2013年5月2日木曜日

おはようさん 2013.5.2.

4月は、私が診ている患者さんたちの中で、特に気虚・肝鬱気滞が著しい人たちに(もうひとつ選抜条件があるけど、それは後ほど。。。)藤本蓮風先生の鍼灸治療を受けるようにお薦めしました。 藤本漢祥院に行かれた方々は皆さん、とても喜んでいただいています。 やっと病気の苦しみに光明が見えてきた、と涙ながらに感謝していただいた患者さんもたくさんおられました。 ご紹介した方々は、実はほとんどが西洋医学病名で言うところの「自律神経失調症」です。 大学病院の精神科に長く通院されている方々もおられましたが、皆さん、3分診療でいつもの薬をもらうだけ・・・で、もう治らないと諦めていた方々でした。 蓮風先生は初診の問診と診察に2時間かけられます(もちろん問診は鍼灸師のお弟子さんが担当しますが、身体に触れて東洋医学的に診察するのは蓮風先生ご自身です) そして、私がご紹介した患者さんたちは皆さん、蓮風先生に「治るよ」と言われたそうです。 この患者さんは、ひどい気虚&肝鬱気滞やから、蓮風先生の鍼灸なら治るやろう・・・と思って、ご紹介したわけですが、さすがに「治るよ」と言い切っていただけると、鳥肌が立つ思いです。 昨日も蓮風先生にご紹介した80才前後のひどい気虚・肝鬱気滞で、歩くのも困難・摂食困難・生きる気力低下な患者さんが再診に来られました。 まず看護婦さんが興奮気味に診察室に飛び込んできて 「先生、***さん、見違えるくらい元気になってますよ。顔色が全然違います! しっかり歩いてますよ!」と教えてくれました。 蓮風先生の鍼灸に3回通って、その朝も4回目の鍼灸治療を受けて、そのまま、再診されたところでした。 その日は後谿に30分、鍼をしたそうです。 すると、蓮風先生も驚かれたくらい顔色が元気になったそうです。 後谿・・・なるほどねぇ。うんうん、気血がいっぺんに善き流れになったんだね、よかった、よかった・・・(私のこころの声) この患者さんには肝火上炎を瀉し胃気を補する漢方薬を処方してありましたが、それが下地となって、気滞瘀血が一気に消えたのでしょう。 これだけ見事に効いてくれたら、うれしいですよね。 スタッフ共々、ニコニコ顔です。 さて、私が蓮風先生の鍼灸にご紹介する大切な条件は、 まず、本人の治したいという気持ちが高いかどうか? です。 仕事を休みたい、何もしたくない・・・はっきり後ろ向きな方は西洋医学:精神医学治療=つまり薬だけ です。そもそも自費治療&遠いところへの頻回通院なんて話は馬耳東風ですから。 次に、家族の愛が高いかどうか? です。 父母・パートナー・子供が献身的で素直かどうか? が大切です。 モンスター系がちらっとでも見えたら、やっぱり普通の保険治療:つまり薬だけ です。 まぁ、そんな方が行っても、蓮風先生の怒鳴られて、終わり・・・がオチでしょうし。 つまり、蓮風先生の鍼灸が著効するのは、本人も家族も素直なことが大切なのです。 こころ病んでるのに素直になわけはないじゃない? 難病や癌で苦しんでいるのに素直になれるわけないわよ? いいえ、どんなにこころが病んでいても、肉体的&精神的に苦痛がひどくても、心根の素直さは見て取れます。 ある意味、その患者さんの性格であり、生き方ですからね。 私も数人の難病の患者さんたちに4月から夢分流腹診&打診をしています。 この1ヶ月で皆さん、何となく顔色が善くなってきています。 お腹の邪気もゆっくりですが、とれてきています。 何より、お腹を触る・・・手当てで気血の流れが良くなってきているように感じます。 お腹を触る。 例えば、犬のお腹を触れれば、その犬とはとってもフレンドリーになったしるしです。 動物はみんなそう。お腹が一番の急所ですから、よほど信頼していないと見せたり触らせたりはしません。 そう、リラックスしてお腹をさわる・さわらせる=本能的な愛でしょう。 一番の急所とは最も氣の流れを操れるところ。丹田しかり。 古代鍼灸医は腹診&按法だけでどんな病気も治したとか・・・ 素直な気持ちになって、愛の手当てを受け入れれば、どんな病だって快方に向かうのではないでしょうか。 そんなことを思った外来でした。