2013年12月25日水曜日

おはようさん 2013.12.25.

みなさん、メリークリスマス! クリスマスイブののんびりお風呂で、妄想日記が降ってきました。 クリスマスイブやし、今日は妄想三昧でお楽しみくださいませ。 妄想日記 H2511月5日 今夜は京都能楽大連吟「高砂」の小稽古だった。 一年ぶりの四条烏丸 京町屋さん。深野師匠のお稽古だった。 ちょっと早めに着いて、楽しみにしていたイノダコーヒでオムライスをいただいた。 もちろんデミグラスソースをチョイス! 使い古したフライパンの香りが黒光りしていて。喫茶店のオムライスの味わいがたまらない。 京町屋さんは一年前と変わらず。その変わらなさに、ちょっと心打たれたりして。 去年は膝を痛めていて、縁側のイス席でお稽古してたっけ。 今年は堂々と師匠の前に陣取って。 小一時間の正座できるかなぁ? まぁええか。 「お隣、よろしいですか?」 振り返ると・・・超美人さんが微笑んでいるではありませんか! 「どうぞ&どうぞ」 しどろもどろな・・・僕。 そのキラキラ輝く瞳に吸い込まれながら、 「初めてですか?」と僕。 「ずっと舞は習っているんですが、謡いは初めてなんです」と君。 僕の手元にあった「高砂」の謡本に目をやりながら、 「もう長いのですか?」と君。 「去年からの二年目です」と僕。 「謡いは西洋音階に治せないんですってねぇ」と君。 おっ! むちゃくちゃ切れますやん。こういうタイプ、好きやぁ・・・ 「難しいですよね。音階らしきものも4つしかないし・・・」と師匠の強吟のレクチャーを思い出しながら何とか応じている僕ちゃん。 「確かに西洋音階には治せないですよね」・・・あかん、支離滅裂になっとる僕ちゃん。。。 そして、深野師匠が水入り 「では、お稽古を始めます」  ・・・なんか・・・ゴングに救われたような・・・やるせない・・・気持ち・・・。 お稽古終わって、しびれた足を治して、座布団のお片付けを手伝っていたら・・・もう君はいなかった。 妄想日記 H25年11月19日 今夜も大連吟「高砂」の小稽古で京町屋さんへ。 今夜は外来が長引いて、イノダで夕食できず。 う〜ん、残念。あばずれのナポリタンにしようと決めてたのに。。。 町屋さんのお座敷のいつもの場所、そう、今夜も深野師匠の真ん前へ。 「あら? こんばんわ!」 振り返ると、そこにスローモーションで微笑みながら僕のとなりに座った君がいて。 (まさか会えるとは思ってもみなかったので、ドキドキが一気にMAXハイテンションに) 「そろそろ紅葉が楽しみですね」と僕。 「友だちが詩仙堂に行ってきたけど、すごい人だったんですって」と君。 「詩仙堂はきれいですよね。僕のベストスポットのひとつなんです」と僕。 (古都の紅葉ネタなら外さないぜ!) 「私、詩仙堂に行ったこと、ないんです。地元に住んでるのにねぇ」と君。 (おっ、京都人やね) 「詩仙堂に向かって左手に曲がったところにあるお寺の庭紅葉も最高ですよ」と僕。 (圓光寺のこと。おけいはんの紅葉ポスターにもなったことのある美しさ) 以下、延々と古都の紅葉スポットのこと。 そして、写真のこと・・・中判カメラのことを熱く語ってしまってました。。。 「私、写真のこと、よくわからないんです」と詩仙の君。 あちゃぁぁぁ やってしもうたぁぁぁ シーザスクライスト!!! でも、詩仙の君の目はキラキラ やさしかった。。。 「では、お稽古を始めます」と師匠の助け船が。 お稽古の最中、右隣の声に意識を向けていると・・・詩仙の君はアルトだね。う〜ん、低音がよく響いていて、ええ声やわぁ ・・・と、みんなの謡いからはずれかけて、慌てて謡本を見る(ふりする)僕ちゃん。 