2013年5月31日金曜日

おはようさん 2013.6.1.

数ヶ月前、急性心不全で初診され、ただちに救命センターに転送して、一命を取りとめた患者さんが、今朝、スーパーニコニコ顔でやって来られました。 救命センターを退院後、数回、再診されましたが、仕事の頑張りすぎによる心火&肝火上炎がひどく、このままではすぐに再発してしまう・・・今度こそ助からないことがわかっていたので、藤本蓮風先生の鍼灸を受けるように指導した患者さんです。 先日、藤本漢祥院を初診して、大感激されたそうです。 そのお礼が言いたくて、朝イチで外来にやって来られたのでした。 「あんたは治るよ」・・・こう言い切っていただくだけで、患者さんはそれまでのいろんな病院での検査&手術治療の辛さ・治らないんじゃないか?の底なしの不安・誰もわかってくれない悲しみがいっぺんに吹き飛んでしまうそうです。 患者さんは自分の病気に関しての五感がものすごく鋭いです。 だから、口先だけで「治るよ」といってもバレバレです。 自分の腕や知識に過信してるドクターも多いですが、そんな過信から出た「治るぞ」も嘘バレバレです。 蓮風先生は嘘は言いません。ダメな患者さんにはダメ出しされます。 「僕ははっきり言うからね」 もう蓮風先生の口から何度聞いたフレーズでしょうか。 「あんたは治るよ」・・・50年以上かけて70万例余りの患者さんたちを治してきた確かな自信と経験値が言わしめる神言だと思います。 (私もいつの日にか、そう言い切れるドクターになりたいと思っています) さて、朝イチの患者さん曰く 「漢祥院に入った瞬間から、何とも言えない温かなエネルギーに包まれて、とても気持ちいいんです」 「蓮風先生に触られているだけで、身体の邪気が全部抜けて、とても軽くなったのが気持ちよくって。身体だけじゃなく、こころも軽くなったんですよ」 「鍼が終わって、休憩室で休んでいる時がまたとても気持ちよかったです。それは母親の胎内で安らいでいるかのようで、もうこの病気は治るんだって自分でもわかりました」 はい! よくできました!の花丸だね。 蓮風先生は善き気で満ちあふれています。 大宇宙を満たすダークマターのひとつである「生気」が蓮風先生の手と鍼から溢れ出してきます。 だから、「母親の胎内で安らいでいる」心地よい癒やし感覚に包まれるのです。 そんな私は今日も外来でいつもの患者さんたちに夢分流腹診&打鍼をしてました。 面白いことに、その日の患者さんの体調によって、打鍼の音が変わります。 (そばで介助してくれている看護婦さんにもわかる音の違いです) 左右の肋骨弓下に沿って打鍼していきますが、そこには脾募・肺募・胆募・肝相火などが並んでいます。 つまり、音の違いで、どこに邪気があるのか? どんな邪気がどの深さにあるのか? がわかります。 これってどこかで・・・? ? !! ずっと昔、私がアーユルヴェーダの脈診を習った頃に、アーユルヴェーダの治療のひとつに精妙な音で治療するというヴェーダ波動療法があることを知りました。 秘伝ということで、見たことはないですが(もちろんやってもらったこともないですが)インド人のアーユルヴェーダ専門医さんが患者さんの側で「精妙な音」を出して治療しているらしきことは覚えていました。 そう、打鍼はこのアーユルヴェーダ波動療法と同じかもしれない!と直感しました。 打鍼にはいくつかの叩き方があります。 鍼にも太さや材質で違いがあります。 そこが打鍼の「精妙な」ところ。 鍼を打てば、その穴は波動に反応します。 その波動は経絡を波のように広がっていきます。 静かな水面に小石を投げ込んだように・・・ 十二経は輪になっています。 大腸陽明経→胃陽明経→脾太陰経→心少陰経→小腸太陽経→膀胱太陽経→腎少陰経→心包厥陰経→三焦少陽経→胆少陽経→肝厥陰経→肺太陰経→大腸陽明経 この経絡輪のどこかに気滞がある時、そこに直接 or その上流に打鍼で善き気の波動を与えれば、気滞は押し流されてしまい、再び清き善き気の流れが開通すると考えられます。 よくなる&よくなると念じる。「念じれば花開く」 病気の不安や恐怖から吹っ切れて、ポジティブ思考&感謝・幸せになったら病気が治ってきた・・・ ポジティブ思考という小石が心に投げ込まれて、その清き善き波動が全身を駆け巡って病気を癒やしていったのだと考えられます。 奇跡でもカルマでもありません。弁証できることは科学であり医学です。 もちろん、打鍼する側も無の境地でなければいけません。 蓮風先生は「鍼が楽しくてしようがない。患者さんが笑顔になるのがうれしくてたまらない」と言われます。 これが医道の無の境地です。 明日からの打鍼も、そんな気持ちでやっていきたいと思います。 乞うご期待!