2014年12月2日火曜日
おはようさん 2014.12.2.
先日から作っていた「奥山医院 火事類焼で診療休止」のご案内をお送りする名簿の入力が終わりました。これはさすがに私がしなくちゃね・・・とっても疲れました。
実は今回、お友だちや医院の関係者のみなさんには、母死去の喪中はがきも一緒に届きます。
二種類のはがきを見ていて思いました。
普通の人は、なんて不幸なんだ!って思うでしょう。。。
去年の11月に父が突然死して、今年の10月には母が癌死しました。そして、今度の医院の全壊です。
特大不幸の三連発でご愁傷様です。なんて言葉をかけていいのやら・・・
普通の人なら、宗教や禊ぎに風水、悪魔払い・・に走るでしょうねぇ。
わたしは・・・確かに日々の片づけと事後処理でバテバテに疲れてますが、芯のところは全くぶれていません。
これも前世療法でたくさんの人生たちを見てきたからでしょうね。
自分の人生、そう、今のこの「なんて不幸な状況」も、高い高いところから(←死後、魂がどんどん上っていったところ)俯瞰できているから、この不幸三連発の意味するところ=神さまの意図 が見えています。
3年前、6年前、10年前、20年前、30年前・・・今生を貫いている神さまの意図:天命であり、天職がどんどん太くなってきているのがよく見えています。
そして、これまで何度も同じような不幸に見舞われてきたので、ここで何をすれば、その後、どんな展開になっていくのか? も感じ取れています。
もちろん 未来は自分で創るもの ですけどね。
父が死んだ。母も死んだ。医院が焼けた。
これらは単なる事象です。
赤の他人さんが聞いても「あっ そう。かわいそうに」だけの話です。
この事象を不幸だと感じるのは、自分がそうなったら不幸だと思う、という共感が、私に不幸のレッテルを貼りつけているわけです。
それはそれで、とっても人間らしくてGOOD&COOLです。
それは、愛だとも言えますからね。
つまり、不幸というのは価値観の共有であり、共感の上に咲いたホログラフィーだとも言えます。
あなた、不幸ですねぇ・・・と共感された時に、自分の芯、生きざまを持っていないと、本当に不幸になってしまいます。
不幸のホログラフィーが自分の中でも本物の不幸になってしまって、悲しみ・苦しみ・憎しみ・恨み・怒り・失望・挫折・絶望などなどが本物のモンスターとなってこころと身体の中を暴れ回ります。
でもね、高いところから自分の人生を俯瞰できていると、すべての事象のつながりが見えてきます。
不幸が連なってきていても、「これは人生の節目だな」とか「ここまでの人生はこれで卒業して、いよいよ次のステップへ進むんだ」って気づけます。
これを神さまの意図、運命、天命、天職・・・なんと呼んでもかまいませんが、この「生かされている感」や「(神さまから)これをやって欲しい感」をセンターラインのようにしっかりとつかんで生きていると、少々の不幸の連発なんか、どうってことなくなっちゃいます。
そしてね、ひとつひとつの不幸に対して、感謝できます。
この不幸に巻き込んでしまった人たちに深く感謝しながら、最善の心遣いをするこころの余裕を持てます。
何より、感謝できれば、その不幸をいち早くクリアーできることも知っていますからネ。
そんなこんなで・・・全然とは言えないけれど、普通の人たちには???なくらい不幸な実感のないわたしです。
P.S. 幸せも同じですよ。
前世療法
美子レポート
赤ちゃんが好きになれない
六百年前のスイスに、エリックという男の人がいました。山奥の小さな町で暮らしていました。
つぎはぎの長いスカートをはいた妻ポーラと、ウサギの好きな息子オールがいました。ポーラのブルーの目はいつも楽しそうです。父と同じオールの茶色の目が笑っています。息子は「今の息子」です。エリックは幸せでした。
五十歳のある日、エリックは小さな家の中で家具を作っていました。もうすぐ孫が生まれるのです。彼は孫のベッドを作っていました。そばでポーラが言いました。
「揺りかごの方がいいんじゃないかなぁ」
彼は手を休めて言いました。
「じゃぁ、揺れるようにしよう」
二人はとても楽しみにしています。山の幸せが二人を包み込みました。
翌年、エリックは孫を抱いていました。元気な女の子です。キャリーといいます。彼の茶色の髪と妻のブルーの目をした、とてもかわいい赤ちゃんでした。キャリーが泣いて・・・でも、息子が泣き顔を自慢しています。楽しいひとときです。みんな、とても幸せでした。エリックは思いました。かわいい孫だ・・・。
七十五歳でエリックは死の床にいました。老衰でした。キャリーが彼の手を握ってくれていました。彼は思いました。
「キャリーは大きくなって良い子に育ったなぁ。私は子供には優しかったけれども妻や嫁にはきつかったなぁ」
彼はポーラが先に逝くところを思い出しました。妻はお腹の病気でした。彼女は死ぬ間際に彼に言いました。
「ありがとう」
「すまなかった」と彼は答えました。
「もっと優しくしてやれば良かったなぁ」
悲しみが彼の心に拡がりました。でも、彼はそれを言葉に出来ませんでした。彼はいつものように頑固さの中へ逃げ込みました。
「今度こそ人に優しくしよう」
彼はそう決心しました。
エリックの魂が身体を離れました。息子夫婦が看取ってくれました。嫁が泣いてくれています。エリックは嫁に感謝の気持ちを伝えました。
「ありがとう」
嫁の心が彼にはわかりました。彼女は「今の夫」です。
エリックはキャリーに言い残しました。
「お前は希望の子だから人に優しくしなさいね」
「わかったわ」 とキャリーの心が答えました。