2013年5月19日日曜日

おはようさん 2013.5.20.

昨日は藤本蓮風先生の北辰会のお勉強会でした。 若手の鍼灸師さんたちのパワーをいただいて、私もますます若返りながら、じっくりと実習&お勉強をしてきました。 昨日の蓮風先生の名言は・・・(症例報告会の総括で) 病気の環境や人間関係をよく聴いてあげなさい。そうすれば、鍼は数倍も良く効くようになるよ。 <これは西洋医学でも、しかり・・・ですよね> 鍼屋ではなく、鍼医者になれ。 <肩こり&腰痛を楽にする鍼は鍼屋です。私もそんな鍼には興味ありません・・・だから15年もほんまもんの鍼医者を捜し求めていたのです> 患者さんに内在するものを理解できる医者になれ。 <患者さんの環境&人間関係まで病態の弁証に入れて考えよ、ということです。西洋医学でも同じなんだけど、絵に描いた餅になっちゃってますよねぇ> 病気の芽を摘むのが東洋医学です。 <西洋医学の予防医学とは、かなりニュアンスが違います。西洋医学の予防医学って、戦争しないために防衛軍備拡大せよ!みたいなものでしょう? あるいは、害虫がはびこらないように、マルチ農薬も除草剤もまいておきましょう!だよねぇ? 東洋医学は、無農薬にしたいから、雑草はこまめに小さいうちに取り去りましょう。いろんな作物を植えて植物同士で共生共存させていきましょう、ですよね> 午前中の腹診実習で蓮風先生が来られて、モデル役の先生の百会(頭の頂上の穴)を古代鍼で触れるか触れないかの瀉法を数秒間されました。たちどころにモデル役の先生の腹部の冷感や邪気は消えて、ぽかぽか気持ちよくなりました。鍼ってすご〜い!! その時、百会から抜けた邪気エネルギーに私の衞氣(身体を守るためのエネルギーシールドのようなもの)がビリビリ反応しました。 色で見えたら、すごかったでしょうね。嵐電が走り回って、やがて天に昇っていく様だったかも。 私も前日からお腹の調子が悪かったのですが、モデル役になって、ドクターみんなに触られてると、最後には邪気も消えて、調子の悪さもなくなってしまいました。 邪気や虚実の経穴を触られてると、その手が邪気を吸い取ってくれたり、正気を補してくれたりします。 これこそ「手当て」ですね。 ただし、最低限のマナーと知識がないと、悪気はなくても悪化させてしまうこともあるのでご用心。 「気病み」「気を揉む」「元気がない」 日本語には「気」に関わる言葉がたくさんあります。 縄文時代までは、大自然のさまざまな「気」と共存共栄していた日本人です。 人間の身体は大宇宙の営みそのものだ、という豊かな智恵を持っていました。 だから、大自然のすべての「気」は、そのまま人間の身体とこころと魂を成していました。 元気とは、大宇宙&自然のさまざまな「気」と美しく繋がっていることでした。 そんな日本人の末裔の私たちだからこそ、そのDNAには「気」を感じ取るサムシング・グレートなものが刻み込まれていると思います。 手当て&鍼をする。 それは、患者さんの「気」のDNAを目覚めさせるハンドパワーなのかもしれませんね。