2013年5月29日水曜日
おはようさん 2013.5.30.
大阪でも大人の風疹が流行っています。
先日の夕診でも4人続けて「風疹」でした。
風疹のエビデンスな治療は? と思ってググると・・・
特に治療法はない、とのことでした。
もちろん抗生物質は効きません。
大人の風疹は、喉がちょっと痛い・鼻づまり・咳もちょっと出る・節々も少し痛い・頭痛もある・・・な何とはなしに怠い風邪という感じです。
普通のドクターの皆さんは、どんな処方をしてるのかな?
私は4人に別々の処方をしました。
脈診・舌診で熱邪が旺盛な人は麻黄湯。
熱邪がそれほどではなく、気血両虚ぽい人には麻黄湯半桂枝湯。
疲れで免疫能低下して風疹をもらっちゃった人には麻黄湯合十全大補湯。
お年寄りの風疹ぽい怠さには竹茹温胆湯。
今はまだ鍼灸はお勉強中なので使えませんが、後々、風邪の方にも鍼灸して、医院からの帰り道「じぇじぇ!何だか元気が戻って来たぞ!」と言わせたいですね。
医院での診察で、長期通院している患者さんたちに夢分流腹診をしています。
(初診の方に、腹部症状ないのに「ではベッドに寝てお腹出してください」とは言えないです。まだまだ・・・(^^ゞ
腹診して、火引きの鍼をして、打鍼して、特に邪が強い所には古代鍼の銀鍼&金鍼をしてます。
同じ患者さんの経過を見ていくと、どんどん気血がよくなっているのがわかります。
前回、瀉した・補した邪が弱くなっていたり、気滞気鬱が軽くなっていたり、顔色がよくなっていたり・・・とても効果がよくわかります。
夢分流腹診がよく効くのはなぜでしょうか?
日本漢方には元々、腹診はありました(中医学では腹診はあまりやりません)
ただ、その腹診のやり方は、あくまで診断のため です。
経絡募穴を探す&考えるよりも、柴胡の証・胸脇苦満・臍上悸臍下悸・水毒・瘀血などの証を探す目的で腹診します。腹診で治そうとは思っていません。脈診・舌診・望診と同じで、腹診はあくまで診察です。
夢分流腹診はお腹にずっと手を置いて触っています。
労宮(掌)で診るし、指先でも診ます。
左右差・上下差を比較するので、手が行ったり来たりします。
そうです、夢分流腹診は、それ自体が「手当て」なのです。
私の手も腕も(きっと身体全体が)幸なことに、気にとても強く反応します。
虚証の募穴や寒邪・熱邪を感じ取りやすい体質をしています。
患者さんの邪に古代鍼を当てると、その邪が鍼→私の手→腕から天空や大地へ拡散していくのがわかります。
指を邪に当てただけで、吸い込まれたり、邪が噴出するのを感じ取れます。
この体質は元々なのか、長年のスピリチュアルなお仕事からの贈り物なのかはわかりませんが、ともかく今はやるべくして鍼をやっている感でいっぱいです。
きっと蓮風先生はもっとすごい手をされていることでしょう。
そんな手鍼で身体全体を投影している腹部をまんべんなく「手当て」されたら、それだけで邪気は去り、元気が戻ってくるのもうなずけます。
お腹をこわした子供のお腹にお母さんが手を当てて、よくなれ、よくなれってしてくれる。
咳で苦しい子供の背中をお母さんが優しくさすってくれる。
これも「手当て」です。
エビデンスや科学的には証明できないけど、お母さんの手当てが子供の邪気を癒やしてくれているのがわかりますよね。
夢分流腹診を外来診察ですると、診察時間は少なくとも10分よぶんにかかります。
長い経験と深い洞察力の要る治療法です。
でも、診療報酬には全く加味されません。
つまり Give & Give な診察治療法です。
普通の病院外来でこんなことしていたら、クビになるでしょう。
個人開業医でも・・・しないでしょうねぇ。
そう、だから、誰もやりたがらない・・・見向きもしない。
すばらしい治療法なのにねぇ、副作用皆無・天地自然の療法「手当て」なのにねぇ。
まぁ、それに気づいただけでも一歩前進ですよね。
最近、統合医療とかホリスティック医療を名乗るクリニックも増えてきましたが、
「腹診 やってはりますか?」って聞いてみるのも、そこが本物か偽物か見分けるひとつの分かれ目になるかもしれませんね。