてくるのです。 光の前世療法  個人ワークは深く&詳細に光さんのメッセージ・アドバイスをいただけます。しかし、シェアーできないので、ワーク後にひとりで悶々としなくてはなりません。「神さま、あなたの信じる勇気をわたしにください」になってしまいます。 グループワークは光さんのメッセージ・アドバイスが浅く&広くになってしまいます。もっと聞きたいのに次の質問に行ってしまったわ・・・になります。個人的な質問もなかなかに難しいです。でも、ワーク後のシェアーが楽しい! 参加した人たちとは「同じ釜の飯を食った」仲間です。魂をさらけ出した仲間・・・ある意味、ソウルメイトです。自分が光さんからもらったメッセージが、他の仲間がもらったメッセージと同じだったら・・・もう信じるしか・明日からやるしかないですよね。そして後日もお互いに叱咤激励しあえます。「まず何から始めたらよいですか?」に「早寝早起き」って言われたら、「どう? ちゃんとあれやってる?」でお互いにがんばれるでしょう! ひとりでは折れやすいけど、グループだと上手くやれる・・・やっぱ日本人にはグループワークが向いているのかもしれませんね。 というわけで・・・光の前世療法の出張グループワークをご希望の方はご相談くださいませ。 前世物語  ゆかりさんはしばらく手をグー・パーしながら身体を感じ続けていました。彼女の目がゆっくりと開いた時、目の奥に素晴らし輝きが戻っていました。彼女はまだ光に包まれているかのようでした。 「ここへ戻ってくる時に天使になった弟がついてきてくれました。さっきまで手を繋いでいました。今もまだそこにいてくれているような気がします。いつも見守ってくれているんですね。今まではそれに気づかなかっただけなんですね。でも、もう大丈夫です。私、きっとやり遂げて見せますから。あんなにみんな、応援してくれているんだもの、絶対に出来ると思います。頑張ります。ありがとうございました」  夕立ちもすっかり上がって、オレンジ色の眩しい西日が差し込んでいました。 「お不動さんとは珍しいなぁ・・・。美子さん、お不動さんは初出演じゃなかったなぁ?」  先生の優しい目の光が今日のワークで私にへばり付いた重怠いエネルギーをきれいに洗い流してくれました。先生には内緒ですが、先生の目の中で金色に輝く光のシャワーを浴びている夢を見たことがあります。 「ほぅら、ニコちゃんエクボが出ているよ」 「えっ・・・」  私は夕日に顔を向けました。先生は私のオレンジ顔を眺めています。まるで大仏さんの微笑みです。 夕日がふたりの頬を染めていきます。 「美子さん、ほら、あそこに小さな虹が出ているよ。天使のプレゼントだね」 「ゆかりさん、もう大丈夫だからね」  私もオレンジの光の中で祈りました。  先生のところには、アルコール中毒の患者さんやその家族の方々がよく診察に来られます。たいがいは「催眠療法でアル中を治してください」というご希望なのですが、先生は丁重にお断りしています。外来が暇な時に、私も尋ねたことがあります。 「先生、ダイエットや禁煙の催眠療法は出来るのに、なぜアルコール中毒はダメなのですか?」 「催眠はポジティブなイメージを用いて暗示を重ねていくのが普通なんだ。ネガティブなイメージでは催眠状態の患者さんがきっぱりと拒絶しちゃうんだよ。ほら、前説明で言うだろう、『催眠はあなたが嫌だ、危ないと思ったら、自分の意志ですぐに出てこれます』と。これは催眠の大切な特徴だよね。どんなに深く入っていても、そう例えば、催眠ショーで人間ブリッジになって人が上に乗ってもビクともしない! なんていう時に、もし火事の非常ベルが鳴ったら、催眠でブリッジになっていた人も逃げなくちゃ! でドスンと下に落ちて走り出しちゃうからね。これが邪魔をするんだよ。  アル中の患者さんはアルコールが大好きで飲んでるんじゃないよね。過去、現在、未来からともかく逃避したいんだ。過去が辛いから、今が苦しいから、未来が心配だから、逃げ出したいんだ。催眠療法を始めるまでに、その逃げ出したい原因が解消されていれば、うまくいくと思うよ。患者さんにとってもポジティブなイメージが実現しそうだものね。しかし、外来に来られるアル中の患者さんを取り巻く環境はどうだろう。患者さんひとりが変わろうとしても、まわりの環境が整っていないと難しいんだ。患者さんにいくらポジティブなイメージを与えて断酒する意欲を高めても、家に帰った途端、またストレスがドカッと襲ってきたら、患者さんはすぐにアルコールへ逃避しちゃうんだ。これを繰り返せば繰り返すほど、患者さんの自信がなくなり、心の奥の自己嫌悪が強くなっていくんだ」  先生は寂しそうに言いました。 「だからアル中を治す催眠療法はお断りしているんだ。もっとも過去生退行催眠なら、患者さんが自分の魂の声からアル中であることの意味に気づいて立ち直れるかもしれないよ。ただし、やはり患者さんが本心から治りたい、逃避をやめて人生に立ち向かいたい、と思っていることが必須条件だよね。これは他の病気の原因を過去生退行で探るときにも言えることだけど、アル中の場合はどうしてもアルコールで顕在意識がボロボロになっていることが多いからねぇ、その分、やりにくいし成功率も下がるんだ。  でも、どうのこうの言わずにやってみることだよ。だって治る可能性がゼロなわけでもないんだから。だからアルコール中毒の原因となった過去生退行催眠は引き受けているんだよ」  いつも最後にはポジティブでチャレンジャーの先生です。

おはようさん 2014.3.15.

16日(日曜日)は、いよいよ久しぶりの天満満天堂Liveです。 明日の3時間グループワークの誘導台本を書き終えましたので(もちろん、16日朝に最終チェックしますが)、今日はそれをご披露致しましょう。 もちろん全篇書き下ろしですよ(*^^)v みなさんにひとつでもいいから、何かを持ち帰っていただければ幸いです。 天満満天堂Live 2014.3.16. 今、やるべきことがわかる過去生へ <過去生> ・子供の頃の最も幸せだった場面 ・その人生で最も幸せだった場面 ・その人生で最も大切な場面 ・今、やるべきことがわかる場面 ・次に大切な場面 ・死の場面 ・過去生での最も大きな節目の場面 その行方 ・今生との比較 <光との対話> ・最初のメッセージ ・私の今生の目的は何ですか? ・私は何回、生まれ変わってきましたか? ・私の今生は、ここまでこれで順調ですか? ・私の今生は誰が決めているのですか? ・私は本来持っている力の何%を使っていますか? ・どうしたら私は本来持っている力を十二分に使えますか? ・今、私がやるべきことは何ですか? ・私が今、まず手放すべきものは何ですか? 3つ教えてください。  ・どうしたらそれができますか? ・私が今、まずそろえるべきものは何ですか? 3つ教えて下さい。  ・どうしたらそれらがそろえられますか? ・私がまず行くべきところはどこですか? そこで何が起こりますか? 出会えますか? そこで何を学べますか? ・私がまず会うべき人は誰ですか? そこで何が起こりますか? そこで何が見えてきますか? そこで何を学べますか? ・私がまず読むべき本は何ですか? そして何が起こりますか? そこから何が見えてきますか? 何を学べますか? ・今年、私がステップアップするには、どうしたらいいですか? ・今年、私がブレークスルーするには、どうしたらいいですか? ・私の今年のラッキーカラーは何色ですか? ・今年、私に幸運をもたらす食べ物は何ですか? ・今年、私の幸運をもたらす方向はどの方角ですか? ・今年、私に幸運をもたらす友だちは誰ですか? ・今年、私の幸運をもたらす数字は何ですか? ・今年、私に幸運をもたらす呪文を教えて下さい。 ・私のこれからの使命は何ですか? ・私のこれからの天職は何ですか? ・私のソウルメイトは誰ですか? どんな人ですか? ・私のツインソウルは誰ですか? どんな人ですか? ・光さんがこれまでのあなたの人生 生き方を祝福してくれます。何と言って祝福してくれていますか? どんなふうに祝福してくれていますか? 祝福のお祝いに何を授けてくれましたか? ・光さんが今のあなたを祝福してくれます。何と言って祝福してくれていますか? どんなふうに祝福してくれていますか? 祝福のお祝いに何を授けてくれましたか? ・光さんがあなたの悩み、不安、怖れにメッセージをくれます。何と言ってくれていますか?  ・光さんがあなたの未来を3つ見せてくれます。あなたはどんな表情で、どんな仕事をしていて、どんな生活をしていて、どんなパートナーがいて、どんな能力が花咲いていて、どんな国に住んでいて、どんな世界にいますか? そして、光さんがそれぞれの未来について静かに語ってくれます。 ・光さんがあなたの人生をサポートしてくれている賢者を呼び出してくれます。あなたの賢者は何色の光に包まれていますか?
その賢者と向き合い、話に耳を傾けましょう。あなたの賢者は何を語っていますか? あなたの賢者は何を見つめていますか? そしてあなたに何を託していますか?  そして、あなたに賢者の言葉をさずけてくれます。どんな言葉を授かりましたか? ・光さんがあなたの人生をサポートしてくれている勇者を呼び出してくれます。あなたの勇者は何色の光に包まれていますか? その勇者と向き合って、話に耳を傾けましょう。あなたの勇者は何を語ってくれていますか? あなたの勇者は何をつかんでいますか? そしてあなたに何を託していますか? そして、あなたに勇者の言葉を授けてくれます。どんな言葉を授かりましたか? ・光さんがあなたの人生をサポートしてくれている聖人を呼び出してくれます。あなたの聖人は何色の光に包まれていますか? その聖人と向き合って、話に聞き入りましょう。あなたの聖人は何を語ってくれていますか? あなたの聖人は何を思い描いていますか? そしてあなたに何を託していますか? そして、あなたに聖者の言葉を授けてくれます。どんな言葉を授かりましたか? ・光さんにお願いしましょう。 「私の魂が今、思い描いている未来のビジョンを見せてください」 何は見えてきましたか? どんなあなたの未来のビジョンが見えてきましたか? 光さんがその未来を見ながら、今のあなたを諭してくれます。アドバイスしてくれます。そして応援してくれます。  ・未来のあなたに話しかけます。「今の私にメッセージ・アドバイスをください。未来のあなたは今のあなたへ何と言っていますか?」  ・「未来の私さん、今の私がやるべきことは何ですか?」  ・「未来の私さん、私の魂の思い描く未来に向かうために、今の私はまず何から始めたらよいのですか?」  ・未来のあなたに近づいて。未来のあなたが抱きしめてくれます。未来のあなたがここまで至るまでに見てきたこと、学んだこと、気づいたこと、さまざまな思い出のビジョンが今のあなたの脳裏に浮かんできます。その中で未来のあなたが特に大切にしているビジョン、思い出深いビジョンを3つ選んで、今のあなたに語って聞かせてくれます。ひとつひとつの思い出を今のあなたも共有していきます。 ・光さんに尋ねます。 「今、やるべきことをやらなかったら、未来の私はどうなっていたんでしょうか?」 光さんの上の方に、今、やるべきことをやらなかった未来のあなたのビジョンが見えてきます。そのビジョンにあまり近づかないで。ちょっと距離を置いたまま、遠目に眺めてみましょう。何が見えてきましたか? 今、やるべきことをやらなかった未来のあなたからの声が聞こえてきます。何と言っていますか? 今のあなたに向かって、どんなアドバイスをしてくれていますか? ・あなたの意識は、あなたの光さんの腕の中に戻り、優しく抱かれています。光さんがこれからのあなたにメッセージ・アドバイスをくれます。 ・光さんの腕の中で、光さんにお願いしましょう。 「私の光さん、私がイエスさまだった人生を見せてください」 あなたの意識は光さんの中へと溶け込んでいきます。そして、あなたはイエスさまだった過去生へと戻っていきます。3つ数えると、あなたはイエスさまだった過去生へと戻ります。3,2,1、0。 あなたはイエスさまだった過去生へと戻っています。 足元を見て。どんな服を着ていますか? どんな顔になっていますか? どんな身体に入っていますか? まわりを見て、どんなところですか? ・・・ ・その人生の最も幸せだった場面へ ・その人生の最も大切な場面へ ・その人生の最も愛に充ちていた場面へ ・その人生で最も輝いていた場面へ ・その人生で最もイエスさまだった場面へ ・死の場面へ ・死後の場面へ ・イエスさまの光へと戻って。イエスさまの光とひとつになります。 イエスさまの光からメッセージを授かります。 ・あなたへのメッセージ ・ここに今日、集った人たちへのメッセージ ・日本の人々へのメッセージ ・世界の人々へのメッセージ ・イエスさまの光があなたに今日のしるしを授けてくれます。何を授かりましたか? どんなしるしを授かりましたか? ・あなたの光がイエスさまの光とひとつになります。ひとつの光から愛が生まれます。どんな愛が生まれましたか?  その愛をあなたの掌の中に抱きます。あなたの愛の力が今、目覚めます。すべての光さんが光の愛の力に目覚めたあなたを祝福してくれます。何と言って祝福してくれていますか? あなたは今日のすべてのメッセージ・アドバイスを覚えたまま、すべてのビジョンを記憶に残したまま、すべての光と繋がったまま、光の愛の力に目覚めたまま、今、この時へと戻って来ます。 3月16日(日曜) 天満満天堂Liveのご案内 「今、やるべきことがわかる過去生へ」 日時 3月16日(日曜日) 午後1時から4時まで 開場:12時半 開始1時(時間厳守・・・1時に誘導を始めます) ワーク後のシェアーやQ&Aをする時間はありませんのであらかじめご了承願います。 参加予約は不要です。当日 時間厳守で起こし下さいませ。 会費:3000縁 会場:天満満天堂(新日本天満橋ビル10階) 地下鉄谷町線天満橋駅は2番出口から、京阪天満橋駅14番出口を目指して右に曲がって徒歩2分、走れば30秒。新日本天満橋ビル10階です。エレベーターで9Fまで。階段で10Fへ。 個人の宗教・教義は自由です。どんな方でもご参加いただけます。 ただし過去生の見方、光との対話の仕方などの解説は時間の関係上、致しません。 前世物語 「今回の人生の目的をクリアーできた、未来の私の姿をちょっとだけ見せてください・・・。あなたは何になって、何をしていますか?」  ゆかりさんの魂が嬉しそうに答えました。 「十七、八歳の若い女の子になって、パーティーで楽しそうに踊っています。白人で金髪をショートカットにしています。目はブルーです。とってもチャーミングな女の子です」 「その未来のあなたから今のあなた何かアドバイスをもらいましょう。未来の彼女は何と言っていますか?」  踊っている彼女が答えました。 「必ず乗り越えられるよ」 「どうやったら乗り越えられるの?」 「あせらないことだよ」 「あなた、今、幸せ?」 「もちろんだよ。見てごらん!」  先生が未来の彼女にしっかりとアンカーしました。 「彼女と握手をしてみて。どんな感じですか?」  ゆかりさんが答えました。 「手が冷たいです」 「あなた、本当は心が冷たいんじゃないの?」  先生がちょっと意地悪をしました。 「そうかもしれないよ」  未来の彼女は笑いながら答えました。 「パーティーに来ている人たちに彼女のことをどう思う? って聞いてみてください」 「結構人気あるみたいです。みんな、ニコニコしています。そう、ここはアメリカです」 「どうして彼女のこと、みんな好きなの?」 「明るいしチャーミングだからだよ、ってみんな口々に言っています」 「彼女の良いところは何ですか?」  「いつでも、どんな時でも明るいことだよ。人に元気を与えてくれるからさ。一緒にいると元気をもらえるんだよ」 「未来のあなたにお願いしましょう。あなたの元気を今の私にも分けてくれませんか?」  ゆかりさんはガッカリして言いました。  「・・・・分けてくれません」 「なぜ?」 「私の考え方を変えない限り、いくらポジティブなエネルギーを渡してもあなたの元気は持続しませんよ、って言われました」  「では、私はどうしたらいいのですか?」  ゆかりさんはしばらく考え込みました。 「祈りと瞑想から色々な気づきが得られます。心を開くように頑張りなさいね、と言われました」 「未来のみなさんに聞いてください。今の私を応援してくれますか?」 「みんな、ヒューヒューって口笛を吹いて拍手喝さいしてくれています。私を歓迎してくれています」  彼女の頬を涙が伝いました。先生は彼女をお不動さんのところへと戻しました。 「お不動さん、私はこれから今の人生に戻って生きていきますが、最後にもう一言、何かアドバイスをいただけませんか?」 「あなたは自分が思っている程、弱くはありません。もっと自分の力を信じなさい。もっと自分を好きになりなさい」  お不動さんの言葉のエネルギーがこちらにも伝わりました。 「お不動さんと握手してください。どんな感じですか?」 「お不動さんが抱き締めてくれました」 「どんな感じですか?」 「フワフワしています。お不動さんも笑っています」 「お不動さん、これからも私を見守ってくれますか?」 「うん、うん、って微笑みながら頷いています」 「これから辛い時にはどうしたらお不動さんを感じられますか?」 「祈りは必ず届いていますよ。祈りなさい、って言われました」 「下の方にお父さんと弟が見えますか?」 「はい」 「ふたりからこの人生を生き続けていくあなたに何かメッセージは届いていませんか?」 「もっと楽しみなさい。気は持ちようだよ、って言われました」 「では、あなたはもといた安全な場所に戻ります。しっかりと着地をします。あなたのまわりに何か変なもの、嫌なものは付いていませんか?」 「羽根が背中にあります」 「その羽根を持って帰りたいですか? そこに置いて帰りますか?」 「置いて帰ります」 「では上の方にいるお不動さんに、その羽根を預かっておいてもらいましょう。お不動さんは何と言っていますか?」 「笑いながら、うん、うん、って頷いてくれました」 「その安全な場所から、今この時へと戻ってきます。催眠から完全に覚めて、今のこの身体へと戻ります。身体を感じて。戻ってきましたか?」 「はい」

