2013年12月20日金曜日

おはようさん 2013.12.21.

光の前世療法を受けられた方に、ワーク終了後にお伝えしていることがあります。 「これから少なくとも1ヶ月間は、ちいさなシンクロがいっぱい起こります。 今までは気づけなかったけれど、ワークの後はしばらくの間、五感を超えた感覚アンテナがとても広がっているので、あれっ? そう! なるほど! が連続して起こります。 そのシンクロを大切にたどっていくと、行くべき道、やるべきこと、出会うべき人と出会えますよ」 さて、昨日のブログでは悶々仏々を書きましたが・・・ 早速、神さまからのシンクロが起こりました。 まず、今日の外来で・・・ 月1回の診察に来られる70代のスナックのママさん。 血圧を測っていると、ママさんから「まだまだ景気悪いねぇ。うちも赤字やけど、常連さんがいるからやってるのよ。土木のお客さんたちもダメ。景気良い人なんていやしないわ。うちも昔は女の子に入ってもらっていたけど、今はとてもじゃないけどムリよね」と話し始めました。 私には神さまが「お前の言ってることは言い訳じゃなくって、本当のことだよ」って背中を強く押されたような気がしました。 もうひとつ・・・お風呂でKindleを開けて、フッと目に付いたのが中谷彰宏さんの「ギリギリセーフ 生きのびる53の方法」で(めったにないことなのですが)そのままダウンロードして読み始めました。 不満のある人は不安がないし、不安のある人は不満がないのです。(略) 不安を持つ生き方をしたほうが自由度は増します。不安があるのは、自由に生きているからです。不安は、自由に生きている人にしか感じられません。不自由に生きている人は安定を得ているので、不満だけが残るのです。(略) 不安を持つことは、前を向いているということです。「借金を背負ったらどうしよう」という不安は、前を向いています。「給料が安い」という不満は、うしろ向きです。(略) 不満を持っている人は、何もやりません。「給料をもっとよこせ」と文句を言って終わりです。会社が倒産しそうでそれどころではないことが、まったくわかっていないのです。 主体は常に不安を持ちます。主体に不満はありません。受け身になると、不満だけが残ります。幹事や社長の苦労を何も考えないで、文句ばかり言うのです。(略) 不安を持つのはいいことです。不安だから頑張るのです。(略) 「不満」はネガティブですが、「不安」はポジティブです。不安を乗り越えるために、どうしたらいいかを考え始めます。(略) ・・・神さまが、これ読んで元気出せよな! アンタは正しいよ!って、またしてもドンと背中を押されたような気がしました。 う〜ん、たしかにこの発想はなかったよなぁ。ええ勉強させてもらいました、ありがとさん! 今朝の外来から、看護婦さんなしでの診療と在宅往診をひとりイメージの中でシュミレーションを始めてみました。その気になれば、それほど困るわけでもありません。患者さんも(まだ看護婦さんが辞めることは知りませんが)いろいろと協力してくれそうです。 何となく善き神風をつかまえることができている・・・そんな甘ちゃんな、でもちょっと自信のある手応えを感じた1日でした。 <今日もコンタクトの続きです> 「次は、カヴァレリア・ルスティカーナを弾きますね。アキちゃんのために練習してきました」  廊下に子供のお母さんと看護師さんたちが集まってきて、微笑みながら聴き入っています。いつもは清潔区域にとっても厳しい婦長さんまでニコニコして聴いています。  曲の終わりがそのまま「ハッピーバースディ トゥ ユー」に続きました。アキコの家族は立ち上がって歌います。子供たちも歌っています。廊下からも歌声が聞こえてきます。みんなのおめでとうの歌がフロアーいっぱいに拡がっています。 「もう一度、アンコール!」とシンヤが叫びました。娘も笑顔でアンコールに応え続けました。