2013年12月27日金曜日

おはようさん 2013.12.27.

今日は中度の認知症・肝癌・重度の心不全の実母をケアハウスに入所させてきました。 先日、突然死した実父にずっとずっと言葉の虐待を受け続けてきた母でした。 認知症も肝癌も心不全も、肝欝気滞&肝火上炎が大きなファクターだったと思います。 父が亡くなってストレスが減ったので、ちょっとは各症状が持ち直すかな?と思いながら実家まで往診していましたが、急激に認知症と心不全が憎悪して・・・入院となっていました。 思うに、よくあるケースなのですが、虐待下の環境と虐待者への依存に慣れてしまって、その悲惨な環境で生き延びるホメオスターシスが出来てしまっていたのでしょう。 年明けからはほぼ毎日、デイケアに通います。 みんなで食事を作って、食べて、後片付けをして、洗濯物をたたんで・・・という日常生活に即したデイケアなので、きっと残りの人生をおおらかに過ごすことが出来ると思います。 私も週に数回、往診して、鍼をしようと思っています。 目標は肝癌の消滅。 心不全が強いので、あまり強い鍼は出来ませんが、蓮風先生の鍼を参考にさせていただきながら、照海への金鍉針の外射法・百会への瀉法・後渓への銀の古代鍼の瀉法・腹部への夢分流打鍼法などを行っていこうと思っています。 80才過ぎたら、癌になっても抗がん剤や放射線治療などの侵襲ある治療法は受けずに、鍼灸で免疫力と生命力を無理なく補いながら、病気とケンカせずに何となく仲良く、天寿を全うできたらいいんじゃないかなって思っています。 ちょっと以前に「ホスピスをやりたい!」と天に向かって宣言しましたが、早速、神さまから最初のお試し患者さんをいただいたように感じています。 母は肝癌よりも心不全で亡くなると思いますが、その日が来るまで、認知がちょっと良くなり、新しいお友だちが増えて、毎日が楽しみになって、笑いながら過ごしてくれれば幸いだと思います。 鍼には、それだけの力、天寿の力があると感じています。 クリスマス気分で戯れに書き始めた「妄想日記」が一部コアーな読者の皆様に大変ご好評の様子で・・・今日も今日とて・・・続きです(エエンカイナ コンナンデ?) 妄想日記 H26年3月23日 今日は詩仙の君と夜桜デート。 いつもの駅で待ち合わせして、 SIZUYAでほわほわクリームパンとふんわりオムレツサンドを買って観世会館へ。 も古都の朝はもうほんわか春の氣で満ちあふれていました。 萌葱色の着物に詩仙の君の薄紅色の頬が美しく映えていて。 「今年の世界100美人顔のぶっちぎりトップやぁ。美しい。美しすぎるわぁ」 最近はカメラのファインダーをのぞいていなくても、これくらい恐ろしいことをぺらぺら喋れるように進化した僕ちゃん。 「あほ ばっかり」と照れながらポーズをとる詩仙ちゃん。 いつもの満足稲荷さんにふたり並んでお参りして。 チリンチリンチリン パンパン そして神さまの前でふたり向き合って・・・ パンパン  満足&満足 この時の君の瞳には、愛も笑も許も認も信も輪も和も まあるい虹となって輝いているんだ。 君にしか見せてないけど、これはピューリッツァー賞まちがいなし!の僕のお宝写真なんだよ。 今日の演目は「忠度」「羽衣」「鞍馬天狗」 ふたりのお目当てはやっぱり「羽衣」 では解説を・・・ 春の朝、三保の松原に住む漁師・白龍は、仲間と釣りに出た折に、松の枝に掛かった美しい衣を見つけます。家宝にするため持ち帰ろうとした白龍に、天女が現れて声をかけ、その羽衣を返して欲しいと頼みます。白龍は、はじめ聞き入れず返そうとしませんでしたが、「それがないと、天に帰れない」と悲しむ天女の姿に心を動かされ、天女の舞を見せてもらう代わりに、衣を返すことにします。 羽衣を着た天女は、月宮の様子を表す舞いなどを見せ、さらには春の三保の松原を賛美しながら舞い続け、やがて彼方の富士山へ舞い上がり、霞にまぎれて消えていきました。(the能com.より) 見終わって、言葉がでない ふたりでした。 「白龍と似てるわよね」と詩仙の君。 「いや疑いは人間にあり、天に偽りなきものを」と返す僕。 「あなたはやっぱり天人だわ」と君。 「君も天女だよ」と僕。 ななめうしろのおばさんが思わず吹き出して くれました。 鞍馬天狗でアップテンポになったまま、いつもの平安殿でいつものお善哉をいただいて。 もちろんいつもの舌のとろけるおはぎさんもお土産に買って。 観世会館横の川縁の見事な桜を背景に、詩仙の君の初桜写真を撮りました。 ローライ君でお互いに撮りあいっこ。 二人並んでのピンホールカメラの記念写真にもチャレンジしました。 とっても 楽しかったね。 