2013年9月1日日曜日
おはようさん 2013.9.1.
いよいよ9月ですね。
今年も残り1/3 この4ヶ月間って、ものすごく濃厚&大逆転 波瀾万丈&ハッピーエンドになるような予感がします。
私だけ・・・いやいや、これを読んでしまったあなたも ですよ、きっとね。
あまちゃんもいよいよ3.11.の震災編です。
日本中のあまちゃんファンは、この日曜日を神さまの目 仏さまのこころで過ごしていると思います。
月曜日の朝には大震災が襲い来ることをみんな知っています。
たくさんの人たちが亡くなったことも知っています。
なつばっぱは? ユイちゃんは? 袖ヶ浜のみんなは?
まるでパラレルワールドで自分も2011.3.11.に戻ったかのようなリアルな緊張感が、来るべき東南海大地震&関東大震災を予感させてくれます。
人間は弱いから、明日の恐怖を忘れようとしてしまいます。
原爆被爆国なのに、史上最悪な原発事故のまっただ中なのに、あの時の恐怖を忘れてしまっているでしょう・・・あれは想定外で仕方なかった。もう大丈夫。絶対安全です。・・・忘れて下さい。もう忘れてもいいんですよ。なんかずっと暗黒面からそう言われ続けてきて、大多数の人たちが忘れさせられてしまった2011.3.11.の恐怖、そして天地自然への畏敬の念を、せめて月曜までの1日だけでも思いだし、噛みしめながら、明日にやるべきことをもう一度、光を見つめながら考えていきたいと思います。
今日は「前世物語」からひとつ、症例をご紹介しましょう。
アルコール依存症
昔々、甲府の梅里にゲンタという青年がいました。
彼は十八の時に医学の勉強をするために町へ出てきました。
「はや」という診療所に着きました。
中では白い服を着た先生が忙しそうにしていました。
ちょんまげが揺れています。
患者さんたちから、じん先生と呼ばれていました。
先生は「今の父」です。
じん先生はゲンタに医学をしっかりと教えてくれました。
とても優しくて本当の父みたいでした。
ゲンタはいつも「先生の力になりたい」と思って勉強していました。
ある時、先生が「自分の娘を嫁にもらってくれ」と言いました。
ゲンタはとても幸せでした。
妻の名は「しず」と言いました。
「今の娘」です。
じん先生とゲンタ夫婦は仲良く暮らしました。
仕事も順調でした。
ある時、ゲンタはミスをして、難産の母子を死なせてしまいました。
その赤ん坊が「今の息子」です。
赤ん坊はゲンタをとても恨みました。
彼が失敗しなければ、愛情あふれる母親と生きられるはずだったのに、その運命が閉ざされてしまった、と赤ん坊は思っていました。
赤ん坊は憎しみを持って生まれ変わって来ました。
赤ん坊の心が伝わります。
「今度はいっぱい愛して欲しいから。死んだ母親に代わって、あなたに愛して欲しいから」
それからというもの、ゲンタは酒浸りになりました。
来る日も来る日もお酒ばかり飲んでいて、医者の仕事をしなくなりました。
ゲンタは梅里の実家に帰りました。
母親一人が働きました。
彼と父親は毎日お酒を飲んではケンカをして、いがみ合っていました。
ゲンタの心がお酒で狂っていきます。
三十三歳の時、彼は父を殺しました。
そして自らもノドに釘を刺して死にました。
ゲンタは思いました。
「これでお酒から逃げられる」
「私」はゲンタの魂に尋ねました。
「死んだ時に、何か決心したことはありますか?」
ゲンタの魂が答えました。
「もう二度とお酒は飲みません」
「それからどうなりましたか?」
「どんどん空にあがって行きます。雲の上で少し横になって休みます。それから、私を指導してくれる女性が近づいて来ました」
「その人は何と言っていますか?」
彼の魂が答えました。
「今までの人生の反省をしています。まず、ミスをきっかけにお酒を飲みはじめたことです。お酒に逃げるのではなく、あれを基にして、もっと偉大な医者になるはずでした。でも自分の弱さに負けてしまいました。もっと医学を勉強すべきでした。自信過剰になっていました」
指導者が続けました。
「謙虚になりなさい。今のあなたには謙虚さが必要です。人ばかり責めて、自分のことは棚にあげています。あなたがお酒に溺れていても、先生や妻はずっと暖かく見守ってくれていました。だのにあなたは実家に帰ってしまい、恵まれた環境を捨ててしまったのです。本当は、ご恩返しをすべきだったのに。
今回の人生でも、逃げることばかりを考えています。弱さを強さに変えなさい。その訓練をするのです。なかなか実行に移せないのはわかりますが、それは総ての人に共通なことで、あなただけではないのです。もっと努力しなさい。あきらめが早すぎます。持続性がないのです。
前回の療法の時にも、「忍耐が足りない」と言いましたが、未だにその意味がわかっていません。あなたがこれ以上、彼のことを責めたりすると、あなた自身が弱さに負けてしまいます。人を責めることによって、自分の弱さをカバーしているからです。弱さと正直に向き合いなさい。自分を受け入れなさい。もっとお父さんを信頼しなさい。
世の中を生きていくためには、猜疑心はあって当然です。それがなければ、善悪の区別がつきません。でもあなたは、猜疑心の使い方を間違っています。自分の身近な人に猜疑心を持つのではなく、もっと幅広く、浅く、使い分けなさい。私はあなたを見守っていますよ」
「私」は指導者に尋ねました。
「今回は、どうやって彼とペアーを組んだのですか?」
彼の魂が答えました。
「私は何回も生まれ変わって来ているのに、アルコールを克服出来たことがありません。それなのに、私を本当に愛して受け入れてくれてるのが彼です。もし他の人なら離婚されて、のたれ死にしてしまいます。今回も私のアルコール依存症を断ち切るために夫婦になってくれました。前の人生では義理の父で上司という、先生と生徒の立場だったけれども、力が及びませんでした。だから今回は夫婦になって、直接手助け出来るように生まれ変わってきました」
指導者が続けました。
「彼の広い心に感謝しなさい。もし今回、アルコール依存症を乗り越えられたら、もう来世では一緒の運命は歩まないでしょう。別々の運命を歩くことになるでしょう」
「では、私は彼と一緒に今回の人生を計画したのですか?」
「私はあまり細かい計画を立ててなかったのですが、彼は細かく計画してくれました」
「私」は指導者に聞きました。
「今回の私の人生は、ここまで順調ですか?」
「良くがんばっています。このまま乗り越えられますよ。ここまで良く乗り越えてますよ。お酒を止めたこの四年間は、きっと実りとなって、あなたの人生に還ってくることでしょう。今までは困難にぶつかると、お酒に逃げて乗り越えられなかったけれども、この四年間は白面《しらふ》できちんと乗り越えてきました。その自分を誉めてあげなさいね」
「世の中のアルコール依存症の人は、みんな私みたいなものなのですか? 他の問題もあるのですか?」
指導者が答えました。
「アルコール依存症は心の病気です。あなたのような人がいっぱいいます。あなたは今回は、比較的軽い方です。他の病気を併発していませんから。もっとひどい人は、うつ病や薬物依存、拒食症などの病気をアルコールによって引き起こしています」
「あなたの指導者としっかり握手して下さい。どんな感じですか?」
「あったかいです。これからも私を見守って下さるそうです」
そして私たちは指導者のもとを離れて、今、この時へと戻ってきました。