2013年12月12日木曜日
おはようさん 2013.12.12.
自分の親が亡くなったり認知症になったりすると、世の中にものすごい数の老人がいることを実感できます。
日本は世界有数の超高齢化社会だそうですが、お隣の中国も負けじと超高齢化社会となっているそうです。
アメリカもヨーロッパも同じ。世界の中で貧困と戦争の渦中にない国々はどこも超高齢化していっているようです。
超高齢化というモンスターは老人医療費をガブ飲みしていきます。
お年寄りとその家族の幸福度を食い尽くしていきます。
超高齢化モンスターが過ぎ去った跡には、涙とため息と鬱しか残りません。
希望も笑顔も愛も忘れた生きる屍のような毎日が過ぎていきます。
ゴジラより恐ろしく吸血鬼より呪われたモンスターです。
そんな恐ろしいモンスターがすでに闊歩しているというのに、対ゴジラ作戦はそっちのけで、中国や韓国とドンパチしようとしている?のは、もう滑稽であきれ果ててしまいます。
長生きする人が増えているのだから老人医療費が年々増大するのは当たり前です。で、果たして老人医療費は死に金なのでしょうか?
介護認定もこの十年でものすごく厳しくなりました。介護保険が始まった当初は、こんな病状でなんでこんなに重度の認定になるの? なケースが多かったのに、最近では、こんなに重症なのになんでこんなに低い認定なの? これじゃぁ死ねと言ってるのと同じですよ! なケースが増えました。現に十分な在宅ケアーができなくて、認知症が進んでしまったケースもあります。本人も家族も幸福度 最低ですよね。
高齢者が増える。これを内需と見れば、内需拡大 地産地消 それも無限軌道するシステムを創造する大チャンスだと思います。
最新鋭戦闘機や軍艦、戦車を買ったって、10年過ぎれば・・・減価償却できてるの? な世界です。
中国と戦争? やってみなはれな 喜ぶのは軍需産業国家だけですよねぇ。老若男女 善良なる国民の幸福度は果たしてどれくらい上がるのでしょうか? 愛国心煽って提灯行列でもしますかねぇ。。。あれれ? だれも出てこないやん? そりゃぁ若者はみんな徴兵されたし(もちろん女子も)、銃後に残るは老人ばかり・・・みんな腰膝痛くて行進なんてできましぇん。。。とほほ。
日本は超高齢化社会のトップを走ってるのなら、それをチャンスに変えましょうよ。
内需なんだから、医療費をつぎ込むことで社会全体の経済活動が上手に潤い、老若男女 誰もが笑顔になれるシステムを新しく創り出しましょうよ。
官僚や政治家にはそんなクリエイティブな知恵などありませんが、アニメやオタクを世界発信できた日本のクリエイターなら、きっとエジソンもアインシュタインもびっくりな超高齢化医療システムを創り出すことができると思います。
バブルを経験して、デフレを生き延びて、放射能にさらされながらも何とかやっている日本人だからこそ、まったく新しい視点の超高齢化社会医療システムを生み出せると信じています。
そしてね、これが世界を救う唯一の道じゃないのかな。
そんなことを思いながらの今日の在宅往診でした。
<コンタクトの続きです>
「そのまま、もっとその人に近づいて・・・近づくと、もっとはっきりと見えてきますよ」
「タカシさんです・・・」
彼女の声がパッと明るくなりました。
「タカシさんに近づいて・・・タカシさんの手を握って・・・どんな感じですか?」
「いつもの・・・ちょっと湿った感じです」
「タカシさんを引き寄せて、そしてギューと抱きしめて・・・どんな感じですか?」
「タカシさんです・・・」
彼女は涙声に変わりました。私はそのまま彼女たちを導きました。
「タカシさんに抱きしめられたまま、お願いしましょう。タカシさん、私たちを見守ってくれている神さまのところへ連れていってください・・・。するとタカシさんとあなたはスッーと上がっていきます。どんどん上っていって・・・そして、あなたたちを見守ってくれている神さまのところへと導かれます・・・さぁ、どんな神さまが見えますか?」
