2017年8月22日火曜日

ごきげんさん 2017.8.22.

心斎橋に導かれてきて2年です。 この2年間を振り返っていくと、宇宙の意図・光さんのメッセージがいろいろと浮かび上がってきます。 奇跡のリンゴの木村秋則さんは、10年どんなに頑張っても花は咲かず枯れていく木々の1本1本に「ごめんなさい。許してください。本当にごめんなさい」と語りかけ続けておられたそうです。 今月末までの10日間、改めてひとつひとつの天のメッセージを噛みしめながら、これから目覚める人たち、これから歩き出す人たちへ何かを残せたら・・・木村秋則さんが栽培記録ノートを残して行ったのと同じ気持ちで書かせていただきます。 華陀刺絡の話 1年半前に、福田稔先生と安保徹先生に出会い「福田稔の氣血免疫療法」 静風社 に行き着きました。 藤本蓮風先生のところで鍼灸の勉強をさせていただいていた際、手十井穴刺絡を教えていただいていたので、福田先生が安保先生の自律神経免疫論を基に手十井穴刺絡と経絡疎通で治療されているのが手に取るように分かりました。 これだ!とワクワクしたのを覚えています。 安保先生の免疫論の本も読み漁りました。この時、本格的に自然医学へ入ったのですね。 幸いなことに、白血球の顆粒球:リンパ球比率は院内迅速検査でその場で分かります。 ご本から滲み出る福田先生の苦悩に涙しながら、福田先生の手法に蓮風先生の夢分流打鍼や吉川正子先生の陰陽太極鍼を取り入れて、オリジナルな刺絡治療へと磨き上げていきました。 20年前のに門真で医院を開いてからしばらくの間、遠赤外線レーザーによる頚部星状神経節ブロックを行っていました。 確かに効く方も多かったのですが、副交感神経の過活動の方々には効果がよくありませんでした。 これは当たり前の話で、星状神経節は交感神経の中枢のようなものですからね。 生活習慣病や心療内科の患者さんたちの多くは、副交感神経の緊張状態です。 さて困ったな・・・のまま年月が過ぎました。 安保先生の自律神経免疫論と福田先生の刺絡療法は、交感神経の過緊張も副交感神経の過緊張も共に正常域に戻すことができます。 これはすばらしい! と私が興奮したのもお分かりいただけると思います。 去年の秋頃には、夢の中に聖医 華陀老師が現れて、いろいろとアドバイスをしていただきました。 (今でも時々、現れて叱咤激励してくださいます) 老師から 華陀 を名乗るお許しをいただいたのは11月に氣功を伝授していただいた時だったように思います。 以来、「華陀刺絡」と呼んでいます。 華陀刺絡の詳細を再掲しますね。 安保徹教授の免疫理論をベースに、全身の経穴経絡を疎通する経絡治療を加えた免疫鍼灸治療です。 安保免疫理論:白血球の 顆粒球が過剰=交感神経の過緊張状態=イライラ型の病気  リンパ球が過剰=副交感神経の過緊張状態=ノロノロ型の病気 自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整えると、免疫力&自然治癒力が回復して、万病が治ります。 交感神経・副交感神経の過緊張は免疫力の異常をもたらし、経絡経穴の氣血の流れを滞らせます。 すると・・・ 免疫力と自然治癒力が低下し、悪血・邪気・水毒・体毒が増加します=病気になります。 この段階で華陀刺絡療法をすると・・・ 交感神経・副交感神経のバランスが回復して、経穴経絡の氣血の流れが蘇ります。 すると・・・ 免疫力と自然治癒力が回復して、悪血・邪気・水毒・体毒が排泄されて、生気循環が回復します=健康になります。 