2014年3月19日水曜日

おはようさん 2014.3.18.

ある日の光の前世療法 個人ワークでのお話です。 テーマは「夫との関係がわかる過去生へ」 今生で紆余曲折を経て、ようやく相思相愛の夫と巡り会えた意味と、夫の秀でた才能が世に認められない理由を光さんに尋ねたい方でした。 光さんへの他の質問で・・・小さい頃から姉に辛く当たられる理由もありました。 降りた過去生は・・・ゲタに着物姿の少女でした。丘の上で心地よい風に当たっていました。場所は、長崎。 近所の大の仲良し男の子が今の夫で、いつもその男の子と遊んでいて、「お嫁さんにしてくれる?」「いいよ」と約束したのが子供の時の最も幸せな場面でした。 そして、結婚。男の子が生まれました。その子は今の姉でした。 最も大切な場面は・・・ 夫はどこからかハーモニカをもらってきて、縁側で吹いています。 メロディも歌詞も自己流ですが、とても上手です。 それを聞きつけたポルトガル人に呼ばれて、彼らの館でハーモニカを披露しました。 自己流だけど、とても独創的で、言葉は通じないけれどポルトガル人たちも大笑い&大喜びしてくれました。 そして、夫との関係がわかる場面は・・・ ある朝、彼女は寝坊をしてしまいます。 男の子は外の井戸で顔を洗って、遊びに行こうとしています。 夫が「気をつけていっておいで」と声をかけました。 彼女はまだ寝ています。 しばらくして・・・血だらけになった息子を近所のおじさんが抱きかかえてながら走り込んできました。 彼女の大好きな丘へ向かう道の途中の崖から落ちたのでした。 崖の手前には石垣がありましたが、息子はそれをよじ登って・・・バランスを崩して転落したのでした。 ・・・もう息はありませんでした。 彼女は自分を責めます。ちゃんと起きていたら・・・  いつもあそこへは行ってはダメだと言っていたのに・・・ お葬式が終わって遺骨になって・・・夫は丘の上にお墓を作ろうと言ってくれていますが、彼女は遺骨を手放せず、ずっと家に置いたままでした。 そして、彼女はずっと塞ぎ込んでしまいました。 ある日、彼女は崖の方へと歩いて行きました。そして、崖から飛び降りてしまいました。 遺された夫と娘は深く悲しみました。もう夫はハーモニカを吹きません。 魂となった彼女は、夫の最後の日まで見守ります。 娘がとても気丈になっていて、夫の面倒を看てくれていました。 でも、夫の妻に先立たれた悲しみは癒やされていませんでした。 夫が亡くなって、魂となって、彼女の魂と出会いました。 「今度はもっと長く一緒にいよう」と夫の魂が言いました。 光さんに近づきながら、彼女の人生を振り返ります。 そして、息子の遺骨を前に落ち込み、お墓を作れないでいる彼女の前に、今の彼女を導きました。 「何と声をかけますか?」「・・・ ・・・」 (私の中では、現世の姉がずっとイライラ&怒っているのは、丘の上にお墓を作らないで、遺骨をずっと家に置き続けていることが原因だなって気づいていたので、ここからは滅多にしないリフレイミングをしました) 「(過去生の)彼女に、今のあなたの意識が入ります。そして、どうしますか? 何をしますか?」 「・・・ ・・・」 「夫は何を望んでいますか?」「丘の上にお墓を作って、毎月の命日にお参りすることです」 「では、その通りにしましょう。丘の上にお墓を作って、それからどうなりましたか?」 「私は死なずに、最後まで夫と暮らしました。夫のハーモニカはますます上手になり、その独創的な演奏はとても評判になりました(夫の才能がここで開花したわけです)」 過去生を書き換えたところで、今生の問題が解消するのでしょうか? それはワークを受けられた方の信じる力次第だと思います。 たかがビジョン されどビジョン 過去生の「自責の念でいつまでも遺骨を手放せないでいた。そのために夫の才能を開花させられず、夫に辛く悲しい想いをさせ続けた」ことがわかって・・・「それは昨日までの私の今生。