2014年1月25日土曜日

おはようさん 2014.1.24.

昨日の湧泉の鍼の続き。 先日から鍼を始めた神経症の患者さん。 二日目は鍼をした反対側の足を引きずりながら来院・・・??? 湧泉に鍼をした反対側の鼠径部に激痛が生じていました。 かるく触れても激痛が走って。 ははぁん 瞑眩反応やね(;^^)ヘ.. よく診ると、衝門を中心に痛んでいました。 衝門:足の太陰脾経  「衝」は突進、衝撃、「門」は経気が流注する門戸を指していて。衝門穴はいくつかの経絡の経気が流注する要衝であるため、この名がつけられたそうです。衝門穴は太陰脾経と厥陰肝経、さらに陽維脈との交会穴です。 善き氣が邪気を押し上げていき、逃げ場を失った邪気が反対側の衝門でつっかかって痛みとなったわけです。 まずは夢分流打鍼でトントントンと衝門の邪気を散らして。 これだけで・・・あれれ? 痛みは消えていきました。 三日目。足の痛みはますます軽快してました。そして今度は足の痛みと同側(鍼と反対側)の腕の天井(TE10)あたりに激痛が現れました。手の少陽三焦経に邪気が逃げてきたわけです。天井は氣が深部に集まりやすいところですから、なるほどねぇです。 日に日に神経症・自律神経失調症が改善されているのを実感されたみたいで、「まるでマジックですねぇ」との言葉をいただきました。 蓮風先生が日頃「これはマジックではありません」と誇らしげに仰ってるのを見てますので、とってもうれしいひと言でした。 四日目。腕の痛みは消失。足の痛みもほとんど消失。 湧泉も柔らかくなってきました。 これからも紆余曲折するでしょうが(心身症の原因は何度も抵抗してきますからね)、この方はきっと良くなると確証しています。 今日の夕方、10代の女性が自宅でこけて両膝をひどく挫傷して来られました。 この方、小さい頃によく診ていたけど・・・7年ぶりかな? ひどい拒食症と神経症で高知の有名な精神科に入院していたそうです。 膝の挫傷をチマチマと縫合しながら(昔、形成外科と顔面骨外傷のオペをコラボしていたので、実は傷をチマチマ縫うのは得意なのです)いろいろお話を聞きました。 精神科の薬は・・・どこも同じな向精神薬ばかりで。ふ~ん。。。 で・・・明日から鍼をしに来ることになりました。 思うに、この方をうちに導いた大きな力があって。 (昨日のブログに湧泉のことを書いたからかな?) この方を治す力量がやっと私に備わったから、満を持して、膝をケガするという形でやって来たのです。 だから、治る! 何の根拠もないけれど、縁も運もそういうもんですよね。 明日からが楽しみな一例です。乞うご期待! 前世物語 「確かに調子が悪い時はあるよ。肉体を持った人間をやってるからね。バイオリズムなんか、肌で感じちゃうよ。このワークを始めてから運動不足がますますひどくなってきたんだ。ずっと座りっぱなしだろう。腰痛はセラピストの持病なんだそうだ。でも、なるべく患者さんに悪影響を与えないように気をつけてはいるよ。例えば早朝のフィットネスとか、瞑想を頻繁にするとか、ね」  先生はクロールの格好をしながら続けました。 「私のワークは過去生へのガイドだから、まだガイドの調子がワークに影響するのは少ないと思うよ。なんたって一番大切なのは患者さんの心が開いているかどうか、だからね。でもヒーラーとかチャネラーの人は大変なんだよ、自分の調子が悪いと見えないからね。自分を無にして神さまと患者さんの間の媒体に徹することが求められるけど、自分の調子が悪くて感情が乱れていると、その乱れた感情エネルギーが神さまとの交信を邪魔する可能性があるんだ。ほら、ここが『魔女の宅急便』なんだよ。私も調子が悪い時にあれを見ると、いつも涙が出ちゃうんだ」  私は知ってますよ、先生が「魔女宅」が大好きなこと。そしていつも見ながら目がウルウルしてること。でも、そうだったんですね。そんな時は先生も飛べなくなって苦しんでいたんだ。うん、もう大丈夫だよ、先生。これからは美子がしっかりと受けとめてあげるからね。 「せっかく予約を入れて遠くから来ていただいた患者さんに、今日は私の調子が悪くて過去生は見えません・・・とは言いにくいだろう。ここで悪魔の囁きがくるんだ、お前には今までに十分な経験がある、だから今日はその経験で乗り切ればいいじゃないか、ってね。つまりだね、本当に過去生が見えている、光と繋がっているのか、自分で創造しているのか、があいまいなんだ。これは経験を積めば積むほど、あいまいになってしまうのだそうだ。外国のある有名なチャネラーは、『だから僕がクライアントを癒そうなんて考えないで冷たく接している』と言ってるよ。それくらい厳しい境界線を自分に強いらないといけないそうなんだ。だからヒーラーやチャネラーは長続きしにくいんだね。彼らは悪い人じゃないんだよ。なんとかして困っている人を助けてあげたかったんだ。ただ、その『なんとかして』を悪魔につかれて堕ちちゃうんだよ。そういう意味でも私は大いなる存在に守られているなぁ。だって、過去生は見えないもの、ね」  先生の秘密の笑顔を思い出した時、お母さんは立ち上がりました。そして深々とおじぎをされて帰られました。