交感神経の過緊張が続くと 1)老化が進む=シミ・シワ・くすみ・動脈硬化 2)組織破壊による炎症=ガン・胃十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・クローン病・白内障・糖尿病・痛風・甲状腺機能障害 3)化膿性炎症=肺炎・肝炎・腎炎・膵炎・化膿性扁桃腺炎・口内炎・おでき・ニキビ 4)組織に老廃物(痛み物質・発がん物質)が溜まる=肩こり・手足のしびれ・頭痛・腰痛・膝痛・神経痛・五十肩・脱毛・関節リウマチ・痔・静脈瘤・セルライト・歯周病・耳鳴り・高血圧・脳梗塞・心筋梗塞・狭心症・冷え症・アトピー性皮膚炎・線維筋痛症・月経困難症・子宮筋腫・子宮内膜炎・知覚鈍麻・味覚鈍麻・視力低下・難聴・緑内障・便秘・胆石・脂肪肝・尿毒症・魚の目・妊娠中毒症・口渇感 5)精神緊張興奮=イライラ・怒りっぽい・不眠症・のどの狭窄感・食欲減退・やけ食い・肥満・全身倦怠感・恐怖症 6)免疫力の低下(ガンを攻撃するNK細胞・NKT細胞の働きが落ちて、ガン細胞が増殖する)=感染症・ガン 副交感神経の過緊張が続くと 1)リンパ球増加=アトピー性皮膚炎・気管支喘息・花粉症・通年性アレルギー性鼻炎 2)血管拡張=うっ血状態=のぼせ・虫垂炎・頭痛 3)プロスタグランジン増加による痛み・発熱・知覚過敏=かゆみ・痛み・しもやけ 4)リラックス過剰=うつ病・気力減退・拒食症 5)エネルギー代謝の低下=肥満・高血圧 6)排泄・分泌亢進=下痢・骨粗鬆症・カタル性扁桃炎・ネフローゼ 華陀刺絡療法の手順 1)手指/足指の十井穴刺絡が交感神経・副交感神経のバランスを回復してくれます。 2)脳氣功で脳・中脳・脳幹の氣血水の流れと邪気体毒の停滞を診ます。同時に華陀氣功で全身の波動・氣血を診ながら、波動の乱れを整えていきます。 3)頭部の反応経穴経絡すべてに置鍼します。 4)目周囲穴・顔経穴に陰陽太極鍼をします。 5)頚部衞氣穴を開闢します。 6)全身の反応経穴経絡に打鍼します。 7)仙骨ー督脈ー脳・脳幹を開竅します。 8)華陀鼎灸で温補します。 華陀刺絡の料金は1万円(税込)です。 時間は2〜3時間かかります。 病気の治療もですが、最近は心身のメンテナンスのために月1で華陀刺絡に通われている方々も増えました。 では今日も「前世物語」から1症例をご紹介しましょう。   アルコール依存症  昔々、甲府の梅里にゲンタという青年がいました。彼は十八の時に、医学の勉強をするために町へ出 て行きました。  「はや」という診療所に着きました。中では白い服を着た先生が忙しそうにしていました。ちょんま げが揺れています。患者さんたちから、じん先生と呼ばれていました。先生は「今の父」です。  じん先生はゲンタに医学をしっかりと教えてくれました。とても優しくて、本当の父みたいでした。 ゲンタはいつも「先生の力になりたい」と思って勉強していました。  ある時、先生が「自分の娘を嫁にもらってくれ」と言いました。ゲンタはとても幸せでした。妻の名 は「しず」と言いました。「今の娘」です。じん先生とゲンタ夫婦は仲良く暮らしました。仕事も順調 でした。  ある時、ゲンタはミスをして難産の母子を死なせてしまいました。その赤ん坊が「今の息子」です。 赤ん坊はゲンタをとても恨みました。彼が失敗しなければ愛情あふれる母親と生きられるはずだったの に、その運命が閉ざされてしまった、と赤ん坊は思っていました。赤ん坊は憎しみを持って生まれ変わって来ました。赤ん坊の心が伝わります。「今度はいっぱい愛して欲しいから。死んだ母親に代わって、あなたに愛して欲しいから」  それからというもの、ゲンタは酒浸りになりました。来る日も来る日もお酒ばかり飲んでいて、医者 の仕事をしなくなりました。  ゲンタは梅里の実家に帰りました。母親一人が働きました。彼と父親は毎日お酒を飲んではケンカを して、いがみ合っていました。  ゲンタの心がお酒で狂っていきます。三十三歳の時、彼は父を殺しました。そして自らもノドに釘を 刺して死にました。ゲンタは思いました。 「これで酒から逃げられるさ」  先生はゲンタの魂に尋ねました。 「死んだ時に、何か決心したことはありますか?」  ゲンタの魂が答えました。 