2014年4月30日水曜日

おはようさん 2014.4.30.

今日で4月も終わりです。 みなさんも春を楽しみましたか? 寒かった冬をじっと耐えてきた花々が見事に咲く姿に、新しい元気をもらいました。 新入生の初々しい姿に、新しいヤル気をもらいました。 お日さまがどんどん早起きになって、眩しく輝いている姿に、新しい生命の輝きをもらいました。 4月はスタートの季節です。 みなさんは何を始めましたか? 4月に何かを始めれば、年末12月に貧乏暇なし&パートナーなしのぼっち飯でも、な~んとなく良い年やったなぁって自己満足できます。 例え、それが続いていなくてもね、何かを始めたというエネルギーはちゃんと良き思い出として今年を彩ってくれますからね。 明日から5月やん、もう間に合わへんやん? いえいえ、大丈夫ですよ。 そういう方は旧暦換算にすればええだけです。 旧暦では今日は4月2日! ほら まだ26日もあるじゃないの(*^^)v 語学を始めていい。習い事に通い始めてもいい。資格にチャレンジしてもいい。 ライフスタイルを変えてみてもいいよね。 簡単なところでは、早起きさん。 歳を取ったら月日の移りゆくのが早い、と言います。 それはね、歳を取ると、新しい何かを始めるのをやめてしまうからです。 時間の流れ、月日の移ろいの早さは、その充実度で感じ方がコロッと変わってきます。 何かを始める、四苦八苦する、がんばる、うれしい、悔しい、工夫する、考える&考える・・・ 充実した時間、月日を過ごしていると、あっという間に時が流れていきます。 でも、その時の中にはものすごく濃厚な自分の生きざまが映り込んでいます。 まさしく色即是空 空即是色 です。 何もしないまま過ぎ去っていった時の中には・・・何もありません。無です。 わたしは誰? なぜ生きてるの? です。 生きがいを創りたいのなら、何かを始めましょう。 自分らしく生きたいのなら、何かを始めましょう。 魂を輝かせたいのなら・・・ほら、手の届くところに始めるべき何かが転がっているはずですよ。 前世物語  ただ極く稀に完全に知恵を否定しているにもかかわらず、心が大きく開かれている人が現れることがあるんだ。知恵の微塵もないから善悪、喜怒哀楽の感情さえないだろう。あるのはエネルギーゲーム、すなわち強いものが勝つというゲームの中で味わえる自己存在の確認、在るという実感だけなんだ。  厳密に言えば、光のもとへと帰るのに必要なのは心が開かれることであって、知恵の有無は関係しないんだ。だから、知恵を否定した心開かれし者はすんなりと光の中心へと入ることが出来るんだ。光の中心へコンタクト出来れば、全知全能の神さまの化身となることだって容易だよ。するとどうなると思う? 神さまがエネルギーゲームを始めるんだ。全知全能のエネルギーを使ってね。神々の黄昏・・・の再演だね。  でも心配ないよ。そんな人はめったに出て来やしないからね。そもそも普通に生活している人がそうなったら精神的にはかなり不安定な状態が持続するから、自分の心が大きく開かれていることを自覚する機会はそれほどないはずだよ。だから、自分に備わっている力の使いようはとてもわからないだろう。それにかなり心がクールでないと、コンタクトした神さまを自分のエネルギーゲームに引き入れられないからね。  神さまの技を使い切るには、心が鏡のように静かであることが必要なんだ。波ひとつない湖は月と星々を美しく幻想的に映しだすだろう。神さまのも同じだよ。心に乱れがあると、つまり波紋ひとつでさえ神さまの技に乱れを生じさせてしまうんだ。神さまに近いほど、神さまからのより大きなエネルギーを自分の心に受けとめることになるんだ。心が無限に広く、しかも静かに開かれていれば、神さまの技を思う存分使いこなすことが出来るだろう。しかし心に乱れが生じると心の中で神さまのエネルギーが乱反射して、たちどころに己を焼き滅ぼしてしまうだろうね。だから・・・」  膝のカップがプルプルと震えています。先生はカップのふちを撫でながら言いました。 「まぁ、心配しないでいいんだよ。二元性のこの世の中ではそんな偉人は現れないからね、たぶん・・・」  先生はイスを蹴って私の正面に戻ると魔法を解いてくれました。 「じゃあ、やっぱり過去生の能力や才能は持って帰りにくいのですか?」  私はカップに気を取られていて、実は話がよくわかっていませんでした。 「さっきのは神さまの技についての話だったんだよ。普通はそこまでの才能や能力は求めていないだろう。神さまにお願いする時でも、神さまの力を貸してください、とは言うけど、神さまの力をそのままください、とは言わないよね。そこまで言うと何となく危ない気がするだろう。それこそバチが当たるってね。先程の話はそのバチの話だね。  普通の人が求めている最高の才能や能力とは、心がそれほど開かれていない、心の迷いがいっぱいある中での『神の技に近いもの』なんだよ。もちろん限りなく神の技に近いものを求めているのだけど、悲しいかな、似ているけど似ていないもののレベルなんだよ。  作家にしても画家にしても音楽家にしても、彼らは人生のどこかで必ず光に照らされ神さまに触れているんだ。本人にその自覚がなければ、絵が得意、音楽が得意というだけで終わってしまうけれど、その自覚があれば心の中に光や神さまの残像が焼き付いてしまうのだね。すると、それを如何に具現化するかということが彼らの残りの人生のテーマとなってしまうんだ。光や神さまに触れる度にスランプに陥るのは、前より光や神さまがはっきりと見えるようになったからなんだよ。今までの作品ではまるでダメだ・・・となってしまうんだね。そして急に作風がガラリと変わってしまうことだってあるよね。 歴史に名を残した芸術家は、心が開いて眩しい光をしっかりと見据えることが出来た人だったのだろうね。彼らも初めは瞬間的なコンタクトしか出来なかったけれど、光を求め続け、美と愛を描き続けているうちにコンタクトも断続的になっていったのだろう。彼らの才能や能力がピークを迎えた時、彼らの心の光の残像はきっと生きている残像になっていたと思うよ。それはまるで神さまが乗り移ったように創られたことだろう。その芸術家の最高の心の目を通して見た光の姿なのだから・・・」  先生は今、私の肉体を介して魂の美を見つめている・・・フッとそう感じました。すると不思議に身体全体がとてもリラックスしていくのがわかりました。

2014年4月29日火曜日

おはようさん 2014.4.29.

今日は昭和の日でした。 昭和を24年間生きてきたけれど、気がつけば、平成を生きてる方が長くなってました。 昭和の頃の良きことがどんどん消え去り、壊されて、忘れられていきます。 愛し方も、人づきあいも、こころの持ちようも、大きく形を変えてしまったけれど、 誰かを恋しく想う気持ちは、人を温かく思う気持ちは変わっていないなって思います。 昭和って、「一生懸命」だったよなぁ。 一生懸命に働いて、 一生懸命に勉強して、 一生懸命に子育てして。 何でも一生懸命、誰もが一生懸命だったよなぁ。 平成ってどうだろう? 「うまく」とか「上手に」とか・・・かなぁ。 上手に働いて、 上手に勉強して、 上手に子育てして、 上手に老後を生きて。 何でもうまくやったもん勝ち、 誰もがうまくやろうと・・・足の引っ張りあいをしてる。 そして「競争と破壊」に疲れ切った私たち。 それでも明日も生きていかねばならない私たち。 昭和って、何処にでも、誰にでも、希望がありました。 一生懸命にがんばっていたら、きっと幸せになれるって信じる力がありました。 平成の今、希望はどこにあるのかしらむ? 誰が希望をひとりじめしてるの? 平成もそろそろ終わるかもしれないけれど、 次の時代はどうなるんやろうなぁ? 願わくば、また、誰もが一生懸命に生きている時代になって欲しいなぁ。 誰もが希望を抱いていて、国家がその希望を叶える力を持っている時代になって欲しいなぁ。 みんなと愛し合い、信じ合い、幸せを分かちあえる時代に、 勝者も悪者もいないポニョの時代になって欲しいなぁ。 昭和の日の夜の妄想でした。 前世物語 「自分の過去生の中で最もその能力や才能を持っていた時代に降りて、昔の自分からその能力や才能を直接伝授していただく、というのはいい発想だと思います。元々は同じ自分なのですから、例え一子相伝の奥義であっても教えてくれそうですからね。でもこんなこと、思いついても誰も実際にはやってみないですよ、先生以外はね」  先生はうれしそうに頷きました。でも、ちょっとシドロモドロです。何がそんなに嬉しいのでしょう・・・? 「最高の能力や才能を今の自分の中に持って帰ってきたという確信が少しでも心の中に芽生えれば、後は自己暗示を繰り返すことによって、その確信が希望と自信を呼び覚ますことが出来ると思うよ。そしてこれはとても強力なイメージ療法になるんだ。スランプが劇的に治る可能性があるよ。人生の目的に気づくことに比べたら、スランプのきっかけなんか大したものではないからね」 「でも先生、果たしてイメージ療法的な効果だけなのでしょうか? 本当に過去生から能力や才能は持ち帰れないのでしょうか?」  先生はカップをもて遊んでいます。その何気ない手つきが悪女には刺激的です。 「患者さんが最高の能力や才能を伝授していただいた過去生を信じているかぎり、彼らの持つ潜在能力は無限大に発揮されると思うんだ。過去生の力を今、実現出来ていると無条件に信じれるということは、心が大きく開かれている証拠だからね。それは大いなるものと繋がるための必要条件でもあるんだよ。大いなるものと強く繋がっていれば、この世では何でも可能だろうね。だって大いなるもの、この際、神さまと言い換えると、たいていの神さまは全能だからね。人間には遠く及ばない全ての能力があるらしいから、そんな神さまと強く繋がることが出来れば、もう恐いものなしになると思うよ。もっともその神さまの能力を制御出来る知恵が備わっているかどうかがキーポイントだけどね。昔から人間は何度も神さまを怒らせてきただろう。その度に大地震や火災で痛い目にあってきたからね。もっと知恵があれば・・・と悔いてきた歴史を見ていると、神さまに触れることと知恵を深めることが相対している間はいいけれど、完全に知恵を否定し得た心開かれし者が現れた時、神々の力は具現化され、天使は歓喜のラッパを鳴り響かせるのだろうね」 「先生、それってヨハネの黙示録じゃないの? やめてよ、冗談は・・・本当に危ない預言者みたいじゃないの」  先生はまじめな顔をしてカップを見つめています。私も何だか恐くなってカップを見つめました。先生が不意に私の組んだ膝の上にカップを置きました。見事な瞬間催眠、いえこれは魔法です。私はもう身動きできなくなりました。 「そんなに心配しなくていいよ、大丈夫だよ。ルチフェル堕天使を創ったりはしないからね。もっともこんなに可愛い小悪魔は大歓迎だけど・・・」  先生は私の横に廻りました。私は思わず腹筋に力を入れました。小悪魔は意地っ張りです。サタンさまに醜悪の美などをお見せするわけにはまいりません。でも、私のふくらはぎが笑っています。 「過去生から持ち帰れる能力や才能は、その患者さんの心の開き具合に左右されるのだよ。ワークを見ているとわかるけど、心を強く閉ざしている人は過去生から光のもとへは戻れないよね。過去生で死んで魂となった後、上を見ても真っ暗な闇だけしか見えないシチュエーションに陥ってしまうだろう。でも上手に誘導していけば、なんとか真っ暗な宇宙の中にひとつくらいは星が見えるところまで行けるんだ。あれは閉じた心に開いていた針穴から漏れ出て来た光を見ているのだよ。星に入って・・・ということは、その針穴から光のもとへと抜け出して・・・ということなんだね。どうやら心が閉じた人ほど光を見つけにくくなるし、光とコンタクトしにくくなるみたいだよ。  反対に心が開かれている人にはいきなり、大きな光、眩しい光・・・が見えるんだ。こういう人は光からのメッセージを受け取りやすいし、もちろん過去生での能力や才能を持ち帰りやすいんだ。  ここで心の開き具合と知恵の深さの関係がどうなっているのか? が問題なのだけど、ほとんどの人たちは正の相関関係にあると思うよ。心が開いている人ほど知恵も深い、ということだね。知恵を深めるには心が開かれていることが必要だからね。知恵というのは気づきの集合体みたいなものだけど、気づきは心が開いていないとつかめないものだから、知恵には心の開放が必要なんだよ。  では逆はどうだろうね。心が閉じている人は知恵を深められないのだろうか? ほとんどの人の場合、答えはイエスだね。この世の中だけではなく、いつの世の中を見てもそんな人ばかりだからね。あのギリシャでさえソクラテスを殺しただろう。無知を知ることで初めて知恵の道に立てることがわかった人は極く少数だったんだ。あの時代はこの世に比べると・・・いやいや、今を生きるためにはこれは禁句だったね。

おはようさん 2014.4.28.

朝8時 外来開始!で待合をのぞくと、 いつもの顔ぶれがニコニコ顔でおしゃべりしているのを見て、 ほんま のどかやなぁ ほのぼのやなぁ ええなぁ 幸せやなぁ と思いました。 もちろん病気を治す医院ですが、患者さんを笑顔にしたいとずっと思ってきて、 今朝、ふっと 願いが叶ってるんだ、と気づきました。 よろず診療の西洋医学をやってきて、 こころの治療もやってきて、 漢方治療もやってきて、 鍼灸治療も始めて、 やっとここまでたどりついたんだよなぁ。 なんだかすごくホッとした、満たされた良い気持ちになった朝でした。 まるで宮崎駿監督の世界やな。 このままトトロの世界にでも、コクリコ坂の世界にでも、ポニョの世界にでも入っていけそうな我が医院です。 日本人でジブリな世界が大好きな人ってどれくらいいるのかしら? ハリウッドな勧善懲悪 信賞必罰 ♪ 映画を盛り上げるために 簡単に命が捨てられていく ♪ な映画が大好きな人も多いよなぁ。 デジタルな世界は便利やし、それでお仕事や道楽がうんと楽になっているのはわかっているから、無下に否定はしないけれど。 でもね、あんまりデジタルに溺れると、なんだか感情も恋も幸せも、愛も魂までもがデジタル化されてしまいそう。 そんな怖さの鬱積を解消するために、時々無性にジブリな映画を観たくなるのかもしれないね。 医療の世界もどんどんデジタル化に飲み込まれています。 人間のアナログで直感的な診断&治療よりもコンピューター診断が尊ばれる近未来です。 ひとりひとりの患者さんの笑顔なんかよりも、効率化&採算性が優先されるデジタル・エコノミーな明日です。 デジタル写真がフィルム写真を蹂躙席巻していった昨日を振り返れば、デジタルな明日のなんたるものかが見えてきます。 それでもね、人はやっぱり、特に日本人はね、ジブリなアナログな世界もなくちゃぁ 笑顔になれないんだよって思います。 幸せはデジタルで作れるかもしれないけれど、デジタルな笑顔は・・・やっぱり嫌だな。 手塚治虫さんはロボットが人類の敵になるかも、と危惧してました。 キューブリックさんはコンピューターが人類の敵になるかも、と危惧してました。 そして今、デジタルが人類を支配してしまいました。 ジブリの世界はザイオンなのかも・・・しれませんね。 前世物語  大人の女は観音さまです。良い男を手のひらに載せて自由に遊ばせることが出来ます。男はどこまで行っても観音さまの手中にあります。いつも観音さまの慈悲の心に守られています。良い男はそれに心根の優しさで答えるのです。愛から性や親子関係などの世俗的な要因をどんどん剥ぎ取って、純化された愛の真理に触れることも必要です。でも、男女の性を持った愛の姿とは何か、を探求することも必要なのです。そうでなければ哲学はこの世から乖離してしまいます。  今の私にはこんな愚直な先生を心の中に受け入れるだけの余裕が十分あります。これは純粋な愛ではありません。先生の何気ない言葉に身体がほとぼることもあります。女と男であるからこそ味わえる愛の媚薬なのです。身体がなければ決して飲むことの出来ない怪しい艶酒えんしゅなのです。肉体を持って生きる意味とは、意外とこんなところにあるのかもしれません。 「これ、悪いけど洗濯にまわしといて」  先生が私の手からタオルケットを奪い取ると看護婦さんの方へ持っていきました。 「先生、またおしっこ、漏らしちゃったんでしょう」 「はい、ごめんなさい。年取るとどうも締まりが悪くなっちゃって」  先生と看護婦さんたちの楽しそうな会話が聞こえてきます。弾んだ声がいつも私を元気づけてくれます。私のデスクの上に、ちゃんとお茶が用意してありました。アールグレイの香りが私を誘います。私はイスの上で大きく背伸びをしました。背筋を伸ばして、足を組んで、ゆっくりとお茶をいただきました。先生がカップ片手に戻ってきました。まるでタイミングを計ったようです。私はわざと組んだ足を先生の方へ向けました。先生の視線が右往左往しています。これで形勢逆転です。 「鏡の神様、ありがとう。大正解だわ」  今朝、出がけに私はどのスカートにするか、鏡の前で迷っていました。ちょっとタイトで短めのスカートを合わせた時、鏡がキラッと光ったのです。 「美味しいお茶を入れてくださってありがとうござます、先生。一緒に飲みましょうよ、ここにお座りになって。そうだ、さっきのワークでいくつか質問があるのですが、教えていただけますか?」  大人の女は悪女です。私は先生をちょつぴり斜め前のスペシャルシートに座らせました。 「ほら、先生、恥ずかしがっちゃダメよ。大人の男はまず涼しげな目でジッと見つめてからエスプリの効いたセリフを返すものよ」  私の心の中でMデートリッヒが囁きました。 「そうだね、今日のワークは面白いところがたくさんあったね。でも、それがたくさんわかるということは美子さんも目が肥えてきたね。私もやりがいがあるというものだ」  先生はまだまだGクーパーにはなれません。私は悪魔の微笑みのまま質問しました。 「過去生での能力や才能を今に持って帰ることが出来るのですか?」 「具体的にそういう誘導をやった症例は少ないし、その結果もすぐにわかるとは限らないものだから、まだはっきりとコマーシャルは出来ないけど、かなり好い線をいくのじゃないか、と期待している分野なんだ。音楽や絵画等の芸術やスポーツでのスランプ脱出には即効的な効果が期待できると思うよ。一種のポジティブなイメージトレーニングだからね、かなり強力だけど」  先生はニコニコしながら話し続けました。時折、視線が私の腿にそっと触れていきます。私は足を組みかえながら尋ねました。

2014年4月27日日曜日

おはようさん 2014.4.27.

