2014年7月24日木曜日

おはようさん 2014.7.23.

開業した頃からずっと診ている神経症の患者さんに、先日から刺絡を施術しています。 初回は百会へ。 ゆっくり眠れたそうです。 1週間ぶりに診ると、梅雨明け&真夏日!の影響をもろに受けて、陽気が顔にもうもうと昇っていました。聞けば、まだ調子が悪く、農作業も出来ていないと。 今日は手の十井穴刺絡を施術しました。 真っ黒な血が小指の少沢(SI1)と親指の少商(LU11)から流れ出しました。 両手の刺絡を終えた頃、顔の上気が軽快しているのがわかりました。 刺絡をしながら思いました・・・この患者さんは私の治療の道程やなぁ・・・ 最初、診た時に、なぜか「この人は治る」と思ったのを覚えています。 どうしたらいいのか? は全く見当もつかなかったのですが、直感が「治る」と言っていました。 マハリシのアーユルヴェーダ治療にも行きました。とても真面目で一途な人なので、習ってきた瞑想をずっとやっていました。 トリシア・カエタノの前世療法も受けました。 アカシックのゲリー・ボーネルさんのセラピーも受けました。 漢方薬も飲んでくれているし、 去年から藤本蓮風先生の鍼も受けてくれていました。 そして、この夏に私のところへ帰って来た・・・そんな感じがしています。 これまでのさまざまな治療がダメだったという気はしません。 どの治療も、その時に最も必要だったと。 そして、すべての治療が効を成して、今、こうやって私のところへ帰ってきたんだと思います。 今の私の治療トピックスは「刺絡」 実際、刺絡をしてくれ!って顔色も気血津液も叫んでいます。 この人が良くなれば、何十万人という神経症の患者さんたちにも、大きく明るい希望となるでしょう。 この人は治る、という直感は今も変わりません。 もちろん、単純な手十井穴刺絡だけで治るとは・・・思っていません。 手十井穴刺絡 プラス **** この****を探し求めるのが今の私の使命でもあり、最後の難関・・・なのでしょう。 神さまが手を引っぱってくれているし、たくさんの人たちがお尻を押し上げてくれています。 だから、大丈夫。 この人の神経症が治りましたよ、って皆さんにお伝えする日を心待ちにしております。 前世物語  突端とっぱなから先生の大演説で始まりました。ここで止めとけば良かったのですが、このワークの不可思議さに私は魅了されていたのでしょう。私はノートを取る手を休めて、大きな拍手を送ってしまいました。 「先生、鹿に突かれて魂が身体から離れた時、魂は細い糸で身体と繋がっていましたよね。あのお話はネイティブ・インディアンの何かの物語で読んだことがあるような気がしたのですが?」 「そうだね、美子さんもよく勉強しているね。そんな物語があったね。この患者さんがその物語を知っていたのかどうかはわからないけど、インディアンだということが共通しているね。それにあの魂が宇宙の中を進んでいき、光でいっぱいの世界に入り、そして小さな男の子から赤ちゃんに戻って・・・この部分はまるでキューブリック監督の『2001年宇宙の旅』を彷彿させられたよ。何だか聞いていて嬉しくなってきちゃったよ。このワークでは赤ちゃんが光となって飛び散り、時間を越えて地球のいろいろな人の中に入っていく、そして光の粒が大地でひとつに集まってジェロニモの中へ帰っていく、でも起き上がったのはイギリスの金髪の青年だった・・・この結末なんか、キューブリック監督に映画化してもらいたかったなぁ」  先生と私は大笑いしました。誰もいなくなった医院にふたりの笑い声が響き渡りました。 「そういえば、あの映画が来た頃、あなたとは遠く離れ離れになっていたわね」  私は地獄の黙示録の話題へ独りで脱線している先生を笑いながら見つめました。私の両親はとても転勤が多くて、私には幼い頃の思い出の町が何ヶ所もあります。ちょうど小学校低学年の数年間、私は先生と同級生でした。先生と私はクラスで一番を競い合う「良い生徒」だった・・・ことしか正直、記憶にありません。・・・そう、私が大阪を離れて転校する日に、先生はプレゼントをくれました。それはヒマワリのブローチでした。他にもみんなからいろいろなプレゼントをもらいましたから、先生が何と言ってくれたのかは覚えていませんが、不思議とそのブローチはいつまでも私の机の中にありました。 「ごめんね、先生。私ね、あの映画、中学生の頃、彼と見に行ったんだ。それも黄色のヒマワリのブローチをつけて、ね。これは私の思い出だから先生にも内緒だけどね」  懐かしくて胸がキュンとする想いが私のテンションも上げていきます。私は先生としばらく映画談義の花を咲かせていました。 「先生はジェロニモのような体験をされたことがあるのですか?」