2014年3月15日土曜日

おはようさん 2014.3.14.

木曜日午後の藤本漢祥院での研修は、北辰会の重鎮 大八木先生とご一緒させていただいています。 大八木先生は何を質問しても、わかりやすく&適確に教えてくださいます。 特に夢分流打鍼術に関しては、成書に載っていないあんなこと&こんなことをご自分の症例と共に教えてくださるので、とても勉強になります。 昨日も、私が診て打鍼している患者さんたちの中で、ちょっと?なところ、もっと良い方法はないのかしら?なところをたくさん質問して、いろいろ教えていただきました。 そんな話の流れで・・・刺絡が話題になって・・・ 「リストカットする患者さんは自ら瀉血を行って、鬱積したストレスを軽減している。 リストカットすると、フッと気持ちが軽くなって、それまでの鬱々から解放される(とリストカットの患者さんが言っていたそうです) だから、リストカットする患者さんに18Gのピンク針を1本渡して、刺絡の方法を教えてあげると、もうリストカットしなくなる」 これを聞いて、もう目から鱗でした。 なるほど! なるほどなぁ! この考え方は精神科や心療内科にはないよねぇ。う~ん、やっぱり東洋医学と西洋医学の合一は急務なんだよ! 去年末に蓮風先生に紹介した乳癌全身転移の患者さんへの蓮風先生の治療も手の井穴刺絡です。 これも なるほどなぁ の治療です。 そして、今日、常連の半寝たきりおじいちゃんが熱発してるから往診して・・・と連絡が入り、午後、診に行きました。 肺はきれいで、意識もあります。脈診では少陽病(口は開けてくれない!)。インフルエンザの予防接種済。 まずは西洋医学で治療してから・・・手の井穴を診ると親指:少商(LU11)が真っ赤に充血していて、押すと痛がります。これは刺絡! ・・・う~ん、さすがに家族の前で血を絞り出すのはまだ早いので・・・古代鍼で瀉法すると、顔の赤みがスッと引いていくのが見て取れました。(*^^)v というわけで、どうも今週から「刺絡」週間に入った模様です。またしっかりお勉強しなくちゃ! 3月16日(日曜) 天満満天堂Liveのご案内 「今、やるべきことがわかる過去生へ」 日時 3月16日(日曜日) 午後1時から4時まで 開場:12時半 開始1時(時間厳守・・・1時に誘導を始めます) ワーク後のシェアーやQ&Aをする時間はありませんのであらかじめご了承願います。 参加予約は不要です。当日 時間厳守で起こし下さいませ。 会費:3000縁 会場:天満満天堂(新日本天満橋ビル10階) 地下鉄谷町線天満橋駅は2番出口から、京阪天満橋駅14番出口を目指して右に曲がって徒歩2分、走れば30秒。新日本天満橋ビル10階です。エレベーターで9Fまで。階段で10Fへ。 個人の宗教・教義は自由です。どんな方でもご参加いただけます。 ただし過去生の見方、光との対話の仕方などの解説は時間の関係上、致しません。 前世物語  お不動さんが力強く言いました。先生は続けました。 「なぜ私は何度も生まれ変わっているのですか?」 「あなたの今までの人生はアルコール依存症だったり、自殺したりばかりでした。途中で逃げてしまう人生が多くて、まともに人生を全うしたことが少ないのです。でも今回の人生では、いつものアルコール依存症から断酒会につながって、一人で人生をちゃんと歩いています。よく頑張っています」 「私は今までに何回生まれ変わりましたか?」 「八十六回です」 「息子との関係は何ですか?」 「あなたはもう答えがわかっているはずです。すでに気づいているとおりです。あなたは息子をいじめています」  彼女は囁きました。 「生まれた時もかわいくなかったんです」  お不動さんは続けました。 「息子からいっぱい学ぶことがあるはずです。あなたもこれから息子と一緒に成長して行くのです。息子の言葉に耳を傾けなさい。子供が言っていることだから、と疎おろそかにしないことです。息子は寂しがっています。彼も孤独を感じています。あなたと同じです」 「八十六回の中で息子と一緒の人生は何回ありましたか?」 「二十四回です」 「夫との関係は何ですか? 夫から何を学ぶのですか?」 「彼はあなたの鏡です・・・彼は落ち着いています。彼は人を許せる大きな心を持っています。あなたのすぐそばに良いお手本があるでしょう。それに気づきなさい」 「八十六回のうち、今の夫と一緒に生きた人生は何回ありますか?」 「八十回です」  先生は人生の計画について尋ねました。 「今の私の人生はここまで順調ですか?」 「予定通りです」 「これは私が計画した人生なのですか?」 「頷くだけです・・・自分が計画したんだ、って今はよくわかっています」 「今のこの人生を計画している場面を見せていただけませんか?」 「雲の上にいます。今回はいっぱい成長したいと思っています。だから厳しい人生を選びました。今まではあまり成長できなかったから、今回は霊的に成長したいのです。それが人生を繰り返す目的なのです」 「ではそこにいる、あなたの人生を計画している魂に聞いてください。今回の人生はこの調子で大丈夫ですか?」 「ふたつの声が聞こえます。ひとつは大丈夫だよ、って。もうひとつは人生の計画は教えられないよ、って言ってます」  先生は彼女に今の人生を生き抜くための目標を与えよう、と未来へと誘いざないました。

2014年3月13日木曜日

おはようさん 2014.3.13.