はりきって、いつもより声出して謡うもんだから、急にむせかえる(アホな)僕ちゃん。 お稽古終わって、深野師匠とお話してたら・・・詩仙の君はもういなかった。。。 妄想日記 H25年12月22日 今日は能楽大連吟「高砂」の本番だ。 会場の百万遍 知恩寺は高校駅伝のコースに当たるとのことで、ワーゲン君は断念して、おけいはんで出町柳まで乗り込むことにした。 無事に帰るまで紋付き袴が着崩れしないか・・・心配だ。 出町柳に早く着いたので、出町柳商店街のふたばまで歩いていって、冬至餅と豆餅とかぶき団子を買った。去年の本番と同様に、これを昼食代わりにするつもり。 本堂内は撮影禁止とのことだったけど、やっぱりローライフレックスをお供に持ってきた。 こういう時に限って、撮りたいものがあるんだよね。 楽屋の大広間に着物姿の人たちが集まってきた。 女性陣は8割方はお着物で。 着物姿の女性美がこの歳になって、ようやくわかりかけてきた僕ちゃんです。 そう、詩仙の君も舞をやっているからには、着物だろうな。 見渡しても・・・う〜ん、わからないなぁ。 そしてリハーサル。本堂はやっぱり寒かったぁ、ぶるぶる。 私はもちろんイス席。ご本尊さまに向かって左の後方でした。 リハーサルが終わって楽屋への帰りに・・・OH MY GOD! ばったりと詩仙の君と鉢合わせに! なんとシックな洋服姿じゃないですか! う〜ん、気品高さがたまりませんよ。 「あら、こんにちは!」と弥勒菩薩のほほえみがえしの君。 「お昼ごはん、これからですか?」と僕。 「もう済みました」と詩仙の君。 「先日のカメラを持ってきたので、一枚、撮らせていただけますか?」と僕ちゃん。 「えっ! どんなカメラなんですか? 見せてくださいますか?」と詩仙ちゃん。 (楽屋で見せると、おばちゃんたちも集まってくるぞって天の声) 「ちょっと寒いけど、この中庭の石庭がとってもきれいだから、そこで撮らせてもらいましょう」 まるで藤田一咲師匠が乗り移ったかのようなナンパな僕ちゃん。 「ええ、お願いします」と詩仙の君。 まずはローライ君を触ってもらって、のぞいてもらって 「わぁ、すご〜〜い」とキラキラ声の詩仙ちゃん。 「左右 逆に見えるんですねぇ。すごいなぁ」 「これをのぞいたら、もう中判カメラの虜ですよ」と僕ちゃん。 「私、ちっちゃなデジカメでしか撮ったこと、なかったけど、ちゃんとしたカメラってすごいですねぇ」と詩仙ちゃん。 「このカメラは紅葉や風景もきれいに写るんですが、何より美人は最高に美人に写るんですよ」と一咲オーラばりばりの僕ちゃん。 「ちょっと撮らせてくださいね」とローライを構える僕ちゃん。 「なんか、いいですね。やさしい感じがしてる。なんだか撮られたいなって気持ちになっちゃいます」とニコニコ顔の詩仙ちゃん。 いろんなポーズをとってもらいながら・・・中判12枚なんてアッという間で。 「へぇ、そうやってフィルムを入れ替えるんですねぇ」と興味津々な詩仙ちゃん。 「次は縁側に腰掛けて、恋しい人を想うように微笑んでくれますか」とノリノリな僕ちゃん。 それに素直に応じてくれる詩仙ちゃん。 ブローニー2本撮り終わって・・・「ありがとう! ちょっと休憩しましょう。ええもん、あるんですよ」と僕ちゃん。 「わぁ、ふたばの豆餅!」と、はしゃいでくれる詩仙ちゃん。 冬の石庭を眺めながら、縁側に座って豆餅を食べるふたり。 今日一番のナイスショット!を心に焼き付けた僕ちゃん。 「お寺さんですか?」とうれしそうに君。 「へへへ、そう見えるでしょう、坊主頭だから。