ベランダではチューリップさんたちに引き続いて、フリージアさんたちが満開になりました。 甘い春の香りにうっとりしてしまいます。 !!! 今年は何かが違う・・・そう、例年ならアブラムシがいっぱい寄っているのに、今年はどの花にもいません。 気候のせいかしら? そう言えば、至る所で深海魚さんたちが水揚げされていますね。 鯨やイルカさんたちの狂気は潜水艦の超強力ソナーのせいだ、とやっとUSA海軍も認めたそうですが、今回の深海魚騒動はもっと深い海の中での話だから、よくわかりません。 機会があったら、光との対話の最中にコソッと聞いちゃおうかしら。 だれしも思うのは、大地震の前兆ですよね。 でも何かもっと「想定外」の・・・ええええっ というようなことの前兆だったら。。。 果たして何でしょうねぇ?? 元々、引きこもりがち(友人少なし)な若者が就活に失敗して以来、家から外へ出ない、食事の時だけ部屋から出てくるけど、あとはずっと自室に閉じこもったきりで・・・と両親が代理診察に来られました。 病院には来ない、薬も飲まない、カウンセリングにも行かない。 蓮風先生の鍼は? 行かない。 往診したとしても、多分、部屋から出てこないとのことだしなぁ。 う~~ん どないしたらええのや?? 先日、また相談に来られて・・・「食事に薬を混ぜようかと・・」 それは絶対にダメだと止めました。 今は食事の時だけ部屋から出てきますが、食事に一服盛ったことがバレたら(必ずバレます)、引きこもりが最終段階に入ってしまいますから。 実は両親が光の前世療法を受けるという手が残っているのですが、このご両親からまだ一度も前世療法の話が出てこないので、提案は控えています。 2回、ご両親にお会いして、このご両親にもいささかの問題があることは分かっています。 ただ、両親が薬を飲むほどではない、普通にどこにでもおられる両親の範疇なのです。 多分、自称スピリチュアルカウンセラーの方たちなら、両親のこころを支配しに行くでしょう。 宗教家たちも同じですね。カルマや地獄などを持ち出してきて、がんじがらめにしてしまいます。 それで治る・・・問題が改善して、この若者が再び就活に奔走できるまでに回復するのなら、それもいいでしょう。 しかし、世の中を見れば、宗教やスピリチュアルでも、もちろん薬でも、引きこもりやニートのほとんどが回復しないのは明らかです。 「困ったときの神頼み」 光との対話はまさしくそんな「神頼み」です。 「子供の引きこもり」がメインテーマだとしたら、 過去生へ降りるテーマは「子供の引きこもりが治るための過去生へ」「子供の引きこもりの意味がわかる過去生へ」「子供の引きこもりの原因がわかる過去生へ」のどれかになるでしょう。 もちろん、ワークを受けられるのは両親のどちらかです(本人は来ませんからね)。 光との対話で光さんに質問することは・・・ 「子供の引きこもりの治し方」 それも詳しく・・・例えば、食事は? 日課は? まずやるべきことは? 運動は? 本は? 最適な色は? 方向は? などなど そんなん占いじゃん?? ですか・・・そやけど、何かを信じて、何かにすがって、何かを始めないと、何も変わりませんよね。 赤いものを食べなさいと言われれば、人参やトマト、赤ピーマン、スイカを毎日の食事に入れる。 早起きしなさいと言われれば、7時→6時→5時と家族ぐるみで起床時間を早めていく。 毎日、散歩しなさいと言われれば、毎朝、毎夕、どうや、歩きにいかんか?と声をかけ続けてみる。 青が良いと言われれば、タオルを青にする。シーツを青にする。パンツを青にする。 北が良いと言われれば、縁起をかつぐように家族ぐるみで北を意識する。北の方に美味い店があると聞けば、子供も誘ってみるとかね。 こういう些細な、そしてバカげてることが何かを始めるってことなのです。 この症例さん、ご家族が初診された時からずっと光さんに答えを預けていましたが、今夜、やっと銀河通信で答えが返ってきたわけです。 きっとご家族もどこからか「前世療法」の話に触れられると思います。そこでピーンと来るか、無視するか?  楽しみにして、待っています。 前世物語  こればかりは先生に聞くわけにはいきません。私は結跏趺坐になって瞑想を始めました。心が静まっていきます。静寂の中にアグネスの目が浮かんできました。私は目の中に吸い込まれていきます。そして、私がアグネスの目になっていました。私は私をじっと見つめています。私の日輪草のような黄色のオーラが輝いて見えています。あっ・・・ 私の目が光で満たされました。私にはわかりました。アイツの幸せが私を包み込んだ瞬間です。その時から私は黄金色に輝いていました。色褪せることなく、いえ、むしろ齢よわいを重ねるにつれて目のくらむような輝きを発するようになりました。それは私自身のオーラも輝きを増していったからでした。  他人から頂いた幸せはその人のオーラに働きます。オーラに欠損や傷みがある人には補強材、修復材として幸せは消費されますが、オーラが正常に機能している人には幸せはオーラに溶け込んでエネルギーの増幅剤として働くのです。幸せが普通のエネルギーに変換される時には、質量×光速の二乗の法則が成り立ちます。ちっぽけな幸せでも、とても大きなエネルギーを生みだすのです。アイツは自分の一生分の幸せをプレゼントしてくれました。幸せは愛や美と等価交換されます。アイツの幸せは愛と美に変換されて私を守っていてくれたのです。アイツの幸せが底をついたから、あの悲しみがやって来たのではありません。だってこうやって瞑想していると、自分のオーラが昔以上に黄金色に輝いているのが見えますから。きっとあれも私の人生の計画のひとつだったのでしょう。  私の静まった心の奥底から湧き出でてきたイメージをゆっくりと噛みしめていました。理解しがたいところもあります。でも人様から頂いた幸せを大切にして、自らをそのエネルギーでさらに輝きださせて万灯会の灯明のようになりたいものです。  やっと心が落ち着いてきました。でも今は先生に顔を見られたくはありません。私は濡れたタオルケットを抱きかかえながら、こそっと部屋を出ました。 「美子の夕立はあがったかな?」  先生は待ち伏せしていたかのように声をかけてくれました。私が時々、夫のことを思い出して泣いているのを温かく見守ってくれているのです。何も言わないで欲しい・・・そんなときでも声をかけてくるから、先生は普通の女性にはからっきしモテません。いいところまでいっても、いつも口が災いしてしまいます。心根が優しい男は得てして愚直過ぎるものなのです。「結婚するなら優しい人」と世の女性たちは申しますが、自分のエゴに惑わされて「優しいつもりの男」を選んでしまうのです。都合のいい男は優しい男ではありません。これは大人の女にしかわからない世界です。神様は正直だと思います。昔の先生には私は何も好感を持てませんでした。そして夫がそんな私を磨き上げてくれました。私は大人の女になれました。夫が身を挺してしてくれた熟女マダムの資格試験に合格した途端、先生が再び目の前に現れたのです。

おはようさん 2014.4.26.

土曜の夜、AKBの梅ちゃん(梅田彩花ちゃん)の舞台を観てきました。 ブロードウェイミュージカルの日本語版でした。 梅ちゃんはじめ、どの役者さんもがんばってました。 ミュージカルだから歌と踊りが生命。 舞台設定はマンハッタン北西部の移民街ワシントンハイツ。 ヒップホップにラップにサルサ スパニッシュな香り 英語版で観るべきでした。 始まってすぐに頭痛&耳痛が・・・日本語がズタズタにされてノイズに朽ち堕ちてしまってました。 日本語が目の前でのたうち回って喉をかきむしって泣いている姿に耐えられませんでした。 原作の英語歌詞があって、それを日本語に翻訳しているのでしょうが・・・梅ちゃんがいなかったら、途中で帰ってしまっていたでしょう。 ヒップホップやレゲエやラップやサルサは好きです。 日本人が自作の曲を日本語で歌っている曲はノリノリになれます。 英語のラップやヒップホップを日本語で歌う難しさを今夜は思い知らされました。 そんな舞台を観ながら(もう耳はかってツンボ状態で)、明日、観に行く京都観世会館の能を思い浮かべていました。 能もミュージカルです。 俳優がしゃべっていたと思ったら、いきなり謡い出します。 舞い始めると、バックコーラスが合唱してくれます。 その日本語がとても心地よいのです。 650年もの間、揉まれに揉まれてきた日本語の台詞と歌詞ですから、すべてが美です。 能は眠くなります。 それはつまらないからではなく、日本人のDNAにとても心地よいからだと気づきました。 聞こえてくる言葉がすべて美です。 美はこころも身体も癒やしてくれます。 美は元気の源です。 美こそ不老長寿の秘薬です。 だから能を三番観たら疲れるでしょうと聞かれるけれど、いえいえ、帰り道の方が元気になっています。 こころが温泉三昧してきたように、ホカホカ&ニコニコしています。 日本語は言霊の塊です。 能を聴いていると、こころが神で充たされていくのがわかります。 神に近づけば、眠ったようになります。 意識がどんどん高次の精神世界へ昇っていくからです。 日本語を使う日本人でよかったなぁ。 日本語は美だなぁ。 梅ちゃんからいただいた素晴らしい気づきでした。 前世物語  彼女の涙が輝く自信へと変わりました。彼女はしっかりとした足取りで帰っていきました。  私は彼女を見送りながら、頬を流れる温かい涙を感じていました。私は泣き虫です。よく患者さんにもらい涙をしてしまいます。ワークの後は私の心も大きく開かれるので、ひどい泣き虫になってしまうのです。でも今日の涙は・・・どこか変です。私は慌ててワークの部屋に飛び込んでドアを固く閉めました。一気に涙が流れ落ちてきます。私は訳がわからないまま膝掛けタオルに顔を埋めて泣きました。  私の遠い記憶の中から何かがゆっくりと浮かび上がってきました。  それは高校の交換留学生に選ばれて一年間、イギリスで暮らしていた頃でした。希望と自信に満ちていた私は学校で馬の世話をしていました。私はブラッシングをしながら馬に語りかけています。 「ねぇ、アグネス、どう思う・・・ホント馬鹿、いえいえ、アホだよね、あなたのことじゃないのよ、アイツよ、アイツ。君がいなくなって途方に暮れています、なんて言われても困っちゃうよね。だいたいこんな舞い上がった手紙、普通の神経していたら出せないわよね。絶対に普通じゃないわよ、アイツ、だってこれって本物の真夜中のラブレターだよ。見てみる、アグネス? フッー・・・見たくもないわよね。私だって困っているのだから笑わないでよね」  私は大げさな困り顔をしながら馬に話し続けました。でもどこか楽しそうです。馬の世話が楽しかったのでしょうか・・・。 「最後に何て書いてあったと思う? 当てたらニンジン一本サービスしちゃうけどな」  そう言いながら私は反対側に回ってブラッシングを続けました。 「私が持って生まれた幸せを全部、いえ、私のこの人生の幸せを全部君にあげます、だって・・・もう、いいかげんにしてよ! アイツ、ナルシシストもいいとこだわ」  急にアグネスが私の方をじっと見つめました。彼女の澄み渡った目の奥に何かが光ったような気がしました。そしてアグネスが本当に微笑んだように見えました。私はしばらく呆然と立ち尽くしていました。  私の涙が急に止まりました。私はアグネスの目を通して、あの時の私とつながったのです。あの時、アグネスの目に光ったものは今の私の涙だったのです。私も気づいたのです。私にすべての幸せを捧げてくれたアイツは今、とても幸せになっています。本人はワーカーホリックですから幸せを噛みしめることは出来ていないかもしれませんが、端から見ると大きな幸せ袋を担いだ大黒さまのようにアイツが見えます。ニコニコしながら今日も幸せをみんなにプレゼントし続けています。そうなのです。幸せは人にあげればあげるほど、新しい幸せが必ずいっぱい入ってくるのです。アイツの幸せ袋は確かにあの時、空になりました。彼は私にすべての幸せを使ったのです。その時、アイツはきっと幸せの使い方を学んだのでしょう。そして神様はお約束通り、幸せをいっぱい彼に与え続けているのです。私はアイツにもらった幸せをどうしたのでしょうか・・・私の留学生活はとても幸せでした。夏のヨーロッパ旅行中に私は未来の伴侶と出会いました。夫はとても大人でした。私を大人の女に磨き上げてくれました。 そして最高に尊敬できる先生でした。学んでいる分野は違っていても、学問という絆でしっかりと結ばれていました。家庭も幸せでした。子供たちも元気で明るく正直な子に育ってくれました。思い返してみても夫が身罷みまかったあの日まで、私はずっと幸せでした。  アイツのくれた幸せとは、それほど大きなものだったのでしょうか?  愛のエネルギーとは、それほど美しいものなのでしょうか?

2014年4月25日金曜日

おはようさん 2014.4.25.

今朝は自宅から医院まで9000歩のお散歩通勤をしました。 町々を彩っていた早春の花々さんたちが赤白ピンクのツツジさんたちに立ち位置ゼロを譲ってたり、木々の新緑が力強くグングンと育っている姿を見ると、早や五月の風を感じます。 今朝は上着も脱いで、ハンカチで汗を拭きながらのお散歩でしたが、あとひと月もすると、タオルを首にかけて歩かなきゃならなくなります。 もう すぐに夏ですね。 春は光の前世療法を受けられる方が増えます。 春は門出の時期だからかな? 光の前世療法を受けると、人生を変えることができますからね。 先日、誰が見ても太ってないのに「私は太ってるから彼氏ができない」とヤセ薬を希望された若い女性がいました。 身体にムリして痩せても、顔色や性格の悪い面が出るのになぁ・・・そんなんじゃダメ男をつかんじゃうのになぁ。。。 電車内でバッチ博士よろしく人間ウオッチングしていると、確かにダメ雄君にはダメ子さんが見事にくっついています。 これも天地自然の理なのでしょうかねぇ? この宇宙はほんまに良く出来ています。 さて・・・そんなダメ雄君・ダメ子ちゃんでも一念発起して光の前世療法を受けて、光さん(神さま)から神託を受ければ、この先の人生を変えることだってできます。 もちろん、光さんが教えてくれた「まずやるべきこと」をちゃんと実行し続ければ、の話ですが。 5,6年前まではダメ雄&ダメ子ちゃんが光の前世療法を受けても、過去生すら見えないとか、光さんが途中で消えてしまう・・・なんてことが全体の2~3割はありました。 しかし最近では、よほどのダメ雄&ダメ子ちゃんでない限り、光さんとの対話までちゃんとできるようになりました。(私のメンタル&氣の疲労度はパンパじゃないですが・・・(;^^)ヘ..) 光さんは、会いに来られた人のレベルに合わせた答えをしてくれます。 その人が理解でき、実行できるレベルのことを話してくれます。 たくさんの人たちをガイドしてきた私には、なるほど、いろいろなレベルがあることがよく見えていますが、そんなレベルなんてどうでもいいことです。 魂のレベルとか、成熟度とか、優劣上下という尺度を持ち込みたい人たちもたくさんおられますが、ひとりひとりにとってはそんな尺度など全く無意味なことなのです。 魂にそんな尺度などありませんしね。 スピリチュアル・リーダーたちの中で「魂のレベル云々」と言ってる人たちはすべてフェイクです。 ひとりひとりが人生の節目をより善き方へ進んで欲しい。 そんな想いを光さんの言葉にいつも感じています。 光の前世療法を受けられる方は皆さん、人生の節目に立っておられます。 大切な節目だからこそ、光さんに導かれて私のところへやって来るのです。 さぁ、次はどんな人がどんな人生の節目に立って来られるのかしら? 光さん共々、楽しみにしています。 前世物語 ワークが終わって、彼女はゆっくりとお茶を飲んでいました。頬にはまだ涙が光っています。彼女の瞳が私を呼びました。私は彼女の横にゆっくりと腰掛けました。 「ありがとうございます。とても素晴らしい体験をさせていただきました。深い海と真っ青な空、白い都市まち・・・絵はがきを見ているようでした。でも、あれは自分の創造ではありません。ビジョンは絵はがきのようでも、魂の奥から湧き出て心を温かく包み込んでくれたあの至福感は本物でした。幸せが心の中に拡がりました。幸せの大きさを実感できました」  彼女はハンカチを取り出して目頭を押さえながら言いました。 「今世で私が使い切ったと思っていた幸せのなんと小さかったことでしょう。彼女が安らかな死を迎えた時に抱かれていた幸せに比べると何千分の一、いえ、比べものにはならないくらい小さなものでした。そんな小さな幸せにしがみついていた私は心まで小さくなっていました。小さな幸せにしがみついていたから、心の視野が狭くなって私を助けてくれている人たちが見えなくなってしまっていたのです。幸運の女神さまが目の前を幾度も駆け抜けてくれても、狭い視野では捕まえられませんよね。心が小さくなってしまっていました。小さな幸せにしがみついて独り占めしていたからです」  私は彼女の背中をさすりながら、ただ聞いていました。 「あの人生では今世と同じように幸せからスタートしました。でも、彼女はその幸せを自ら進んでみんなのために使いました。幸せになればなるほど、その幸せを如何にみんなのために役立てれるかを考え、そして実行していました。彼女の幸せの袋はどんどん大きくなっていきましたが、いつも中身は空っぽだったのです。神様は空っぽの幸せ袋を見つけると、すぐに幸せをあふれるくらいに満たしてくれるのです。幸せ袋がまた大きくなります。でも、彼女はその幸せをみんなのために使い果たしてしまいます。神様は幸せの大食漢が大好きです。ニコニコ笑いながら幸せのおかわりを大盛りで入れてくれるのです。こうして彼女は死ぬまでたくさんの人々を幸せにしてきました。そして彼女が死を迎えた時、神様は彼女の巨大な幸せ袋にはち切れんばかりの幸せを詰めてくれました。その幸せに包まれながら彼女は死を迎えたのでした。  私は気づきました。幸せを充電するには、先まず今持っている幸せを使い切らないといけないのです。幸せは自分のためには使えません。自分で持っていても目減りはしませんが古く錆びてしまいます。幸せは人のためにしか使えないのです。その人が喜んでくれなくても構いません。ただその人のことを想って、その人の幸を祈って使えば、ひとまわり大きくなった自分の幸せ袋に神様が新しい幸せをいっぱい充電してくれるのです。そうギリシャの彼女が教えてくれました。そして彼女も応援してくれています、『あなたの幸せ袋と大きさ比べしましょうね』って」

2014年4月24日木曜日

おはようさん 2014.4.24.

木曜夕方は藤本漢祥院での研修&鍼治療です。 瀉血しても全然良くならない真性多血症の患者さんが蓮風先生の数回の鍼で治っていました。 すごいですねぇ。 うちから紹介した癌の患者さんたちもみなさん、とても良くなっていました。 私は今日も督脈の筋縮(GV8)へ鍼をしていただきました。 これがとっても良く効くんですよねぇ。 帰り道からもう身も心もトロトロトロリンコで・・・週に一度のリセット&再起動でございます。 今朝の外来では・・・ 剣道師範のおじいちゃんが正座をすると足がつって困っていると来院されました。 体表観察すると、足がつる方の腎虚と膀胱兪の冷えが酷い・・・ということで、お椀灸をしてあげました。すると、腰の怠さと足のつっぱり感が消えてなくなり、スキップするように帰っていかれました。 局所を温めると言えば、お風呂・ホッカイロ・灸 を思い浮かべます。 お風呂は確かに温まるけれど、その後に冷えてくるのが問題です。温まったところが冷える時に、寒邪が侵入してきやすくなります。風呂上がりに風邪を引くってヤツですね。腰痛や肩こりでせっかく湯治に出かけても、温泉で温まってきたら、そのまま湯冷めしないように布団に入らなくちゃ・・・卓球したりカラオケしたりしてたら元も子もありませんよねぇ。 ホッカイロは、局所的に温まるんだけれど、同時に汗をかかせてしまいます。暖だけど湿・・・梅雨ですねぇ。梅雨時って神経痛には辛い時期のひとつです。そういえば、ホッカイロでずっと温めていると、よけいに痛くなるって患者さんもいました。湿邪を生み出してしまうのでしょうね。 灸は局所を温めます。そして灸は乾です。湿邪を祓います。灸で温まった局所はお風呂よりも冷めにくいです。 なるほど・・・だから局所の冷えには灸がええんやなぁ。 アンポンタンな外科医に延々と抗ガン剤を投与されている可愛そうな乳癌のおばあちゃんは、おかげさまでとっても&とっても元気になりました。 癌になる前よりも元気だと家族が喜んでくれています。 やっているのは、ほぼ毎日の夢分流腹打鍼とヘソ灸です。 今は抗ガン剤服用による肝脾腎のアンバランスも消えて、神闕(CV8)の冷えも軽度になってきました。 毎日、抗ガン剤を服用させられているので、月曜日には邪気が出ていますが、それもすぐに祓えるまでに免疫も改善してきています。 今日、大阪で抗ガン剤を服用しながら副作用に苦しんでいる患者さんってどれくらいいるのだろうな? 医院のある門真・守口だけでも、きっと何十人 何百人っているんじゃないのかな? 全員に効くとは言えません。 この乳癌のおばあちゃんは、とっても素直な性格やから、とりわけ打鍼や灸がよく効くのです。 自己中の強すぎる人、生きるのを諦めてしまった人、死をあまりにあまりに怖れている人・・・には何をやってもあまり効かないかもしれません。 それでも、何十人かの癌患者さんの苦しみを副作用なしで払い除けてあげられるのになぁ。。。 今はまさに闇の時代。夜明け前が一番暗い・・・闇の世界だから・・・ 悪口やネガティブな評判はどんどん増殖しながら広がっていきます。 クレーマーやヘイトスピーカーがまるで癌細胞のように、この世に増殖していってます。 さすがに患者さんにはいませんが、医院の近所にもそんな闇人がいっぱいいます。 だから、いくら善き治療をしても、患者さんたちの喜びの声&感謝の声はかき消されてしまいます。 今はまだまだもっと腕を磨けということなんやろうかなぁ。。。 いつか来る光の世界 夜が明けるのを信じて、明日も治療を続けていくのです。 P.S. 神さま、あなたを信じる勇気を私にください  (イエスズ会の祈りの言葉:クリストフ・バタイユ「安南」より) 前世物語 「これから充実した人生を送れますか?」 「送れます。送れないわけがないよ」 「私の人生はここまで順調ですか?」 「何が順調ではなかったのか? と聞き返されました」  彼女は当惑して言いました。先生がサポートに廻りました。 「何と答えますか?」 「病気は良くならないし、未だに望んだものが手に入りません」 「夫は何と答えましたか?」 「お前が望んだものは全部手に入れたはずだ」 「いいえ、まだ手に入っていませんよ」 「それはお前が望まなかったからだよ」 「本当に私は望んだものが全て手に入っているのですか?」 「そうだ、そしてこれからもそうだよ」 「私が望んだのにまだ手に入っていないと思ってるものは、本当は私は望んでいないということですか?」 「そうみたいです」  彼女は狐につままれたような顔で答えました。気づきとの出会いとは、いつも、誰でもこういうもの なのです。先生もフッと一呼吸置きました。そして独身の女性が必ず聞く質問を続けました。 「私はパートナーに出会えますか?」 「絶対に出会うと約束したから大丈夫です」 「もう出会っていますか?」 「まだのようです」 「その人はどこにいますか?」 「違う国にいるような気がします」 「それでも出会えるのですか?」  「もうすぐ会えるらしいです」 「私はその人を見たらすぐにわかりましか?」 「わかるようです」 「その人も私がわかりますか?」 「わかるよ。向こうの方が先に私のことをわかるようです」 「その人もまだ独身ですか?」 「笑っているだけで何も言ってくれません」 「その人から私は何を学ぶのですか?」 「人の気持ちを学びなさい」 「それはどういう意味ですか?」 「相手を思うことです。相手を、人を愛するということが本当はどういうことなのか、それがわかります」 「これから出会うパートナーとは何回一緒の人生を送りましたか?」 「五十八回です」  彼女は喜びと驚きが入り交じった声で答えました。先生はこのワークの締めくくりに入りました。 「最後にもう一言、何かメッセージをください」 「頑張れ、と励ましてくれました」 「私、このまま頑張れるかなぁ?」 「大丈夫だよ。なぜそんなに迷うのかわからない、と言われました」 「この迷いと不安は何とかなりますか?」 「もう迷わない、と言ってくれました」 「私をこのまま見守ってくれますか?」 「ずっと応援してきました。そしてこれからも応援します」  彼女は嬉しくて泣き出しました。先生は最後に尋ねました。 「ところで、あなたはどなたですか?」 「あなたの魂です」

おはようさん 2014.4.23.