時々、このブログの話題にのぼる乳癌(転移アリ)のおばあちゃんが昨日、顔を真っ赤にして来院されました。 一昨日、また抗ガン剤を点滴されたとのことで・・・ 明らかに抗ガン剤の副作用でした。 外科医にとっては単なる顔の赤みの副作用かもしれませんが、 漢方診では肝血がおどろおどろしく邪熱を放って、生気を犯しているのがわかります。 まさに 癌は死ぬけど生命もなくなる 状況なのに・・・外科医は全く気づかない。多分、この外科医はこれからも、他の癌患者さんたちでも気づかないのでしょうねぇ。あな怖ろしや。。。 一度、本人も家族も嫌がっているのだから、もうやめてくれ!と紹介状を書きましたが・・・通じませんでした。ホンマに無知は怖いです。。。 腹診すると、左肝相火に邪熱が集まっていて、特に章門(LR13)に邪気がとぐろを巻いていました。 約20分ほどだったかな、打鍼でゆっくりと浮かして&散らしていくと、顔の赤みが次第に薄らいでいくのが見てとれました。 今日、とても喜んで再診してくれました。 顔の赤みは消え去っていました。 昨夜は久しぶりによく眠れて、今朝はとても体調が良いと喜んでくれていました。 今日の腹診では、左肝相火と章門の邪気・邪熱はほとんど散っており、両脾募や胃経のところどころに邪気が散在していたので、それらを打鍼で治めました。 最後に古代鍼で百会を開き、邪気を祓ってと・・・OKです。 抗ガン剤を使う医師は、副作用のことをイチオウ熟知しています。 ただ、その副作用の軽度ー重度のランク分けは、血液データーなどの目に見える数値に依っています。 直感や単なる経験値は極力除外されています。 だから、「顔が異様に赤い」は副作用だけれど、たいしたことない!にさえてしまいます。 漢方診では、肝が再起不能な状態になる=肝機能データーが目に見えて悪化する ずっと前に肝が耐えられるか、ダメになるのか?がわかります。 別にマジックではありませんし直感重視でもありません。  体表観察をしっかりとして得られた結果を、論理的に弁証しているだけなのです。 抗ガン剤を使う医療は、単に生存期間、生存率といったデーターが良くなることをテーゼにしているように思われます。そこには患者さんひとりひとりのお顔も暮らしも・・・見えません。 もちろん私は抗ガン剤を全面否定などはしません。 抗ガン剤はステロイドと同じ・・・ちょっとだけ、うまく使えば、とても役立ちます。 漢方や鍼灸は、患者さんの顔を毎日、見ています。 目指すところは患者さんの笑顔です。 西洋医学と漢方医学は対極を成しているわけではありません。 お互いに補完し合えばいいだけです。 すべては患者さんの笑顔のために・・・これだけで右手・左手のようにがっちり握手できます。 片手ではできないことも、両手だとできます。 両手だからこそ、素晴らしいものをどんどん創り出せます。 じゃぁ、何が西洋医学と漢方医学の握手を妨げているのでしょうか・・・世界規模の製薬マフィアもそうでしょう。政治家と医療官僚たちも同じ穴のむじなです。原子力ムラと同じ構造です。 医療費削減!と聲高に言うけれど、高価な抗ガン剤や高額な検査機器が売れなくなると困る人たちがいます。 放射能は怖いけど、原発は売りたい。 <患者さんの笑顔はなくなるけど、西洋医学で儲けたい> 原発続けたいから、自然エネルギー・再生エネルギーは困る。 <西洋医学で儲けたいから、漢方・鍼灸は困る> お金を取るか、笑顔&幸せを取るか? 今、世界は大きな大きな節目にさしかかっているのですよ。 3月16日(日曜) 天満満天堂Liveのご案内 「今、やるべきことがわかる過去生へ」 日時 3月16日(日曜日) 午後1時から4時まで 開場:12時半 開始1時(時間厳守・・・1時に誘導を始めます) ワーク後のシェアーやQ&Aをする時間はありませんのであらかじめご了承願います。 参加予約は不要です。当日 時間厳守で起こし下さいませ。 会費:3000縁 会場:天満満天堂(新日本天満橋ビル10階) 地下鉄谷町線天満橋駅は2番出口から、京阪天満橋駅14番出口を目指して右に曲がって徒歩2分、走れば30秒。新日本天満橋ビル10階です。エレベーターで9Fまで。階段で10Fへ。 個人の宗教・教義は自由です。どんな方でもご参加いただけます。 ただし過去生の見方、光との対話の仕方などの解説は時間の関係上、致しません。 前世物語 「夫の責任せいばかりじゃありません。あなたがノーと言う時に、その強さの使い方を間違えているのです。夫の借金はあなたが意地でも止めさせようと思えば、止めさせることが出来ることだったのです。それなのにあなたも情に流されるところがあって借金の保証人になってしまったのです」 「では情に流されないためには、どうすればいいのですか?」  彼女は少し黙り込みました。お不動さんのメッセージを翻訳するのに手間取っている様子です。 「最初に嫌だと思った直感を大事にしなさい。最初の閃きを大事にしなさい。心を落ち着かせると直感が働きだします。心を開いて耳を澄ませれば私の声が聞こえます」  先生が話題を変えました。 「人間は何のために生きているのですか?」 「成長するためです。魂を成長させるのです。魂の輝きを磨くのです」 「人間は成長していったら、最後はどうなるのですか?」 「神の国に行けます」 「あなたも神の国に住んでいるのですか?」 「神の国よりひとつ下のレベルに留まって人間の世話をしています。お父さんや弟がいたところで、いろんな魂を救っているのです」 「あなたもそうしながら何かを学んでいるのですか?」  お不動さんは無言でした。先生は質問を変えました。 「お母さんから私は何を学ぶのですか?」 「許すことです。あなたは今生では許すことが大事なのです。あなたのまわりはそんな人たちばかりで、あなたはいつも怒ったり攻撃したりしています。しかし、その怒りを解き放ってすべてを許していきなさい」 「私に許す力はありますか?」 「あなたの努力次第です。あなたが許そうと努力すれば、その力はあなたの奥深くから湧き出てきます」 「どんな努力をしたらいいのでしょうか?」 「あなたは断酒会に行って自分を見つめなおす作業を続けなさい。必ず許せる時が来ます。私を信じなさい。あなた自身を信じなさい」

おはようさん 2014.3.12.

今日の光の前世療法のテーマは「息子の将来」でした。 息子さんは立派な資格試験に合格したのに、その先が決まらなくて親子共々、悶々としている様子です。 それなら直接、光さんに尋ねてみたら・・・ということで、今日のワークとなりました。 「息子が幸せになるための過去生へ」で誘導して、見えてきたのは・・・ ワイン貿易で大金持ちになった男性でした。順風満帆 商売繁盛の人生だったようです。 ただ、死ぬ際に「あの人生を歩みたかった・・・」ニュアンスの言葉があったので、その過去生を魂の目で振り返ってもらうステップで、本当は進みたかった方の人生も見せてもらいました。 その人生の節目は若い頃の勉強内容にありました。 経営的なことを勉強したから貿易商となりお金持ちになりました。 もしそこで政治的なことを学んでいたら、政治家となって大仕事を成し遂げたはずでした。 そして、光さんとの対面へ。 光さんはおじいさんの姿で現れました。 息子の将来について尋ねたかったこと、ひとつひとつに光さんは答えてくれました。 これから(息子は)どうしたらいいのか?  「フランスで仕事を始めなさい」 息子にどう接したらいいのか?   「温かく見守ってあげなさい」 息子の天職は?   「運動選手を育てること」 息子の身体能力の生かし方は?   「サッカー選手を育てること」 ここで先の過去生の意味が息子さんの今生と合一したと感じました。 資格を生かしてフランスで仕事をする人生とサッカーのコーチとなって選手を育てる人生。 どっちでも息子さんは幸せになれます。 どっちに進むのかを決めるのは息子さんです。 光さんはどっちへ行けとか、どっちの方が良いよ・・・なんて言ってくれません。 ここに人生の面白さがありますね。 幸せになった未来のビジョンは、笑顔の息子さんが現れました。 印象的にはフランスで仕事をしている息子さんの方かな? 未来の息子さんは今のお母さんに「見守っていて欲しい」と言っていました。 ワークが終わってのお母さんの最初の言葉は・・・ 「私が想っていたことをしゃべってしまったところもあって・・・云々」 (あぁ この人もかよっ。。。 これを聴くと、時空間をガイドしてきた疲労が一気に吹き出してしまうんです。。。あぁ、しんどっ) 今日は午前の診察が1時半すぎに終わったので、お昼ご飯はパスして、ちょっと瞑想してワークに備えました。ワークが終わってからのお弁当はちょっぴり塩辛かったのデス。。。 もし神さまがこの世に現れて・・・ 聖書やコーランや仏典を超越する真言を語ってくれても・・・ 奇跡を起こして見せないと、信じることのできない人たちは「駑馬の如くなり」 結局、自分を信じる力がなければ、いつまでたっても、光さん・神さまと通じることなどできないのです。 「神さま、あなたを信じる力をわたしに下さい」by 聖イエスズ会の祈り 3月16日(日曜) 天満満天堂Liveのご案内 「今、やるべきことがわかる過去生へ」 日時 3月16日(日曜日) 午後1時から4時まで 開場:12時半 開始1時(時間厳守・・・1時に誘導を始めます) ワーク後のシェアーやQ&Aをする時間はありませんのであらかじめご了承願います。 参加予約は不要です。当日 時間厳守で起こし下さいませ。 会費:3000縁 会場:天満満天堂(新日本天満橋ビル10階) 地下鉄谷町線天満橋駅は2番出口から、京阪天満橋駅14番出口を目指して右に曲がって徒歩2分、走れば30秒。新日本天満橋ビル10階です。エレベーターで9Fまで。階段で10Fへ。 個人の宗教・教義は自由です。どんな方でもご参加いただけます。 ただし過去生の見方、光との対話の仕方などの解説は時間の関係上、致しません。 前世物語  お不動さんがゆったりとした口調で答えました。 「自分自身が怖いからです」 「それはどういう意味ですか? もう少しわかりやすく教えてください」 「アルコール依存症のことです。断酒会で自分を見つめなおす作業を疎かにしてはいけません。常に自分を点検していなさい」 「アルコール依存症はどうやったら治るのですか?」 「落ち着きなさい。とにかく心に落ち着きを求めなさい。落ち着いて人に接すれば怖くはありません。あなたは人と話をする時にいつも考え過ぎてしまっていて人の話に心が集中できないでいます。だから自分で様々な妄想を作ってしまうのです。そう、すべてはあなたの妄想なのです。人が怖い原因はあなたの心が生み出しているものなのです。もっと広い心であなたの中にある神を信じなさい。きっとあなたの中にいる神に祈れば、そんなあなたに落ち着きを与えてくれますから。祈りと瞑想があなたを導きます」  お不動さんの言葉のエネルギーが彼女をしっかりと包み込みます。先生が続けました。 「今回の人生の目的は何ですか?」 「忍耐です」 「忍耐とは何ですか? どういうことですか?」 「あなたは今まで自分の力で困難を乗り越えて来たことがありません。いつもお酒に逃げてばかりでした。でも今回の人生ではお酒をキッパリとやめています。あなたは自分の力だけでいろんな試練を乗り越えていくチャンスを初めてつかみ取ったのです」 「今の借金生活からいったい何を学ぶのですか?」 「お父さんを許しなさい。夫を許しなさい。お母さんを許しなさい。すべてを受け入れてあげなさい。すべてをなすがままに受け入れなさい」 「でも、すべてをなすがままに受け入れても借金は減りませんよ。実際の生活は苦しいばかりじゃないですか?」

2014年3月11日火曜日

おはようさん 2014.3.11.

