2014年8月31日日曜日

おはようさん 2014.8.30.

癌を作るのは、身体の冷えと低酸素状態だ!という説を読んで、なるほど! そうだよね!って思いました。 日々の診察で体表観察をしっかりとするようになって思うのが、夏になっても身体の芯が冷えている人がものすごく多い、ということです。 脈診や舌診などで診る実証・虚証・熱証・寒証とは異次元のレベルで「身体の芯の冷え」を夢分流腹診が教えてくれます。 身体の芯が冷えている人たちの経絡は、どこかが滞っていて、とてもアンバランスな状態であることがわかります。 悪血も肝火上炎も湿痰化火も、身体の芯の冷えが経絡を滞らせた結果だと言えます。 高速道路の流れに乗れないまま不必要なブレーキを連発するドライバーが後方の大渋滞の元凶であるかの如くです。 この身体の芯の冷えは、以前にも書いたように、ホッカイロでは対処できません。汗をかいてしまって、病変部に湿痰を引き込んでしまうからです。 直接、温めたいならお灸でしょう。 もちろん滞りの原因となっている経絡を見つけ、最も効果的な経穴に鍼をしても改善します。 身体の芯の冷えをゆっくり治せる余裕が患者さんにあるのなら、日々の照海への鍼もよく効きます。 そして何より・・・日々、夢分流腹診&打鍼を続けていれば、この冷えもアンバランスもどんどん消えていくことは、この1年間の患者さんたちの変化を見ていると明らかです。 でも・・・近所にそんな医者も鍼灸師もいないし、自分で何とかできないかしら? それはまず歩くことです。 そして、暖房と冷房をあまり早くから使いすぎないことです。 四季折々の気候に身体を委ねることが大切です。 例えばこの夏・・・初夏は暑かったですが、お盆前後からは雨ばかりでした。 それでも毎年の慣れでギンギンに冷房した環境に居たんじゃないですか? 身体の芯が冷えている人たちの中には、余った爇が体表に広がったり(アトピー性皮膚炎とか喘息とか)頭に昇ったり(不眠症や神経症)している患者さんがたくさんおられました。 その爇を冷ますために、いつも冷房の中に居る・冷たいものをたくさん摂る・・・するともっと身体が冷える・・・の悪循環となって・・・それを夏バテだとか夏風邪だとかに決めてかかってる人たちも多いのです。 そりゃぁ癌にもなるわぁ。。。 低酸素の方は、元々、舌癒着症を持っている人がとても多いわけですし、運動不足、特に歩かない・歩けない人たちも多いわけですから、臓器の微小循環系では慢性的な低酸素状態となっていることも明らかです。 糖分&炭水化物の食べ物・菓子類に溺れている生活をしていれば、その分解代謝系は当然、低酸素状態を加速します。 ますます癌になるわなぁ。。。 冷えと低酸素が癌を作る。 そういうわけで、私にとっては ガッテン&ガッテン&ガッテン! な説でした。 ちなみに、癌だけじゃなくって、子供たちの自閉症や多動症などの発達障害も、さまざまなアトピーも、冷えと低酸素が元凶なようにも思えてきました。もちろん、エビデンスはありませんけど・・・ そうそう、癌を作る元凶には「素直でない」もありましたね。 癌が再発転移をしなかった患者さんたちのことを思い浮かべてみると、みなさん「素直」です。 癌になる前、つまり元々は「素直でなかった」患者さんたちも、癌になったことで何かが吹っ切れて「素直」になれた患者さんたちは、みなさん、良好な転帰をたどっておられます。 この「素直でない」というのは、癌の術後、余命何ヶ月と宣言されて、ホスピスに入ったり、自宅で最後を迎えようとしている患者さんも含めて・・・になります。 なぜなら「本当は生きたい! 癌を治したい!」が皆さんの本音だと感じるからです。 宗教や信仰がそんな生きる本音を黙らせることもあります。 菩薩のような医者がそんな本音を飲み込ませてしまうこともあります。 死ぬ時に「ありがとう」と言って死にたい・・・死に際に100%「ありがとう」と思っていたとしても、それは宗教や医者の洗脳ではないのだろうか? こころの奥底では「それでも生きたい! 死にたくない!」と叫んでいるんじゃないのだろうか? このほんのわずかな1点がずっと癌患者さんの看取りやホスピスのケアの中で引っかかっていることです。 だって、人間だもの・・・死を恐れるからこそ、今を楽しみ・笑うことができるんだもの。 30年あまり医者をやってきて、それでも癌を治そう! 病気を治そう! というベクトルを捨てきれないのは、そんなところにあるのかなぁ と思いを馳せながら、今は鍼灸の道を必死で歩んでいるのです。 前世物語 「美子さんはセックスが好きかい?」  先生が突然、心の中で尋ねました。ここではウソはつけません。 「もちろんよ。愛して、愛されて、また愛して・・・私、セックスは大好きだわ」  先生が大きく頷いてくれたので私も安心しました。 「肉体のこの世界は、セックス好きとセックス嫌いの二つに分かれるんだ。これも大きな二元性だ、と言えるね。この世界の人間の肉体はセックスを快感として感じるようにプログラムされているだろう。プログラマーは神さまだね。熱いものに触れば熱い、針で刺せば痛い、のと同じで、セックスは快感だとプログラムされているんだ。これは例外なしだよ。セックス好きな人は身体の快感が素直に開放されているだけなんだ。  しかし、現実にはセックスを快感だと感じない人がたくさんいるよね。セックス嫌い、不感症の原因はすべて心のブロックにある、と言ってしまってもいいと私は思っているんだ。なぜなら神さまのプログラムにミスはないからね。もし仮に心は開かれているが身体が閉じているように見える人がいても、それは心のスイッチで身体の快感反応を切っているだけなんだ。心頭滅却すれば火もまた涼し、と言うだろう。心の力は偉大だよ。身体に対しては何だって出来るからね。  するとセックス嫌いはみんな心が閉じているのか? ということになる。この肉欲の世界を見ていると、身体が開放されていて心が閉じているのが普通のようだね。そんな世界で、セックスが好きだ、と言える人は心の開き具合は定かではないけれど、少なくとも素直で正直な人なんだよ。神さまの贈り物を楽しんで使っているのだから。セックス好きは身体の快感の開放だ、と言ったけど、心の開放と身体の開放の両方が相まって進んでいったら、両性の統合プロセスがとても早く完成して、目覚めのプロセスを駆け上がっていくことが出来るだろうね。  それに反して、セックス嫌いの人は心が重く閉じているんだ。陰気だ、嘘つきだ、という話ではないからね。明るく陽気で皆の人気者、という人だってたくさんいると思うよ。ただ、そういう人でも心の奥深くはわからない、ということなんだ。心を重く閉ざしてしまうと、自分で心を覗き込んでも心の奥深くは見えないんだよ。心を閉ざしていることにさえ気がつかない人が多いからね。そんな人はセックス嫌いになりやすいんだ。私は明るい性格なのに、なぜだかセックスは好きになれないわ、という人には心を開くワークをお薦めしたいね。神さまが人生の目的の中でよく言うだろう、人生を楽しみなさい、ってね。一度、神さまに言ってもらいたいよね、セックスを楽しみなさい、って」  こんな不謹慎な事を平気で言う先生にも慣れてきました。初めはバチが当たらないか・・・と心配してましたが、つまらない心配をすると心が閉じてしまいます。先生とのセックスのチャンスが巡ってきた時に私が不感症になっていたら・・・きっとその方が神さまに怒られるでしょうね・・・。先生は私の心を読んで大笑いしています。