2013年12月28日土曜日
おはようさん 2013.12.28.
いよいよ明日でお仕事は千秋楽です。
萬歳楽と言えない一年でしたが、新しい何かが始まろうとしている兆しを実感できています。
だからこそ、来年も良き年でありますやうに! と神さまたちにこころから感謝&祈願できる幸せを感じています。
来年早々に辞める看護師さんの身内にご不幸があって、金・土曜の外来は看護師なしでこなしています。
久々に点滴したり採血したり。在宅往診もひとりで廻って、いろいろな手配もして・・・と大忙しでした。
でも、これも来年の予行演習を神さまたちが今年の内にやっておきなはれ!ってチャンスをくれたものだと思っています。
いろんな問題点への対策をお正月の間にゆっくりと練ることが出来ますよね。
つまり、これでいいのだぁ!(この選択でいいのよ)ってことです。
今日一日ばたばたばたこさんと走り回っていて、体力的&気力的にムリがあるかな?と心配していたのですが、何だか30代の頃を思い出しながら難なくお仕事をこなしていました。
身体も気力も30代モードに若返ってくれたみたいで、とても楽しくお仕事ができました。
やれば出来ることをいつしか忘れてしまっていたけれど、今日、やってみれば出来たことがとてもうれしかったのです。
高齢者や認知症の人たちも同じですよね。
見た目や戸籍年齢だけでムリ!とレッテルはらずに、二世代、三世代前のお仕事をやらせてあげる。
出来たらすごい自信になります。喜びになります。
高齢も認知も後ずさりしちゃいます。
やっぱり年寄りはこき使わなくちゃ・・・と北風に向かって必死に自転車をこぎながら思いました。
奥山医院は明日 12月28日(土曜)午前診察までです。
新年は1月6日(月曜)からです。
妄想日記 4月27日 上天気
君の今日の着物は杜若で染めたような淡くやさしい紫色で。
僕は君のお父さんの残した大島を着て、君が選んでくれた帯は深紫。
平安貴族なペアルックだね。
イノダコーヒで京の朝食セットをいただいて。
朝から君と飲むコーヒーは最高だね。
今日の観世会の演目は「蘆刈」「杜若」「鵺」
「蘆刈、杜若は女ごころ繋がりでいいけれど、オチが鵺とは・・・なんだろうねぇ?」と僕。
「あら? 女は一皮むけば鵺だって言いたいの?」と君。
(まぁ、そうだけよねぇ・・・とは口が裂けても言えない僕ちゃん)
「唐衣 着つつ馴れにし 妻しあれば 遥々きぬる 旅をしぞ思ふ」(とごまかす)僕。
「あしからじ よからんとてぞ 別れにし なにか難波の浦は住み憂き」と、すごむ詩仙の君。
「君なくて あしかりけりと思ふにも いとど難波の浦は住み憂き」と泣きを入れる僕ちゃん。
「キャーオゥー」
イノダ本店のオウム君に助けられました。めでたし&めでたし。
今日のおやつにジャンボシュークリームを買って、春ものどかに観世会館まで歩きました。
スィーツですっきり許してくれる君が大好きです。
蘆刈・・・
津の国の日下の里の住人の左衛門は貧乏の末、心ならずも妻を離縁します。妻は京の都に上って、さる高貴な人の若君の乳母となり、生活も安定したので、従者を伴って難波の浦へ下り、夫の行方を尋ねます。在所の者に聞いても、以前のところにはいないということで、途方にくれますが、しばらくの間、付近に逗留して夫を捜すことにします。一方、左衛門は落ちぶれて、芦を刈りそれを売り歩く男になっています。しかし、彼はその身の不遇を嘆くでも怨むでもなく、すべてを運命と割り切って、時に興じ物に戯れ、自分の生業に満足しています。そして、ある日妻の一行とも知らず、面白く囃しながら芦を売り、問われるままに、昔、仁徳天皇の皇居があった御津の浜の由来を語り、笠尽しの舞をまって見せます。いよいよ買ってもらった芦を渡す段になって、思いがけず妻の姿を見つけ、さすがに今の身の上を恥じて、近くの小屋に身を隠します。後を追おうとする従者をとどめ、妻は自分で夫に近づき、やさしく呼びかけます。夫婦は和歌を詠み交わして、心もうちとけ、再びめでたく結ばれます。装束も改めた左衛門は従者のすすめで、さわやかに祝儀の舞をまい、夫婦うち揃って京の都へ帰ってゆきます。