彼女はゆっくりと答えました。
「ひげが生えています・・・ひげの生えたおじいさんです」
「どんな表情ですか?」
「ちょっと怖いけど、笑っています」
彼女は少し緊張した声で言いました。私はこのワークの核心へと進んで行きました。
「大丈夫ですよ。そのおじいさん、あなたの神さまに尋ねましょう。神さま、神さま、私が今回タカシさんと出会った意味は何ですか? 教えてください。すると、神さまは何と言っていますか?」
彼女の声に荘厳なおじいさんの声が入り交じって聞こえてきました。
「望んだからだ・・・」
「誰が望んだのですか? 私が望んだのですか? タカシさんが望んだのですか? 神さまが望んだのですか?」
「お前たち二人で決めた・・・」
「神さま、今回、私がタカシさんとこういう形で出会ったのは予定通りなのですか?」
彼女の声だけが答えました。
「おじいさんは悲しそうな顔をして、うなずいています」
「神さまはなぜそんな悲しそうな顔をしているのですか?」
「早く死んじゃったからだと思います」
彼女の声が再び涙声に変わりました。
「神さま、なぜ夫はあんなに早く死んじゃったのですか?」
「おじいさんは悲しそうな顔をしたまま首を横に振っています。夫が死んだ理由は・・・浮かんできません」
「神さま、夫が早く死んだのは予定外だったのですか?」
「おじいさんは悲しそうな顔をしたまま、うつむいています。もういいです」
彼女はため息をつきながら言いました。私は彼女から預かっていた質問に移りました。
「神さま、私は夫の子供たちをこのまま育てていってもいいのですか?」
「自分の好きなようにしなさい、と言っています」
「あなたを抱きしめてくれているタカシさんにも尋ねましょう。あなたの子供たちも私が一緒に育てていいのですか?」
彼女はうれしそうに答えました。
「笑いながら、大きくうなずいてくれました・・・私をギューと抱いてくれています。なんだか心がぴったりとくっついている感じがします・・・あぁ、彼の想いが私の中に流れ込んできます・・・私の中に彼のすべてがいます・・・」
彼女はそのまま無言で夫と話し続けました。私の想念が逢瀬の邪魔にならないように、何も考えないまま私は彼女たちを見守りました。
しばらくしてから彼女は落ち着いた声で言いました。
「分かりました」
「では、タカシさんに尋ねましょう。タカシさん、あなたは今、苦しんでいませんか?」
私は残された人たちがいつも一番心配している質問を尋ねました。彼女は笑いながら言いました。
「おじいさんもタカシさんも苦笑いしています。苦しんでないよ、って言ってます。苦しんでないよ、って・・・」
「タカシさん、今、どうしているのですか?」
「私の近くにいる、って言っています」
「タカシさん、これからも私のことをずっと見守っていてくれますか?」
「当たり前だ、と言っています」
「タカシさん、私があなたの子供たちを一緒に育てていいのかしら? 私でいいの?」
「おまえの子供たちだ、って言っています。そうだよ、そうなんだよ・・・私の子供たちなんだよ・・・そうかぁ・・・」
彼女はうなずきながら泣いています。私は少し間をあけてから言いました。
「タカシさんにお願いしましょう。タカシさん、四人の子供たちにそれぞれメッセージを遺してください。タカシさん、ひとりひとりにメッセージをくれるからね、覚えて帰りましょう」
彼女は何度もうなずきながら、夫からのメッセージを受け取っています。
「はい、終わりました。シンヤには、そのままで・・・そのままでいい、と言ってくれました」
彼女はとてもホッとした声で言いました。彼女のまわりから緊張が溶け出しています。私は夫に尋ねました。
「タカシさん、他の人へも伝えたいことがあったら、何か伝言があったら言ってください」
<明日に続く>