先週木曜日に軽度の左片麻痺&構音障害(7.9.12神経マヒ)で発症した脳梗塞の患者さんを診ています。 発症二日目に受診した某公立有名病院の救急科では・・・最初、何の検査もせずにアスピリンだけ処方して帰宅させようとしたらしいです。 信じられないですよねぇ。。。 さすがに家族が食いついて、脳CTだけは撮ってくれたそうです。で、小さな脳梗塞だから家で安静にしてなさい・・・だったらしい。 う~ん、ええんかいなぁ、そんなんで。。。 なんだかマニュフェスト通り コンピューター診断の匂いがプンプンしてます。 ぜ~んぜん患者さんを診ても、触ってもいないですねぇ。 昨日からうちで診てますが、軽度の顔面神経麻痺と舌偏位があるから、嚥下障害を起こす可能性がしばらくの間はありますよね。こういうことを家族にちゃんと教えてあげとかないと、不慮の事故につながってしまいます。 昨日から当院秘伝?の治療を行って、今日のマヒはかなり改善していました。よかった&よかった。 大病院や専門医だから適確&最高の治療をしてくれる・・・なんてのは幻覚妄想です。 今やお国の超過酷な医療費削減政策で、大病院も専門医もノルマ&ノルマで締め上げられて、まっとうな医療など出来なくなってしまっていますからねぇ。 お先真っ黒くろすけなこの国の福祉医療です。。。 昨日も今日も身体の芯が冷えて、体調不良に至っている患者さんが多かったです。 今日は特に命門(GV4)が冷えている人が多かったなぁ。 気温20度前後でカラッとした爽やかなお天気だから、とっても過ごしやすいはずなんだけど、まだまだ身体も自律神経も冬を引きずっている人が多いのですね。 春バラさんたちが咲けば、梅雨の湿 高温多湿の夏がやって来ます。 命門や神闕が冷えたままだと、湿邪が腰とお腹から入り込んできて、そのまま湿痰や湿熱の病気を引き起こします。 そう思うと、爽やかな季節やけど、今のうちに冷えを取っておかなくちゃって思います。 梅雨に強くなる。 夏に強くなる。 そんな体質への改善は、今、この時期が大切なのですね。 前世物語 「りんごに何かメッセージが入っているらしいです」 「あなたのメッセージが入っているりんごはありますか?」  夫は彼女のりんごを取ってくれました。するとりんごが八つに割れて、中にメッセージが入っていました。 「何というメッセージでしたか?」  彼女は少し元気になった声で答えました。  「もう大丈夫だ、と書いてありました」 「その実をどうしたいですか?」 「そこに置いておいます」 「夫に尋ねてください。もう大丈夫、とはどういう意味なのですか?」 「もう何も恐がることはありません。私は私の役目を果たすことが出来ます。それがちゃんと見つかります。もうすぐだ、と言ってくれています」  彼女に自信が湧いてきたようです。先生も大きく頷きながら質問を続けました。 「私の今回の人生の目的は何ですか?」 「私は今までもずっとそうでしたが、今回もやはり人を気持ち良くさせる働きをするはずです」 「どんなことをすればいいのですか?」 「身体のことをもっと勉強しなさい。具体的には食べ物に関することです。とにかく何かを始めないといけません」  夫が少し厳しく言いました。彼女は素直に頷いています。先生は話題を変えて、彼女から依頼された質問をしました。 「今の両親のもとに、なぜ生まれたのですか?」 「人との人間関係を学ぶためです。人を大事にして自分も大事にすることを学ぶのです」 「私が両親を選んだのですか?」 「私が選びました」 「なぜこの両親を選んだのですか?」  彼女の表情が一瞬、ハッとしました。 「両親、特に父親との関係は失敗しましたが、そのことによって他の人たちとの関係をもう一度考え直すことが出来ました。両親がこのチャンスをくれたのです」  彼女の目じりに許しと感謝の涙が見え隠れしています。 「私は今までに何回生まれ変わりましたか?」 「七十二回です」 「今の父とは何回、同じ人生を送りましたか?」 「六十二回です」 「今の母とは?」 「全部です」  彼女は小さく頷いて両親を受け入れてくれました。先生はギリシャの夫に尋ねました。 「これから充実した人生を送れますか?」

2014年4月22日火曜日

おはようさん 2014.4.22.

「恋の至極は忍恋と見立申候。逢てからは、恋のたけがひくし。一生忍びて思い死するこそ、恋の本意なれ。歌に、恋しなん後の煙にそれとしれ、つゐにもらさぬ中のおもひを、是こそ長高き恋なれ」(葉隠) こんな恋心を抱いている人なんて、この世では絶滅危惧種やろうなぁ・・・ 今、お風呂 de 読書 してる 隆慶一郎「死ぬことと見付けたり」の中の一文にグッときました。 忍恋かぁ・・・とってもよくわかるなぁ。 今はメール・FB・Lineなどなどで恋が育まれています。 今時 ラブレターなんてあるのかしらねぇ? ファンモンの♪ ラブレター ♪のように、ポストの前を行ったり来たりして・・・出せなかったあの手紙・・・ 切なさ 愛しさ 恋しさ 人を愛するための感性が新緑のやうに輝きながら芽吹いていたよね。 デジタル文字にスタンプや絵文字で綴られたラブレターと・・・ 便せんと封筒を必死の妄想の中で選んで、これくらい集中して勉強したら第一志望校突破は楽勝だぜ!ってくらい集中して思いを綴って、一世一代な綺麗な文字で清書したラブレターと・・・ 全然、違うんですよね。 だって、人間は生きものだもん。 艾を炊くお椀灸が患者さんたちに大人気です。 遠赤外線で同じように温めるレーザーよりもすごくよく効くわって言われます。 科学的には同じ作用だし、熱量もあまり差がありません。 でも、実際に火を使う灸の方が人間にはよく合っているのです。 艾の煙にこころも身体が緩みますしね。 ほら、もらったラブレターの匂いを嗅いでみたでしょう? 紙の香り インクの匂い 彼・彼女の想いの薫り ♪ 今 これだけ好きな人が いるだけでも幸せだって ♪ 人は恋をするために生きているんだね。 その恋はデジタルでもいいけれど・・・ 本当はアナログで恋してほしいなぁ。 五感を研ぎ澄まして、こころの目で見つめ合って、 風のように、虹のように、星々のように、恋をして欲しいなぁ。 この週末はパートナーさんにラブレターを書いてみましょうよ。 一気に未知との遭遇 アセンションしちゃえるかもしれませんよ(;^^)ヘ.. 前世物語  そしてフレアは心静かに死を迎えました。この人生での幸せをしっかりと胸に抱いて身体を離れました。祝福の調べが彼女の魂を抱き留めてくれました。 「魂が口から抜けて宙に浮かびました」 「下の死体を見て何を思いますか?」 「死ぬ時もとても心静かで苦しくありませんでした。すごく安らかな死に顔です。・・・これは私が日頃考えている死のイメージとはすごく違うかもしれません」  彼女が持っていたすべての不安の根源が崩れ去る地鳴りが聞こえてきました。彼女は不安から開放されたのでした。 「看取ってくれた夫と娘はどうしていますか?」 「そばでずっと手を握ってくれています」 「それを見て、どう思いますか?」 「自分のことよりも大事な人たちなので、大丈夫かな、と心配しています」 「あなたが死んだ時に何か決心したことはありますか?」 「また次の人生でも、自分に出来ることは何でもたくさんあります。だからひとりでは出来なくても、自分の想いを人に伝えて、世の中のためになることをします」  フレアさんは自信にあふれた声で言いました。 「あなたのまわりにあなたを迎えに来た存在を感じますか?」 「父かもしれません」 「それはどんな感じですか?」 「大きな手をしています。何も恐がることはない、と言っています」  先生はフレアさんの魂を高みへと導きました。 「そのお父さんと一緒に上に高く高くあがります。あがったところからフレアさんの人生を見て、何か気がつくことはありますか?」 「自分に与えられた能力を十分生かし切った人生でした。それに対する迷いとか、不安とか、恐れとか、そういうのがとても少ない人でした。それは私の道がとてもはっきりしていたことと、まわりの家族が十分サポートしてくれていたからです。私も相手のことがよくわかっていたからです」  先生は彼女を更に高みへと導きました。 「もっともっと高く高くあがります。あがったところからフレアさんの人生と、今のあなたの人生を比べて見て、何か気がつくことはありますか?」 「子どもの頃はすごく似ていたかもしれません。けれでも今の私は途中からすごく恐くなってしまったのです。そして私の魂は閉じ込められて、前世の幸せな時のように自由な魂にはなれないでいます」 「それは何が起こったからですか? 何がきっかけで恐くなったのですか?」  彼女は重く悲しげな声で答えました。 「多分、病気が続いて起こったことです」  彼女の声が小さくなりました。先生は光へと誘いざないました。 「そこから上はどうなっていますか?」 「金色というか、白っぽく光っています」 「その光っている中にスーッと入ります。そこはどんな感じですか?」 「すごく落ち着いています」 「その光の中心に誰かいますか?」  彼女は再び楽しそうに言いました。 「りんごの木があります。金色の実がなっています。ギリシャの時の夫がいます。ニコニコと笑って手招きしてくれています」 「その夫に尋ねてください。この木は何の木ですか?」

おはようさん 2014.4.21.

今朝、我が家のベランダ花園に咲き誇っているチューリップさんたちを切り花にして医院に持っていきました。 昨日、水やりしながらチューリップさんたちに尋ねたら 「このまま自然に散るまでここで咲き誇っていたい?  それとも医院に行って患者さんに見てもらいたい・・・早く枯れちゃうけど?」 みんな 一斉に答えてくれました。 「明日、医院に連れて行って!」 そして・・・今日、たくさんの患者さんたちに綺麗だね、かわいいねって褒められていました。 チューリップさんたちも大きく笑って、患者さんたちを笑顔にしてくれていましたよ。 人間も同じやなって思いました。 どんなに綺麗でも・・・そう、どんなに才能があっても、お金持ちでも、博識でも、自分を守ろう、身内を守ろうと抱え込んでしまっていると、せっかくの天分も幸運も活かせません。 世のため、人のために天分と幸運を使い尽くせば、その人生は美になります。 美とは俗世の正邪や善悪や上下や多少といった時空に翻弄される空ろな世界から、光の世界へと飛び出すための異次元のベクトルです。 光さんが使う言葉 愛・許・信・認・和・輪・笑 もみんな美です。 ♪ こころでもからだでもなく あいしてる ♪ ってヤツですね。 五感を超越した感性で見える・感じる・聞こえる美です。 今朝、チューリップさんたちを摘み取っていて・・・笑顔でワクワクしているチューリップさんたちって何かに 誰かに似てるな・・・ そう、NMBシアターで一生懸命に踊り歌い、笑顔でハイタッチしてくれるあの娘たちです。 彼女たちは未来を夢見て、もちろん現実的にはさまざまなものを諦め、捨て去って、今を生きています。 そして、今、自分たちがやるべきこと、天分を全うすること=目の前のお客さんたちを笑顔にして、喜んでもらう、幸せになってもらうために生きています。 明日も昨日もありません。今があるだけ。 そんな今が日々、続いているだけ。 医院の花瓶に生けられたチューリップさんたちも同じでしょう。 そこには美があります。 歳を重ねていくと、守るべきものが増えます。 家族、財産、家、名誉、権力、信仰・・・ ・・・ それでもいざという時には、美に生きられるかどうか? そこでほとんどの人たちは挫折してしまいます。 武士道の時代でも同じでした。 「武士道とは死ぬことと見付けたり」 生死に囚われている間は、美しく生きられないのです。 戦時中はそんなことも分からない官僚将官たちに爆弾を抱いての突撃を命じられ、死を怖れぬことこそ武士道だ、美だと言われました。 ♪ ダメな映画を盛り上げるために 簡単に生命が捨てられていく 違う 僕らが見ていたいのは 希望に充ちた光だ ♪ 美に生きる それは自由に生きることでもあります。 そして、自分らしく生きることです。 人は光の子。 だから、光として生きるのが最幸です。 この世を卒業して、意識体・魂となって、上へ上へと昇っていって、大きな眩しい神々しい光に吸い込まれるやうに飛び込んだら・・・そこは美の世界です。 無数の美がひとつになって、ひとつの美が無数の細胞のように繋がっている光の美の世界です。 この世で多少なりとも美しく生きていないと、そんな光の美の世界に戻っても・・・意識体・魂は溶けてしまって何も残らないでしょう。 大いなる光さんもそれを知っているので、美を知らぬ無知な魂・意識体には、もう一度、同じ人生をやりなおすチャンスをくれます。それも何度でも・・・。 仏教でいう何千回 何万回も輪廻転生するというのは、これのことなのです。 <今夜の銀河通信はここらで終わり> 美しく生きましょう。 今を生きましょう。 前世物語 「言っても同じことでしょう。普通の人々を混乱させたくはないのです。今はみんなと一緒で毎日が楽しいですし、それはそんなに近い将来でもありませんから」 「夫にも言ってないのですか?」 「夫には話しました。でも夫も、誰にも言わない方がいいよ、と言いました」  先生は頷きながら尋ねました。 「それからどうしましたか?」 「家に帰りました」 「どんな家ですか?」 「海の近くの石造りの白い家です」 「では、その日の夕食の場面に進んでください。あなたたち三人の他に誰かいますか?」 「私の母がいます。それと黒い犬です」 「そのお母さんは、今のあなたが知っている人ですか?」 「今の母です」  彼女は嬉しそうに答えました。先生はこのワークの主題の場面へ移るように促しました。 「フレアさんの人生で一番幸せな場面に移ってください」  急に彼女から温かいエネルギーが溢れ出してくるような感じがしました。 「あれから少し先の出来事です。私のまわりにたくさんの人がいます。私はもうお祈りだけしているのではありません。神殿の近くで、人の身体に良い食べ物で病気の治療みたいなことをしています。髪の黒い友人がひとり手伝ってくれています。彼女も違う神に使える巫女をしています」 「その人は、今のあなたが知っている人ですか?」 「はい、わたしの友人で最近イギリスから帰ってきた人です」  彼女は大きく頷きました。 「それからどうしていますか?」 「私は薬膳のような食べ物を作っています。彼女はマネージメントをしてくれています。私のまわりの環境を整えてくれているのです」  先生は幸せの確認をしました。 「その時、何が幸せだったのですか?」 「そうやってたくさんの人たちの気持ちを楽しく出来ると私たちも幸せになれます。ここは海も近いし、きれいだし、魂がとても自由なのです。それがたまらなく楽しいのです。こんなに自由に意識を拡げることが出来るのはいいですね。私は金持ちではないし、大それたことは出来ないけれど、みんながそばにいてくれます。私はその人たちのために何かをしてあげることが出来るのが幸せなのです」  彼女の頬に喜びの涙がこぼれます。しばらくの間、彼女は幸せを噛みしめていました。 「フレアさんの人生で、次に大切な場面に移ってください」 「歳をとって寝ています。白い家の中の固い木のベッドの上です。もう身体に力が入りません。今、七十五才です。私は自分が病気で死ぬ年齢としを知っていました。そしてその年齢になったのです。私はもうじき死にます」  彼女は平然と答えました。時が静かに流れていました。 「死ぬ直前に何を考えていますか?」 「また次の人生でも一緒に過ごした人たちと会いたい・・・」 「まわりに誰か看取ってくれる人はいますか?」 「自分の娘と夫がいます」 「娘は何と言っていますか?」 「何も言わず、ただ手を握ってくれています。もう片方の手は夫が握ってくれています」  彼女の喜びの嗚咽が聞こえてきました。 「その二人に対して何を思っていますか?」 「すごく感謝しています。またいつか二人にめぐり会いたい・・・。その時はまた、人の役に立てるかもしれません」

2014年4月20日日曜日

おはようさん 2014.4.20.

今日は小雨予報でしたが、思い切って万博公園のチューリップさんたちを撮りに行きました。 うつ気分の人って、こんな感じなんやなぁ・・・ 万博にはバイクで出かける私にとって(駐車場代が要らないのでネ)、雨はモチベーションが下がります。 まずはベランダ菜園に水やりして・・・マイ・ベランダのチューリップさんたちも今が盛りに咲き誇ってますから・・・今日はこれでよしとしようかなぁ・・・かなり葛藤しました。 でも、まだ雨も降ってきていなかったし、思い切って、出かけた次第です。 太陽の搭を見上げると、いつも気分は天晴れになります。 もう、雨は嫌だぁの下げ下げモードはどこかへ吹っ飛んでしまって。 万博のチューリップさんたちも満開でしたよ。 写真を撮り始めてすぐに小雨が降ってきましたが、傘をさすのも苦になりません。 チューリップさんたちの「私を撮って 撮ってぇ」の声を楽しみながら、心地よい時間を過ごせました。 学校に行きたくない子供たちにとって、チューリップさんは友だちにあたるのかな。 誰かひとりでも親友がいれば、その親友に会いに行くモチベーションに集中するだけで、行きたくない病を乗り切れるんだけどな。 仕事に行きたくない僕やお嬢ちゃんにとってもチューリップは、お客さんの笑顔やろうな。 上司や先輩に褒められようとするからしんどいわけ。 お客さんはなかなか褒めてくれはれへんけど、どっこい ちゃんと見てくれてはります。 お客さん以上に、神さまがちゃんと見てくれてはりまっさかいな。 新人はお客さんが育ててくれはる・・・やったんやけど、最近はそうもいかんのやろうな。 新型うつ病? 朝から5時まではしんどいけれど、5時以降は元気になるっていうタイプが最近、うちの心療内科にも来るけど・・・5年くらい前までのうつ気分やうつ病はSSRIがよう効きました。そやけど、最近の新型うつには効きまへんのやなぁ、これが。。。 怠け病や なんて口が裂けても言えへん風潮やけど、ここ数年、社会常識 こんなん言わへんでも常識やろうってことすら分かってない(知らないわけじゃなくって、分かろうとしていない)若者がこの新型に罹って来るのです。どないせいっちゅうんやぁ。。。 漢方診すると、このタイプの若者は腎虚が多い。肝鬱や肝火上炎はまちまちやけど、ほとんどの腎が冷えてます。 そういえば、先日のニュースで、15才男子の50%が精通してないとか。。。 15才になっても母親と一緒にお風呂に入ってる。それが当然だと息子も母親も言う。 う~ん。。。ええんかいな、これで。。。 あと10年もすると、キラキラネームの息子たちが思春期を迎えるわけやけど・・・どないなるんやろうなぁ。。。 今年の万博のチューリップさんたちはハッセルブラッド503CWに250/5.6の望遠をつけて撮りました。 ガシャン! ハッセルのシャッター音は時空間を切り取る音がします。 今のこの光景、この時間を切り取った!という醍醐味に浸ってしまいます。 今日は子供連れも多くて・・・ガシャン! うしろから「カッコええカメラやぁ」という子供の声がしました。振り返ると、目がキラキラ 羨望の眼差しってやつです。 医学生時代の友だちの中にもカメラ好きがたくさんいました。 みんな、父親譲りのカメラ好きでした。 開業医の父の手伝いで、レントゲンフィルムの現像をしたり・・・自然と写真に詳しくなったのですね。 父親譲りの趣味っていいですね。 写真でも、車でも、バイクでも、釣りでも、登山でも・・・ 趣味だけじゃなくって、生き方、仕事の仕方、遊び方、異性とのつきあい方、人の愛し方・・・ こういうのは、やっぱり父親譲りしてもらってると、人生がとても豊かになります。 もちろん大人になってからの努力でも培われて、自分で人生を豊かにすることができますが、何もない荒れ地を耕して種を蒔くよりも、よく耕された土地とよく育つ種をもらう方がより豊かになれるでしょう・・・それでも本人が努力しなければダメやけど。 私は去年末に亡くなった父親から何も・・・なかったなって。 カッコええカメラやって言った子が私の子供だったら、「ほな、撮ってみぃ」ってここぞとばかりにカメラを渡していたでしょう。 そして、このハッセル君も中古です。きっと大切にしていた人が亡くなって、次の世代に受け継がれないままに売りに出させてしまったのでしょう。 もし次の世代に写真好き、カメラ好きな人がいれば、私のところへはやって来なかったハッセル君です。 ハッセル君とふたりで ふっっ と溜息をついたけど・・・たくさんのチューリップさんたちが「撮って 撮って!」の嬌声をあげて、また花の美の世界へと連れ戻してくれました。 子供に趣味の種を蒔くのは、父親の大切な役目なのですね。 前世物語 「それからどうしていますか?」 「お祈りが終わりました。私は壷を持って階段を降りていきます。もう夕方です。誰かが私を迎えに来てくれました」 「それはどんな人ですか?」 「短い栗色の髪の男の人が笑っています。もうひとり小さな子どもがいます。三人で一緒に海に向かって歩いて行きます」  先生は歩きながら尋ねました。 「年齢はいくつですか?」 「二十八才です」 「名前は何と言いますか?」 「フレアです」 「その子はあなたの子ですか?」 「はい、女の子です」 「その子は今のあなたが知っている人ですか?」 「会社で私のアシスタントをしてくれている男の人だと思います」 「迎えに来てくれた男の人はあなたの夫ですか?」 「はい。名前はドロー・・・」 「こうやっていつも迎えに来てくれるのですか?」 「はい」 「夫の仕事は何をしていますか?」 「壷を作っています」 「その夫は、今のあなたが知っている人ですか?」 「知りません」  どうやら海に着いたようです。先生が尋ねました。  「海に着いてから、どうしていますか?」 「私は夕方の海から明日のことや先のことの暗示を受け取ります」 「それはどうやったらわかるのですか?」 「太陽が沈むと海が光で一杯になります。その時、そこからメッセージをもらうのです。これは私の仕事です。私は毎日この時間にここへ来ます」 「それはいくつの頃からやっているのですか?」 「小さい頃からです」 「それはフレアさんだけが出来ることなのですか?」 「他にも出来る女の人が数人います」 「その能力は持って生まれたものなのですか?」 「はい」 「それは血でつながっている能力なのですか?」 「私の家系では、私の前にもいたような気がします。おばあさんだったかな」 「あなたはそれをずっと仕事にしているのですか?」 「はい、どうしてもみんなに頼まれるものですから」 「個人的な予言もするのですか?」 「時々はすることがあります。身体の悪い人とかに頼まれた時です」  この能力は血で伝わるものでした。先生はきっと残念がっていることでしょう。先生はこういう能力が出てくると、持ち帰りが出来ますか? と必ず尋ねます。能力の持ち帰りが出来る時は、過去生から今の患者さんにその能力を引き継いで持ち帰ってもらいます。もちろんワークが終わった途端、過去生の能力が発揮できるわけではありませんが、ワーク後の患者さんの顔に不思議な自信が輝いているのがわかります。 「その日はちなみに何という予言を賜りましたか?」 「多分、我が国ギリシャが何年か後に、他の国に滅ばされることを私は知っているのです」 「それを誰かに言いましたか?」 「誰にも言いません」 「それはどうしてですか?」

おはようさん 2014.4.19.