これでも元は脳外科医、今は何でも屋さんの町医者ですけど」とニコニコな僕。 「えっ!」と驚きながら僕を指さす詩仙の君。 「あなたのお仕事は?」と返す僕ちゃん。 「私の父も脳外科医だったんです。私は内科で父の後を継いで診療所をやっています」と詩仙の君。 「じぇじぇじぇ!」と僕ちゃん。 「ご結婚は?」と詩仙の君。 「バツ2なんです」と頭をかく僕ちゃん。 「私もバツ1」と無邪気に笑う詩仙の君ちゃん。 大笑いがふたりそろっての初仕事になりました。 「お友だち、いいや、最初から恋人でお付き合いしていただけませんか?」と何かが乗り移った僕ちゃん。 「ええ、私もずっと貴方のことが気になってたんです。よろしくお願いします」と詩仙の君。 「高砂や、この浦ぶねに帆をあげて・・・」 楽屋から高砂が聞こえてきました。 「順風満帆やね」 詩仙の君の手のぬくもりが春風を呼んできてくれました。 高砂や ああ高砂や 高砂や (上記、妄想日記のすべてフィクションです。登場人物はすべて架空のイメージです) <今日もコンタクトの続きです>  彼女はまだ納得できない顔つきで聞いています。ここで説得してはいけない、自分の人生は自分で選ばなくてはいけない、しかし彼女とその家族には未来の夫が命がけで作ってくれた道を選んで欲しい。そう思いながら私は話を続けました。 「ある患者さんの前世療法ワークの最中に、神さまにいろいろ尋ねることができました。大地震の時、間一髪で助かる人と死ぬ人がいます。神さまはどうやって瞬時に助かる人と死ぬ人を区別できるのですか? 神さまはこう答えました。助かる人は光っている。だから簡単に私が助けるべき人が分かるのだ。その光はとてもはっきりとしているから、私が間違えたり見落としたりすることはない。  あなたの夫の事故でも、同じ車両に乗っていて助かった人もいるわけです。そして、あなたの夫は未来の娘の命と引き換えに、そこで死ぬ運命にありました。あなたの夫の光が消えていたのは、夫の魂が未熟だったとか、汚れていたわけでは決してありません。愛する娘を助けるために自らの手で光を覆い隠して神さまの目に触れないようにしていたのでしょう。神さまはその夫の命を受け取られて、今日、ここであなたに娘の未来の命として託されたのです。あなたの夫が自らの光を消して死を受け入れたことは無償の愛に他ありません。それは今の夫の意思ではなく、未来の夫の意思なのです。だからどうしても今の夫のエネルギーを感じると、悲しくなったり、辛くなったり、寂しくなったりするかもしれません。でも、最高の愛に挑んだ未来の夫を信じてあげてください。未来の夫を信じて、彼が命がけで作った新しい人生を歩んで行ってください。アキコさんが十八の検査を受けた日からは、きっと喜びと感謝に満ちた夫のエネルギーを感じることができますよ。そして、アキコさんが元気に二十歳の誕生日を迎えたその時、あなたの夫は無償の愛を極め、神々の祝福を浴びることでしょう。  今のあなたには辛過ぎるかもしれません。でも、あなたもまた、どんな逆境に陥っても彼を信じ続けることができるか、を試されているのです。あなたはこれからの十年で人を信じる愛を極めようとしているのです。四人の子供たちを信じ、亡くなってしまった夫を信じて愛を磨き上げようとしているのです」  彼女は涙しながら、しっかりとうなずいてくれました。私は彼女が神さまから託された仕事についても触れました。 「タカシさんと一緒の事故で亡くなった方々へメッセージを伝えることは覚えていますか?」  彼女は困った顔をしたまま言いました。 「あれははっきりと覚えています。