2014年9月25日木曜日

おはようさん 2014.9.25.

台風が日本海を通り抜けて、昨夜はかなりの雨になりました。 そして新月も重なって・・・案の定 今日の外来では、身体もこころもだるい患者さんがいっぱい来られました。 みなさん、自分だけが悪くなったように思っておられましたが、台風の低気圧+新月のせいですよ! その証拠にTwitter上で「しんどい! だるい! アカンわ!」な声が至るところからあがってましたからね、と教えてあげると、みなさん、「そうなんですかぁ・・・」と顔がパァッと明るくなりました。 幽霊の正体見たり枯れ尾花  ですね。そして 病は気から なのです。 もちろん治療は鍼灸と漢方で十分です! 心肝火旺や肝鬱化火の人には不容(ST19)や章門(LR13)や百会(GV20)への刺絡をして、血熱を捌けばスッキリです。 ちょっとヘロヘロで刺絡がムリな方には鍼と灸でOK! 梅核気や犯胃が出た方にはそれなりの漢方を! これが西洋医学オンリーだと・・・まずは血液検査。心電図や胸部写真も撮るでしょうね。MRIやCT、胃カメラなんかもされちゃうかも。 でも・・・どの結果も「異常なし」やから、「心療内科へ行きなさい!」で終わりです。 いやぁぁ 検査ばっかりで全然治っとらへんやんかっ!(`ヘ´) プンプン 別に西洋医学が悪いだけじゃぁなくって、これが西洋医学の限界なだけなのです。 東洋医学にだって限界があります。 だから、両方をうまく使えばいいだけなのです。 チャンポンだろうとパッチワークだろうと全然OKなのです。 一番大切なのは目の前の患者さんが早く治ること。 それ以外に何があるのか? 私にはわかりません。 鍼灸刺絡でその日に治しちゃっても報酬は外来診察料のみ。やすぅぅぅ(>_<) 検査をいっぱいして、外れのお薬をいっぱい出せば、いっぱい儲かります。 わからない道は私にはやっぱり進めません。 西田天香さんの一字「香」をいただいてる医院ですからね。 絶滅危惧種でそのうち天然記念物にご指名されるんじゃないかな?  そんな開業医を明日も続けていきます。 前世物語 「夫とふたりでいます。四十才くらいになっています。ふたりで話をしています。・・・いろいろあったけど、この人は私を愛してくれています」 「そのマデリーンさんの人生で、次に大切な場面に移ってください」 「夫が病気で寝ています。私は五十才くらいです」 「あなたは何を考えていますか?」 「以前は夫なんかいなくなればいい、と思っていました。でも本当にこの人が死んでしまったらどうしよう・・・。私はこの人を愛している、と感じられないまま、私の人生は終わってしまうのな・・・」 「夫はどうなりましたか?」 「・・・・・・」  ここが彼女の三日間続けたワークのポイントのようです。先生はもう一度、聞き直しました。 「そのマデリーンさんの人生で、夫と最後に別れた場面に移ってください」 「自分の家にいます。五十才くらいです。夫が病気です」 「夫はあなたに何と言い残しましたか?」 「申し訳なかった。愛していた。信じて欲しい」 「あなたは何と?」 「その時になっても、正直に言うと、なぜ夫を信じられないのだろう、と心の中で自分を責め続けています」 「夫は死にましたか?」 「はい」 「お葬式の場面に進んでください。あなたは何を考えていますか?」 「すごく寂しいです。夫がいなくなったら楽になるだろう、と思ってきたのに、自分でも訳がわからずに泣いてばかりいます。娘が心配してくれています。次の人生では私が先に死にたい・・・」  彼女の声の中に戸惑いが出ています。私は心の中で彼女に声援を送りました。 「そのまま、あなたが死ぬ場面に移ってください。あなたはいくつになって、どこで死を迎えていますか?」 「六十才です。老衰です。家で寝ています」 「死ぬ間際に、あなたは何を考えていますか?」 「これで夫の所へ逝けます。夫とちゃんと話をしたいのです。でも本当は生きている時にしたかった・・・」 「その死ぬ場面を通り越してください。そして宙に浮いたら教えてください」 「はい」