杜若・・・
諸国を巡る僧が、三河国に着き、沢辺に咲く今を盛りの杜若を愛でていると、ひとりの女が現れ、ここは杜若の名所で八橋というところだと教えます。僧が八橋は古歌に詠まれたと聞くが、と水を向けると、女は、在原業平が『かきつばた』の五文字を句の上に置き、「からころも きつつ馴れにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ」と旅の心を詠んだ故事を語ります。やがて日も暮れ、女は侘び住まいながら一夜の宿を貸そう、と僧を自分の庵に案内します。
女はそこで装いを替え、美しく輝く唐衣を着て、透額の冠を戴いた雅びな姿で現れます。唐衣は先ほどの和歌に詠まれた高子の后のもの、冠は歌を詠んだ業平のものと告げ、この自分は杜若の精であると明かします。
杜若の精は、業平が歌舞の菩薩の化身として現れ、衆生済度の光を振りまく存在であり、その和歌の言葉は非情の草木をも救いに導く力を持つと語ります。そして、伊勢物語に記された業平の恋や歌を引きながら、幻想的でつややかな舞を舞います。やがて杜若の精は、草木を含めてすべてを仏に導く法を授かり、悟りの境地を得たとして、夜明けと共に姿を消すのでした。
鵺・・・
熊野から京都をめざしていた旅の僧が、摂津国芦屋の里に着き、里人に宿泊先を求めますが断られます。僧は、里人から紹介された川沿いの御堂に泊まることにしました。夜半、そこに埋もれ木のような舟が一艘漕ぎ寄せ、姿の定まらない怪しげな舟人が現れ、僧と言葉を交わします。はじめ正体を明かさなかった舟人も、「人間ではないだろう、名は?」と問いかける僧に、自分は怪物・鵺の亡霊であると明かします。そして、近衛天皇の御代に天皇を病魔に陥らせたところ、源頼政に射抜かれ退治された、という顛末を語り、僧に回向を頼んで夜の波間に消えていきました。
しばらくして様子を見にきた里人は、改めて頼政の鵺退治の話を語り、退治されて淀川に流された鵺がしばらくこの地に滞留していたと僧に伝えます。話を聞いた僧が読経して鵺を弔っていると、鵺の亡霊がもとのかたちで姿を現します。鵺の亡霊は、頼政は鵺退治で名を上げ、帝より獅子王の名を持つ名剣を賜ったが、自分はうつほ舟に押し込められ、暗い水底に流されたと語ります。そして、山の端にかかる月のように我が身を照らし救い給えと願いながら、月とともに闇へと沈んでいくのでした。
見終わって、今日はふたり 「ちょっと新緑で一息つけようよ」と平安神宮神苑を散策しました。
南神苑の枝垂れ山桜が見事に満開で、鵺と共に沈んだ気持ちが 晴れました。
「あっ 杜若が咲いてるわ」と詩仙の君。
「白虎の杜若だね」と僕。
泰平閣に腰かけて、しばし休憩。
水ぬるんだ風が春の夕日に揺れていて、とてもきれいでした。
「あそこに鵺がいるわよ」と笑いながら指さす君。
「ほんまや」と笑い返す僕。
ポチャン
亀もびっくりしたのか、あきれたのか・・・春はなんでも幸せ色に染まります。
明後日は詩仙の君のお誕生日。
だから今夜は吉田山荘でディナーでした。
京の会席料理を堪能しながらの、初めてのハッピーバースディ。
お揃いの裏菊紋の浴衣が僕からのプレゼント。
「来年はここに泊まりたいなぁ」と君が甘えて。
