2014年3月7日金曜日

おはようさん 2014.3.7.

今日も8時から診察して、鍼をして、のノンストップ診療が1時まで続きました。 いつもはヘトヘトになるのですが、今日は元気が残っていました。 昨日の午後、藤本蓮風先生に鍼をしていただいたからかな? ここ3週間は督脈への鍼で、これがとっても楽になるのです。 だから、昨日も督脈を所望・・・でしたが・・・ これまでは実証だったが、今日は虚証だから、督脈は危ない、とダメ出しされて、左天枢への鍼をしていただきました。 はい、確かに昨日は最悪に疲れてました。心身共にド疲労状態で。 虚証と言われた時に、なるほどなぁと思いました。 天枢への鍼はとても良く効きました。今朝はだいぶ元気を取り戻していました。 でもね、今日を元気に過ごせたのは、それだけじゃないってことに気づきました。 それは・・・なぜか今日は「感謝を忘れた患者さん」たちが少なかったのです。 患者さんに感謝してくれ!なんて思ってませんが、感謝を忘れた人たちはあいさつも忘れてます。 感謝できる人はあいさつもできます。 同じ自律神経失調症でも、感謝できる人は治ります。 (感謝を忘れた人たちは、薬で症状を抑え込むことはできても、根治できません) さまざまな神経症でも同じです。 私が紹介して蓮風先生に診て頂いている神経症の患者さんは、蓮風先生に「感謝が足りない」と諭されてもプイと横を向いてしまうそうです。これでは治りませんよね。 感謝を忘れた患者さんたちは、いつもイライラしています。 そして、とっても自己中です。 毎日診ていると、5才前後の幼児性が暴走しているのがわかります。 感謝できる患者さんは、鍼も良く効きます。 どんなに重症でも、難病でも、悪性でも、感謝できる人には「治るよ」って言ってあげられます。 (感謝を忘れた患者さんたちに「いつ治る?」と聞かれたら「そのうち治るでしょう」です。(そのこころは・・・アンタが感謝するこころを取り戻したらネ) 感謝ができる人は、素直です。 表面的に多少いじけていても、根は素直です。 だから、感謝できる。あいさつもできる。 あいさつできれば、笑顔になれます。 笑顔は最高の万能薬です。 さぁ、明日は笑顔であいさつしてくれる患者さんが多かったらいいなぁ・・・土曜日やし(;^^)ヘ.. 前世物語 「スイスです」 「年代は何年ですか?」 「1836年です」 「そこは何という町ですか?」 「ジュネーブです」  先生が時を進めました。 「それから、どうしていますか?」 「私は町の人たちに謝りました。でも、叩いた子供の目の前で引き倒されて蹴られ続けました。今日はなかなか赦してもらえません。私は悪いとは思いながらも心のどこかでは、また盗みをしなくてはいけない、と思っています。私には盗癖があるみたいです。町のみんなは前からそれを知っているみたいです。だから話も聞いてもらえずに打ちのめされたのです。ずっとこんな人生だったような気がします」  彼女が溜息をつきました。先生は大きく時を戻しました。 「リンキンさんの人生で、一番最初に物を盗んだ場面に戻ってください」 「六歳です。友だちと輪になって遊んでいる時に、大人の人が置いていた洋服から財布を盗みました」  彼女の嗄しわがれ声が治りました。 「なぜ財布を盗んだの?」 「家が貧しかったから。ひもじい思いをしてたから」 「それはうまくいったの?」 「はい、そのお金でパンを買いました。でもそれがお母さんにばれて、そのお金を取り上げられて、それ以来、お小遣いをもらえなくなりました。あの時から盗まないと食べていけなくなりました」 「それはどんなお母さんですか?」 「とっても恐いんです。黒い目で睨みつけるんです」 「そのお母さんは、今のあなたが知っている人ですか?」  彼女は悲しそうに答えました。 「今の母親です」 「お父さんはいるの?」 「どこかに出稼ぎ行ってしまったみたいです。もう帰って来ないかもしれません」  先生は、お父さんはどんな人か、今の誰か、を確かめに戻りました。 「お父さんとの一番楽しかった思い出の場面に戻ってください。あなたはいくつになって、何をしていますか?」 「お父さんと草原で、おもちゃの飛行機を飛ばして遊んでいます。五歳くらいの時かなぁ。お父さんの髪はゴールドがかった茶色で目はブルーです。ニコニコしています」 「お父さんは好きですか?」 「はい。お父さんはとっても優しいです」 「そのお父さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「はい、主人のような気がします。家のお父さんです」  彼女は黙り込んでしまいました。先生は彼女の主題に時を移しました。 「ではリンキンさんの人生で、人が怖い原因が最もよくわかる場面に移ってください。あなたはいくつになって、何をしていますか?」  彼女は大きく溜息をついてからボソボソと答えました。