2013年12月24日火曜日

おはようさん 2013.12.24.

冬至が明けたお日さまは、やっぱり おニューな あったかい顔をしていますね。 休日の繁華街を歩いてみましたが、みなさん、ニコニコ顔に見えてきました。 お日さまの光は、あまねく氣です。 大地にも海にも雲にも、植物にも、動物にも、この世のみんなの生命エネルギーな氣です。 お日さまの光が氣となって、自然を息づかせ、生きとし生けるものたちの生命を育んでくれているのだなって思いました。 お日さまの氣があるからこそ、時が流れます。 さまざまな時空間がぶつからずに交差しながらひとつの星のように浮かんでいられるのは、お日さまの氣のおかげです。 私たちの掌:労宮で感じ取れる氣は、このお日さまの氣です。 ♪掌を太陽に透かしてみれば、真っ赤に流れる僕の血潮♪ ですね。 縄文の人たちも、きっと冬至が明けるとお日さまの誕生を祝って、お祭りをしていたことでしょう。 これから寒く厳しい冬が来て、飢えに苦しみながら、寒さに耐えながら、じっと我慢しなければならないことを知っているけれど・・・それだからこそ、冬至明けのこの頃に、仲間たちと笑い唄い、踊り明かしたのでしょう。 仲間の中には、春を迎えられないヤツもいる。これが最後の笑い声かもしれない。 さまざまな悲痛な想い、苦しみの予感と不安が襲ってきたことでしょう。 でも、春が来ることも知っています。 冬を乗り切れば、春が来ます。春が来るから、耐えられます。我慢できます。苦しみながらも人を思いやれるし、笑えます。 クリスマスは、お日さまに感謝するだけではなく、お日さまを信じるための楽しいお祭りだったのでしょうね。 感謝&信じる それは愛です。 だから、クリスマスは愛のお祭りになっていったのでしょう。 メリークリスマス! みなさん、愛し合いましょうね! <コンタクトの続きです>  彼女は今まで横たわっていた長イスから起き上がり、座り直してお茶を飲んでいます。私は部屋の明かりをつけました。彼女はまぶしさの中で目を閉じたまま、今の体験を思い起こしていました。 「先生、今のは何だったのでしょうか? 私にはよく分かりません・・・私が創ったお話だったのでしょうか? あまりに良く出来たお話だし・・・でも、とても私になんか創れないお話でした・・・本当だったのでしょうか?」  これは前世療法を受けた方が必ず思うことです。今の自分のクリアーな意識の中に、どんどんイメージやメッセージが浮かんでくるのです。それはインスピレーションや直感がとても冴えている一瞬に似ています。音楽家が一気に作曲する時、詩人が一気に歌い上げる時、画家が一気に描き上げる時、スポーツマンが新記録を樹立する時・・・大いなる力と繋がったような不思議な感覚に陥ります。それは自分の力を越えている、でも自分の中から湧き出てきた力でもあります。  スポーツマンは「イメージした通りに身体が動きました」と言います。  芸術家は「大いなる存在から、神さまからのメッセージでした」とは言いません。全部、自分の才能だよ、と涼しい顔をしています。でも、本当は神さまのメッセージだと気づいています。  前世療法を受けられた方だって、それが大いなる存在からの直接のメッセージだったということを本当はよく分かっています。ただ、その声が自分の内なる小宇宙から聞こえてきた声だったので驚いているのです。初めて垣間見た真実の自分の中に神さまがいたので、恐れおののいているのです。  内なる神さまのメッセージはどれもシンプルです。そして、当り前の言葉ばかりです。「なんだぁ、そんなこと、知っていたよ」というメッセージばかりです。 「私は神の声を聞いた!」とこの世で言えば、どうなるかは明らかです。あまりに自分が傷つきます。「あれは自分で創った言葉です。いつも思っていたことが出て来ただけです。こうなりたいと願っていた願望が浮かんで来ただけなのです」と言えば、誰も傷つかず自分も逃げ道を得られます。だから、私はいつもこのようにお答えすることにしています。そして、彼女にも同じことを言いました。 「自分で創ったと思われても構いません。ワークが終わったら、あなたがこの体験をどのように解釈しようと、どのように利用しようと構いません。全部自分で創ったものだ、と捨ててしまっても構いません。ただ、創ったかどうかにこだわるよりも、得られたメッセージをあなたの本当の心の声だと思って、とりあえず実行してみてはいかがですか? 決して実行不可能なメッセージではなかったでしょう? まずやり始めなさいと言われた事柄に明日から取りかかってみてはいかがですか? きっとこれまでと違った良い流れに乗れますよ」  彼女はうなずいていますが、まだまだ納得しきれていないことは明らかです。誰だって同じです。でも、心配要りません。早い人では半信半疑のまま家路に向かう途中で、遅い人でも半年の間に、必ず今日の体験を裏打ちする出来事が身のまわりに起こります。それは細やかな出来事ですが、心を開いて素直な気持ちでいれば、すぐに気づくことのできる徴しるしです。それは得られたメッセージの信憑性を嫌が上でも高めてくれる徴なのです。そこで自分を信じれる人だけが救われるのです。  しかし、この家族だけはそのような悠長なことは言っていられません。揺れ動く未来を選び直し、その未来が過去を書き換えたのですから、この彼女にはどうしてもがんばってもらわないといけないのです。彼女が夫の死を無駄にしてしまうと、一緒に亡くなった多くの人たちの死の意味もぼやけてきてしまいそうな気がしていました。だから、私は彼女の思考を少しだけコントロールしようと、ワークの内容をもう一度、まとめて説明し始めました。 「アキコさんの病気のことは覚えていますか?」  彼女は目を閉じて思い起こす仕草をしてから、ゆっくりとうなずきました。 「夫のタカシさんが今回の事故に遭わないで今も生き続けていたら、娘のアキコさんは二十歳になると白血病で亡くなる運命だったのです。二十歳のアキコさんが亡くなる間際にタカシさんは祈りました。 『アキコをお助けください。私の命に代えてアキコをお助けください。私の命を奪ってやってください、アキコをお助けください』  その祈りが通じました。  アキコさんを助けるためには、タカシさんは先日の事故で亡くなり、あなたは神さまからのメッセージを受け取り、それを信じてアキコさんが十八歳になったら精密検査を受けさせなければなりません。その時、きっと白血病の初期兆候が見つかるはずです。アキコさんにはちゃんと骨髄移植のドナーが見つかり、彼女は病気を克服できるのです」  彼女はうつろな目をしたまま言いました。 「なぜ夫は死ななければいけなかったのでしょうか? 夫が生き残ったまま、アキコを救うメッセージをもらえばいいだけじゃなかったのですか? 夫の死はどうしても無駄死のように思えるのです・・・」 「確かにその通りです。タカシさんの身の上には何も起こらない運命の筋書きだったのです。あなたの家族は、各々がそういう人生の筋書きを持って生まれてきたはずです。あなたの家族は二十歳のアキコさんを病気で失うことから、それぞれが大切な学びを得ようとしていたはずです」  私はひと呼吸おいて、天を仰ぎながら言いました。 「神さまは時々、こういうことをされるのですよ。生まれる前に計画してきた今生での学びの目的と生きる楽しみの実体験を全部ご破算にしてしまってまで、他の何かを学ばせ、気づかせ、楽しませようとされるのです。気ままかもしれませんが、新しい人生の方がより深く大切な何かを得られるはずです。私たちは大いなる存在に生かされている、とも世間では言いますが、確かにそのようにも思えますね」 <明日に続く>