2014年7月16日水曜日
おはようさん 2014.7.15.
今朝、いつものように美味しく炊けた玄米をお弁当箱に詰めて、去年漬けた自家製梅干を1個乗せて、残りはお茶碗に・・・朝ご飯です・・・全部、準備が出来て、トレーの上のお弁当をヒョイと持ち上げた瞬間・・・ガタン!・・・トレーが落下して、私の朝ご飯が全部、足元に落ちてしまいました。
しばし唖然。。。
落ち込むか? 怒るか? やっぱり落ち込むか? 何かにあたるか?
でも、今夜は祇園祭宵々山へ行くつもり。。。
うん、今日一日の厄払いがこれで完了やっ! と素直に思えました。
さて、その効果は・・・
午前診は忙しかったけど、ちゃんとお昼ご飯をいただく時間もあったし、午後のバイク de 往診も雨も降らずで(暑かったけどねぇ(^_^;) 順調にこなせて・・・夕診も時間通りに終わりました。
祇園祭宵々山へ行くぞっのモチベーションを保ったまま、夕診を終えることができただけでもラッキーです。
さて、その先に今日一番の難題が待っていました。
バイクで京都に乗り込むのはいいのですが、駐輪場が・・・祇園祭ですからねぇ。。。
ググってみると、四条烏丸まで歩いて10分のところに市営の駐輪場がありました。
京都の繁華街もそれほど混まずに通り抜けて、御池通から富小路通へ・・・左手にありました!
富小路六角自転車駐車場!(バイクも駐められます)
でも・・・満車の表示が・・・(゜◇゜)・・・ガーン
駐車場の係のおじさんが出てきてくれて「ちょうど一台 空いたところだよ」と手招きしてくれました。
超ラッキーやん\(^O^)/
バイクを駐めて、カメラを出したりしながら思いました「朝の厄払いが効いたんだ!」
祇園祭前祭の宵々山を歩き回りながら、毎年恒例の吉兆もの&粽を買いました。
占出山さんでは、いつもの女の子たちがいつもの笑顔で粽を売ってました。
霰天神さんでは、いつものお母さんが優しいお顔で「火乃要慎」のお札を売ってました。
占出山の男衆さんたちに「山一番 おめでとうございます」と声をかけると、とってもうれしそうな顔を見せてくれました。
郭巨山さんの男衆さんには「三連勝ならず 残念でした」と声をかけると、屈託のない笑い顔で「今年は後ろから一番ですわ」と返してくれました。
孟宗山さんの赤提灯の列も、保昌山さんの保の字の提灯も、いつものところに、いつものようにあって・・・。
芦刈山さんも、木賊山さんも、太子山さんも、いつものように・・・いつものように。
なんだか一年ぶりに田舎に帰ってきて、親戚の子供たちがちょっぴり大きくなっているのが嬉しくて&楽しくて・・・
いつもの風景が当たり前のように、いつものようにあって・・・それがとっても心休まって。
祇園祭は「日本人の田舎」というDNAに染み込んでいる心象風景がコンチキチンの鐘の音と共に、フワッと心地よく浮かび上がってくるパラレルワールドなのですね。
前世物語
「それから?」
「自分の村に戻って来て酋長に会いました。『私は正しかったのです』と言いました。しかし酋長は何も答えずにただ怒っています。酋長は怒った目のままテントを出て行ってしまいました。酋長のそばにいたインディアンたちが駆け寄ってきて『すごい!』と驚いてくれてはいますが、私はガッカリしています。そして『このまま独りで続けなければならない』と覚悟を決めました」
「それからどうしましたか?」
「娘の前で、このまま続けることを宣言しています。娘は泣いて悲しんでいます」
「なぜ悲しんでいるのでしょうか?」
「私がどんどん離れて行ってしまうからです」
「あなたは娘さんの気持ちをどう思っていますか?」
「でも、やらないといけません。・・・私は再び最初の場面のような格好をして村を出て行きました。ずっと道に立っています。朝も昼も夜も過ぎて行きます。私はただ待っています。そして先程の角の立派な大きな鹿が現れたのです」
「その大鹿に尋ねてください。あなたは誰ですか?」
大鹿はゆったりとした口調で答えました。
「私は大いなるもの。鹿であって、鹿でない。おまえは何を求めているのか?」
「あなたは何と答えましたか?」
「私はただ真実を求めている」
「すると鹿は何と言いましたか?」
「真実とは何ぞや」
「あなたは何と?」
「わからない。だから知りたい」
「そしたら鹿は何と?」
「知ることは出来ない」
「あなたは何と?」
「ならば生きる意味はない」
「すると鹿は何と?」
「生とはそのようなものではない。ただ生きるのは苦痛だが、苦痛もまた生なり。生とは何ぞや。それを知りたいか? 知りたい。では、と言って角で突かれました。私は驚いていますが予感もしていました。さっきの夜空を見ながら旅に出ます。だから心安らかなのです」
「それはどんな旅ですか?」
大鹿が威厳に満ちた声で答えました。
「生とは何ぞや? それを知ることになるだろう」
「あなたは肉体からだを離れましたか?」
「はい。今、上から見ています」
「それからあなたの魂はどうなりましたか?」