今日の外来で・・・ 左肩甲骨下部が痛むという若い女性さん。 整形外科に行ったけど、レントゲン撮って→異常なし、と言われてシップだけ渡されたとか。。。 どこで聞いたか、困った&治らない病気は奥山医院へ ということで初診されたのでした。 問診・顔望診・脈診・舌診・背候診・腹診して、痛むのは左膈関(BL46)ー魂門(BL47)だと判明しました。 膈兪ー脾兪は痛まず、至陽(GV9)ー筋縮(GV8)にも圧痛なしでした。 ただ、両風門(BL12)ー心兪(BL15)の広範囲にニキビ様湿疹が多発していて、いかにも肺の宣散が悪そうでした。 また、左附分(BL41)から志室(BL52)までの随所に圧痛がありました。 主訴の肩甲骨の痛みは、この左附分ー志室の痛みの中で特に特出した部分だったわけです。 いろいろ問診していくと、左利き&PC入力作業を一日中しているとのことでした。 私も左利きだから分かりますが、左の膈関・魂門辺りに筋肉痛がよく出ます(私は疲れると筋縮(GV8)に出ますけどね)。この方も神堂(BL44)ー脊中(GV6)まで圧痛がないか調べてみましたが・・・まだ出ていませんでした(あれば、督脈の鍼で! 治しちゃうところでしたが・・・残念) 局所に遠赤外線レーザーを当てて、消炎鎮痛剤を処方して・・・漢方は迷いましたが、肩こりが和らげば治るんじゃないの・・・ということで、まずは葛根湯を処方しました。 患者さん、なんでお腹を診られるの?って顔をしてましたが(もちろん看護婦さんに介助してもらいながら・・・若い女性を診る時は、アリバイが大切ですからね)、とっても納得&満足していただけた様子でした。 やっぱり手で診て、手で考えて、手で治さなくちゃね。 今日もおわん灸が大活躍してました。 体調が良くなった・元気になった・痛みが取れた・・・と皆さん、口々に言うもんだからね。 おとしよりの患者さんたちの多くは、身体、特に下半身はまだ冬モードなまま、上手く冬ー夏の切り替えができていないので、へそ灸や腰灸(名門灸も)がよく効くわけです。 もちろん腹診して適応を診ていますから、私もお灸してぇ~ と言われても、ダメなものはダメ!な患者さんもいます・・・こういうところが商売下手なんやなぁ。。。 前世物語 「白っぽく乾燥した固い地面です。所々に草が生えています」 「足には何か履いていますか?」 「裸足に近い感じがします・・・いえ、サンダルみたいなものを履いています」 「下半身は何を着ていますか?」 「白くて軽いヒラヒラした布を肩から身体にまとって、青い紐で腰に留めています」 「手に何か持っていますか?」 「右手に白い壷を持っています」 「その手を見てください。肌の色は何色ですか?」 「とっても白くて美しい肌をしています」 「頭には何かかぶっていますか?」 「何も感じません」 「髪はどんな感じですか?」 「あまりロングでなくて、少しカールしてて、金髪に近いブルネットです」  先生はクエスチョンの顔をして私を見ました。きっとブルネットの意味がわからないのでしょう。 「顔の輪郭はどうでしょうか?」 「少し面長です。大きな目が印象的です」 「その目の色は何色でしょうか?」 「グリーンぽい感じです」 「性別はどちらですか?」 「女です」 「その壷は重いのかな?」 「水が入っていますから」  先生は彼女を上手に過去生の舞台に上げてしまいました。先生は同化の仕上げをしながら場面を進めていきました。 「では、その女の人の中にしっかりと入ります。そのグリーンの目でまわりを見渡してください。あなたのまわりの風景は何が見えますか?」  彼女はアフリカの風のような渇いた声で答えました。 「背後に神殿があります。そこから階段が町へと続いています・・・この近くには人が大勢住んでいます。近くに海も見えます」 「気候はどうですか?」 「強い風がよく吹き抜けます」 「あなたは今、誰かと一緒にいますか?」 「まわりに人がたくさんいます。下町のような賑わいです。女の人はみんな、私と同じように布を巻いたような格好をしています。男の人は足に何か巻きつけて、身体は紐で編んだような短い服を着ています」  聞いているだけで白い都市まちの雑踏の賑わいが見えてくるようです。先生はそのまま場面を進めていきました。 「私は神殿の階段を登っています。目の前に高い台が見えてきました。その上に女神の像の彫刻があります。人々はみんなここに集まってきます。壷のなかには海の水が入っています。それを持って上がって女神さまに供えるのです。そしてお祈りするのです」 「あなたは神殿に仕えているのですか?」 「その女神に仕えております」 「その女神のお名前は何ですか?」 「アテナです。アッティカの守護神です」  先生のお得意の分野が出てきました。先生はニコニコしながら続けました。

2014年4月19日土曜日

おはようさん 2014.4.18.

朝から雨模様の中、今日はゆっくりできるかな? の予想は外来を開始した8時にはすでに打ち破られていました(^^ゞ ともかく一日中 忙しい一日でした。 いつもの患者さんたちに夢分流打鍼をしていると・・・今日は帯脈が下がっている&胃土が冷えている人が多いなっと思いました。氣の上気した人は過ごしやすい(血圧もみなさん低めで)ようですが、反面、めまい・ふらつきが悪化している人が多かったですね。 胃土が冷えていると、心の深いところを邪気が衝くようで、ともかく怠い人が多かったです。 神闕(おへそ)が冷えている人も多く、へそ灸が大活躍していました。 夢分流打鍼で腹部の邪気をすべて浮かせておいて、へそ灸で一網打尽に温補昇華させてしまう。腹部から逃れてきた邪気は百会の鍼から煙突効果でサヨウナラです。元々、下肢に病変があって、邪気が下肢へ逃げそうな時は、湧泉や照海から善氣の援軍を送り込んで神闕へ押し戻します。 今週はこの手法に上出来な手応えを感じています。 来週はいよいよ百会灸かな? スタッフが百会灸をしてみました。 すると、難治性だった頭重感&頭痛と肩こりが一発で治ったとか・・・ 百会の鍼は瀉法ですが、おわん灸は温補補法です。 百会に補法でいいの? でも治ったしなぁ・・・ お血や湿痰で詰まった百会由来の病気なら、おわん灸の補法で善氣を入れてやって、閉塞渋滞部をかき回して、おわん灸が冷えていくのに追従して、お血や湿痰や邪気共々に百会から吸い上げてしまうのかしら?と推察をしています。 だから、火が消えても、冷め切ってしまうまでは頭に載せておかなくては・・・これがキモだったりしてね。 おわん灸を載せる直前に、銀の古代鍼で百会を開いておくのも一手ですね。 来週が楽しみです。 個人的に興味をそそられているのは、打膿灸scarring moxibustionです。 小指大のお灸をすえて・・・局所的に火傷して、もちろん化膿してきます。これがキモ! 火傷することで、生体の免疫は一気に最大防御の第一級臨戦態勢に入ります。 火傷壊死した皮膚細胞からは、蛋白変性物質やサイトカインなどなど ありとあらゆる免疫賦活物質が放出されます。 まるで長い鎖国&平和だった江戸に黒船来襲したようで・・・。 昔は結核といえば打膿灸だったようです。 私は幸いにしてずっと健康できましたけど(検査をしてないだけ(;^^)ヘ..)、だからこそ、そろそろ免疫系に渇を入れなきゃって感じています。 癌予防にもボケ封じにもなるしね。 鍼灸雑誌のお灸特集号を漢祥院で読んでいて、打膿灸にピピピ~ンと来たわけです。 で調べてみると、伏見になるじゃないですか・・・おぐすり灸。 今度の日曜日にトライしようかと思っていますが・・・問題が・・・ 毎週、蓮風先生に鍼をしていただいているのですが、最近は督脈で・・・つまり背中からお尻を触っていただきます。打膿灸は背中の腰部と背部に、当然ながら火傷が残りますから、バレバレですよね。 う~ん・・・怒られそうで・・・ちょっと悩んでいます。 何か症状を治してもらうというよりも、単なる好奇心故の体験希望なのですがねぇ。どうかなぁ・・・(と悩むところがA型ですなぁ) とまぁ、今週はお灸三昧で楽しんだ週でした。 前世物語 「楽器を目の間で聞くのもいいけど、音響効果の抜群なホールや聖堂で聞く方が音色に艶が出るだろう。あの感じだろうなぁ。ホールの一番後ろで聞いていると音色が艶めかしく熟れているのがわかるのだよ。ワインで言えばボンジョレヌーボーもいいけど、ヴィンテージものにはかなわないな・・・そんな感じかな。バッチの水はワインで言えば時間なんだね」  時間という言葉を口に出した先生は必ず遠くを見ています。本当に時間が見えているかな? と思うことがあるくらいです。 「先生はレメディを作る人や売る人の心の大きさが効き具合に影響する、と言っていますけど、あれはどういうことなのですか?」  先生はひとつ肩の力を抜いてから答えてくれました。 「心の響きはとても精妙なものだよ。レメディそのものの扱いでは割れたりしない限り、特に影響はないよね。ただ心の響きが詰まっているものだから、扱う人の心の響きに影響されやすいのだよ。扱う人の心が調子外れな音を出していたら、レメディの響きだって狂いやすくなってしまうだろう。癒しとは口先だけで実は儲け第一、なところへ置いておくだけでレメディの妙なる音色はくすんでしまうだろうね。だから、レメディの取り扱いはかえって難しいかもしれないよ。商品管理の指標が心だからね」 「それじゃ心が病んでいる患者さんが持っただけで、そのレメディは効かなくなるのじゃないですか?」 「そんなことはないよ。そのレメディはその患者さんの心に合った音色のレメディなのだからね。それにすべてのレメディに共通した音色が隠されているのだよ。それは愛の音だよ。この愛の音はレメディたちの中でじっと出番を待っているのだよ、それを本当に必要とした人が現れるのを。そして患者さんの手に渡った時に、愛の音が力強く響きだすのだね。この愛の音はとても強力で、レメデイの持っている心の響きをしっかりとガードしてくれるのだよ。だから患者さんの手に渡った時から、実は患者さんの心は癒しを受けているのだよ。レメディを持っているだけで効いたような気がする、というのはこういうことなんだね」  元々確かめようのない世界の話ですので先生に騙されているのかもしれませんが、私はこのまま騙されている方が幸せなような気がしています。  先生のレメディのうんちく話を思い出しているうちに、患者さんは過去生に降り立っていました。私は万年筆を握り直しました。 「あなたは一番幸せだった過去生へ戻っています。足もとを見て。どんな地面が見えますか、感じますか?」

2014年4月17日木曜日

おはようさん 2014.4.17.

今日は藤本漢祥院で蓮風先生に鍼をして頂く日でした(もちろん研修もしてますよ)。 蓮風先生にいきなり「先生も結婚せなあかんで。嫁さん 世話したろうか。安心の安は男と女でできとるって先代も言うとったわ」と言われて・・・タジタジ タージマハールでした(^^ゞ う~ん そやけど、条件厳しおますでぁ・・・ ♪ 同じ気持ちでいてくれたらいいな 針の穴を通すような願いを繋いで ♪ やからなぁ。。。 帰り道をバイクで気持ちよく風になりながら、ちょいと「これは譲れないもの」のシュミレーションしてみました。 若い頃はほとんど「譲れないもの」なんてなかったんだけど、やっぱり自分の人生を長く歩んできた分だけ、これがなくなるのは辛いなってものが増えてきています。 それは自分の人生の引き出しの数かな。 その引き出しをひとつ作るために費やした時間や努力、それが生み出してくれている今の楽しみ&ワクワク感を失うのは、なんだか今の自分の大切な部分を自己否定するような気がしちゃうからです。 まぁ そんなこと言っていても、なにせお調子もんやさかい・・・一目惚れしちゃえば、無条件白旗降伏しちゃうのはわかってるんですけどね。 そやけど、このシュミレーション、なんだか今の自分という自我の整理整頓みたいで、おもしろおますので、みなさんもやってみておくんなはれ。 パートナーと共有しなくてはならないもの(これだけは譲れないもの) ☆☆☆ スピリチュアル精神   それもパワーストーン云々・レイキな類・パワースポット云々・・・なレベルはゴメンナサイ。   最低でも山川亜希子さんや飯田史彦さんレベルじゃないとつきあえないでしょう。   ただいま連載中の「前世物語」を見れば、わかりますよね。。。   このブログに時々書いている怪しげなことが「おもしろい!」のレベルの人じゃないと、私的におつき合いなどできないでしょう。だって、ある意味、宗教的側面もありますからね。信じるものが違いすぎると、不幸です。 ・・・この段階で、この地球上に該当者なし・・・やろうなぁ。。。 ☆☆☆ 価値観   人の判断を財産・権力・職種・人脈などなどでしか判断できない古い世界の人はゴメンナサイ。   人の内なる光を見る眼があるかなきか?  ・・・この条件で、未来永劫に渡って絶望的やなぁ。。。 パートナーと共有したいもの ☆☆ ナカタニアン   いい男&いい女の何たるかの基準がナカタニアンにあります。ナカタニアンである・あろうとする限り、永遠に尊敬できますからね。 ☆☆ 美しいもの・ワクワクするもの・楽しいものへの五感を超越した感性   写真好き・絵画好きだったら、うれしいよね。 ☆☆ コンサートや舞台が好き・・・何でも興味津々で、とりあえずノリノリになれる軽薄さ   ミスチル・THE ALFEE・スタレビ・蜷パパ演出作品は一緒に参加したいな。   できれば、能もね。 ☆  バイク好き  車好き(高級車嗜好はダメです)    風が好きな人ってことですね。 ☆  自由な人    本当に自由な人は、相手との絆がとても強いと思います。絆は離ればなれで別々のことを自由にしている時に最大に強ります(これは亜空間の法則)。    自由=わがままではありません。自由とは己を生きること。己を生きる=武士道ですね。そして、武士道とは死ぬことと見つけたり でしょう。これがわかる貴方は自由人ですよ。 ☆  歩くのが好き 語り合うのが好き    歩くのと語り合うのは同じです。語り合うと言っても、ワイドショーな話題はゴメンナサイ。哲学や政治、歴史や地球学、宇宙についてなどを語り合うのです。つまり、お互いの銀河通信を語り合うってことですね。面白そうでしょう。 ☆  ☆  ☆ ・・・ 結語 というわけで、いくら蓮風先生が出雲の神々の寄り合いに参加して、片っ端から神々に「ええこ おりませんやろか?」と尋ね廻ってくださっても、神々から大ブーイングくらうだけでございましょう。 そやけど、これもひとつの縁でさかいなぁ。 (蓮風先生が出雲の神々に言わされているのかもしれないからね) それに、昔々、人間は手4本 足4本 頭2個の存在やったんやけど、神さまに逆らって真っ二つに切り裂かれて、今の男女となったんやから(ギリシャ神話)、どんなに難しい条件を出しても、必ず自分の片割れがいるはずなんですね。そやからこの条件を見て・・・これ、わたしのことやん! と(恐怖のあまり?)失神してしまう彼女だっているかもしれません。 そんな 針の穴を通すような期待を抱けることが、あの世にはない、この世の楽しさなのかもしれませんね。 前世物語  彼女も嬉しそうに頷きました。  先生は心療内科の患者さんが増えた頃から、バッチ・レメディを診療に使い始めています。心療内科と言っても大学病院ではありませんから、軽い症状の方から明らかに精神科にご紹介しなければならない方まで様々な症状の方が来られます。バッチは心療内科の範疇だけど薬を飲むほどではない方、薬は効いているけれどあとちょっとが・・・の方、心の根本的なところを治したい方に有効だと先生は言っています。ただ心が静かでないとバッチの効果は感じにくいので、先生は脈診をしてみて、ある程度心が開けている方にバッチの併用をお薦めしています。 「本当はSSRIのような薬が有効な患者さんに、瞑想や座禅やヨガをしながらバッチで心の歪みを補正するのがいいのだけどなぁ・・・」  どうやらこれが先生の心療内科治療の理想像のようです。  日本ではホメオパシーの概念がまだまだ理解されていません。薄めれば薄めるほど強い効果が出る、 というホメオパシーはかなり怪しい民間療法だ、で片づけられてしまいます。でも、バッチはイギリスで約六十年前に生まれた治療薬です。長い間、大衆に指示されてきたということがバッチの有効性を示すものだ、と先生は患者さんに説明しています。  イギリスの医者であるバッチ博士は内科的な病気を治療していく過程で、同じ病気に同じ薬を使っても患者さんの心の性質によって治療結果に差が出ることに注目していました。そこで彼はたくさんの人々の心の性質を観察し続けました。そして心の性質を三十八種類に分類したのです。例えば糖尿病の患者さんを治療する場合、患者さんの個性や心の性質まで考慮に入れて治療することはほとんどありません。 薬物だけで病気が治るのでしたら、確かに心の性質など考える必要はありません。しかし病気の治療には薬だけでなく、食事や運動と休息、ストレスと緊張等々のアンバランスが改善されることも必要なのです。そして彼はホメオパシーの理論に基づいて、それぞれの性質の歪みを補正することが出来る花を経験的に見つけ出していきました。 「でも、なぜ効くのかしら? お花を水につけてお日さまに当てておくだけでしょう。レメディを作っているところを見ると、やっぱり怪しいなぁ、と思ってしまいますよね」 「美子さんは正直だなぁ、でもその通りだよ。ホメオパシーに触れていないと絶対にわからない世界だよね。  花に人の心の性質のひとつが当てはまっているとしてみよう。花言葉というのが昔から世界中にあるけれど、同じようにある花にはその花の持っている想いのエネルギーが隠こもっているのだね。心の周波数、心のオーケストラみたいなものだね。心が病気の時、すべての楽器が壊れているのではなくて、調子の高い楽器、調子の低い楽器、音がこもった楽器・・・などがいろいろに入り交じった状態にあるのだよ。そこで調子が悪い楽器のレメディを使うとその楽器は奇麗な音色を出すようになるのだよ。例えて言えば、調音のための音叉みたいなものかな。ひとつの音にはひとつの音叉があるだろう。楽器の音程を上げすぎても下げすぎてもダメなんだ。振り子が振れるように行ったり来たりしながらピッタリのところへ落ち着くまで使い続けないとね。ひとつがしっかりと調音できたら、他の楽器の調子のずれがよくわかるようになるよ。ひとつひとつ根気よく音合わせをしていったら、いつか素晴らしい心のシンフォニーが聞こえてくるからね。  なぜ水と日光と花からレメディが出来るのか? 花々はそれぞれが人の心の音叉なんだよ。水に花をつけてお日さまに当てると、お日さまが花の音叉を叩くんだね。その響きは水の中に拡がるんだ。その響きの一滴を別の水に入れると、その響きは新しい水の中を更に拡がっていくんだよ。こうやって花の響きがずっと拡がり続けていくのだね」  先生はどうも例え話で人を納得させてしまうのが得意です。私はいつもソクラテスと話をしているような気がします。 「でも、先生。薄めれば薄めるほど強力になる、と言うのはどうなのですか?」

おはようさん 2014.4.16.

