2013年12月19日木曜日

おはようさん 2013.12.20.

今年はいろんなことが私の身の回りにも起こります。 11月には実父が突然死して。 これで終わりじゃないような気がする・・・と思っていたら、昨日、ただひとりの看護婦さんから辞表が届きました。 う〜ん、さすがにこれにはびっくり。 秘書的な内務もかなりやっていただいていたので、働けど働けど保険収入は増えず・・・&前世療法と舌癒着症オペが今年はさっぱりで自由診療収入も激減してる・・・ことは一番良く分かっていたはずなんですが・・・やっぱ、人のこころは分かりませんねぇ。 すぐに人にこころを許して、こころを開いて、信じてしまうのは悪いクセだとは思わないけれど、この人生、これで度々大失敗をくらっているのを考えると・・・いやいや、やっぱりこのままの私の方が私自身が好きやから、ええとしましょう。 まぁ、辞表をいただいた直後のぼやきでも書かせていただきながら、「看護婦さん募集中!」のCMでございます。 目玉は、「給料は安いけど、私のスピリチュアルなつぶやき&患者さんへの生きがい療法を間近で見ながら、スピリチュアルな感性をグイグイと磨き上げられます」 こんな看護がしたかったんだぁって貴女に涙目で言ってもらえるように私も奮闘努力致しますよ。 <以下、ぼやき> お金の切れ目は縁の切れ目・・・なんだなぁ。 夏・冬とボーナスをほとんど出せなかったから、 とうとう看護婦さんから退職願を出されてしもうたぁ(>_<) アベノミクスってどこの世界の話やろう。。。 一生懸命にお仕事して、患者さんには喜んでもらってる、笑い声のある医院なんやけど、なぜか医療収入は右肩下がり(医療費削減政策が目の敵にしていじめてくるんや) そろそろ潮時かなぁ。。。 閉院するにしても借金あるから丸裸やしなぁ。。。 つらいなぁ。。。寒いなぁ。。。悲しいなぁ。。。 。。。。 そやけど、不思議と落ち込んでないんやなぁ、これが。 そやけど、大丈夫!って、どこがどないな理由もビジョンもないけど、思えてる。 楽観的 オプティミズム・・・アホなだけかなぁ。 。。。 そやけど、現実は牙を剥いて襲いかかってくるわなぁ。 新しい看護婦さんを探さなあかんけど、こんな安月給で一緒に働いてくれる看護婦さんなんて・・・おるんかいなぁ? 。。。 まぁゲームセットまで、ともかくがんばってみるしかでけへんわ。 やっぱ(日々の診療を)がんばるんばっ☆彡 ということで・・・ 奥山医院では、看護婦さんを一名 募集中です。 やりがい&働きがいはありますよ。何よりスピリチュアルな感性がむちゃくちゃ磨かれます(←これには自信があります!) お仕事内容は統合医療です:西洋医学(内科・外科・脳外科・整形外科・泌尿科などなど)&心療内科(ときどき精神科)&東洋医学(漢方&鍼灸)&スピリチュアルケア(前世療法)&在宅医療 お給料:できるだけのことはやっているんだけど、安い・・・です。 休日:日祝日と土曜午後と木曜午後 勤務時間:朝8時〜午後6時(12時〜2時は休憩か時間外査定) ご縁が繋がってピーンと来た方は、まずは履歴書を院長宛にご送付くださいませ。 〒571−0058 大阪府門真市小路町14−18 奥山医院 ℡:06−6907−7578 <今日もコンタクトの続きです>  時計の秒針が再び止まっています。目の前の深い催眠状態で横たわっている彼女に重なって、あるヴィジョンが浮かんできました。それはクリーンルームのベッドに腰掛けている二十歳のアキコでした。坊主頭を隠すための三角巾にバラの刺繍がしてあります。青白い顔色と細い身体に赤いバラが一輪、命の花のように咲いています。それはアキコの魂をこの世に繋ぎ止める最後の花でした。  