明日からは丘の上にお墓を作って、命日には夫と墓参りを欠かさずに生きて、夫もハーモニカの才能を開花させたハッピーエンドな過去生を生きた私で今生を生きていきます!」と宣言できれば、夫のことも姉のこともきっとブレークスルーしてしまうでしょう。 これを想念の力と言います。 信じるものは救われる ですね。 過去が変われば、未来が変わる。 未来が変われば、過去も変わる。 過去と未来はとても強い絆:バンドで結ばれているのです。 「じゃぁ 今は?」 「今は過去と未来の中にあります。過去も未来も本当はひとつです。そのひとつの顔が今なのです」 ・・・なんて話をグダグダとできる仲間がいれば、楽しいやろうなぁ。。。(;^^)ヘ.. 前世物語 「そんな緊張の連続が充実感になっていたけど、いつ何時、急患が入って来ても対処出来るように自分を縛ってもいたね。だから自然とお酒に手が出なくなったんだよ。脳外科では患者さんの生死を決める判断を極く短時間でしなければならないことが多いんだ。バイタルサイン、つまり生体反応を診て、CTを見て、それだけで手術の適否を決めなければならないことがあるんだよ、その場でね。手術は無理です、はイコール死、だったからね。逆に、手術する、と決めたら、もう突き進むしかないんだ。それは時間との戦いだったよ」 「今の先生の決断力と行動力は、その時に培われたんだわ」  私はひとりで納得しました。 「脳外科で学んだことは、今のこの仕事にとても役立っているよ。脳外科の専門医試験の勉強で脳にはとても詳しくなったからね。三十才を過ぎて、あれだけ受験勉強できたことはやはり自信になっているよ。なにせ頭を傾けたら詰め込んだ知識がこぼれ落ちそうだったからね。あの時、学んだ最先端の脳の知識が下敷きになっているから、今の催眠療法もうまくいくんだよ。  そう、そしてその専門医試験の前後、数年間だったかなぁ、週一回のバイト日に大きな精神科の病院に行かされていたんだ。そこにはアルコール専門病院もあってね。時々、頭を打ったとか言って往診を頼まれたんだ。それが私とアルコール中毒との接点だね。あの頃は正直、なぜ精神科の病院に行かなきゃならないのか、わからなかったよ。脳外科の外来に、やって来るのは精神科に入院している患者さんばかりだからね。午後は精神科の閉鎖病棟に往診に行くこともあったなぁ。カルテを書いていると、患者さんに後ろから急に抱きつかれたこともあったよ。オートロックの鍵を持ってないので、病室に閉じ込められて患者さんたちに取り囲まれたこともあったなぁ。あの経験もそれなりに役に立っていると思うよ。そう言えば、あの病院の庭の桜はとてもきれいだったなぁ。ひがな一日、暇なものだから桜をずっと眺めていたっけ・・・」 「先生、それで精神科のことも知っているのね。私はね、先生がアルコール専門病院とか断酒会のことをよく知っているので、てっきり昔、大酒飲みで体験入院してきたんじゃないのかな? なんて勘ぐっていたんだ。でも安心したわ。ごめんね、先生」  私は先生に向かって、ごめんなさい、をしながら言いました。 「いいんだよ。まぁ、普通は変だと思うよね。それに、もともと体質的にも飲めないから、あの『桜の女神さま』事件で酒の味を覚えきれなかったんだよ」  先生が思い出し笑いをしています。先生は意外とネチネチ、ウジウジもしています。彼が先生になっていなかったら、そしてこんな出会いをしなかったら、彼はきっと立派なストーカーになっていたことでしょう。私の脳裏に、鉄格子の中でいじけている彼の姿が浮かびました。私は悪戯っぽい声で聞きま した。「先生はもう、全然お酒を飲まないの? 美子、先生が付き合ってくれないから寂しいなぁ・・・」 「美子さんが飲め、とおっしゃるなら何でも飲みますよ。例えアブサンの一気飲みでも・・・しちゃうぞ」  先生はホントにやりそうだから・・・こわいです。先生は静かに続けました。