2013年12月10日火曜日

おはようさん 2013.12.11.

最近所々に高齢者向け賃貸住宅なる施設が出来ています。 通院していたお年寄りたちがいろんな施設に入所して、往診にうかがってみて、その内情の落差の激しさにびっくりしています。 最近出来た施設は、まるで高級マンションのような入り口と廊下に驚かされます。 でも、そこに入所したお年寄りは、すぐにうつ状態になってしまいました。 だって・・・誰も来ないから。。。 ひと月いくらの基本料金と共益費と食費 が費用のベースになっているのはどこも同じです。 で・・・そこからが銭ゲバかどうか?の分かれ目です。 お薬を1回持ってきてもらったら、¥¥¥ 洗濯頼めば、¥¥¥  おそうじも、¥¥¥ ひどいところはコール1回で、¥¥¥ 別にね、それが悪い!とは言い切れませんけど、ちょっと逆に考えてみてください・・・ そう、呼ばないと誰も顔を出してくれないということです。 私が診ていたお年寄りも¥¥¥がかかるからって、なるべくコールしないように我慢してました。 お薬も自分で管理して飲めるって・・・ムリでしたけど。 入れ物はとても高級感いっぱいだけど、廊下はシーンと静まりかえっていて、各階にある小さな談話室に話し声を聞いたことはありませんでした。 デイケアに行っているか、部屋に閉じ籠もっているか・・・なんでしょうね。 ある高級感いっぱいの新しい施設では、食事介助してくれたのはいいけど、1週間もしないうちに誤嚥させて緊急入院・・・亡くなってしまいました。 そこは手広くやっている病院が造った施設でしたが、夜間の誤嚥&肺炎は診てくれず、隣が病院なのに救急車を呼ぶ始末でした。現実なんてそんなもん・・・ですけどね。 そんなトンデモ施設ばかりではありません。 これも私が往診している高齢者向け賃貸住宅ですが、いつもスタッフたちの笑顔と笑い声が聞こえてくるところがあります。 スタッフが笑顔だと、患者さんたちもやっぱり笑顔・・・とはいかないけれど、少なくとも自室に閉じ籠もって孤立している患者さんは皆無です。 だって、大阪流にずけずけ入り込んでは声をかけていくからね。 まるで めぞん一刻館 です。 毎日、何かドラマがある。 だから、生きている気がする。 生きてる気がするから、明日も元気になる。 善循環するから、患者さんたちの運気もあがる。 すると・・・例え誤嚥しても肺炎にならないし、転倒しても骨折しない。 入所すると元気になれる施設。 うつになっちゃう施設。 ここに入ったら半年以内に死んじゃうやろなっな施設。 高齢者向け賃貸住宅にもいろいろあります。 そんなん 素人にはわからんよ! ですか? いえいえ ちゃんとわかります。 普段から外見やブランド、¥¥¥を判断尺度にしてる人たちにはわからないでしょう。 これは何を言っても、どう説明してもわからない。だって、生き方であり、その人となりそのものだから変えようがありません。 まずその施設を見学に行ってみる。 そして匂いを感じてみる。氣を感じてみる。ただそれだけでわかります。 普通の感性があれば、3分以内にわかっちゃうでしょう。 死んじゃう施設は問題外として、これからどんどんと「うつになっちゃう」施設が増えてきます。 元気になれる施設は儲からないので、絶滅危惧種です。 イリオモテヤマネコ並に見つけるのが困難です。 でも、まだまだ探せば静かに&ほのぼのと生息しています。 あなたの近くにもそんな元気になる施設があれば、いいですね。 <コンタクトの続きです> 「いいですよ、それはそのまま覚えておきましょう。そしてね、そのまま死ぬ場面を通り越して・・・死ぬ場面を見ます・・・よねさんの魂が身体を離れます・・・死ぬ場面を見て、死ぬ場面を通り越します・・・よねさんの魂が身体を離れて宙に浮きます・・・宙に浮きましたか? 死体が下に見えますか?」  彼女はすぐに答えました。 