2014年6月12日木曜日
おはようさん 2014.6.11.
今日は自然の流れで初刺絡の日になりました。
ひとり目は、ずっと前から通院しているおじさん。
お仕事辞めてから食べ過ぎ&飲み過ぎで糖尿病もお腹も出てきて、最近は胃潰瘍気味。
久しぶりの診察で・・・おでこが真っ赤! 鬱血してました。
血圧も上がっていて、脈は緊。最近、頭重感が続いているとのことで・・・
背候診はひどい腎虚。腹診はかなりの肝火上炎。
つまり・・・空焚き状態 オーバーヒートで爆発寸前ですね。
腎虚はお灸で補法して・・・このままだと脳卒中の危険性が高かったので
!!!
後頭部~うなじを触ると熱邪がギュウギュウに詰まっていました。
18Gピンク針でチョンチョンチョンと瘂門(GV15)周辺に刺絡をすると、
どず黒い血がダラダラと出てきました。
腰へのお灸が終わって仰向けになってもらうと・・・顔色から黒さがなくなっていました。
おでこも綺麗なピンク色に!
なかなか取れなかった肩こりも楽になったと・・・やりましたね(*^^)v
こういう日は初物が続くものです。
初診のおじいさん。
どこの病院、あらゆる診療科で精査&投薬されても全く治らない頭痛で来られました。
問診上は演技性パーソナリティ障害を疑う、ちょっと支離滅裂な頭痛の訴えで・・・
脈は緊 舌は赤で所々に黄膩
背候診で神道(GV11)~至陽(GV9)に圧痛 左膈兪に実邪
腹診は腎虚なし 広汎に熱邪の広がり 肝火上炎強い 柴胡の証++
肝鬱化火から肝火上炎して心(神)衝してると弁証して・・・
至陽に鍼をしながら、瘂門(GV15)へ刺絡をしました。
これまたドロドロな血が流れ出てきて・・・
うつぶせのままのおじいさん曰く「何か頭痛が楽になってきたわ」
思えば、蓮風先生に私も瘂門あたりへの刺絡をしていただいている意味は、そろそろ刺絡も始めなさいよ!という神さまの声だとわかっていました。
でも、さすがに患者さんの手指に刺絡するのは・・・何度かチャンスはありましたが・・・あと一歩が踏み出せませんでした。
だって・・・やっぱり・・・普通の内科の外来ですよぅぅ(^^ゞ
どうしたもんかな? とちょっと悶々としていたから、神さまが背中を押してくれたのですね。
蓮風先生に瘂門辺りへの刺絡をしていただいている時、ちょっと不満だったのが「自分では全く見えないこと」でした。
そりゃぁ、うなじ~後頭部ですからね。体外離脱でもしないと我が目では見れません。
・・・そうか!! 自分で見られないということは、患者さんからも見られないということですよ!!
そうなんです!! 百会や瘂門への刺絡をすればよかったのです。
目から鱗が落ちました!!!
というわけで、私の鍼灸も刺絡解禁です。
脳卒中になった人を治す・・・脳外科時代の昔の話。
脳卒中になりかけの人を治す・・・開業してから今までの話。
脳卒中にならないように生かす・・・まさしく未病を治す これからの話です。
刺絡は脳卒中の未病にも、癌の治療にもよく効きます。
うまく使いこなしていけば、とても身体に優しい治療法です。
今後の展開がとても楽しみです。
前世物語
美子レポート
病気の意味
昔々、エジプトに、ベンという黒人の男がいました。
ベンは脅迫されていました。グリーンの目をした王様の命令です。
「お前の美しい妻を差し出せ」
ベンは自分を追い詰めていました。誰とも話をしなくなりました。娘を殴っては後悔する日々でした。
「かわいくない娘だ」 その娘は「今の子供」でした。
ある日、ナイルの瞳をした妻と娘は宮殿にいました。娘はうれしそうです。
ベンは窓もない牢獄に繋がれていました。左手、左肘、左足。冷たい石壁がのしかかります。とても
静かです。彼は呟きます。
「早く死にたい・・・」
やがてベンの魂は頭から抜けました。彼の魂はまだ憎しみを持っています。
「あいつがオレの幸せを奪ったんだ」
ベンの魂はそれから三千年もの間、暗い牢獄の中にいました。壁を抜けられないのです。静寂が石壁
を滴ります。憎しみが闇に溶け出します。
先生は尋ねました。
「今のあなたはベンさんの魂に何と言ってあげますか?」
「良かったね・・・死ぬことが出来て・・・。ベンさんは頷いています。恨んじゃいけないよ。恨んだり、憎しみを持っては・・・憎んではいけない。すべてを許さなくてはいけないよ・・・。彼は頷いています。あっ・・・壁を抜けました・・・」
先生はベンの魂共々、高みへと導きました。
「ベンさんと一緒に上にあがりますよ。高く高く、どんどんあがります。その高いところからベンさんの人生を見おろします。そして何か感じること、気がつくことはありますか?」
「憎しみを持ったまま人と接してはいけません。すべてを受け入れなさい」
先生はさらに高みへと導きました。
「もっともっと高く高くあがります。下の方にベンさんの人生と、今のあなたの人生が平行に並んでいます。その高い高いところからふたつの人生を見おろします。そして何か感じること、気がつくことはありますか?」
「いつも怒っていて不本意なことが許せません。納得のいかないことは我慢ならないのです。今の人生の中での様々な問題は結局、ベンさんと一緒なのです」
先生は遠い上へと導きます。