今日は3年目の311でした。 黙祷の時間は、在宅往診先の一人暮らしのおばあちゃんの家で迎えました。 311で、このようなひとりぼっちになってしまったお年寄りは、どれほどおられるのでしょうか・・・ ひとりで仮設暮らしも哀しいけれど、田舎には近所づきあいが色濃く残っています。 声をかけてくれる人たち、どかどかと顔を見に来てくれる人たちも多いことでしょう。 今日、往診した患者さんは6人。そのうち5人は一人暮らしでした。 都会では、近所の人がわざわざ様子を見に来てくれることは・・・ありません。 ヘルパーが来るか、デイケアに行く以外は、家から出ることもなく・・・孤独の極みです。 当然、こころは暗くなります。 黙祷の時間を共にしたおばあちゃんは、往診する度に「死にたい。早く楽になりたい」と言います。 311の被災地のことももちろん気になっています。 仮設から移り住む予定の復興住宅は予定の15%しかできていないなんて・・・ でも、今、目の前にも熾烈な戦いがあります。 老いとの戦い。 アンチエイジングとは違う、もうひとつの老いの悪夢が高齢者たちに襲いかかってきています。 寿命を延ばすよりも、笑顔を取り戻したい。 「死にたい」と言わすよりも、「楽しいからもっと生きていたい」と言わせたい。 「幸せだぁ」と言わせたい・・・どうしたらいいんだろう? これは311のお年寄りだけではなく被災者のみなさんすべてに当てはまる問題だと思います。 ならば・・・被災地から遠く離れたところでも、日々の「老いとの戦い」で得られたスキルやアイデア、こころのケアーを研鑽&共有していくことが今、とても大切なのだと思います。 放射能が七つの海を汚染してしまうよりも早く、老いが世界を覆い尽くすでしょう。 「老いとの戦い」に勝利しなくては、人類の未来はないと言っても過言ではありません。 その「老いとの戦い」のキーワードは・・・ ・孤独 ・不安(死・病気・金銭・孤独・・・) ・絶望 ・生きがい ・・・どれも今の政治家・官僚・経済界・マスコミには無理難題なことばかり・・・です。 あぁぁ 「老い」の5回コールドゲーム勝ちなのかぁぁ。。。 本当は日本には「老いとの戦い」に勝利するだけの力はあるんだけど・・・3年経ってもこれじゃねぇ。。。 今週末の「光との対話」のグループワークでは、このあたりも光さんに尋ねてみるつもりです。 3月16日(日曜) 天満満天堂Liveのご案内 「今、やるべきことがわかる過去生へ」 日時 3月16日(日曜日) 午後1時から4時まで 開場:12時半 開始1時(時間厳守・・・1時に誘導を始めます) ワーク後のシェアーやQ&Aをする時間はありませんのであらかじめご了承願います。 参加予約は不要です。当日 時間厳守で起こし下さいませ。 会費:3000縁 会場:天満満天堂(新日本天満橋ビル10階) 地下鉄谷町線天満橋駅は2番出口から、京阪天満橋駅14番出口を目指して右に曲がって徒歩2分、走れば30秒。新日本天満橋ビル10階です。エレベーターで9Fまで。階段で10Fへ。 個人の宗教・教義は自由です。どんな方でもご参加いただけます。 ただし過去生の見方、光との対話の仕方などの解説は時間の関係上、致しません。 前世物語 「最初は自殺した場所の宙に座っていたんだ。お母さんに向かって助けを呼んだんだけど、なかなか来てくれなかったんだ。仕方ないから隣のおばさんを呼んだんだよ。警察署にお姉ちゃんが来てくれた時にはホッとしたよ。お姉ちゃん、ありがとう。でもね、僕の死体が警察の安置室に入れられた時には寂しかったなぁ」  ゆかりさんが彼に「ごめんね」と言いました。 「お姉ちゃん、いいんだよ。お姉ちゃんたちが家でお葬式をしてくれて、お寿司とか僕の好きなものをお供えしてくれたから、とっても嬉しかったよ。僕、お腹がすいてたからね」 「それからどうなったの?」 「死んだお父さんがこの勉強している場所まで連れて来てくれたんだよ」 「君のそばに、まだお父さんはいるのかな?」  ゆかりさんの魂に戻って答えました。 「もう見えないんです。お父さんはそのお城みたいなところに行ってるのかなぁ・・・」 「では、あなたはそのお城に入ります。お父さんはいましたか?」 「はい、ニコニコ笑っています」 「お父さんはあなたに何と言っていますか?」 「お母さんのことを頼む、って。お母さんを大事にしてくれ、って。お姉ちゃんと仲良くしなさい、って。お母さんをあまり怒らないでくれ、って。お母さんはあれでお母さんなりに一生懸命やっているのだから、もういいだろう、って。お前ももうちょっと自分の家族を大事にして相手の立場になって物事を考えるようにしなさい」 「お父さんはなぜ先に死んでしまったの?」  お父さんが彼女を通じて答えました。 「その時が時期だったんだ。役目が終わったんだよ。最初から長くいるつもりはなかったんだ。子供を一人前にするのが役目だったんだ。その役目が終わったから、ここへ帰ってきたんだよ」 「今、幸せ?」 「うん。ここは楽しいよ」 「お父さんはいつも私たちを見守ってくれてるの?」  お父さんは「えへへ」と笑いながら答えました。 「お前たちにはそれぞれ旦那さんがついているから大丈夫だけど、残されたお母さんのことが心配なんだ。お母さんのことを頼んだよ」  先生はマスターを探しました。 「そのお城の中には王様のような人はいませんか?」 「お不動さんみたいな人がいます」  先生がお不動さんに尋ねました。 「今回の私の人生では、なぜ人が怖いのですか?」

2014年3月10日月曜日

おはようさん 2014.3.10.

いよいよ今週末の日曜日は久しぶりの天満満天堂Live 光の前世療法グループワークです。 まずはご案内から・・・ グループワークでは、個人ワークと同じ誘導で皆さんの意識を過去生へ降ろして、皆さんに過去生のいくつかの場面を見て頂きます。 今回は例年 年末に行っていた「来年やるべきことがわかる過去生へ」の2014年版です。 メインテーマは「今、やるべきことがわかる過去生へ」です。 光との対話ではお決まりの、今生の目的・使命・天職・ソウルメイト についていろいろ光さんに尋ねます。 未来生 その1は「今、やるべきことをやり遂げた未来の自分」と出会っていただき、未来の自分からメッセージ&アドバイスをもらいます。 未来生 その2では、「このまま何もしなかった未来の自分」とも出会っていただき、やはりメッセージ&アドバイスをもらいます。これはちょっと辛いかな。。。 未来生 その3は、「今のままの日本の近未来・世界の近未来」をみんなで見てみましょう。 過去生 その2として「貴方がイエス・キリストと共に生きた過去生(もしくは 貴方がイエス・キリストだった過去生)」も見ましょう。これは光さんがやりなさいって言ってきた過去生ですので。 というわけで、今回のグループワークは過去生と未来生と光との対話だけで3時間! のワークにするつもりです。 乞うご期待! 日時 3月16日(日曜日) 午後1時から4時まで 開場:12時半 開始1時(時間厳守・・・1時に誘導を始めます) ワーク後のシェアーやQ&Aをする時間はありませんのであらかじめご了承願います。 参加予約は不要です。当日 時間厳守で起こし下さいませ。 (医院へのお問合せには応じかねます。スタッフは天満堂グループワークのについては、な~んにも知りませんので) 会費:3000縁 会場:天満満天堂(新日本天満橋ビル10階) 地下鉄谷町線天満橋駅は2番出口から、京阪天満橋駅14番出口を目指して右に曲がって徒歩2分、走れば30秒。新日本天満橋ビル10階です。エレベーターで9Fまで。階段で10Fへ。 個人の宗教・教義は自由です。どんな方でもご参加いただけます。 ただし過去生の見方、光との対話の仕方などの解説は時間の関係上、致しません。 今回は特別枠での実施で、次回の予定は未定です。 (たくさん参加していただければ、またやりますよ) 今回のテーマ「今、やるべきことがわかる過去生へ」は、グループワークの中では一番盛り上がるし、速攻で役立つと好評判のテーマです。 平々凡々な一年って、何もやらなかった一年だったってことでしょう? その一年が積み重なって、平々凡々の人生になってしまうわけです。 平々凡々な人生でええよ、どうせ今生は休息の人生やから・・・と達観されている方はいざ知らず、人生の目的・天命・天職・ソウルメイトといったスピリチュアルな人生を期待されている方々には、絶対に外せないワークです。 みなさんのご参加を楽しみにしております。 そして、もうひとつの隠れ目玉テーマ「貴方がイエス・キリストだった過去生へ」 このグループワークは過去、数回やったことがありますが、20人にひとりはイエス・キリストさまの意識体に入ります。 そう、イエスさまの人生を実体験できるわけです。 今回、光さんの方からこのテーマもやりなさいって降ってきたのは、 ・もっと高い確率でイエスさまに入って ・イエスさまの言葉や行いのエネルギーを間近で感じ取ってくる必要がある (ヒーラーやチャネラーのレベルアップをする何らかの必要性が高まってる) ・イエスさまの生の言葉を伝えなさい。 (もうすぐ嘘の世界は終わりますよってことらしい) ・・・もちろん、このイエスさまの生の言葉がどんどん世に拡がっていけば、バチカンは終焉を迎えることになりますが、それもまさに予言通り・・・ (光さんはいつものように、大丈夫ですよってのんきなことを言ってるけど) そう、バチカンだけでなく、古い資本主義が終焉を迎えてしまうでしょう。 それも、ほとんど無血で。。。 なんだか o(^-^)oワクワクしてきますね。 前世物語  先生は光へ向かって導きます。彼女の魂のヴァイブレーションが高まります。部屋の空気が踊りだします。そして先生が尋ねました。 「そこから上を見ると、上の方はどうなっていますか?」 「青い空に白い雲が見えます」 「その空に向かって昇って行きましょう。白い雲を突き抜けて雲の上に出ます。そこに誰かいますか、何かありますか?」  彼女はびっくりした声で答えました。 「死んだ弟が座っています」 「弟さんはどんな表情ですか?」 「頭の上に天使の輪があって笑っています」 「彼は何と言っていますか?」 「よう来たね、って、なんだか照れくさそうに笑っています」 「あなたに会いに来たのよ、って言ってあげたら?」 「ふーん、って感じです。今ひとつ、実感がありませんね」 「弟さんとそこでお話してください。話が終わったら教えてください」  ゆかりさんは無言になりました。でも彼女の魂のヴァイブレーションは高いままだったので、先生はそのまま待ちました。しばらくして彼女は話し始めました。 「これからお姉ちゃんはどうやったら前向きに生きていける、って聞いたら、お姉ちゃんは何でも決めつけてかかるから、話を最後まで聞いてくれないんだ。そこがお姉ちゃんの悪いところだ、って言われました。もうちょっと人の話を落ち着いて聞くこと、気持ちを落ち着かせることがこれから先に重要になるよ、って教えてくれました。これが出来なかったら、まだまだ色々なことで失敗するから、必ずワンクッションを置いて落ち着くことだよ、って諭してくれました」  先生はマスターを探しています。 「そこからさらに上はどうなっていますか?」 「白い雲で出来たお城みたいなものが見えます」 「あのお城に一緒に入ろうよ、って弟さんに聞いてください」  でも弟は一緒に行けない様子です。先生は弟に尋ねました。 「どうして君は入れないの?」  弟が姉を通じて答えました。 「僕はまだここで勉強中だから、あそこには入れないんだよ」 「君は何を勉強中なの?」 「僕は生きている時に、いろんなことを中途半端にしたまま生きて来たから、そういうことをやり遂げるために必要なことを勉強してるんだ」 「君は自殺してから、すぐにここまであがって来れたのかな?」

2014年3月9日日曜日

おはようさん 2014.3.9.

