2014年11月14日金曜日

おはようさん 2014.11.14.

毎日、患者さんたちに鍼をしていて、最近になって気づいたことがあります。 鍼を刺す時は氣や血の動き、悪血や湿邪の様子などを詳細に感じ取ることに集中しています。 が・・・抜く時は「何も考えずに」ホイッと抜いていました。 これはもったいないことだと気づいたのです(今頃になって気づくかっ! (;^^)ヘ..) 形式上、補法の鍼を抜いた後は氣が漏れ出さないように、しばらく指で押さえはしていました。 まぁ、鍼を抜くなんて、そんなもんやろう・・・なんてね (^^ゞ ところが最近、鍼を抜いた時に、衛気がサッと変化するのがわかるようになってきました。 まるでカメレオンのように、体中の衛気の「色」が変わるのです。 衛気だけじゃなく、経絡経穴の氣血も変化します。 もちろん脈も舌の気色も変わります。 これまで鍼をした結果がさまざまな変化をもたらしていると思っていました。 もちろん鍼の効果の方が絶大なのですが、そこに鍼を抜く時の精妙な心配りが入ると、もっと効果がアップすることに気づいたのです。 まず、抜く鍼を持った時に指先に感じる気色を味わいます。 それはまるで五味のようでもあります。 その気配を感じるままに、 サッと抜いたり、ゆっくり抜いたり、 綿菓子のようにまとわりつかせて抜いたり、 金魚すくいのようにすくって抜いたり、 こちらから氣を入れながら抜いたり、 UFOキャッチャーのように抜くことも・・・ わずか数ミリ&数秒の世界に、とても深い意味があることが見えてきました。 その点を意識しながら、蓮風先生の鍼を間近に見ていると、確かに鍼を抜く時にも部屋中の氣がサッと動いているのが感じられました。(部屋の外からでもわかります・・・だって「氣」ですものね) なるほどなぁ・・・さすがです。 今週はそんな抜き技にも気をつけて鍼をしていると、確かに鍼の効果がアップしているのがわかります。 だって、患者さんが今まで以上に「良くなりました」って言ってくれるからね(*^^)v 蓮風先生は臨床50年でも「鍼は楽しい」とおっしゃいますが、がんばっているご褒美のように、こういう気づきが降ってきてくれると、やっぱり「鍼は楽しい」です。 P.S. 15日(土曜日)のブログは、出雲 鰐淵寺参拝のためお休みさせていただきます(m_m) 前世物語  先生は彼らを高みへと導きます。 「その高く高くあがったところからヨンさんの人生を見て、何か気がつくことはありますか?」 「見たくありません。もう一回、やり直したいのです。やり直さないとダメなのです」 「どうしてですか?」 「よくわかりません・・・。だからお父さんの所にまた生まれてきたんです・・・」  ヨンの魂は泣きながら続けました。 「お母さんが守ってくれています。私の亡くなったお母さんが私を守る、って言ってくれています」  先生はさらに高みへと導きました。 「その高い高いところからヨンさんの人生と、今のあなたの人生を平行に並べて見てください。そして何か気がつくことはありますか?」 「妹が死んだ時からヨン君の本当にしなくちゃいけなかった道が続いています」 「それは何ですか?」 「お父さんを許すことです」   沈黙が続きました。先生は更に上へと導きました。 「そこから上を見ると何が見えますか?」 「白い大きな光がまぶしいです」 「あなたはその光の中に吸い込まれていきます。その光の中に入りましたか?」 「はい」 「そこはどんな気持ちですか?」 「とても楽です。お母さんがいます」 「今のあなたの死んだお母さんですか?」 「はい」 「お母さんに今どうしているのか、を聞いてください」 「幸せって。寂しい?・・・けど幸せって。いや、寂しくない。幸せって。・・・私が寂しいのです」 「お母さんに、私寂しいの、って言ってみてください。お母さんは何と言っていますか?」 「いつもそばにいるよ、って。みんなのそばにいるよ、って。私、感じています。でもお母さんの顔がわからなかったのです。お母さんは元気にしているからね、って。みんなを見守っているからね、って言っています」 「その光の中には他に人がいますか?」 「たくさんの光たちがいます」 「その中に誰か一番偉そうな人が見えますか?」 「お母さんを守っている人がいます」 「それはどんな人ですか?」 「大きな男の人です。笑って私を見ています」 「その人に聞いてみましょう。お父さんとの関係は何ですか? あのお父さんから私は何を学ぶのですか?」 「許すことです。違う道が見えます。私が考えている道と違う道があって、それに気づかないとダメだ、と言っています」 「お父さんを許すとは具体的にどういうことですか?」 「私が許すと思ってることとは違います。全てを受け入れることではなく、父の存在を認めることです。私があるがままに認めると言っているのは間違いで、そうじゃなくって、私が見えていないお父さんを許さないとダメだ、と言っています。お父さんをいつも許すことです。いつもいつも許すことです。人を許すことです。自分を許すことです。お父さんを憎んだらダメだ、って言っています」  光の中で泣きながら魂が語り続けます。 「私は心の中で、お母さんが死んだのはお父さんのせいだ、って叫んでいます。それをお父さんに言いたかったけれども言えませんでした」  お母さんの魂が助けてくれます。 「自分を許しなさいね。自分を許さないとお父さんを許せないよ。それが見えてないのだよ、って教えてくれています」