2014年3月20日木曜日

おはようさん 2014.3.20.

今日の藤本漢祥院にて・・・ 光の前世療法を受けられた乳癌の肝とリンパ節転移の患者さんを蓮風先生に診て頂いています。 京都の某病院の免疫療法(自費の超高額治療だとか)も受けられているのですが、そこでの乳癌マーカーの結果が、その免疫療法の成績の中で断トツの改善を見せているそうです。 免疫療法だけのグループよりも断トツに改善しているということは、すなわち蓮風先生の鍼の効果がすばらしいということになります。 「免疫療法と鍼治療の併用は相乗作用を生み出す」という仮設も成り立ちますね。 比較試験として、さらに数名の免疫療法の癌患者さんが蓮風先生の鍼を受けてくださったら・・・医学論文として発表できるのになぁ。。。 以前にも書きましたが、癌治療に鍼で真摯に立ち向かっている鍼灸師はまだほとんどいません。 ホスピスや癌センターに鍼灸部門が入っていても、やっているのは痛みや凝りの治療だけです。 手術・化学療法・放射線療法と肩を並べて鍼治療も入れるべきなのに、まだまだ集学的癌治療には鍼を入れてもらえないのが現状です。 確かに鍼は術者の腕が大きくものを言います。 古典を読みあさったりする勉強もとても大切ですが、何より術者の手・感性が鍼を生かします。 術者の手と感性が鍼の成否を決める・・・その差は 月とすっぽん な違いです。 外科的手術も術者の手と感性が大きく結果を左右しますが、鍼ほどではありません。 外科の名医は「神の手」と賞賛するなら、鍼の名手は「神王の手」と崇めなければならないでしょう。 ただ、ここに・・・鍼が手術などの外科治療と同じように扱われなかった落とし穴があります。 そう、名医が極めて少ないのです。 それは外科医だって同じことなのですが、「神の手」を持たない外科医たちも一生懸命に「治そう」とメスを握っているところが「神王の手」を持たない鍼灸師たちと違うところなのです。 普通の鍼灸師たちは、すぐに儲かる肩こり鍼・腰痛鍼に走ってしまいます。モチベーションがそのレベルで満足して止まってしまいます。患者さんたちも鍼はそんなもんだと思ってしまっています。 外科医はそうはいきません。手術の下手な外科医の末路は・・・哀れなものです。 私も毎日、鍼を施術していて「鍼は外科だ」とつくづく思っています。 外科と鍼は同じルーツだと思います。 外科は血を扱い、鍼は氣を扱います。 だから、本来は互角・・・右手・左手のようなものです。 それが今は・・・まるでシオマネキです。 在宅医療の中で、鍼灸師が在宅患者さんに往診するケースが増えています。でも、それは肩こり腰痛鍼灸の延長線上の・・・金儲け鍼灸がほとんどです。 在宅の癌患者さんに癌治療と目的として往診施術している鍼灸師なんて・・・まだいないでしょう。 でも、本当は鍼には癌治療をする力があります。 だから、鍼灸師たちも癌治療に向き合って、そのための研鑽をして、少しでも感性を磨いていかなければ、いつまでたっても「おまけ医療」のままです。 それじゃぁ 岐伯はいつまでも泣いてますよ。 こころ改め さぁ 立ち上がれ 鍼灸師たちよ! 前世物語 美子レポート   アルコール依存症  昔々、甲府の梅里にゲンタという青年がいました。彼は十八の時に、医学の勉強をするために町へ出て行きました。  「はや」という診療所に着きました。中では白い服を着た先生が忙しそうにしていました。ちょんまげが揺れています。患者さんたちから、じん先生と呼ばれていました。先生は「今の父」です。  じん先生はゲンタに医学をしっかりと教えてくれました。とても優しくて、本当の父みたいでした。ゲンタはいつも「先生の力になりたい」と思って勉強していました。  ある時、先生が「自分の娘を嫁にもらってくれ」と言いました。ゲンタはとても幸せでした。妻の名は「しず」と言いました。「今の娘」です。じん先生とゲンタ夫婦は仲良く暮らしました。仕事も順調でした。  ある時、ゲンタはミスをして難産の母子を死なせてしまいました。その赤ん坊が「今の息子」です。赤ん坊はゲンタをとても恨みました。彼が失敗しなければ愛情あふれる母親と生きられるはずだったのに、その運命が閉ざされてしまった、と赤ん坊は思っていました。赤ん坊は憎しみを持って生まれ変わって来ました。赤ん坊の心が伝わります。「今度はいっぱい愛して欲しいから。死んだ母親に代わって、あなたに愛して欲しいから」  それからというもの、ゲンタは酒浸りになりました。来る日も来る日もお酒ばかり飲んでいて、医者の仕事をしなくなりました。  ゲンタは梅里の実家に帰りました。母親一人が働きました。彼と父親は毎日お酒を飲んではケンカをして、いがみ合っていました。  ゲンタの心がお酒で狂っていきます。三十三歳の時、彼は父を殺しました。そして自らもノドに釘を刺して死にました。ゲンタは思いました。 「これで酒から逃げられるさ」  先生はゲンタの魂に尋ねました。 「死んだ時に、何か決心したことはありますか?」  ゲンタの魂が答えました。 「もう二度とお酒は飲みません」 「それからどうなりましたか?」 「どんどん空にあがって行きます。雲の上で少し横になって休みます。それから私を指導してくれる女性が近づいて来ました」 「その人は何と言っていますか?」  彼の魂が答えました。 「今までの人生の反省をしています。まず、ミスをきっかけにお酒を飲みはじめたことです。お酒に逃げるのではなく、あれを基にしてもっと偉大な医者になるはずでした。でも自分の弱さに負けてしまいました。もっと医学を勉強すべきでした。自信過剰になっていました」  指導者が続けました。