白衣に白帽子とマスクをした彼女とタカシが入ってきました。誰もが病状はギリギリまで進行していることを知っていました。だから、みんな笑顔を作っています。もう泣くだけ泣いて、怒るだけ怒って、思いっきり神さまを恨み尽して、最後に残ったのがこの笑顔でした。そこは深い悲しみの末に辿り着いた家族の涅槃ねはんでした。 「お誕生日、おめでとう・・・よくがんばったね・・・今日から二十歳だよ。もう大人だね」 「ありがとう、お父さん、お母さん。アキ、本当にがんばったでしょう、偉いでしょう・・・何よ、お父さん、その顔は・・・もっとほめてよ・・・」  そう言いながら、アキコは父の胸に飛び込みました。父もアキコをしっかりと抱きとめています。二十歳のアキコの一番好きな人、それは父でした。なぜだか分からないけれど、小さな頃からとっても好きな人でした。恋心ではなく・・・振り向けばいつでも見守っていてくれる、心のよりどころのような父でした。  九ヶ月前に病気で倒れてからの毎日、アキコは父の胸で泣き続けました。泣きわめくアキコにじっと向き合ってくれた父でした。アキコの心に溜まったウップンを吐き出してしまうまで、父はいつも頭を撫でていてくれました。それはまるで神さまの手のように、優しく温かく手でした。  毎晩、父に見守られながら、手を握ったまま眠りにつけたから、ここまでがんばって来れた、とアキコは思っていました。大好きな父がいるから、私は生きているんだ、と信じていました。 「さぁ、アキちゃん。お待ちかねのお誕生日ケーキだよ」 「うわぁ、やったぁ・・・アキの人生で最高のケーキだよ」  みんなが病気を忘れている。それが許される残り少ないひとときでした。 「お母さん、そっちのテーブルでしようね。アキ、そこまで歩いて行くから・・・」  彼女の顔に一瞬、悲しい不安がよぎりましたが、すぐに笑顔で塗り込めて笑い返しました。 「お父さん、ボッーとしてないで肩を貸してよ・・・もう・・・」  アキコは父の大きな肩に支えられながら、一歩一歩、ケーキの待つテーブルに近づきました。そしてケーキを目の前にしながら、ゆっくりと腰掛けました。もう二度と自分の足で立てないかもしれない・・・父と母は思いました。 「アキちゃん、お誕生日、おめでとう!」  ドアが音を立てて開くと、姉妹たちが駆け込んできました。 「うわぁ、間に合ってよかったぁ。ヨウコ姉ちゃんもエリ姉ちゃんもいつもノロマなんだから・・・遅れるよ、遅れるよ、って僕が散々電話したから間に合ったんだよ」  末っ子のシンヤは、いつもはしゃいでくれています。三人の姉たちの気持ちをひとつに支える要になってくれています。そして今夜はとびっきり元気です。 「アキコちゃん、お誕生日、おめでとう」  そう言いいながら、チェロを抱えた娘が入ってきました。バーバリー風のおしゃれなスカートとお揃いのチロリアンハットが白衣の袖から見えています。 「きゃぁ、ルイちゃんだぁ・・・ありがとう・・・ルイちゃん、すごく元気そう・・・」 「アキちゃんも大丈夫だよ、すぐに元気になれるよ・・・あんな私だって・・・」  娘はアキコの手を握ったまま、声を詰まらせました。シンヤが二人の肩を叩きながら言いました。 「そうだよ、ルイちゃんの次はアキ姉ちゃんが助かる番なんだからね、何事も順番、順番。さぁ、アキ姉ちゃんのハッピーバースディーの始まり、始まり! ルイちゃん、準備をお願いね」  娘は部屋の隅にあったイスを持ってきて、チェロを構えました。  病室に「愛の挨拶」が流れます。アキコの頬にゆっくりと紅がさしていきます。  ヨウコが病室のドアを開けて手招きしています。病衣を着た子供たちがそぅっと入ってきて、ベッドに仲良く座りました。 <明日に続く>