2014年3月23日日曜日

おはようさん 2014.3.22.

今日は休日間の土曜外来でした。 いつも以上にたくさんの患者さんが来られて、終わったのが2時ちかく。 夢分流打鍼も、蓮風先生と労宮繋がりの鍼も、スタッフの協力のおかげで、次第にうまくまわるようになってきています。 もちろん、手抜きも時短も一切なしです。 普通のよろず診療の方もしっかりやっています。 今日は朝8時に診療開始!したので、ぶっ通しで6時間の診療でしたが、やっている最中は疲れ知らずで動けます。 天職とはそういうものだと思います。 前世療法の3大テーマは、人生の目的・天職・ソウルメイト ですが、みなさんにとっての天職とは如何に?  まさか・・・ちょっとの時間で楽して儲かって ローリスク&ハイリターンで・・・とは思ってないですよね。 今日の6時間を振り返ってみて・・・天職とは時間もお金も忘れて、楽しい・嬉しいなんて感情からも解脱して、ただ無念無想で「今」目の前にあるお仕事に集中していけることじゃないかなって思いました。 釣り糸を垂れる  座禅に蝉時雨  剣を構える 花を生ける  茶を点てる  舞を舞う エンドウ豆を誘引する  畑を耕す  仏像を彫る どこにでも天職があります。何でも天職になりますね。 天職を求めても・・・何だかチルチルミチルの青い鳥と同じじゃないですかねぇ。 社会人のニューフェースの皆さんも、 最初の配属先で6年 がんばってみましょう(これっていろんな人生論に出てくるセルフやけど) これは天職ではない。私の天職はもっと別のところにある! なんて言ってると、天職の神さまが怒りますよ。 天職とはもっと真剣なもの。自分の生命を削り、流した血で灯す輝きです。 誰にだって天職はあります。 ただ自分に勝たなければ、天職は見えてこないのです。 前世物語 「よくがんばっています。このまま乗り越えられますよ。ここまでよく乗り越えてますよ。お酒を止めたこの四年間はきっと実りとなって、あなたの人生に還ってくることでしょう。今までは困難にぶつかると、お酒に逃げて乗り越えられなかったけれども、この四年間は白面しらふできちんと乗り越えてきました。その自分を誉めてあげなさいね」 「世の中のアルコール依存症の人は、みんな私みたいなものなのですか? 他の問題もあるのですか?」  指導者が答えました。 「アルコール依存症は心の病気です。あなたのような人がいっぱいいます。今回のあなたは比較的軽い方です。他の病気を併発していませんから。もっとひどい人は、うつ病や薬物依存、拒食症などの病気をアルコールによって引き起こしています」 「あなたの指導者としっかり握手してください。どんな感じですか?」 「あったかいです。これからも私を見守って下さるそうです」  この症例は、アルコール中毒の方々にとっての模範解答のように感じました。「なぜアル中の人生を歩んでいるのか?」の答えのひとつがここに示されています。先生はその答えをこのレポートには書かないように、とあえて指示しました。たくさんのアル中患者さんに気づきをもたらし、アル中という試練をクリアーできる大切なヒントがこの症例の中にあるからだ、と言いました。自分で考えて気づくことが大切なのです。  この方は幸いにして大きな愛で見守られていました。それに気づかれただけでも、きっとこれからは人生がうまくいくことでしょう。 「これはこの方がアルコール中毒から得た個人的な気づきなのです」  私がこのレポートを書いて先生に見せたところ、先生はこの部分に赤線を引きました。 「美子さん、この人は、過去生での師匠の愛、今世での夫の愛と何代も引き継がれてきた大いなる愛にやっと気づいたと思うよ。確かにそれは個人的なことだよ。アル中患者さんの中には家族に見捨てられてしまった人たちも多いからね。夫がアル中の場合はまだ妻が面倒をみてくれるケースがあるけど、逆の場合は悲惨だよね。この人の場合は稀なケースだとも言えるよ。だから個人的な、だね。  でも私は思うんだ。すべてのアル中患者さんのまわりに、よくよく探したら、この夫にあたる役目の方が必ずいるんじゃないのかな? アル中は魂にとって、学びのための大きな試練なんだろう。その気づきのひとつが大きな愛に守られていることだとしたら、誰かが愛してくれているはずなんだ。それは夫婦、親子、友人・・・いろいろ考えられるけど、ともかくアル中の自分の心を静めて、自分の中心に立って、まわりをゆっくりと見廻してみたら、きっと誰かが愛してくれていると思うよ。そんなアリ地獄のように助かる術すべはない試練なんか、いくら意地悪な神さまでも人生計画に入れはしないよ」  今日の私はちょっと意地っ張りです。負けず嫌いでは先生の上を行きますから。 「じゃあ先生、教えて。自分を愛せないと人を愛せない、と言うでしょう。人を愛せないと人から愛されない、とも言うでしょう。だったら自分を愛せない人は人から愛されないですよね。ところでアル中の人は自分を愛しているのかしら?」