今日は、万博公園のチューリップさんたちとポピーさんたちが満開になった、という嬉しいニュースで始まりました。 世の中のことをいろいろ知っておかなくちゃいけないけれど、やっぱり朝一番は嬉しい・美しい・楽しいニュースから入りたいものです。 通勤・通学の人たちをながめていると、なんだか暗い顔・怒った顔の人ばかり・・・ それじゃぁダメだ、と無理矢理ニコニコ顔をしてあげると・・・睨まれます。 見ず知らずでも通りかかる人たちへ、すれ違う人たちへ「おはようさん」が言い合える世界だったのになぁ。 いえいえ、やまない雨はない ですからね。 きっとまた「おはようさん」な普通の世界がやってくると信じて、今日も生きてます。 おはようさんの挨拶と ありがとうの感謝さんと ごめんなさいの思いやりの言葉だけあれば、 誰でも 和・輪・笑 になれます。 それが光の世界です。 他の日本語はとりあえず要りません。だから、世界中の人たちともすぐに 和・輪・笑 になれます。 世界中の誰でもすぐに光の世界の人になれちゃいます。 それは 満開のチューリップさん&ポピーさんを見て、美しい!と思っちゃうのと同じです。 愛国心の教育がどうのこうのって下界ではやってますが、 日本に生まれてきて良かったなぁ と思えることが、この国を愛すること、この国を信じること、この国を誇りに思うことの第一歩でしょう。 それは自分を愛することに似ていますね。 光さんは、どうしたら人を愛せますか? と尋ねると、まず自分を愛しなさい と諭します。 日本に生まれてきて良かったなぁ。 この国が好きだよ。 だから、この国の人たちも好きだよ。 いや、本当は人間が好きなんだっ。 だから、本当は世界中の人たちも好きなんだなっ。 貴方はあの国に生まれてきて良かったね。私もあの国が好きよ。 貴方が大切にしている国だから、私も好きだよ。 貴方が好きな国だから、私も好きだわ。 なるほど、だから世界中の国々も好きなんだ。 桜さんが好きな人が好き。 チューリップさんが好きな人も好き。 ポピーさんが好きな人ももちろん好き。 向日葵の好きな人もステキだよね。 秋桜の好きな人っていいよね。 紅葉好きな人、大好きだわ。 花なら簡単にできるでしょう。それを、花→国に置き換えるだけですもん。 これができると、いよいよ宇宙への扉が開かれますよ。 花→国→星人 宇宙のどの星の人たちとも仲良くなれますからね。 日本人が一番に宇宙人さんとお友だちになれるでしょう。 だって私たちには、 おはようさん ありがとう ごめんなさい があるから。 宇宙人さんたちは満月の夜空の向こうで、いつでもスタンバイ オーケーでワクワクしながら待っていてくれていますよ。 朝日に向かって、おはようさん と、 夕日にむかって、ありがとう と、 夜空に向かって、おやすみなさい と笑顔でご挨拶すれば、 ほらね 宇宙からうれしいご挨拶の声が返ってきますよ。 前世物語  三年前に突然、旅行先で病気になりました。なんとか日本まで帰ってきて、そのまま大学病院に入院しました。たくさん検査を受けましたがはっきりとした原因がつかめないまま、病状が安定したということで退院させられてしまいました。でも、いまだに身体の調子が思わしくありません。今日もこちらに来れるかどうか、とても心配でした。お薬もたくさんいただきましたが、当ての無いお薬を飲むのが嫌で今は全然飲んでいません。私がこの病気になってから、急に仕事もうまくいかなくなりました。本店だけでも大変なのですが、姉妹店の方にも頻繁に私が出向かなければならなくなってきました。そんなストレスと疲れが私の病状を悪化させています。追い討ちをかけるように父まで脳卒中になってしまいました。父は私が病気なのを知っていて、しょっちゅう大した用でもないのに私を呼びつけます。私がこんなに苦しんでいることがあの人にはわからないのです」  まくし立てるように話してきた彼女が悔し涙を見せました。先生は包み込むような声で言いました。 「あなたの今日のワークのテーマは何ですか?」  彼女は作り笑顔をしながら答えました。 「私はこの病気になるまで、とても幸せでした。でも今は不幸ばかりです。私はもう今世での幸せをすべて使い果たしたのでしょうか? もう私には幸せが残っていないのではないでしょうか? それだったら仕方ありません。確かにとても幸せでしたから・・・。  そうだとしても、私はこれからも生きていかなくてはいけません。私だけのためではありません。私のお店を手伝ってくれている人たちのため、私のハーブを使ってくれているお客様のため・・・。だから私は今までの人生で一番幸せだった過去生へ行って、幸せのエネルギーを再充電してきたいのです。荒唐無稽かもしれません。でも私はこれに賭けています。どうか先生、よろしくお願いいたします」  先生は大きく頷きながら答えました。 「大丈夫ですよ。それでは、あなたが最も幸せだった過去生へ戻りましょう、という誘導になりますが、よろしいですか?」  彼女は涙を拭きながら初めて笑顔を見せてくれました。そしてもう一度、レスキューを口に含みました。先生が嬉しそうに尋ねました。 「それはイギリスで買ってきたレスキューですね?」

2014年4月15日火曜日

おはようさん 2014.4.15.

先週から春の風邪が流行ってきています。 悪寒が強い・頭痛がひどい・熱発は38度前後・ノド痛あり・鼻水&クシャミあり・咳少々・関節痛はなし・倦怠感強し が特徴です。 普通の風邪の治療で治りますが、風邪薬と一緒に麻黄湯や葛根湯などをちょっと飲んでおいてねって感じの風邪さんです。 こういうタイプの風邪は子供の脳炎を起こしやすいかも。 春の陽気が身体の中も上気してるのに、春の山菜や筍を食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりして氣を煽ってしまう人も増えました。 まだまだ昼夜の温度差が激しいのに自然の移ろい以上に氣を上気させてしまって、腎が冷え冷えになっていた人に、この風邪が多いようです。 そういえば、女性の膀胱炎も増えましたね。 ジャンクフードやスナック菓子ばかり食べてると腎が冷え冷えになってしまいますが、そんなバカモノ ちゃう 若者に、この風邪さんは風神のように襲いかかっているのですね。 懺悔懺悔六根清浄でございますよ。 今夜は赤銅色のまんまるお月さまが昇ってきました。 月食だとわかっているけど・・・ 昔の人たちがこの春の赤い満月さんを見て、何を思うのかしら と日本人の血にシンクロしながら思いを巡らしてみました。 平安 奈良 ヤマト 弥生・・・の人たちは不吉さを感じたでしょう。 たくさん殺して、大勢を支配して、搾取と恐怖の富の中で生きている人たちは、大自然からの復讐を最も怖れていました。 だから、まず脳裏に浮かぶのは、不吉 でした。 あれ? 昔話のはずなのに、なんだか今も同じじゃん? 縄文の人たちはどうだったのでしょう・・・ お月さまの顔が赤い! お月さま どうしたんだろう? 大丈夫かな? なにかできることはないかな? そうだ、みんなでお月さまが元気になるように祈ってあげましょう。 そう、縄文の人たちはお月さまもお日さまも、この大自然 大宇宙のすべてとお友だちな感覚です。 だから、まずお月さまのために祈ったんじゃないかな。 弥生以降の人たちもお月さまに向かって祈ったけれど、それは自分たちに不幸が降りかからないように、という自己中な祈りでした。 縄文の人たちの祈りはお月さまのため。利他的というよりも、ワンネス 自分たちもお月さまも同じ仲間だからという一体感の祈りでした。 どちらの祈りの方が波動が美しいか・・・もう月とスッポンですよね。 (波動が高い・低いというのは、弥生以降の人たちの思考ですよね。 縄文の人たちの和・輪・笑のベクトルでは、美しいが尺度です。これがわかるなら、貴方も縄文DNAが開窮してますよ) 日本には縄文のエネルギーが残っている地が散見されます。 その中で最大なのは、やはり出雲です。 もちろん今の出雲は弥生ヤマトに侵略蹂躙されて以来、まるで今の沖縄のやうに、五感の範疇ではすっかりヤマト化されてしまっています。 あの大戦で、出雲の縄文の人たちは戦うよりも縄文のエネルギーを出雲の地に封印することを選びました。 その縄文のエネルギーがうずうずしながら開かれるのを待っています。 光の世界はこの国から。 去年からの出雲ブームで出雲の地に引き寄せられた人たちの中から、わずかですが・・・本当にわずかしかいませんが、縄文のエネルギーを開く天命を帯びる人たちが現れます。 (出雲大社に参って、伊勢神宮にも参って・・・な方は・・・ゴメンナサイ) まだ私はそんな出雲の光の人たちとは誰とも巡り会ってませんが(蓮風先生が出雲出身なので・・・この先生はもしかして・・・とにらんでいますが)、これから10人と輪が繋がった時、光の世界が始まるのです(それも11日間で)。 以上、まんまるお月さまが中継してくれた銀河通信でした。 前世物語 第四章       魂の自由 「美子さん、休日出勤、ごくろうさま」  汗を拭きながら医院に着いた私を先生は受付で待っていてくれました。待合の冷房がとてもよく効いています。 「先生、休日くらい、ゆっくりと出て来てくださいね。身体も大切にしなくちゃいけませんよ。どう見ても先生はワーカーホリックなんだから」 「大丈夫だよ。タージマハルに住むハクション大魔王は不死身だからね」  先生はランプをこするマネをして笑いを飛ばしました。ハイテンションは先生の危険信号です。私は怒り顔でそれを受けました。眉間のシワを汗が流れていきます。 「いくら急いでワークを受けたがっている患者さんがたくさん待っているからって、こんなに土日、祝日ぶっ通しでワークをすることはないんじゃないですか? 先生、先月も今月もお休みなしじゃないの?」  先生はなおも笑顔です。 「だってここはハーレムだよ。私は麗しき女性たちを幸せにする義務があるんだからね。マハラジャは戦う勇者だからこそ、最高の女性を手に入れることが出来るんだろう、美子さんのよ・う・な」  そうだったんです、先生は院長であり経営者なのです。だから無理を重ねてもがんばっているんです。先生が職員のことを「クルー」と呼ぶ訳がわかったような気がしました。先生にとって、この医院は船なのです。それも未知の世界へと旅を続ける孤独なヨットなのです。職員はみんな大切な家族なのです。クルーたちが船長の冒険とロマンを支えてくれているのを十分知っているのです。だから、いつもアクセル全開なのです。私もそんなクルーの一員になれて・・・。 「もう、おバカさんには付き合えないわ。お化粧直しに行ってくるから、ちゃんとお留守番してなさいよ」  汗が目にしみます。私はトイレに駆け込みました。  今日の患者さんは三十六才の女性です。とても痩せているのが第一印象でした。待合での物腰がとても古典的クラッシックなエレガントさを感じさせてくれました。彼女はチェアーに沈み込みながら、バッチ・エッセンスをポケットから取り出して口に含みました。ほのかなブランディーの香りが拡がります。 「私は高校の交換留学生としてイギリスで過ごしたことがあります。その時、友人からこのレスキューを教えてもらいました。私の体質にぴったりのレメディも見つかり、イギリスでの生活はとても健康そのものでした。そのご縁でハーブやエッセンスにはとても興味がありました。大学を卒業後、東京で外資系の銀行に勤めましたが、何だか息苦しくなってきて故郷の鎌倉に帰りました。そしてハーブと自然食品の小さなお店を十年前に始めました。お店は順調でトントン拍子に大きくなっていきました。今では会社になって湘南や伊勢や倉敷にお店を展開しています。イギリス時代、夏休みに友人といろいろなところへ行きました。地中海の白い都市まちや北アフリカのオアシス、ヒマラヤの村々など・・・どれもすばらしい旅でした。そのイメージを大切にした商品が新しい時代にマッチしたのですね。仕事が楽しくて、すべてがとても順調でした。

おはようさん 2014.4.14.

今日の午後、造幣局の桜の通り抜けへ行ってきました。 毎年恒例の2度目の花見です。 131品種 350本の桜さんが今年は満開でした。 とってもきれいでしたよ。 もちろん三脚は禁止ですが、写真は自由に撮れます。 ただ、すご~~~~い人出で、きれいな桜の前は大渋滞してますから、ゆったりと 焦らず怒らず お釈迦さまになった気持ちで撮りましょうね。 造幣局に入るまでの道は屋台がいっぱい出ていますが、園内は飲食禁止です。 ペットの同伴もダメ(当たり前ですよね)、日傘もダメです(それくらい混みます)。 南門から入って、北門で終わる一方通行です。逆行は大顰蹙モンですよ。 もちろん桜の花に触れるのダメですよね(そんなん 常識やん) 園内にはガードマンがいっぱいいますので、何かトラブルがあったら聞けば親切に対処してくれますよ。 あと・・・めちゃくちゃ桜に詳しいおっさんがペラペラ説明してくれていることがあります。 そうそう 大切なこと ・・・ 桜の通り抜けは無料です。  夜は9時に閉門です。朝は平日10時から(土日は9時から) 北門を出ると、帰り道は延々と続く屋台通りです。 屋台好きな人には天国ですよ。 私はダブルヘッター 午後と夜にローライフレックスを抱えて行ってきました。 通り抜けの夜桜は始めてでしたが、とってもきれいでしたよ。 夜はボンボリが桜を怪しく照らし出してくれます。 ゴザ敷いて奇声上げてる酔客たちはいませんから、夜桜をゆっくり楽しみたい方々には極楽ですね。 夜桜は・・・80%が恋人同士って感じでした。みんな♂♀が仲良く手をつないでの夜桜見物です。 いいですねぇ 桜は縁結びの神さまなのかな?(;^^)ヘ.. 今日の昼間は快晴で、よかったぁ・・・桜はやっぱり青空がバックだと映えますよね。 私は昔は雨男だったけど、ここ10年は晴れ男に大変身! きっと写真の神さまが青空をプレゼントしてくれているのでしょうね。 というわけで、今日は桜さんたちの美エネルギーをめいっぱい吸い込んできて、ホクホクの私です。 前世物語 「例えば妊婦さんを脈診すると、プラーナという生命エネルギーのところがよく触れるんだ。そこに意識を合わせると、初々しくてきれいなエネルギーが感じられるんだよ。意識を向けた途端、パッと光のイメージが出てくるんだ。その光に意識を合わせると、きっと赤ちゃんのメッセージもわかるのだろうね。もっとも、それは私はしていないけど。  過去生の人生を終えて魂が上に昇っていくだろう。あの時、なかなか昇れない人がいるけど、あれは心の扉が固く閉じている人だよ。上を見ても真っ暗な人もいるし、遠くに光があるのが見える人もいるけど、どちらも上に昇れないのが共通しているんだ。本人は昇っていると思っているけど実は止まったまま、ということもあるんだ。昇れない人に聞いてみると、何か壁のようなものが邪魔をしているらしいんだ。脈診していても同じことがあるんだよ。真っ暗で、その向こうに光がありそうなんだが壁があってそれ以上進めないんだ。アーユルヴェーダ的には心のアーマの壁と呼べるものだね。脈診では、その壁に向かって愛のエネルギー、許しのエネルギーを当てることしか出来ないんだ。でもそうやってエネルギーを当てていると、次第に真っ暗な中に光が見えてくることもあるよ。私が天と地のエネルギーを吸い上げるポンプになるんだね。その天と地のエネルギーを自分の中で融合させて生まれた光を患者さんの心に送るんだ。固いレンガの城壁に向かって光を放水している感じかな。『水は強し』だからね。続けていればいつかは城壁が崩れ去ることだってあるよ。ただ私は今、これを外来ではしないようにしてるんだ。だって、ともかく疲れちゃうからね。ウルトラマンだって週一回戦うだけだろう。怪獣を一匹倒して、お疲れさま、って帰っていく・・・わけにはいかないからね。それにこれはね、なにも私がしなくちゃだめ、なものでもないんだ。誰にだって出来ることだからね。つまり患者さんを心から愛している人が患者さんの手を握って、患者さんの胸に手を置いて祈ってあげればいいんだよ。祈る人の心が開かれていれば、祈る人の光を介して大いなる光が患者さんの手や胸から患者さんの心の中に流れ込んでいくからね。『祈り』は愛だからね。だから自宅でも入院先でも出来ることだよ。簡単だし機械も要らない。副作用もないし、今やっている治療を止めなくてもいいからね。ある意味、私が脈診でやるより、患者さんを愛している方がやる方がずっと効果的だと思うよ。美子さんなんか不死身だよ、だっていつだって私の愛の『手当て』があるんだからね、健康に関しては安心していていいからね」 「先生、祈りは昔から行われてきたものでしょう。確かに奇跡的に祈りで治った、なんてことはあるかもしれないけど、ほとんどが祈りだけでは治らないのじゃないですか? それだと単なる現実否定論者みたいだな」 「今の治療を止めて祈りだけにしなさい、なんて危ない宗教者みたいなことを言っているのではないんだよ。祈りを否定しないで、心の扉は祈りで開きましょう、ということなんだ。心の扉を開く薬、なんて言うのが出来たらいいけど、いくら唯物論の皆さんでもこれは無理だと思うんだ。そして今、現実に心を閉ざすことが原因となっている病気が増えてきているんだ。だからこそ、とりあえず祈りで心の扉が閉じないようにしましょう、ということなんだよ。昔は祈りしかなかった。祈りしかなかったから、欲の絡んだ邪よこしまな祈りが現れた。すぐに純粋な祈りは忘れ去られていったんだよ。今は医学が発達して昔の邪な祈りは駆逐されてしまったんだけど、これはいいことなんだよ。悪い祈りが消え去った今だからこそ、愛と許しに満ちた美しい祈りが出来るんだよ。その祈り方をまとめてみるね。  祈る人の心が患者さんへの無償の愛と許しに満ちていること。つまり祈る人の心が開いていることが大切です。  祈る人は、外の大いなるもの、神さまに頼りすぎないこと。つまり意識を内なる自分の心に向けて、自分の心の中にある大いなるもの、神さまからエネルギーを引き出すつもりで瞑想します。自分がエネルギーのポンプになったつもりで意識を集中します。  患者さんの病気にエネルギーを向けるのではなく、患者さんの心に向けること。患者さんの心の扉さえ開けば、あとは患者さんの心の中の光が自己治癒力を発揮してくれるから大丈夫です。病気は他人や外の大いなるものが治すのではありません。自分の中の光のエネルギーが自己治癒力となって治っていくものなのです」

2014年4月13日日曜日

おはようさん 2014.4.13.

金曜・土曜と続けて光の前世療法4時間ワークをしたので、昨夜は10時間余りも熟睡してしまいました。やはり氣力がヘロヘロになってしまってたのですね。 まぁ、老人になると眠れなくなるって言いますので、まだまだ若い!ってことにしておきましょい(;^^)ヘ.. お昼からはベランダ花壇に満開のチューリップさんたちの写真を撮りました。 どの娘たちもかわいくて・・・大きい小さき さまざまな色合いがあるけれど、♪ どの花 見ても きれいだな ♪ ですね。 人間だけじゃないかな? 私の方がイケてるとか、性格いいとか・・・ もっと美人に生まれたかったとか、明るい性格になりたかったとか・・・ 比べることで安心しようとする・・・ 誰かより上じゃないと自己肯定できない・・・ そんなんじゃぁ チューリップさんたちに笑われちゃいますよね。 高級外車に高級腕時計   有名ブランドに身を包む  金額でしか自分も人も評価できない哀れな男と女たち お花の世界にはいませんよね。 ていうか、この地球の上で、そんな哀れな生物は人間だけかな。。。 もしかしたら、この大宇宙で、そんな哀しい生き物は人間とフェレンギ人だけでしょう、きっと。。。 そういえば、昔、オランダでチューリップ相場がバブルになったそうですね。 チューリップさんたちも災難やなぁ。 人間の強欲はいつの時代もすさまじいものです。 ただ・・・今の強欲は史上最高に危ないんじゃないかな? もう人間の善が制御できるレベルをはるかに超えてしまったように思えますから。 どうなることやら・・・ でも次の世も、チューリップさんたちは何事もなかったかのやうに春を彩っているんやろうなぁ。 それでいい それがいい。。。 前世物語  先生のワークでは、過去生に残った裏切りの遺恨や悲しみのエネルギーを開放するだけではなく、光からのメッセージによって、その裏切りの人生から何を学ぼうとしていたのか、今回の人生でなぜそれを繰り返しているのか、の気づきにまで達していただくことを願っております。この気づきが得られれば、他の裏切りの過去生があったとしても、自分でひとつひとつ開放していくことが出来るからです。  食べ物ではなく種と育て方を、品物ではなく技術と知恵を、お金ではなく夢と希望を与えるのと同じです。そうしないと魂はなかなか成長していかないよ、と先生は言います。  この方針は先生の医療哲学ですので、奥山医院の一般診療にも生かされています。先生の外来診察の特徴は、西洋医学、東洋医学、精神医学、魂医学の集学的診断と治療だと言えます。整形外科の病気でも内科の慢性疾患でも、例えインフルエンザで受診しても、先生の問診には心療内科的な質問が含まれますし、漢方の舌診と腹診、アーユルヴェーダの脈診をします。この脈診がとてもよく「当たり?」ます。漢方は氣の流れを中心に、五臓六腑が陰陽・実虚・寒熱等のどのバランスにあるのか、を診ていくのだそうです。病気を見るのではなく、全体を診ると言われる所以ゆえんです。先生の宇宙観もこう言った漢方の考え方に影響されていると思われます。ただ先生のカルテにはヴァータ・ピッタ・カパでの記載が多いですので、どうやら先生は東洋医学的診察をアーユルヴェーダの考え方にまとめ直しているようです。患者さんから食養生について尋ねられると、先生はあなたの体質はヴァータとカパが・・・というような答え方をしますので、これは確かです。 「そんな先生、漢方とアーユルヴェーダをごちゃまぜにしたりして診察できるの?」 「大丈夫だよ。カレーうどんならぬカレーラーメンみたいなもんだからね、でもそんなのあったっけ?」  彼のこんなところが私は好きです。先生の直感の冴えに救われてきた患者さんがたくさんいるのよ、と看護婦さんも言ってました。  先生の脈診はアーユルヴェーダそのものです。インドの脈診の先生は患者さんの昔の病気まで当ててしまうそうですが、先生もなかなかやります。先生の脈診は患者さんの心がある程度開いていれば、心の中に繋がることが出来るそうです。そんな時、患者さんは涙を流されます。 「心の中に愛のエネルギーを送ってあげるんだよ。すると患者さんの心の扉が開かれていくのがわかるんだ。この時に何か支え棒が出来れば心の扉が開いたままになるのだけど、個人的な意見を入れてしまうと、もうそれは洗脳になっちゃうからね。それを入れてくれた人や教義に強い依存が出来てしまうんだよ。心の扉は何か心が耐えきれないことが続いたから閉じてしまったのだよ。それを部屋の空気を入れ替えるように一時的に開くことは必要なのだけど、支え棒を入れて二度と閉じないようにしてしまうと、大きなストレスに見舞われた時に心は本当に壊れてしまうからね。私は心の換気はするけど、心の窓に支え棒をすることだけは避けているのだよ。心療内科でも同じだけど、私に依存した患者さんだけは作ってはいけないと思っているんだ。これは私の診療の基本だよ」 「先生、心の扉が開くとはどんなイメージなのですか?」

おはようさん 2014.4.12.

