2013年5月18日土曜日
おはようさん 2013.5.19.
月に一度、子供たちの舌癒着症オペをしています。
昨日がそのオペ日でした。
自閉症や多動症、発達障害の子供さんはたいてい、重度の舌癒着症を持っています。
自閉症や多動症の治療薬が発売されていますが、すばらしい効果!とはほど遠い実感です。
だから、自閉症や多動症と診断された子供たちだけでなく、自閉症っぽい、多動症っぽい子供たちも積極的にオペするようにお薦めしています。
数年前、自閉症の頭蓋形成術があることを知って、愕然としました。
本来は、小頭症の子供にする形成外科的手術です。
それを全国で何カ所かの脳外科医が自閉症児にオペしていました。
舌癒着症の自閉症児に舌オペすると、微小脳組織の酸素濃度が改善します。
普段の外来で計る、あの指先にはめて計る酸素濃度ではありません。
測定するには脳の表面に針電極を射し込んで計るか、PETで計るしかない、脳表面組織の微小な酸素濃度の変化の話です。
私は、酸素濃度よりも二酸化炭素濃度の方が関係しているように思っていますが、エビデンスも実験結果もありませんので、あまり強くは言えません。
ただ、元々&昔から、多くの人たちに舌癒着症があるのに、最近になって自閉症や多動症が急増している理由は、地球温暖化・二酸化炭素濃度上昇の中にあるのではないか?と思っています。
舌癒着症オペをすると呼吸が改善します。
サッカーで足がつらなくなる・水泳で疲れにくくなる・走っているホームが美しくなる→速くなる・・・
これらの効果は身体の末梢での酸素循環改善・二酸化炭素上昇の遅延化の証拠です。
頭蓋骨形成術とは、頭蓋骨ヘルメットをサイズアップする手術です。
頭の前の方の骨:おでこからつむじまでの骨を一度、一枚岩のように切り出して、脳とのすきまをもっと大きくとるためのゲタを履かせて、切り取った骨をつなぐ手術です。
これでなぜ自閉症や多動症の子供の症状改善できるのか?
それは、頭蓋骨を外すと、脳の表面は圧迫がとれて楽になります。満員電車のドアが開いた感じです。
次にドアが閉まる時には、電車の横幅サイズが大きくなっていたら・・・
ドアが閉まっても、楽ちんですよね。
頭蓋骨形成術を受けると、しばらくは(脳が発育して、手術で作った骨と脳との間のスペースが埋まってしまうまで)脳の微小血流も酸素濃度も改善します。
でも・・・その しばらく は長くが続きません。だって、脳は発育していますからね。
舌癒着症のオペで改善した脳の酸素濃度・二酸化炭素濃度の改善は、一生ものです。
大きくなってタバコを吸う・極度の運動不足・・・にならない限り、効果は落ちません。
そして何より、頭蓋骨形成術で自閉症や多動症が一時的にでも改善する(というエビデンスを出していたように思います・・・)という結果が、舌癒着症の効果を間接的に証明してくれています。
自閉症や多動症の子供たちが全員、舌癒着症オペで改善するとは言えません。
アトピーや喘息と同じく、さまざまな原因ファクターがあるからです。
他にもっと良い治療法があるのなら、そちらをまずお薦めします。
でも、効くかどうかわからない新薬にすがる、頭蓋骨形成術を受ける・・・よりも、私は舌癒着症オペをお薦めしています。
舌癒着症オペの方が断然、治療効果が期待できるし、安全だから。
そんな想いで、昨日もオペをがんばりました。
P.S.
自閉症の子供さんの症状に「宇宙語のようなわけのわからない言葉でしゃべる」というのがあります。
でも、フッと思ったのは、彼らはほんものの宇宙語を話しているだけかもしれません。
私たち、この世の中の誰も宇宙語を知らないだけかもしれません。
彼らの話している宇宙語が、この銀河の公用語であって、私たちが超ローカルな原始語を話しているだけなのかもしれません。
だったら、彼らはパイオニアですよね。
そんな想いで彼らの話に耳を傾けると、何かが伝わってくるような気がします。
そして、そんな子供たちが急増してるのは、宇宙からの黒船来航が近いのかもしれませんよ。