今日は3.9. サンキューの日でした。 どんな「ありがとう」がありましたか? 忘れてた? 大丈夫ですよ。 今日一日を振り返ってみて・・・たくさんの「ありがとう」があったでしょう。 私の最初の39は、目覚めたら上天気! もう39の連発です。 今日は万博公園の梅林に出かけました。駐車場にスッと入れて39! 入口でおじさんにパスポートを見せると「私の誕生日と同じです!」って、また39! そして、今年の梅林は満開!  ゆっくりと深呼吸すると、梅の香りが美味しくて・・・あぁ 春だなって身体も喜んでました。393939! 三脚禁止なのに、三脚軍団がぞろぞろいて、ちょっとゲンナリだったけど。 ハイアマチュアって軍団だろうけど、梅林の土はふわふわに手入れされているのがわかんないんだろうねぇ。そこに三脚を立てる・・・そんな感性では花の女神さんは微笑んでくれないよってんだぁ。 それでも梅ちゃんたち、まぁ、そんなに怒らないでいいよって。 今が花。 桜ちゃんたちが咲いたら、もう誰も来てくれないんだもんって(そう、貴方は時々、来てくれるよね。かわりもんやねぇって) 梅ちゃんの晴れ姿を撮っては39を繰り返して。 時々、フッと梅ちゃんに呼び止められて「わたしを撮って!」 はい、ちゃんと撮ってあげましたよ。もちろん39付きで。 椿の里にも行きました。 椿祭り中なんだけど、こちらは花がポツポツで。 まぁね、どの椿も満開!なんてのは難しいと思います。 それでもね、前回、気になっていた「意宇の里」という椿さんが一輪、咲いていてくれました。 見たかったんだよねぇ、この花。(出雲 意宇には、熊野大社・真名井神社・揖屋神社・六所神社・八重垣神社・神魂神社があります←わかる人にはわかるやろうなぁ) ここでも39! 出雲の神さまたちからの恋文のやうでした。 いつもの日本庭園に廻って、庭園の梅林でまた、梅ちゃんたちとお話しながら写真を撮って、3939。 普段は非公開の汎庵でお抹茶をいただいて、39! 日本庭園をぐるっっと廻りながら、山茶花が咲き落ちていて、冬の終わりを感じさせてくれて、39! 午後から曇りの予報だったのに、夕方まで晴れていて、39! もう一度、万博公園の梅林に立ち寄って、梅の香りを存分に味わって・・・39! 帰り道も混まずにすんなりと帰って来られて、39! ベランダの水やりしてたら、水仙が一輪咲いていて・・・花の神さまからのおみやげやね。今夜は水仙の善き香りに包まれながら、39!  ねっ! 39のフィーバーでしょう! 幸せって、そんな39の積み重ねでしょう。 パートナーがいても、いなくても、 日々の39がたくさん見つけられる人は、幸せです。 何かをしてもらう、お姫様39ばかりの人 上から目線で何かをしてあげる、女王様39ばかりの人 本人は幸せやと思ってるから、まぁ、それはそれでええんやけどね、 「人生 そんな甘いもんやおまへんでぇ~~」(帰ってきたヨッパライ風に) 一見、何もない日々の流れの中で、39に気づいて、39を交わすことができる感性があれば、 光との対話 神さまとの対話 も簡単なことなのですよ、ホントはね。 前世物語 「その死ぬ場面を通り越して、リンキンさんの魂が宙に浮いたら教えてください」  リンキンはすぐに答えました。 「はい、離れました」 「身体を離れた時に、何か決心したことはありますか?」 「こんなしんどい人生はもう嫌です。孤独でした。結婚しなかったから、いつも独りでした。いつも寂しかった・・・」 「だから、次はどうしようと思いましたか?」 「あったかい家庭を作りたいです」 「あったかい家庭を作るためには、どうしようと思いましたか?」 「わかりません・・・」  先生は彼の魂にその人生での死を確認させました。 「リンキンさんの死体を見て、どう思いますか?」 「とても汚いです。痩せ細っていて汚らしいだけです」  彼の魂が見るのも嫌そうに答えました。 「身体を離れて宙に浮いたあなたのまわりに、あなたを迎えに来た存在や声をかけてくれるような存在はいませんか、感じませんか?」 「柱の後ろに光が見えます」 「その光はあなたに何と言っていますか?」 「こっちへおいで、って呼んでいます」 「その光はリンキンさんの知っている人ですか?」 「はい、なんだか若い感じの人です」  先生は彼の魂を高みへと導きました。 「そのまま上へ高くあがります。高く高くあがって、そこから下を見るとリンキンさんの人生が一本の道のように見えます。その人生を高い高いところから見て、そして何か気がつくこと、感じることはありますか?」  彼の魂が静かに答えました。 「盗みを働いてはダメです。一生懸命働けば幸せになれていた人生だったのに、盗癖に負けて、それを治そうとしませんでした。もっと努力するべきだったのです。本人はそれに気づいていましたが、治す努力をしませんでした」  先生はさらに高みへと導きました。リンキンさんの人生とゆかりさんの人生が交錯しました。 「もっともっと上へ、どんどん高く高くあがりますよ。その高い高いところから下を見ると、リンキンさんの人生と、今のあなたの人生が平行に並んで見えます。ふたつの人生を高い上から見て、そして何か気がつくことはありますか?」 「償いです。盗みで人を困らせたことへの償いです。だから今、自分が人から奪われる苦しみを味わっているのです・・・。まじめに働くことです。もうちょっと人に心を開くことです。もっと素直な心で人を信じることが必要です」  ゆかりさんの声が答えました。

2014年3月8日土曜日

おはようさん 2014.3.8.

ソチのパラリンピックが始まりましたね。 土曜日の夜、TV中継を楽しみにしていたのに・・・あれれ? やってない。。。 金・銅メダルを取った座位の滑降だけはニュースで流れていたのを見ましたが、すごい!ですよね。 五体満足なスポーツマンと同じ目標に向かって、数倍の努力とトレーニングを積んでいるのがよくわかりました。 なんでパラリンピックを放送しないんだろう。。。 お笑いバラエティより、百万倍の「生きがいの創造」力があるんだけどなぁ。 オリンピックの選手って、なんか自分たちとは違った人種のように・・・感じませんか? 生まれながらの能力に、努力と良運がかけあわさって超一流のスポーツマンになれる感じ。ちょっと特別な人だよねって、他人事の目で競技を眺めていないかな? オリンピックに限らず、野球選手もサッカー選手もマラソン選手も・・・。もっと拡げれば、歌手や俳優も同じかな。 パラリンピックの選手は、普通の人に災難がふりかかってハンディキャップを負って、そこから努力とトレーニングを積んで選手になれたって感じ。 自分にもある日、同じ災難が降りかかってきて、ハンディキャップを負ってしまう可能性は、宝くじの末当300円が当たるくらいじゃぁないかな。。。 生まれながらの能力など関係なしだから、明日は我が身で、その時は、努力とリハビリするしかないのです、誰でもみんな。 だから、パラリンピックの選手たちには、ものすごく感情移入しちゃうし、これくらいでくじけないで、がんばろう! やればできるんだ! まだまだ大丈夫だ! って勇気が湧いてくるよね。 脳外科時代、同じ脳梗塞の患者さんでも、半年間、ものすごく努力した患者さんは1本杖で歩いて退院できたけど、「痛い しんどい つらい・・・」ばかりで努力しなかった患者さんは半年後、寝たきりになってました。 がんばるにはモチベーションが要ります。 仕事に復帰したい・家事くらい自分でしたい・自分の足で歩きたい・・・何でもいいのです 趣味や好きなことがある人はモチベーションを上げやすいですね。 山に登りたい・歌いたい・写真を撮りたい・旅行をしたい・コンサートに行きたい・・・ パラリンピックの選手たちは、その好きなこと、やりたいことがスキーやスケートだったわけです。 ね! 凡人の私たちと同じでしょう。 私たちと同じレベルから、前向きなモチベーションで努力を積み重ねていっただけなのです。 パラリンピックの選手たちは、明日の自分のパラレルワールドな姿なのです。 だから、もっと 感動したいなぁ。 そして、もっと 生きるとは? 生きがいとは? 人間とは? を熱く語り合いたいものですね。 前世物語 「十四歳の時です。何かを盗もうと民家に忍び込みました。でも家の旦那さんが帰ってきて見つかって、棒で背中をいっぱい叩かれました」  彼女も身体を少しよじりました。横から見ていると本当に背中が痛そうに見えました。 「それからどうなりましたか?」 「ぐったりとしたら、ネコのように首をつかまれてドブ川に放り出されました。泥水を飲み込んじゃいました。苦しい・・・」 「その時、どう思いましたか?」 「何で見つかったのかなぁ」 「それからどうしていますか?」 「また違う家を探して物色しています。でもいい家がないから、今日もひもじい思いをしたままトボトボと家に帰りました。背中がとても痛みます」 「家に帰ると、お母さんは何か言いましたか?」 「家の手伝いも満足に出来ないのかい、って感じで無視されています」 「お母さんはあなたが盗みをしていることを知っているのですか?」 「当たり前です。盗んでくるのを待ってるんです。盗むのが私の仕事なんです。稼ぎが良い時だけ上機嫌です。酒に酔って抱きしめてくれることもあります」 「どんな物を盗むの?」 「食べ物とかだけど、一番はお金です」 「盗みに入っている時、何を考えていますか?」 「見つかるのが恐いんです。人が入ってこないかとドキドキしながら盗んでいます」  ゆかりさんの主題にたどり着きました。でもリンキン君に悪気はありませんので、時空間を越えたネガティブなエネルギーはここにはなさそうです。先生は他の場面を探りました。 「ではリンキンさんの人生で、次に大切な場面に移ってください。何か見えますか?」 「真っ白で何も見えません」 「ではリンキンさんの人生で、一番大きな盗みをした場面に移ってください。何が見えますか?」  彼女の声が少し元気になりました。 「二十歳くらいです。立派なお屋敷に忍び込んで、大きな花瓶を盗んでいます。うまくいきました。古い街で出店を開いて盗品を売りさばいています」 「その時、どう思っていますか?」 「盗みもうまくいっているし、ボチボチ品物も売れているから楽しいです」  先生はリンキンの人生の幕を引きました。 「ではリンキンさんの人生で、死ぬ場面に進んでください。あなたはいくつになって、どこでどんなふうに死にそうですか?」 「八十一歳です。老いぼれた小屋に独りで寝ています。身体の苦しいところはありません。どうやら老衰で死ぬみたいです」 「死ぬ間際に何を考えていますか?」 「自分の人生って楽しいことは何もなかったなぁ・・・」

2014年3月7日金曜日

おはようさん 2014.3.7.

今日も8時から診察して、鍼をして、のノンストップ診療が1時まで続きました。 いつもはヘトヘトになるのですが、今日は元気が残っていました。 昨日の午後、藤本蓮風先生に鍼をしていただいたからかな? ここ3週間は督脈への鍼で、これがとっても楽になるのです。 だから、昨日も督脈を所望・・・でしたが・・・ これまでは実証だったが、今日は虚証だから、督脈は危ない、とダメ出しされて、左天枢への鍼をしていただきました。 はい、確かに昨日は最悪に疲れてました。心身共にド疲労状態で。 虚証と言われた時に、なるほどなぁと思いました。 天枢への鍼はとても良く効きました。今朝はだいぶ元気を取り戻していました。 でもね、今日を元気に過ごせたのは、それだけじゃないってことに気づきました。 それは・・・なぜか今日は「感謝を忘れた患者さん」たちが少なかったのです。 患者さんに感謝してくれ!なんて思ってませんが、感謝を忘れた人たちはあいさつも忘れてます。 感謝できる人はあいさつもできます。 同じ自律神経失調症でも、感謝できる人は治ります。 (感謝を忘れた人たちは、薬で症状を抑え込むことはできても、根治できません) さまざまな神経症でも同じです。 私が紹介して蓮風先生に診て頂いている神経症の患者さんは、蓮風先生に「感謝が足りない」と諭されてもプイと横を向いてしまうそうです。これでは治りませんよね。 感謝を忘れた患者さんたちは、いつもイライラしています。 そして、とっても自己中です。 毎日診ていると、5才前後の幼児性が暴走しているのがわかります。 感謝できる患者さんは、鍼も良く効きます。 どんなに重症でも、難病でも、悪性でも、感謝できる人には「治るよ」って言ってあげられます。 (感謝を忘れた患者さんたちに「いつ治る?」と聞かれたら「そのうち治るでしょう」です。(そのこころは・・・アンタが感謝するこころを取り戻したらネ) 感謝ができる人は、素直です。 表面的に多少いじけていても、根は素直です。 だから、感謝できる。あいさつもできる。 あいさつできれば、笑顔になれます。 笑顔は最高の万能薬です。 さぁ、明日は笑顔であいさつしてくれる患者さんが多かったらいいなぁ・・・土曜日やし(;^^)ヘ.. 前世物語 「スイスです」 「年代は何年ですか?」 「1836年です」 「そこは何という町ですか?」 「ジュネーブです」  先生が時を進めました。 「それから、どうしていますか?」 「私は町の人たちに謝りました。でも、叩いた子供の目の前で引き倒されて蹴られ続けました。今日はなかなか赦してもらえません。私は悪いとは思いながらも心のどこかでは、また盗みをしなくてはいけない、と思っています。私には盗癖があるみたいです。町のみんなは前からそれを知っているみたいです。だから話も聞いてもらえずに打ちのめされたのです。ずっとこんな人生だったような気がします」  彼女が溜息をつきました。先生は大きく時を戻しました。 「リンキンさんの人生で、一番最初に物を盗んだ場面に戻ってください」 「六歳です。友だちと輪になって遊んでいる時に、大人の人が置いていた洋服から財布を盗みました」  彼女の嗄しわがれ声が治りました。 「なぜ財布を盗んだの?」 「家が貧しかったから。ひもじい思いをしてたから」 「それはうまくいったの?」 「はい、そのお金でパンを買いました。でもそれがお母さんにばれて、そのお金を取り上げられて、それ以来、お小遣いをもらえなくなりました。あの時から盗まないと食べていけなくなりました」 「それはどんなお母さんですか?」 「とっても恐いんです。黒い目で睨みつけるんです」 「そのお母さんは、今のあなたが知っている人ですか?」  彼女は悲しそうに答えました。 「今の母親です」 「お父さんはいるの?」 「どこかに出稼ぎ行ってしまったみたいです。もう帰って来ないかもしれません」  先生は、お父さんはどんな人か、今の誰か、を確かめに戻りました。 「お父さんとの一番楽しかった思い出の場面に戻ってください。あなたはいくつになって、何をしていますか?」 「お父さんと草原で、おもちゃの飛行機を飛ばして遊んでいます。五歳くらいの時かなぁ。お父さんの髪はゴールドがかった茶色で目はブルーです。ニコニコしています」 「お父さんは好きですか?」 「はい。お父さんはとっても優しいです」 「そのお父さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「はい、主人のような気がします。家のお父さんです」  彼女は黙り込んでしまいました。先生は彼女の主題に時を移しました。 「ではリンキンさんの人生で、人が怖い原因が最もよくわかる場面に移ってください。あなたはいくつになって、何をしていますか?」  彼女は大きく溜息をついてからボソボソと答えました。