今週もたくさんの患者さんを診ました。 毎日 どれくらいだろう・・・千 万 もっと? の邪気を打鍼で祓い除きました。 体表観察を駆使して、未病で治したのもありました。 心音の聴診で、数日内の狭心症を予知して、しかるべき手を打てた患者さんもいました。 STAPじゃないけれど、今の私の研究心を煽っているのは、心身症と胸部打鍼痛の関係です。 経穴経絡も神経解剖学も越えて、説明&弁証のつかない胸部の打鍼痛が心身症の患者さんたちに認められるのです。 目の前の患者さんをよく診ると、医者心をそそられる不思議がいっぱい潜んでいます。 そりゃぁ 人間は小宇宙なんだから、まだまだ未知なものなんていっぱいあるさっ かな。 もちろん、生活習慣病の薬や認知症の薬、抗不安剤や睡眠薬、消炎鎮痛剤も抗生物質も適材適所で使っています。 漢方薬も大変重宝しています。蓮風先生の体表観察を学んでからは、漢方処方の有効率も格段に向上しました。 西洋医学でも、東洋医学でも、鍼灸医学でも何でも使います。 目的はただひとつ。患者さんの笑顔です。 病気を治すこと、痛みを取ること、心配を取ること、楽になること。 患者さんの笑顔のためなら、どの医学でも、どの手法でも構いません。 なんでもあり よろず診療が私のモットーです。 先生は変わり者やなぁ ってよく言われますが、 そうやろうか? 患者さんの笑顔を第一にすれば、誰でも結局は、こうなると思うんやけどなぁ。 ただひとつ、変わり者で痛いのは、世の中の大勢にそぐわないので、儲かりまへんわぁって処でしょう。 ホンマはそんな世の中がイカンのやけどなぁ。 光の世界に早よう移行せえへんかなぁ。 ちょっぴりブツブツ思いながら、土曜の外来を無事に終えたのでした。 さぁ、また来週、がんばりましょい! 前世物語  この問いに対するヒントもこの症例にちゃんと入っていました。それは、どうしたら自信を持てるのでしょうか? に対する光の答えの中にあります。もう一度、読み返してみましょう。 「人生を楽しむことです。今、一番興味のあることをしてみることです。とても大切なことです。あなたはいつも後回しにします。でもそういうことは、あなたの成長にとても大切なことなのです。あなたの好きなことをすれば、あなたはいろんな自分の面を見ることが出来ます」  人生を楽しむこと、も人生の目的の大きなテーマです。光から見れば、人生を本当に楽しめている人はそれほど少ないのです。逃げている人がとても多いのです。なぜ楽しむことから逃げるのでしょうか?  今、一番興味のあることをしてみましょう、と言うと、お金がない、時間がない、元気がない・・・の無い無い尽くしの言い訳が返ってきます。そして後回しにされて永久にお蔵入りしてしまいます。今、一番興味を持てることは、実はやり繰りすれば何とか出来ることがほとんどではないでしょうか。その時に全く不可能なことには興味が湧かないものなのです。一番興味がある、ということはその人の内なる声なのです。これは人生の成功哲学の本によく書いてあることです。お金持ちになりたかったら、お金持ちのように振る舞ってみるのです。ただし高価な持ち物も大切ですが、それを本当のお金持ちのように使いこなせるように心がけなければなりません。マナーしかり、話題しかり、教養しかり・・・そこまでなりきれれば、気づいたら本当にお金持ちになっていることでしょう。  先生はこれを私の目の前で実践して見せてくれました。この秋、先生は突然、大型バイクの免許を取ったのです。まわりは大ブーイングでした。ケガするぞ、命がないぞ、体力がないぞ、中年ジジイが何を血迷ったか・・・でも先生は教習所に通い続けました。大型バイクのための体力作りまで始めてしまいました。私には先生の光がいっそう輝いていくのがわかりました。そして秋、とうとう大型バイクに乗って通院するようになりました。バイク乗りの儀式をしている先生はとても嬉しそうです。そして、医院での先生も変わってきました。どうしても疲れた顔が多かったのですが、また笑顔が戻ってきたのです。 そしてずっと昔の彼の面影が色濃くなってきました。そうです、若返ってきたのです。心が若返ると身体までもが若返ってくるのかもしれません。実は、鼻が利く私には先生にも中年男性特有の体臭が少し感じられていたのです。これは男性の更年期みたいなもので、やはりホルモンバランスに老化の兆しが見えることと関係があるのかもしれません。でも大型バイクに乗り出してから、あの中年男性の体臭が感じられなくなりました。その代わり、ヨットの上のアラン・ドロンから漂うような艶香が微かに漂っています。先生の革ジャン姿を初めて見た時、正直、カッコいい! と思いました。私は見とれてしまいました。それは姿にではありません。先生の輝きにでした。そこには「今を楽しんで生きている人」が立っていたのです。そして私の「今を楽しんで生きている人」を見ていて気づいたことは、若々しいこと、美しいこと、お洒落なこと、楽しいこと・・・がどんどん集まってくるということです。今、先生はフィットネスで毎朝汗を流してから医院に大型バイクで来ます。サングラスに革ジャンかオシャレなバイクスーツです。ティファニーのマネークリップを使いこなしています。今を生きることが楽しい人には機能美があるのです。ロダンの彫刻のような美しさが私にはちょっぴり感じられます。若い人の若さとは深さが違います。油絵のような美しさ・・・でしょうか。先生を見ていると、私も頑張るぞ、という気持ちになります。前向きに押しだしてくれるような気がします。こんな先生に診てもらったら、病気なんかしてられないかもしれませんね。もっともこれは私の胸の内の秘密です。こんなことを言うとアイツは有頂天になって天にまで登って行ってしまいかねませんから・・・。この人生で二度も同じ悲しみを味わいたくはありませんからね。

2014年4月11日金曜日

おはようさん 2014.4.11.

時々、ここで話題にしてる乳癌術後で骨転移しているおばあちゃんが又、土色顔貌になって再診されました。 聞けば、抗ガン剤の点滴を続けていたが、腫瘍マーカーが憎悪するので、先日から経口の抗ガン剤に切り替えられたとのことで・・・ 眉毛が抜け落ち、顔から血色が消え去っていて・・・おいおい!データーばかり見とらんと、ちゃんと目の前の患者さんを診んかいな! このボケ外科医! と叫んでしまいました。 患者さんを診る目を持たず、触れ方も知らずの哀れな医者は、検査データーしか頼るものがないのですねぇ・・・かわいそうに。。。 今の世の中、腫瘍マーカーが怖ろしいほど高値やけど、元気に暮らしている癌患者さんたちもいっぱいいます。 癌と共生できることは実証されているのです。 でも、白目のダルマな医者たちは、検査データーという杖を失うと、もう冥府魔道を彷徨うしかないので、決して杖を手放しません。 こういう下医は、患者さんに恐怖と不安を与え続けます。 それが患者さんの肝鬱気滞を憎悪させて、結果的に癌を増大させていることにも気づきません。 抗ガン剤が悪いんじゃない。それを使おうとする医者の無知が悪いんだ、と思いました。 ステロイドも同じですね。患者さんを診て、触れながら、注意深くパッパッと使えば、副作用なしに良い効果だけを得られます。 抗ガン剤も同じでしょう。検査データーで決めるんだったら、人間の医者は要りません。 コンピューター診断の方がよっぽど適確でしょう。 まるで屋台のコンピューター占いみたいですね。医者はお代をいただいて、出てきた結果を渡すだけ。。。あぁ 情けなやぁ。。。 占ってもらうのなら、当たるも八卦当たらぬも八卦でも、やっぱり手を取って、人の目で手相を見て欲しいですよね。 さて、このおばあちゃん・・・夢分流腹診と打鍼をして、邪気を祓い、生気を整えてから・・・。 あまりに臍周に冷邪が集まってきていたので、このまま放っておくと、この邪気が臍の深部に達してしまい、一気に生命を落とす危険性が感じられたので、急ぎ へそ灸をしてあげました。 10分もすると、顔色に血色が戻って来て、冷たかった手足も温かくなってきました。 とりあえず、これで大丈夫。 明日からしばらくは へそ灸 で全経絡を補法してあげるつもりです。 帰りしなのおばちゃんと付添の家族さんの安心した笑顔こそ、医療の何たるかを物語っていると思いました。 (そやけど、また 体調良くしたら、抗ガン剤の量を増やしてくるやろうなぁ 困ったことやなぁ。。。) 前世物語 先生らしいお話ですね。ギリシャ神話みたいだったわ」  私は先生をコントロールする知恵を持っています。おだてておけばいいのです。これはたしかに経験値の積み重ねです。でも、この人生だけでこんなに彼のことを知っているのはおかしなことです。きっと私もこれまでに彼と苦労しながら生きた人生がたくさんあるのでしょう。その経験が知恵となって今、生かされているのです。  この症例でもうひとつ注目されることがあります。それは病気の意味とは何か? ということです。この症例では、患者さんの身内の方のある病気について光に尋ねました。光はこう答えました。 「あの人は強い人だけれど、人に頼ることが出来ないのです。人に頼れないので、そうやって病気になって人の力を借りなければならない状態に身を置いているのです。私たちはいつでもあの人を助けられる状態にあるのですが、あの人は何でも自分でやりたい、と思っています。あの人は人が助けてくれるありがたさや謙虚な気持ちを学ばなければなりません」  人の助けのありがたさと謙虚な気持ちを学ぶために病気をすることがあるのです。これは実際に入院中の患者さんがよく言う大切な気づきでもあります。病気は感謝することを教えてくれるのです。  強くなればなるほど心の中は孤独になっていくのでしょうか・・・見栄、プライド、自尊心・・・心が虚ろになっていくのです。人に頼れなくなってしまいます。その強さが永遠に自分のものであるかのような錯覚をしてしまいます。何でも自分で出来る、そう思い込んでしまうのです。でも本当はどんなに強い人でも、目に見えないところでたくさんの人たちに支えられ、助けられて生きているのです。人だけではありません。すべての生き物、海や森や山々、そして地球に支えられ抱かれて生きているのです。そんな感謝と謙虚な気持ちが失われた時に、病気が始まるのかもしれません。  では病気の予防はどうしたらいいのでしょうか?

2014年4月10日木曜日

おはようさん 2014.4.10.

突然、明日が人類最後の日だ!と言われたら・・・どうしましょうか? 愛する人と最後の一日を過ごしましょうか。 思い出の場所に行ってみましょうか。 好物をたらふく食べましょうか。 死ぬまで酒を飲み続けましょうか。 静かに感謝の祈りを続けましょうか。 Kindleコミックで大好きな「まほろまてぃっく」を見つけて、お風呂でずっと読んでました。 その最後のシーン 直径20Kmの隕石があと数時間で地球にぶつかり、人類は滅亡するという状況下で・・・ 地球上のすべての戦火がやみます。 略奪も暴力も予想に反して起こりません。 人々はいつもと同じ生活をします・・・昨日までと違うのは、夫やお父さんが早く帰って来てくれたことと、その日の晩ご飯は子供たちの大好物だったことでした。 そう、昨日までの地球より、はるかに笑い声の多い地球になっていました。 人類史上、最大&最幸の愛に包まれた一日になりました。 日本沈没!だったら、我先に逃げ出そうとするでしょう。略奪も暴力も自殺も・・・地獄絵になるでしょう。 でも、人類すべてが滅亡する。助かる可能性はゼロだ。そんな絶体絶命に追い込まれると・・・ 人類の本質はやっぱり愛だったんだなって思えるのでしょう。 これは日本人だから・・・の妄想でしょうか。 キリストの国々ではどうかな? イスラムの人たちはどうかな? 仏教の国 ヒンズーの国 独裁者の国・・・どうかしら? わかりません・・・まだ やっぱり 人間を信じ切れていないもの。 人間は好きなんだけどね、まだもうちょっと愛しきれなてないんだもの。 でもね、私はその日が突然やって来たら・・・やっぱりいつもと同じように医院に行って、患者さんが来たら、いつものように診察して、鍼をして、しゃべって・・・笑って、泣いて、お別れを言ってるでしょうね。 そう、その日の朝はお散歩通勤しようっと。雨でも晴れてても。 患者さんが来なくてもいいの。 自分の身体さんに今日までごくろうさまって感謝してるから。 最後の時は・・・万博公園の太陽の搭を見上げながら・・・がいいな。 きれいな夕日だったら最幸だろうな。 星が瞬く夜空もいいな。 雨がシトシトと落ちてくるのを見上げながらもいいな。 今までに愛した人たちの顔を思い出して、何度も感謝をしながら。 楽しかった思い出をひとつひとつ思い出しながら。 そうかぁ  恐怖や絶望の先には愛しかないんだね。 すべてのネガティブな感情を踏み越えると、愛なんだ。 iPS細胞のように、1個の受精卵のように・・・人間の原形は「愛」なんだね。 そして人間は光の子なんだから、やっぱり光は愛で、愛は光なんだよね。 この地球は光の星です。そして愛の星です。 太陽はそんな光の星の愛たちを育んでくれているのです。 お月さまはこの光の星に生きる愛たちの鏡となってくれています。 星々はこの光の星の愛たちが「生きる」ことを見守ってくれているのです。 「死ぬことと見つけたり」な葉隠れのように、自分の死はなかなか妄想できないけれど、地球最後の日なら何となくイメージできるでしょう。 死を見つめると、そこに「生きる」や「自分という存在」が見えてきます。 地球最後の日、あなたならどんな一日を過ごしますか? 前世物語  昔々、遠い国の高い高い山の頂上に大いなる神さまがいました。頂上からは麓まで国中がすべて見えました。神さまは毎日、景色を眺めて満足していました。神さまは言いました。 「私はすべてを知っているぞ」  ある時、神さまの耳にどこからともなく威厳のある声が聞こえてきました。 「お前はまだまだ何も知りはしない」  神さまは聞きました。 「私はこの国中の景色をすべて覚えているぞ、森の木々の一本一本まで、小川の石ころの一個一個まで。下界に暮らす人間どもの喜怒哀楽の姿を過去から未来まですべて知っているぞ。心も感情とやらも知り尽くしたし、それを完全にコントロールする術も知っているぞ。それでもまだ私が知らぬことがあるのか」  声は言いました。 「お前の分身を下界に送ってみるが良い。そして歩いてお前のところまで戻ってくるように言いつけてみよ」  神さまはさっそく自分の分身を作りました。そして声が言ったとおりに命じて、下界へと送りました。  神さまは下界で自分の分身が四苦八苦しているのを見ています。肉体を持っていない神さまの分身でも、神さまの山を歩いて登るのは大変なようです。神さまの分身の経験はそのまま神さま自身に伝わりました。同じ景色を見続けることに飽きていた神さまは喜びました。 「これは面白い。肉体を持った人間なら、もっと面白い経験が出来そうだ」  神さまは自分の分身の種を下界の人間すべてに埋め込みました。そして神さまの種が発芽して人間の中で育ち始めました。頂上にいる神さまからは、どの人間に自分の分身が育っているのかが手に取るようにわかります。そんな人間を見つけると神さまは注目します。分身はいろいろな経験を送ってきてくれるからです。分身が使っていた肉体が滅びると、分身は次の肉体を探しました。分身にとっては神さまの山を登りきることが最大の使命だったからです。神さまは上から見て知っていた人間の喜怒哀楽を実際に人間になって体験することが出来ました。山を登っていく辛さを実際に知ったのです。 「あの崖を登り終えて飲んだ清水の味とは、こんな感じだったのか」 「子供を亡くす悲しみとは、こんな感じだったのか」  神さまの耳元に声が聞こえてきました。 「知恵とは何か、わかりましたか?」  神さまはそれからもずっと知恵を紡ぎ続けました。

おはようさん 2014.4.9.

今日は3人の患者さんたちに「先生の手って、とってもきれい」と褒められました。 これまでそんな話題なんて皆無だったのに、今日、突然の話です。 「そりゃぁ 毎日 たくさんの患者さんに触れているからね」 夢分流打鍼を本格的に始めて8週間目かな? 打鍼で患者さんの邪気をひとつひとつ祓い続けているから、神さまからのご褒美なんでしょうね。 打鍼をしている手が綺麗になってきたということは、打鍼の仕方に間違いはない!と思ってもよいでしょう。 毎日、いろいろ考えながら打鍼してるので、結構、マイ・アレンジも入ってきたりしてます。 進取の精神が我がモットー。 日々 研鑽&精進の毎日なのです。 そういえば、桜が咲き始めた頃から、それまで帯脈に居座った邪気が上がったり下がったりしてる人が多かったのが、まるで桜の花びらが散ったかのように、腹部(=全身)全体に邪気が散在するようになりました。 今はその花びら邪気をひとつずつ祓っています。 これも春の身体の反応かしら・・・なんて思案しながら。 イエスさまは病人に触れただけで、病を治したとか・・・ そんな非科学的な!と一蹴されちゃいそうな話ですが、自分の掌 労宮が腹診&打鍼のお陰でどんどん鋭敏&精妙になっていくのを感じながら、「触れただけで治る」もアリだよなって思う今日この頃です。 誰にでも効く 万能な労宮ではありません。 こころを閉ざした人・あまりに自己中な人・悪意のある人・猜疑心の強い人・人生を諦めた人・働かない人・楽しめない人・魂が死んだ人・・・は鍼灸も打鍼も労宮パワーも効きません。 ?? 世の中 ほとんどがダメじゃん?? そんな哀しいことは言わないで・・・絶滅危惧種かもしれないけれど、まだまだちゃんと世の片隅で元気に生息してますよ。 素直で・愛で・和で・笑顔な人たちがね。 そんな光の人たちを癒やし、助けるために、我が掌はこれから花咲かんとしているのでしょう。 思春期のおっぱいがムズムズするような嬉し恥ずかしな感覚に掌が浮かれている今夜の私でした。 前世物語  誠実に行動している人のまわりには自おのずと誠実な人が集まってきます。人を騙すような人が誠実に生きている人たちのそばに寄ってきても、誠実に生きている人たちは直感が優れていますので、もう騙されません。しかも誠実に生きている人たちは愛と許しが強いですから、騙す人をも温かく仲間に迎え入れてくれます。騙す人にはこれは耐えられません。いくら手練手管を駆使しても、彼らの直感でどんどんすり抜けられてしまいますし、もし騙せても騙された人は笑って許して愛してくれるからです。もう誰も責めてくれない、恨んでくれないのです。騙す人はそんな仲間から出ていくか、本当の仲間入りをするか、どちらかになるのです。類は友を呼ぶ、はまさにこのことだと思います。 「スピリチュアルなプロセスに足を踏み入れてしばらくは淋しくて孤立した時期がやってくるんだ。それまでの友達となぜか、うまくいかなくなったり、自然に疎遠になったりするんだよ。それまで無二の親友と思っていた人に、ひどく傷つけられたり罵られたり恨まれたりすることもあるよ。私はこんな人と一緒だったんだわ、と気づくんだね。それまでの自分の姿を鏡のように見せてくれているんだよ。だから、そんな友達には心から感謝しないといけないね。魂への道へ旅立つ人をわざわざ餞別を持って見送りに来てくれたんだから。そんな時は、ぜひ感謝して許しのエネルギーを送ってあげたいね」 「その友人は昨日までの自分なのだから・・・ですね。そしてそんな過去の自分を捨てて、今日から魂の道を歩み始めるのですね。これが自分探し・・・と言うことですね」 「そのとおりだよ。でも友を失うばかりではないんだよ。魂の道を歩んでいる人はとても多いからね。ステップアップした所々で、それにふさわしい友や師が待っているのだよ。その人たちとの交わりはプロセスの過程で心が開いてきているので、心地良く、とても気が合う感じがするんだ。心が通じ合う、と言うことを実感出来るんだね。  そして、また魂の道を登り始めるんだ。どんどん速足で行く人もいれば、景色をゆっくりと眺めている人もいるけど、この道の歩み方に正解などないのだよ。みんな好きにしているし、それでいいのだよ。どの魂もプロセスを楽しんでいるのだね。頂上に何があるのか、知っているし、もう何度も頂上には行ったことがあるからね。だからどの魂も歩み方は自由だし、どの魂も同じ歩みをしていないと思うよ。  だからプロセスに入って知りあった友達や師匠も、いずれ別離の時がやってくるんだ。置いていかれることもあるし、自分が置いていくこともあるんだ。プロセスの初め頃はまだ恨み辛みを見せてくれる人もいるけど、次第にそんなことはなくなるよ。だって気づきが増えてくるし、魂の光が心と身体に射し込む時間が少しずつ増えてくるからね。別れ際にはお互いにすばらしいプレゼントを交換できるようになるから心配は要らないよ。  そしてプロセスが進んでいくと親友の数は少なくなるけど、みんなまるでテレパシーがあるようにとても心が通じ合える仲間に囲まれるんだ。無償の愛と許しのエネルギーをまわりに放射しているので、魂のプロセスをまだ歩んでいない人たちまでもが集まってくるようになるんだ。そばにいるだけで心が癒されるんだね。もうその人たちから騙されたり、恨まれたりすることもないんだ。その人たちの目ではきっと姿がはっきりと見えないからね。私のワークでも時々、魂の振動数が高くなると姿を消したり、空中から物を出したりすることが出来るのですか? などという質問をする人がいるけど、わかりません、と言って笑うしかないよね。美子さんはどう思う?」 「そんなことが出来るには、魂のプロセスをはるか高くまで登っていることが必要だと思っていました。でもさっきの先生のお話では、すでに私たちの魂は何度も頂上へ行ったことがあるということですから、私たちにもそれが出来る、ということになりますよね。でも実際にはそんなことが出来る人はほとんどいませんよ。サイババさんは有名ですけどね」 「頂上を知っているというのは簡単にわかることだよ。だって私たちの魂はどこから生まれたのかな?  他の星からやって来た、と答える人もいるけど、それでも魂はどこから生まれたの? の答えにはならないよね。私たちの魂は大いなる魂の分身だよ。大いなる魂がバラバラになったのではなく、ひとつひとつが大いなる魂の分身なんだ。大いなる魂はどこにいるのかな? そう、魂のプロセスの頂上だよ。するとホラ、私たちの魂はこのプロセスの頂上を良く知っているということになるだろう。例え話にしてみようか・・・」

2014年4月8日火曜日

おはようさん 2014.4.8.

