2017年8月20日日曜日
ごきげんさん 2017.8.20.
木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」映画版を農業と医療を重ねながら観ました。
品種改良と農薬と肥料で立派なリンゴを実らせるリンゴの木々は、日本人そのものです。
多くの薬とサプリ、健康食品と検診によって、これが健康だと納得している人たち。
農薬・肥料漬けで病と害虫から守られているリンゴの木々も納得しているのかな。
とりあえず春に花を咲かせ、秋に実りをつければ、生きていけるのだからね。
木村さんは極貧困窮生活の果てに自殺しようとした時、岩木山で奇跡のカラクリに気づきました。
天啓ですね。
雑草がフカフカの土を作ってくれる。
その土には無数の細菌や虫たちが調和のとれた世界を営んでいる。
その土は温かく、美味しい土の味がする。
リンゴはその土の中に深く広く大きく根を張っていく。根が最も大切だったことに気づきました。
人にとって雑草とは、細菌や昆虫です。フカフカの土とは、温かいお腹です。
除菌や抗菌ばかりしていたら、免疫力は劣化し、冷えと水毒が悪化します。
腸内フローラを善玉菌・悪玉菌・日和見菌に分けますが、これも人間の都合だけで決めた分類であって、悪玉菌も全体のバランスを整える上で不可欠だと漸く言われ始めました。
東洋医学では当たり前のことなんだけどね。
何か症状や病を持った患者さんだけでなく、元気メンテナンスに通われる方々でさえ、みなさん頭熱足寒:お腹の冷えと水毒が目立ちます。
リンゴ畑の土が冷えて、水はけが滞っている状態と同じです。
木村さんは10年間、この土のことに気づかず、虫と病に翻弄され続けてきました。
いくら消毒しても、虫を排除してもダメだった。
様々な病、ぞくぞくと現れる新しい症状や病に翻弄されている現代医学と同じです。
人間の根っこは、免疫力と自然治癒力です。
台風が直撃した農薬&肥料のリンゴの木は、たわわに実ったリンゴの多くが落ちてしまいました。
しかし、木村さんのリンゴの木だけは、ほとんど落実しなかったそうです。
免疫力と自然治癒力がしっかりしていれば、新たな病が襲ってきても大丈夫です。
ちゃんと熱発したり、下痢嘔吐したり、食欲がなくなったりしながら、病と折り合いをつけ、回復してくれます。
安保徹先生は、この免疫力と自然治癒力の重要性を力説し続けてこられましたが、木村さんも安保先生も同じ青森出身で、対談された時には津軽弁で盛り上がったそうです。
同志に出会った感じだったとか・・・ソウルメイトですね。
木村さんの無農薬無肥料のリンゴ畑のお隣の普通のリンゴ畑の木々たちは、今どんな気持ちでいるのかなぁ。
あっちの畑に行きたいなって思ってる木もあれば、
このままでいいやと思っている木もあるでしょう。
そう思った時に、癌患者さんのことが思い浮かびました。
癌の3大標準治療と様々な代替医療。
標準治療は癌を徹底的に叩きます。
免疫力&自然治癒力の回復を図るのが代替医療です。
半年前までは、絶対に癌標準治療はダメだと思っていましたが、
最近は、このままでもいいやの患者さんの気持ちも分かるようになりました。
だから無理強いはしません。
もちろん私から癌標準治療をお薦めすることはありませんが、
患者さんが標準治療を選ばれるのでしたら、それを見守っていきます。
標準治療の方でも、冷えと水毒と悪血をケアーすることは出来ます。
身体の声、病の声、魂の声をご自分で聞いていただいて、最適な治療法はこれだったんだ、と気づいていただくお手伝いもできます。
最適な治療法は人それぞれ。
食養生でさえ、玄米菜食が合う人とケトン食:糖質制限が合う人がいます。
基本は、お腹を温めて、腸内フローラを元気にしてあげること。
これが根っこで、食養生の方法は枝葉です。
無農薬無肥料農業と自然医学。
まるで百匹目の猿現象のようにシンクロしてこの世に現れました。
これからが楽しみですね。