2014年2月6日木曜日

おはようさん 2014.2.5.

今日の外来で。 強迫神経症の若い女性さん。 どうしたら私は治りますか? を繰り返し聞かれている間に気づきました。 アンタの「でも」but をやめればええんや! ご本人、えらく納得された様子で、 アドバイス ありがとうございました! と勇んで帰っていかれました。 交渉術では、まず相手の話に同意して、but で、こちらの提案を出すと勝てるそうですが、普段、使いすぎると精神が疲れて病んでしまいますよ。 強迫神経症の方は、「でも but」で自分を否定しているように思います。 光の前世療法で光さんに「どうしたら自信が持てますか?」と尋ねると、 「自分を信じなさい」のメッセージが返ってきます。 「でも but」が口グセになっちゃってる人は、どうもこの「自分を信じる」ことが苦手のようです。 本当は自分に自信がないから、相手の話を素直に受け止められない。 だから「でも but」で未開封のまま相手に投げ返してしまう。 言葉尻をとらえたり、威嚇するような強気な態度で自分をガードしてしまう。 そしてどんどん神経症が重くなっていく。 そんな悪循環を何度も診てきました。 「でも but」をやめればええんや! が素直に腑に落ちたこの患者さんは、間違いなく治ると確信したのでした。 前世物語  先生は尋ねました。 「今、身体を離れた時に、何か決心したことはありますか?」  彼の魂が答えました。 「次はたくさんの家族に囲まれていたいなぁ。家族が死ぬのを見たくないなぁ。自分が先に死にたいなぁ、と思っていました。だから次は女がいいなぁ、と思いました」 「身体を離れて魂となったあなたのまわりに何か存在を感じませんか?」 「子供がいます。四才くらいの日本人形みたいな男の子です。私をじっと見ています。なんだか無表情です・・・。彼が一緒に行こう、と言っています」 「その子供に尋ねてください。私と一緒に上にあがって行きますか?」 「うなずきました」  先生はカーツの魂を高みへと導きます。 「それでは、その子と一緒に高く高く上にあがります。その高い場所からカーツさんの人生の全てを見ます。そして何か気がつくことはありますか?」  カーツの魂が答えました。 「リルが死んだ時に、私と結婚して幸せだったのかなぁ、とずっと心配していたけれど、彼女は幸せだった、ってわかりました。私は人を恨んで生きてたけれども、本当は恨んでなかったんだ、と気づきました。お金が欲しいと思ってたけど、本当は愛情が欲しかったのです。だから誰かにそばにいて欲しい、と一生思っていました。あなたは自分は良い人間じゃないと思って生きてきたけれども、そうじゃありませんよ、と聞こえてきます」  先生はもっともっと高みへと導きます。 「もっともっと高く高くあがります。その高い高い所からカーツさんの人生と、今、生きているあなた の人生を平行に並べて見比べます。そして何か気がつくことはありますか?」 「してあげられなかったことへの後悔が同じです」  先生はさらに上へと導きます。 「上には何が見えますか?」 「もやもやした光です」 「その光の中に入ります。そこはどんな感じですか?」 「水玉模様みたいな光がたくさん飛んでいます」 「その中に、光の中心のような何かがありますか?」 「大きな光があります」 「その中に入ります。すると、どんな感じですか?」 「あったかい・・・」 「その中に誰かいますか?」  今の魂が泣きながら答えます。 「お母さんがいます。ありがとう、って言っています」 「お母さんをしっかりと抱きしめてください」 「泣きながら・・・ありがとう、って言っています」 「私、してあげられなかったことがあって、まだ後悔してるのだけれど・・・」  お母さんの魂も泣きながら答えます。 「十分してもらいましたよ」 「お母さんの人生はこれで幸せだったの?」 「いろんなことがあったけど、ここで幸せだった、と言っています」 「今は幸せですか?」 「幸せだ、って。ここは病気もないし、こんなにきれいになったよ、って手を見せてくれました。あんなにひどかったのに治ってるよ、って喜んでいます」 「なぜ私を残して死んじゃったの?」 「がんばったんだけど、ごめんね、って言っています」 「お母さんが死んで私はもう目的もなくて、どうしたらいいのかしら?」 「体に気をつけてね。野心を持たずに人を信じて、以前のあなたのように生きていったら、いつでも会えるからあせらないでね、って教えてくれました。私は大丈夫だからお父さんを大事にしてね、って言っています」 「そこには他に誰かいますか?」 「おばあちゃんがいます」 「おばあちゃんはあなたに向かって、何と言っていますか?」 「ごめんね、って。この私に病気のことを気づかせたかったから、お母さんを先にこっちに呼んだのです、と言っています。だからあなたも体に注意しなさい、って」