2014年3月6日木曜日

おはようさん 2014.3.6.

昔、スピリチュアルな合コンを企画したことがあります。 でも結果は・・・100名以上の方が参加してくださったのですが、何と男女比は2:8! 男性軍は総崩れのタジタジで・・・まるでお話になりませんでした。 スピリチュアルと言えば・・・ググってみると・・・ 終末期医療の現場では、死を前にして「自分の人生とは何だったのか」といった問題に悩み苦しむ人々がいます。そうした患者の「魂の痛み」に向き合い、癒やそうという試みを、医療の世界では「スピリチュアルケア」と呼び「人はなぜ生きるのか」という実存的な問題。 スピリチュアルケア(spiritual care)とは、「生きがいを持ちやすい人生観」への転換を推奨し、人生のあらゆる事象に価値を見出すよう導くことにより、人間のスピリチュアルな要素(心あるいは魂)の健全性を守ること。 「なぜ生きているのか」「何のために生きているのか」「毎日繰り返される体験の意味は何か」「自分はなぜ病気なのか」「自分はなぜ死ななければならないのか」「死んだあとはどうなるのか」「人間に生まれ、人間として生きているということはどういうことなのか」などの問いは、人間誰しも抱えている。スピリチュアルケアというのは、こういった問いに真正面から対面し、探究し、健全な解決へと向けて、絶え間なく働きかけることである。 ・・・などが出てきますが、これは主に男性的なスピリチュアルのとらえ方です。 世の女性諸氏の多くは・・・ 自然の中に人間の力を超えた何かを感じること→パワースポット・フリーク きっと or もっとステキなソウルメイトがいるはず→白馬の王子様 などなど・・・花占いの延長がスピリチュアルにとらえておられるように感じます。 この認識の差は如何ともしがたい・・・自分はスピリチュアルだ!と思っておられる男女が会話しても果たして・・・なのです。 この男性的な(左脳的な)スピリチュアルも、女性的な(情緒的な 注:決して右脳的ではありません)スピリチュアルも、どっちが良いとかダメだとかということはありません。 普段の光さんとの対話から察するに、どっちも未熟なだけです(でも未熟ということは、これから芽が出て花が咲く可能性があるということですよ) さて、これら 世の中のスピリチュアルの大半を占める未熟なスピリチュアルな人たちに埋もれて、悶々としながらも光のスピリチュアルの道を歩んでおられる方々もおられると思います。 そろそろ、そういう光の人たちを集め始めなさい・・・と降ってきて、こうやって書かされています。 それは河砂利から砂金の粒を拾い集めるようなワークです。でも、大丈夫だって(光さんはいつもそういうけど) 自称スピリチュアルなマスターたちはたくさんおられますが、いやはやどうして・・・光のスピリチュアルな人は滅多にお目にかかれません。 (これを書きながら、日本スピリチュアル学会なるものを覗き見してみて・・・改めて愕然としました。これでは日本のスピリチュアルはガラパゴスです。あかん! これではあかん!!) 今日のところは、あなたに現状を見てもらいたかったの・・・ですって。 これからいろいろとシンクロして動き始めますよって・・・(ほんまかいな?) 今、日本に光のスピリチュアルな人はどれくらいいるの? ・・・10人ちょっとだって。 数じゃないの、あまり多いと潰されるから。要は各人がどの分野にいるかだって。 これから世界が変わるよって。 これから3年間、一切の我欲を絶ちなさいって。その11人(13人?)は各々、その準備が整っていますって・・・なるほどなぁ。 まず、繋げます。潰されないように、世の流れの水面下で繋がりを拡げていきなさいって。 これまで何度となくチャンスはありましたが、うまくいきませんでした。 これをしくじると、また世界ごと、やりなおさなくてはなりません。 Q あなたはどなたですか?  A わたしは地球の生命体の総意識です。宇宙の中の地球。地球があっての宇宙。そんな地球の生命体の、人は「美」の集合総意識なのです(降ってくるエネルギーの翻訳がむつかしいぃぃ) 繋げます。受け取りなさい。・・・今日はこれまでにします。 Q もうひと言、メッセージをください A あなたの中に宿った力を大切に育みなさい。美しく育てなさい。楽しみにしていますよ。 前世物語 「頭を触って。どんな髪ですか?」 「長い白髪です。ウェーブがかかっています。垢でベトついていて耳の後ろで固まっています」 「ヒゲは生えていますか?」 「口元から三角形に白いヒゲが伸びています。ヒゲの先が垢で絡まっています。・・・乞食みたいな男の老人です」  彼女はとても嫌そうに言いました。 「目は何色ですか?」 「黒ですが・・・白まなこが見えません・・・鋭い目をしています。怖い目ですけど、どこか悲しげです」  先生は、ゆかりさんの意識をその老人に同化させました。 「その老人の中にしっかり入ります。暗い石畳の上に立って、足を入れて濡れたブーツを履きます。身体を入れて汚い黒い服を着ます。右手に杖を持ちます。頭に魔女の帽子をかぶります。髪の毛が白くなって汚くベトつきます。ヒゲも生えてきます。その老人の中にしっかりと入って一つになります。二人の心が結ばれます。そしてその鋭い目でまわりを見て。まわりはどんな風景はですか?」  彼女は痰の絡んだような声で答えました。 「町並みが見えます。小さいお店が二、三軒見えます。ここは街の中です」 「今日の天気はどうですか?」 「晴れています」 「気候はどうですか?」 「暑くもなく寒くもなく、普通です」  視覚的にも感覚的にも彼女と老人は繋がりました。私はカルテに二重丸をしました。 「心に触れて、今そこで何を考えていますか?」  老人が答えました。 「何を盗もうかなぁ、いいカモが来ないかなぁ」  先生が老人に尋ねました。 「あなたの年齢は?」 「七十九歳だ」 「名前は何と言いますか?」 「リンキンだ」 「あなたの仕事は何ですか?」 「何もしておらんわ」  先生が時を進めました。 「それから何が起こりましたか?」  老人は彼女を介して答えました。 「杖で男の子を叩いて持っていたリンゴを取りました。私はただ食べようと思って取っただけなのに、 町の人たちに袋叩きにされました。私のリンゴも踏み潰されました」 「その時、どう思いましたか?」 「家族がいないから寂しくて、でも生きていかなくてはならないし・・・この歳では仕事なんかないし、誰からも相手にされないし・・・でも食べていかなくてはならないから盗んだんです。それなのに誰もわかってくれません。この町の人はみんな意地悪です。冷たい人ばかりです。いつもこうやって私をいじめるのです」 「あなたがいる場所はどこですか?」  先生の世界地図が目の前に拡がりました。

2014年3月5日水曜日

おはようさん 2014.3.5.

鍼をするようになってから、それまでは診療をお断りしていた様々なパーソナリティ障害や神経症の患者さんたちもお薬と共に漢方&鍼治療をしています。 いろいろな自律神経失調症の症状や精神症状は根気よく鍼治療していくと、かなり良くなってきます。 もちろん鍼は「秘伝 湧泉」です。 最初はガチガチに抵抗してた湧泉も、心身症状が改善してくるに従って柔らかくなってきます。そして、まるで脈診してるかのように、古いトラウマや根源的な邪気を見せてくれます。 ちょっと油断してたのかな? 今日、典型的なパーソナリティ障害の患者さんの悪邪気が暴れ出して噛みつかれてしまいました。 痛たたっ(>_<) そこで思いました。 「元の性格は直らない」 いくら湧泉ー百会でジャッーと邪気を一気に洗い流して、新しい生気に入れ替えても・・・ 自律神経失調症や心身症状、睡眠障害などの表の症状は治っていくのだけど、根本の性格はどうしようもないんだなぁ・・・ひどい無力感に苛まれた一日でした。 「性格は自分でしか直せない」ことはわかっています。 よく「あの人の性格を何とかしたいんだけど」という相談を持ちかけられますが、ムリです。 他人に(例え親でも)性格は直せません。どうしてもというのなら、薬物や酷い恐怖を使って洗脳するしかないでしょう。 そんなことはわかっていながらも、もしや・・・湧泉で・・・と期待を持ちつつ、ちょっと手応えも感じていた矢先でしたので凹みました。 もちろん、湧泉はとてもよく効きます。 自律神経失調症や心身症、神経症を軽減してくれるだけもすばらしいことです。 ただね・・・火山に例えれば、それは活火山が休火山になっただけの話です。 地震や天変地異があれば、また大噴火してしまいます。 これから世界中が超高齢化社会になります。 高齢者になると、元の性格が誇張されていきます。 元々、疑い深い人は、ものとられ妄想や嫉妬妄想に陥りやすいし、 引っ込み思案な人は、老人性うつ病になりやすいし、 怒りっぽい人はご近所とのトラブルメーカーになりやすい・・・と思います。 向精神薬で行き過ぎた性格を抑え込んでしまうこともできますが、できれば薬ではなく、鍼で何とかできれば・・・と願っています。 「性格を直す」のは漢方弁証のさらに奥の領域なので、試行錯誤していくしかないのかもしれません。 なんか 万里の道も一歩から の心境ですが、神さまが導いてくれた鍼灸の道ですので、きっと善き鍼が見つかると信じています。 た・だ・し この鍼をしたら、あの人が心変わりしてくれて、私を好きになってくれる・・・なんちゅうのはダメですよん(;^^)ヘ.. 前世物語  彼女の声が震えています。 「そんな時、女の子が生まれました。でも、かわいく感じないんです。私はつい虐待してしまいます。 まるで母が私にしたように、そう母と同じなのです。私はそんな自分が嫌なのです」  彼女の涙が止まりません。 「アル中の父が借金だけ残して病気で死んでしまいました。私のところにまで借金取りが押しかけて来ました。夫はさらに借金してしまいます。私のお酒の量が増え続けていきました。そして私もアル中状態になってしまいました。あの父と同じです。なぜですか?」  彼女は唾を吐くように言いました。 「禁断症状が出て、私はアルコール専門病院へ入院させられました。情けないですよね、全然記憶にないのですから。入院中に、弟が実家で自殺してしまいました。私は何もしてやれませんでした。でも、そんな弟が天使になって私を助けてくれました。あれ以来、私は断酒会に入って完全にお酒を断てています。もう四年になります。私だけの力ではありません。弟のお陰です」  先生はワークの主題を探しながら身の上話を聞いていましたが、ちょっと困った顔をして、ゆかりさんに尋ねました。 「あなたの過去生のテーマは、アルコール中毒ですか? お父さんですか? お母さんですか?」 「どれも知りたいのですが、ともかく人が怖くて困っています。仕事もうまくいきません。人が怖いのを治したいのです」 「では、人が怖い原因となった過去生へ戻りましょう、という誘導になりますが、いいですか?」  彼女は大きく頷きました。いつもより時間がかかっています。先生は催眠誘導に取りかかりました。 ゆかりさんは良好な催眠に乗って、人が怖い原因となった過去生へと降りて行きました。 「地面を見て、地面を感じて。どんな地面が見えますか、感じますか?」 「濡れてる石畳にいます。暗い石の道です」 「足下に意識を向けて。足は何か履いていますか、裸足ですか?」  彼女の目がゆっくりと動きます。 「革の黒いブーツです。中まで濡れていて気持ち悪いです」 「身体をゆっくりと感じていきます。下半身から感じて、上半身へあがります。どんなものを着ていますか?」 「黒いスカートです。フレアーになっています。上着は黒いフワッとした長袖のシャツみたいです。とても汚い格好です」  彼女がしかめっ面をしました。 「長袖の腕の先に右手、左手があります。その手に何か持っていますか?」 「木の杖を右手に持っています」 「では左手を見て。その手はどんな手ですか?」 「しわくちゃの年寄りの手です」 「その手を見て。肌の色は何色ですか?」 「汚れていて黒茶色をしています。垢だらけです」 「その手で頭を触って。頭に何かかぶっていますか?」 「魔女がかぶるようなグレーのとんがり帽子をかぶっています。破れていて、やっぱり汚いです」

