2014年4月10日木曜日

おはようさん 2014.4.10.

突然、明日が人類最後の日だ!と言われたら・・・どうしましょうか? 愛する人と最後の一日を過ごしましょうか。 思い出の場所に行ってみましょうか。 好物をたらふく食べましょうか。 死ぬまで酒を飲み続けましょうか。 静かに感謝の祈りを続けましょうか。 Kindleコミックで大好きな「まほろまてぃっく」を見つけて、お風呂でずっと読んでました。 その最後のシーン 直径20Kmの隕石があと数時間で地球にぶつかり、人類は滅亡するという状況下で・・・ 地球上のすべての戦火がやみます。 略奪も暴力も予想に反して起こりません。 人々はいつもと同じ生活をします・・・昨日までと違うのは、夫やお父さんが早く帰って来てくれたことと、その日の晩ご飯は子供たちの大好物だったことでした。 そう、昨日までの地球より、はるかに笑い声の多い地球になっていました。 人類史上、最大&最幸の愛に包まれた一日になりました。 日本沈没!だったら、我先に逃げ出そうとするでしょう。略奪も暴力も自殺も・・・地獄絵になるでしょう。 でも、人類すべてが滅亡する。助かる可能性はゼロだ。そんな絶体絶命に追い込まれると・・・ 人類の本質はやっぱり愛だったんだなって思えるのでしょう。 これは日本人だから・・・の妄想でしょうか。 キリストの国々ではどうかな? イスラムの人たちはどうかな? 仏教の国 ヒンズーの国 独裁者の国・・・どうかしら? わかりません・・・まだ やっぱり 人間を信じ切れていないもの。 人間は好きなんだけどね、まだもうちょっと愛しきれなてないんだもの。 でもね、私はその日が突然やって来たら・・・やっぱりいつもと同じように医院に行って、患者さんが来たら、いつものように診察して、鍼をして、しゃべって・・・笑って、泣いて、お別れを言ってるでしょうね。 そう、その日の朝はお散歩通勤しようっと。雨でも晴れてても。 患者さんが来なくてもいいの。 自分の身体さんに今日までごくろうさまって感謝してるから。 最後の時は・・・万博公園の太陽の搭を見上げながら・・・がいいな。 きれいな夕日だったら最幸だろうな。 星が瞬く夜空もいいな。 雨がシトシトと落ちてくるのを見上げながらもいいな。 今までに愛した人たちの顔を思い出して、何度も感謝をしながら。 楽しかった思い出をひとつひとつ思い出しながら。 そうかぁ  恐怖や絶望の先には愛しかないんだね。 すべてのネガティブな感情を踏み越えると、愛なんだ。 iPS細胞のように、1個の受精卵のように・・・人間の原形は「愛」なんだね。 そして人間は光の子なんだから、やっぱり光は愛で、愛は光なんだよね。 この地球は光の星です。そして愛の星です。 太陽はそんな光の星の愛たちを育んでくれているのです。 お月さまはこの光の星に生きる愛たちの鏡となってくれています。 星々はこの光の星の愛たちが「生きる」ことを見守ってくれているのです。 「死ぬことと見つけたり」な葉隠れのように、自分の死はなかなか妄想できないけれど、地球最後の日なら何となくイメージできるでしょう。 死を見つめると、そこに「生きる」や「自分という存在」が見えてきます。 地球最後の日、あなたならどんな一日を過ごしますか? 前世物語  昔々、遠い国の高い高い山の頂上に大いなる神さまがいました。頂上からは麓まで国中がすべて見えました。神さまは毎日、景色を眺めて満足していました。神さまは言いました。 「私はすべてを知っているぞ」  ある時、神さまの耳にどこからともなく威厳のある声が聞こえてきました。 「お前はまだまだ何も知りはしない」  神さまは聞きました。 「私はこの国中の景色をすべて覚えているぞ、森の木々の一本一本まで、小川の石ころの一個一個まで。下界に暮らす人間どもの喜怒哀楽の姿を過去から未来まですべて知っているぞ。心も感情とやらも知り尽くしたし、それを完全にコントロールする術も知っているぞ。それでもまだ私が知らぬことがあるのか」  声は言いました。 「お前の分身を下界に送ってみるが良い。そして歩いてお前のところまで戻ってくるように言いつけてみよ」  神さまはさっそく自分の分身を作りました。そして声が言ったとおりに命じて、下界へと送りました。  神さまは下界で自分の分身が四苦八苦しているのを見ています。肉体を持っていない神さまの分身でも、神さまの山を歩いて登るのは大変なようです。神さまの分身の経験はそのまま神さま自身に伝わりました。同じ景色を見続けることに飽きていた神さまは喜びました。 「これは面白い。肉体を持った人間なら、もっと面白い経験が出来そうだ」  神さまは自分の分身の種を下界の人間すべてに埋め込みました。そして神さまの種が発芽して人間の中で育ち始めました。頂上にいる神さまからは、どの人間に自分の分身が育っているのかが手に取るようにわかります。そんな人間を見つけると神さまは注目します。分身はいろいろな経験を送ってきてくれるからです。分身が使っていた肉体が滅びると、分身は次の肉体を探しました。分身にとっては神さまの山を登りきることが最大の使命だったからです。神さまは上から見て知っていた人間の喜怒哀楽を実際に人間になって体験することが出来ました。山を登っていく辛さを実際に知ったのです。 「あの崖を登り終えて飲んだ清水の味とは、こんな感じだったのか」 「子供を亡くす悲しみとは、こんな感じだったのか」  神さまの耳元に声が聞こえてきました。 「知恵とは何か、わかりましたか?」  神さまはそれからもずっと知恵を紡ぎ続けました。