2014年7月31日木曜日

おはようさん 2014.7.30.

先週、ひどい自律神経失調症の患者さんに手の十井穴刺絡をしました(もちろん実証です)。 今日、再診されて・・・刺絡の翌日から、それまでの辛いさまざまな症状がウソのように軽快して、数週間、休んでいたお仕事にも復帰できた、と喜んでくださいました。 両手の指をチクチクさされるのは痛いけど、痛いのはその時だけだし、あれでこんなに楽になるのだったら、全然気にならないと今日はご自分から手をパァーと伸ばしてくれました。 もちろん今日も手の十井穴刺絡! 前回よりも黒い血が大量に&早く出てきて、綺麗な血に早く戻りました。 身体&こころの中の邪気が減ってきた証ですね。 自律神経失調症は、心療内科では断トツに多い病状です。 そして治療方法は・・・なかなかGOODなものはありません。 薬物療法も これが効く! というお薬は、メーカー各社が力説する割には・・・ありません。 自律訓練法とか瞑想とかヨガとか・・・確かに効果はありますが、症状がひどい時には、とても「やる気は起きない」と思います。 刺絡は、興奮&憎悪した交感神経系を和らげ、虐げられていた副交感神経系を刺激&復活させる効果があります。 自律神経失調症とは、交感神経系と副交感神経系のアンバランスから生じるものですから、刺絡はSuper COOL!な治療法だと言えます。 特に、手の十井穴刺絡は十二経脈のすべてに通じており、それぞれの経脈で症状を作りだしている邪気を祓うことができます。 自律神経失調症には100あまりの症状が見受けられますが、それらはすべて、この十二経絡と関連づけることができるので、十井穴刺絡によって、自律神経が改善するのも当たり前だ、ということがわかります。 今日はもう一件、最近、胃液が上がってくる・動悸がする という訴えをされた自律神経失調症で通院中の患者さんもおられました。 この方は腹診すると・・・両側の不容(足陽明胃経)にひどい邪気がありました。 もちろん実証なので、その不容への刺絡です。 吸角を使うと、どす黒い血がドッと出てきました。 これを綺麗な血になるまで続けて・・・刺絡後の舌診で、汚い黄膩がなくなり、舌色も明るくなったのを確認しました。 不容に実邪が昇ると、そこから胃を衝き上げると嘔気となるし、心を衝き上げると動悸になります。 自律神経失調症由来だと、精神的ストレスやトラウマ、心労の自覚がなくても、この嘔気や動悸に「突然」見舞われます。 これは薬物療法:抗不安剤や抗うつ剤など にあまり反応しないタイプの心身症ですが、腹診さえちゃんとすれば、陽明胃経のどこに邪気が滞っているのか?を見つけ出し、刺絡することができます。 今日の自律神経失調症への刺絡の効果は・・・乞うご期待ですね。 前世物語 「ここでは対立する者同士が精神的な夫婦だと言われていたわね。肉体的には決して結ばれることなどなくっても、精神的に結ばれることは拒否してはならないのだわ。対立する者を受け入れなくてはならないのね。対立することも、『ある意味で共に歩む』ことなのだから。  ソウルメイトという言葉が独り歩きしていて、狭い意味で『夫婦』になる魂だと思われているわ。この世の夫婦が肉体的な夫婦だとすれば、精神的な夫婦だってあってもいいですもの。ね、先生、二元性の世界なんだから、でしょう」  先生はニコニコしながら親指を立てました。私は微笑みながら続けました。 「精神的な夫婦の定義が『共に歩む者』と言うだけで、対立する者、平たく言えば一番嫌いな奴を含むと言われると、もう簡単にソウルメイトなんて言葉を出せなくなっちゃうわね。  でも、この話はこのワークだけではなくって、前からいろいろな先生方が言われてきたことだわ。ソウルメイトだからこそ、時には宿敵を演じてくれるとか、殺し殺されるような状況にまで追い込んで共に深い学びを得るとか・・・。だけど、このワークみたいに露骨に言われちゃうとなんだか応えますよね」  先生はウンウン言ってます。 「私ね、ゾクゾクしながら先生のことを思っていたの。だって先生と私の関係って、今は本当に『精神的な夫婦』なんですもの。なんだか私のことを言われているような気がしちゃったの。だからゾクゾクもの、だったのね」  私は寒気のポーズをして先生を笑わせました。 「でも今は大丈夫よ。ホラ、こんなに先生のこと、受け入れているでしょう」  私もアッと思いました。そこには左手の指輪をはずして先生に差し出している私がいました。 「私って何してるんだろう?」