今日は花祭り お釈迦さまのお誕生日でした。 春を戴冠しながら、お釈迦さまが天から舞い降りてくる・・・そんなビジョンが見えたりもして。 イエスさまは、新しい年の新しいお日さまを背負って、東の大地を踏みしめながら現れるイメージが見えたりもして。 ピカピカの一年生たちのはしゃぎ声が、春の花々さんたちの歓声と折り重なって、たくさんの小さな虹を作っていました。 ♪ 太陽の光で虹を作った お空の風をもらって帰って 暗い霧を吹き飛ばしたい ♪ 春は陰が陽に転ずる季節です。 世の中の陰も、人のこころの陰も、春風さんに誘われて、陽に転じますやうに。。。 先日、尿閉を起こした腎虚のおじいちゃんに・・・これはお灸だよなって思って・・・中国3000年の歴史! お椀灸なるのものを買ってみました。 艾(もぐさ)に触れるのは、もちろん初めてですので、まずは安全第一で。 そういえば古刹で焙烙灸をやっている光景を見たこともあります。 今日のお昼前に、スタッフを生贄 ちゃう 被験者になってもらって、お椀灸を試してみました。 原理は、焙烙のお椀に艾を入れて点火します・・・お椀を鍋敷きのような輪っかにのせて、それを頭や腰、お腹に置きます。艾の熱が焙烙を介して遠赤外線となって患部に降り注ぐというシンプルなものです。 元々、リハビリで遠赤外線レーザーをずっと使っていますので、作用効果は熟知しておりますが、そこはやはりアナログ&ナチュラルな艾の遠赤外線と電気が生み出す遠赤外線との違いは大きいはずです。 もちろんお灸の薫りや熱感も大いに五感を刺激してくれるでしょう。 結果は・・・ まずは頭の上 百会の灸をしてると、頭痛と肩こりがスッと楽になっていきました。 続いて腰の灸にすると、足先がポカポカしてきて、これまた快感で・・・。 それを見ていた看護婦さんまでお椀灸にトライアルしてくれて・・・大正解!だったようです。 さっそく夕診で、お疲れ&腰痛の患者さんに臍灸を、ひどい腰痛と冷え性の患者さんに腰灸を施術しました。 はい、おふたりとも大満足でしたよ\(^O^)/ このお椀灸。 夢分流腹診で臍周や大巨が虚している人、冷えの尿閉や腰痛の人、百会が虚している人に使っていきたいと思っています。まだまだお灸は補法でしか使えない未熟者ですからねぇ。 スタッフたちは気持ちいいってキャァキャァ喜んでいましたが、ちゃんと適応を見分けて施術しないと、たかがお椀灸 されどお椀灸 になってしまいます。 明日から気を引き締めて、上手にお椀灸を使っていきたいと思っています。 そやけど・・・「百会の灸」をGETできたのはうれしいなぁ。 ずっとみなさんの百会に鍼をしてきて、稀にやけど、百会が崩れてしまっている人がいたのですよねぇ。もちろんそんな人の百会には鍼をしませんが・・・手が及ばないのはとても哀しいことなのです。これからは百会の灸という手があります。それだけで\(^O^)/なのです。 そして、元気のない若者、やる気のない若者、動けない若者・・・そんな心身症の若者たちに、この灸が効くのではないかな? と思ったりもしているわけです。 乞うご期待(*^^)v 前世物語 「私をこれからも見守ってくれますか?」 「いつも見守ってくれているそうです」 「私はこれからやっていけますか?」 「やっていけるそうです」 「辛い時、またここに戻ってきてもいいですか?」 「いつでもいい、って」 「お腹を刺した、ひこざさんの面倒をみてくれますか?」 「ひこざさんが現れて、よろしくお願いね、って言ったら、ありがとう、って」 「これからの人生、がんばるからね、って」 「笑って、うなずいています」  人を信じられない原因を過去生に求められる方はとても多いと思います。この症例のように、過去生で裏切られて悲惨な最後を遂げた・・・というヴィジョンを期待通り体験できることが多いテーマだと言えます。  この症例では、人を信じられない原因がとてもわかりやすく提示されました。 「裏切られることを恐れているけれども、実はあなたがそうしているのです。私が原因を作ってるんだ。あなたが自分を許さないから、人があなたを裏切るのです」 「あなた自身を信じなければいけません。あなたは自分自身を疑っています。人を信じる前に自分を信じなければいけません」  自分自身を認める、許す、信じることが出来ない方はとても多いと思います。出来ている人などほとんどいないのではないでしょうか。それくらいこれは難しいことなのです。この方の場合は、「ひとつひとつ自分らしく、優しく、誠実に行動していくこと」だと教えてくれました。自分らしくとは、自分に嘘をつかない、自分の直感を大切にして、ということだと思います。優しくとは愛と許しを持って、ということでしょう。そうすれば意識せずとも誠実に行動することが出来るはずです。

おはようさん 2014.4.7.

今日は今年始めてのおさんぽ通勤しました。 往復で18000歩。しっかり歩けました。 蓮風先生から、朝夕にぶらぶらと散歩するように、と健康指導されていましたが、なかなか・・・ 患者さんの気持ちがよくわかります。 目的はもちろんダイエット! 冬の間にすっかり体重オーバーしてしまって、このままだと膝関節が修復不能になってしまうし・・・ 先日買ったバイク用革ジャンがキチキチだったのです。これはショックだぁ。。。 で、夏までにダイエットしなくちゃぁ  カバがバイクにまたがってるなんて後ろ指さされそうやからね。 ♪ 麒麟も老いぬれば 河馬に劣るが如くなりぃぃ ♪ 街も春の花たちで華やぎ始めてました。 桜さんたちは散り始めてるけど、チューリップにフリージアが輝き始めて、椿もパンジーもまだまだ元気なドヤ顔で。 朝の風には甘酸っぱい早春の薫が、宵の風には去りゆく冬の面影が漂っていました。 よ〜く耳を澄ませば、桜の花びらたちの声も聞こえてきます。 身体の声も同じですね。 患者さんのお腹に触れながら、よ〜く耳を澄ましていると、身体のいろいろな声が聞こえてきます。 こころの声だって聞こえてきますよ。 脈に触れていると、世界中を旅する風のやうに、体中を巡る氣がいろいろとお話をしてくれます。 ここが調子悪いとか、あそこがヘンだとか、ここに気をつけろとか・・・ね。 いろいろわかるから、悲しいことも辛いこともあるけれど、うれしいこともあるから、まだまだこのお仕事を続けていきたいと思っています。 さぁ、明日はどんな患者さんと出会うのかな? 明日もいちにち がんばりましょい! 前世物語 「人を信じることです。・・・そうです・・・そうです。あなたは人を疑っています」 「どうしたら信じられるのですか?」 「人にゆだねることです。全てを人にゆだねてみることです」 「そうしたら、ひこざさんみたいに裏切られませんか?」 「あなたにはそれが出来るはずです。裏切られても人に優しくするのです」 「それは無理だと思うけどなぁ?」 「あなたにはわかっているはずです。あなたは恐がってるけれど・・・」 「私は何を恐がってるの?」 「裏切られることを恐れているけれども、実はあなたがそうしているのです。私が原因を作ってるんだ・・・。あなたが自分を許さないから、人があなたを裏切るのです」 「自分を許したら、もう裏切られないのですか?」 「あなた自身を信じなければいけません。あなたは自分自身を疑っています。人を信じる前に自分を信じなければいけません」 「それはどうしたら出来ますか?」 「ひとつひとつ自分らしく、優しく、誠実に行動していくことです。そうすれば人はそれにちゃんと気づいてくれます」 「私の人生はここまで順調ですか?」 「順調です」 「ここまでいろいろ辛いこともあったけど、これで順調なの?」  魂の涙がこぼれます。 「あなたはいろいろ悩んで大変だったけれども、よくがんばりました・・・。やっとわかったから、それを忘れずに頑張ってくださいね。応援してますよ」 「花子(仮名)は、どうして病気になったのですか?」 「花子は強い人だけれど、人に頼ることが出来ないのです。人に頼れないので、そうやって病気になって人の力を借りなければならない状態に身を置いているのです。私たちはいつでも花子を助けられる状態にあるのですが、花子は何でも自分でやりたい、と思っています。花子は人が助けてくれるありがたさや謙虚な気持ちを学ばなければなりません」 「私はどうしたら自信を持てるのでしょうか?」 「人生を楽しむことです。今、一番興味のあることをしてみることです。とても大切なことです。あなたはいつも後回しにします。でもそういうことは、あなたの成長にとても大切なことなのです。あなたの好きなことをすれば、あなたはいろんな自分の面を見ることが出来ます。あなたにはきっと出来ます」

2014年4月6日日曜日

おはようさん 2014.4.6.

今日は傘をさしたり畳んだりしながら、古都の桜を楽しんできました。 まずはおけいはんと近鉄を乗り継いで東寺へ。 ここの八重紅枝垂れ桜「不二桜」と五重塔がお目当てです。 不二桜さんは半分ほど散ってしまっていましたが、巨木の堂々たる姿に今年も元気をいただきました。 桜さん 満開を過ぎると文句を言われますが、私は散り始めの桜さんも葉桜さんも好きですよ。 桜さんって、なんだか人間みたいでしょう。 二十歳が満開 三十路は葉桜 四十路 五十路はむさ苦しい夏葉で、六十過ぎると紅葉して落ち葉となって・・・ そんな表面の華やかさだけしか見えてないのは愚かやねぇ。。。 せっかくこの美しい日本に生まれてきた意味なんか分かりっこないのです、そういう人たちは。 桜の木とお話してごらん すごくがんばって花を咲かせて、 今年の春も彩ることができて、とてもホッとしてはるよ。 ひと仕事終えて、さぁ栄養つけなくちゃって、お腹空いたって、葉っぱをグイグイと広げます。 まるで大きな背伸びをするやうに枝を伸ばして。 散り始めの桜さん 葉桜になった桜さんに「ごくろうさま&ありがとう」って言いたいな。 十代 二十代 三十路 四十路 五十路・・・ 戸籍年齢なんかクソくらえ。 私は桜さんに「ごくろうさま&ありがとう」って微笑む人が大好きです。 それが光さんのイチオシ「愛」だと思うのです。 夢分流打鍼をし過ぎているからかな? 最近、木槌をふるう左手の中指MP関節が曲がってきています。伸ばすと、ちょいと痛い。 今日もなんか気になりながら、東寺へと入りました。 リュウマチ? いやいや  腱鞘炎? う~ん・・・ 東寺の本堂で薬師如来さんを拝んでる時に答えが見えました。 薬師如来さんの右手は中指を曲げた印を結んでおられます。 まさしく私の左手と同じ(私は左利きなので) そうかぁ 薬師如来さんも指が曲がるまで打鍼をして衆生を病から救ってはったんや。 そう思うと、中指の痛みも何だか愛おしくなってきました。 病は気から。 気を変えると病も病でなくなります。 そんなんでええの?  そんなんでええのです。 薬師如来さんの手で木槌をふるえば、もっと打鍼の効き目が高まるでしょう。 これまで治らなかった病、取り尽くせなかった痛みや苦しみが楽になるのなら、中指一本 薬師如来さんに捧げましょう。 そんなんでええの?  そんなんでええのです。 労宮には蓮風先生の氣が宿っています。 中指には薬師如来さんが宿ってくれました。 昨日まで東寺の桜さんのことはすっかり忘れていて予定には入っていなかったのですが、今朝、フッと思い出して・・・どうしても行きたくなって、雨の中を出かけて行ったのです(普段の私なら雨天中止なのですが)。 きっと薬師如来さんに呼ばれたのでしょうね。 前世物語 先生はひこざの魂に尋ねました。 「もう身体を離れましたか?」 「はい、上から見ています」 「死んだ時、何か決心したことはありますか?」  ひこざの魂は泣きながら答えました。 「私は自分の力を過信していました。傲慢でした。自分の力を認めさせようとしていました・・・。悪いことをしました。悪かった。許して欲しい・・・」 「そして、次ぎはどうしようと思いましたか?」 「みんなに優しくしよう。みんなに優しくなかったから、今度は優しくしよう」 「優しくするためには、どうしようと思いましたか?」 「私には人を押さえつけるところがあります。今度は人を押さえつけないように気をつけます」  先生はひこざの魂を高みへと導きます。 「そのまま上へあがります。高く高くあがります。その高いところから、ひこざさんの人生を見てください。そして何か気がつくことはありますか?」 「真直ぐな人でした。折れることを知らないようでした。いつも私は思い通りに生きてきました。だけども多くの人を傷つけてきました。なみも、仲間たちも、みんなを傷つけてきました。だから反省しなくてはいけません」  先生はさらに高みへと導きます。 「もっともっと高く高く、上にあがります。どんどんあがった高い高いところから下を見ると、ひこざさんの人生と、今のあなたの人生が平行に並んで見えます。二つの人生を見て、何か気がつくことはありますか?」 「ひこざさんの道は一本道です。私の道は木の枝みたいにいっぱい枝分かれしています」 「今、あなたはどの地点にいますか?」 「まん中です。もうそんなに枝分かれはないみたいです。後はちゃんと選んで行けばてっぺんに着きます」  先生は更に上へと導きます。 「そこから上はどうなっていますか?」 「光が差し込んでいます」 「その光の中にスゥーと入ります。どんな感じがしますか?」 「あったかい・・・」 「その光の中に誰かいますか?」 「おじいさんがいます」 「そのおじいさんに聞いてください。今回の人生の目的は何ですか?」  魂が泣きながら答えます。

おはようさん 2014.4.5.

今日も今しかできないお話を 桜を語りましょう。 桜の写真って・・・私は難しいと思っています。 これほど大勢の人たちから撮られに撮られた花はないんじゃないでしょうか。 だから何を撮っても、どこかで見たことのある写真になってしまいます。 桜さんは近寄ってもよし、遠くから撮ってもよし、 背景が空でも、夜の帳でも、神社仏閣でも、菜の花畑でも、小川でも、町並みでも・・・何でもよしです。 だから・・・難しい。 モノクロで撮る・・・もっと難しいです。 だけど・・・春になると撮りたくなります。無性に撮りたくなる。桜を撮らないと一年が止まってしまうように感じてしまいます。 そして撮り終わって・・・他の花や紅葉のように、うまくとれなかったと凹むことがありません。 それは、桜さんの写真を撮ることよりも、ファインダーを通して今年も桜さんと真剣に向き合いたいからなんだなって気づきました。 魚眼レンズで数センチまで近づいても、標準レンズで普通に撮っても、望遠で浮かび上がらせても、桜さんはいつもニコッと微笑んでフィルムに収まってくれます。 蕾でも、五分咲きでも、満開でも、散り始めでも、花筏でも・・・桜さんはやっぱり微笑んでくれています。 だから、桜さんが好きなんだろうな。 愛してるというよりも、好きっていう言葉がしっくり来ますよね。 そう、アイドルや俳優といった高嶺の花の人たちが好きっていう好きじゃなくって、 弟が好き、お姉さんが好き、お母さんが好き、おじいちゃんが好き・・・そんなごくごく身近な、まるで自分の一部のような、なくてな生きていけない空気のような存在への感謝と慈しみを込めた好き!だと思います。 日本人のDNAに染み込んだ桜さん。 私という存在の一部なのですね。だから毎年、会わなくちゃ・・・冬を越えて、生きている確認をしに行きたくなるのでしょう。 だから、桜の写真を見れば、それを撮った人の人となりもわかってしまうのですね。 自画像 セルフポートレイト 自分撮り・・・桜の写真と同じように難しいですが、なるほどねぇと気づいた今夜でした。 さぁ、明日は春の嵐やけど、古都の桜を撮りに行こうっと。 前世物語 美子レポート     裏切り  昔々、播磨の国に、ひこざという男がいました。彼はいつも木刀を持って町を闊歩していました。  二十五歳の時、武士になるためのテストが城で開かれました。ひこざは自信にあふれています。城の中には若者が大勢集まりました。侍大将が、お前たちの部隊を作る、と言っています。ひこざは高揚した気分です。彼はとても強いのです。  ひこざが部隊長に任命されました。みんな白い鉢巻きをしています。侍大将がひこざに命令しました。 「敵の殿様を松林で待ち伏せしろ。必ず斬ってこい」  ひこざが先頭に立って月夜の中を松林へ向かいます。彼は部隊を二手に分けて草むらに隠れさせました。  しかし、いくら待っても誰もやって来ません。若者たちはイライラし始めました。 「ひこざ、お前、間違えたんじゃないのか」 「いや、オレは間違えていない。確かにこの時間に、ここに来るはずだ」 「この襲撃に失敗したら、オレたちはまずいことになるぞ。ひこざ、お前の責任だからな」  ひこざは答えました。 「いや、もう少し待ってみよう」  しかし誰も来ません。  部隊の誰かがいきなり彼を突き飛ばしました。 「お前はウソつきだ」  それを合図に若者たちは彼を袋だたきにしました。意識がもうろうとしていきます。 「オレは確かに指示を聞いたんだ。オレが悪いんじゃない」  ひこざは近くの冷たい沼に捨てられました。 「ああ、冷たい・・・。みんな仲間だと思っていたのに・・・。オレが悪かったのか・・・。なぜなのか、わからない・・・」  ひこざはとぼとぼと帰りました。とてもムシャクシャしています。  貧しい藁ぶきの家に入りました。若い女性が待っていました。なみ、と言います。ひこざは何も言わず、あぐらを組んで座りました。彼はずっと考えています。 「なんでこうなったのだろう。オレは裏切られたのか・・・」  なみがお粥を作りました。ひこざは流し込むように食べました。そして酒を飲み干しました。 「誰も信じられない・・・信じられない。信用してたのに・・・裏切った・・・誰も助けてくれない。 自分でやるしかない・・・」  ひこざは立ち上がって出て行きました。裏切り者たちを斬りに行くのです。  城近くに若者たちの長屋があります。ひこざが戸を開けました。あいつがいます。一番ひこざの強さを憎んでいたヤツです。  ひこざは斬りました。少し怖くなりました。 「ああ・・・みんな斬ろうと思ってたけど、もうやめた・・・」  ひこざはぼう然と血だらけの刀を見つめます。 「オレは今まで人を斬ったことなどないんだ。戦ったけど人を斬ったことはなかったんだ。こんなふうに斬れるなんて思わなかった。ヤツはまだ動いているぞ。怖い・・・」  ひこざは長屋を飛び出しました。 「オレはもうどこにも戻れない。なみのところにも戻れない。死ぬしかない。こんなことをしたら、もうここでは生きていけない。オレは死ぬ」  そしてひこざは腹を刺しました。

2014年4月5日土曜日

おはようさん 2014.4.4.

