2014年7月27日日曜日
おはようさん 2014.7.26.
今日も36度を超える猛暑でした。
この暑い時期の外来では、こんな話になることがよくあります。
「今日も暑いから、しっかり水分摂りぃなぁ」
「ちゃんと摂ってます」
(脈を診ても、舌を診ても、明らかに慢性脱水なんやけど・・・言うても聞かんわぁ。。。)
「どこか調子の悪いところはありますか?」
「ふらつくし、何となく頭が重いし、怠いし・・・そういえば、手が震えるような気もするし」
(それって脱水症状やんか・・・言うても聞かんけど。。。)
「やっぱり熱中症になりかけると、そんな症状も出ますから、水分をもうちょっと多めに摂った方がいいですよ」
「そやけど、おしっこが近くなって、嫌でんねん。それに、ずっと冷房の部屋におるから汗かかんし、脱水とはちゃいますわ」
(ここで普通の内科みたいに、「じゃぁ 血液検査しましょうね」と振れば、儲ける医者になれるんやけどなぁ。。。 あかんなぁ(;^^)ヘ..)
「だったら、そういう症状に効く漢方薬を出しときましょう」と清暑益気湯を中医学でも日本漢方でもなく、強いて言えばツムラ漢方で処方してしまう私。。。
「先生、しんどいから点滴もしといてぇなぁ」
「(ほら、見てみぃな 身体は脱水やから助けてくれぇ!と訴えてるやんか)はい、わかりました」と君子危うきに近寄らずな私。。。
注:ただし、この時期の脱水・熱中症に伴うさまざまな症状には、清暑益気湯がよく効きます。
ヘタに水をさばくよりも、補気してやれば、とりあえず元気が戻ります。
そして、頑固な人たちは、この「とりあえず元気」を求めているのですから。
頑固な人たちの情報信用度は、TVのワイドショー&CM > 友だちの話 >> 医者 です。
なんでやねん! って叫びたいですよね。
そんなわけで、頑固な人は、目に見えないところで、いろいろと損をしています。
無難&適当にあしらわれている場面を他業種でも度々目にします。
素直な人と頑固な人との差は、寿命で10年分以上あると思います。
(もちろん 頑固な人の寿命 < 素直な人の寿命 です)
人生の幸せ度では、頑固な人 <<< 素直な人 でしょう。
そんなことをフッと思った酷暑の下の外来でした。
前世物語
「それで先生はどうやって光とコンタクトする方法を見つけたの。まさか光に聞いた、なんて言うのじゃないでしょうね」
「先に釘を刺されたら、もうそれは言えないね。実はさっき説明した第三世代の誘導をしていた時だったんだ。下を見て現世と過去生を見比べるだろう。その時ね、フッと、『では、そのまま上を見て』と誘導したんだよ。そうしたら上には神々しい光が輝いていた、という次第だったんだ。偶然と言えば偶然だよ。その時の患者さんがとても心が開かれていた方だったから、はっきりと光が見えたんだからね。でも昔から発見なんて、そういうものなんだよね。偶々たまたまとか、偶然に・・・とかがきっかけなんだよね」
「だったら先生のワークは第四世代になるのじゃないですか?」
「いやねぇ・・・自分で言い出すにはちょっと内気なのかなぁ。美子さんには面と向かって『愛してるよ』と言えるのにね」
こいつのどこがナイーブなのでしょう。私はなんだか可笑しくなって大笑いを始めました。先生も一緒になって大笑いしています。私たちの笑い声が夜の診察室に再び響き渡りました。
「ねえ、先生。今日の患者さんの中にもジェロニモの小さな光が入っていますか? と尋ねたら、たくさん入っている、と答えが返ってきたわね。その光の意味は何か? を尋ねたら、生きる意味の答えを求め続けている、と言われたわ。そして、彼女はこの人生ですでにその答えを理解したのでもう生まれ変わることはなく、この後は宇宙に戻って『大いなる意志となって・・・人々を見守り続けるのだ。女神、神、見守り続ける』だけだ、と言われたわ。もう彼女は人間を卒業した、と思っていいのかな?
この人生は人間として生きる最後の卒業試験だと思っていいのですか?」
私はメモをめくりながら尋ねました。
「あの問答はそういう内容に取れるよね。それはそれでいいんだよ。ジェロニモの人生を自分の過去生として見てしまうと、本人もそんな気になっちゃうだろうからね。このワークは・・・」
「患者さんが前向きに歩き出すための杖代わりに使ってくれればいい、でしょう?」
先生は笑いながら大きく頷きました。
「でも先生、私はちゃんと聞いていましたよ。先生の意図はちょっと違っていたのじゃないですか?
『私が知ったら、この世は終わるのですか?』
あの尋ね方は変ですもの。先生はどういうつもりで聞いたのですか?」
先生は悪戯がばれた子供のように頭を掻きながら答えました。
「スピリチュアルに成長した美子さんには、かなわないなぁ。確かにね、私が今回生まれてきた意味は何ですか? に対して、『完結。この世の終わり』と答えが返ってきた時に、何か引っ掛かるものがあったんだ。だから聞き直してみたんだよ。ある人の人生の目的がその魂の完結だった、というのは構わないけど、それでこの世を終わりにされちゃうと困るからね」
「また、そうやってしらばっくれる・・・何か気づいたことがあるんでしょう?」
「今夜の美子さんは本当に鋭いね。夜が更けるといつもそうなの? カミソリ美子だね」
私はゲンコツを振りかぶりました。先生はわざとイスから尻餅をつきました。