2014年3月25日火曜日

おはようさん 2014.3.25.

桜の開花宣言が一斉に聞こえてきた春の日でした。 春やからかなぁ? 肝火上炎して、まるで心を火刑に処したかのようにブチ切れした患者さんも増えました。 顔が真っ赤  せかせか&せかせか  人の話を聞けない自己中で ・・・  腹診しても、全面邪熱の海で・・・ ・・・アキマヘン  こころの病の共通点であり、特徴的でもあるのは「感謝なし」です。 まわりに&自然や宇宙に「感謝」できる人の共通点を挙げてみると・・・ 落ち着いてますね(せかせかの対極) 人の話を聞けます。まわりへの気配りができます。 自分という土台をしっかりと持っているので、周囲に流されません。 風評や多勢に乗っかるイイ子ちゃんではなく、人やものの本質を見抜く眼力があります。 肝火が情熱へと昇華してます。 夢があるから、夢を語れます。 愛があるから、人を信じます。 蓮風先生もこころの病の人たちに「感謝しなさい」と諭されます。 私はこんなに感謝してるのに・・・   毎日いっぱい「ありがとう」と言ってるのに・・・ 口先だけの「ありがとう」は、例え一日10000回唱えても・・・虚空に消えてしまうだけです。 こころの病の人たちは、ホンモノの「ありがとう」を知りません。 きっと ホンモノの「ありがとう」を言ってもらったことがないのでしょう。 そんなホンモノの「ありがとう」を最初に言ってもらえるのは、両親からです。 だから、両親がホンモノの「ありがとう」を知らなかったら、その子はホンモノの「ありがとう」を知らないまま育ってしまいます。 ある意味、(DNAを介さない、社会的な)遺伝ですね。 両親がダメでも次があるさ? 次は友だち その次は恋人 その次の次はパートナー・・・ 例えば、親からホンモノの「ありがとう」を受け継いだ友だちがホンモノの「ありがとう」をくれたら・・・ ホンモノの「ありがとう」に目覚めるかもしれません。 何? それ? わかんな~い! って無視するかもしれません。 大人になればなるほど、今の社会に染まれば染まるほど・・・ホンモノの「ありがとう」は遠ざかってしまいます。 口先だけの「ありがとう」は、お金で換算できます。 損得勘定の上で最も輝きを放ちます。 だから、権力 支配 暴力 恐怖 貧富 涙 ・・・が大好きで、どこからともなく集まってきます。 ホンモノの「ありがとう」は何を生み出すかな? 笑顔 平和 愛 絆 平等 みんな 夢 希望 ・・・ ・・・ 自然 宇宙 風 光  今日 何回 ホンモノの「ありがとう」が言えたかな? 明日 何回 ホンモノの「ありがとう」に出会えるかな? そう思うだけで、明日が待ち遠しくなりますね。 そう、これも小さな 生きがいの創造なのです。 前世物語  この悪魔の誘いをクリアーするには悪魔と戦わないことだね。戦っても勝ち目はないから・・・だって相手は悪魔だからね。こちらが神でも勝てないよ。まぁ、よくて引き分けだろうな。だから、ここでは裏技でクリアーするんだ。つまり自分の中の悪魔を認めちゃうんだよ。悪魔が自分の中にいることを認めちゃう、悪魔の存在を許しちゃう、自分も悪魔になるということを知っておくんだよ。まず共存から始めるんだね。決して悪魔を否定しないんだ。自分の中にもいるのだから、人の中にだって悪魔がいることを認めるんだよ。すると不思議なもので、人の中にいる悪魔の姿が見えてくるんだ。悪魔はとてもシャイなんだよ。神は明るいところで堂々としているけど、悪魔は明るいところや人前が苦手なんだ。他人に見つめられると恥ずかしくて逃げ出しちゃうんだよ。だからイエス様の時も砂漠でひとり、だったろう。他人の中の悪魔が見えたらそれを見つめて、その悪魔の存在を許してあげるんだ。きっとその悪魔は恥ずかしがってどこかへ退散しちゃうからね。今の美子さんはこれを覚えておいた方がいいよ。そのうちきっと役に立つからね」  先生はゆっくりと教えてくれました。 「弱さを強さに変えなさい、これはそういうことなのね」  私は先生に見つめられるのが恥ずかしくて寝返りしました。 「今のは私の中の悪魔だったの? それとも悪魔の私だったの? どっちだっていいわ・・・先生の言う通り、あの悪魔は私の影に住んでいるわ、今だって。今まではずっと上手くやって来たんだわ。顔では笑っていても、やっぱり心の中ではいろんな人を責めていたわね。そうね、平凡な生活って言うけれど、毎日毎日、何かを誰かのせいにして憂さを晴らしてきたような気がするもの。噂話も芸能ゴシップも好きだったものね。自分を忘れるために誰かに責任転嫁をしてきたんだわ。そして、その誰かが見つけられなかった時はイライラしたり眠れなかったりしてたんだわ。そう、さっきの私は先生を責めることによって自分の弱さをカバーしていたんだわ。 『弱さと正直に向き合いなさい。自分を受け入れなさい』  これが自分の中の悪魔を認めて、自分の中に悪魔が住んでいることを許すことなのね。これが自分を愛するということなのだわ。先生は人の中の悪魔も見えてくると言ってるけど、本当かしら。私にはまだまだみたいな気がするけど、でも嫌いな人の背中に乗っかっているイジワルな悪魔が見えたら、なんだかその人を許せるような気もするなぁ。きっとこれが人を愛する入口なのだわね。 『彼のことを責めたりすると、あなた自身が弱さに負けてしまいます』 確かに確かにその通りでした。もうちょっとのところで私は私自身に負けてしまうところでした。でも恐ろしかったなぁ・・・。今日は先生がいたから助かったけれど、他のところでこんな魂の発作が起きたらどうしようかしら・・・とりあえず、お酒は控えめにしなくちゃね。でも、なんだか寂しいなぁ・・・せっかく萩焼のジョッキ、冷たく冷やしてきたのになぁ・・・?」  私はキュッと寝返りし直して先生をにらみました。先生は右手をマリオネットのように動かしながら言いました。 「いやぁ、ちょっと気を抜いた隙に、このハンド君ったら美子さんのまんまるおしりにまで散歩しに行っちゃってたよ。こら! ハンド君、ごめんなさい、しなさい」  先生はそう言うとハンド君の頭をペコッと下げました。私はハンド君の頭を撫でながら言いました。 「いいのよ、Hなハ・ン・ド・君。今度はお姉さんがハンド君を天国に昇らせてあげるからね、楽しみにしていてよ」  私は悪女のキスマークをハンド君のうなじにつけました。もうこれで彼は私のしもべです。私の中の悪魔と天使が一斉に怪しく笑い出しました。