夜桜は東寺桜へ。 まだ三分咲だったので人影もまばらで。 「明日こそ咲かむっていう、この氣が好きなの」と詩仙の君。 目を閉じている君が見ている満開の東寺桜が僕にもちゃんと見えてるよ。 君は東寺桜に駆け寄って、ひらりと巨木に背を向けると・・・ 待てしばし待てしばし 夜はまだ深きぞ 白むは花の 影なり 外はまだをぐらの   山陰に残る夜桜の 花の枕の 夢は覚めにけり 夢は覚めにけり 嵐も雪も散り敷くや 花を踏んでは 同じく惜しむ少年の 春の夜は明けにけり 翁さびて跡もなし 翁さびて跡もなし それは静かな静かな天女の舞でした。 「今度はあなたの番よ」と君のウインクに応えて・・・ もうすぐ春の会でお披露目する「吉野天女」を東寺桜に向かって謡う僕。 「あなたの吉野天女、大好き! ほら、桜の精たちが喜んで、いっぱい降りてきてるわよ」とはしゃいでくれる君。 詩仙のお家の床の間の掛け軸も「桜」 一枝の桜が見事にモノトーンの美で描かれているのを見て、 「これだよ! これだ! 桜をモノクロで撮るって、去年の自分への宿題だったんだけど、できなかったんだ。これだよ!これ!」と興奮しまくりの僕ちゃん。 「へへへ、だと思った」と小悪魔な君。 今夜は僕が薄茶を点てて、おはぎをいただいて。 静かな静かな桜色の夜。 「ひと舞 謡って」と君。 ご所望の吉野天女を謡う僕。やわらかに たよやかに舞う詩仙の君。 舞終わっての静寂の中に、いくつの銀河が生まれたことでしょう。 「吉野太夫でした」と頬染める君に・・・ その夜、馴染みとなった君と僕でした。 <続く> 「前世物語」の続きです。  先生はいつも通りの挨拶抜きで、いきなり切り出しました。 先生は二時間という限られた時間内のワークでは時間を切り詰めれるところは出来るだけ切り詰めて、患者さんがたくさんの気づきと素晴らしい体験を持ち帰っていただけるように心がけておられます。 最近ではワークの内容もどんどん進歩して、とても幅広く深遠な内容になっております。 「ダイアモンドの輝きのようなワークですね」と称賛して下さった方がおられました。 その輝きこそが患者さんへの愛を支える私たちの原動力となっています。 「ソウルメイトに会いたいんです!」  玲子さんは先生をしっかりと見据えて言い切りました。 「ソウルメイトですね。あなたにとって誰か特定の人はいますか? 心当たりの人ですね。例えば、恋 人とかがいれば、その人との関係が最もよくわかる過去生へ戻りましょう、という誘導になりますが、 どうですか?」  ここだけの話、先生は「ソウルメイトとの関係」はあまりお好きではありません。 なにしろソウルメイトすなわちラブラブの関係だ、と思い込んで来られる方々がとても大勢おいでになられます。 聞いているだけで貰い泣きしてしまうような素晴らしいワークもあります。 でも、せっかく光との対話を通じてソウルメイトの真実の意味に触れることが出来ても、ワークが終わると「結局、ソウルメイトが誰だか、わかんなかったわ。私のワークは失敗だわ」と思われるケースもあるのです。 「気づいてもらえそうにないなぁ」  そんな時、私は消耗した先生の精神的なフォースが悲しみから慈悲へと変化していくのを静かに見守 ることしか出来ません。今も先生のフォースにちょっぴり揺らぎが生じています。 「いいえ、まだ出会っていない人です。この人生でソウルメイトに出会えるかどうか、ただそれだけが 知りたいのです」  玲子さんはリラックスチェアーから身を乗り出して訴えかけました。 「では、ソウルメイトが最もよくわかる過去生へ戻りましょう、という誘導になりますがいいですか?」  彼女は大きく頷いて息を吐きました。彼女の目から漸ようやく陽炎が薄らいでいきました。先生がもう一度繰り返しました。 「それでは、ソウルメイトが最も良くわかる過去生へ戻ります、という誘導になります。これを何回も 繰り返して、過去生へ降りて行きますからね」  玲子さんはすでに自ら瞑想状態に入りつつありました。 先生はいつものように過去生への催眠誘導を始めました。 彼女の呼吸がどんどん小さくなっていきます。 彼女はやがて深く良好な催眠状態へと入りました。 地球と宇宙のエネルギーに繋げ、そしてひとつになる長い誘導の後、先生は玲子さんに尋ね始めまし た。 「今、あなたはソウルメイトが最もよくわかる過去生に戻っています。地面を見て、地面を感じて。ど んな地面が見えますか、感じますか?」  玲子さんは小さな声でポツリポツリと答え始めました。 「ゴツゴツした岩の上にいます。海辺の大きな岩の上に立っています。濡れた灰色の岩の上です」 <明日に続く>