2014年6月25日水曜日

おはようさん 2014.6.25.

最近、刺絡がマイブームです。 今日も初診の酷い「いらいらパニック」with めまい&頭痛 の患者さんが来られて・・・ これまでに内科や精神科・心療内科で検査&治療されてきたけど、いっこうに改善せず。 顔を診ただけで氣の上気が明らかでした。 いつものように舌診・脈診・背候診・腹診して、やっぱり熱邪が三焦より上で爆発寸前 まるで溶鉱炉です。腹診では一見、腎も陽気に充ちているように感じましたが、よ~く触れてみると、裏は冷え冷え虚していました。 そろそろ更年期かも・・・と感じておられた様子で、運動不足の脾虚が経年性の腎虚を煽ってヤカンの空焚き状態に陥り、肝火上炎心神衝して臨界寸前に達していると弁証しました。 ただ、この方は金属アレルギーが酷くて鍼は危険かも・・・。 心療内科から処方された普通の抗不安剤で日中も眠くて仕方ない・・・。 なかなかの難題です。 補腎補気しながら頭側からの刺絡&漢方でも瀉法 を取法しました。 そういえば、ある本に「刺絡はよく効くから、医者はすぐに&何でも刺絡したがる」と書いてあったっけ。 要は、ちゃんと証を診ないといけないよ。虚証の人には注意しなさいよってことですよね。 この患者さんは明らかに実熱証。だからGO!です。 漢方は大承気湯:厚朴5.0;枳実・芒硝各3.0;大黄2.0(適量)を処方して(下痢に注意。ただし最初の数回は爇下しやからOK) 肩からうなじにかけて酷い熱邪がこもっていて・・・瘂門(GV15)周囲に刺絡しました。 (百会の空間診で、百会は熱邪というよりも、まだ詰まっている感じがしたので、百会の刺絡はまた後日、様子をみながら・・・) この患者さん、背候診でも腹診でも右の方に熱邪が強かったのですが、刺絡すると、やはり右側の方から黒い血がたくさん出てきました。 その後、ヘソ灸で補気をして・・・今日の治療は終わりました。 このうなじ(瘂門)への刺絡は、私が蓮風先生にいつもやっていただいている刺絡です。 初めての時は、不思議と口中にペパーミントの香りがしたのを覚えています。 手の十井穴の刺絡も患者さんたちに取り入れたいのですが、如何せん、外来診療中に両手の指先を絞ってる時間が取れません。 看護婦さんに「絞っといて!」の丸投げはさすがにまだムリですし(^_^;) 先日、同じようなパニック系頭痛&めまいの馴染みの患者さんに「瘂門刺絡」をしたところ、すご~~くよかった! 楽になった! と喜んでいただけました。 ふふふ 刺絡 恐るべし(*^^)v 刺絡がよく効くことを実感している患者さんたちも世の中には多いようです。 病医院で刺絡してくれるところはなかなかないので・・・まず皆無でしょう・・・けっこうモヤモヤしているという話も聞きました。 見よう見まねの刺絡からそろそろ卒業して、本格的に刺絡を勉強していかなきゃねっと思っています。 前世物語 先生はアンドリゲスの魂に尋ねました。 「身体を離れた時に、何か決心したことはありますか?」  彼の魂が答えました。 「バカなことをしたなぁ。すごく独りよがりでした」 「次の人生はどうしようと思いましたか?」 「もっと人の話を良く聞いて優しくしないといけない、と思いました。強かったからその強さに奢ってしまっていて、人の気持ちがわからなくなっていました」 「あなたのまわりに何か存在を感じますか?」 「何かがいるような感じです」 「それは何と言ってますか?」 「それは必然でした。あなたはもっと学ばなければいけません」  先生はアンドリゲスの魂を高みへと導きました。そして彼の人生を振り返るように促しました。 「自分は本当は人のためになりたい、と思っていたのに出来ませんでした。後悔しています」  先生はもっと高みへと導きました。そしてアンドリゲスの人生と、今、生きている人生を見比べてもらいました。 「すごく家族に迷惑をかけていました。よくわからないけれど、すごく苦しい感じがあります。・・・あまりにも気ままな感じで生きてたので、今度は『しんどい』というのを経験しないといけないのです。なかなか簡単には報われないことです。そうじゃないとわからないことです。前の人生では私は器用で何でもすぐに出来ていましたから」  先生はさらに高みへと導きます。そこにはほのかな光がありました。彼の魂が言いました。 「光の中はとても楽です。すっごく楽です。すごく優しい表情でドレスを着ている女の人がいます」  先生はその女の人に聞きました。 「今回の私の人生で、疲れやすい理由は何ですか?」  彼女は微笑みながら答えました。 「あなたが頑張れるためです。そうでないと、あなたはなかなか気づかないでしょう。でもそうやって頑張ればきっとわかりますよ」 「なぜ今は器用じゃないのですか?」 「能力のない人の気持ちをわかるためです。たやすく身につくとわからなくなるからです」 「どうしたらこの疲れやすさは治るのでしょうか?」 「もっと他の人に優しくしなさい」 「どうして今回はこんなに身体が弱いのですか?」  女の人が答えました。 「悪いものを食べたのです。身体に良くないものをたくさん食べました」 「例えば?」 「おいしそうなキノコ。でも毒が入っていました」 「どこで食べたのですか?」 「アンドリゲスの時です。そのキノコを食べたらすごくうまくいく、と思っていたのです」 「この身体の弱さから私は何を学ぶのですか?」 「身体が弱くてうまくいかない人たちの気持ちがわかるようにです」 「なぜ私は何度も生まれ変わっているのですか?」