2014年1月19日日曜日
おはようさん 2014.1.19.
今日は一日、雪ん子がちらつく寒い日曜日でしたね。
受験生の諸君、ごくろうさまんさ(*^^)v
志望校に行けても行けなくても、
滑り止めやセーフティに行くことになっても、
これが天命! ワクワクしながら行けば「天は我に味方せり」だ!と勇んでいけば、運気、大いに盛り上がること必定なり。
きっと良き出会い(教授・朋友・恋人)が待っていますよ!
今日は北辰会のお勉強会でした。
蓮風先生も午前の部の最初からドクター班でいろいろな実践的なお話や手技を見せて下さいました。
いつも蓮風先生のこんなこと&あんなことを盗めるだけ盗んできている私です。
今日は脈診がテーマでした。
脈診は15年以上、毎日の外来で使っているアーユルヴェーダの脈診が身についているので、ちょっと困惑してます。
最近は鍼をする時の左右を決める際には北辰会方式の脈診をしていますが、「脈を読む」となると、そうしても指先の感覚はアーユルヴェーダになってしまいます。
アーユルヴェーダの脈診の一番の特徴は「時」が入っていることです。
脈には生まれてから今までの情報がすべて入っています。
中医学でも、脈から全身の情報が読み取れるとされていますので、アーユルヴェーダと似たような基本概念だとは思いますが、昨日・1週間前・1ヶ月前・1年前・10年前・・・のことを脈から読み取る発想は中医学にはないようです。
最近、思うに、還暦60年。
生まれてから60才までの情報は脈に残ります。
61才以降は? ・・・ DVD録画などの多層記憶のように、脈に多層に記憶されるのでしょう。
日常診察で脈診の便利なところは、例えば風邪なら、これからどうなるのか?もわかることです。
熱発するのか? 咳が出始めるのか? お腹に来るのか? ・・・脈を読めば、ある程度はわかります(ただし絶対じゃありません。だって、患者さんが予期せぬ&トンデモナイことをしてくれることもありますからねぇ)
中医学の脈診でも、この風邪のこれからの経過は予想できますが、それは文献に沿った知識であって、目の前の患者さんの今と明日をダイレクトに診ているわけではありません・・・ここがアーユルヴェーダ脈診との差でしょうか。
ひとつ面白いことに気づいたことがあります。
蓮風先生の「前後左右上下の法則」を読んでいて、この空間論はアーユルヴェーダ脈診に通じます。アーユルヴェーダ脈診でも身体を前後・左右・上下の3Dでスキャンしていく過程もあるからです。
アーユルヴェーダ脈診の優れているところは、こころもわかることです。
中医学での肝鬱気滞になっていた心情のプロセスを脈を診ながら辿ることができます。
どんどん遡っていって、幼少期にまで至ることもよくあります。
(だからといって患者さんのトラウマを呼び起こしたりなんかはしませんよ。ただ 診てるだけ)
こころが診られるのなら、魂だって診られる?
そうなんですよ。アーユルヴェーダ脈診では魂の領域、集合意識にもアクセスすることができます。
(普段の外来ではしませんよ。これはさすがにムチャクチャエネルギーを使いますので)
そんなこんなで、やっぱりアーユルヴェーダ脈診は私の宝物なので、これからも鍼と共存共栄していきたいと思っています。
今日の蓮風先生のことば
鍼を好きになれ!
患者さんの魂を揺さぶる鍼をしろ!
前世物語
「その女性と一緒に高く高く上にあがります。高くあがったところからスティーブンさんの人生を見て、何か気がつくことはありますか?」
「普通の生活をしてきました。これといって山も谷もなく、真面目な正義感の強いお父さんでした」
「もっともっと高く高くあがります。その高く高くあがったところから下を見ると、スティーブンさんの人生と、今、生きているあなたの人生が見えます。二つの人生が平行に並びます。二つの人生を見比べてみて、何か気がつくことはありますか?」
「スティーブンの人生では特に何もなかったのですが、これじゃいけない、やっぱり自分はいろいろな試練を乗り越えて何かを学んでいくべきだ、と思いました。だから今の人生はすごく山あり谷ありなのです。極端なんですね。私が選択するのは・・・」
お母さんの肩の力が抜けました。先生は続けて尋ねました。
「今度は上を見てください。そこから上はどうなっていますか?」
「神様みたいな偉い人が見えます」
お母さんの声が元気になってきました。
「その神様のところまで上ってください。神様はどんな表情をしていますか?」
「雲の上でちょっと恐い顔をしてます」
恐い顔? と私は一瞬躊躇しましたが、先生はそのまま進めました。
「その神様に聞いてください。私とサトルくんとの関係は何ですか?」
「あなたの子どもでしょう」
「サトルくんは今、何をしていますか?」
「遊んでいるよ」
「会わせてください」
「どうぞ」
お母さんの声がつまりました。静寂が流れていきます。
お母さんはハンカチで涙を拭き始めました。先生は優しく尋ねました。
「どんな様子ですか?」
「神様のまわりで出たり隠れたりして遊んでいます。ニコニコしています」
「お母さん、会いにきたよ」
「私に気がついて照れています」
「しっかりサトルくんを抱きしめてあげてください。どんな感じがしますか?」
「かなり照れています」
「おかあさんに何か言ってよ。ここまで会いに来たのよ」
「しっかりしなさい、って言われました」
「サトルくんは、なぜ早く死んじゃったの?」
「僕はこっちの方が好きなんだ。神様のところは楽しいんだよ」
「なぜ、お母さんのもとへ生まれてきたの? サトルくんの人生の目的は何だったの?」
お母さんが泣きながら、ゆっくりと答えました。
「私たちの成長のためです。その役目をかって出てくれたのです」
「サトルくんは自分が早く死ぬことを知っていたの?」
「何言ってるのか、わかんないよ」
「サトルくんは、なぜ私をお母さんに選んでくれたの?」
「お母さんのことが好きだからだよ」
「またサトルくんは私たちのもとに生まれかわって来ないのですか?」
「うーん、難しいかな・・・」
「サトルくんは神様のところで幸せですか?」
「幸せだよ。だから心配しないでね」
「サトルくんが死ぬ時、痛くなかった? 苦しまなかった?」
「別に・・・車に当たった瞬間に抜け出ちゃったんだよ」
「サトルくんは誰も恨んでいない? お母さんを恨んでいない?」
「全然、誰も恨んでないよ、と笑いながら言ってくれました。生きてた時と同じ笑顔の素直なサトルくんのままです」
「サトルくん、お父さんにも何かメッセージをちょうだい」
「お父さんもお母さんとお兄ちゃんを助けて、がんばってね」
「お兄ちゃんにも何か一言、言ってよ」
「僕のおもちゃで遊んでいいよ」
先生は神様に尋ねました。