2014年4月22日火曜日
おはようさん 2014.4.21.
今朝、我が家のベランダ花園に咲き誇っているチューリップさんたちを切り花にして医院に持っていきました。
昨日、水やりしながらチューリップさんたちに尋ねたら
「このまま自然に散るまでここで咲き誇っていたい? それとも医院に行って患者さんに見てもらいたい・・・早く枯れちゃうけど?」
みんな 一斉に答えてくれました。
「明日、医院に連れて行って!」
そして・・・今日、たくさんの患者さんたちに綺麗だね、かわいいねって褒められていました。
チューリップさんたちも大きく笑って、患者さんたちを笑顔にしてくれていましたよ。
人間も同じやなって思いました。
どんなに綺麗でも・・・そう、どんなに才能があっても、お金持ちでも、博識でも、自分を守ろう、身内を守ろうと抱え込んでしまっていると、せっかくの天分も幸運も活かせません。
世のため、人のために天分と幸運を使い尽くせば、その人生は美になります。
美とは俗世の正邪や善悪や上下や多少といった時空に翻弄される空ろな世界から、光の世界へと飛び出すための異次元のベクトルです。
光さんが使う言葉 愛・許・信・認・和・輪・笑 もみんな美です。
♪ こころでもからだでもなく あいしてる ♪ ってヤツですね。
五感を超越した感性で見える・感じる・聞こえる美です。
今朝、チューリップさんたちを摘み取っていて・・・笑顔でワクワクしているチューリップさんたちって何かに 誰かに似てるな・・・
そう、NMBシアターで一生懸命に踊り歌い、笑顔でハイタッチしてくれるあの娘たちです。
彼女たちは未来を夢見て、もちろん現実的にはさまざまなものを諦め、捨て去って、今を生きています。
そして、今、自分たちがやるべきこと、天分を全うすること=目の前のお客さんたちを笑顔にして、喜んでもらう、幸せになってもらうために生きています。
明日も昨日もありません。今があるだけ。
そんな今が日々、続いているだけ。
医院の花瓶に生けられたチューリップさんたちも同じでしょう。
そこには美があります。
歳を重ねていくと、守るべきものが増えます。
家族、財産、家、名誉、権力、信仰・・・ ・・・
それでもいざという時には、美に生きられるかどうか?
そこでほとんどの人たちは挫折してしまいます。
武士道の時代でも同じでした。
「武士道とは死ぬことと見付けたり」
生死に囚われている間は、美しく生きられないのです。
戦時中はそんなことも分からない官僚将官たちに爆弾を抱いての突撃を命じられ、死を怖れぬことこそ武士道だ、美だと言われました。
♪ ダメな映画を盛り上げるために 簡単に生命が捨てられていく 違う 僕らが見ていたいのは 希望に充ちた光だ ♪
美に生きる それは自由に生きることでもあります。
そして、自分らしく生きることです。
人は光の子。 だから、光として生きるのが最幸です。
この世を卒業して、意識体・魂となって、上へ上へと昇っていって、大きな眩しい神々しい光に吸い込まれるやうに飛び込んだら・・・そこは美の世界です。
無数の美がひとつになって、ひとつの美が無数の細胞のように繋がっている光の美の世界です。
この世で多少なりとも美しく生きていないと、そんな光の美の世界に戻っても・・・意識体・魂は溶けてしまって何も残らないでしょう。
大いなる光さんもそれを知っているので、美を知らぬ無知な魂・意識体には、もう一度、同じ人生をやりなおすチャンスをくれます。それも何度でも・・・。
仏教でいう何千回 何万回も輪廻転生するというのは、これのことなのです。
<今夜の銀河通信はここらで終わり>
美しく生きましょう。
今を生きましょう。
前世物語
「言っても同じことでしょう。普通の人々を混乱させたくはないのです。今はみんなと一緒で毎日が楽しいですし、それはそんなに近い将来でもありませんから」
「夫にも言ってないのですか?」
「夫には話しました。でも夫も、誰にも言わない方がいいよ、と言いました」
先生は頷きながら尋ねました。
「それからどうしましたか?」
「家に帰りました」
「どんな家ですか?」
「海の近くの石造りの白い家です」
「では、その日の夕食の場面に進んでください。あなたたち三人の他に誰かいますか?」
「私の母がいます。それと黒い犬です」
「そのお母さんは、今のあなたが知っている人ですか?」
「今の母です」
彼女は嬉しそうに答えました。先生はこのワークの主題の場面へ移るように促しました。
「フレアさんの人生で一番幸せな場面に移ってください」
急に彼女から温かいエネルギーが溢れ出してくるような感じがしました。
「あれから少し先の出来事です。私のまわりにたくさんの人がいます。私はもうお祈りだけしているのではありません。神殿の近くで、人の身体に良い食べ物で病気の治療みたいなことをしています。髪の黒い友人がひとり手伝ってくれています。彼女も違う神に使える巫女をしています」
「その人は、今のあなたが知っている人ですか?」
「はい、わたしの友人で最近イギリスから帰ってきた人です」
彼女は大きく頷きました。
「それからどうしていますか?」
「私は薬膳のような食べ物を作っています。彼女はマネージメントをしてくれています。私のまわりの環境を整えてくれているのです」
先生は幸せの確認をしました。
「その時、何が幸せだったのですか?」
「そうやってたくさんの人たちの気持ちを楽しく出来ると私たちも幸せになれます。ここは海も近いし、きれいだし、魂がとても自由なのです。それがたまらなく楽しいのです。こんなに自由に意識を拡げることが出来るのはいいですね。私は金持ちではないし、大それたことは出来ないけれど、みんながそばにいてくれます。私はその人たちのために何かをしてあげることが出来るのが幸せなのです」
彼女の頬に喜びの涙がこぼれます。しばらくの間、彼女は幸せを噛みしめていました。
「フレアさんの人生で、次に大切な場面に移ってください」
「歳をとって寝ています。白い家の中の固い木のベッドの上です。もう身体に力が入りません。今、七十五才です。私は自分が病気で死ぬ年齢としを知っていました。そしてその年齢になったのです。私はもうじき死にます」
彼女は平然と答えました。時が静かに流れていました。
「死ぬ直前に何を考えていますか?」
「また次の人生でも一緒に過ごした人たちと会いたい・・・」
「まわりに誰か看取ってくれる人はいますか?」
「自分の娘と夫がいます」
「娘は何と言っていますか?」
「何も言わず、ただ手を握ってくれています。もう片方の手は夫が握ってくれています」
彼女の喜びの嗚咽が聞こえてきました。
「その二人に対して何を思っていますか?」
「すごく感謝しています。またいつか二人にめぐり会いたい・・・。その時はまた、人の役に立てるかもしれません」