亡くなった方からのメッセージを大切な方へ伝えることがこれからの私の使命だ、と言われました。今でも不思議とその意味はよく分かります。お預かりしたメッセージは今は言えませんが、神さまがおっしゃったように、ご遺族の中の大切な方とお会いした時に、私の心のどこか奥底に眠っているメッセージが自然に浮かび上がってきて、私の口から言葉となって出てくるのです・・・こんなふうに出来るからね、って私がメッセージを伝えているヴィジョンもひとつだけ見せてもらいました、黙っていましたけど・・・でも心配なのです・・・タカシさんも神さまも大丈夫、出来るから、心配いらないよ、って言ってくれていますけど・・・やっぱり自信ないのです」  彼女は大きな溜息をつきました。 「同じ遺族ですけど、見ず知らずの方ばかりです。悲しみに打ちひしがれている方に突然、あなたが失った愛する方の死には意味があります、なんて言って良いものなのでしょうか・・・亡くなった方からのメッセージを届けに参りました、と言っても誰も信じてくれないと思います・・・そんなことをしたら、残された方々の悲しみを余計に深くしたり、ひどく怒らせたりするのではないでしょうか・・・私を神さまが見守っていてくれて、タカシさんが一緒にいてくれる、とは言ってくれましたけど、もちろん私はそれを信じていますけど、他の誰にもそれは見えないし感じられないことでしょう・・・誰だって変だと思いますよ、怪しい話だ、危ない人だと思われて終わってしまいますよ・・・どうしてもうまくいくとは思えないのです・・・」  彼女はうつむいたまま黙り込んでしまいました。私は彼女をじっと見つめたまま言いました。 「あなたは今、タカシさんや神さまとした話の内容を左脳で考えていますね。世の中の常識で考えて前へ進むのをためらっています。普段のワークでしたら、後戻りするのも人生の選択のひとつですから、それはそれで構いませんよ、あなたの選択はどれも正しいのです、と言ってあげれます。でも、あなたの場合は違います。あなたの娘さんの命がかかっています。夫と共に亡くなられた多くの方々の『今、死んだ意味』と残された方々が『進むべき未来』が託されています。神さまはここでこうやって迷い、後ずさりしようとしているあなたのことをお見通しです。それでもあなたは前へ進んでいく勇気と愛を持っていることに神さまは賭けているのです。たくさんの方々の命の重さを賭けられたあなたは大変でしょう。しかし、あなたにはそれだけの力が備わっているのです。だから不思議な縁で四人の子供たちの母親となり、突然、夫を亡くしたけれど、その悲しみを背負いながらも神さまからの遺族に宛てたメッセージを携えて、多くの方々に新しい光を届けて歩く天職を得たのです。それは気高い巡礼です。昔から選ばれた人にだけ与えられた聖なる巡礼なのです」  彼女は顔をあげて涙を拭きました。目に輝きが戻ってきました。私は彼女の目の中に見えるヴィジョンを伝えました。 「巡礼の旅に出ているあなたが見えますよ。あなたの両脇には笑顔の夫と神さまが見えます。ちゃんとあなたを守っていてくれますよ。そして・・・あなたがたの後ろに大勢の人たちが付き従っています。あの事故で亡くなった方々でしょう。でも、みなさんも明るい顔をしています。きっとあなたの巡礼の旅が終わる時、自らの死の意味が成就され、愛を完結した魂が鳥のように軽々と羽ばたいて大空高く、輝く光の中へと戻っていけることを知っているのでしょう・・・あなたと夫が何か口ずさんでいますよ・・・」  私の言葉を遮って、彼女はそっと言いました。 「それはふたりの愛の歌です。私たちの永遠の旅の歌なのです・・・」 <コンタクト おわり>