2014年3月4日火曜日

おはようさん 2014.3.4.

患者さんを診ていて思うこと・・・ よくなってくれると、うれしいです。 悪くなったり、辛いです。 あんまり変わらなかったら、悩みます。 ちゃんと薬を飲んだり、最低限の養生指導をしてくれなかったら、腹が立ちます。 来なくなったら、悲しいです。 しばらくして、また来たら、ツンデレです。 会う人 みんな 神さま どの患者さんも神さまが縁結びしてくれた大切な人なのですが、 やっぱり 好き嫌いが出ちゃいます。 だって、人間だもの ただね、ゆっくり&ぼちぼちやけど、嫌いな人が少なくなってきましたよ。 人生経験を積めば積むほど、 まっ ええか って許せるようになってくるみたい。 まっ ええよね って許してる自分を許せるようになってきたわけだ。 しゃぁないなぁ って許してる自分も何となく好きになってきて、 気がつけば、けっこう どの人も好きになっちゃったのです。 そしたら・・・ 神さまに近づいて来たねって 神さまが褒めてくれはった。めでたし めでたし。。。 前世物語 第三章    アルコール中毒 「美子さん、外が真っ暗だよ。こりゃぁ、ザーッと来そうだね。さっきのワークの人、帰りに濡れなきゃいいけどなぁ」 「もう駅に着くころだから大丈夫ですよ。ホントに外は真っ暗ですね。夕立も久しぶりですよね。今日の帰りはちょっぴり涼しいかなぁ」  ワークとワークの間の五分の休憩時間は、私が先生を独占できる唯一のひとときなのです。この時の先生の目はとても澄んでいます。そして先生の目の中に無限の宇宙が見えるような気がします。  雷鳴が遠くで鳴り始めました。ガラーンとした待合がいつもよりも暗く沈んでいました。私はうつむいた女性が待合の隅っこに座っているのに気づきました。 「下条ゆかりさんですか?」  私はゆっくりと近づいて尋ねました。顔色の悪い、小太りの女性が虚ろな目をあげました。 「はい。三時の予約の下条です。よろしくお願いします」  叩きつけるような雨が降り始めました。夕立に負けないように、私はわざと明るい声で話しました。 「東京から来られましたか? 新幹線ですか? 東京も暑いでしょうね。今年は水不足がひどいようですね。大丈夫ですか?」  でも彼女はすぐにうつむいてしまいました。  先生が準備オーケーのサインをくれました。私はゆかりさんを部屋へ案内しました。彼女は部屋の中を確かめるように見回してから、小さくなってチェアーの中へ滑り込みました。  私は部屋の明かりを落としました。  ゆかりさんは小さな声で私たちに身の上話を始めました。 「私はひどい家庭に育ったんです。父は私が物心ついた頃からアル中で、借金ばかりしていました。生活がとても苦しくて、小さい頃の思い出と言えば、借金取りが怖くて押入れの中でいつもビクビクしていたことです。母もそんな生活苦のためか、私を嫌っていました。よくいじめられて、ちょっとしたことで折檻されました。私は母を憎んで育ちました。そんな家庭が嫌で、高校を中退して東京へ出てきました。私は昼も夜も一生懸命働きました。貧乏はもう嫌だったんです。何年か後には、私は疲れを忘れるためにお酒を手にしていました。子供の頃あんなに憎んだはずのお酒に、です。もう私に過去はありませんでした」  彼女はハンカチを握りしめました。 「そんな私でも恋をして、そして結婚出来ました。これで幸せが来る、お酒から逃げられる、私はそう思いました。でも、やがて夫が借金生活するようになりました。返済の催促の電話を取った時に、私の子供時代が蘇ってきました。あの恐怖、あの悔しさ・・・」

おはようさん 2014.3.3.

今日はひな祭り。 旧暦の方が梅や桃や桜さんたちがほころんでいて、ええ雰囲気なんやけど・・・なんて、ちょいとジェラシーな春の日でした。 今日の光の前世療法は「今生の使命」をテーマに選んだ若い女性でした。 茶髪に茶瞳の男性に降りて・・・結婚して子供が生まれて、幸せに暮らしていました。が・・・村を守るために戦いに出なくてはならなくなって・・・人生が変わりました。 敵の大軍の前に村ごと消え去り、それからは荒野の洞窟でひとり暮らしながら死にました。 死後、魂となってその人生を振り返って見ると、その戦いに赴いたポイントに人生の大節目が見えました。 もしそこで他の道を歩んでいたら・・・家族といつまでも幸せに暮らした人生となったはずでした。 その過去生と今生を見比べてみると「同じ」でした。(どこが同じかは本人にしかわかりません) 魂が雲を突き抜けて昇っていくと、上に太陽がありました。その太陽の中に髪の長い女性が待っていてくれました。でも・・・光との対話を始めると・・・しばらくしてその女性は消えてしまいました。 さらに昇っていくと、今度は仏様がいました。でも・・・「まだ準備中」だと身動きしません。 さらに雲を突き抜けて昇っていくと様々な事象のフェイクがあって・・・昇って、昇って・・・やっとおじいさん(いつもの仙人さん)がいました。 ホンモノの光さんを知らないガイドやスピリチュアルマスターだったら、ここまで昇っては来られないでしょう。臨死体験やチャネリングでは、光との対話ができない(結局、その人の深層レベルの我欲やエゴが干渉してしまう)のは、こういう実体験からの確証なのです。 この方の使命は「貴方の笑顔がみんなを和ませる」 そして、若い女性の定番質問・・・「ソウルメイトと出会えますか?」「結婚できますか?」 光さんはちゃんと答えてくれます。 「3年後にソウルメイトと出会って、幸せな家庭を持てる」 そして、そのソウルメイトが今、何をしているのか?をのぞき見ると・・・ 自宅でPC作業を・・・クリエイターのような仕事・・・(もちろん、顔はぼやけています)・・・その自宅のまわりを上空から眺めてみると・・・近くに大きな公園がありました。 その彼の好きな色、好きな食べ物も尋ねて・・・(ここでは内緒) 仙人さんに「使命を果たすことができた未来の自分のビジョン」を見せてもらうと・・・ その自宅で彼と自分と子供が笑っているビジョンが見えました。 そんな未来の彼と自分からもメッセージをもらって・・・と。 私はこの光との対話を古代ギリシャ時代の神託と同じものだと思っています。 占いよりももっと神さまの声に近いメッセージです。 それが叶うかどうかは、本人が神託を信じて、その善き未来に向かってどれくらい本気で歩み出すかどうかで決まってきます。 羅針盤も宝の地図も手に入れて・・・怖いとか、危ないとか、信じられないとか、ひとりじゃ嫌だとか・・・尻込みしてると、お宝を手に入れることは永遠に出来ません。 ましてや人生の宝島は動きます。ひょっこりひょうたん島です。 ノロノロしてると、せっかくの宝の地図も役立たずの古地図になってしまいます。羅針盤だって錆びつくしねぇ。 ご神託の賞味期限は1ヶ月です。この間にさまざまなシンクロが起こります。 この小さなシンクロに気づき、それを芽生え、花咲かせることができれば、ご神託の効果はどんどん延長できます。 何もやらなければ、1ヶ月で終わり。シビアーでしょう。神さまってそういうもんです。 今日の方はきっと今生の代節目を上手に舵取りして、より善き人生へと進んでいかれることでしょう。 久しぶりに良いワークをさせていただきました。 前世物語  お母さんが病気で亡くなった娘さんにコンタクトできたケースは、いつも涙がこぼれます。私の子供たちは元気に育ってもう自立し始めましたが、たくさんのお母さんの悲しみに接する度に、あらためて自分の幸せをかみしめます。今あるものに感謝することを忘れないでいたいものです。  この症例のお母さんから、後日、お手紙をいただきました。先生も私も、このお手紙でとても励まされ勇気づけられました。 「美子さん、こんな方がおられるということが、このワークを続けていく意義なんだよね。過去生の真偽、光や神さまの解釈なんて、ホントはどうでもいいことなんだ。ただ、心を苦しめていた方が一人でも立ち直り、また人生を前向きに歩み始めていただけたら、それでいいんだよ。だって薬や手術ではどうしようもない問題なんだから。がんばって続けてきて良かったなぁ・・・こちらこそ、ありがとう、だね」  先生はそう言いながら、私の手をギュッと握りました。先生の喜びが握手した手から流れ込んできます。私の涙が急に激しく流れ出しました。 私はもう先生の前で涙を拭きません。真夏の夕立のような清々しい涙だからです。先生は私の涙を拾い集めながら、思い出を優しく押し返してくれました。  「美子さん、このお手紙はレポートに載せておいてね。お母さんのご承諾も取っておいてね」  私は女子高生のように頬を染めながらワープロに向かいました。    お母さんからの手紙  催眠療法を受け、あれほど会いたかった娘(それも元気な姿で!)を抱きしめられたことは、一生忘れることはありません。ずっと娘を守ってやれなかった、という想いが私自身を苦しめ、前を向くことを拒んでいました。でも娘からのメッセージを受け取ることが出来て、心がスッキリとしました。娘に恥かしくないように生きていこう、という力が湧いてまいりました。まだ気持ちの波はありますが、落ち込みそうになった時は、いつも雲の上を眺めて、そこに娘が立って手を振ってくれていると思うと元気になれます。  ただただ娘に会えたことが嬉しくて、元気な普通の女の子の姿をしていたことがこの上なく嬉しくて、娘を失ってからの三年というもの、何をしても誰と話しても決して癒されることのなかった私が、あの一瞬でウソのように何かを吹っ切れる、というよりは乗り越えられたような気がします。  先生の催眠を受けたあと、ボーゼンとしながら京阪電車に乗り込み京都に向かう途中、電車の中からふと外を見やると、なんと高いビルの屋上のところに大きな看板が「あさひ」と書かれてかかっているではありませんか!!!  そうです、あーちゃん、と呼んでいた私の娘の名前は『あさひ』。もうびっくりして言葉もありませんでした。まるで娘が「ママ! 私ここにいるよ!」と知らせてくれたかのように、夕暮れの美しく染まった空に「あさひ」という大きな文字を見た時には、さすがに、ついさっき受けた半信半疑の退行催眠なるものを信じずにはいられない一瞬でした。  娘が生まれるまでは何の苦労もなく脳天気に過ごしてきた私ですが、娘が障害児で生まれてからというもの、人の縁というものを深く深く感じ続けてまいりました。  娘は一歳の時に脳梗塞を起こしてからというもの、目も見えなくなり、気管切開で声も失い、口から物を食べることも出来ず、体も思うように動かせない上、十三度もの大手術を乗り越えてきました。  一体、娘は何のために生きているんだろう、娘が「生きて行く」ということ、その本質的な意味を模索する日々でしたが、時には見出すことが出来ず、「一日でも長く生きて欲しい、と思うのは親のエゴかも」と思い悩む時もありました。  しかし、言葉など使わなくとも、ただニコニコと天使のように笑っているだけの娘を見ていると、「ああ、この子は自分のためじゃなくって、私や『人のために』生まれて来てくれたんだ」と、心から実感することが出来ました。  その証拠に娘が生まれてからどれほど不思議な人の縁に出会ったかわかりません。それは娘が天国に逝ってからもずっとかわらず届けてくれているようです。  奥山先生との出会い、退行催眠との出会いもまさに偶然のもののように思われましたが、きっとこれも『あさひ』が仕組んだことなのでしょうね。

2014年3月2日日曜日

おはようさん 2014.3.2.