そして最後にシンヤが指揮者のようにみんなの歌声を制してから、父へ合図を送りました。父は愛するアキコをしっかりと抱きしめて言いました。 「お誕生日、おめでとう、アキコちゃん」  みんなのおめでとうの声と拍手が病院中に響きました。 「お父さん、お母さん、ヨウコ姉ちゃん、エリ姉ちゃん、シンヤ君、ありがとう・・・ルイちゃん、看護婦さん、みんな・・・ありがとう・・・」  アキコの上半身がパッと光り輝きました。彼女の心が幸せに満ち溢れているのが分かりました。 それは至福の時です。そして、彼女に残された時間がなくなった証でした。 「アキコ姉ちゃん! 僕たち兄弟はこれからもずっと一緒だからね。だからね、今日は兄弟の数だけケーキを用意したから、ひとつひとつに入刀して、ソウルメイトの契りをしようね。いつでもどこでもこの四人は一緒だからね・・・さぁ、まずヨウコ姉ちゃんからどうぞ!」  ヨウコが照れ臭そうにバースディケーキをアキコの前に差し出します。 「みんな、いつでもどこでも仲間なんだぁ・・・ありがとう、みんな・・・また会えるね・・・これからも、いつも一緒なんだぁ・・・よかったぁ・・・」  アキコは母からナイフを受けとりました。ヨウコが手を添えます。ふたりはゆっくりとケーキを切りました。 「おめでとう、アキコちゃん、ヨウコちゃん」  みんなが一斉に祝福してくれました。 「よくがんばったね、アキちゃん。大好きよ、ずっとずっと一緒だからね・・・」 「ありがとう、お姉ちゃん。お姉ちゃんの妹に生まれてよかったわ・・・お姉ちゃんのこと、大好きだから忘れないでね・・・」  続いてエリがケーキを差し出します。手作りのチョコレートプレートが飾ってあります。 「アキちゃん、おめでとう・・・私もあなたのこと、大好きよ・・・血が繋がっていなくても、こんなに仲良しになれるんだものね・・・あなたは本物の私の妹よ、だからずっと一緒だからね、私のことを忘れちゃわないでね・・・」 「エリ姉ちゃん、これまで本当にありがとう・・・いつでも優しかったわ・・・エリ姉ちゃんとは良い思い出しか残ってないもの・・・ありがとう、大好きよ・・・」  シンジはケーキにいっぱいロウソクを立てて差し出しました。 「アキ姉ちゃん、やっぱりロウソクがないと寂しいでしょう。ちゃんと二十本あるからね。今、火をつけるから・・・さぁ、一緒に消そうよ・・・一、二、三・・・」  シンジが雷神のような大きな息でロウソクを吹き消しました。それを見ながらアキコはシンジの頬にフッとキスしました。シンジはこらえてきたものがワッと吹き出してきたのでしょう。顔をグチャグチャにしながら泣き出しました。アキコが肩を抱き寄せて言いました。 「シンジは偉いわ。私をここまで支えてくれてありがとう。あなたの明るさが私に生きる力を与えてくれたのよ・・・あなたともいつも一緒だわ、これからもずっとずっと・・・あなたのことを見守っているからね・・・」 「さぁ、フロアーのみなさんにもケーキを分けてきますからね。子供たちもそこで一緒に食べましょうね・・・婦長さん、今日だけは大目に見てやってください、お願いします」  婦長さんもハンカチで涙を拭いています。そしてクリーンルームのビニールカーテンを開いてくれました。廊下にいた人たちが笑顔を作りながらゆっくりと入ってきました。 「なんだかこの部屋、愛に満ちてるよ・・・」  アキコの胸から顔を上げて、シンジが言いました。家族みんなが笑顔でうなずいています。 「私って、みんなに愛されてるんだぁ・・・こんなにたくさん愛されてるんだぁ・・・生まれてきて良かったんだぁ・・・私って、生きていたんだぁ・・・うれしいの・・・とってもうれしいの・・・みんな、ありがとう、アキは幸せでしたよ・・・」  シンジはアキコの手から二十歳の証が落ちないように、ずっと手を添えていました。そして、みんなの愛に包まれたまま、人生で一番幸せな時を握りしめたまま、ゆっくりと目を閉じました。 <明日に続く>