「もう二度とお酒は飲みません」 「それからどうなりましたか?」 「どんどん空にあがって行きます。雲の上で少し横になって休みます。それから私を指導してくれる女 性が近づいて来ました」 「その人は何と言っていますか?」  彼の魂が答えました。 「今までの人生の反省をしています。まず、ミスをきっかけにお酒を飲みはじめたことです。お酒に逃 げるのではなく、あれを基にしてもっと偉大な医者になるはずでした。でも自分の弱さに負けてしまい ました。もっと医学を勉強すべきでした。自信過剰になっていました」  指導者が続けました。 「謙虚になりなさい。今のあなたには謙虚さが必要です。人ばかり責めて、自分のことは棚にあげてい ます。あなたがお酒に溺れていても先生や妻はずっと暖かく見守ってくれていました。だのにあなたは 実家に帰ってしまい、恵まれた環境を捨ててしまったのです。本当はご恩返しをすべきだったのに。  今回の人生でも逃げることばかりを考えています。弱さを強さに変えなさい。その訓練をするのです。なかなか実行に移せないのはわかりますが、それは総ての人に共通なことで、あなただけではないのです。もっと努力しなさい。あきらめが早すぎます。持続性がないのです。  前回の療法の時にも「忍耐が足りない」と言いましたが、未だにその意味がわかっていません。あな たがこれ以上、彼のことを責めたりすると、あなた自身が弱さに負けてしまいます。人を責めることに よって自分の弱さをカバーしているからです。弱さと正直に向き合いなさい。自分を受け入れなさい。 もっとお父さんを信頼しなさい。  世の中を生きていくためには猜疑心はあって当然です。それがなければ善悪の区別がつきません。で も、あなたは猜疑心の使い方を間違っています。自分の身近な人に猜疑心を持つのではなく、もっと幅 広く、浅く使い分けなさい。私はあなたを見守っていますよ」  先生は指導者に尋ねました。 「今回は、どうやって彼とペアーを組んだのですか?」  彼の魂が答えました。 「私は何回も生まれ変わって来ているのにアルコールを克服できたことがありません。それなのに、私 を本当に愛して受け入れてくれているのが彼です。もし他の人なら離婚されて、のたれ死にしてしまい ます。今回も私のアルコール依存症を断ち切るために夫婦になってくれました。前の人生では義理の父 で上司という、先生と生徒の立場だったけれども力が及びませんでした。だから今回は夫婦になって、 直接手助け出来るように生まれ変わってきました」  指導者が続けました。 「彼の広い心に感謝しなさい。もし今回、アルコール依存症を乗り越えられたら、もう来世では一緒の 運命は歩まないでしょう。別々の運命を歩くことになるでしょう」 「では、私は彼と一緒に今回の人生を計画したのですか?」 「私はあまり細かい計画を立ててなかったのですが、彼は細かく計画してくれました」  先生は指導者に聞きました。 「今回の私の人生はここまで順調ですか?」 「よくがんばっています。このまま乗り越えられますよ。ここまでよく乗り越えてますよ。お酒を止め たこの四年間はきっと実りとなって、あなたの人生に還ってくることでしょう。今までは困難にぶつか ると、お酒に逃げて乗り越えられなかったけれども、この四年間は白面しらふできちんと乗り越えてきました。その自分を誉めてあげなさいね」 「世の中のアルコール依存症の人は、みんな私みたいなものなのですか? 他の問題もあるのですか?」  指導者が答えました。 「アルコール依存症は心の病気です。あなたのような人がいっぱいいます。今回のあなたは比較的軽い 方です。他の病気を併発していませんから。もっとひどい人は、うつ病や薬物依存、拒食症などの病気 をアルコールによって引き起こしています」 「あなたの指導者としっかり握手してください。どんな感じですか?」 「あったかいです。これからも私を見守って下さるそうです」