「はい、倒れています」 「自分の死体を見て、どう思いますか?」 「あぁ・・・という感じです」 「その感じを心に感じたまま・・・今、身体を離れて宙に浮いた時に、身体のどこから抜け出しましたか?」 「背中から普通に引っ張られる感じで抜けました」  彼女は死の状況を淡々と語ってくれました。 「今、よねさんの魂は身体から離れて死にましたが、よねさんの魂が身体から離れて死んだ時に、何か決心したこと、誓ったことはありますか?」 「何もありませんが・・・ひとつだけ、これでお父さんに会えると思いました」  私はソウルメイトが迎えに来ていないかどうかを確かめました。 「そこで周りを見て・・・よねさんの周りに誰か迎えに来ていませんか? 誰かを感じませんか?」  彼女の頭がゆっくりと見渡しています。 「タカシさんが来ています・・・お父さんがいます・・・」  彼女の心がパッと明るく輝いています。 「お父さんはどんな表情ですか?」 「とても優しそう・・・」 「お父さんはよねさんに向かって、何と言っていますか?」 「よく来ましたね・・・そんな感じです」  彼女の声まで弾んで聞こえてきます。私はふたりの魂を光へと導きました。 「さぁ、お父さんと手を繋いで、お父さんと一緒に上へ昇っていきましょう。ゆっくりと上へと上ります。どんどん、どんどん上へ上へと昇っていきます。どんどん上がりながら、ちょっと下を見ると時間が流れていって、よねさんのお葬式の場面が見えてきます。よねさんのお葬式はどこでしましたか?」 「家です」 「家の中に夫はいますか?」 「います・・・泣いてくれています・・・」 「子供は三人いますか?」 「女の子の赤ちゃんは誰かに抱っこされています」  彼女はホッとした様子で言いました。 「自分のお葬式を見てきて、よねさんはどう思っていますか?」 「とても客観的に見ていますね。フウーンという感じです」  死んでから自分のお葬式がどのように見えるのか、これは永遠の謎です。誰にも正確なことは分からないことだから、みんな自分勝手に想像しています。高価で立派なお葬式もあります。質素倹約したお葬式もあります。海に遺灰を返すお葬式もあります。どんなお葬式であっても、残された人々がそれで丸く収まるのだったら、亡くなった方はウンウンとうなずいてくれそうな気がします。  私はそんなことを考えながら、誘導を進めました。よねの魂と彼女の意識をどんどんと高く導きます。そして、幾多の人生を見渡せる高見に来た時に尋ねました。 「この高いところから、よねさんの人生と今のあなたの人生を平行に並べて見比べてみましょう。ふたつの人生から何か気がつくこと、感じられることはありますか?」  彼女は瞑想するように少し呼吸を止めています。心の奥深くに居る彼女の本質が思索しているのです。  そこは彼女の内なる宇宙への入口です。時空間の束縛から自由になれれば、誰もが到達できる境地です。輪廻転生やカルマ、水子、怨念などの現世利益の果てに創られた想念から禊みそぎできる聖地です。すべての自分を許し、すべての自分を認め、ただひとりの自分を愛することができる祝福の場です。そこは神さまの前でひざまずくことのできる最後の聖地なのです。すぐ向こうには宇宙の真理があります。手を伸ばせば大いなる神に触れることができます。  その最も人生を客観的に眺めることの出来る高見から、彼女は答えました。 「最後まで子供たちをちゃんと育てなければいけません・・・最後までちゃんと長く・・・ちっちゃいうちに置いてきてしまったから・・・」  彼女の声に涙も驚きもありません。それは彼女の魂が得た人生の真実だからです。私は彼女を神さまの中へと導きました。白い雲を突き抜けて、どんどんと神さまの世界へと進んでいきます。そして、神さまの世界の中心近くに来た時に、誰かが出迎えてくれました。 「その人に意識を向けて・・・その人はどんな人ですか?」  彼女は首を傾げています。 <明日に続く>