2013年4月9日火曜日

おはようさん 2013.4.10.

メリケン画廊さんの公募展「全国旅写真展」に「出雲巡礼の旅」をスライドショーにして出そうと最後の追い込みをしてます。 去年のお正月に、ふっと出雲さんに呼ばれて写真を撮り始めました。 出雲は国譲りの國。そう、縄文が至るところに隠れているワンダーランドです。 写真展に出すのは、今年のお正月と旧正月に出雲で撮った「宿神」をテーマにした写真です。 環日本海交易圏ってご存じですか? 日本海を中心にすると、日本、韓国、中国、渤海、樺太、北海道で輪になります。 縄文時代には、この輪を廻るように盛んに交易が行われていました。 (この頃の交易は、弥生以後から今に続く貨幣経済の交易とはちょっと違っていて、人の交流、智恵の交流、物々交換が主体の和・輪・笑なおつきあいだったと思います←証拠はありませんけど) 縄文時代に地球規模の海面上昇があり(縄文海進)、出雲の島根半島は完全な大島だったことがあります。東出雲の意宇の辺りは、島根半島が巨大な防波堤となっていて、冬の波風にひとたまりもない縄文船には格好の良港でした。 縄文時代、出雲、若狭、越(越前・越後の越)は日本の「都会」だったのです。 日本創生期の神話は出雲中心です。 古事記や日本書紀は、後のヤマトが書いた記録ですから当然、大本営発表になっていますが、ヤマト=天照大神の伊勢系、出雲=素戔嗚尊たちの出雲系と思い描きながら読み解いていくと、まったく違った縄文時代が見えてきます。 弥生人の侵攻とヤマトの征服により、日本中から縄文神が消されてしまいました。が、出雲と諏訪、東北、蝦夷地にはそれぞれも形で隠れ残ってくれました。 それは荒神や宿神の形で残ったり、仏教を隠れ蓑にして後戸の神、摩陀羅神として残ったりしたのです。 荒ぶる神、祟り神、黄泉の鬼神、邪教、淫教・・・ヤマト政権からすれば負け組ですから、すっかり悪役&鬼役にされていますが、それは強弱・勝ち負け・優劣・貧富などでしか捉えられない二元性世界の中では仕方ないことでした。 でも、やっと時代が節目を迎えましたね。 昨今の世界情勢、日本の状況を見ると、あらゆる局面で大きなひずみが現れているでしょう。 経済、常識、政治、国家、平和、愛、幸せ、豊かさ・・・ どれもが節目の中でもがき、出口を探しています。 出雲には縄文の味がする神々がたくさん残っています。 表向きは伊勢を拝んでいますが、明らかに荒神さま、宿神さまを伝統として大切に敬い続けています。 日本人は誰もが縄文人と弥生人の混血ですが、 戦争&支配の弥生DNA主体から、和輪笑な縄文DNA主体へ、生き方をシフトする神的なきっかけ&気づきが出雲を巡る中で得られるのではないかと思っています。 今回の「出雲巡礼の旅」写真たちが皆さんの縄文DNAに少しでも響き渡れば幸いです。 http://meriken.jp/tabi2013-exhibition/index.html