今日は怒濤の金曜日。 朝8時前に外来を始めて夜8時すぎまでの12時間、途中20分でお昼ご飯をいただいただけで、あとは休憩なしのノンストップで駆け抜けました。 いやぁ まだまだやれるやないの! 若いぞ! なんだかバンザイしたくなりました。やっぱり働けるのが一番幸せですね。 昨日、蓮風先生に督脈の鍼をしていただいたから、がんばれているんだなぁと二番目に感謝&感謝して。 そういえば、今日の光の前世療法4時間ワークの中で光さんが言っていました。 「日々の小さな幸せを積み重ねていれば、いつでも光さんとお話することができるよ」 今日のワークのテーマは「今生の使命」 でも本当の目的は、光さんと繋がった感覚を覚えておいて、これからいつでも光さんとお話をしたい、でした。 こういうテーマを持ち込まれる方々のほとんどは、スピリチュアル中毒なのですが、今日の方は大丈夫でした。 見えた過去生は、レムリアやアトランティス、もちろんこの文明でもない、別次元の、しかし地球上の文明でした。 夜、寝る場面へ進んでください、と誘導すると、さっきまで洞窟で食事をしていたのに・・・宇宙船の中へ。 このように過去生の場面場面で宇宙船が出てくる方は、普通よりも視野の広がったチャネラータイプが多いように思います。 今、この世に生きている人たちのみんながみんな、亜空間に浮かんでいる宇宙船とこの世を行ったり来たりしている意識体なわけではありませんが、実は結構いるんじゃないのかな?って思っています。 この感触は、STAR TREK「叛乱」を見た時に「腑に落ちて」いたのですが、ここ数年、現実味を帯びてきているように思います。(ここ数年で、意識体が宇宙船・異次元などとこの世を行き来しているというビジョンが見えるワークが増えてきましたから) そして、過去生の中をガイドしながら・・・光さんがコソッと私に呟いたのは「これが(あなた方の世界で言われている)アセンションだよ・・・でした。 そう言いながら、クライアントさんには「アセンションなどありません」と光さんが言ってるのが可笑しかったですね。 アセンションというよりもテレポーテーションの方がニュアンスが近いかな?とも思います。 目的の次元・時空間に意識をフォーカスして、この世から目標へと意識体の重心が移動した時に、瞬時に「今、居る」場所も個体も変わってしまいます。 ただ、これは普段は難しい。この世の終わりとか絶体絶命の状況でしか起こせない(まだまだ)最終兵器です。だから、良い子はマネなどしないようにね、禅病になっちゃいますから危ないですよ。 今日の方も大きな力に導かれて、すべての流れが今日のこのワークに向かって動いて、やって来られました。 これから、このような光の世界を現実的に担う方々がどんどん集ってきてくれたら・・・うれしいのになぁ。 今日、またひとり、光さんとの強い絆を結ばれた方がこの世に生まれたと思うと感慨ひとしきりなのです。よかった&よかった\(^O^)/ 前世物語 「じゃぁ頑張ろうね。美子だってこれはまだダメです。ふたりで花マルもらえるように頑張ろうね」  先生のはにかんだ顔がニコッと笑いました。 「自由に生きるのは良いことです。身体も心も何かに縛られてしまうと魂までもが窒息してしまいます。魂の自由さを肉体で具現化できれば、すばらしい人生が送れることでしょう。ただ、自由を取り違えている人がたくさんいます。魂は愛に満ちています。自分への愛、他人への愛、すべてのものへ注がれる愛です。魂が自由になればなるほど人も自分も愛おしくなります。人を許せます。自分も許せます。人を愛せます。自分も愛せます。これが自由なのです。もしカールがこの本当の自由を携えて旅を続けていたら、彼は行く先々で友を増やし愛を与え続けることが出来たでしょう。魂が自由な旅人は愛の花咲じいさんなのです。彼の足跡には愛の花びらが積もります。そして私たちも人生を旅しているのですね、花を求めて」 「願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ、だね」 「ただ与えることが出来たらいいですね、お日さまのように。ただ愛を与える、ただ許しを与える・・・。春になったら一斉に花が咲くのです。愛の花ですよね。地面に寝ころんで音を聞くと、虫たちが当り前のように動き出しています、春が来るのが当然のようにね。その虫たちの当り前さが嬉しくて寝返りをうつと空一面が花なのですね。花が愛と許しで魂を包み込んでくれます。花の向こうに光が出迎えてくれています・・・下を見ると、私の亡骸を先生が愛おしく抱いてくれている・・・そんな人生にしたいですね。先生、私の愛と許しをいっぱい、いっぱい受け取ってくださいね」 「うん、任せといてよ。美子さんこそ僕の愛と許しをもっといっぱい受け取って欲しいな」  ふたりのハンド君たちがしっかりとハグしています。先生の愛のエネルギーが勢いよく流れ込んでくるのがわかりました。私の愛のエネルギーがそれを包み込んで、ゆっくりとふたりの間を循環させていきます。ハグしているふたりから愛のエネルギーが拡がってきます。愛のエネルギーがこの医院を包みます。愛のエネルギーがこの町を包みます。そして愛のエネルギーはもっともっと拡がっていきます。日本を包みます。地球を包み込みます。そして宇宙へ拡がると・・・大いなる愛のエネルギーと共鳴しているのがわかります。 「先生は誘導でこのイメージを使う時、こんなふうに繋がっているんだ・・・」  私もやっと自分のセンターを保ったままで繋がることが出来ました。 「美子さんの愛は大きいなぁ」 「先生、お花の妖精たちが踊っているよ・・・」  とうとう私にも見えました。私は先生にハグされたまま、至福の時を楽しみました。

2014年4月3日木曜日

おはようさん 2014.4.3.

今日は午後から奈良の学園前 藤本漢祥院までワーゲン君でドライブの日です。 高速を走りながら眺めた生駒の山並みも所々に桜色に染まっていて、まさしく ♪春も のどかぁに♪ 町並みも一面、桜 桜 桜。 思いました・・・こんなに美しい日本に生まれてよかったなぁ。 なんて美しいのでしょう。 寒い冬だったから尚更なのかしら 今年の桜の春は最幸です。 ねがはくは 花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月の頃 先日、twitterで見かけた記事です。 【ナースが聞いた「死ぬ前に語られる後悔」】 ①位:自分自身に忠実に生きれば良かった。 ②位:あんなに一生懸命働かなくても良かった。 ③位:もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった。 ④位:友人関係を続けていれば良かった。 ⑤位:自分をもっと幸せにしてあげればよかった。 自分自身に忠実に生きる=自分の気持ちを表す=自分を幸せにしてあげる は同じですね。 =一生懸命に働かなくてもよかった も裏表の関係で同じですよね。 つまり、死ぬ直前の後悔は・・・素直に笑って&もっと楽しみたかった・・・だと思います。 自分の人生だもの、もっと楽しんでもいいんだよね。 最後に日に、もっと笑いたかった もっと楽しみたかった・・・なんて後悔はしたくないなぁ。 自分に素直に、楽しく生きて、笑って最後の日を迎えることができたなら・・・ ねがはくは 花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月の頃 と言えるのです。 もし明日、死ぬとわかったら、何か後悔することはありますか? その後悔の言葉こそが、貴方の「生きがいの創造」へのキーワードなのですよ。 前世物語 「先生、昨日、哲学者は理解されずに死んでもいい、なんて言うから、ちゃんと神様は先生にメッセージをくれたわね」  私はそう言いながら先生にデコピンしました。先生は照れながら答えました。 「本当だね。これだから神さまはお見通し、悪いことは出来ないよ、なんだね。どこで盗み聞きしてるんだろうね」  私は心を指さしました。 「うん、そうだね。だから言霊ことだまって言うのだね。言葉に神さまが乗っかって心を伝えてくれるんだね」 「先生、今日の症例でちゃんと反省しなさいよ。私が講釈して差し上げますからね」  私は胸を張って先生の前に立ち塞がりました。 「お手柔らかに頼むよ。それにしても美子さんの胸は立派だなぁ・・・」  私は先生のホッペタを引っ張りながら怒りました。 「ちゃんとそこで聞いていなさい! いつもそんなのだから先生と私は『高橋留美子』だ、なんて言われるのよ」  先生は反省のポーズをしながら喜んで笑っています。 「?? コイツ、何か勘違いしたな・・・」  私はそのまま先生への講釈を始めました。 「先生、このカールは自由奔放に生きていたでしょう。あまり人と交流せずに、自分だけで楽しく生きてきたと反省していますからね。ホラ、先生もそんなところがあるでしょう。もっとも先生の場合はそれが幸いして、こんなに素晴らしいお仕事をするようになったのだから、美子は許してあげるけどね。  でも、先生は友達つきあいがヘタなんだから、そこは哲学者はそれで本望だ、なんて居直らないで努力しなさいよ。そうじゃないとカールみたいに『最後は誰もわかってくれずに、寂しく死んでいったのです』になるからね。そりゃ、美子は先生を看取ってあげるわよ。私が先に死んでたら魂になって迎えに来てあげるわ。でもね、先生もお葬式は賑やかな方が好きでしょう。先生はさびしがり屋なんだから、ホントはね。だからもっと友達を大切にしなくちゃいけないわよ。 『人に誤解されないように、もっとみんなに自分のことをわかってもらえるように、ちゃんとした表現がうまく出来る人になりたい』のなら、この美子に弟子入りしなさい。私と先生は同じだけ生きてきて、友達の数は数十倍だものね。先生は確かにお酒は飲まないし、話の話題は哲学とかの超硬派か経済とかのグローバル過ぎるものだけだものね。そう、それとH系、これは絶対にダメよ、話題としては女の子には嫌われるからね。大人の女と二人きり、の時にはいいけど友達には禁止ですからね、ちゃんと覚えておきなさいよ。だいたい医者だからって知識がありすぎるのよ。学生時代、産婦人科の成績はトップだったのは確かだと思うけど、これも封印しときなさいよ。先生は話ヘタなんだから、これからもっと聞き役に回りなさい。『もっと自分をわかってもらえるように、ちゃんとした表現がうまく出来る』というのは、何もうまく話せるということだけじゃないのよ。誤解しちゃダメよ。話上手は聞き上手、と言うでしょう。先生はまずみんなの話を聞くことから始めるのよ。ウンウン、と頷いてニコニコ笑って聞いているだけでいいのよ。そして何か意見を求められたら、グローバルな超硬派の意見で構わないからピシッと決めるのよ。そこでダラダラと言わないこと。口説く言葉は十字まで、と言うでしょう。一言だけ言ったら、また聞き役に徹するのよ。そしたらね、きっとみんなが先生の意見を聞くようになるからね。ホラ、これが先生の友達倍増計画よ。 『これからはもっと他の人にも思いやりを持って、お互い理解し合って、みんなと助け合って、仲良く生きていきたい』  これはみんなに共通した思いですね。幸せとは・・・の答えみたいです。思いやりは愛、理解は許し、助け合いも愛、仲良くは平和です。『今回の人生の目的は? 愛です』という光からの答えが多いですが、この愛をわかりやすく解きほぐすとこのようになります。先生はこれは合格かな?」  先生は肩をすくめて悲しそうな顔をしました。

おはようさん 2014.4.2.

水曜日は、私の一番お疲れが溜まっている日です。 木曜日の午後に蓮風先生に鍼をしていただいて、生き返るから。 今日も夕診終えて・・・かなり疲れてましたが、 ♪今が盛りの桜花♪ そう、万博公園の夜桜に今年最幸の桜さんたちに会いに行ってきました。 不思議なもので、太陽の搭の前に立つと元気が蘇ってきます。 そして夜桜さんへ。 大きく息を吸い込むと、桜さんたちの春のエネルギーが流れ込んできて・・・ 来て良かったなぁとつくづく思いました。 しんどい&しんどいと閉じこもっていても、永遠に元気にはなれません。 よっこいしょ 立ち上がって外に出れば、それが元気の一歩になります。 人生の節目も、そんな元気の一歩が善き道へと導いてくれるのです。 今夜、行ってよかったぁ。 花は元気をくれます。 お見舞いの花 プレゼントの花 想いを伝える花 思い出の花 花は愛のエネルギーを私たちにプレゼントしてくれます。 だから、お花の写真を撮る時も、お花の愛のエネルギーをフィルムですくい取るように撮っています。 この写真を見た人も元気になりますように・・・ なぜこの星にお花が生まれたのか? それは、この星が愛の星だから・・・ですよ。 この星ではね、愛があればあるほど元気になれますよ。 愛がなければ、やがて消えてなくなります。それがこの星の天地自然の理なのですよ。 今夜の桜の妖精さんたちは、みんな元気で笑顔だったので、きっと今年は愛がいっぱいの年になるのでしょう。 楽しみですね。 前世物語 そこには明るい光が見えました。先生はその温かい感じの光の中心 へと誘いました。そこには優しい顔をしたお母さんがいました。ついこの間、亡くなったお母さんです。 「そのお母さんに聞いてください。なぜ私は裏切られるのが恐いのですか?」  光のお母さんが答えました。 「もっと人を信用してね。もっと人に優しくしてね。恐がらなくても大丈夫だからね」  先生はお母さんに尋ねました。 「今回の私の人生の目的は何ですか?」 「楽しく生きてください。すべての人に愛情を持って、みんなを助けていけば楽しく生きられますよ」 「私はこれからどういう仕事をしたら良いのでしょうか?」 「・・・そんなに焦らなくても、そのうち見つかりますよ」 「どういう仕事を選んだら良いのでしょうか?」 「自分が楽しいと思える仕事をしなさい」  先生は光のお母さんをしっかりと抱きしめるように言いました。あたたかいエネルギーが溢れ出します。お母さんが言いました。 「ありがとう」  先生は聞きました。 「死んでから苦しくはないですか?」 「大丈夫、幸せだよ、って言っています」 「私たちを見守ってくれていますか?」 「いつも見守ってるよ」 「お母さんを感じるには、どうしたらいいのですか?」 「時々、お母さん、って呼んだり、思い出してくれればいいんだよ、って言っています」  先生はお母さんに尋ねました。 「私の今回の人生はここまで順調ですか?」 「順調ですよ」 「最後にもう一言、メッセージをください」 「家族みんなのことをよろしくね、って言っています。私は出来る限り大切に優しくします、と約束しました」 「一緒にあがって来たカールさんの魂を、あなたはどうしますか?」 「お母さんに預けます」 「お母さんは何て?」 「大丈夫、と言ってくれています」 「カールはどうですか?」 「嬉しそうです」 「カールに約束することはありますか?」 「これからは私も同じ様な悲しい失敗をしないように、もっと人を信用して、もっと思いやりを持って、人々とお互いに愛情を持って、仲良くやっていきます」 「私に出来るかなぁ、ってカールに聞いてみてください」 「大丈夫、って言っています」 「お母さんもカールも応援してくれますか?」 「応援してくれています」

2014年4月1日火曜日

おはようさん 2014.4.1.

今日は4月1日 エイプリルフールですね。 嘘つくのが下手くそな私・・・毎年、この日を楽しめないままでした。 そこで・・・光さんにエイプリルフールをしていただこう!と思いつきました。 そして降ってきたのは・・・ 「まず、お前がよく知っている通り、先の文明の最後から話すとしよう」 (前世療法で出てくるアトランティスの最後は、いつも地震と大水害で終わりますよね。それもアトランティスの有識者たちは、何が起こるのか、知っていました) 「その通り。先の文明は海に沈んだ。水に滅びたわけだ」 (先の文明はなぜ滅んだのですか?) 「あの時代は感性の時代だった。五感を越えた感性が発達していき、他人のこころをまでを感性で支配できるようになった。絶え間ない争いが続き、人々は感性で身を守り続けることに疲弊してしまった。多くの人々がこころ閉ざした時に、地軸に溜まっていた感性の力が解放され、地軸が一気に動いた。新月に起こった最初の大地震と大海嘯に生き残ったものたちも、だれひとり、その満月を見ることは出来なかった。すぐにこの星は厚い氷に被われ、その下を大地が虹を置き去りにするほどの早足で大移動していった」 「先の文明は、その知恵をすべて感性の力で後世へ遺している。それは今でもお前たちの目の前に、至る所にあるのだが・・・わかるまいの」 (大腸の憩室のように、亜空間にあるのですね? だから、こちら側から探してもわからないけど、外から見れば、どこにあるのか? まるわかり・・・かな?) 「そのとおり。感性のあり、自我を解放でき者なら、容易に古の感性の力に触れられる。そして、感性の力は一度、触れるだけで、たちどころに同化することができる。おのが力とすることができるのだ。これはお前がすでに経験したとおりだな」 (蓮風先生から労宮を通じて、あの感性に同化できたのも、それですね。すると、これからは、この人は?と感じたら、握手してみればいいわけですよね) 「そのとおり。この世も終わりを迎えておる故に、早々、感性に目覚めた者たち、目覚める力のある者たちと繋がっていきなさい」 (この世も終わりを・・・ってどういうことですか?) 「すでにこの世を動かしてきた者たちは気づいていることだ。ただ、どんな形で何が起こるのか?が計り知れないために黙り込んでいるだけだ。あきらめていると言ってもよいだろう。最後の晩餐だな」 (では、この世にこの先、何が起こるのですか?) 「お前はもう気づいているじゃないかね。そのとおりだよ」 (水ではなく、火でもない。今回は生き残るものたちがいるということ・・・新しい感性の時代が始まるということ・・・すると・・・風?) 「風じゃな。生き残るべきものが生き残るための風じゃ。己の感性を信じたものだけが新しい時代の幕開けを担うのじゃな」 (風ですかぁ・・・風・・・。千分の一、万分の一かもしれないな・・・) 「新しい文明を担う魂は、それでも多いくらいじゃからの」 (そうかぁ 今度は生死に境目がなくなるんやったわ。ここ数年、数十年の間に亡くなった魂たちも大選抜されて、新しい文明を担うわけやからなぁ。こりゃぁ 今生、生きたままで新しい文明の方へと進むのは大変そうやな) 「そう悲嘆することはない。今日、これを目にしたものは、すでにここへ導かれているという証だからの。これから生き方を正しゅうすればよい。お前は気づいた 和・輪・笑 の真意を悟れば、光と繋がる。光の導くままに進めば、大丈夫だ」 (それが起こるのはいつですか?) 「それは・・・また来年の今日、語ってやろう」 (来年までは大丈夫ってことですよね?) 「いや・・・お前のところに降りて来る時は、オチをつけてやらねば・・・といつも思うが故にな」 (光さんって、そんなラテン系のキャラでもいいのですか?) 「いいとも!」 (・・・・アカンわ・・・・) 前世物語 美子レポート     無実の罪  昔々、長い金色の髪をした青年がいました。カールと言います。彼は毎日毎日、楽しく旅をしていました。緑の瞳の奥に町々の思い出が溶け合いました。  ある日、カールは群衆の前に立っていました。彼は処刑台の上にいました。彼には町の人々の怒りの目が万灯籠の炎のように虚ろに見えました。  カールはこれからギロチンで処刑されるのです。彼の罪状は宝石の盗みでした。でも彼は犯人ではありませんでした。カールはやってもいないことで殺されるのです。  広場の人々が叫びました。 「早く殺せ!」  彼は思いました。 「どうしてこんな目にあわなくちゃいけないんだ! 悔しい・・・」  彼は群衆の後ろにいる黒髪の男に目を向けました。この男こそが犯人なのです。カールだけがこの男の走り去る姿を見ていたのです。彼は思いました。 「悔しすぎる。もう誰もわかってはくれないんだ!」  カールの首が木枠に突っ込まれました。ギロチンが落ちてきます。彼は決心しました。 「無実の罪でこんなふうに殺されるのはもう嫌だ。もう人に疑われるようなことはしたくない。人に誤解されるのは嫌だ」  カールの魂が身体を離れます。 「次の人生では人に誤解されないように、もっとみんなに自分のことをわかってもらえるように、ちゃんとした表現がうまく出来る人になりたい」 「カールさんの魂が身体から浮き上がってきたら、『今のあなた』がしっかりと抱きしめてあげてくださいね。そして、彼に何と声をかけてあげますか?」 と先生は聞きました。 「かわいそうだったね」 「カールさんは何と言っていますか?」  カールの魂が答えました。 「しかたがないさ」  先生はカールの魂に尋ねました。 「カールさんは死んだ時に、何か決心したことがありますか?」 「自分は人を無実の罪で裁いたりはしたくないです」  先生はカールの魂を高みへと導きました。カールはそのはかない人生を高みから振り返りました。 「あまり人と交流せずに、自分だけで楽しく生きてきました。だから最後は誰もわかってくれずに、寂しく死んでいったのです」  先生はもっと高みへと導きました。そしてカールの人生と、今、生きている人生を見比べてもらいました。 「やっぱり今でも自分のことばかり考えて、人のことをあまり考えずに生きてきています。でもこれからはもっと他の人にも思いやりを持って、お互い理解し合って、みんなと助け合って、仲良く生きていきたいと思います」  先生はさらに高みへと導きます。