2014年6月22日日曜日

おはようさん 2014.6.21.

今日の土曜外来は・・・なぜかしら神経症(心療内科)の再診の方が多くて (注:土曜外来では心療内科の初診は受けつけておりません。とっても混みますのでムリなんです) もう何年も通院している神経症の方が、久しぶりに再来されました。 (外出恐怖・電車恐怖で、いつもお母さんがお薬を取りに来られてる患者さん) 昨年から蓮風先生の鍼治療も受けられていますが、体調は整えても、性格はなかなか・・・難しいですねぇ。 診察中に名言 迷言を吐かれました。毎日、どうしてはるの?って問いに・・・ やることなし。 やれることなし。 やりたいことなし。 う~ん、けだし迷言です。神経症の方々のこころ内を見事に表現していますよね。 「やることなし。やれることなし。やりたいことなし。」 この呪文を唱えると、誰もが時間を止めることが出来ます。 まず自分の時間が止まります。 次に周りの時間が止まって見えてきます。 最後には世界の時間が止まってしまいます。 気がつけば、こころの中に誰もいません。 悲しみも、怒りも、嫉妬も、憎しみも、ぶつける相手が見つかりません。 やがて・・・孤独だけ。 呪文「バルス」よりも怖ろしいかもなんばん。。。 でも・・・孤独は自由の裏表ですよね。 本当に自由な人って・・・好きなことをしている時って・・・自分の時間も、周りの時間も、世界の時間すら止まっていますよね! 真剣に好きなことに熱中している時・・・寝食を忘れて、彼氏彼女もほっぽって・・・無我夢中で楽しんでますよね。 無我夢中だと・・・喜怒哀楽など解脱しちゃってます。気がつけば大嫌いだったアイツと肩組みあって盛り上がってたりするし・・・ だから・・・今は神経症で「やることなし。やれることなし。やりたいことなし。」な人でも、ある日、突然、陰陽大逆転して、超自由人! になっちゃえるのです。 だって、この世は陰陽太極だもん吉。 この宇宙の法則は、陰陽太極だから。 そう、この際、「バルス」と滅びの呪文を唱えて、自分を壊しちゃえばどうですかねぇ。 孤独が爆発しちゃえば、自由人が待ってますよ。 明日はファンキーなあなたに・・・そんな人生も面白いですよ。 「やることなし。やれることなし。やりたいことなし。」は自由人へのサナギ。 「しない。できない。したくない。」になったら・・・はい それまぁでぇ~よ チャンちゃん 前世物語  この症例では、前世でとても面倒をかけてしまったので今回の人生では自分がしっかりとその魂の面倒をみよう、という主題テーマで人生のシナリオを書いたことが明らかになりました。その思いが強かったために今生の妻の魂も納得の上で病気になったそうです。ふたつの魂の間に恨みなどはありません。妻の病気によって「人に尽くす意味」を学び、今、ふたりで「病気が治った意味」を学び始めています。 「これこそ、本当のソウルメイトだね」  先生がうれしそうに言ったのが印象的でした。 「過去生から見ると、病気の原因は患者さんだけにあるのではないのですね。このケースのように、夫の思いが強いと二人が合意の上で妻が病気になることもあるのです。私は正直言ってビックリしちゃいました」  私はそう言いながら考えてしまいました。 「夫の突然の死も私にとっては大きな学びになったわ。とても大きな人生の転機になったもの。夫が生きていれば、私はここでたくさんの魂の声に触れることは出来なかったのだから。でも、この人生の転機は誰が決めたのかしら? 私? それとも夫が命を懸けてくれたプレゼントかしら?」  先生は私が何を考えているのか、まったく気づかぬままに話を続けました。 「確かにビックリしちゃうね。自分の人生は自分が決めている、と固く思い込んでいると、ちょっと信じられない感じがするかもしれないね。でも、それよりも大変な問題がここには潜んでいるのだよ。  思いが強ければ他人の人生に影響を与えられるなんて言うと、どうしても今の自分の不幸はあいつの仕業ではないのだろうか? と考えてしまう人が多いということなんだ。病気や不幸な状況にいる時、人はネガティブな考え方に支配されているからね。自分が自分の人生を決めたのなら誰恨むことなく人生を歩んでいかざるを得ないけど、もしかしたらアイツの思いのお陰で私の人生は無茶苦茶になっているのだわ、なんて考える余地が残されていたりすると、ネガティブな人はどうしても立ち止まったまま後ろ向きに他人への憎悪を燃えたぎらせてしまうことになってしまうからね。だからここで大切なことを強調しておかなければいけないね。  この症例でも明らかなように、自分以外の人や神さまと人生計画を立てる時は必ず本人の同意が必要だ、ということだよ。自分の気づきのためにあなたの人生を犠牲的に計画してください、と頼まれても、もしそれが嫌なら断れるということです。誰かのために病気になると計画しても、その人生計画の最終認定は自分が行なうということなのです。もちろん相手の人生計画にしっかりリンクしておかないと、まったく違う時代へ降りたり、遥か彼方の国に降りたり、夫婦のつもりが同性だったりしてしまいます。 つまり強い思いで相手の人生に影響を与えようとすると、どうしても二人の綿密な話し合いと二人の合意が必要だという訳です。