2014年7月3日木曜日

おはようさん 2014.7.2.

今日は久しぶりにゆったりした外来でした。 いつもの診察して、鍼をして、診察をして、鍼をして、また診察をして・・・あっという間にお昼過ぎ・・・も充実していて楽しいのですが、今日はひとりひとりの馴染みの患者さんたちと世間話をしながら、体調のこと、家族のこと、いろいろなことをうかがうのも、理想の診療所みたいでうれしく思いました。 医学生の頃、どんな医者になりたいか? と尋ねられると、「田舎(無医村も可)の何でも診られる診療所」と答えていました。 だから、医学部時代の全科のカリキュラムを手抜きなくしっかりお勉強しました。産婦人科なんか学年トップでしたからねぇ。 そのお陰もあり、また、医者になってからの不思議な導きもあって、今では何でも診られる「よろず診療所」になっています。 後は、田舎に引っ越しすれば、若かりし頃の夢が現実化するわけですね。 まぁ、神さまも着々と準備を整えつつ、運命を導いてくれているのを最近はひしひしと感じています。 刺絡を始めてから、心療内科の新患さんの定着率がとてもアップしています。 以前なら、普通の精神科や心療内科のようにお薬を出すだけでした。 漢方薬も処方するところが他の精神科や心療内科と違うところ・・・でした。 1年前から鍼も取り入れていましたが、心療内科の新患さんは、ものすがく酷い肝鬱気滞や肝火上炎心衝などで「どうしようもないから」受診さらた方々ばかりですので、週1の鍼ではなかなか効きませんでした。 瘂門や百会の刺絡を始めて・・・最初の1回目で、かなり良好な自覚症状の改善が得られます。 患者さんにとっては「これで治るかもしれない」という明るい期待が持てます。 実際、かなりの清熱解欝効果を体表観察を通じて認めることができます。 何より、抗うつ剤や向精神薬、睡眠薬を最初から少ない目に(時には薬なしで!)治療に入ることができます。 以前は2,3回の受診後、「あなたは精神科の専門医に診てもらった方がいいですよ」と紹介転医するケースも多かったのですが、最近は本物の精神科疾患以外はみなさん、うちで治療を続けることが出来ています。 これからの課題としては、手と足の井穴刺絡をどのように外来に取り入れていけばよいのか? ですが、何とかなりそうな具体案も見えてきています。 以前から診ている多動症の4歳児に、今日、始めて百会刺絡をしました。 これまでは夢分流打鍼と瀉法の古代鍼で対処していましたが、なかなか芳しい効果を得られませんでした。 百会に1点刺絡すると・・・不思議なくらいジッとしてました。泣きも暴れもしません。 予想通り、黒色の血がとてもゆっくりと出てきました。 かなり酷い血瘀の証=交感神経過緊張状態です。 この子は朝から晩まで、まるでアラレちゃんのように走り回っています。明らかな酷い交感神経過緊張の症状です。 百会の刺絡が効かないわけはない! 予想外に刺絡の最中、大人しかったのは、きっと気持ちも頭の中も楽だったのでしょう。 「会う人、みんな 神さま」by 中谷彰宏 ですが、 「患者さんは みんな 神さまのメッセンジャー」だと日々の診療を通じて、こころから思っています。 さぁ、明日はどんなメッセージが降りてくるかしら。。。 前世物語  おっと万年筆のインクが一滴、サンフランシスコに落ちちゃいました。あわてて地図を拡げてみると日本にもインクの染みが・・・ありますよね。さてさて、このインクがB星の爆発だとしたら・・・五万光年は何処へ行ったのでしょうね? 答えは簡単でしょう? それは私たちが今、地図の上にいないからなのです。こうやって地図を上から見ているからなのですよね。これが人間界の外にいる、ということなのです。  では今度は地図をどんどん折りたたんでいきましょう。物理学的にどんどん小さく折りたたみ続けていきます。機械を使って圧縮すれば世界地図はクシャクシャになって梅干しの種くらいになってしまうでしょうね。するともう裏も表もわからなくなります。でもその種には世界のすべての距離が詰まっているのです。距離は時間でしたね。つまりすべての時間が詰まっているのです。太陽との距離も、土星との距離も、アンドロメダとの距離も、イスカンダルまでの距離も、そして宇宙の果てまでの距離も、みんな種の中に詰まってしまったのです。  ではもっともっと小さく圧縮していきましょう。すると最後に目で見えるのは・・・光になった世界地図です。光の中にすべての時間が溶け込んでしまったのです。そしてそれはもう時間ではなくて、ある種のエネルギーなのです。  過去生退行では時間のない世界に入り込んでいます。そこはある意味で光の世界なのです。先程の例えのように、その光の世界では時間は普遍的宇宙法則に則のっとって、ある種のエネルギーに変換されています。だから何時でも時間を概念として取り出せますが、普段は時間は見えなくなっているのです。死後の世界、つまりは光の世界では時間から開放されているのです。  症例によっては過去生での死後、まわりが薄明るかったり、すぐ近くに眩しい光がある場合がありますが、そういう人はかなり心が開けていて本来の魂に戻るのが早いのです。一般的に死後は薄暗いか真っ暗なところに肉体を失った意識が浮いています。ほとんどの魂はすぐに光の中へ戻って行きますが、この死の直後の暗いところから次第に光となっていく過程は、肉体を持って生きてきた魂が人間界を生き抜くために身につけてきたクセを洗い流す過程でもあるのです。チベットで言うところのバルドーに当たります。そう、つまり死の直後から光の中へ戻るまでの間には、まだ時間が観念的に残っているのです。正確に言うと、魂が時間や空間を光のエネルギーから呼び起こすことが出来る時期なのです。では魂はなぜそんなことをするのでしょうか?