2014年8月3日日曜日
おはようさん 2014.8.2.
台風は九州の向こう側 大阪から遥か彼方に居るのに、今日の外来はその台風の影響をモロに受けている患者さんたちがいっぱいいました。
患者さんだけじゃぁなくって、朝の通勤時に、イライラ&ムチャクチャな運転の車をたくさん見ました。
陽気が上がっているだけではありません。
明らかに台風の低気圧の影響を受けている人たちでした。
きっと交通事故がいつもより多かったんじゃぁないかな?
いつもの患者さんたちの腹診でも、陽気の上気は猛暑の頃とあまり変わりないのだけど、臍下丹田・腎・膀胱に広がる「芯の冷え」が台風の低気圧によって、より芯に固縮しているように感じました。
元々、めまいやふらつき、耳鳴り、頭重のある患者さんたちは昨夜から難儀をしていた様子でした。
それに夜間の脱水が加わると・・・もうハチャメチャな証に・・・
まるでお化け屋敷のように、虚火が腎脾肝肺心のあらゆるところにユラユラと出たり消えたりしていて・・・「自分の身体じゃないような感じ」「ふわふわ揺らいでいるような感じ」と訴えてくれた患者さんたちがいましたが、さもあらん です。
こんな時こそ、臍下丹田にはお灸&陽気の上気したホットスポットには瀉法鍼か刺絡です!
(もちろん脱水でヘロヘロな虚証の患者さんには強い瀉法鍼や刺絡はダメですよ)
自律神経失調症やパーソナリティ障害・神経症の患者さんも、この夏の陽気の上気に苦しんでいました。
これも台風の影響でしょうか? 腹診&打鍼してみると、腹部を通る経絡のほとんどが詰まっていました。いくら緩めの打鍼をしても効果なしで・・・
百会は? ・・・あれれ? 百会も詰まりかけてるわ (°0°)
こういう時こそ、手の十井穴刺絡です。
今日、手の十井穴刺絡を施術した患者さんたちはみんな、黒血がビュッと飛び出してきました。
やっぱり経穴が欝滞して、邪熱邪気に身も心も犯されていたのですねぇ。
昨日、無血刺絡の本を読破しましたが、その時、振ってきた閃き=全く新しい打鍼法 を今日、早速、試すシチュエーションを神さまがこしらえてくださいました。
それも3例も・・・ですよ。
これはいける! と自信を持って、新しい打鍼に臨めました。
結果は・・・さぁ どうかな?
しばらく臨床でトライアルして、効果があれば、またこの場でご披露しますね。
乞うご期待です(*^^)v
前世物語
美子レポート
自分が好き?
昔々、ナイル川の近くに茶色の肌をした女の人がいました。彼女には明るい茶色の髪と茶色の目をした双子の男の子と女の子がいました。彼女は毎日が平和な気持ちでした。ただ座って縫い物をしているのが好きでした。
夫は兵士でした。がっしりとした体に槍がよく似合いました。彼女は優しい夫が大好きでした。家では子供たちとよく遊んでくれました。平和な家庭でした。でも彼女はいつも思っていました。
「人殺しは嫌です。夫が殺されるかもしれないし、戦って欲しくないのです」
戦いが近くなると、夫は張り切って帰ってきました。彼女の心配が大きく膨らんでいきました。
時が過ぎました。彼女は砂漠の町を見下ろす丘の上にいました。夫が戦いで殺されたのでした。彼女の心も悲しみを通り越して、もう死んでいました。深い脱力感と無気力が彼女の心を癒しました。
彼女は今度の戦いで夫がもう帰ってこないことを知っていたのです。彼女は思いました。
「娘が病気で死んでから、すべてがおかしくなったんだわ」
娘の突然の死が彼女と夫の心を悲しみで閉ざしてしまったのです。それからはエジプトの砂のような生活が続きました。息子はそんな家庭が嫌になり、どこかへ出て行ってしまいました。夫の寂しさが堪え切れなくなっていきました。ますます二人はお互いの心を閉ざしてしまいました。
二人は別れるでもなく、淡々とした時が過ぎていきました。そして夫はとうとう帰るあてのない戦いに出ていったのでした。
その後、彼女は病に倒れました。薄暗い部屋に一人で寝ています。無気力が身体を蝕むしばみます。食事もせず、彼女は死を心待ちにしていました。死の床で彼女は思いました。
「幸せな家庭が作れるはずだったのに、自分から心を閉ざしてしまったんだ」
そして彼女の魂は痩せ衰えた身体を離れました。先生は彼女の魂に尋ねました。
「身体を離れた時に、何か決心したことはありますか?」
「今度は良いお母さんになります」
先生は彼女の魂を高みへと導きました。そして、そのエジプトでの人生を振り返るように促しました。
「夫が戦うことをすごく嫌がっていたはずの自分自身が一番、命を無駄にしてしまいました。子供の死は仕方のないことでした。自分や人を攻める必要などなかったのです。なぜかあの時、自分ばかりを責めて心を閉ざしてしまいました。それを後悔しています」
先生はもっと高みへと導きました。そしてエジプトでの人生と、今、生きている人生を見比べてもらいました。
「自分を責め過ぎています。仕方のないことは仕方のないことなのです。自分が思ってるほどまわりは責めていないし、共に悲しんだりすればいいだけのことであって、自分ひとりが苦しむ必要はありません」