今日は北辰会の定例会で、百会・懸枢・神闕の空間診 尺膚診の実習をしてきました。 普段、鍼の患者さんたちには当初から「脳外科医だから」というシンクロ&直感で、○○○と百会 の2本鍼をしています。 おかげさまで百会の空間診は上手になりました。 坊主頭なもので、今日の実習のモデルになって・・・百会をゴリゴリ触られちゃいましたが、なるほど、ゴリゴリすると氣が上気してくるのが実感できました。 私は患者さんの百会をゴリゴリなんかしてませんので、ひと安心。 患者さんの髪の毛に触ることはあっても、頭皮に触れることはないんじゃないかなぁ。 いつもの私の百会鍼は・・・ 頭の上、30cmくらいから労宮診を始めます。これで何となく、エネルギー体(衛気とかエーテル体ってヤツですね)の凸凹がわかります。 20cm 10cmくらいでも労宮で衛気を感じます。 10cmくらいになると衛気の流れが 風が吹いているか凪いでいるか? 温風か熱風か寒風か? もわかります。無風=百会が閉じていたりもしますね。 最後に髪の毛に触れるくらいの距離で労宮診して、鍼をするポイントを決めます。 百会は瀉法。 これで、今までに上衝しちゃった患者さんはほとんどおられません。 今日の空間診をしながら、改めて神さまに感謝しました。 本当に素晴らしい「神の手」を授けて下さいました。 まだまだ使いこなしてはいませんが、蓮風先生の手と同じ能力を持っているように感じています。 脳外科医になった頃、ブラックジャックのような神の手を神さまにお願いしたことがあります。 もちろん、それは叶いませんでした。 あれから30年の長い道のりを経て、ようやく「神の手」に目覚めることができました。 人生、辛いこと、しんどいこと、酷いこと、悲しいこと、悔しいこと、腹立つこと・・・う~ん、ネガティブなことばかりに見えるけど、 どん底や地獄のような日々がずっと続いているように思ってる人たちもいるけど、 そんな人たちにも「大丈夫だよ」って言ってあげたいなっ。 まっ暗な夜でも、お日さまはどこかで輝いてくれているから、星々が輝けるんだね。 たとえ星さえ見えない雨雲でも、その上では星々は今夜も輝いてる、必ずね。 何十年もの七難八苦九涙を生きてきた(生かされてきた)のなら、神さまはそれに見合う以上の「神の○○○」を授けてくれているはずです。 そして、ある時、それに気づくと・・・神の使命 天職が始まります。 蓮風先生と出会って、ちょうど1年目の定例会で、そんなとっても大切なことに改めて気づいたのでした。 前世物語 「絶対ダメ」 「もし早く死んじゃったらどうなるのか、見せてください」 「スーッて下の方に落ちていきます。真っ暗です。ずっと上の方に光があるだけです。狭くて深い井戸の底みたいです。誰もいない・・・。死ななければ良かった・・・。後悔しています。あーちゃんは上の方にいて、ここからは声も届きません」 「では、もとの神様の所へ戻ります。そして、あーちゃんに聞いてください。またお母さんの所に生まれ変わってくるの?」 「うん」 「あーちゃんをしっかり抱きしめながら聞いてください。お母さんを見守ってくれる?」 「いいよ」 「どうしたら、あーちゃんを感じられるかなぁ?」 「温かい風があーちゃんだよ」 「本当にお母さんを恨んでないの?」 「大好きだよ」 「ギューッと抱きしめて、そのあーちゃんのエネルギーを持って帰りましょう」 「ちょっと痛い、って言っています」 「神様は何と言っていますか?」 「よく会いに来てくれました」 「私にやっていく力はありますか?」 「辛いけど、がんばりなさい」 「その力が私にありますか?」 「あるからこそ、あーちゃんが生まれたのだよ」 「辛い時、あーちゃんに会いたい時、またここに来てもいいですか?」 「いつでもいいよ、って」 「あーちゃんは何と言っていますか?」 「またダンスしよう、って」 「あーちゃんを抱きしめて、そのあーちゃんのエネルギーを持ったまま、あーちゃんを神様に預けましょう。神様は何と言っていますか?」 「心配するな」 「神様としっかり握手します。あーちゃんをもう一度抱きしめます。あーちゃんに約束しましょう。お母さん、がんばるからね、って。あーちゃんは何と言っていますか?」 「ゆびきりげんまん・・・」

おはようさん 2014.3.1.

雨の週末、しずかに そっと3月がやって来ましたね。 3月と言えば、卒業の季節 かな。 学校の卒業・・・新しい人生への節目、こわがることなんかありませんよ。大丈夫、必ずうまくいくから。 寒かった冬からの卒業 ・・・この冬は特にたくさんの方々が亡くなられた様ですね。新しい春を迎えられたってことは、大丈夫! 元気に生きましょう!ってことです。 親元を離れての卒業・・・子供は独り立ちして、初めて自分の人生を歩み始めます。親は子離れして、自分の人生を再び歩み始めます。共依存の中に愛を入れておくと、やがて腐ります。親も子も、それぞれが自分の愛を育んでいく季節です。 4月が出会いの季節なら、3月は古いものを手放す・古い関係から卒業するのに最適な季節なのですね。 今日の外来でインフルエンザの患者さんが二人来られました。 でも・・・さすがに・・・まだぁ・・・鍼で治しましょう!とは言えません。 だって、普通の内科だと思って受診されているんだからねぇ。 はい、もちろん、普通の内科(そこらへんの「普通の内科」よりもハイレベルやと自負してるけど)的な治療もちゃんとしてます。 インフルエンザ特効薬を出して、脈診&舌診して麻黄湯とか麻黄桂枝湯とかで養生指導して・・・ これに鍼も1本しときましょう、良く効きますよ!って言えるのは・・・来年かなぁ。。。 明日は北辰会の定例会です。ちょうど1年前の3月定例会で入会面談を受けたんだなぁ。。。 あれから1年 ものすごい進化でした。 体表観察術 臓腑経絡学 さまざまな経穴 夢分流打鍼 何より今は外来で毎日30人以上の患者さんに鍼をしています。 一番良かったことは、ひとりの患者さんを診る時間(診察して打鍼や鍼をして)が増えたし、それがとても充実した時間になっていることです。 日本の医療システムでは、ひとりをしっかりと診て治療しても全然、収入にならないことが、忙しくなっただけのスタッフとの見解の相違(要はお金の問題)を生じて、それがどんどん重荷になって酷い疲労→蓮風先生に毎週、督脈の鍼で軽減してもらって生きながらえてる・・・この軋轢からも卒業したいなぁ。 これでええやろうか? と凹むこともしばしばやけど、 これでええんや! って不思議とつかず離れずでフォローしてくれている神さまを信じて、勇んで今日を生きていくわけです。 ダマシタリ、ズルシタリ、ジブンダケトクシタリ・・・なんかせずにいるからしんどいんやけど、 それがあなたの生き方でしょうって天の声はシラッとささやくし、 これが私の生き方よって、閻魔さまの前で大見得切ってやるんだから、 まぁ、 その日が来るまで、がんばって生きましょう・・・かねぇ。 そんなブツブツも3月で卒業!したいものですね。 今年一年、鍼灸と在宅治療の経験値をアップしたら、どこかの医療僻地へ転医して、よろず診療所をしながら、癌のホリスティック・ケアハウスをしたいなっていうのが今の夢です。 癌患者さんたちと散歩して、畑を耕して、料理を作って、謡いや舞をして・・・笑って&笑って 癌を治しちゃう。もちろん毎日、朝夕と鍼もしてね。 うん、宝くじが当たったら、これで生きましょう!(;^^)ヘ.. 前世物語 「今、苦しんでない?」 「すごく楽しいよ。ピョンピョン跳ねています。ママとダンスを踊ろう、って言っています」 「じゃあ、そこで踊ってください」  お母さんの手がゆっくりと動きます。 「本当はこうやって遊びたかったのです」 「そこでいっぱい遊んであげてください」 「すごく喜んでくれています」  先生は神様に尋ねました。 「あーちゃんは今、幸せですか?」  神様が答えました。 「幸せだよ。任せておきなさい」 「私の人生はこれでも順調ですか?」  「順調だよ」 「子供を亡くすことは決まっていたのですか?」 「決まっていた」 「誰が決めたのですか?」 「ずっと前から決まっていた。・・・宇宙が・・・」 「あーちゃんの死から何を学ぶのですか?」 「命の重さです」 「あーちゃんがお母さんを選んだのですか? それともお母さんがあーちゃんを選んだのですか?」  元気な娘が答えました。 「あーちゃんが選んだんだよ」 「なぜお母さんを選んだの?」 「お母さん、頼りないからねぇ」 「お母さん、そんなに頼りないの?」 「でもだいぶん、しっかりしてきたよ」  もう一度、神様に聞きました。 「私は今まで何回生まれ変わりましたか?」 「十六回」 「その中、あーちゃんとは何回一緒の人生を送りましたか?」 「十六回」 「ずっとあーちゃんと一緒なのですか?」 「そうだよ」 「あーちゃん、ずっとお母さんと一緒だったの?」 「知らなかったの、って」  先生は神様にお願いしました。 「今回の人生の目的をクリアーできた、未来の私の姿をちょっと見せてください」 「おばあちゃんになって毛糸を編んでいます。ニコニコしています。子供たちも孫たちもまわりにいます。また次ぎに生まれてくる孫のために何かを編んでいます」 「その未来のあなたから今のあなたに何かアドバイスをもらいましょう」  未来の彼女が答えました。 「何か他のことにエネルギーを注ぎなさい」 「あなたは何をしたの?」 「特別なことではなくって、障害児の子供や親たちと仲良く一緒に時間を過ごしてあげているだけです。それだけでも助けになるのですよ」 「そこにいる孫の中に、あーちゃんはいますか?」 「いる!」 「そのあーちゃんに聞いてください。生まれ変わってきたの?」 「そうだよ、わかった、って言っています」 「なぜ?」 「ママのこと、好きだから」 「未来のあなたに聞いてください。あなたも応援してくれますか?」 「もちろん」 「孫たちにも聞いてください。みんなも応援してくれる?」 「がんばれ! って言ってくれています」 「神様に聞いてください。特別なことじゃなくって、障害児の子供や親たちと仲良く一緒に時間を過ごしてあげる、ただそれだけでいいのですか?」 「積み重ねることが大事なのです」 「あーちゃんに会うために、早く死んでもいいかなぁ?」