2013年12月28日土曜日

おはようさん 2213.12.29.

今年のお仕事も無事に終わりました。 今夜はホッと気持ちがゆるゆるしながら、充実感・満足感に浸っています。 出来なかったこともいっぱいあったけど、出来たことだってあるし、新しくチャレンジしたこともあるので、良き一年だったと思います。 年が明けると、新しい年のお仕事のことを具体的に考えなきゃならないので、大晦日までの三日間は、ホントにこころを休めるための休息日にしたいと思います。 みなさんも今年一年、ごくろうさまでした。 妄想日記 H26年5月24日(土) 最近、目が疲れるねって言う詩仙の君を誘って、 今日は新緑デートです。 お互いに朝外来を終えて、東福寺駅で待ち合わせ。 君が「お仕事あるから着物はムリよ」って言うから、朝からずっと翠雨ですよ。 僕もお仕事終えて、急いでお京阪で君のもとへ。 このワクワク感 いいよね。 君のことしか考えてないなんて。 少年のまんまに若返っちゃったよ。 そして今日の君も、少年だった。 ボーイッシュに決めた君を見つけた瞬間に、僕は君が100倍好きになりました。 一番大きな傘を持ってきた僕に、君は傘を預けて。 緑雨には相合傘がよく似合います。 白壁ともみじの若葉と雨。 通天橋の眼下に広がる新緑を君の目に滴らせながら 西方浄土の雲間の向こうの神さまたちに、君の幸を祈る僕でした。 「明日の演目は、蟻通と千手と善知鳥だったけど、善知鳥まで観る?」と申し訳なさそうな君。 「そろそろ平安殿の葛餅の季節だから、千手を観てからお茶にしましょう」と僕。 君が善知鳥の地獄図が苦手なのはわかっていますよ。 だって、僕もだもの。 そしてね、いつまでも僕の千手でいて欲しいから。 「今夜は今井の親子丼を食べたいなぁ」と君。 「京橋まで、のんびり鈍行の旅ですか」と僕。 君の傘が僕の傘にもたれかかっていて、 君も僕の肩でいい気持ちに揺れていて。 ふたりの旅はゴットンゴットン 各駅停車で進みます。 千手・・・ 平清盛の五男、重衡は一の谷の合戦で捕えられ、一時鎌倉の狩野介宗茂(かのうすけむねもち)に預けられています。源頼朝はこの若武者に同情し、残り少ない命の彼を慰めるようにと自分の侍女の千手の前を遣わしました。ある春の雨の夜、宗茂は重衡を慰めるため酒を勧めにやって来ます。そこへ千手も訪れ重衡が先日頼朝に願い出た出家の望みがかなわぬことを告げます。これも南都の仏寺を焼いた罪業の報いかと嘆く重衡の心中を思いやり、千手は酒の酌をし、朗詠をうたいます。更にいつしか芽ばえた重衡への恋慕の情をこめて舞を舞ううち、重衡も心を開いて琵琶を弾じます。千手も嬉しく琴を合わせ、夜更けまで束の間の小宴を楽しみますが、翌朝、重衡は勅命によって都へ帰されることになります。千手は二度と再び会えぬであろう、その後姿を涙ながらに見送るのでした。 前世物語の続きです。 「アレンが海の中に一緒に入って泳ごうよ、って私を誘っています。彼はとってもニコニコしています。 私も海に入りました。私たちは小さい頃からこうやって一緒に泳いでいるのです」 「今、どんな気持ちですか?」 「楽しくて、とても幸せです」  玲子さんが目を閉じたまま微笑みました。私にもアンジェリカが笑っているのがわかりました。先生 が先へ進めました。 「それから、どうしていますか?」 「二人で遠くまで一緒に泳いでいって、沖でのんびりと過ごしてます」  アンジェリカが穏やかに答えました。頃合いを見計らって、先生が年代と場所を尋ねました。 「今、二人が泳いでいる年代は何年ですか?」 「八百九十四年です」 「その泳いでいる場所はどこですか? 世界地図が頭に浮かんで来て、二人が泳いでいる場所が赤く光 りますよ」 「ギリシャです」  アンジェリカがはっきりと答えました。先生はさらに時を進めました。 「それから、どうしていますか?」 「そこの海岸を離れて、私だけが大きな柱が立ち並んでいるところへ戻って行きました。そこは神殿で す。アレンはどこへ行ったのか、わかりません」 「神殿に帰ってきたら、そこはどうなっていますか?」 「何人かの人が掃除をしています。私は神殿の明るい部屋で服を着替えてから、気持ちも穏やかに緑の 美しい庭を歩いています」 「その神殿は、あなたの家なのですか?」 「たぶん・・・そうです」 「それから、どうしていますか?」 「白いひげのおじいさんが神殿の奥から出て来ました。たぶん私のおじいさんです。ブルーの目をした 優しい穏やかな人です。私はおじいさんのことが大好きです。おじいさんは何でも知っていて、みんな からとても尊敬されています。この国のとても偉い人なのです」  アンジェリカが誇らしげに答えました。 「そのおじいさんは、今のあなたが知っている人ですか?」  玲子さんはちょっと考えてから答えました。 「知りません」 「それから、どうしていますか?」 「私はおじいさんが何かを書いているのを見ています。おじいさんもたくさんの孫の中で、私が一番好 きなようです。私はおじいさんと何かを話しています」  先生はさらに時間を進めました。 「その日の夕食の場面に進んでください」 「長いテーブルにたくさんの人が並んでいます。ここにいるのは親族ばかりですが、お父さんはいませ ん。お母さんもどこかにいるような気がしますが、はっきりとは見えません」 「今日の夕食のメニューは何ですか?」 「木の器に入ったスープと固いパンが見えます」 「その夕食の場面にいる人たちの中に、今のあなたが知ってる人はいますか?」 「いないようです」 「では、アンジェリカさんの人生で一番幸せな場面に移ってください」 <明日に続く>