「秋の僕の誕生日にお泊まりしましょう」とプレイボーイな僕ちゃん。
「それって プロポーズ?」と嬉しそうな君の目にうっとり・・・
「・・・ ・・・・」 食前酒がまわってきて、何を言ったか・・覚えていない僕ちゃんでした。
気がつけば・・・
「大丈夫よ」って詩仙の君の微笑みの中に・・・
<続く>
「前世物語」の続きです。
先生がオーケーの合図をくれました。私はメモを始めました。
次第に先生の目が半開眼になっていきます。
ここからはワークがうまくいっている限り、先生が私の方を見ることはありません。
まるで先生も患者さんの過去生を一緒に見ている様な感じがしてきます。
でも先生は私にさえ、患者さんの過去生が見えているのかどうか、本当のことを教えてはくれません。
「その岩をしっかりと踏みしめて。足は何か履いていますか?」
「素足に茶色の革のサンダルを履いています」
先生はゆっくりと過去生の身体に意識を集中させました。
「膝まで見て、感じてください。膝はどうですか? 膝まで服がありますか?」
「膝まで何か着ています」
「太股から腰、お尻まで見て、感じて。下半身はどんなものを着ていますか?」
「白い布を巻きつけているような感じです。軽くて清潔な服です」
「ベルトはしていますか?」
「ベルトはしていません」
「腰からお腹、胸、肩まで見て、感じて。上半身はどんなものを着ていますか?」
「ワンピースみたいな白い布です。丸首でノースリーブです。軽くてサラサラしています」
「腕から手を見ていきましょう。右手、左手に何か持っていますか?」
「何も持っていません」
「手を見てください。肌の色は何色ですか?」
「白い肌です」
「その手で頭を触ってみてください。何かかぶっていますか?」
「何もありません」
「髪の毛はどうですか?」
「長いブロンドの髪を金と銀の輪のようなもので縛っています」
「顔の輪郭はどうですか?」
「面長です」
「目の色はどうですか?」
「ブルーです」
「その人は、男ですか、女ですか?」
「女です」
「今、そこの時間帯は何ですか? 朝、昼、夕、夜で言うと、どうですか?」
「お昼です」
「今日の天気はどうですか? 晴れ、曇り、雨、雪で言うと?」
「晴れです」
「暑い、寒い、涼しいはありますか?」
「気持ちいいです」
玲子さんは過去生での気持ちのいい空気をいっぱい吸い込むような大きな呼吸をしました。
先生は彼女の深呼吸に合わせて、玲子さんを過去生の女性に同化させました。
「あなたの意識はキグルミに入るように、その女の人の中にしっかりと入ります。その女の人のブルー
の目でまわりを見ると、どんな風景が見えますか?」
「青い海が見えます。反対側にはゴツゴツした岩ばかりの陸地が続いています。海で男の人が泳いでい
ます。私の知っている人です」
「その男の人はどんな格好をしていますか?」
「黒い髪で目は茶色です。白い肌に何か薄い服を着て泳いでいます。とても楽しそうです」
玲子さんの声がいくぶん鼻にかかった高い声に変わったような気がしました。先生はさらに深く同化
していきます。
「彼の名前は何と言いますか?」
「名前はアレンです」
「では、あなたの名前は?」
「アンジェリカ」
「あなたの年齢はいくつですか?」
「十九歳です」
「アレンさんとあなたの関係は何ですか?」
「恋人です」
先生が彼女の意識を分割して、玲子さんに尋ねました。
「アレンさんは、今のあなたが知っている人ですか?」
「わかりません」
彼女はちょっとがっかりした玲子さんの口調で答えました。先生は海辺の二人の時間に割り込んで言
いました。
「そのまま場面を進めてください。それから二人はどうしていますか?」
<明日に続く>